JPH0887187A - 転写ドラム - Google Patents

転写ドラム

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JPH0887187A
JPH0887187A JP25122894A JP25122894A JPH0887187A JP H0887187 A JPH0887187 A JP H0887187A JP 25122894 A JP25122894 A JP 25122894A JP 25122894 A JP25122894 A JP 25122894A JP H0887187 A JPH0887187 A JP H0887187A
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transfer drum
carrying sheet
drum
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JP25122894A
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Yoichi Kimura
要一 木村
Takashi Hasegawa
隆史 長谷川
Satoshi Tamura
聡 田村
Hisakazu Okubo
久和 大久保
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感光ドラムにダメージを与えることなく、厚紙
を転写ドラムに良好に吸着させる。 【構成】長手方向両端に連結部材51が固定された連結
部材52の外面52aを、転写ドラムの円周面Aよりも
内側に配置する。連結部材52の裏面に押上部材として
の弾性シート53を長手方向にわたって固定し、その押
上縁53a、53aを記録材担持シートの裏面側に当接
させて円周面Aに向けて付勢する。これにより、記録材
担持シートの形状の変化が緩やかになり、ここに厚紙の
先端部がかかった場合でも、吸着不良を起こすことがな
い。また、外面52aが内側に配置されているので、こ
の表面の記録材担持シートが感光ドラムに直接的に接触
するのを防止して、記録材担持シート上の電荷が感光ド
ラムにダメージを与えるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタ等の画像形成装置において、像担持体上に形成
されたトナー像の転写先となる記録材を担持搬送する転
写ドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタ等の画像形成装置
に使用される転写ドラムは、一般に、長板状の連結部材
の長手方向両端部にそれぞれリング部材を固定してドラ
ムベースを形成し、このドラムベースの円周開口域に記
録材担持シートを張設して構成されている。潜像形成手
段や現像手段等によって感光ドラム(像担持体)上に形
成されたトナー像は、記録材担持シート表面に担持され
た記録材上に転写される。例えば、感光ドラムとしてO
PC(有機半導体)を使用した一括転写方式の4色フル
カラーレーザビームプリンタであって、記録材を静電的
に記録材担持シートに吸着させる方式のものでは、記録
材の吸着時に記録材担持シート裏面にプラスの電圧を印
加し、さらに各色のトナー像の転写が終了するごとに、
印加電圧を段階的に上昇させ、これによって、記録材担
持シートに対する記録材の確実な吸着を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術によると、厚紙の吸着不良が発生する。吸着す
べき記録材が薄くてその抵抗が小さい場合には、段階的
に電圧を上昇させる際の電圧の上げ幅が小さくてすむた
め、吸着開始から4色目までの電圧の絶対値が小さくて
すむ。これに対し、記録材が厚くてその抵抗が大きい場
合は、電圧の上げ幅が大きいため、吸着開始から4色目
までの電圧の絶対値が大きくなってしまう。ところが電
圧の絶対値が大きくなると、記録材担持シートの耐電圧
を超えるおそれがあるため、上げ幅を抑制することが必
要となり、厚紙の吸着不良が発生しがちとなる。
【0004】この対応策として、マイナスの電圧で吸着
を開始することが考えられる。これにより、上げ幅を十
分大きくとった場合でも、4色目の絶対値を小さく抑え
ることができ、厚紙の良好な吸着が可能となる。
【0005】ところが、記録材担持シートの裏面にマイ
ナスの電圧をかけた場合、記録材担持シート表面に吸着
された記録材の先端、すなわち連結部材の近傍にプラス
の電荷が集中し、これがマイナス特性のOPC感光ドラ
ムに接触してダメージを与えるおそれがある。
【0006】なお、これを防止するために、連結部材の
外面を転写ドラムの円周面よりも少し内側に配置した場
合、今度は、吸着時の記録材の先端がこの内側に配置し
