JPH088883Y2 - 家具の移動装置 - Google Patents

家具の移動装置

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JPH088883Y2
JPH088883Y2 JP6456993U JP6456993U JPH088883Y2 JP H088883 Y2 JPH088883 Y2 JP H088883Y2 JP 6456993 U JP6456993 U JP 6456993U JP 6456993 U JP6456993 U JP 6456993U JP H088883 Y2 JPH088883 Y2 JP H088883Y2
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JP
Japan
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moving plate
mounting frame
vertical moving
furniture
floor
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JP6456993U
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JPH0731404U (ja
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裕一郎 高木
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Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、椅子やテーブル等の家
具、ことに劇場用の連結椅子に適用して好適な家具の移
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】劇場等に設置される連結椅子で劇場の使
用目的に応じて移動可能としたものが、たとえば実公昭
56−44422号公報や特公昭62−20921号公
報に開示されている。これらの従来装置では、椅子とし
て使用する時は、床上にベースによる安定した設置状態
を保てるようにし、移動する必要が生じた時には、レバ
ー操作によりベースを床より浮上させ、キャスターをベ
ースより下方に突出するように下降させて接床させるこ
とで、重量のある連結椅子をスムーズに走行移動させ得
るようにしたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の装置は、前後方向および左右方向に長い枠状のベ
ースを床面に接触させるのであるから、床面の凹凸に対
して対応できずに、ベースに傾きやガタツキを生じて連
結椅子の設置状態が不安定となる。また、連結椅子全体
の重量が大きくなって、床より浮上させるレバーの回動
操作に大きな力を要する。さらに、特公昭62−209
21号公報記載の装置にあっては、前後の支杆の下端を
前後方向に長いベースに固着して一体に連結しているの
で、ベースが傾斜して接床すると、その負荷により支杆
が折損することがあり、かつこの支杆が上下動板の中央
部寄りにあって、前後の端部にキャスターを有する上下
動板の昇降の前後のバランスが取りにくい。実公昭56
−44422号公報記載の装置にあっては、上下動板を
貫挿するガイド筒と引張りスプリングが離れて設けられ
ていることにより、上下動板の昇降の前後のバランスが
取りにくいため、いずれも上下動板の摺動性が悪くて円
滑な昇降がなされない。
【0004】本考案の目的は、使用時には床面に凹凸が
あっても安定して設置でき、しかも移動時にはレバー操
作による上下動板の昇降が円滑な家具の移動装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、家具の脚の下
端に前後を向く水平の取付枠を設け、この取付枠の前後
の端部の下面に、下端に接床用の脚端具をそれぞれ備え
る1対の垂直の支杆を設け、両支杆を前後の端部に貫挿
した前後方向を向く水平の上下動板を昇降自在に取り付
け、この上下動板における前記両支杆の前後方向中央寄
りの下面に前後1対のキャスターを設け、前記上下動板
を上方へ付勢する圧縮コイルバネを前記両支杆の下端部
と上下動板の下面との間に縮設し、前記上下動板の上面
に当接して前記取付枠の中央部に左右方向の枢軸回りに
回動自在に枢着されたカムを、この枢軸に固着されたレ
バーの回動操作により一体に回動させて前記圧縮コイル
バネに抗して前記上下動板を押し下げることにより、前
記脚端具を床より浮上させて前記キャスターを接床させ
るようにしたことを特徴とする家具の移動装置にある。
【0006】
【作用】本考案によれば、劇場等のフロア上に移動不能
に設置して連結椅子(家具)として使用する時には、取付
枠に枢着されたカムの枢軸から下方の距離が短い方向の
面が上下動板の上面に当接し、これに伴い上下動板は圧
縮コイルバネの付勢力により持ち上げられ、キャスター
が脚端具の上方に位置して、キャスターが床面より離
れ、取付枠の前後の端部下面に垂設された両支杆の下端
にそれぞれ設けた脚端具が接床している。
【0007】この連結椅子(家具)を移動させる時には、
レバーを回動させるとカムが同時に回転し、カムの枢軸
から下方の距離が長い方向の面が上下動板の上面に当接
し、これに伴い上下動板は圧縮コイルバネを縮める方向
に押し下げられ、キャスターが接床し、取付枠の前後の
端部下面に垂設された両支杆の下端の脚端具が床面より
浮上して離れることにより、連結椅子を走行移動させる
ことができる。この連結椅子を、移動可能な状態から移
