JPH0888177A - 薄膜形成装置及びクリーニング方法 - Google Patents

薄膜形成装置及びクリーニング方法

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JPH0888177A
JPH0888177A JP6223335A JP22333594A JPH0888177A JP H0888177 A JPH0888177 A JP H0888177A JP 6223335 A JP6223335 A JP 6223335A JP 22333594 A JP22333594 A JP 22333594A JP H0888177 A JPH0888177 A JP H0888177A
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JP
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gas
furnace
clf
reaction furnace
reaction
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JP6223335A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Matsuura
克好 松浦
Atsuhiro Tsukune
敦弘 筑根
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ClF3 ガスを用いたCVD炉の炉内クリー
ニングを行う際に、ガス導入側のヒータ前端部付近の反
応管内壁に付着した反応生成物も含め、薄膜形成時に付
着した反応生成物を全て、迅速かつ強力に除去すること
ができる他、ClF3 ガスによる炉内クリーニングの条
件出しを行うことなく、石英管及び石英治具のダメージ
が最小となる条件で、ClF3 ガスを用いた炉内クリー
ニングを行うことができる。 【構成】 反応炉内に付着した膜を除去するために、前
記反応炉内にClF3 ガスを導入して前記反応炉内をク
リーニングする際、ガス排気側の前段の真空ポンプ以降
に、不活性ガスを供給することによりClF3 濃度を希
釈する不活性ガス供給手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜形成装置及びクリ
ーニング方法に係り、詳しくは、例えば半導体装置、太
陽電池等の製造で使用される薄膜形成用の減圧CVD
(Chemical Vapor Depositio
n)炉あるいはPVD(Physical Vapor
Deposition)炉の反応炉内のクリーニング
技術に適用することができ、特に、ClF3 ガスを用い
たCVD炉の炉内クリーニングを行う際に、ガス導入側
のヒータ前端部付近の反応管内壁に付着した反応生成物
も含め、薄膜形成時に付着した反応生成物を全て、迅速
かつ強力に除去することができる他、ClF3 ガスによ
る炉内クリーニングの条件出しを行うことなく、石英管
及び石英治具のダメージが最小となる条件で、ClF3
ガスを用いた炉内クリーニングを行うことができる薄膜
形成装置及びクリーニング方法に関する。
【0002】薄膜形成用の反応炉においては、連続して
薄膜形成を行っていると、基板以外の炉内壁や治具類
に、薄膜材料となるポリシリコンやアモルファスシリコ
ン等が厚く堆積して、数十μmにも達してしまうことが
あり、これが薄膜形成時の微小異物(パーティクル)等
の原因となることがある。このため、薄膜形成用装置を
連続して稼働させる場合には、炉内壁や治具類等の目的
以外の場所に付着したパーティクル等の原因となる膜
を、定期的に除去する必要がある。
【0003】この定期的に除去、洗浄することをCVD
炉あるいはPVD炉のクリーニングと呼んでいるが、ク
リーニングを定期的に行わなければ、厚く堆積した膜に
膜剥がれが生じて、その結果、微小異物(パーティク
ル)が発生してしまい、半導体装置に取り込まれ、不良
要因となる。更に、ホットウォール型のCVD炉では、
炉内壁に堆積した膜による保温効果により基板温度のズ
レが生じ、基板上に形成した薄膜の厚さが所望の値と異
なってしまうこともある。
【0004】CVD炉あるいはPVD炉のクリーニング
方法には、大きく分けてウェット洗浄とドライ洗浄の2
つがある。ウェット洗浄とは、CVD炉あるいはPVD
炉から反応管または内部治具を取り外して、薬液、例え
ばシリコン系の膜ならばフッ酸と硝酸の混合液に浸し
て、付着物を溶解、除去するために洗浄し、最後に水洗
及び乾燥するものである。この時、反応管あるいは内部
治具の取り外しには、炉内温度を成膜に必要な一定温度
から室温付近まで降温しなければならないうえ、ウェッ
ト洗浄後には、再び反応管あるいは内部治具を組み立て
て、炉内温度を成膜に必要な一定温度まで昇温しなけれ
ばならない等、手間がかかり面倒である。
【0005】これに対し、ドライ洗浄とは、反応管や治
具類を取り外さないで、炉内温度を成膜に必要な一定温
度に保ったままかあるいは、所望の温度へと若干変える
だけで、CVD炉あるいはPVD炉内にハロゲン化物系
ガスをクリーニングガスとして導入し、付着物を揮発性
ガスに変えて洗浄するものである。このドライ洗浄によ
るクリーニングのことを、炉内クリーニング、セルフク
リーニング、あるいはインサイチュクリーニングと呼ぶ
こともある。
【0006】このように、ドライ洗浄は、反応管や内部
治具を取り外す手間や、室温付近までの降温時間と室温
付近からの昇温時間と水洗及び乾燥の時間が省けるの
で、CVD炉あるいはPVD炉の稼働率、スループット
の向上に繋がるという利点がある。更に、ポリシリコン
膜やアモルファスシリコン膜のバッチ式CVD炉では、
反応管を構成する石英管を取り外すために、シリコン膜
が石英管内壁に厚く付着したまま、炉内温度を室温付近
まで一気に降温させると、石英管を構成するSiO
2 は、Siよりも熱膨張係数が大きいので、石英管の内
壁表面は、Si膜よりも収縮しようとするが、Si膜に
阻害されて大きなストレスを生じ、このストレスに耐え
られなくなって石英管内壁表面で微細なひび割れが多数
発生する。この炉内温度を室温付近まで一気に降温させ
た時に石英管に生じる多数のひび割れは、パーティクル
の発生源となり得るので、Si膜が付着した石英管の降
温を何回か行うと、その石英管は、安定に使用し難くな
って捨てざるを得ない。
【0007】ところが、炉内温度を一定に保ったままか
あるいは、所望の温度へと若干変えるだけでクリーニン
グできるドライ洗浄では、Si膜が付着した状態での石
英管の一気の降温を行うことが全くなく、ひび割れ現象
を完全に防ぐことができるため、石英管の交換頻度を少
なくすることができる。このため、ドライ洗浄は、石英
管の交換頻度を少なくすることができるので、ランニン
グコストを削減することができるという利点がある。従
って、ドライ洗浄は、CVD炉のスループットの向上及
びランニングコストの削減を齎す技術となるため、量産
工場へ導入、展開する要求が高まっている。
【0008】ドライ洗浄のクリーニングガスには、ハロ
ゲン化物系ガスの中でもフッ化物系ガスが適している
が、クリーニング性能の高性能化、ガスコストの低コス
