JPH0888490A - 車両制御装置用冷却装置 - Google Patents

車両制御装置用冷却装置

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JPH0888490A
JPH0888490A JP22465494A JP22465494A JPH0888490A JP H0888490 A JPH0888490 A JP H0888490A JP 22465494 A JP22465494 A JP 22465494A JP 22465494 A JP22465494 A JP 22465494A JP H0888490 A JPH0888490 A JP H0888490A
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JP
Japan
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control device
vehicle control
cooling device
wall surface
heat
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JP22465494A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tanaka
健 田中
Atsushi Suzuki
敦 鈴木
Chiyuki Kato
千幸 加藤
Kazumasa Fujioka
和正 藤岡
Heikichi Kuwabara
平吉 桑原
Hisashi Kondo
久 近藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両制御装置用冷却装置の小型軽量化が可能
であるとともに、汚損を嫌う電気電子部品を密閉状態の
まま効率良く冷却できる車両制御装置用冷却装置を提供
する。 【構成】 清浄な空気のもとに設置すべきゲートドライ
ブ装置5が車体1の床下の密閉室23内に収納されてい
る。そして、本車両制御装置用冷却装置は、密閉室23
内の空気を外気へ露出している側部壁面3へ供給する送
風機4およびダクト6と、側部壁面3に取り付ける平板
フィン2を有している。 【効果】 車両制御装置用冷却装置の消費電力を低減す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両等における電
動機等を制御する車両制御装置を冷却する車両制御装置
用冷却装置に関し、特に、車両制御装置を構成する電気
電子部品を、塵埃や水分等のない清浄な環境下に設置す
る必要のある車両制御装置に好適な車両制御装置用冷却
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用電動機の制御装置、例えばインバ
ータ方式の制御装置は、電流スイッチング用半導体素子
(例えばGTO、IGBTなど)、リアクトル、抵抗器、
ゲートドライブ装置等により構成される。これら構成部
品は作動時に発熱する。特にスイッチング用半導体素子
は発生熱量が大きく、この発熱を外部に放熱するための
放熱器を備えている。この中で、前記放熱器やリアクト
ル、抵抗器等は、電動機の大出力化、制御装置の小型軽
量化に伴い、送風機を用いて強制空冷することが多い。
【0003】また、スイッチング用半導体素子自身や、
集積回路などを多用しているゲートドライブ装置は、信
頼性を確保するために清浄な空気のもとに設置する必要
がある。そのため、これらの部品群は、塵埃あるいは水
分等の侵入のないように、密閉室の内部に収納される。
ここで、この密閉室内に収納される部品群の発熱量が大
きい場合は、これら発熱部品の冷却が問題となる。つま
り、密閉室内の空気の温度上昇を小さくするためには、
密閉室内の空気と外気の間に熱交換手段を用意する必要
がある。
【0004】一方、制御装置を含む電気機器類は、一般
に車体床下に設置されている。ここで、高速車両におい
ては、低重心化および軽量化の観点から、車両の床下機
器を一括して車体上部の形状に添って平滑に覆う、いわ
ゆるボディマウント方式が必要とされている。特開昭5
7−87158号公報には、車両制御装置用冷却装置に
おいて、密閉室内に熱交換器を設置し、強制空冷に用い
る送風機による外気と、密閉室内の送風機による筐体内
の循環空気とを熱交換器へそれぞれ導く車両制御装置用
冷却装置が記載されている。これにより、密閉箱内部の
発熱は熱交換器を介して外気へ放出され、密閉室内の温
