JPH0886955A - 測距手段を有したカメラ - Google Patents

測距手段を有したカメラ

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JPH0886955A
JPH0886955A JP25134294A JP25134294A JPH0886955A JP H0886955 A JPH0886955 A JP H0886955A JP 25134294 A JP25134294 A JP 25134294A JP 25134294 A JP25134294 A JP 25134294A JP H0886955 A JPH0886955 A JP H0886955A
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distance
light receiving
light
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camera
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JP25134294A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Toyoda
靖宏 豊田
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファインダーパララックスの生じるカメラに
おいて高精度のアクティブ多点測距ができる測距手段を
有したカメラを得ること。 【構成】 撮影画面内の複数点で測距を行う為に被写体
側に複数の投光像を投写する複数の発光部を有したAF
投光素子と該被写体像を観察する為のファインダー系と
を各々撮影レンズに対して独立に設けたカメラであっ
て、該複数の投光像の並び方向がファインダーパララッ
クスの発生する方向に略一致するように各要素を設定し
たこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は測距手段を有したカメラ
に関し、特にファインダー系を撮影レンズに対して独立
に設けたカメラにおいてカメラ側より測距用の光束又は
パターン等(以下「光束」と略称する。)を被写体側に
投光し、被写体からの反射光束を利用して被写体に関す
る測距情報を得るようにした35mmフィルムカメラや
ビデオカメラ等に好適な測距手段を有したカメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりファインダー系を撮影レンズに
対して独立に設けたカメラ、即ち撮影レンズの光軸から
離れた位置にファインダー系を独立に設けた、所謂物体
距離の変化によってファインダーパララックスが発生す
るカメラにおいても被写体に関する測距情報を検出する
為の測距手段を設けて自動焦点検出を行っているものが
多い。
【0003】図23,図26,図27はファインダーパ
ララックスが生じるカメラの要部概略図、図24,図2
5は図23や図26のカメラのファインダー視野内の説
明図、図28,図29は図27のカメラのファインダー
視野内の説明図である。
【0004】図中301,401,501はカメラ本体
(以下「カメラ」ともいう。)、302,402,50
2は撮影レンズ、303,403,503は撮影レンズ
の光軸、304,404,504はファインダー、30
5,405,505はファインダー視野中心を通る軸、
306,406は自動焦点検出(AF)用の発光素子
(AF発光素子)であり、赤外発光ダイオード等から成
り、3つの発光部306a,306b,306c(40
6a,406b,406c)を有している。
【0005】506はAF補助光素子であり、複数の異
なる発光エリアから成る発光部506aを有している。
306a,406aは中央発光部、306b,406b
は右側発光部、306c,406cは左側発光部であ
る。307,407,507はAF投光素子306,4
06,AF補助光素子506の中央発光部の投光軸、3
08(408)はAF受光素子であり、2分割SPC等
の3つの受光素子308a,308b,308c(40
8a,408b,408c)を有している。
【0006】508はAF受光素子であり、エリアセン
サーより成る2つの受光素子508a,508bを有し
ている。308a(408a)は中央発光部306a
(406a)に対応した中央受光素子308b(408
b)は右側発光部306b(406b)に対応した右側
受光素子、308c(408c)は左側発光部306c
(406c)に対応した左側受光素子である。
【0007】310,410,510はカメラより3m
離れた(中距離)被写体(ひまわり)、311,41
1,511はカメラより3m離れた位置でのAF投光素
子の投光像、311a,411aは中央発光部306
a,406aの投光像、311b,411bは右側発光
部306b,406bの投光像、311c,411cは
左側発光部306c,406cの投光像である。511
は発光部506aのAF補助光投影像である。
【0008】316,416,516はカメラより0.
5m離れた(至近距離)被写体(開きかけたあさがおの
花)、317,417,517はカメラより0.5m離
れた位置でのAF投光素子の投光像であり、このうち3
17a,417aは中央発光部の投光像、317b,4
17bは右側発光部の投光像、317c,417cは左
側発光部の投光像である。517はAF補助光投光像で
ある。
【0009】318,418,518はファインダー画
面内の略中央に設けられたAF測距マークであり、ピン
トを合わせたい被写体をこのマーク内に入れて撮影する
ためのターゲットマークである。
【0010】このようなカメラにおいてはAF発光素子
からの被写体に投射された複数又は単一の投光像に基づ
く光束を各々複数の受光素子から成るAF受光センサで
受光し、該AF受光センサからの信号を利用して被写体
に関する測距情報を得ている。
【0011】このうち図23のカメラでは構造上の理由
で撮影レンズ302の光軸303からかなり離れた位置
にカメラボディに組み込まれたファインダー304を有
し、カメラのオートフォーカス装置(測距装置、自動焦
点検出装置、AF装置ともいう。)は撮影者がファイン
ダー内に示された測距マーク318から被写体を少々外
してもピンボケにならないよう広い視野をカバーする真
横方向に3つの発光部306a,306b,306cが
並んだAF投光素子306、それに対応したAF受光セ
ンサ308を設けて、撮影範囲中の複数の点で測距を行
う多点アクティブAFとして構成している。
【0012】図26はファインダー系を撮影レンズに対
して独立に設け、該ファインダー404を撮影者が目の
位置に装着し、撮影者の肩にカメラ本体401を装着し
て撮影するように構成したカメラの概略図である。同図
ではAF装置を設ける場合、AF装置は撮影者がファイ
ンダー内に示されたAF測距マーク像418′から被写
体を少々外してもピンボケにならないよう広い視野をカ
バーする真横方向に3つの発光部406a,406b,
406cが並んだAF投光素子406、それに対応した
AF受光センサ408を設けている。これより所謂多点
アクティブAFを構成している。
【0013】図23や図26に示すカメラではカメラよ
り所定距離(3m)先の被写体の1点にカメラの撮影レ
ンズの光軸303,403とファインダー視野の中心3
05,405(AF測距マーク318,418′の中
心)及びAF投光素子306の中央発光部306aの投
光像中心307,407を合わせ固定(あるいは記憶固
定)している。
【0014】図24はそのときと同じ距離にある被写体
撮影時のファインダー画面である。そして近距離から遠
距離までの被写体にオートフォーカスがある程度対応で
きるように構成されている。
【0015】図27に示すカメラは構造上の理由で撮影
レンズ502の光軸503から、かなり離れた位置にカ
メラボディに組み込まれたファインダ504を有し、カ
メラのオートフォーカス装置は一対のAF受光素子50
8a,508b上の被写体像の位相ずれによりデフォー
カス量が得られる公知の位相差検知パッシブAFを用い
ている。
【0016】この位相差検知パッシブAFで低輝度及び
低コントラストの被写体に対し、撮影時対応用に公知の
AF補助光506による図28に示す補助光投光像51
1のようなパターン投光を行うよう構成している。しか
もオートフォーカス装置は撮影者がファインダー内に示
された測距マーク518から被写体を少々外してもピン
ボケにならないよう広い視野をカバーする充分横長のA
F受光素子508a,508bとAF補助光パターン発
光部506aを有している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ファインダー系が撮影
レンズの光軸から独立して離れているカメラでは物体距
離の変化に伴いファインダーパララックスが発生してく
る。特に近距離物体(例えば0.5mや0.6m)では
図23,図26,図27に示すようにAF投光像31
7,417そしてAF補助光投光像517はファインダ
ー視野に対してファインダーパララックスの発生方向に
パララックスの大きさに応じてずれる(図25,図29
はこのときの近距離被写体の撮影時のファインダー画面
である)。
【0018】従って真横並びの複数の発光部を有したA
F投光素子の投光像317,417及びAF補助光投光
像517はファインダー視野中央に設けられたAF測距
マーク318,418′,518に対してズレが大き
い。特に端の投光像317b,417b,517aがこ
の場合は極端に下に片寄って僅かにAF測距マークに掛
かる程度である。この為小さい被写体ではちょっとした
構図の取り方によりAF投光素子の投光像及びAF補助
光投光像が図25,図29のように被写体に当たらず、
この結果、被写体とは別の距離にある物体を測距してし
まい、ピンボケ写真となるという欠点があった。
【0019】又多くのカメラではアクティブAFの複数
のAF受光センサやパッシブAFの一対の受光素子の出
力のうち最も近距離の被写体に合焦させるようにしたも
のが一般的である。しかしながらフレーシングによって
は主被写体のすぐそばに近距離被写体が入ることがあ
り、撮影者は主被写体をAF測距マークで狙ったつもり
でもAF投光素子の投光像やAF補助光投光像がこの近
距離被写体に当たってしまい、撮影者の意図とは異なり
近距離被写体にピントが合って主被写体はピンボケにな
るという(遠近競合)欠点があった。
【0020】本発明は、ファインダー系を撮影レンズに
対して独立に設けたカメラにおいて、即ちファインダー
パララックスのあるカメラにおいてAF発光素子から光
束を被写体側へ投光し、被写体からの反射光束をAF受