ト化、有害物質(C,S)の低残留化等の点で有利なN
3 ガスとClF3 ガスが使用されている。これらのガ
スのうち、前者のNF3 ガスの場合は、クリーニングに
必要なF原子を発生させるのにプラズマを必要とする
が、後者のClF3 ガスの場合は、常温でも分解して容
易にF原子を放出するので、ノンプラズマであってもよ
いという特徴がある。
【0009】従って、常温でも分解して容易にF原子を
放出してノンプラズマでもよいClF3 ガスを用いれ
ば、大掛かりなプラズマ発生器を設けなくても良いの
で、CVD炉の大幅な改造をする必要がなくなり、新規
の装置においても、付帯設備が少なくて済み、安価に炉
内クリーニングを行うことができるという利点を有す
る。以上のような状況から、半導体装置、太陽電池等の
製造で使用される薄膜形成用のCVD炉あるいはPVD
炉のクリーニングとしては、炉内温度を成膜に必要な一
定温度に保ったままかあるいは、所望の温度へと若干変
えるだけで、ClF 3 ガスを用いて行う炉内クリーニン
グ方法が要望されている。
【0010】
【従来の技術】従来の薄膜形成用のCVD炉あるいはP
VD炉の炉内クリーニング方法においては、CVD炉あ
るいはPVD炉の炉内温度を成膜に必要な一定温度に保
ったままかあるいは、所望の温度へと若干変えるだけ
で、クリーニングガスに使用するClF3 ガスを、大量
のN2 、Ar等の不活性ガスで数%に希釈して反応炉内
に導入し、炉内クリーニングを行っている。
【0011】ここで、不活性ガスで数%に希釈している
のは、フランジ材のSUSやシール材のバイトンリング
が、ClF3 分圧・雰囲気温度によっては、腐食性の強
いClF3 ガスにより腐食することがあるため、このC
lF3 ガスによる腐食を抑えるためである。更に、吸着
剤を用いる乾式除害装置、あるいはスクラバーに代表さ
れる湿式除害装置には、安全性を考慮してClF3 ガス
を5%以下の濃度に希釈して導入することが望ましい。
仮に、ClF3 ガスを希釈しないでそのまま導入してし
まうと、乾式除害装置では、置換反応が顕著に起こって
高温(200℃程度)になり過ぎてしまい、安全性の点
で好ましくないが、前述の如く、ClF3 ガスを5%以
下の濃度に希釈して導入すれば、反応しても低温(40
℃程度)で抑えることができ、安全性を高めることがで
きる。また、スクラバーのような湿式除外装置において
も塩化ビニルとの反応を抑えるため、ClF3ガスを5
%以下の濃度に希釈して導入すれば、安全性を高めるこ
とができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の炉内ク
リーニング方法では、ホットウォール型のCVD炉に
て、ClF3 ガスを用いた炉内クリーニングを行うと、
ガス導入側のヒータ前端部付近の反応管内壁では、大量
の不活性ガスが流入することに起因した冷却作用によっ
て、局部的に表面温度が下がっていた。ClF3 ガスに
よる炉内クリーニングは、ClF3 ガスの熱分解により
反応が進むため、表面温度の低下は炉内付着物である、
例えばポリシリコン膜のエッチングレートの低下と直結
する。
【0013】このガス導入側のヒータ前端部付近の反応
管内壁の局部的な冷却作用を抑制して、その部分に付着
されたポリシリコン膜のエッチングレートの低下を抑え
るために、ClF3 濃度を一定に保ってガスの総流量を
下げることは、ポリシリコン膜のエッチングレートを炉
全体に渡って遅くすることになるので現実的ではない。
【0014】このため、炉全体に渡って付着した反応生
成物のエッチングレートを遅くすることなく、ガス導入
側のヒータ前端部付近の反応管内壁に付着した反応生成
物の除去を行うことができず、薄膜形成時に付着した反
応生成物を全て効率良くクリーニングし難いという問題
を生じていた。このガス導入側のヒータ前端部付近の反
応管内壁に付着した反応生成物をクリーニング除去し難
いという問題は、本発明者等が調査した結果、ホットウ
ォール型のCVD炉の中でも、マニホールド式と言われ
るガス導入方式のCVD炉に顕著に見られる現象であ
り、これに対して、キャップ式と言われるガス導入方式
のCVD炉では見られない現象であることが判明した。
【0015】これから、ガス導入方式によって問題の深
刻さが変化することが判るが、この両者の違いを横型C
VD炉を例にして説明すると、図7に示すように、マニ
ホールド式とは、ガス導入側のフランジ101に対して
ガス導入口102が水平に接続されている形式のもので
あり、キャップ式とは、フランジ101に対して垂直に
接続されている形式のものである。図中、矢印の長さで
大小関係を表しているが、キャップ式では、中央部と周
辺部との流速が大きく異なり、マニホールド式では、流
速が一様に近付いているであろうと考えられる。
【0016】同じガス総流量で導入した場合、管内壁と
なる周辺部の流速をキャップ式とマニホールド式で比較
すると、周辺部の流速は、マニホールド式の方がキャッ
プ式よりも相対的に大きくなる。従って、マニホールド
式のCVD炉では、管壁のガス冷却作用がキャップ式の
CVD炉よりも大きいため、付着した薄膜材料のエッチ
ングレートが低下して、クリーニング時間が遅延する割
合が大きい。
【0017】これに対し、管壁でのクリーニング遅延が
マニホールド式のCVD炉よりも少ないキャップ式のC
VD炉では、中央部の流速がマニホールド式のCVD炉
よりも相対的に速くなるため、バスケット等の石英治具
を石英管内の中央部に配置して石英管と共に炉内クリー
ニングする場合、中央部に配置された石英治具自体のガ
ス冷却作用が相当大きくなる。石英治具は、通常、ヒー
タ端部よりもかなり内側に設置して炉内クリーニングす
るので、薄膜材料のエッチングレートの極端な低下はな
く、石英治具の前方のクリーニング遅延は問題とはなら
ない。
【0018】しかしながら、石英治具に付着した薄膜材
料の全体的なエッチングレートは、石英治具の表面温度
の低下により減少するため、クリーニングに時間を要し
てしまう。そして、クリーニング終了時間は、石英管よ
りも石英治具の方がかなり長くなり、露出された石英管
は石英治具よりもClF3 ガスに晒される時間が長くな
るため、石英管のオーバーエッチング時間は長くなる。
【0019】更に、減圧CVD炉においては、本来削れ
て欲しくない石英管のClF3 によるエッチング量、即
ち石英管のダメージは、不活性ガスの流量を相当増加さ
せて圧力を増加させると、大きくなるという現象が認め
られた。そして、このことは、ClF3 炉内クリーニン
グの利点であった石英管の長寿命性を結局短くすること
になり、新たな問題となることが判明した。
【0020】石英管及び石英治具のダメージについて言
えることは、不活性ガスの流量を増加させて行くと、小
流量の段階では、石英管及び石英治具は、ガス冷却作用
により表面温度が下がりダメージ量も減少するが、大流
量になると、圧力が増加しダメージ量が相反して増加に
転じる。結局、石英管及び石英治具のダメージ量で考え
ると、不活性ガスの流量には、最適値が存在することに
なる。しかも、その最適値は、ガス導入方式によっても
変化するので、装置依存性が強いものであることが容易
に推察される。
【0021】このため、石英管をできるだけ長寿命で使