度を小さく押さえることが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来の車両制御装置用冷却装置では、車両制御装置を構成
する電気電子部品の一部が信頼性を確保するために外部
との空気の出入りのない密閉室内に収納されるので、そ
の電気電子部品を効率良く冷却することが困難であっ
た。また、その電気電子部品を冷却するために大型の送
風機等を設けなければならず、車両制御装置用冷却装置
全体の大型化及び消費電力の増大を招いていた。
【0006】そこで、本発明は、車両制御装置用冷却装
置の小型軽量化が可能であるとともに、密閉室内に収め
られた電気電子部品群を極めて効率良く冷却することが
できる車両制御装置用冷却装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車両制御装置用
冷却装置は、発熱する複数の電気電子部品からなる車両
制御装置を冷却する車両制御装置用冷却装置において、
前記電気電子部品の一部が収納されている密閉室の内部
に、前記電気電子部品の発熱によって温度上昇した空気
を筐体の内壁面へ供給する送風機及び送風流路を設置し
たことを特徴とする。
【0008】また、本発明の車両制御装置用冷却装置
は、前記送風機によって筐体内の空気が供給される壁面
の外側の面が、車体における外気への露出面と、車両制
御装置内への外気の吸排気流路の一部を形成する面との
うちの少なくとも一つであることが好ましい。
【0009】また、本発明の車両制御装置用冷却装置
は、筐体内の空気が供給される壁面に、フィンが取り付
けられていることが好ましい。
【0010】また、本発明の車両制御装置用冷却装置
は、発熱する複数の電気電子部品からなる車両制御装置
を冷却する車両制御装置用冷却装置において、前記電気
電子部品の一部が収納される密閉室の内面にヒートパイ
プの放熱端側を取り付け、前記ヒートパイプの吸熱端側
を前記電気電子部品の近傍に配置したことを特徴とす
る。
【0011】また、本発明の車両制御装置用冷却装置
は、ヒートパイプの放熱端側が取り付けられる壁面に、
断面がヒートパイプの半径と同じ半円状の溝を形成し、
前記溝に前記ヒートパイプの放熱端側が密着して取付け
られていることが好ましい。
【0012】また、本発明の車両制御装置用冷却装置
は、車両制御装置の保守点検の際に開閉する点検カバー
を密閉室の壁面の一部分に設け、かつ、この点検カバー
の内面にフィンとヒートパイプとのうちの少なくとも一
つが取り付けられていることが好ましい。
【0013】また、本発明の車両制御装置用冷却装置
は、前記電気電子部品の一部が収納される密閉室の壁面
の一部は、車両運行時において空気が強制的に供給され
る壁面であるか又は前記壁面の表面上を空気が通過する
ことが好ましい。
【0014】また、本発明の車両制御装置用冷却装置
は、前記車両制御装置用冷却装置をボディマウント方式
で車両床下に配置することが好ましい。
【0015】
【作用】本発明によれば、密閉室内の電気電子部品から
の発熱によって暖められた空気は、筐体内部に設置され
た送風機によって外気に接するかあるいは外気の吸排気
流路の一部を形成している部分の筐体の内壁面に強制的
に供給される。このとき、電気電子部品から発生した熱
の大部分は、この壁面へ移動する。この壁面の内側の熱
伝達率は、空気が強制的に供給されているため、自然対
流下における熱伝達率に比べ大幅に向上している。
【0016】一方、この壁面の外側、つまり外気に接す
るかあるいは外気の吸排気流路の一部を形成している部
分は、車両の走行風あるいは送風機の吸い込みや吐き出
しによって空気が壁面上を強制的に移動するため、この
壁面の外側の熱伝達率は、やはり自然対流下における熱
伝達率に比べ大幅に向上している。
【0017】以上の構成から、密閉室内で発生した熱の
大部分は送風機により前記壁面へ移動し、かつ前記壁面
は内外面共に熱伝達率が良好であるため、筐体内の熱が
効率よく外部へ移動して、筐体内の空気を汚損すること
なく効率の良い冷却が可能となる。
【0018】さらに、本発明によれば、送風機によって
空気が供給される面にフィンを取り付けることで、筐体
の壁面面積を基準にした場合の熱伝達率をさらに向上さ
せることができるので、密閉室内の電気電子部品のさら
に効率の良い冷却が可能となる。
【0019】さらにまた、本発明によれば、筐体の壁面
内側にヒートパイプを取り付けることで、発熱によって
温度上昇した空気を直接壁面へ供給する場合に比べ、よ
り少ない動力、あるいは動力を用いることなく外側の熱
伝達率の良好な壁面へ熱を移動することが可能となり、
冷却に用いる装置の消費電力を低減あるい無くすことが
可能となる。