光センサで受光して被写体に関する測距情報を得る際、
AF発光素子やAF受光センサの構成を適切に設定する
ことにより、物体距離が変わり、ファインダーパララッ
クスが発生しても良好なる精度の距離情報が得られ高画
質の画像が得られる測距手段を有したカメラの提供を目
的とする。
【0021】この他本発明では、AF投光素子とAF受
光素子とを適切に設定することにより近距離被写体の撮
影時でもファインダー視野内のAF測距マークとAF投
光素子の投光像及びAF補助光の投光像とのズレを小さ
く(オーバーラップ部を確保)し、前記投光像が被写体
に当たらずピンボケ写真となることを防ぎ、良好なる画
質が得られる測距手段を有したカメラの提供を目的とす
る。
【0022】又本発明は被写体距離の違いによるAF測
距マークと複数のAF受光素子の投光像位置やAF補助
光投光像の異なるパターンの位置との関係により主被写
体を適確に判断し、主被写体の距離に応じたファインダ
ーパララックス補正を行うことにより撮影者に正確な撮
影範囲を示すと共にカメラがピントを合わせたおよその
距離を知らせ良好なる撮影を可能とした測距手段を有し
たカメラの提供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の測距手段を有し
たカメラは、撮影画面とファインダー視野との間にパラ
ラックスを有するカメラにおいて多点(広視野)アクテ
ィブAFで複数の発光部を有したAF投光素子の投光像
の並び(傾き)方向と前記投光像の並び(傾き)方向に
対応してAF受光センサの複数の受光素子の並び(傾
き)方向をファインダーパララックスの発生する方向に
略一致させていることを特徴としている。具体的には、 (1−1)撮影画面内の複数点で測距を行う為に被写体
側に複数の投光像を投写する複数の発光部を有したAF
投光素子と該被写体像を観察する為のファインダー系と
を各々撮影レンズに対して独立に設けたカメラであっ
て、該複数の投光像の並び方向がファインダーパララッ
クスの発生する方向に略一致するように各要素を設定し
たことを特徴としている。
【0024】特に、前記AF発光素子から被写体側に投
写した複数の投光像に基づく光束を各々複数の受光素子
から成るAF受光素子で受光し、該AF受光素子からの
信号を利用して被写体に関する測距情報を得る際、該複
数の受光素子をファインダーパララックスの発生する方
向に略一致するように配列したことを特徴としている。
【0025】(1−2)ファインダー系を撮影レンズに
対して独立に設けたカメラであって被写体からの光束を
複数の受光素子から成るAF受光素子で受光し、該複数
の受光素子から得られる測距情報より測距情報評価手段
で主被写体を評価し、該測距情報評価手段からの信号に
基づいてファインダー表示手段によりファインダー視野
範囲を変えてファインダーパララックスの補正を行って
いることを特徴としている。
【0026】(1−3)ファインダー系を撮影レンズに
対して独立に設けたカメラであって被写体像を複数の受
光素子より成るAF受光素子で受光し、該AF受光素子
からの信号を用いて被写体に関する測距情報を求める第
1測距手段と、複数の発光部を有するAF補助光素子か
ら投光像を被写体側へ投光し、該被写体からの反射光束
を該AF受光素子で受光して被写体に関する測距情報を
求める第2測距手段とを有し、該AF補助光素子の複数
の発光部に基づく投光像がファインダーパララックスの
発生する方向に略一致するように各要素を設定したこと
を特徴としている。
【0027】(1−4)前記AF受光素子の複数の受光
素子をファインダーパララックスの発生する方向に略一
致するように配列したことを特徴としている。
【0028】(1−5)ファインダー系を撮影レンズに
対して独立に設けたカメラであって被写体像を異なる受
光エリアに分割した複数の受光素子より成るAF受光素
子で受光し、該AF受光素子からの信号を用いて被写体
に関する測距情報を求める第1測距手段と、異なる発光
エリアに分割した複数の発光部を有するAF補助光素子
からの投光像を被写体側へ投光し、該被写体からの反射
光束を該AF受光素子で受光して被写体に関する測距情
報を求める第2測距手段とを有し、該AF補助光素子の
複数の発光部に基づく投光像及び該AF受光素子の複数
の受光素子がファインダーパララックスの発生する方向
に略一致するように各要素を設定しており、該複数の受
光素子から得られる測距情報より測距情報評価手段で主
被写体を評価し、該測距情報評価手段からの信号に基づ
いてファインダー表示手段によりファインダー視野範囲
を変えてファインダーパララックスの補正を行っている
ことを特徴としている。
【0029】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図であ
る。図1は各距離の被写体に対するカメラの撮影レンズ
の光軸3とファインダー4及びAF投光素子6の投光像
の関係をカメラ背面側から見たときを示している。図2
〜図5は図1のファインダー画面内の説明図である。
【0030】このうち図2はカメラの撮影レンズ光軸3
とファインダー視野の中心及びAF投光素子6の中央発
光部の投光軸7が略一点で交わる距離(例えばカメラか
ら3m)にある被写体10の撮影時のファインダー画面
を示しており、図3は遠距離被写体12の撮影時のファ
インダー画面を示しており、図4は近距離被写体14の
撮影時のファインダー画面を示しており、図5は至近距
離被写体(例えばカメラから0.5m)16の撮影時の
ファインダー画面を示している。図6は本発明の実施例
1の電気回路を示す要部ブロック図、図7は本発明の実
施例1の動作のフローチャートである。
【0031】図中、1はカメラ本体(以下「カメラ」と
もいう。)2は撮影レンズ、3は撮影レンズ光軸、4は
ファインダー、5はファインダー視野中心を通る軸、6
は自動焦点検出(AF)用のAF投光素子であり、赤外
発光ダイオード等から成り、3つの発光部6a,6b,
6cを有している。
【0032】AF投光素子6の前面には前記各発光部6
a,6b,6cの像を効率良く投影する不図示のAF投
光レンズが設けられている。6aは中央発光部、6bは
右側発光部、6cは左側発光部である。これら3つの発
光部6a,6b,6cは撮影レンズ2の中心2aとファ
インダー4の視野中心4aを結ぶ線9の方向(ファイン
ダーパララックスの発生する方向)に概略合わせて並ん
でいる。7はAF投光素子6の中央発光部6aの投光
軸、8はAF受光素子(AF受光センサ)であり、2分
割SPC等の3つの受光素子8a,8b,8cを有して
いる。
【0033】AF受光素子8はその前面に前記各発光部
6a,6b,6cの投光像を前記各受光素子8a,8
b,8c上に結像させる不図示のAF受光レンズが設け
られている。8aは中央発光部6aに対応した中央受光
素子、8bは右側発光部6bに対応した右側受光素子、
8cは左側発光部6cに対応した左側受光素子である。
これら3つの受光素子8a,8b,8cもAF投光素子
6と同様に対応してファインダーパララックスの発生す
る方向(線9方向)に並んでいる。10はカメラより3
m離れた(中距離)被写体(ひまわり)、11はカメラ
より3m離れた位置でのAF投光素子の投光像、11a
は中央発光部6aの投光像、11bは右側発光部6bの
投光像、11cは左側発光部6cの投光像である。
【0034】12はカメラ1より8m前後離れた(遠距
離)被写体(樹木)、13はカメラ1より8m前後離れ
た位置でのAF投光素子6の投光像であり、このうち1
3aは中央発光部6aの投光像、13bは右側発光部6
bの投光像、13cは左側発光部6cの投光像である。
14はカメラ1より1m前後離れた(近距離)被写体
(ゆりの花)、15はカメラより1m前後離れた位置で
のAF投光素子6の投光像であり、このうち15aは中
央発光部6aの投光像、15bは右側発光部6bの投光
像、15cは左側発光部6cの投光像である。
【0035】16はカメラ1より0.5m離れた(至近
距離)被写体(開きかけたあさがおの花)、17はカメ
ラ1より0.5m離れた位置でのAF投光素子6の投光
像であり、このうち17aは中央発光部6aの投光像、
17bは右側発光部6bの投光像、17cは左側発光部
6cの投光像である。
【0036】18はファインダー画面内の略中央に設け
られたAF測距マークであり、ピントを合わせたい被写
体をこのマーク内に入れて撮影する為のターゲットマー
クである。19〜23はファインダーパララックス補正
マークであり、撮影時の被写体距離によって発生するフ
ァインダーパララックスによるファインダー画面に対す
る実際の撮影画面のずれを表している。
【0037】ファインダーパララックス補正マーク19
〜23はファインダー内LCDにより表示され、撮影時
にはこのマークにより示された四角いエリア内で構図を
取り撮影する。
【0038】ファインダーパララックス補正マーク19
は中距離被写体10の撮影時の画面を黒枠で示すLCD
パターンで2つのL字形状のパターンが同時に駆動され
るよう不図示の導線により結線されている。ファインダ
ーパララックス補正マーク20は遠距離被写体12の撮
影時の画面をL字の黒枠で示すLCDパターン、ファイ
ンダーパララックス補正マーク21は近距離被写体14
の撮影時の画面を黒枠で示すLCDパターンで、2つの
L字形状のパターンが同時に駆動されるよう不図示の導
線により結線されている。ファインダーパララック補正
マーク22は至近距離被写体16の撮影時の画面をL字
の黒枠で示すLCDパターンである。
【0039】23はファインダー画面内の黒いマスク部
である。上記各要素19〜23によりファインダーLC
D30を形成する。24はカメラのマイクロコンピュー
タ(以下「カメラμ−com」と称す。)、25aはA
F投光素子6の中央発光部6aを発光させる為のドライ
ブ手段でカメラμ−com24のPaポートから駆動信
号が伝えられる。
【0040】25bはAF投光素子6の右側発光部6b
を発光させる為のドライブ手段でカメラμ−com24
のPbポートから駆動信号が伝えられる。25cはAF
投光素子6の左側発光部6cを発光させる為のドライブ
手段でカメラμ−com24のPcポートから駆動信号
が伝えられる。26a,26b,26cは各々受光素子
8a,8b,8cの受光出力を切り換えるスイッチ手段
で各々カメラμ−com24のPd,Pe,Pfポート
から制御信号が伝えられる。27は受光素子8a,8
b,8cの受光出力の大小距離信号等の測距情報を出力
する測距演算手段でカメラμ−com24のPgポート
へ測距情報を伝える。28は測距動作シーケンスに従っ
て測距演算手段27からの測距情報を評価して測距結果
を出力する測距情報評価手段でカメラμ−com24の
中に含まれている。
【0041】29はカメラμ−com24からのPhポ