用することを念頭に置いて、ClF 3 ガスを用いた炉内
クリーニング技術を量産工場の全ての減圧CVD炉ある
いはPVD炉に導入、展開する場合、各々の装置毎に炉
内クリーニングの条件出しを行わなければならず、手間
がかかって面倒であった。そこで、本発明は、キャップ
式、マニホールド式の何方のガス導入方式であっても、
ClF3 ガスを用いたホットウォール型のCVD炉の炉
内クリーニングを行う際に、ガス導入側のヒータ前端部
付近の反応管内壁に付着した反応生成物も含め、薄膜形
成時に付着した反応生成物を全て、迅速かつ強力に除去
することができる他、キャップ式、マニホールド式の何
方のガス導入方式であっても、ClF3 ガスを用いた減
圧CVD炉あるいはPVD炉の炉内クリーニングを行う
際に、ClF3 ガスによる炉内クリーニングの条件出し
を行うことなく、石英管及び石英治具のダメージが最小
となる条件で、ClF3 ガスを用いた炉内クリーニング
を行うことができる薄膜形成装置及びクリーニング方法
を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
反応炉内に付着した膜を除去するために、前記反応炉内
にClF3 ガスを導入して前記反応炉内をクリーニング
する際、ガス排気側の前段の真空ポンプ以降に、不活性
ガスを供給することによりClF3 濃度を希釈する不活
性ガス供給手段を有することを特徴とするものである。
【0023】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記不活性ガス供給手段は、除害装置
に導入できるClF3 濃度まで不活性ガスを供給するこ
とを特徴とするものである。請求項3記載の発明は、上
記請求項1,2記載の発明において、前記真空ポンプ
は、メカニカルブースターポンプであることを特徴とす
るものである。
【0024】請求項4記載の発明は、反応炉内に付着し
た膜を除去するために、前記反応炉内にClF3 ガスを
導入して前記反応炉内をクリーニングする際、前記反応
炉内の圧力を減少させるように前記反応炉内に供給する
不活性ガスの供給量を減らす不活性ガス供給量調整手段
を有し、かつ該不活性ガス供給量調整手段により前記反
応炉内に供給する不活性ガスの供給量を減らす際、前記
反応炉内のClF3 濃度は、50%以上100%以下の
範囲であることを特徴とするものである。
【0025】請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至
4記載の発明において、前記反応炉は、減圧CVD(C
hemical Vapor Deposition)
炉又はPVD(Physical Vapor Dep
osition)炉であることを特徴とするものであ
る。請求項6記載の発明は、反応炉内に付着した膜を除
去するために、前記反応炉内にClF3 ガスを導入して
前記反応炉内をクリーニングする際、前記反応炉のCl
3 ガス導入口付近に、乱流を起こさせ、かつClF3
ガスと反応しないか、若しくは反応し難い材質からなる
衝立を有することを特徴とするものである。
【0026】請求項7記載の発明は、上記請求項6記載
の発明において、前記衝立は、前記ClF3 ガス導入口
側のヒータ前端部付近の前記反応管内壁に付着した反応
生成物とフランジの間に配置してなることを特徴とする
ものである。請求項8記載の発明は、上記請求項6,7
記載の発明において、前記衝立は、石英板、表面に酸化
膜が形成されたウェハ及びAlN板のうちの少なくとも
1種であることを特徴とするものである。
【0027】請求項9記載の発明は、上記請求項6乃至
8記載の発明において、前記反応炉は、サイドウォール
型CVD(Chemical Vapor Depos
ition)炉であることを特徴とするものである。請
求項10記載の発明は、上記請求項9記載の発明におい
て、前記ホットウォール型CVD炉のガス導入方式は、
マニホールド式であることを特徴とするものである。
【0028】請求項11記載の発明は、上記請求項9記
載の発明において、前記ホットウォール型CVD炉のガ
ス導入方式は、キャップ式であることを特徴とするもの
である。請求項12記載の発明は、上記請求項4乃至6
記載の発明において、前記反応炉内に付着した膜は、ポ
リシリコン、アモルファスシリコン、シリコン窒化膜、
タングステン、タングステンシリサイド膜のうちの少な
くとも1種であることを特徴とするものである。
【0029】請求項13記載の発明は、反応炉内に付着
した膜を除去するために、前記反応炉内にClF3 ガス
を導入して前記反応炉内をクリーニングする際、ガス排
気側の前段の真空ポンプ以降に設けた不活性ガス供給手
段により、不活性ガスを供給してClF3 濃度を希釈す
ることを特徴とするものである。請求項14記載の発明
は、反応炉内に付着した膜を除去するために、前記反応
炉内にClF3 ガスを導入して前記反応炉内をクリーニ
ングする際、不活性ガス供給量調達手段により前記反応
炉内の圧力を減少させるように前記反応炉内に供給する
不活性ガスの供給量を減らすとともに、該不活性ガス供
給量調達手段により前記反応炉内に供給する不活性ガス
の供給量を減らす際、前記反応炉内のClF3 濃度を、
50%以上100%以下の範囲にすることを特徴とする
ものである。 請求項15記載の発明は、反応炉内に付
着した膜を除去するために、前記反応炉内にClF3
スを導入して前記反応炉内をクリーニングする際、Cl
3ガスと反応しないか、若しくは反応し難い材質から
なる衝立により、前記反応炉内にClF3 ガスを導入口
付近に乱流を起こさせることを特徴とするものである。
【0030】
【作用】本発明者等は、コンベンショナルなマニホール
ド式の横型の減圧CVD炉において、石英管内壁及び石
英治具に付着物がない状態で、ポリシリコン、Si3
4 、SiO2 の薄膜を各々堆積させたウェハを炉内にセ
ットして、ClF3 ガスを用いたエッチングを行い、膜
厚測定から各々のポリシリコン、Si3 4 、SiO2
の薄膜についてのエッチングレートを調べた。
【0031】図1は炉内圧力を約2Torrと一定値に
保持するようにコンダクタンスバルブにて調整を行い、
炉内圧力を約2Torrと一定値に保持した状態でCl
3濃度4.8%にN2 で希釈した時の、そのClF3
ガス+N2 ガスの混合ガスの総流量とエッチングレート
との関係を示す図である。ここで、横軸の総流量のCl
3 ガスとN2 ガスの流量比は、1:20と全て同じ比
となっている。横軸の総流量の5.25l/分は、Cl
3 ガスが0.25l/分でN2 ガスが5l/分であ
り、総流量4.2l/分は、ClF3 ガスが0.2l/
分でN2 ガスが4l/分であり、総流量3.15l/分
は、ClF3ガスが0.15l/分でN2 ガスが3l/
分であり、総流量2.1l/分は、ClF3 ガスが0.
1l/分でN2 ガスが2l/分である。縦軸は、総流量
5.25l/分の時の値を1として、各々の混合ガスに
対するエッチングレートを規格化して示している。
【0032】総流量2.1l/分の時の結果から、総流
量が2/5倍で排気速度は2/5倍となる。即ち、Cl
3 分圧が同じで滞留時間のみが5/2倍になった場合
は、ポリシリコンのエッチングレートは、総流量が5.