【0020】さらにまた本発明によれば、フィンまたは
ヒートパイプが取り付けられる壁面あるいは壁面の一部
を、制御装置の保守点検の際に使用する点検カバーと共
有することで、従来、点検用スペースとして電気電子部
品を設置できなかった空間にこれら熱交換手段を設置す
ることが可能となり、車両制御装置用冷却装置全体の小
型軽量化が可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】図1は、本発明の第1実施例に係る車両制
御装置用冷却装置の枕木方向の断面図である。また、図
2は、図1に示す車両制御装置用冷却装置の平面図であ
る。本実施例の車両制御装置用冷却装置は、発熱する複
数の電気電子部品からなる車両制御装置であるゲートド
ライブ装置5を冷却するものである。ゲートドライブ装
置5が収納されている密閉室23の内部には、ゲートド
ライブ装置5における電気電子部品の発熱によって温度
上昇した空気を側部壁面3へ供給する送風機4と、送風
流路であるダクト6が設けられている。
【0023】そして、密閉室23ならびに通気室24
は、車体1の床下部に、車両制御装置の一部として設置
されている。密閉室23には、清浄な空気のもとに設置
される必要のある発熱電気電子部品群、ここではゲート
ドライブ装置5が収納される。また、密閉室23には、
半導体素子7が収納される。ここで半導体素子7とは、
例えばGTOサイリスタや、IGBTのことである。
【0024】密閉室23内の外気に露出している側部壁
面3の内側には、平板フィン2が垂直に取り付けられて
いる。また、この平板フィン2に密閉室23内の空気が
供給されるように、送風機4とダクト6が、仕切板15
を介してゲートドライブ装置5と、半導体素子7におの
おの設置されている。
【0025】一方、通気室24には、密閉室23内に収
納されている発熱電気電子部品群であるゲートドライブ
装置5に比べ、塵埃や水分等により汚損された空気のも
とに設置されることで信頼性が大きく低下しない電気電
子部品群、ここでは、リアクトル10、半導体素子7の
冷却用放熱器11、抵抗器12などが収納されている。
半導体素子7とその放熱器11は近接して配置されるた
め、密閉室23ならびに通気室24は図2に示すように
仕切板14を用いて仕切られるので、隣接して配置され
ている。通気室24は外気を取り込んで強制的に冷却す
る構造である。具体的には、送風機8とダクト18が設
置され、吸い込み口にフィルタ9、吐き出し口にルーバ
13がそれぞれ取り付けられている。
【0026】次に、本実施例の車両制御装置用冷却装置
の動作について説明する。まず、通気室24内の発熱電
気電子部品の冷却作用について説明する。通気室24内
の発熱電気電子部品、ここではリアクトル10、放熱器
11、抵抗器12は、送風機8がフィルタ9を介して外
気を吸い込み、ダクト18に沿って強制的に流れる空気
によってこれら発熱電気電子部品は冷却される。吸い込
んだ空気はルーバ13を介して再び外気へ放出される。
ここで吸い込んだ空気は仕切板14があるため、密閉室
23内にはこの外気は侵入しない。
【0027】次に、密閉室23内の発熱電気電子部品の
冷却作用について説明する。密閉室23内の発熱電気電
子部品は、ここではゲートドライブ装置5と、半導体素
子7である。なお、半導体素子7に関しては、前述のよ
うに専用の放熱器11が設置されており、半導体素子7
からの発熱の大部分はこの放熱器11を介して放熱され
るが、ここでは半導体素子の表面等から密閉室23内へ
の発熱について考えている。
【0028】前述の発熱電気電子部品から発生した熱の
大部分は、密閉室内の空気を介して密閉室の壁面へ移動
する。具体的には、密閉室内の発熱によって暖められた
空気が、送風機4とダクト6により外気へ露出している
側部壁面3の内面に強制的に供給される。側部壁面3の
内面には平板フィン2が取り付けられている。つまり、
側部壁面3は、フィン2によって伝熱面積が拡大され、
かつ空気が強制的に供給されている。
【0029】これにより、壁面面積を基準とした熱伝達
率は、密閉室23の他の壁面に比べて大きなものとなる
ので、側部壁面3の温度を基準とした場合の空気の温度
上昇は小さくなる。
【0030】一方、このようにして側部壁面3に移動し
た熱は、最終的に側部壁面3の外気に接している面から
外気へ放出される。ここで側部壁面3の外側の面は、外
気に露出しているため、走行風により熱伝達率が密閉室
23の外気へ露出していない面に比べ大きくなり、外気
温度を基準とした場合の側部壁面の温度上昇は小さいも
のとなる。
【0031】以上をまとめると、密閉室23内の発熱電