ートを介した駆動指令に応じてファインダーパララック
ス補正マーク19〜23を示すファインダーLCD30
を駆動するファインダーLCDドライブ手段である。
【0042】次に上記構成においてカメラ1より3m離
れた中距離被写体(ひまわり)10を撮影する場合はカ
メラ1の撮影レンズ光軸3とファインダー視野4の中心
を通る軸5及びAF投光素子6,中央発光部6aの投光
軸7が略一点で交わるように設定されている。この為フ
ァインダーを覗いて被写体のひまわりの花10をAF測
距マーク18の中央に合わせると図2のようにAF投光
素子6の中央発光部6aの投光像11aがAF測距マー
ク18の中央と重なり、ちょうどひまわりの花10に当
たる。更にAF投光素子6の右側発光部6bの投光像1
1b及び左側発光部6cの投光像11cは中央発光部6
aの投光像11aを挟んでファインダーパララックスの
発生する方向に概略を合わせて並んだ発光部6a,6
b,6cの傾きをもって並び、ファインダー画面の中央
部付近を程よくカバーする。
【0043】又カメラ1より3m以上離れた遠距離被写
体12に対してはファインダーパララックスの影響がそ
れ程大きくなく、ファインダーとAF投光素子の投光像
とのパララックスも極端には大きくならず、AF測距マ
ーク18とAF投光素子6の投光像13a〜13cとの
位置関係は図3に示すように図2の状態と大きくは変わ
らない。
【0044】一方、カメラ1より3m以下の近距離被写
体14を撮影する場合は距離が近くなるに従い、ファイ
ンダーパララックスが大きくなり、同時にファインダー
4とAF投光素子6の投光像15とのパララックスも大
きくなる。特に至近距離であるカメラ1より0.5mの
距離あたりになると図5に示すようにAF投光素子6の
中央発光部6aの投光像17aはファインダー画面内の
AF測距マーク18に対して大きくずれ(本実施例の場
合は右下にずれる)、左側発光部6cの投光像17cは
ファインダー画面の端(本実施例の場合は右下端)まで
ずれる。
【0045】しかしながら右側発光部6bの投光像17
bはAF投光素子6の発光部をファインダーパララック
スの発生する方向に概略合わせて並べている為、AF測
距マーク18の片方(本実施例では右側)にちょうど重
なる位置にくる。被写体がひまわりのような大きなもの
でファインダー画面いっぱいを占めるのであればAF投
光素子6の投光像17がファインダーパララックスの発
生する方向に並んでいようが、真横に並んでいようが影
響ないが、被写体があさがおの花16のようなAF測距
マーク18でちょうど捕らえられる程度の比較的小さな
ものの場合は、右側発光部6bの投光像17bの位置が
効いてくる。
【0046】即ち撮影者はAF測距マーク18を目安に
ピントを合わせたい被写体の部分を狙うので図5のよう
にAF投光素子6の発光部の投光像17がより多くAF
測距マーク18にかかっている方が狙った被写体にピン
トが合う確率が上がる。
【0047】又フレーミングは至近距離補正用のLCD
パターン22によりファインダー画面で見て右下方向に
寄せるので被写体を撮影画面中心において撮りたいと思
う頻度の高さを考えると、心理的にAF測距マーク18
に対して被写体は右側に寄る傾向が強くなる。従ってA
F投光素子6の発光部の投光像17が(AF測距マーク
18の中央にない不利はあるものの)AF測距マーク1
8の右側片方に重なる位置にくることは狙った被写体に
ピントが合う確率を少しでも上げる良い材料となる。
【0048】次に実施例1の動作(AFのみ)を図7に
示すプログラムチャートに基づいて説明する。#を付記
した各番号はプログラムステップを示している。
【0049】#1;まず不図示の電源がオンされ、カメ
ラμ−com24への電源が投入され、パワーアップク
リアーがなされた後、下記のステップ順に動作がなされ
る。尚ファインダー画面はAF測距マーク18と隅にあ
る黒いマスク部23だけが表示され、広い視野で見られ
る。
【0050】#2;不図示のレリーズボタンの第1スト
ローク押下により不図示のSW1がオンするとカメラμ
−com24のPa,Pb,Pc各ポートから各ドライ
ブ手段25a,25b,25cへ駆動信号が伝えられ、
前記各ドライブ手段からの電源供給によりAF投光素子
6の各発光素子6a,6b,6cが被写体に向けて発光
する。
【0051】#3;被写体に投光されたAF投光素子6
の各発光部6a,6b,6cの反射光を対応するAF受
光センサ8の各受光素子8a,8b,8cが捕らえ、各
受光素子からの受光出力はカメラμ−com24のP
d,Pe,Pfポートからの各スイッチ手段26a,2
6b,26cへの制御信号によって順次測距演算手段2
7へ取り込まれる。続いてAF投光素子6の発光を停止
する。
【0052】#4;測距演算手段27でAF投光素子6
の被写体からの反射光の2分割SPC受光素子上の重心
位置を求める公知の測距演算により各受光素子8a,8
b,8cが捕らえた被写体距離を算出し、その情報をP
gポートを介してカメラμ−com24内の測距情報評
価手段28へ伝える。
【0053】#5;測距情報評価手段28では測距演算
結果によりAF受光素子8の各受光素子8a,8b,8
cが示した被写体距離に基づいて、右の受光素子8bと
中央の受光素子8aが遠距離或はAF投光素子6の反射
光を得られない無限遠距離であることを示しているかを
判断する。そして右と中央の受光素子8b,8aが遠距
離或は無限遠距離を示していれば主被写体は遠距離或は
無限遠距離にあると判断する。
【0054】この場合は図3に示すようにファインダー
視野中心を通る軸5とAF受光素子6の中央発光部6a
の投光軸7とのパララックスの関係でカメラ1より8m
前後離れた遠距離被写体(樹木)12上にはAF投光素
子6の左側発光部6cの投光像13cと中央発光部6a
の投光像13aがファインダー視野で見てAF測距マー
ク18の内側に収まるように投光されている状態であ
る。当然、撮影者はAF測距マーク18の中に主被写体
を入れるようにフレーミングするので上記のような判断
となる。無限遠被写体の場合は前述のように狙った被写
体からのAF投光素子の反射光が帰ってこないので判断
できる。
【0055】#6;ファインダーパララックスによるフ
ァインダー画面に対する実際の撮影画面のずれを補正す
る為に、カメラμ−com24のPhポートからファイ
ンダーLCDドライブ手段29への駆動指令信号が発せ
られ、図3に示すように遠距離被写体12の撮影時のパ
ララックス補正画面を指示するLCDパターン20を黒
くするようファインダーLCD30が駆動される。無限
遠被写体撮影時のパララックス補正画面は遠距離被写体
12のものとあまり変わらないので共通で使える。それ
により撮影者はパララックス補正画面を知ることができ
る。
【0056】#7;AF受光素子8の左の受光素子8c
と中央の受光素子8aが示す被写体距離の平均値をAF
レンズ駆動の為の測距結果とする。一方#5において右
の受光素子8bと中央の受光素子8aが遠距離或は無限
遠距離でない(NO)と判断されると#8へ進む。
【0057】#8;測距情報評価手段28では測距演算
結果によりAF受光素子8の各受光素子8a,8b,8
cが示した被写体距離に基づいて右の受光素子8bと中
央の受光素子8aが中距離であることを示しているかを
判断する。もしそうであれば主被写体は中距離にあると
判断する。この場合は図2に示すようにカメラ1より3
m程離れた中距離被写体(ひまわりの花)10上にはA
F投光素子6の中央発光部6aの投光像11aがファイ
ンダー視野で見てAF測距マーク18の内側に収まるよ
うに投光されている状態である。当然撮影者はAF測距
マーク18の中に主被写体を入れるようにフレーミング
するので上記のような判断となる。次に#9へ進む。
【0058】#9;カメラμ−com24のPhポート
からファインダLCDドライブ手段29へ駆動指令信号
が発せられ、図2に示すように中距離被写体10の撮影
時の画面を指示するLCDパターン19を黒くするよう
ファインダーLCD30が駆動される。前にも述べたよ
うにカメラ1から3mの距離で撮影レンズ光軸3とファ
インダー視野中心を通る軸5とが略交わるように設定さ
れているので3m前後の中距離被写体10に対してはフ
ァインダーパララックスは極めて少ない。
【0059】#10;AF受光素子8の中央の受光素子
8aが示す被写体距離をAFレンズ駆動の為の測距結果
とする。一方#8において右の受光素子8bと中央の受
光素子8aが中距離でない(NO)と判断されると#1
1へ進む。
【0060】#11;測距情報評価手段28では測距演
算結果により、AF受光素子8の各受光素子8a,8
b,8cが示した被写体距離に基づいて中央の受光素子
8aと右の受光素子8bが近距離であることを示してい
るかを判断する。もしそうであれば主被写体は近距離に
あると判断する。この場合は図4に示すようにカメラ1
より1m前後離れた近距離被写体(ユリの花)14上に
はAF投光素子6の中央発光部6aの投光像15aと右
側発光部8bの投光像15bがファインダー視野で見て
AF測距マーク18の内側に収まるように投光されてい
る状態である。当然、撮影者はAF測距マーク18の中
に主被写体を入れるようにフレーミングするので上記の
ような判断となる。
【0061】#12;ファインダーパララックスによる
ファインダー画面に対する実際の撮影画面のずれを補正
する為にカメラμ−com24のPhポートからファイ
ンダーLCDドライブ手段29へ駆動指令信号が発せら
れ、図4に示すように近距離被写体14の撮影時のパラ
ラックス補正画面を指示するLCDパターン21を黒く
するようファインダーLCD30が駆動される。それに
より撮影者はパララックス補正画面を知ることができ
る。
【0062】#13;AF受光素子8の中央の受光素子
8aと右の受光素子8bが示す被写体距離の平均値をA
Fレンズ駆動の為の測距結果とする。一方、#11にお
いて中央の受光素子8aと右の受光素子8bが近距離で
ない(NO)と判断されると#14へ進む。
【0063】#14;測距情報評価手段28では測距演
算結果によりAF受光素子8の各受光素子8a,8b,
8cが示した被写体距離に基づいて右の受光素子8bが
至近距離であることを示しているかを判断する。もしそ
うであれば主被写体は至近距離にあると判断する。この
場合は図5に示すようにカメラ1より0.5m程離れた
至近距離被写体(あさがおの花)16上にはAF投光素
子6の右側発光部6bの投光像17bがファインダー視
野で見てAF測距マーク18の内側にかかるように投光
されている状態である。当然、撮影者はAF測距マーク
18の中に主被写体を入れるようにフレーミングするの
で上記のような判断となる。
【0064】#15;ファインダーパララックスによる
ファインダー画面に対する実際の撮影画面のずれを補正