た部分にかかって、吸着不良を起こすおそれがある。
【0007】そこで、本発明は、像担持体(感光ドラ
ム)にダメージを与えることなく、厚紙を良好に吸着で
きるようにした転写ドラムを提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、像担持体上に形成されたト
ナー像の転写先となる記録材を担持搬送する画像形成装
置の転写ドラムにおいて、同一の軸を有し所定の間隙を
介して対向配置された一対のリング部材と、これらリン
グ部材が長手方向両端部に固定されるとともに、前記転
写ドラムの円周面よりも内側に配置された外面を有する
長板状の連結部材と、前記リング部材と連結部材とによ
って構成されたドラムベースの周面開口域に筒状に張設
された記録材担持シートと、前記連結部材の幅方向両端
部近傍において、前記連結部材の長手方向に沿って前記
記録材担持シートを裏面側から前記転写ドラム円周面に
向けて押し上げる押上部材とを備えることを特徴とす
る。
【0009】また、前記押上部材は、前記連結部材に固
定された長板状の弾性シートによって形成され、該弾性
シートは、前記連結部材の幅方向両端部からそれぞれ突
出して前記記録材担持シートの裏面側に母線に沿って当
接する押上縁を有するようにしてもよい。
【0010】さらに、前記押上縁は、前記記録材担持シ
ートから記録材を分離するための分離爪に対応する部分
に切欠部を有することができる。
【0011】
【作用】以上構成に基づき、連結部材の外面を転写ドラ
ムの円周面よりも内側に配置することにより、吸着時の
記録材の先端近傍に溜ったプラスの電荷が像担持体(感
光ドラム)表面に接触してダメージを与えることを防止
する。また、連結部材の外面を内側に配置することによ
ってこの部分で低くなった記録材担持シートを、押上部
材によって押し上げることにより、記録材担持シートの
表面形状の変化を緩やかにし、この部分にかかった記録
材の先端が吸着不良を起こすことを防止する。
【0012】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0013】図1は、本発明に係る転写ドラムを装着し
た画像形成装置の一例として、デジタル方式の4色フル
カラーの画像形成装置の概略構成を示す縦断面図であ
る。
【0014】同図に示す画像形成装置は、下部のデジタ
ルカラー画像プリンタ部(以下単に「プリンタ部」とい
う。)Iと、上部のデジタルカラー画像リーダ部(以下
単に「リーダ部」という。)IIとを備えており、例え
ば、リーダ部IIで読み取った原稿Dの画像に基づき、プ
リンタ部Iによって記録材Pに画像を形成する。
【0015】以下、プリンタ部Iの構成、つづいてリー
ダ部IIの構成を簡単に説明する。
【0016】プリンタ部Iは、矢印R1方向に回転駆動
される像担持体としての感光ドラム1を有する。感光ド
ラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、一次帯
電器(帯電手段)2、露光手段3、現像装置(現像手
段)4、転写装置5、クリーニング器6、前露光ランプ
7等が配置されている。転写装置5の下方、すなわちプ
リンタ部Iの下半部には、記録材Pの給紙搬送部8が配
置され、さらに転写装置5の上部には分離手段9が、ま
た分離手段9の下流側(記録材Pの搬送方向についての
下流側)には定着器10、排紙部11が配置されてい
る。
【0017】感光ドラム1は、アルミニウム製のドラム
状の基体1aと、その表面を覆うOPC(有機光半導
体)の感光体1bとを有し、駆動手段(不図示)によっ
て矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)で
回転駆動されるように構成されている。なお、感光ドラ
ム1については後に詳述する。
【0018】一次帯電器2は、感光ドラム1に対向する
部分が開口したシールド2aと、シールド2aの内側に
感光ドラム1の母線と平行に配置された放電ワイヤ2b
と、シールド2aの開口部に配置されて帯電電位を規制
するグリッド2cとを有するコロナ帯電器である。一次
帯電器2は、電源(不図示)によって帯電バイアスが印
加され、これにより、感光ドラム1表面を所定の極性、
所定の電位に均一に帯電するようになっている。
【0019】露光手段3は、後述のリーダ部IIからの画
像信号に基づいてレーザ光を発光するレーザ出力部(不
図示)と、レーザ光を反射するポリゴンミラー3aと、
レンズ3bと、ミラー3cとを有する。露光手段3は、
このレーザ光が感光ドラム1表面を照射することによっ
て感光ドラム1を露光し、露光部分の電荷を除去して静
電潜像を形成するように構成されている。本実施例で
は、感光ドラム1表面に形成される静電潜像は、原稿の
画像に基づいて、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラッ
クの4色に色分解され、それぞれの色に対応した静電潜
像が順次形成されるようになっている。
【0020】現像装置4は、感光ドラム1の回転方向
(矢印R1方向)に沿って上流側から順に4個の現像
器、すなわち、それぞれ樹脂を基体としたイエロー、シ
アン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー(現像剤)を
収納した現像器4Y、4C、4M、4Bkを備えてい
る。各現像器4Y、4C、4M、4Bkは、それぞれ感
光ドラム1表面に形成された静電潜像にトナーを付着さ
せる現像スリーブ4aを有し、静電潜像の現像に供せら
れる所定の色の現像器が偏心カム4bによって、択一的
に感光ドラム1表面に近接する現像位置に配置されて、
現像スリーブ4aを介して静電潜像にトナーを付着さ
せ、顕像としてのトナー像(可視画像)を形成するよう
に構成されている。なお、現像に供せられる現像器以外
の他の3色の現像器は、現像位置から退避するようにな
っている。
【0021】転写装置5は、表面に記録材Pを担持する
転写ドラム(記録材担持体)5a、感光ドラム1上のト
ナー像を記録材Pに転写する転写帯電器(転写帯電手
段)5b、記録材Pを転写ドラム5aに吸着させるため
の吸着帯電器5cとこれに対向する吸着ローラ5d、内
側帯電器5e、外側帯電器5fを有し、矢印R5方向に
回転駆動されるように軸支された転写ドラム5aの周面
開口域には誘電体からなる記録材担持シート5gが円筒
状に一体的に張設されている。記録材担持シート5g
は、ポリカーボネートフィルム等の誘電体シートを使用
している。転写装置5は、転写ドラム5a表面に記録材
Pを吸着して担持するように構成されている。
【0022】クリーニング器6は、記録材Pに転写され
ずに感光ドラム1表面に残った残留トナーを掻き落とす
クリーニングブレード6a、及び掻き落としたトナーを
回収するクリーニング容器6bを備えている。
【0023】前露光ランプ7は、一次帯電器2の上流側
に隣接して配置され、クリーニング器6によって清掃さ
れた感光ドラム1表面の不要な電荷を除去する。
【0024】給紙搬送部8は、大きさの異なる記録材P
を積載収納する複数の給紙カセット8a、給紙カセット
8a内の記録材Pを給紙する給紙ローラ8b、多数の搬
送ローラ、そしてレジストローラ8c等を有し、所定の
大きさの記録材Pを転写ドラム5aに供給する。
【0025】分離手段9は、トナー像転写後の記録材P
を転写ドラム5aから分離するための分離帯電器9a、
分離爪9b、そして分離押上げころ9c等を有する。
【0026】定着器10は、内側にヒータを有する定着
ローラ10aと、定着ローラ10aの下方に配置され、
記録材Pを定着ローラ10aに押し付ける加圧ローラ1
0bとを有する。
【0027】排紙部11は、定着器10の下流側に配置
された、搬送パス切換えガイド11a、排出ローラ11
b、排紙トレイ11c等を有する。また、搬送パス切換
えガイド11aの下方には、1枚の記録材Pに対してそ
の両面に画像形成を行うための搬送縦パス11d、反転
パス11e、積載部材11f、中間トレイ11g、さら
に搬送ローラ11h、11i、反転ローラ11j等が配
置されている。
【0028】また、感光ドラム1周囲における、一次帯
電器2と現像装置4との間には、感光ドラム表面の帯電
電位を検出する電位センサS1 が、また現像装置4と転
写ドラム5aとの間には、感光ドラム1上のトナー像の
濃度を検知する濃度センサS2 が、それぞれ配置されて
いる。
【0029】つづいて、リーダ部IIについて説明する。
プリンタ部Iの上方に配置されたリーダ部IIは、原稿D
を載置する原稿台ガラス12a、移動しながら原稿Dの
画像面を露光走査する露光ランプ12b、原稿Dからの
反射光をさらに反射させる複数のミラー12c、反射光
を集光するレンズ12d、そしてレンズ12dからの光
に基づいてカラー色分解画像信号を形成するフルカラー
センサ12e等を有する。カラー色分解画像信号は、増
幅回路(不図示)を経て、ビデオ処理ユニット(不図
示)によって処理を施され、上述のプリンタ部Iに送出
されるようになっている。
【0030】次に、上述構成の画像形成装置の動作を、
若干の構成を加えながら簡単に説明する。なお、以下の
説明においては、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラッ
クの順に4色フルカラーの画像を形成するものとする。
【0031】リーダ部IIの原稿台ガラス12aに載置さ
れた原稿Dの画像は、露光ランプ12bによって照射さ
れ、色分解されてまずイエローの画像がフルカラーセン
サ12eによって読み取られ、所定の処理を施され画像
信号としてプリンタ部Iに送られる。
【0032】プリンタ部Iでは、感光ドラム1が矢印R