気電子部品群からの発熱は、内面外面ともに熱伝達率の
大きい側部壁面3を介して外気へ放出されるため、密閉
室23内の空気の温度上昇は外気温度を基準として小さ
く、また発熱電気電子部品群は外気に接することがない
ので、信頼性が高く、かつ高効率な冷却を本実施例の車
両制御装置用冷却装置は可能としている。
【0032】図3は、本発明の第2実施例に係る車両制
御装置用冷却装置の枕木方向の断面図である。本実施例
の特徴は、送風機4を側部壁面3に近い位置に設置した
点である。これにより、送風機の吐き出し部の流れの乱
れによって熱伝達が促進される。
【0033】図4は、本発明の第3実施例に係る車両制
御装置用冷却装置における密閉室の側部壁面部分を示す
平面図である。また、図5は、図4に示す底部壁面部分
の正面図であり、図6は、図4に示す底部壁面部分の斜
視図である。本実施例の特徴は、側部壁面3に取り付け
るフィンを前述の平板フィン2の代わりにピンフィン1
7とした点である。このようにフィンの種類は循環のた
めの流路を妨げない構造であれば、様々な形態を採用す
ることができる。
【0034】図7は、本発明の第4実施例に係る車両制
御装置用冷却装置の枕木方向の断面図である。本実施例
の特徴は、外気へ露出した面として側部壁面3以外に底
部壁面17を用い、送風機4を密閉室23の上部に設置
し、ダクト6に沿って前記した2つの壁面へ空気を供給
する構造とした点である。底部壁面17は太陽からの輻
射による壁面への熱の侵入が側部壁面3に比べ小さいた
め太陽からの輻射の影響が無視できない場合に有効であ
る。また、本構造において、底部壁面17からの放熱で
十分冷却できる場合には、必ずしも側部壁面3に空気を
供給する必要はない。
【0035】図8は、図7に示す車両制御装置用冷却装
置における密閉室の側底部壁面部分を示す斜視図であ
る。これは図7に示した構造において、側部壁面3にダ
クト25を取り付けたものである。
【0036】図9は、本発明の第5実施例に係る車両制
御装置用冷却装置の枕木方向の断面図である。本実施例
では、ヒートパイプ20の吸熱端部に平板フィン2を取
付けこの平板フィン2が垂直となるようにゲートドライ
ブ装置5の上部にヒートパイプ20を設置してある。さ
らに、ヒートパイプ20の放熱端部は密閉室23の側部
壁面3の内面に取付けてある。
【0037】この構成によるとゲートドライブ装置から
の発熱は空気の自然対流により平板フィン2を介してヒ
ートパイプ20に移動し、さらにこの熱は極めて小さい
温度差で側部壁面3に移動する。このように送風機等に
よる動力を用いずに発生熱を熱伝達率の良い壁面へ移動
させ、高効率な冷却が可能になる。なお、この構造にお
いて、平板フィン2の熱伝達率を向上させるために送風
機やダクトを設置することもできる。
【0038】図10は、図9に示す車両制御装置用冷却
装置におけるヒートパイプ周辺を示す拡大斜視図であ
る。側部壁面3の内側にヒートパイプ20の半径に等し
い半円状の溝26を形成してある。この溝にはヒートパ
イプ20を熱伝導グリース27等を介して埋め込み、固
定具28で密着させている。これにより、ヒートパイプ
20の有効な伝熱面積を大きくすることができる。ここ
で、ヒートパイプと溝の間は半田充填でもよい。
【0039】図11は、本発明の第6実施例に係る車両
制御装置用冷却装置の枕木方向の断面図である。また、
図12は、図11に示す車両制御装置用冷却装置のレー
ル方向の断面図である。本実施例においては、通気室2
4内の送風機8が吸い込む外気が車体1と密閉室23と
の間の空間から入る構造とし、密閉室23の上部壁面1
9を介してヒートパイプ20を取り付けている。このと
き、密閉室23内の空気は、送風機4によって平板フィ
ン2の取り付けられたヒートパイプ20の密閉室内側の
部分に供給される。一方、やはり平板フィン2が取付け
られたヒートパイプ20の密閉室外側の部分には、通気
室24内の送風機8が吸い込む外気が供給される。この
構造では、直接外気と接していない壁面を有効に冷却に
利用できる。
【0040】図13は、本発明の第7実施例に係る車両
制御装置用冷却装置の枕木方向の断面図である。本実施
例では、図11の構造において、ヒートパイプ20を全
て密閉室内に収納し、ヒートパイプの放熱部を上部壁面
19に取り付けている。この構造によれば、上部壁面1
9は外気流路の一部を形成しているため熱伝達率が大き
く、高効率な冷却が可能となる。
【0041】図14は、本発明の第8実施例に係る車両
制御装置用冷却装置の枕木方向の断面図である。本実施
例では、図12の構造において、ヒートパイプ20の代
わりに平板フィン2を上部壁面19に取り付けている。