する為にカメラμ−com24のPhポートからファイ
ンダーLCDドライブ手段29へ駆動指令信号が発せら
れ、図5に示すように至近距離被写体16の撮影時のパ
ララックス補正画面を指示するLCDパターン22を黒
くするようファインダーLCD30が駆動される。それ
により撮影者はパララックス補正画面を知ることができ
る。
【0065】#16;AF受光素子8の右の受光素子8
bが示す被写体距離をAFレンズ駆動の為の測距結果と
する。一方、#14において右の受光素子8bが至近距
離でない(NO)と判断されると#17へ進む。
【0066】#17;各判断を経て何れでもない為、主
被写体は至近距離よりもカメラに近いものであると判断
し、近過ぎてピントを合わせることができないことを撮
影者に知られる為、カメラμ−com24のPhポート
からファインダーLCDドライブ手段29へ駆動指令信
号が発せられ、ファインダーLCD30のLCDパター
ンを点滅させる。そして再び#2へ戻り、再度不図示の
レリーズボタンを押し直す動作からプログラムを進め
る。
【0067】#18;#7,#10,#13,#16を
経た各場合に従って算出されたAFレンズ駆動の為の測
距結果に基づいて不図示のAFレンズが駆動され、被写
体にピントが合わされる。
【0068】#19;AF動作が終了する。
【0069】図8は本発明の実施例2の要部概略図であ
る。図8は各距離の被写体に対するカメラの撮影レンズ
光軸103と独立ファインダー104及びAF投光素子
106の投光像の関係を示す独立ファインダーを有する
カメラの背面側からみたときを示している。
【0070】本実施例ではカメラと別体の独立ファイン
ダーを撮影者が目の位置に装着し、撮影者の肩に独立フ
ァインダーの視野方向に向くよう追従可能なカメラを装
着して撮影するものである。
【0071】図9〜図12は図8のファインダー画面内
の説明図である。このうち図9はカメラの撮影レンズ光
軸103と独立ファインダー視野の中心105及びAF
投光素子中央発光部の投光軸107が略一点で交わる距
離(例えばカメラから3m)にある被写体撮影時の独立
ファインダー画面を示しており、図10は遠距離被写体
112の撮影時のファインダー画面を示しており、図1
1は近距離被写体114の撮影時のファインダー画面を
示しており、図12は至近距離被写体(例えばカメラか
ら0.6m)116の撮影時の独立ファインダ画面を示
している。
【0072】図13は本発明の実施例2の電気回路を示
す要部ブロック図である。
【0073】図14は本発明の実施例2の動作のフロー
チャートである。図中、101はカメラ本体(以下「カ
メラ」ともいう。)、102は撮影レンズ、103は撮
影レンズ光軸、104はメガネ形状の独立ファインダ
ー、105はファインダー視野中心を通る軸、106は
自動焦点検出(AF)用のAF発光素子であり、赤外発
光ダイオード等から成り、3つの発光部106a,10
6b,106cを有している。AF投光素子106は前
面には前記各発光部106a,106b,106cの像
を効率良く投影する不図示のAF投光レンズが設けられ
ている。106aは中央発光部、106bは右側発光
部、106cは左側発光部、これら3つの発光部は撮影
レンズ102の中心102aと独立ファインダー104
の視野中心104aを結ぶ線109の方向(ファインダ
ーパララックスの発生する方向)に概略合わせて並んで
いる。
【0074】107はAF投光素子106の中央発光部
106aの投光軸、108はAF受光素子であり、2分
割SPC等の3つの受光素子108a,108b,10
8cを有している。AF受光素子108aはその前面に
前記各発光部の投光像を前記各受光素子108上に結像
させる不図示のAF受光レンズが設けられている。
【0075】108aは中央発光部106aに対応した
中央受光素子、108bは右側発光部106bに対応し
た右側受光素子、108cは左側発光部106cに対応
した左側受光素子、これら3つの受光素子もAF受光素
子106と同様に対応してファインダーパララックスの
発生する方向に並んでいる。110はカメラ101より
3m離れた(中距離)被写体(ひまわり)、111aは
中央発光部106aの投光像、111bは右側発光部1
06bの投光像、111cは左側発光部106cの投光
像である。
【0076】112はカメラ101より8m前後離れた
(遠距離)被写体(樹木)、113はカメラ101より
8m前後離れた位置でのAF投光素子106の投光像、
113aは中央発光部106aの投光像、113bは右
側発光部106bの投光像、113cは左側発光部10
6cの投光像、114はカメラ101より1m前後離れ
た(近距離)被写体(ユリの花)、115はカメラ10
1より1m前後離れた位置でのAF投光素子106の投
光像、115aは中央発光部106aの投光像、115
bは右側発光部106bの投光像、115cは左側発光
部106cの投光像である。
【0077】116はカメラ101より0.6m離れた
(至近距離)被写体(開きかけたあさがおの花)、11
7はカメラ101より0.6m離れた位置でのAF投光
素子106の投光像、117aは中央発光部106aの
投光像、117bは右側発光部106bの投光像、11
7cは左側発光部106cの投光像である。118はフ
ァインダー画面内の略中央に設けられたAF測距マーク
でピントを合わせたい被写体をこのマーク内に入れて撮
影する為のターゲットマークで後述の独立ファインダー
LCD視野フレーム130に設けられている。
【0078】119〜122はファインダーパララック
ス補正マークであり、撮影時の被写体距離によって発生
するファインダーパララックスによる独立ファインダー
画面に対する実際の撮影画面のずれを表している。ファ
インダーパララックス補正マーク119〜122は独立
ファインダーLCD視野フレーム130により表示され
て撮影時にはこのマークにより示された四角いエリア内
で構図を取り撮影する。
【0079】119は中距離被写体110の撮影時の画
面を4つのL字形状で示すLCDパターン、120は遠
距離被写体112の撮影時の画面を4つのL字形状で示
すLCDパターン、121は近距離被写体114の撮影
時の画面を4つのL字形状で示すLCDパターン、12
2は至近距離被写体116の撮影時の画面を4つのL字
形状で示すLCDパターンである。何れの組も4つのL
字形状でパターンが同時に駆動されるよう不図示の導線
により結線されている。
【0080】図13ではAF測距マーク118やファイ
ンダーパララックス補正マーク119〜122のL字状
パターンを黒く表現しているが、実際は周囲が黒いマス
クでAF測距マーク118が常に透けて補正マーク11
9〜122が信号に応じて透けたり黒くなったりする。
【0081】124はカメラ101のマイクロコンピュ
ータ(以下「カメラμ−com」と称す。)、125a
はAF投光素子106の中央発光部106aを発光させ
る為のドライブ手段でカメラμ−com124のPaポ
ートから駆動信号が伝えられる。125bはAF投光素
子106の右側発光部106bを発光させる為のドライ
ブ手段でカメラμ−com124のPbポートから駆動
信号が伝えられる。125cはAF投光素子の左側発光
部106cを発光させる為のドライブ手段でカメラμ−
com124のPcポートから駆動信号が伝えられる。
【0082】126a,126b,126cは各々受光
素子108a,108b,108cの受光出力を切り換
えるスイッチ手段で各々カメラμ−com124のP
d,Pe,Pfポートから制御信号が伝えられる。12
7は受光素子108a,108b,108cの受光出力
の大小距離信号等の測距情報を出力する測距演算手段で
カメラμ−com124のPgポートへ測距情報を伝え
る。128は測距動作シーケンスに従って測距演算手段
127からの測距情報を評価して測距結果を出力する測
距情報評価手段でカメラμ−com124の中に含まれ
ている。129はカメラμ−com124からのPhポ
ートを介した駆動指令に応じてファインダーパララック
ス補正マークを示す独立ファインダー視野フレーム13
0を駆動するファインダーLCDドライブ手段である。
【0083】131は右目用に設けられた独立ファイン
ダーのメニスカスハーフミラーレンズで、独立ファイン
ダーLCD視野フレーム130に設けられたファインダ
ーパララックス補正マーク119〜122とAF測距マ
ーク118の投影反射像119′から122′及び11
8′が外界の像に重なって(スーパーインポーズとし
て)撮影者の目で見られる。132はカメラ101と独
立ファインダー104との間でやり取りする信号ライン
やカメラ側電源(不図示)からの独立ファインダーへの
電源供給ライン、133は左目用のパワーのないメニス
カスレンズである。
【0084】次に上記構成においてカメラ101より3
m離れた中距離被写体(ひまわり)110を撮影する場
合はカメラ101の撮影レンズ光軸103と独立ファイ
ンダー視野104の中心を通る軸105及びAF投光素
子106の中央発光部106aの投光軸107が略一点
で交わるように設定されている。この為独立ファインダ
ーを装着して被写体のひまわりの花110をAF測距マ
ーク像118′の中央に合せると図9のようにAF投光
素子106の中央発光部106aの投光像111aがA
F測距マーク像118′の中央と重なり、ちょうどひま
わりの花110の中央に当たる。
【0085】更にAF投光素子106の右側発光部10
6bの投光像111b及び左側発光部106cの投光像
111cは中央発光部106aの投光像111aを挟ん
でファインダーパララックスの発生する方向に概略合せ
て並んだ発光部106a,106b,106cの傾きを
持って並び、ファインダー画面の中央部付近を程よくカ
バーする。またカメラ101より3m以上離れた遠距離
被写体112に対してはファインダーパララックスの影
響がそれほど大きくなく、独立ファインダーとAF投光
素子106の投光像とのパララックスも極端には大きく
ならず、AF測距マーク像118′とAF投光素子10
6の投光像との位置関係は図10に示すように図9の状
態と大きくは変わらない。
【0086】一方、カメラ101より3m以下の近距離
被写体114を撮影する場合は距離が近くなるに従い、
ファインダーパララックスが大きくなり、同時に独立フ
ァインダーとAF投光素子106の投光像とのパララッ
クスも大きくなる。特に至近距離であるカメラ101よ
り0.6mの距離あたりになると図12に示すようにA
F投光素子106の中央発光部106aの投光像117
aはファインダー画面内のAF測距マーク像118′に
対して大きくずれ(本実施例の場合は右下にずれる)、
左側発光部106cの投光像117cはファインダー画
面の端(本実施例の場合は右下端)までずれる。しかし
ながら右側発光部の投光像117bはAF投光素子10