1方向に回転駆動され、一次帯電器2によって表面が均
一に帯電される。上述のリーダ部IIから送られてきた画
像信号に基づいて、露光手段3のレーザ出力部からレー
ザ光が照射され、ポリゴンミラー3a等を介して帯電済
の感光ドラム1表面を光像Eによって露光する。感光ド
ラム1表面の露光を受けた部分は、電荷が除去され、こ
れによりイエローに対応した静電潜像が形成される。現
像装置4においては、イエローの現像器4Yが所定の現
像位置に配置され、その他の現像器4C、4M、4Bk
は現像位置から退避される。感光ドラム1上の静電潜像
は、現像器4Yによってイエローのトナーが付着され、
顕像化されてトナー像となる。この感光ドラム1上のイ
エローのトナー像は、転写ドラム5aに担持された記録
材Pに転写される。記録材Pは、原稿画像に適した大き
さの記録材Pが所定の給紙カセット8aから給紙ローラ
8b、搬送ローラ、そしてレジストローラ8c等を介し
て所定のタイミングで転写ドラム5aに供給されたもの
である。このようにして供給された記録材Pは、転写ド
ラム5aの表面に巻き付くように吸着されて矢印R5方
向に回転し、転写帯電器5bによって感光ドラム1上の
イエローのトナー像が転写される。
【0033】一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、
クリーニング器6によって表面の残留トナーが除去さ
れ、さらに前露光ランプ7によって不要な電荷が除去さ
れ、一次帯電から始まる次の画像形成に供される。
【0034】以上の、リーダ部IIによる原稿画像の読取
りから、転写ドラム5a上の記録材Pに対するトナー像
の転写、さらには 感光ドラム1の清掃、除電に至る各
プロセスが、イエロー以外の他の色、すなわちシアン、
マゼンタ、ブラックについても同様に行われ、転写ドラ
ム5a上の転写材Pには、4色のトナー像が重なるよう
にして転写される。
【0035】4色のトナー像の転写を受けた記録材P
は、分離帯電器9a、分離爪9b等によって転写ドラム
5aから分離され、未定着のトナー像を表面に担持した
状態で定着器10に搬送される。記録材Pは、定着器1
0の転写ローラ10a及び加圧ローラ10bによって加
熱加圧され、表面のトナー像が溶融固着されて定着され
る。定着後の記録材Pは、排出ローラ11bによって排
紙トレイ11c上に排出される。なお、記録材Pの両面
に画像を形成する場合は、定着器10排出後の記録材P
を、すぐに搬送パス切換えガイド11aを駆動し、搬送
縦パス11dを経て、反転パス11eに一旦導いた後、
反転ローラ11jの逆転により、送り込まれた際の後端
を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出さ
せ、中間トレイ11gに収納する。その後、再度上述の
画像形成プロセスによってもう一方の面に画像を形成し
た後、排紙トレイ11c上に排出する。
【0036】記録材Pの分離後の転写ドラム5aにおい
ては、記録材担持シート5g上への粉体の飛散付着、記
録材P上のオイルの付着等を防止するために、記録材担
持シート5gを介して相互に対向する、ファーブラシ1
3aとバックアップブラシ13b、及びオイル除去ロー
ラ14aとバックアップブラシ14bによって清掃を行
う。なお、このような清掃は、画像形成前もしくは画像
形成後に行い、またジャム(紙づまり)発生時には随時
行う。
【0037】次に、図2、図3を参照して、本発明に係
る転写ドラム5aについて詳述する。
【0038】なお、図2は、転写ドラム5aから記録材
担持シート5gを取り除いたときの構成、つまりドラム
ベース50の構成を模式的に示す斜視図であり、図3
は、縦断面図を示す。
【0039】ドラムベース50は、同一の軸を有し所定
の間隙を介して対向配置された一対のリング部材51、
51と、これらリング部材51、51が長手方向両端部
に固定されるとともに、転写ドラム5aの円周面Aより
も内側に配置された外面52aを有する長板状の連結部
材52と、連結部材52の幅方向両端部近傍において、
連結部材52の長手方向に沿って記録材担持シートを裏
面側から転写ドラム5aの円周面Aに向けて押し上げる
押上部材53とを備えている。押上部材53は、本実施
例においては、連結部材52の裏面に固定された長板状
の弾性シートによって形成されている。この弾性シート
53は、連結部材52の幅方向両端部からそれぞれ突出
して前記記録材担持シートの裏面52b側に母線に沿っ
て当接する押上縁53a、53aを有する。なお、図示
はしていないが、転写ドラム5aの回転方向(矢印R5
方向)についての上流側の押上縁5aには、前述の分離
爪9bに対応する位置(例えば、長手方向の中央部)に
切欠部が形成されており、記録材Pの転写ドラム5aか
らの分離動作を容易にしている。