25l/分の時のポリシリコンエッチングレートの基準
値からほとんど変わらないが、SiO2 のエッチングレ
ートは、総流量が5.25l/分の時のSiO2 エッチ
ングレートの基準値から約7倍に増大し、Si3
4 は、総流量が5.25l/分の時のSi3 4 エッチ
ングレートの基準値から約2倍に増大することを見出し
た。また、620℃、5.25l/分の条件の時には、
SiO2 に対して、ポリシリコンが約3桁、Si3 4
が約2桁の良好なエッチング選択比であった。なお、図
1には示していないが、タングステンあるいはタングス
テンシリサイド膜のエッチング選択比もポリシリコンと
同程度であった。
【0033】ClF3 ガスは、ClF分子とF2 分子と
に容易に熱分解するが、「J.Electroche
m.Soc.1989,PP2032−2034」の文
献で開示されているように、ClF分子は、室温ではS
3 4 をエッチングするが、SiO2 はエッチングし
ないことが知られている。これは、次のような理由によ
るものと推定される。
【0034】互いに電気陰性度の大きな原子であるCl
F分子は、電子を受け取ると簡単に解離するが、Si3
4 は、イオン性結合の割合が30%であるので、電子
を供給することができ、SiO2 は、イオン性結合の割
合が55%と強くて電子を簡単に供与することができな
いためであると推論されている。本発明者等の実験は、
比較的高温で行ったので、ClF分子とF2 分子共に、
石英管や石英治具のダメージを誘発するSiO2 に対す
るエッチング種になると思われる。しかしながら、解離
→吸着または侵入→揮発物生成からなる一連の連鎖的な
エッチング反応中の、律速過程で決まるClF3 ガスの
各ポリシリコン、Si3 4 、SiO2 に対する反応時
間は、上記文献の事実から推察して、ポリシリコン<S
3 4 <SiO2 の順で長くなっており、滞留時間を
増すと、それがエッチングレートの増大率の差になって
現れたと考えられる。
【0035】したがって、ClF3 分圧が同じならば、
石英管内のClF3 の滞留時間はできるだけ短く、即ち
石英管内の真空ポンプによる排気速度は、できるだけ速
くするように構成すれば、石英管内壁や石英治具に堆積
されたポリシリコン等のSi膜のエッチングレートをほ
とんど変化させることなく、石英管や石英治具を構成す
るSiO2 のエッチングレートを減少させて、ダメージ
量を減らすことができる。
【0036】そこで、本発明では、ClF3 ガスを導入
して炉内クリーニングできる機能を備えた薄膜形成用の
減圧CVD炉あるいはPVD炉において、反応炉のガス
排気側の前段の真空ポンプ以降に、不活性ガスを供給す
ることによりClF3 濃度を希釈する不活性ガス供給系
を有するように構成することにより、前段の真空ポンプ
の吸入圧を下げて反応炉の排気速度を増加させることが
できる。
【0037】このため、石英管内壁や反応治具に堆積さ
れたポリSi等のSi膜のエッチングレートをほとんど
変化させることなく、しかも石英管及び石英治具のダメ
ージが最小となる条件で炉内をクリーニングすることが
できる。この時、反応炉の排気速度を考慮すると、前段
の真空ポンプは、排気速度の増大率の点で有利なメカニ
カルブースターポンプが好ましい。不活性ガスは、除害
装置に導入できる濃度まで希釈可能な流量で供給するこ
とが好ましい。例えば乾式除害装置に使用される吸着剤
がCa(OH)2 の場合、除害装置にClF3 ガスが導
入されると、ClとFは、CaF2 、CaCl2 等に置
き変わって吸着剤に吸着され、有害でないH2 O、N2
が除害装置から排気される。この時、ClF3 濃度は5
%以下にすると、反応しても40℃程度と低温で抑える
ことができ、除害装置を安全性良く動作させることがで
きる。
【0038】これに対し、ClF3 濃度を高くし過ぎる
場合、例えば100%で供給すると、200℃程度にま
で温度が上がってしまい、除害装置を安全性良く動作さ
せることができない。次に、本発明者等は、マニホール
ド式のガス導入方式である横型の減圧CVD炉におい
て、石英管内壁及び石英治具に付着物のない状態で、S
iO2 の薄膜を堆積させたウェハを、炉内の上流側と下
流側の2カ所にセットし、ClF3 ガスを用いたエッチ
ングを行い、膜厚測定からエッチングレートを調べた。
【0039】図2はClF3 流量を250sccmに固
定し、N2 流量を変えた時のSiO 2 薄膜のエッチング
レートを示す図である。この図2から反応炉の下流側の
石英管の方が上流側よりもダメージを受け易いことが判
る。さらに、反応炉の上流側では、不活性ガスのN2
ス流量を下げてもSiO2 のエッチングレートはそれ程
低下しないのに対し、反応炉の下流側では、不活性ガス
のN2 ガス流量を下げると、SiO2 のエッチングレー
トは上流側に比べて極端に低下している。即ち、炉に供
給するN2 ガス流量を下げることにより、上流側及び下
流側の石英管や石英治具を構成するSiO2 のエッチン
グレートを低減しつつ、各々のエッチングレートを互い
に近づけることができるため、N2 ガス流量を下げるこ
とにより、上流側と下流側の石英管及び石英治具 のダメ
ージ量を低減しながら均一化することができる。
【0040】マニホールド式のガス導入方式である横型
の減圧CVD炉では、反応炉内に供給するN2 流量を0
slmにし、反応炉内の圧力が最も低くなる時が、Si
2のエッチングレートが小さくダメージが最小となる
ことを見出した。これは、次のような理由によるものと
考えられる。 ガス流の停滞層または滞留層と呼ばれる
ウェハ周りの層の厚さは、反応炉内の圧力の大きさと反
比例しており、停滞層の厚さが厚い方がエッチング種の
ウェハへの拡散が困難となるため、反応炉内の圧力を低
くした時にSiO2 のエッチングレートが小さくなると
考えられる。このため、ClF3 分圧が同じならば、反
応炉内に供給する希釈用の不活性ガスは、できるだけ少
なくした方がよく、この場合、石英管や石英治具の材質
であるSiO2 のエッチングレートを減少させてダメー
ジ量を減らすことができる。
【0041】さて、例えば特開平4−157161号公
報で報告されたクリーニング方法では、減圧CVD炉に
おけるポリシリコン膜のClF3 ガスを用いた炉内クリ
ーニングを行う際、ClF3 濃度は、10〜50%の範
囲となるように調節することを示している。このClF
3 濃度が10%未満では、高温下の処理でもポリシリコ
ン膜のエッチングレートが小さくなり過ぎて好ましくな
く、ClF3 濃度が50%を越えると、ポリシリコン膜
のエッチングレートは大きくなり好ましいが、反応容器
である石英へのダメージが大きくなり過ぎて好ましくな
いと理由付けしている。
【0042】しかしながら、本発明者等の調査した上記
結果によると、ClF3 濃度が50%を越えても、反応
炉内に供給する不活性ガス量が少なくて反応炉内の圧力
が低くなる方が、石英へのダメージが小さくなることが
判明した。更に、ClF3 濃度を高くすると、ClF3
ガスによりフランジ材を構成するSUSやシール材を構
成するバイトンリングが腐食され易いと心配されるが、
不活性ガスで希釈しなくても、フランジ材を構成するS
USやシール材を構成するバイトンリングの腐食は、濃
度よりもClF3 分圧・雰囲気温度に大きく依存するの
で、ClF3 ガスにより腐食される心配はない。
【0043】ポリシリコン等のSi膜のエッチングレー
トは、不活性ガスの流量を増やしても増大することはな
く、不活性ガスの流量は、0slmが望ましいことにな
るが、仮に真空ポンプの排気性能が十分でない時には、
ClF3 ガスの炉内での拡散、回り込みが不十分にな