6の発光部をファインダーパララックスの発生する方向
に概略合せて並べている為、AF測距マーク像118′
の片方(本実施例では右側)にちょうど重なる位置にく
る。
【0087】被写体がひまわりのような大きなものでフ
ァインダー画面をいっぱい占めるのであればAF投光素
子106の投光像がファインダーパララックスの発生す
る方向に並んでいようが真横に並んでいようが影響ない
が、被写体があさがおの花のようなAF測距マーク像で
ちょうど捕らえられる程度の比較的小さなものの場合
は、右側発光部106bの投光像117bの位置が効い
てくる。即ち撮影者はAF測距マーク像118′を目安
にピントを合せたい被写体の部分を狙うので図12のよ
うにAF投光素子106の発光部の投光像がより多くA
F測距マーク像118′にかかっている方が狙った被写
体にピントが合う確率が上がる。
【0088】またフレーミングは至近距離補正用のLC
Dパターン像122′により独立ファインダー画面で見
て右下方向に寄せるので被写体を撮影画面中心に置いて
撮りたいと思う頻度の高さを考えると、心理的にAF測
距マーク像118′に対して被写体は右側に寄る傾向が
強くなる。従ってAF投光素子の発光部の投光像が(A
F測距マーク像118′の中央にない不利はあるもの
の)AF測距マーク像の右側片方に重なる位置に来るこ
とは狙った被写体にピントが合う確率を少しでも上げる
よい材料となる。
【0089】次に実施例2の動作(AFのみ)を図14
に示すプログラムチャートに基づいて説明する。#を付
記した各番号はプログラムステップを示している。
【0090】#101;まず不図示の電源がオンされ、
カメラμ−com124への電源が投入され、パワーア
ップクリアーがなされた後、下記のステップ順に動作が
なされる。尚独立ファインダー画面はAF測距マーク像
118′だけが表示され、広い視野で見られる。
【0091】#102;不図示のレリーズボタンの第1
ストローク押下により不図示のSW1がオンするとカメ
ラμ−com124のPa,Pb,Pc各ポートから各
ドライブ手段125a,125b,125cへ駆動信号
が伝えられ、前記各ドライブ手段からの電源供給により
AF投光素子の各発光素子106a,106b,106
cが被写体に向けて発光する。
【0092】#103;被写体に投光されたAF投光素
子106の各発光部の反射光を対応するAF受光素子1
08の各受光素子108a,108b,108cが捕ら
え、各受光素子からの受光出力はカメラμ−com12
4のPd,Pe,Pfポートからの各スイッチ手段12
6a,126b,126cへの制御信号によって順次測
距演算手段127へ取り込まれる。続いてAF投光素子
106の発光を停止する。
【0093】#104;測距演算手段127でAF投光
素子106の被写体からの反射光の2分割SPC受光素
子上の重心位置を求める公知の測距演算により各受光素
子108a,108b,108cが捕らえた被写体距離
を算出し、その情報をPgポートを介してカメラμ−c
om124内の測距情報評価手段128へ伝える。
【0094】#105;測距情報評価手段128では測
距演算結果によりAF受光素子108の各受光素子10
8a,108b,108cが示した被写体距離に基づい
て、右の受光素子108bと中央の受光素子108aが
遠距離或はAF投光素子106の反射光を得られない無
限遠距離であることを示しているかを判断する。そして
右と中央の受光素子108b,108aが遠距離或は無
限遠距離を示していれば主被写体は遠距離或は無限遠距
離にあると判断する。
【0095】この場合は図10に示すように独立ファイ
ンダー視野中心を通る軸105とAF受光素子中央発光
部の投光軸107とのパララックスの関係でカメラ10
1より8m前後離れた遠距離被写体(樹木)112上に
はAF投光素子106の左側発光部106cの投光像1
13cと中央発光部106aの投光像113aが独立フ
ァインダー視野で見てAF測距マーク像118′の内側
に収まるように投光されている状態である。当然、撮影
者はAF測距マーク像118′の中に主被写体を入れる
ようにフレーミングするので上記のような判断となる。
無限遠被写体の場合は前述のように狙った被写体からの
AF投光素子の反射光が帰ってこないので判断できる。
【0096】#106;ファインダーパララックスによ
る独立ファインダー画面に対する実際の撮影画面のずれ
を補正する為に、カメラμ−com124のPhポート
からファインダーLCDドライブ手段129への駆動指
令信号が発せられ、図10に示すように遠距離被写体1
12の撮影時のパララックス補正画面を指示するLCD
パターン120を透明にするよう独立ファインダーLC
D視野フレーム130が駆動される。無限遠被写体撮影
時のパララックス補正画面は遠距離被写体112のもの
とあまり変わらないので共通で使える。それにより撮影
者はパララックス補正画面を知ることができる。
【0097】#107;AF受光素子108の左の受光
素子108cと中央の受光素子108aが示す被写体距
離の近い方をAFレンズ駆動の為の測距結果とする。一
方#105において右の受光素子108bと中央の受光
素子108aが遠距離或は無限遠距離でない(NO)と
判断されると#108へ進む。
【0098】#108;測距情報評価手段128では測
距演算結果によりAF受光素子108の各受光素子が示
した被写体距離に基づいて右の受光素子108bと中央
の受光素子108aが中距離であることを示しているか
を判断する。もしそうであれば主被写体は中距離にある
と判断する。この場合は図9に示すようにカメラ101
より3m程離れた中距離被写体(ひまわりの花)110
上にはAF投光素子106の中央発光部106aの投光
像111aが独立ファインダー視野で見てAF測距マー
ク像118′の内側に収まるように投光されている状態
である。当然撮影者はAF測距マーク像118′の中に
主被写体を入れるようにフレーミングするので上記のよ
うな判断となる。次に#109へ進む。
【0099】#109;カメラμ−com124のPh
ポートからファインダLCDドライブ手段129へ駆動
指令信号が発せられ、図9に示すように中距離被写体1
10の撮影時の画面を指示するLCDパターン119を
透明にするよう独立ファインダーLCD130が駆動さ
れる。前にも述べたようにカメラ101から3mの距離
で撮影レンズ光軸103と独立ファインダー視野中心を
通る光軸105とが略交わるように設定されているので
3m前後の中距離被写体110に対してはファインダー
パララックスは極めて少ない。
【0100】#110;AF受光素子108の中央の受
光素子108aが示す被写体距離をAFレンズ駆動の為
の測距結果とする。一方#108において右の受光素子
108bと中央の受光素子108aが中距離でない(N
O)と判断されると#111へ進む。
【0101】#111;測距情報評価手段128では測
距演算結果により、AF受光素子108の各受光素子が
示した被写体距離に基づいて中央の受光素子108aと
右の受光素子108bが近距離であることを示している
かを判断する。もしそうであれば主被写体は近距離にあ
ると判断する。この場合は図11に示すようにカメラ1
01より1m前後離れた近距離被写体(ユリの花)11
4上にはAF投光素子106の中央発光部106aの投
光像115aと右側発光部106bの投光像115bが
ファインダー視野で見てAF測距マーク118′の内側
に収まるように投光されている状態である。当然、撮影
者はAF測距マーク像118′の中に主被写体を入れる
ようにフレーミングするので上記のような判断となる。
【0102】#112;ファインダーパララックスによ
る独立ファインダー画面に対する実際の撮影画面のずれ
を補正する為にカメラμ−com124のPhポートか
らファインダーLCDドライブ手段129へ駆動指令信
号が発せられ、図11に示すように近距離被写体114
の撮影時のパララックス補正画面を指示するLCDパタ
ーン121を透明にするよう独立ファインダーLCD視
野フレーム130が駆動される。それにより撮影者はパ
ララックス補正画面を知ることができる。
【0103】#113;AF受光素子108の中央の受
光素子108aと右の受光素子108bが示す被写体距
離の近い方をAFレンズ駆動の為の測距結果とする。一
方、#111において中央の受光素子108aと右の受
光素子108bが近距離でない(NO)と判断されると
#114へ進む。
【0104】#114;測距情報評価手段128では測
距演算結果によりAF受光素子108の各受光素子が示
した被写体距離に基づいて右の受光素子108bが至近
距離であることを示しているかを判断する。もしそうで
あれば主被写体は至近距離にあると判断する。この場合
は図12に示すようにカメラより0.6m程離れた至近
距離被写体(あさがおの花)116上にはAF投光素子
106の右側発光部106bの投光像117bが独立フ
ァインダー視野で見てAF測距マーク像118′の内側
にかかるように投光されている状態である。当然、撮影
者はAF測距マーク像118′の中に主被写体を入れる
ようにフレーミングするので上記のような判断となる。
【0105】#115;ファインダーパララックスによ
る独立ファインダー画面に対する実際の撮影画面のずれ
を補正する為にカメラμ−com124のPhポートか
らファインダーLCDドライブ手段129へ駆動指令信
号が発せられ、図12に示すように至近距離被写体11
6の撮影時のパララックス補正画面を指示するLCDパ
ターン122を透明にするよう独立ファインダーLCD
視野フレーム130が駆動される。それにより撮影者は
パララックス補正画面を知ることができる。
【0106】#116;AF受光素子108の右の受光
素子108bが示す被写体距離をAFレンズ駆動の為の
測距結果とする。一方、#114において右の受光素子
108bが至近距離でない(NO)と判断されると#1
17へ進む。
【0107】#117;各判断を経て何れでもない為、
主被写体は至近距離よりもカメラに近いものであると判
断し、近過ぎてピントを合わせることができないことを
撮影者に知られる為、カメラμ−com124のPhポ
ートからファインダーLCDドライブ手段129へ駆動
指令信号が発せられ、独立ファインダーLCD視野フレ
ーム130のLCDパターンを点滅させる。そして再び
#102へ戻り、再度不図示のレリーズボタンを押し直
す動作からプログラムを進める。
【0108】#118;#107,#110,#11
3,#116を経た各場合に従って算出されたAFレン
ズ駆動の為の測距結果に基づいて不図示のAFレンズが
駆動され、被写体にピントが合わされる。
【0109】#119;AF動作が終了する。
【0110】図15は本発明の実施例3の要部概略図で