【0040】上述構成のドラムベース50に、記録材担
持シート5gを筒状に張設する。すると、転写ドラム5
aの円周面Aよりも内側に配置した、連結部材52の外
面52aに倣って、記録材担持シート5gの形状が急激
に変化しようとするが、押上部材としての弾性シート5
3の押上縁53aが、記録材担持シート5gの裏面から
当接して、これを円周面Aに向けて付勢するので、記録
材担持シート5gの形状の変化が緩やかとなり、この部
分に記録材Pの先端部分がかかった場合でも、吸着不良
を起こすことがない。なお、転写ドラム5aに吸着され
た記録材Pの先端部は、連結部材52の幅方向の両端部
近傍に位置することになるので、「発明が解決しようと
する課題」において説明したような吸着時の電圧印加、
すなわち、マイナスからプラスにかけて段階的に電圧を
上昇させるような電圧印加を行った場合でも、記録材P
の先端部近傍に発生するプラスの電荷によって、プラス
メモリに弱い感光ドラム1表面がダメージを受けるおそ
れはない。これは、プラスの電荷が溜る部分において
は、連結部材52の外面52aが内側に窪んでいるた
め、この部分が感光ドラム1表面に直接的に接触するこ
とがないからである。したがって、記録材Pの吸着のた
めの、各色ごとの電圧の上げ幅を大きく取ることがで
き、厚紙をも良好に吸着することが可能となる。
【0041】なお、連結部材52の外面52aを内側に
配置する利点として、感光ドラム1上に、連結部材52
に対応させて形成した濃度測定用のパッチ画像が、転写
ドラム5aに転写されないという点もあげることができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
連結部材の外面を転写ドラムの円周面よりも内側に配置
することにより、記録材の吸着のためにマイナスからプ
ラスへの幅の広い電圧の印加によって、記録材の先端部
分に溜りがちなプラスの電荷が像担持体に直接的に接触
することを防止することができ、像担持体に対するダメ
ージを防止することができる。したがって、厚紙をも良
好に吸着させることができる。さらに、連結部材の幅方
向両端部近傍を押上部材によって円周面に向けて付勢す
ることで、記録材担持シートの形状が急激に変化するこ
とを防止し、これにより、この部分に記録材の先端部が
かかった場合でも、吸着不良を起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写ドラムを装着した4色フルカ
ラーのレーザビームプリンタの構成を示す縦断面図。
【図2】転写ドラムのドラムベースの構成を模式的に示
す斜視図。
【図3】転写ドラムのドラムベースの縦断面図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 2 帯電手段(一次帯電器) 3 露光手段 4 現像手段(現像装置) 5 転写装置 5a 記録材担持体(転写ドラム) 5b 転写帯電手段(接触帯電部材、転写帯電
器、帯電ブラシ) 5g 記録材担持シート 8 給紙搬送部 9 分離手段 10 定着器 11 排紙部 50 ドラムベース 51 リング部材 52 連結部材 52a 外面 53 押上部材(弾性シート) 53a 押上縁 A 円周面 P 転写材
フロントページの続き (72)発明者 大久保 久和 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像の転写
    先となる記録材を担持搬送する画像形成装置の転写ドラ
    ムにおいて、 同一の軸を有し所定の間隙を介して対向配置された一対
    のリング部材と、 これらリング部材が長手方向両端部に固定されるととも
    に、前記転写ドラムの円周面よりも内側に配置された外
    面を有する長板状の連結部材と、 前記リング部材と連結部材とによって構成されたドラム
    ベースの周面開口域に筒状に張設された記録材担持シー
    トと、 前記連結部材の幅方向両端部近傍において、前記連結部
    材の長手方向に沿って前記記録材担持シートを裏面側か
    ら前記転写ドラム円周面に向けて押し上げる押上部材
    と、を備える、 ことを特徴とする転写ドラム。
  2. 【請求項2】 前記押上部材は、前記連結部材に固定さ
    れた長板状の弾性シートによって形成され、 該弾性シートは、前記連結部材の幅方向両端部からそれ
    ぞれ突出して前記記録材担持シートの裏面側に母線に沿
    って当接する押上縁を有する、 ことを特徴とする請求項1記載の転写ドラム。
  3. 【請求項3】 前記押上縁は、前記記録材担持シートか
    ら記録材を分離するための分離爪に対応する部分に切欠
    部を有する、 ことを特徴とする請求項2記載の転写ドラム。
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