り、その結果、エッチング斑が生じて好ましくない。こ
の場合には、不活性ガスをある程度供給して、ClF3
ガスが円滑に供給できるように、配慮しなければならな
い。
【0044】そこで、本発明では、薄膜形成用の減圧C
VD炉あるいはPVD炉にて、ClF3 ガスを導入して
炉内クリーニングを行う際に、炉内圧力を減少させるよ
うに反応炉内への不活性ガスの供給量を減らす不活性ガ
ス供給量調整手段を有するように構成することにより、
反応炉への不活性ガスの供給量を減らして反応炉内の圧
力を減少させてSiO2 のエッチングレートを遅くする
ことができる。
【0045】このため、石英管内壁や石英治具に堆積さ
れたポリSi等のSi膜のエッチングレートをほとんど
変化させることなく、しかもClF3 ガスによる炉内ク
リーニングの条件出しを行うことなく、石英管及び石英
治具のダメージが最小となる条件で炉内をクリーニング
することができる。次に、マニホールド式のガス導入方
式であるホットウォール型減圧CVD炉においては、不
活性ガスを供給する場合だけでなく、不活性ガスを供給
しない場合でも、ClF3 ガスの流量は、何度も堆積さ
せた付着膜を比較的短時間で除去する必要があるので、
通常は堆積時のガス流量より大流量となる。ガス導入側
のヒータ前端部付近の反応管内壁でのガス冷却によるク
リーニング遅延が懸念される。
【0046】そこで、本発明では、ホットウォール型C
VD炉の構造において、マニホールド式のガス導入方式
である減圧CVD炉の炉内のクリーニングを行う際に、
CVD炉のClF3 ガス導入口付近に、ClF3 ガスの
乱流を起こさせる衝立を有するように構成することによ
り、ClF3 ガス導入口付近にClF3 ガスの乱流を起
こすことができるため、従来の衝立がない場合よりもC
lF3 ガス導入口付近のClF3 ガスの流速を遅くして
停滞させることができる。
【0047】このため、ガス導入側のヒータ前端部付近
の反応管内壁に付着したポリSi等の膜を効率良く除去
することができるので、薄膜形成時に付着した反応生成
物を全てクリーニングすることができる。この時、衝立
は、ガス導入側のヒータ前端部付近の反応管内壁に付着
したポリSi等の膜を効率良く除去することを考慮する
と、ガス導入側のヒータ前端部付近の反応管内壁に付着
した反応生成物とフランジの間に配置するのが好まし
い。
【0048】なお、衝立は、ガス導入側のヒータ前端部
付近の反応管内壁に付着した反応生成物よりも下流側に
設置してもよいし、ガス導入側のヒータ前端部付近の反
応管内壁に付着した反応生成物よりも上流側と下流側の
両方に設置してもよい。また、衝立としては、ClF3
ガスと反応しないか、若しくは反応し難い材質からなる
ものであればよく、例えば石英板、シリコン酸化膜で覆
ったウェハ、AlN板等が挙げられる。
【0049】ホットウォール型減圧CVD炉のClF3
ガス導入口付近に、衝立を設置すると、一定方向であっ
たガスの流れが、導入口付近に設置した衝立に当たるこ
とによって乱流へと変わり、ガス導入口付近でのClF
3 ガスの滞在時間が長くなる。このため、ガスによる冷
却効果によって反応温度が下がりエッチングレートが遅
くなった分を、エッチングに寄与するF原子の衝突回数
を増やすことで補完することができるので、ガス導入口
以外の場所と同等のエッチングレートになるようにする
ことができる。
【0050】従って、ClF3 ガスを希釈して導入して
も、反応管全体に渡って略同じエッチングレートにする
ことができるため、均一にクリーニングすることがで
き、短時間での炉内クリーニングを行うことができる。
一方、キャップ式のガス導入方式であるホットウォール
型減圧CVD炉においては、炉内クリーニングを行う際
にCVD炉のClF3 ガス導入口付近に、衝立を設置し
て乱流を起こさせると、流速が中央部と周辺部で異なっ
ていたのが、その場所で一度平らにすることができるた
め、衝立を交わした後、マニホールド式の導入方式の如
く一様に近い流体にすることができる。
【0051】このため、キャップ式のガス導入方式に見
られた管壁の石英へのダメージを考える上での不活性ガ
ス流量の最適化の問題を解消することができるので、マ
ニホールド式のCVD炉の場合と同様に考えることがで
きる。その結果、石英管をできるだけ長寿命で使用する
ことを念頭に置いて、ClF3 ガスを用いた炉内クリー
ニング技術を量産工場の全てのCVD炉に導入・展開す
る場合、課題となっていた各々の装置毎の炉内クリーニ
ングの条件出しを行わないで済ませることができる。
【0052】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図3は本発明に係る実施例1のマニホール
ド式のガス導入方式減圧CVD炉の構造を示す概略図で
ある。
【0053】図3に示すように、1〜3は各々反応室、
薄膜形成用ガス供給ライン、炉内クリーニング用ガス供
給ラインであり、4は反応室1と薄膜形成用ガス供給ラ
イン2により繋がれたSiH4 ボンベであり、5は反応
室1と炉内クリーニング用ガス供給ライン3により繋が
れたClF3 ボンベである。6はガス排出ラインであ
り、7は反応室1とガス排出ライン6により繋がれたメ
カニカルブースターポンプであり、8はメカニカルブー
スターポンプ7とガス排出ライン6により繋がれたドラ
イポンプであり、9はドライポンプ8とガス排出ライン
6により繋がれた除害装置である。
【0054】10は反応室1内に上流から下流に向かっ
て5個配置された石英バスケットであり、11は石英バ
スケット10内に配置された石英板であり、12は反応
室1内を加熱するために反応室1周囲に設けられたヒー
タであり、13はN2 ガス供給ラインであり、14はド
ライポンプ8以降のガス排出ライン6に、N2 ガス供給
ライン13によりN2 ガスを供給するN2 ガス供給系で
あり、15はフランジである。
【0055】このCVD炉は、ポリシリコンの薄膜形成
用であるが、以下の工程を行った。 (1)SiH4 ガスによるポリシリコンの薄膜形成(複
数回) (2)ClF3 ガスによる炉内クリーニング 図3に示すように、CVD反応炉であって炉内クリーニ
ング室である反応室1には、ガス供給ラインとして薄膜
形成用ガス供給ライン2と炉内クリーニング用ガス供給
ライン3が接続され、各々の末端には、SiH4 ボンベ
4とClF3 ボンベ5が接続されている。ここで、図示
はしていないが、このガス供給ラインには、必要な数だ
けのバルブ、マスフローコントローラ及び、パージまた
は希釈用のN2 ガス供給系が含まれている。
【0056】薄膜形成用ガス供給ライン2と炉内クリー
ニング用ガス供給ライン3が設けられている反応室1の
反対側には、ガス排出ライン6が接続され、その末端に
は、前段の真空ポンプとしてメカニカルブースターポン
プ7と、後段の真空ポンプとしてドライポンプ8と、排
気ダクトに至るまでに除害装置9とが接続され、これら
で排気系及び、排ガス処理系が構成されている。
【0057】更に、反応室1には、石英バスケット10
が5個置かれており、薄膜形成時には、上流側の石英バ
スケット1個を除く残り4個の石英バスケット内に半導
体装置用に多数枚のウェハを同時にセットし、炉内クリ
ーニング時には、ウェハをセットしないで、石英バスケ
ット10及び反応室1内壁に付着した堆積物を除去す
る。炉内クリーニングを行う際には、更に石英板11を
堆積物の付着していない新しい石英バスケット1個と共
にCVD炉のClF3 ガス導入口付近に衝立のように設
置し、ガス冷却を改善している。
【0058】まず、前述した(1)のポリシリコンの薄
膜形成は、炉内温度620℃、炉内圧力0.2Tor