ある。図15では各距離の被写体に対するカメラの撮影
レンズ光軸203とファインダー及びAF補助光素子の
投光像の関係を示すカメラ背面側からみたときを示して
いる。
【0111】本実施例では第1の測距手段として公知の
位相差検知パッシンクAFを搭載している場合を示して
いる。
【0112】図16〜図19は図15のファインダー画
面内の説明図である。このうち図16はカメラの撮影レ
ンズ光軸203とファインダー視野の中心205及びA
F補助光素子の中央発光部の投光軸207が略一点で交
わる距離(例えばカメラから3m)にある被写体210
の撮影時のファインダー画面を示しており、図17は遠
距離被写体212の撮影時のファインダー画面を示して
おり、図18は近距離被写体214の撮影時のファイン
ダー画面を示しており、図19は至近距離被写体(例え
ばカメラから0.5m)216の撮影時の独立ファイン
ダ画面を示している。
【0113】図20は本発明の実施例3の電気回路を示
す要部ブロック図、図21は本発明の実施例3において
各距離の被写体に投光したAF補助光像のAF受光セン
サ出力波形を示す説明図、図22は本発明の実施例3の
動作のフローチャートである。
【0114】図中、201はカメラ本体(以下「カメ
ラ」ともいう。)、202は撮影レンズ、203は撮影
レンズ光軸、204はファインダー、205はファイン
ダー視野中心を通る軸、206は第2の測距手段として
の自動焦点検出用のAF補助光素子であり、赤外発光ダ
イオード等の3つのパターン(異なる発光エリア)を有
した発光部206a,206b,206cを有してい
る。3つの発光部のうち中央の発光部206aが中間の
幅で、右端の発光部206bが密の幅、左端の発光部2
06cが粗の幅を有したパターンとなっている。
【0115】AF補助光素子206の前面には前記発光
部の像を効率良く投影する不図示のAF投光レンズが設
けられている。前記発光部206a,206b,206
cは撮影レンズ202の中心202aとファインダー視
野中心204aを通る光軸205を結ぶ線209の方向
(ファインダーパララックスの発生する方向)にその長
手方向を概略合わせて配置されている。
【0116】207はAF補助光素子206の中央発光
部の投光軸、208はCCDラインセンサ等の一対の受
光素子208a,208bを有するAF受光素子(AF
受光センサー)である。AF受光素子208両受光素子
208a,208bは各々3つのエリア(208a−
1,208a−2,208a−3及び208b−1,2
08b−2,208b−3)に分けて出力を見ることが
できる。また両受光素子208a,208bの前面に前
記各発光部の投光像を前記一対の受光素子上に各々導く
一対のAF受光レンズ208c,208dが設けられて
いる。そしてファインダーのAF測距マークに対するA
Fパララックスができるだけ小さくなるようにAF受光
素子はファインダーの近くで撮影レンズとファインダー
の間に位置し、これら一対の受光素子もAF補助光素子
と同様に対応してファインダーパララックスの発生する
方向にその長手方向を概略合せて配置されている。また
AF補助光素子の投光像を常に同じ大きさでAF受光素
子上に導けるようにAF投光レンズとAF受光レンズの
画角を合せてある。
【0117】210はカメラより3m離れた(中距離)
被写体(ひまわり)、211はカメラより3m離れた位
置でのAF補助光素子206の投光像、211aは中央
発光部206aの投光像、211bは右側発光部206
bの投光像、211cは左側発光部206cの投光像で
ある。
【0118】212はカメラ201より8m前後離れた
(遠距離)被写体(樹木)、213はカメラ201より
8m前後離れた位置でのAF補助光素子206の投光像
であり、このうち213aは中央発光部206aの投光
像、213bは右側発光部206bの投光像、213c
は左側発光部206cの投光像である。214はカメラ
201より1m前後離れた(近距離)被写体(ユリの
花)、215はカメラ201より1m前後離れた位置で
のAF補助光素子206の投光像、215aは中央発光
部206aの投光像、215bは右側発光部206bの
投光像、215cは左側発光部206cの投光像であ
る。
【0119】216はカメラ201より0.5m離れた
被写体(開きかけたあさがおの花)、217はカメラ2
01より0.5m離れた位置でのAF補助光素子206
の投光像、217aは中央発光部206aの投光像、2
17bは右側発光部206bの投光像、217cは左側
発光部206cの投光像である。218はファインダー
画面内の略中央に設けられたAF測距マークでピントを
合わせたい被写体をこのマーク内に入れて撮影する為の
ターゲットマークである。
【0120】219〜223はファインダーパララック
ス補正マークであり、撮影時の被写体距離によって発生
するファインダーパララックスによるファインダー画面
に対する実際の撮影画面のずれを表している。ファイン
ダーパララックス補正マーク219〜223はファイン
ダー内LCDにより表示され、撮影時にはこのマークに
より示された四角いエリア内で構図を取り撮影する。
【0121】ファインダーパララックス219は中距離
被写体210の撮影時の画面を黒枠で示すLCDパター
ンで、2つのL字形状のパターンが同時に駆動されるよ
う不図示の導線により結線されている。ファインダーパ
ララックス補正マーク220は遠距離被写体212の撮
影時の画面を4つのL字の枠で示すLCDパターン、フ
ァインダーパララックス補正マーク221は近距離被写
体214の撮影時の画面を黒枠で示すLCDパターン
で、2つのL字形状のパターンが同時に駆動されるよう
不図示の導線により結線されている。ファインダーパラ
ラックス補正マーク222は至近距離被写体216の撮
影時の画面をL字の黒枠で示すLCDパターンである。
223はファインダー画面内の黒いマスク部である。各
要素219〜223によりファインダーLCD230を
形成する。224はカメラのマイクロコンピュータ(以
下「カメラμ−com」と称す。)、225はAF補助
光素子206を発光させるためのドライブ手段でカメラ
μーcom224のPaポートから駆動信号が伝えられ
る。
【0122】226はAF受光素子208を駆動し、受
光出力を得る為のAF受光センサドライブ手段であり、
カメラμ−com224のPdポートから駆動信号が伝
えられる。AF受光センサ208からは出力信号がカメ
ラμ−com224のPgポートに伝えられる。227
はPgポートから入力されたAF受光素子208からの
出力信号により一対の受光素子(ラインセンサ)208
aと208b上の対応する被写体像信号間隔を検出し、
被写体距離を算出する測距演算手段でカメラμ−com
224の中に含まれている。228は測距動作シーケン
スに従ってAF受光素子208からの出力信号を評価し
て主被写体が遠距離か中距離か近距離か、至近距離か至
近より近距離にいるかを判断する測距情報評価手段でカ
メラμ−com224中に含まれている。229はカメ
ラμ−com224からのPhポートを介した駆動指令
に応じてファインダーパララックス補正マークを示すフ
ァインダーLCD230を駆動するファインダーLCD
ドライブ手段である。
【0123】次に上記構成においてAF補助光素子20
6を発光させる必要のある低輝度状態でカメラ201よ
り3m離れた中距離被写体(ひまわり)210を撮影す
る場合はカメラ201の撮影レンズ光軸203とファイ
ンダー視野204の中心204aを通る軸205及びA
F補助光素子206の中央発光部206aの投光軸20
7が略一点で交わるように設定されている。この為ファ
インダーを覗いて被写体のひまわりの花210をAF測
距マーク218の中央に合わせると図16のようにAF
補助光素子206の中央発光部206aの投光像211
aがAF測距マーク218の中央と重なり、ちょうどひ
まわりの花の中央に当たる。更にAF補助光素子206
の右側発光部206bの投光像211b及び左側発光部
206cの投光像211cは中央発光部206aの投光
像211aを挟んでその長手方向をファインダーパララ
ックスの発生する方向に概略合わせて並んだ発光部20
6a,206b,206cの傾きをもって配置され、フ
ァインダー画面中央部付近を程よくカバーする。
【0124】又AF補助光素子206を発光させる必要
のある低輝度状態でAF補助光の届く距離内でのカメラ
201より3m以上離れた遠距離被写体212に対して
はファインダーパララックスの影響がそれ程大きくな
く、ファインダーとAF補助光素子206の投光像との
パララックスも極端には大きくならず、AF測距マーク
218とAF補助光素子206の投光像との位置関係は
図17に示すように図16の状態と大きくは変わらな
い。
【0125】一方、AF補助光素子を発光させる必要の
ある低輝度状態でカメラ201より3m以下の近距離被
写体214を撮影する場合は距離が近くなるに従い、フ
ァインダーパララックスが大きくなり、同時にファイン
ダー204とAF補助光素子206の投光像215との
パララックスも大きくなる。特に至近距離であるカメラ
201より0.5mの距離あたりになると図19に示す
ようにAF補助投光素子206の中央発光部206aの
投光像217aはファインダー画面内のAF測距マーク
218に対して大きくずれ(本実施例の場合は右下にず
れる)、AF補助光素子206の右側発光部206cの
投光像217cはファインダー画面の端(本実施例の場
合は右下端)までずれる。
【0126】しかしながらAF補助光素子206の右側
発光部206bの投光像217bはAF補助光素子20
6の発光部をファインダーパララックスの発生する方向
にその長手方向を概略合わせて配置している為、AF測
距マーク218の片方(本実施例では右側)にちょうど
重なる位置にくる。被写体がひまわりのような大きなも
のでファインダー画面いっぱいを占めるのであればAF
補助光素子206の投光像がファインダーパララックス
の発生する方向にその長手方向を合せて配置されていよ
うが、真横に配置されていようが影響ないが、被写体が
あさがおの花のようなAF測距マークでちょうど捕らえ
られる程度の比較的小さなものの場合は、右側発光部2
06bの投光像217bの位置が効いてくる。
【0127】即ち撮影者はAF測距マーク218を目安
にピントを合わせたい被写体の部分を狙うので図19の
ようにAF補助光素子206の発光部の投光像がより多
くAF測距マーク218にかかっている方が狙った被写
体にピントが合う確率が上がる。
【0128】又フレーミングは至近距離補正用のLCD
パターン222によりファインダー画面で見て右下方向
に寄せるので被写体を撮影画面中心において撮りたいと
思う頻度の高さを考えると、心理的にAF測距マーク2
18に対して被写体は右側に寄る傾向が強くなる。従っ