この構造によれば、より低コストの車両制御装置用冷却
装置を提供することができる。
【0042】図15は、本発明の第9実施例に係る車両
制御装置用冷却装置における密閉室23の側部壁面付近
の枕木方向断面の拡大図である。また、図16は、図1
5において点検蓋を開けた状態を示す断面図である。本
実施例では、外部から開閉可能な点検蓋21が側部壁面
に設置されている。
【0043】そして、図15が点検蓋が閉じた状態であ
り、図16が点検蓋21を開けた状態のものを示してい
る。この点検蓋21は、密閉室の側部壁面の機能を果た
し、これに平板フィン2が取り付けられている。
【0044】この構造によれば、従来保守点検用に確保
してある空間にフィンを配置することが可能であり、よ
り小型な車両制御装置用冷却装置を提供することができ
る。このような点検蓋は底面の点検蓋に対しても有効で
あり、また、保守点検用に確保してある空間を有効利用
するという観点から、点検蓋21に取り付けるものは、
フィン以外に、ヒートパイプを始めとした他の熱交換手
段であってもよい。
【0045】図17、図18及び図19は、本発明の実
施例の実製品への適用を示す図である。そして、図17
は、本発明の車両制御装置用冷却装置を搭載した箱枠を
示す平面図である。この例では、密閉室23と通気室2
4が構成単位となるユニットが複数、本図では3つ箱枠
22内に搭載されている。このように本発明の車両制御
装置用冷却装置は電気電子部品を収納する箱枠の一部を
占めている。
【0046】図18は、本発明の車両制御装置用冷却装
置を搭載した車両を示す枕木方向の断面図である。この
例では、箱枠22は車体1の外表面形状に沿って滑らか
な形状を有し、底面は平滑化されているいわゆるボディ
マウント方式を採っている。このようなボディマウント
方式においては、密閉室の壁面の一部が車体外表面に露
出する構造が容易に可能であるため、本発明の効果がよ
り顕著に表れるものである。
【0047】図19は、本発明の車両制御装置用冷却装
置を搭載した車両の他の例を示す枕木方向の断面図であ
る。この例も図18の例と同様に、鉄道車両において、
本発明の車両制御装置用冷却装置が取り付けられている
部分の断面図の一例である。本例では、車両制御装置用
冷却装置が車体の床に対して上側に搭載されている。こ
れは床下の空間を乗客用のスペースとして確保する必要
がある二階建て車両の場合に有効である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
両制御装置をなす電気電子部品の発熱によって温度上昇
した空気を筐体の内壁面へ供給する送風機及び送風流路
等を設けたので、車両制御装置用冷却装置の小型軽量化
が可能であるとともに、密閉室内に収められた電気電子
部品群を極めて効率良く冷却することができる車両制御
装置用冷却装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る車両制御装置用冷却
装置の枕木方向の断面図である。
【図2】図1に示す車両制御装置用冷却装置の平面図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例に係る車両制御装置用冷却
装置の枕木方向の断面図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る車両制御装置用冷却
装置における密閉室の側部壁面部分を示す平面図であ
る。
【図5】図4に示す底部壁面部分の正面図である。
【図6】図4に示す底部壁面部分の斜視図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る車両制御装置用冷却
装置の枕木方向の断面図である。
【図8】図7に示す車両制御装置用冷却装置における密
閉室の側底部壁面部分を示す斜視図である。
【図9】本発明の第5実施例に係る車両制御装置用冷却
装置の枕木方向の断面図である。
【図10】図9に示す車両制御装置用冷却装置における
ヒートパイプ周辺を示す拡大斜視図である。
【図11】本発明の第6実施例に係る車両制御装置用冷
却装置の枕木方向の断面図である。
【図12】図11示す車両制御装置用冷却装置のレール
方向の断面図である。
【図13】本発明の第7実施例に係る車両制御装置用冷
却装置の枕木方向の断面図である。
【図14】本発明の第8実施例に係る車両制御装置用冷
却装置の枕木方向の断面図である。
【図15】本発明の第9実施例に係る車両制御装置用冷
却装置における密閉室の側部壁面部分を示す拡大断面図
である。
【図16】図15において点検蓋を開けた状態を示す断
面図である。
