JPH08869B2 - 耐放射線性エラストマー組成物 - Google Patents
耐放射線性エラストマー組成物Info
- Publication number
- JPH08869B2 JPH08869B2 JP3253627A JP25362791A JPH08869B2 JP H08869 B2 JPH08869 B2 JP H08869B2 JP 3253627 A JP3253627 A JP 3253627A JP 25362791 A JP25362791 A JP 25362791A JP H08869 B2 JPH08869 B2 JP H08869B2
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- JP
- Japan
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- elastomer composition
- radiation
- radiation resistant
- resistant elastomer
- sulfur
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電線・ケーブル(以
下、単にケーブルと称す)の外被等として使用する耐放
射線性エラストマー組成物に関するものである。
下、単にケーブルと称す)の外被等として使用する耐放
射線性エラストマー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】原子力発電所等の放射線環
境下で使用されるケーブルは耐放射線性が要求される。
特に、核燃料の取扱いや炉心の整備のためのマニプレー
タの操作用制御ケーブルは、極めて高い放射線に曝され
るのでより高い耐放射線性が要求される。
境下で使用されるケーブルは耐放射線性が要求される。
特に、核燃料の取扱いや炉心の整備のためのマニプレー
タの操作用制御ケーブルは、極めて高い放射線に曝され
るのでより高い耐放射線性が要求される。
【0003】この耐放射線性は主に外被(シース)によ
って負い、この種のケーブルの外被用高分子材料とし
て、従来から、実開昭60−84024号公報等に示さ
れるポリエーテルエーテルケトン(以下、PEEKとい
う)がよく知られている。しかし、このPEEKは高価
であり、加工性が悪いという問題がある。また、電線・
ケーブル用材料として弾性も求められる。
って負い、この種のケーブルの外被用高分子材料とし
て、従来から、実開昭60−84024号公報等に示さ
れるポリエーテルエーテルケトン(以下、PEEKとい
う)がよく知られている。しかし、このPEEKは高価
であり、加工性が悪いという問題がある。また、電線・
ケーブル用材料として弾性も求められる。
【0004】そこで、この発明は、高い耐放射線性を持
ちながら、安価にして加工性および弾性に豊んだ耐放射
線性エラストマー組成物を提供することを課題とする。
ちながら、安価にして加工性および弾性に豊んだ耐放射
線性エラストマー組成物を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明にあっては、エチレン・プロピレンゴム
(以下、EPゴムと略記する)100重量部に、ジフェ
ニルアミン系化合物を1〜20PHRおよびイオウを
0.5〜10PHR添加してなる構成としたのである。
に、この発明にあっては、エチレン・プロピレンゴム
(以下、EPゴムと略記する)100重量部に、ジフェ
ニルアミン系化合物を1〜20PHRおよびイオウを
0.5〜10PHR添加してなる構成としたのである。
【0006】以下、その詳細を述べる。
【0007】この発明におけるEPゴムとしては、エチ
レンとプロピレンの共重合体(EPR)または、これに
ジエン系モノマーを添加して得られる三元共重合体(E
PT)のいずれをも用いることができ、たとえばEPT
1045(三井石油化工業社製 商品名)を挙げること
ができる。
レンとプロピレンの共重合体(EPR)または、これに
ジエン系モノマーを添加して得られる三元共重合体(E
PT)のいずれをも用いることができ、たとえばEPT
1045(三井石油化工業社製 商品名)を挙げること
ができる。
【0008】上記ジフェニルアミン系化合物としては、
下記の化1の式で示されるナウガード445(ユニロイ
ヤル社製 商品名)、化2の式で示されるノクラック6
C(大内新興化学工業社製 商品名)、化3の式(I)
〜(III )で示されるアミン系化合物で混成されるアン
テージST−1(川口化学工業社製 商品名)などを挙
げることができる。
下記の化1の式で示されるナウガード445(ユニロイ
ヤル社製 商品名)、化2の式で示されるノクラック6
C(大内新興化学工業社製 商品名)、化3の式(I)
〜(III )で示されるアミン系化合物で混成されるアン
テージST−1(川口化学工業社製 商品名)などを挙
げることができる。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】
【化3】
【0012】上記ジフェニルアミン系化合物が上記範囲
より少ないときは放射線を受けることによって伸び率が
低下して硬化する。反対に上記範囲を越えるとブルーム
(表面への析出)が起こるので外観上好ましくない。ま
た、イオウが、上記範囲より少ないときは、成形当初の
引張強度が低く、反対に上記範囲を越えるとブルームが
生じて好ましくない。
より少ないときは放射線を受けることによって伸び率が
低下して硬化する。反対に上記範囲を越えるとブルーム
(表面への析出)が起こるので外観上好ましくない。ま
た、イオウが、上記範囲より少ないときは、成形当初の
引張強度が低く、反対に上記範囲を越えるとブルームが
生じて好ましくない。
【0013】
【作用】このように構成するこの発明に係るエラストマ
ー組成物は、所定量のイオウで加硫されて強じんな弾性
を備えていると共に、上記ジフェニルアミン系化合物の
上記所要量の添加によって耐放射線性が向上する。
ー組成物は、所定量のイオウで加硫されて強じんな弾性
を備えていると共に、上記ジフェニルアミン系化合物の
上記所要量の添加によって耐放射線性が向上する。
【0014】
【実施例】表1または表2で示す配合割合(重量部)で
実施例1〜7及び比較例1〜6のエラストマー組成物を