てAF補助光素子206の発光部の投光像が(AF測距
マーク218の中央にない不利はあるものの)AF測距
マーク218の右側片方に重なる位置にくることは狙っ
た被写体にピントが合う確率を少しでも上げる良い材料
となる。
【0129】次に実施例3の動作(AF補助光使用時の
み)を図22に示すプログラムチャートに基づいて説明
する。#を付記した各番号はプログラムステップを示し
ている。
【0130】#201;まず不図示の電源がオンされ、
カメラμ−com224への電源が投入され、パワーア
ップクリアーがなされた後、下記のステップ順に動作が
なされる。尚ファインダー画面はAF測距マーク218
と隅にある黒いマスク部223だけが表示され、広い視
野で見られる。
【0131】#202;不図示のレリーズボタンの第1
ストローク押下により不図示のSW1がオンすると不図
示の測光手段が働き、被写体輝度が低く外光だけによる
AF測距ができないと判断され、カメラμ−com22
4のPaポートから補助ドライブ手段225へ駆動信号
が伝えられ、前記補助光ドライブ手段225からの電源
供給によりAF投光素子206が被写体に向けて発光す
る。
【0132】#203;続いてカメラμ−com224
のPdポートからAF受光センサドライブ手段226へ
AF受光センサ駆動制御信号が伝えられ、前記AF受光
センサドライブ手段226からの電源供給、制御信号等
によりAF受光センサ208は被写体に投光されたAF
補助光素子206の反射光を拾って画像出力信号を作り
出す。
【0133】#204;AF受光素子208で得られた
被写体の出力信号がカメラμ−com224のPgポー
トに伝えられる。
【0134】#205;発光後、所定時間経過するとA
F補助光素子206の発光を停止する。
【0135】#206;測距情報評価手段228でAF
受光素子208からの出力信号に基づいて一対のライン
センサ208aと208bの各々3つのエリア(208
a−1,208a−2,208a−3及び208b−
1,208b−2,208b−3)に分けた出力波形を
評価することにより、図21の[A]に示すように、 (1).208a−1が3種類のAF補助光投光パター
ン幅のうち、中間の幅に対応した出力波形を出力 (2).208a−2が粗い幅に対応した出力波形を出
力 (3).208b−1が粗い幅と中間の幅に対応した出
力波形を出力或は (4).AF補助光の被写体反射光が所定レベル以上得
られない。 といった、以上、(1),(2),(3)のAND条件
と(4)のOR条件により被写体が遠距離或は無限遠距
離にあるかを判断する。そして前記条件が満たされる
(YES)と、主被写体が遠距離或は無限遠距離にある
と判断する。
【0136】この場合は図17に示すようにファインダ
ー視野中心を通る光軸205とAF補助光素子206の
中央発光部206aの投光軸207とのパララックスの
関係でカメラ201より8m前後離れた遠距離被写体
(樹木)212上にはAF補助光素子206の左側発光
部206cの投光像213c(粗い幅のパターン)と中
央発光部206aの投光像213a(中間の幅のパター
ン)がファインダー視野で見てAF測距マーク218の
内側に収まるように投光されている状態である。当然、
撮影者はAF測距マーク218の中に主被写体を入れる
ようにフレーミングするので上記のような判断となる。
無限遠被写体の場合は前述のように狙った被写体からの
AF補助光素子206の反射光が充分帰ってこないので
判断できる。次に#207へ進む。
【0137】#207;ファインダーパララックスによ
るファインダー画面に対する実際の撮影画面のずれを補
正する為に、カメラμ−com224のPhポートから
ファインダーLCDドライブ手段229への駆動指令信
号が発せられ、図17に示すように遠距離被写体212
の撮影時のパララックス補正画面を指示するLCDパタ
ーン220を黒くするようファインダーLCD230が
駆動される。無限遠被写体撮影時のパララックス補正画
面は遠距離被写体のものとあまり変わらないので共通に
使える。それにより撮影者はパララックス補正画面を知
ることができる。一方、#206において前述の条件が
満足されない(NO)と判断されると#208へ進む。
【0138】#208;測距情報評価手段でAF受光素
子208からの出力信号に基づいて一対のラインセンサ
208aと208bの各々3つのエリア(208a−
1,208a−2,208a−3及び208b−1,2
08b−2,208b−3)に分けた出力波形を評価す
ることにより、図21の[B],[C]と[D]との場
合分けをする為に、まず[B],[C]に示すように、 (5).208a−2が3種類のAF補助光投光パター
ン幅のうち中間の幅に対応した出力波形を出力 (6).208b−2が同じく中間の幅に対応した出力
波形を出力 といった以上、(5),(6)のAND条件により判断
する。そして前記条件が満たされる(YES)と#20
9へ進む。
【0139】#209;更に[B]と[C]の場合分け
をする為に、図21の[C]に示すように、 (7).208a−2が密の幅に対応した出力波形を出
力 (8).208b−3が密の幅に対応した出力波形を出
力 といった、以上(7),(8)のAND条件により判断
する。そして前記条件が満たされる(YES)と、主被
写体が近距離にあると判断する。
【0140】この場合は図18に示すようにカメラより
1m程離れた中距離被写体(ゆりの花)214上にはA
F補助光素子206の中央発光部206aの投光像21
5a(中間の幅のパターン)と右側発光部206bの投
光像215b(密の幅パターン)がファインダー視野で
見てAF測距マーク218の内側に収まるように投光さ
れている状態である。当然撮影者はAF測距マーク21
8の中に主被写体を入れるようにフレーミングするので
上記のような判断となる。次に#210へ進む。
【0141】#210;ファインダーパララックスによ
るファインダー画面に対する実際の撮影画面のずれを補
正する為にカメラμ−com224のPhポートからフ
ァインダーLCDドライブ手段229へ駆動指令信号が
発せられ、図18に示すように近距離被写体214の撮
影時のパララックス補正画面を指示するLCDパターン
221を黒くするようファインダーLCD230が駆動
される。それにより撮影者はパララックス補正画面を知
ることができる。一方、#209において前述の条件が
満足されない(NO)と判断されると、即ち主被写体が
中距離にあると判断される。この場合は図16に示すよ
うにカメラより3m程離れた中距離被写体(ひまわりの
花)210上にはAF補助光素子206の中央発光部2
06aの投光像211a(中間の幅のパターン)がファ
インダー視野で見てAF測距マーク像218の内側に収
まるように投光されている状態である。当然撮影者はA
F測距マーク218の中に主被写体を入れるようにフレ
ーミングするので上記のような判断となる。次に#21
1へ進む。
【0142】#211;ファインダーパララックスによ
るファインダー画面に対する実際の撮影画面のずれを補
正する為にカメラμ−com224のPhポートからフ
ァインダーLCDドライブ手段229へ駆動指令信号が
発せられ、図16に示すように中距離被写体210の撮
影時のパララックス補正画面を指示するLCDパターン
219を黒くするようファインダーLCD230が駆動
される。
【0143】前にも述べたように、カメラ201から3
mの距離で撮影レンズ光軸203とファインダー視野中
心を通る光軸とがほぼ交わるように設定されているので
3m前後の中距離被写体に対してはファインダーパララ
ックスは極めて少ない。一方、#208において前述の
条件が満足されない(NO)と判断されると、#212
へ進む。
【0144】#212;測距情報評価手段228でAF
受光素子208からの出力信号に基づいて一対のライン
センサ208aと208bの各々3つのエリアに分けた
出力波形を評価することにより、図21の[D]に示す
ように、 (9).208a−2が密の幅に対応した出力波形を出
力 (10).208b−3が同じく密の幅に対応した出力波
形を出力 といった、以上、(9),(10)のAND条件により判
断する。そして前記条件が満たされる(YES)と、主
被写体が至近距離にあると判断する。
【0145】この場合は図19に示すようにカメラより
0.5mほど離れた至近距離被写体(あさがおの花)2
16上にはAF補助光素子206の左側発光部206b
の投光像217b(密の幅のパターン)とファインダー
視野で見てAF測距マーク218の内側にかかるように
投光されている状態である。当然、撮影者はAF測距マ
ーク218の中に主被写体を入れるようにフレーミング
するので上記のような判断となる。次に#213へ進
む。
【0146】#213;ファインダーパララックスによ
るファインダー画面に対する実際の撮影画面のずれを補
正する為に、カメラμ−com224のPhポートから
ファインダーLCDドライブ手段229への駆動指令信
号が発せられ、図19に示すように至近距離被写体21
6bの撮影時のパララックス補正画面を指示するLCD
パターン222を黒くするようファインダーLCD23
0が駆動される。それにより撮影者はパララックス補正
画面を知ることができる。一方、#212において前述
の条件が満足されない(NO)と判断されると#214
へ進む。
【0147】#214;各判断を経て何れでもない為、
主被写体は至近距離よりもカメラに近いものであると判
断し、近過ぎてピントを合せることができないことを撮
影者に知らせる為、カメラμ−com224のPhポー
トからファインダLCDドライブ手段229へ駆動指令
信号が発せられ、ファインダーLCD230のLCDパ
ターンを点滅させる。そして再び#202へ戻り、再度
不図示のレリーズボタンを押し直す動作からプログラム
を進める。
【0148】#215;#207を経た場合は、図21
の[A]のように像信号が得られていれば、一対のライ
ンセンサの対応する被写体像信号の間隔Laにより被写
体距離を算出し、AFレンズ駆動の為の測距結果とす
る。一方、像信号が得られなければAFレンズ駆動の為
の測距結果を無限遠或は過焦点位置とする。#211を
経た場合は、図21の[B]のように一対のラインセン
サの対応する被写体像信号の間隔Lbにより被写体距離
を算出し、AFレンズ駆動の為の測距結果とする。#2
10を経た場合は、図21の[C]のように一対のライ
ンセンサの対応する被写体像信号の間隔Lcにより被写
体距離を算出し、AFレンズ駆動の為の測距結果とす
る。#213を経た場合は、図21の[D]のように一
対のラインセンサの対応する被写体像信号の間隔Ldに
より被写体距離を算出し、AFレンズ駆動の為の測距結
果とする。
【0149】#216;#207,#210,#21