【図17】本発明の車両制御装置用冷却装置を搭載した
箱枠を示す平面図である。
【図18】本発明の車両制御装置用冷却装置を搭載した
車両を示す枕木方向の断面図である。
【図19】本発明の車両制御装置用冷却装置を搭載した
車両の他の例を示す枕木方向の断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 平板フィン 3 側部壁面 4送風機 5 ゲートドライブ装置 6 ダクト 7 半導体素子 8 送風機 9 フィルタ 10 リアクトル 11 放熱器 12 抵抗器 13 ルーバ 14 仕切板 15 仕切板 16 ピンフィン 17 底部壁面 18 ダクト 19 上部壁面 20 ヒートパイプ 21 点検蓋 22 箱枠 23 密閉室 24 通気室 25 ダクト 26 溝 27 熱伝導グリース 28 固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/427 23/467 (72)発明者 藤岡 和正 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 桑原 平吉 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 近藤 久 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱する複数の電気電子部品からなる車
    両制御装置を冷却する車両制御装置用冷却装置におい
    て、前記電気電子部品の一部が収納されている密閉室の
    内部に、前記電気電子部品の発熱によって温度上昇した
    空気を筐体の内壁面へ供給する送風機及び送風流路を設
    置したことを特徴とする車両制御装置用冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両制御装置用冷却装置
    において、前記送風機によって筐体内の空気が供給され
    る壁面の外側の面が、車体における外気への露出面と、
    車両制御装置内への外気の吸排気流路の一部を形成する
    面とのうちの少なくとも一つであることを特徴とする車
    両制御装置用冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の車両制御装置用冷
    却装置において、筐体内の空気が供給される壁面に、フ
    ィンが取り付けられていることを特徴とする車両制御装
    置用冷却装置。
  4. 【請求項4】 発熱する複数の電気電子部品からなる車
    両制御装置を冷却する車両制御装置用冷却装置におい
    て、前記電気電子部品の一部が収納される密閉室の内面
    にヒートパイプの放熱端側を取り付け、前記ヒートパイ
    プの吸熱端側を前記電気電子部品の近傍に配置したこと
    を特徴とする車両制御装置用冷却装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の車両制御装置用冷却装置
    において、ヒートパイプの放熱端側が取り付けられる壁
    面に、断面がヒートパイプの半径と同じ半円状の溝を形
    成し、前記溝に前記ヒートパイプの放熱端側が密着して
    取付けられていることを特徴とする車両制御装置用冷却
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の車両
    制御装置用冷却装置において、車両制御装置の保守点検
    の際に開閉する点検カバーを密閉室の壁面の一部分に設
    け、かつ、この点検カバーの内面にフィンとヒートパイ
    プとのうちの少なくとも一つが取り付けられていること
    を特徴とする車両制御装置用冷却装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    車両制御装置用冷却装置において、前記電気電子部品の
    一部が収納される密閉室の壁面の一部は、車両運行時に
    おいて空気が強制的に供給される壁面であるか又は前記
    壁面の表面上を空気が通過することを特徴とする車両制
    御装置用冷却装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    車両制御装置用冷却装置において、前記車両制御装置用
    冷却装置をボディマウント方式で車両床下に配置したこ
    とを特徴とする車両制御装置用冷却装置。
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