r、SiH4 流量50sccmの条件で複数回行った。
炉内壁へのポリシリコンの付着物の通算膜厚が、10μ
mになった時点で、前述した(2)のClF3 による炉
内クリーニングを行った。炉内クリーニングの条件は、
炉内温度620℃、炉内圧力2.0Torr、ClF3
流量250sccm、N 2 流量5slmである。
【0059】この条件で石英板11を設置しないで、1
時間、炉内クリーニングを行ったところ、図4に示すよ
うにガス導入口付近のヒータ12端部に対応する炉内壁
には、ポリシリコン膜21がまだ残存していた。このよ
うに、ClF3 ガスで炉内クリーニングを行っても、ガ
ス導入口付近のヒータ12端部に対応する炉内壁にポリ
シリコン膜21が残存したのは、ガスの総流量が、ポリ
シリコン薄膜形成時のSiH4 50sccmから、炉内
クリーニング時のClF3 +N2 5250sccmへと
105倍にもなったため、ガスによる冷却効果が、ガス
導入口付近の炉内壁部分で、顕著に現れたからである。
【0060】次に、ウェハの形状をした1枚の石英板1
1を、予備の石英バスケット10と共にガス導入口付近
にセットして、同様な手順で、1時間、炉内クリーニン
グを行ったところ、炉内壁に付着していたポリシリコン
膜は、ガス導入口付近も含めて完全に除去することがで
きた。このように、本実施例では、ホットウォール型C
VD炉の構造において、マニホールド式のガス導入方式
である減圧CVD炉の炉内のクリーニングを行う際に、
CVD炉のClF3 ガス導入口付近に、石英板11を衝
立のように設置してClF3 ガスの乱流を起こさせるよ
うに構成することにより、ClF3 ガス導入口付近にC
lF3 ガスの乱流を起こすことができるため、従来の衝
立がない場合よりもClF3 ガス導入口付近のClF3
ガスの流速を遅くして停滞させることができる。
【0061】このため、ガス導入側のヒータ12前端部
付近の反応室1内壁に付着したポリシリコン膜21を効
率良く除去することができるので、薄膜形成時に付着し
た反応生成物を全てクリーニングすることができる。こ
の時、衝立の石英板11は、ガス導入側のヒータ12前
端部付近の反応室1内壁に付着したポリシリコン膜21
を効率良く除去することを考慮すると、ガス導入側のヒ
ータ12前端部付近の反応室1内壁に付着したポリシリ
コン膜21とフランジ15の間に配置するのが好まし
い。
【0062】なお、衝立の石英板11は、ガス導入側の
ヒータ12前端部付近の反応室1内壁に付着したポリシ
リコン膜21よりも下流側に設置してもよいし、ガス導
入側のヒータ12前端部付近の反応室1内壁に付着した
ポリシリコン膜21よりも上流側と下流側の両方に設置
してもよい。また、衝立としては、石英板11を用いた
が、本発明はこれのみに限定されるものではなく、要は
ClF3 ガスと反応しないか若しくは反応し難い材質か
らなるものであればよく、石英板11以外の例えば、シ
リコン酸化膜で覆ったウェハ、AlN板等が挙げられ
る。
【0063】このように、ホットウォール型減圧CVD
炉のClF3 ガス導入口付近に、衝立の石英板11を設
置すると、一定方向であったガスの流れが、導入口付近
に設置した衝立の石英板11に当たることによって乱流
へと変わり、ガス導入口付近でのClF3 ガスの滞在時
間が長くなる。このため、ガスによる冷却効果によって
反応温度が下がりエッチングレートが遅くなった分を、
エッチングに寄与するF原子の衝突回数を増やすことで
補完することができるので、ガス導入口以外の場所と同
等のエッチングレートになるようにすることができる。
従って、ClF3 ガスを希釈して導入しても、反応管1
全体に渡って略同じエッチングレートにすることができ
るため、均一にクリーニングすることができ、短時間で
の炉内クリーニングを行うことができる。
【0064】次に、不活性ガスであるN2 のN2 ガス供
給系14により除害装置9に導入できるClF3 濃度5
%以下への希釈を、ガス排気側の前段の真空ポンプ以降
であるドライポンプ8以降で行うと、前段の真空ポンプ
であるメカニカルブースターポンプ7の排気速度が増大
し、反応室1の石英管及び石英治具の石英バスケット1
0のダメージが減少した。
【0065】このように、本実施例では、ClF3 ガス
を導入して炉内クリーニングできる機能を備えた薄膜形
成用の減圧CVD炉において、反応炉のガス排気側の前
段の真空ポンプのメカニカルブースターポンプ7以降で
あるドライポンプ8以降に、ClF3 濃度を希釈するよ
うに不活性ガスを供給するN2 ガス供給系14を有する
ように構成することにより、前段のメカニカルブースタ
ーポンプ7の吸入圧を下げて反応室1からの排気速度を
増加させることができる。
【0066】このため、石英管の反応室1内壁や石英治
具の石英バスケット10に堆積されたポリSi等のSi
膜のエッチングレートをほとんど変化させることなく、
しかもClF3 ガスによる炉内クリーニングの条件出し
を行うことなく、石英管の反応室1及び石英治具の石英
バスケット10のダメージが最小となる条件で炉内をク
リーニングすることができる。
【0067】この時、反応室1からの排気速度を考慮す
ると、前段の真空ポンプは、本実施例の如く、排気速度
の増大率の点で有利なメカニカルブースターポンプが好
ましい。不活性ガスは、除害装置9に導入できる濃度ま
で希釈するよう供給することが好ましい。例えば乾式除
害装置9に使用される吸着剤がCa(OH)2 の場合、
除害装置9にClF3 ガスが導入されると、ClとFは
CaF2 、CaCl2等に置き変わって吸着剤に吸着さ
れ、有害でないH2 O、N2 が除害装置9から排気され
る。
【0068】この時、ClF3 濃度は5%以下にする
と、反応しても40℃程度と除害装置9内を低温で抑え
ることができ、除害装置9を安全性良く動作させること
ができる。これに対し、ClF3 濃度を高くし過ぎる場
合、例えば除害装置9内に100%のClF3 を供給す
ると、200℃程度にまで除害装置9内の温度が上がっ
てしまい、除害装置9を安全性良く動作させることがで
きない。
【0069】次に、本実施例では、CVD炉内に供給す
る不活性ガス量を減らして、N2 0slmにして、Cl
3 濃度を50%以上の高濃度に、この例では100%
にすると、石英管の反応室1及び石英治具の石英バスケ
ット10のダメージが減少した。このように、本実施例
では、薄膜形成用の減圧CVD炉にて、ClF3 ガスを
導入して炉内クリーニングを行う際に、炉内圧力を減少
させるように反応室1への不活性ガスの供給量を減らす
ように構成することにより、反応室1への不活性ガスの
供給量を減らして反応室1の圧力を減少させて、SiO
2 のエッチングレートを遅くすることができる。
【0070】このため、石英管の反応室1内壁や石英治
具の石英バスケット10に堆積されたポリSi等のSi
膜のエッチングレートをほとんど変化させることなく、
しかもClF3 ガスによる炉内クリーニングの条件出し
を行うことなく、石英管の反応室1及び石英治具の石英
バスケット10のダメージが最小となる条件で炉内をク
リーニングすることができる。 (実施例2)図5は本発明に係る実施例2のキャップ式
のガス導入方式減圧CVD炉の構造を示す概略図であ
り、図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0071】このCVD炉は、ポリシリコンの薄膜形成
用であるが、以下の工程を行った。 (1)SiH4 ガスによるポリシリコンの薄膜形成(複
数回) (2)ClF3 ガスによる炉内クリーニング 図5に示すように、CVD反応炉であって炉内クリーニ