動不可能な状態に戻す時には、レバーを逆に回動させれ
ばよい。
【0008】
【実施例】図1ないし図3に本考案の移動装置の一実施
例を示す。符号(1)は連結椅子等の家具の脚の下端に取
り付けられる取付枠で、この取付枠は下面を開放する細
長い箱の形状とされており、箱の上面に当たる部分の両
端部近くにそれぞれ孔(1b)が穿設されている。また、箱
の長い方の両側面の中央には丸孔(1a)が穿設されてい
る。
【0009】この箱状の取付枠(1)の内方には上下動板
(2)が収容されている。上下動板(2)は細長い板材の両
端部を一旦上方に折り曲げ、次いで再び水平に折り返し
てなるもので、この水平な両端部には丸孔(2a)が穿設さ
れている。これらの丸孔(2a)は取付枠(1)の上面の孔(1
b)に対応する位置に設けられている。上下動板(2)の中
間部分の下面にはその両端近くにキャスター(7)がそれ
ぞれ取り付けられている。
【0010】取付枠(1)と上下動板(2)との間には、そ
の中央の位置にカム(3)が配置されている。このカム
(3)は、枢軸となる軸(4b)が嵌着される丸孔(3a)を有
し、この枢軸からの距離が比較的長い面(3b)とこの距離
が比較的短い面(3c)とを備えている。このカム(3)の丸
孔(3a)と前述の取付枠(1)の両側面の丸孔(1a)とを整合
させて、ここにレバー(4)の軸(4b)が挿通され、スナッ
プリング(5)で止められている。カム(3)の側面に穿設
した小孔(3d)には小ねじ(6)がねじ込まれ、レバー(4)
のねじ孔(4c)に固定されている。このようにして、カム
(3)はレバ−(4)に一体化されている。符号(4a)はレバ
ー(4)の操作棒である。
【0011】上下動板(2)の両端部の丸孔(2a)には、支
杆(8)が垂直に貫挿され、この支杆(8)の頂端を取付枠
(1)の上面の孔(1b)に整合させて、上からボルト(11)を
螺合することにより、各支杆(8)は取付枠(1)に固着さ
れている。支杆(8)は丸孔(2a)に遊嵌されているので、
上下動板(2)は支杆(8)に案内されて上下方向に動くこ
とができる。支杆(8)の下端にはフランジ(8a)が形成さ
れており、このフランジ(8a)の上面と上下動板(2)の下
面との間には圧縮コイルバネ(9)が、支杆(8)の回りに
巻装されて縮設され、この圧縮コイルバネ(9)の付勢力
により上下動板(2)は押し上げられている。脚端具(10)
は、たとえば硬質の弾性体にボルト(10a)を埋め込んで
なるものとし、このボルト(10a)を支杆(8)の下端に形
成したねじ孔(8b)に調節自在に螺合させることにより、
接床時の支杆(8)の高さを調節しうるようになってい
る。
【0012】このような構成であるので、図2に示すよ
うに、カム(3)の枢軸からの距離が短い方の面(3c)が上
下動板(2)の上面に当接しているときは、脚端具(10)が
キャスター(7)より下方に突出して床に接する。この状
態から、図2において上方の操作棒(4a)を押し下げて、
レバー(4)を同図の反時計回りに回動させ、図3に示す
ように、レバーと一体のカム(3)がその枢軸からの距離
が長い方の面(3b)が上下動板(2)の上面に当接するよう
にすると、キャスター(7)が脚端具(10)よりも下方に突
出して床に接し、連結椅子等の家具を楽に移動させるこ
とができるようになる。また、図3に示す状態から、こ
のとき上方となっている方の操作棒(4a)を押し下げるこ
とにより、図2に示す元の状態に戻すことができる。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、取付枠の前後の端部の
下面に、下端に接床用の脚端具をそれぞれ備える1対の
垂直な支杆を設けて、連結椅子等の家具を移動不能に設
置する時に、脚端具が凹凸を有する床面にも安定して接
することができ、家具を傾斜したり、がたついたりする
ことなく設置することができるとともに、軽量化を図る
ことができ、家具を床から浮上させて移動可能とするレ
バーの回動操作を少ない力で行うことができる。また、
両支杆を前後の端部に貫挿した上下動板を昇降自在に取
り付け、この上下動板における両支杆の前後方向中央寄
りの下面に前後1対のキャスターを設け、上下動板を上
方に付勢する圧縮コイルバネを両支杆に巻装して上下動
板と両支杆の下端部との間に縮設したことにより、上下
動板の昇降の前後のバランスが取りやすく、両支杆を貫
挿した上下動板が摺動性に優れ、円滑に昇降する。
【0014】取付枠が下面を開放した箱の形をなし、こ
の箱の中に構造部材を内蔵せしめるので、支杆を貫挿す
る上下動板や圧縮コイルバネに埃等が付着せず、意匠的
にも優れたものとなる(請求項2記載の考案)。
【0015】取付枠の前後の端部の下面に垂設した両支
杆の下端の螺子部に脚端具を螺着して上下調節可能とし
たことにより、床面の凹凸に対応した家具の安定した設
置を、より確実に行うことができる(請求項3記載の考
案)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の分解斜視図である。
【図2】同じく移動不能な状態にある移動装置の縦断側
面図である。
【図3】同じく移動可能な状態にある移動装置の縦断側
面図である。
【符号の説明】
(1)取付枠 (1a)丸孔 (1b)孔 (2)上下動板 (2a)丸孔 (3)カム (3a)丸孔 (3b)枢軸からの距離が比較的長い面 (3c)枢軸からの距離が比較的短い面 (3d)小孔 (4)レバー (4a)ハンドル (4b)軸 (4c)操作棒 (5)スナップリング (6)小ねじ (7)キャスター (8)支杆 (8a)フランジ (8b)ねじ孔 (9)圧縮コイルバネ (10)脚端具 (10a)ボルト (11)ボルト