混練り調製した。その混練り調製は、一次混練として、
150mmφの試験ロールにより架橋剤(加硫剤)を入れ
ずに、120℃、20分間混練し、次に二次混練とし
て、温度を50℃に降し、架橋剤を投入して10分間混
練した。
実施例1〜7及び比較例1〜6のエラストマー組成物を
混練り調製した。その混練り調製は、一次混練として、
150mmφの試験ロールにより架橋剤(加硫剤)を入れ
ずに、120℃、20分間混練し、次に二次混練とし
て、温度を50℃に降し、架橋剤を投入して10分間混
練した。
【0015】なお、加橋助剤として、住友化学工業社
製;TS,Mを用い、比較例5では、イオウ以外の加橋
剤としてジクミルパーオキサイド(DCP)およびその
助剤としてトリアリルイソシアヌレート(TAIC)を
用いた。
製;TS,Mを用い、比較例5では、イオウ以外の加橋
剤としてジクミルパーオキサイド(DCP)およびその
助剤としてトリアリルイソシアヌレート(TAIC)を
用いた。
【0016】こうして得た樹脂組成物を、厚さ:1mm、
内側寸法:縦150mm×横150mmの金枠に入れ、15
0kgf /cm2 ×170℃×20分でプレス架橋した後、
加圧冷却し、厚さ1mm×縦150mm×横150mmの試験
シートを得た。
内側寸法:縦150mm×横150mmの金枠に入れ、15
0kgf /cm2 ×170℃×20分でプレス架橋した後、
加圧冷却し、厚さ1mm×縦150mm×横150mmの試験
シートを得た。
【0017】このシートの仕上り外観(ブルームの有
無)を見るとともに、γ線各照射量(60Coを線源と
し、線量率0.8MR/hr.大気中、常温下)におけ
る伸び(El)及び引張強度(Ts)を測定した結果を
表1および表2下欄に示す。表中、El、Tsの単位
は、%、kg/mm2 であり、丸と二重丸は良好、×は不
良、ブランクは測定不能を示し、「オリジナル」はγ線
無照射のものである。引張試験はJIS K6301に
より引張速度200mm/minで行った。
無)を見るとともに、γ線各照射量(60Coを線源と
し、線量率0.8MR/hr.大気中、常温下)におけ
る伸び(El)及び引張強度(Ts)を測定した結果を
表1および表2下欄に示す。表中、El、Tsの単位
は、%、kg/mm2 であり、丸と二重丸は良好、×は不
良、ブランクは測定不能を示し、「オリジナル」はγ線
無照射のものである。引張試験はJIS K6301に
より引張速度200mm/minで行った。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】この試験結果から、この発明に係るエラス
トマー組成物が、その特定配合割合においてブルームの
発生もなく、仕上り性、耐放射線性で優れていることが
理解できる。このため、耐放射線性の電線・ケーブルの
絶縁被覆として充分に満足できる。
トマー組成物が、その特定配合割合においてブルームの
発生もなく、仕上り性、耐放射線性で優れていることが
理解できる。このため、耐放射線性の電線・ケーブルの
絶縁被覆として充分に満足できる。
【0021】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、ブルームの発生を抑えて仕上り性の劣化を招くこと
なく、耐放射線性が向上する。
で、ブルームの発生を抑えて仕上り性の劣化を招くこと
なく、耐放射線性が向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3:06 5:18)
Claims (1)
- 【請求項1】 エチレン・プロピレンゴム100重量部
に、ジフェニルアミン系化合物を1〜20PHRおよび
イオウを0.5〜10PHR添加してなる耐放射線性エ
ラストマー組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3253627A JPH08869B2 (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 耐放射線性エラストマー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3253627A JPH08869B2 (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 耐放射線性エラストマー組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593112A JPH0593112A (ja) | 1993-04-16 |
JPH08869B2 true JPH08869B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=17253979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3253627A Expired - Fee Related JPH08869B2 (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 耐放射線性エラストマー組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08869B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5403258B2 (ja) * | 2008-12-22 | 2014-01-29 | 日立金属株式会社 | 耐放射線性組成物及び電線・ケーブル |
-
1991
- 1991-10-01 JP JP3253627A patent/JPH08869B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0593112A (ja) | 1993-04-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110 Year of fee payment: 13 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110 Year of fee payment: 14 |
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