ング室である反応室1には、ガス供給ラインとして薄膜
形成用ガス供給ライン2と炉内クリーニング用ガス供給
ライン3が接続され、各々の末端には、SiH4 ボンベ
4とClF3 ボンベ5が接続されている。
【0072】ここで、図示はしていないが、このガス供
給ラインには、必要な数だけのバルブ、マスフローコン
トローラ及び、パージまたは希釈用のN2 ガス供給系が
含まれている。薄膜形成用ガス供給ライン2と炉内クリ
ーニング用ガス供給ライン3が設けられている反応室1
の反対側には、ガス排出ライン6が接続され、その末端
には、前段の真空ポンプとしてメカニカルブースターポ
ンプ7と、後段の真空ポンプとしてドライポンプ8と、
排気ダクトに至るまでに除害装置9とが接続され、これ
らで排気系及び、排ガス処理系が構成されている。
【0073】更に、反応室1には、石英バスケット10
が置かれており、薄膜形成時には、半導体装置用に多数
枚のウェハを同時にセットし、炉内クリーニング時に
は、ウェハをセットしないで、石英バスケット10及び
反応室1内壁に付着した堆積物を除去する。炉内クリー
ニングを行う際には、更に石英板11をCVD炉のCl
3 ガス導入口付近に衝立のように設置し、ガスの流速
を一様に近付けている。
【0074】まず、前述した(1)のポリシリコンの薄
膜形成は、炉内温度620℃、炉内圧力0.2Tor
r、SiH4 流量50sccmの条件で複数回行った。
炉内壁へのポリシリコンの付着物の通算膜厚が、10μ
mになった時点で、前述した(2)のClF3 による炉
内クリーニングを行った。炉内クリーニングの条件は、
炉内温度620℃、炉内圧力1.7Torr、ClF3
流量200sccm、N 2 流量5slmである。
【0075】この条件で石英板11を設置しないで、1
時間、炉内クリーニングを行ったところ、炉内壁に付着
していたポリシリコン膜は、ガス導入口付近も含めて完
全に除去することができた。キャップ式のガス導入方式
は、管壁におけるガス流速が相対的に小さくなるので、
ガス冷却作用が小さいからである。次に、不活性ガスで
あるN2 のN2ガス供給系14により除害装置9に導入
できるClF3 濃度5%以下への希釈を、ガス排気側の
前段の真空ポンプであるドライポンプ8以降で行うと、
前段の真空ポンプであるメカニカルブースターポンプ7
の排気速度が増大し、石英管の反応室1及び石英治具の
石英バスケット10のダメージが減少した。
【0076】このように、本実施例では、ClF3 ガス
を導入して炉内クリーニングできる機能を備えた薄膜形
成用の減圧CVD炉において、反応炉のガス排気側の前
段のメカニカルブースターポンプ7以降のドライポンプ
8以降に、ClF3 濃度を希釈するように不活性ガスを
供給するN2ガス供給系14を有するように構成するこ
とにより、前段のメカニカルブースターポンプ7の吸入
圧を下げて反応室1からの排気速度を増加させることが
できる。
【0077】このため、石英管の反応室1内壁や石英治
具の石英バスケット10に堆積されたポリSi等のSi
膜のエッチングレートをほとんど変化させることなく、
しかもClF3 ガスによる炉内クリーニングの条件出し
を行うことなく、石英管の反応室1及び石英治具の石英
バスケット10のダメージが最小となる条件で炉内をク
リーニングすることができる。
【0078】この時、反応室1からの排気速度を考慮す
ると、前段の真空ポンプは、本実施例の如く、排気速度
の増大率の点で有利なメカニカルブースターポンプが好
ましい。不活性ガスは、除害装置9に導入できる濃度ま
で希釈するよう供給することが好ましい。例えば乾式除
害装置9に使用される吸着剤がCa(OH)2 の場合、
除害装置9にClF3 ガスが導入されると、ClとFは
CaF2 、CaCl2 等に置き変わって吸着剤に吸着さ
れ、有害でないH2 O、N2 が除害装置9から排気され
る。この時、ClF3 濃度は5%以下にすると、反応し
ても40℃程度と除害装置9内を低温で抑えることがで
き、除害装置9を安全性良く動作させることができる。
これに対し、ClF3 濃度を高くし過ぎる場合、例えば
100%のClF3 を除害装置9内に供給すると、20
0℃程度にまで除害装置9内の温度が上がってしまい、
除害装置9を安全性良く動作させることができない。
【0079】次に、本実施例では、CVD炉内に供給す
るN2 流量を減らして、ClF3 濃度を50%以上の高
濃度にすると、石英管の反応室1及び石英治具の石英バ
スケット10のダメージが減少するかどうか確かめるた
めに、SiO2 の薄膜を堆積させたウェハを用いてCl
3 ガスによるエッチングレートを測定した。図6は石
英管内壁及び石英治具に付着物のない状態で、SiO2
の薄膜を堆積させたウェハを、炉内の上流側(Fron
t)、中心部(Center)、下流側(Rear)の
計3カ所に各々セットして調査した結果である。ClF
3 流量を200sccmに固定し、N2 流量を0〜15
slmと変化させて、SiO2薄膜のエッチングレート
を上記3カ所で測定している。
【0080】図6から判るように、N2 流量を5slm
から減少させればさせる程、圧力が減少するにも係わら
ず、上記3カ所ともエッチングレートは増大していた。
これは、実施例1のマニホールド式のガス導入方式の時
と違って、本実施例のキャップ式のガス導入方式の場合
には、中央部のガス流速が相対的に速いためにガス冷却
作用が大きくなることを示している。
【0081】当然ながら、その冷却作用は、炉内の場所
で異なり、図6を視点を変えてN2流量を0slmから
増やしたとして考えると、上流側、中央部、下流側の順
にガス冷却作用が強くなっているのが判る。そして、ガ
ス冷却が最小の下流側に着目すると、N2 流量が10s
lmになると、エッチングレートが増加に転じている。
これは、流量増大に伴う圧力増加の効果が、ガス冷却効
果よりも優勢になったためである。結局、N2 流量が5
slmの時が、このキャップ式の横型減圧CVD炉にお
いては、SiO2 のエッチングレート、即ち石英治具の
石英バスケット10のダメージが最低となっていた。
【0082】また、この時の石英管の反応室1へのダメ
ージが心配されるが、先の1時間の炉内クリーニングを
終えた石英管の反応室1を取り外して観察したところ、
失透する等の外観上の変化は見られなかった。次に、ウ
ェハの形状をした石英板11を、予備の石英バスケット
10と共にガス導入口付近に1枚セットして調査したと
ころ、中央部と周辺部で異なっていた流速が石英板11
で一度平らになることにより、中央部でのガス冷却が抑
制され、実施例1のマニホールド式のCVD炉と同様な
結果が得られた。これから、キャップ式のガス導入方式
に見られた石英へのダメージを考える上での不活性ガス
流量の最適化の問題を解消することができるため、マニ
ホールド式のCVD炉の場合と同様に考えることができ
る。
【0083】その結果、石英管をできるだけ長寿命で使
用することを念頭に置いて、ClF 3 ガスを用いた炉内
クリーニング技術を量産工場の全てのCVD炉に導入・
展開する場合、課題となっていた各々の装置毎の炉内ク
リーニングの条件出しを行わないで済ませることができ
る。なお、上記各実施例では、反応炉を減圧CVD炉に
適用して構成する場合について説明したが、本発明はこ
れのみに限定されるものではなく、PVD炉等に適用し
て構成する場合であってもよい。
【0084】上記各実施例は、反応炉内に付着される膜
をポリシリコン膜に適用した場合を説明したが、本発明
はこれのみに限定されるものではなく、アモルファスシ
リコン膜、窒化シリコン膜、タングステン膜、タングス