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具の脚の下端に前後を向く水平の取付
    枠を設け、この取付枠の前後の端部の下面に、下端に接
    床用の脚端具をそれぞれ備える1対の垂直の支杆を設
    け、両支杆を前後の端部に貫挿した前後方向を向く水平
    の上下動板を昇降自在に取り付け、この上下動板におけ
    る前記両支杆の前後方向中央寄りの下面に前後1対のキ
    ャスターを設け、前記上下動板を上方へ付勢する圧縮コ
    イルバネを前記両支杆の下端部と上下動板の下面との間
    に縮設し、前記上下動板の上面に当接して前記取付枠の
    中央部に左右方向の枢軸回りに回動自在に枢着されたカ
    ムを、この枢軸に固着されたレバーの回動操作により一
    体に回動させて前記圧縮コイルバネに抗して前記上下動
    板を押し下げることにより、前記脚端具を床より浮上さ
    せて前記キャスターを接床させるようにしたことを特徴
    とする家具の移動装置。
  2. 【請求項2】 取付枠を、下面を開放した箱状とし、こ
    の箱状の取付枠に、少なくとも両支杆、上下動板、圧縮
    コイルバネおよびカムを収容させた請求項1記載の家具
    の移動装置。
  3. 【請求項3】 両支杆の下端に形成した螺子部分に脚端
    具を螺着して上下調節可能とした請求項1または2記載
    の家具の移動装置。
JP6456993U 1993-12-02 1993-12-02 家具の移動装置 Expired - Lifetime JPH088883Y2 (ja)

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JP6456993U JPH088883Y2 (ja) 1993-12-02 1993-12-02 家具の移動装置

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JP6456993U JPH088883Y2 (ja) 1993-12-02 1993-12-02 家具の移動装置

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JPH0731404U JPH0731404U (ja) 1995-06-13
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