テンシリサイド膜等に適用する場合であってもよい。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、キャップ式、マニホー
ルド式の何方のガス導入方式であっても、ClF3 ガス
を用いたホットウォール型のCVD炉の炉内クリーニン
グを行う際に、ガス導入側のヒータ前端部付近の反応管
内壁に付着した反応生成物も含め、薄膜形成時に付着し
た反応生成物を全て、迅速かつ強力に除去することがで
きる他、キャップ式、マニホールド式の何方のガス導入
方式であっても、ClF 3 ガスを用いた減圧CVD炉あ
るいはPVD炉の炉内クリーニングを行う際に、ClF
3 ガスによる炉内クリーニングの条件出しを行うことな
く、石英管及び石英治具のダメージが最小となる条件
で、ClF3 ガスを用いた炉内クリーニングを行うこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】炉内圧力を一定値に保持した状態でClF3
度4.8%にN2 で希釈した時のその混合ガスの総流量
と規格化したエッチングレートとの関係を示す図であ
る。
【図2】ClF3 流量を固定してN2 流量を変えた時の
マニホールド式CVD炉の上流側と下流側におけるN2
流量とSiO2 薄膜のエッチングレートとの関係を示す
図である。
【図3】本発明に係る実施例1のCVD炉の概略構造を
示す図である。
【図4】ガス導入口付近のヒータ端部に対応する炉内壁
にポリシリコン膜が付着して残存している様子を示す図
である。
【図5】本発明に係る実施例2のCVD炉の概略構造を
示す図である。
【図6】ClF3 流量を固定してN2 流量を変えた時の
キャップ式CVD炉の上流側、中央部及び下流側におけ
るN2 流量とSiO2 薄膜のエッチングレートとの関係
を示す図である。
【図7】横型CVD炉のガス導入方式の違いを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 反応室 2 薄膜形成用ガス供給ライン 3 炉内クリーニング用ガス供給ライン 4 SiH4 ボンベ 5 ClF3 ボンベ 6 ガス排出ライン 7 メカニカルブースターポンプ 8 ドライポンプ 9 除害装置 10 石英バスケット 11 石英板 12 ヒータ 13 N2 ガス供給ライン 14 N2 ガス供給系 15 フランジ 21 ポリシリコン膜

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応炉内に付着した膜を除去するために、
    前記反応炉内にClF3 ガスを導入して前記反応炉内を
    クリーニングする際、ガス排気側の前段の真空ポンプ以
    降に、不活性ガスを供給することによりClF3 濃度を
    希釈する不活性ガス供給手段を有することを特徴とする
    薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】前記不活性ガス供給手段は、除害装置に導
    入できるClF3 濃度まで不活性ガスを供給することを
    特徴とする請求項1記載の薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】前記真空ポンプは、メカニカルブースター
    ポンプであることを特徴とする請求項1,2記載の薄膜
    形成装置。
  4. 【請求項4】反応炉内に付着した膜を除去するために、
    前記反応炉内にClF3 ガスを導入して前記反応炉内を
    クリーニングする際、前記反応炉内の圧力を減少させる
    ように前記反応炉内に供給する不活性ガスの供給量を減
    らす不活性ガス供給量調整手段を有し、かつ該不活性ガ
    ス供給量調整手段により前記反応炉内に供給する不活性
    ガスの供給量を減らす際、前記反応炉内のClF3 濃度
    は、50%以上100%以下の範囲であることを特徴と
    する薄膜形成装置。
  5. 【請求項5】前記反応炉は、減圧CVD(Chemic
    al Vapor Deposition)炉又はPV
    D(Physical Vapor Depositi
    on)炉であることを特徴とする請求項1乃至4記載の
    薄膜形成装置。
  6. 【請求項6】反応炉内に付着した膜を除去するために、
    前記反応炉内にClF3 ガスを導入して前記反応炉内を
    クリーニングする際、前記反応炉のClF3 ガス導入口
    付近に、乱流を起こさせ、かつClF3 ガスと反応しな
    いか、若しくは反応し難い材質からなる衝立を有するこ
    とを特徴とする薄膜形成装置。
  7. 【請求項7】前記衝立は、前記ClF3 ガス導入口側の
    ヒータ前端部付近の前記反応管内壁に付着した反応生成
    物とフランジの間に配置してなることを特徴とする請求
    項6記載の薄膜形成装置。
  8. 【請求項8】前記衝立は、石英板、表面に酸化膜が形成
    されたウェハ及びAlN板のうちの少なくとも1種であ
    ることを特徴とする請求項6,7記載の薄膜形成装置。
  9. 【請求項9】前記反応炉は、ホットウォール型CVD
    (Chemical Vapor Depositio
    n)炉であることを特徴とする請求項6乃至8記載の薄
    膜形成装置。
  10. 【請求項10】前記ホットウォール型CVD炉のガス導
    入方式は、マニホールド式であることを特徴とする請求
    項9記載の薄膜形成装置。
  11. 【請求項11】前記ホットウォール型CVD炉のガス導
    入方式は、キャップ式であることを特徴とする請求項9
    記載の薄膜形成装置。
  12. 【請求項12】前記反応炉内に付着した膜は、ポリシリ
    コン、アモルファスシリコン、シリコン窒化膜、タング
    ステン、タングステンシリサイド膜のうちの少なくとも
    1種であることを特徴とする請求項4乃至6記載の薄膜
    形成装置。
  13. 【請求項13】反応炉内に付着した膜を除去するため
    に、前記反応炉内にClF3 ガスを導入して前記反応炉
    内をクリーニングする際、ガス排気側の前段の真空ポン
    プ以降に設けた不活性ガス供給手段により、不活性ガス
    を供給してClF3 濃度を希釈することを特徴とするク
    リーニング方法。
  14. 【請求項14】反応炉内に付着した膜を除去するため
    に、前記反応炉内にClF3 ガスを導入して前記反応炉
    内をクリーニングする際、不活性ガス供給量調達手段に
    より前記反応炉内の圧力を減少させるように前記反応炉
    内に供給する不活性ガスの供給量を減らすとともに、該
    不活性ガス供給量調達手段により前記反応炉内に供給す
    る不活性ガスの供給量を減らす際、前記反応炉内のCl
    3 濃度を、50%以上100%以下の範囲にすること
    を特徴とするクリーニング方法。
  15. 【請求項15】反応炉内に付着した膜を除去するため
    に、前記反応炉内にClF3 ガスを導入して前記反応炉
    内をクリーニングする際、ClF3 ガスと反応しない
    か、若しくは反応し難い材質からなる衝立により、前記
    反応炉内にClF3 ガスを導入口付近に乱流を起こさせ
    ることを特徴とするクリーニング方法。
JP6223335A 1994-03-11 1994-09-19 薄膜形成装置及びクリーニング方法 Withdrawn JPH0888177A (ja)

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