1,#213を経た各場合に従って#215で算出され
たAFレンズ駆動の為の測距結果に基づいて不図示のA
Fレンズが駆動され、被写体にピントが合わされる。
【0150】#217;AF補助光使用時のAF動作が
終了する。
【0151】更にAF補助光を必要としない通常輝度で
の撮影の際にもAF受光素子208の受光素子がファイ
ンダーパララックスの発生する方向にその長手方向を概
略合せて配置されているので、遠・中距離の被写体はも
ちろんのこと、至近距離までの近距離被写体に対しても
ファインダー視野内のAF測距マーク218と実際にA
F受光センサ208が検知する範囲とのずれ量が少なく
なり狙った被写体にピントが合う確率が高くなる。
【0152】また本発明の実施例2で示したようにカメ
ラと別体の独立ファインダーを撮影者が目の位置に装着
し、撮影者の肩に独立ファインダーの視野方向に向くよ
う追従可能なカメラを装着して撮影するものにおいても
実施例3と同じようにカメラには公知の位相差検知パッ
シブAFを搭載することもできる。その際のAF素子の
構成及び配置は実施例3と同様でCCDラインセンサ等
の一対の受光素子を有するAF受光素子208がその前
面に被写体像をこの一対の受光素子上に各々導くAF受
光レンズを有し、独立ファインダーのAF測距マークに
対するAFパララックスができるだけ小さくなるように
AF受光素子208は独立ファインダーに近くなるカメ
ラボディ側で撮影レンズと独立ファインダーの間に位置
する。
【0153】そしてこれら一対の受光素子はファインダ
ーパララックスの発生する方向にその長手方向を概略合
せて配置されている。また赤外発光ダイオード等の発光
部を有するAF補助光素子206は中央が中間の幅で、
右側が密の幅、左側が粗の幅のパターンを有し、その前
面に前記発光部の像を効率良く投影するAF投光レンズ
が設けられ、独立ファインダーのAF測距マークに対す
るAFパララックスができるだけ小さくなるようにAF
補助光素子206は独立ファインダーに近くなるカメラ
ボディ側で撮影レンズと独立ファインダーの間でAF受
光素子208の近傍に位置する。そして前記発光部はフ
ァインダーパララックスの発生する方向にその長手方向
を概略合せて配置されている。
【0154】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、 (2−1)ファインダー系を撮影レンズに対して独立に
設けたカメラにおいて、即ちファインダーパララックス
のあるカメラにおいてAF発光素子から光束を被写体側
へ投光し、被写体からの反射光束をAF受光センサで受
光して被写体に関する測距情報を得る際、AF発光素子
やAF受光センサの構成を適切に設定することにより、
物体距離が変わり、ファインダーパララックスが発生し
ても良好なる精度の距離情報が得られ高画質の画像が得
られる測距手段を有したカメラを達成することができ
る。
【0155】(2−2)AF投光素子とAF受光素子と
を適切に設定することにより近距離被写体の撮影時でも
ファインダー視野内のAF測距マークとAF投光素子の
投光像及びAF補助光の投光像とのズレを小さく(オー
バーラップ部を確保)し、前記投光像が被写体に当たら
ずピンボケ写真となることを防ぎ、良好なる画質が得ら
れる測距手段を有したカメラを達成することができる。
【0156】(2−3)被写体距離の違いによるAF測
距マークと複数のAF受光素子の投光像位置やAF補助
光投光像の異なるパターンの位置との関係により主被写
体を適確に判断し、主被写体の距離に応じたファインダ
ーパララックス補正を行うことにより撮影者に正確な撮
影範囲を示すと共にカメラがピントを合わせたおよその
距離を知らせ良好なる撮影を可能とした測距手段を有し
たカメラを達成することができる。
【0157】また本発明によれば以上のように各要素を
設定することにより、 (2−4)被写体距離の違いによるAF測距マークと複
数のAF投光素子の投光像位置やAF補助光投光像の異
なるパターンの位置との関係により主被写体を的確に判
断し、主被写体の距離に応じたファインダーパララック
ス補正を行い、撮影者に正確な撮影範囲を示すと共に、
カメラがピントを合せたおよその距離を知らせ、カメラ
が判断した主被写体を撮影者が確認でき、意図しない被
写体にピントがあってしまう失敗写真を極めて少なくす
る効果を有した測距手段を有したカメラを達成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の各距離被写体に対するアク
ティブAF搭載カメラ要部の関係を示す図
【図2】本発明の実施例1の中距離被写体撮影時のファ
インダー画面を示す図
【図3】本発明の実施例1の遠距離被写体撮影時のファ
インダー画面を示す図
【図4】本発明の実施例1の近距離被写体撮影時のファ
インダー画面を示す図
【図5】本発明の実施例1の至近距離被写体撮影時のフ
ァインダー画面を示す図
【図6】本発明の実施例1の要部電気回路を示すブロッ
ク図
【図7】本発明の実施例1の要部のプログラムフローチ
ャート
【図8】本発明の実施例2の各距離被写体に対する独立
ファインダーを有するカメラ要部の関係を示す図
【図9】本発明の実施例2の中距離被写体撮影時の独立
ファインダー画面を示す図
【図10】本発明の実施例2の遠距離被写体撮影時の独
立ファインダー画面を示す図
【図11】本発明の実施例2の近距離被写体撮影時の独
立ファインダー画面を示す図
【図12】本発明の実施例2の至近距離被写体撮影時の
独立ファインダー画面を示す図
【図13】本発明の実施例2の要部電気回路を示すブロ
ック図
【図14】本発明の実施例2の要部のプログラムフロー
チャート
【図15】本発明の実施例3の各距離被写体に対するパ
ッシブAF搭載カメラ要部の関係を示す図
【図16】本発明の実施例3の中距離被写体撮影時のフ
ァインダー画面を示す図
【図17】本発明の実施例3の遠距離被写体撮影時のフ
ァインダー画面を示す図
【図18】本発明の実施例3の近距離被写体撮影時のフ
ァインダー画面を示す図
【図19】本発明の実施例3の至近距離被写体撮影時の
ファインダー画面を示す図
【図20】本発明の実施例3の要部電気回路を示すブロ
ック図
【図21】本発明の実施例3の各距離の被写体に投光し
たAF補助光像のAF受光センサ出力波形図
【図22】本発明の実施例3の要部のプログラムフロー
チャート
【図23】従来例1の中距離及び近距離被写体に対する
アクティブAF搭載カメラ要部の関係を示す図
【図24】従来例1の中距離被写体撮影時のファインダ
ー画面を示す図
【図25】従来例1の近距離被写体撮影時のファインダ
ー画面を示す図
【図26】従来例2の中距離及び近距離被写体に対する
独立ファインダーを有するカメラ要部の関係を示す図
【図27】従来例3の中距離及び近距離被写体に対する
バッシブAF搭載カメラ要部の関係を示す図
【図28】従来例3の中距離被写体撮影時のファインダ
ー画面を示す図
【図29】従来例3の近距離被写体撮影時のファインダ
ー画面を示す図
【符号の説明】
1,101,201 カメラ本体 2,102,202 撮影レンズ 3,103,203 撮影レンズ光軸 4,204 ファインダー 104 独立ファインダー 5,105,205 ファインダー視野中心を通る光
軸 6,106 AF投光素子 6a,6b,6c,106a,106b,106c A
F投光素子の発光部 206 AF補助光素子 206a AF補助光素子の発光部 7,107 AF投光素子中央発光部の投光軸 207 AF補助光素子中央部の投光軸 8,108,208 AF受光センサ 9,109,209 撮影レンズ光軸とファインダー
視野中心を通る光軸とを結ぶ線(ファインダーパララッ
クス方向を概略示す線) 11,111 カメラより中距離位置でのAF投光素
子の投光像 211 カメラより中距離位置でのAF補助光素子の
投光像 17,117 カメラより至近距離位置でのAF投光
素子の投光像 217 カメラより至近距離位置でのAF補助光素子
の投光像 18,118′,218 AF測距マーク(像) 24,124,224 カメラμ−com 27,127,227 測距演算手段 28,128,228 測距情報評価手段 30,130,230 ファインダーLCD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/36 13/16 27/16 G03B 3/00 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面内の複数点で測距を行う為に被
    写体側に複数の投光像を投写する複数の発光部を有した
    AF投光素子と該被写体像を観察する為のファインダー
    系とを各々撮影レンズに対して独立に設けたカメラであ
    って、該複数の投光像の並び方向がファインダーパララ
    ックスの発生する方向に略一致するように各要素を設定
    したことを特徴とする測距手段を有したカメラ。
  2. 【請求項2】 前記AF発光素子から被写体側に投写し
    た複数の投光像に基づく光束を各々複数の受光素子から
    成るAF受光素子で受光し、該AF受光素子からの信号
    を利用して被写体に関する測距情報を得る際、該複数の
    受光素子をファインダーパララックスの発生する方向に
    略一致するように配列したことを特徴とする請求項1の
    測距手段を有したカメラ。
  3. 【請求項3】 ファインダー系を撮影レンズに対して独
    立に設けたカメラであって被写体からの光束を複数の受
    光素子から成るAF受光素子で受光し、該複数の受光素
    子から得られる測距情報より測距情報評価手段で主被写
    体を評価し、該測距情報評価手段からの信号に基づいて
    ファインダー表示手段によりファインダー視野範囲を変
    えてファインダーパララックスの補正を行っていること
    を特徴とする測距手段を有したカメラ。
  4. 【請求項4】 ファインダー系を撮影レンズに対して独
    立に設けたカメラであって被写体像を複数の受光素子よ
    り成るAF受光素子で受光し、該AF受光素子からの信
    号を用いて被写体に関する測距情報を求める第1測距手
    段と、複数の発光部を有するAF補助光素子から投光像
    を被写体側へ投光し、該被写体からの反射光束を該AF
    受光素子で受光して被写体に関する測距情報を求める第
    2測距手段とを有し、該AF補助光素子の複数の発光部
    に基づく投光像がファインダーパララックスの発生する
    方向に略一致するように各要素を設定したことを特徴と
    する測距手段を有したカメラ。
  5. 【請求項5】 前記AF受光素子の複数の受光素子をフ
    ァインダーパララックスの発生する方向に略一致するよ
    うに配列したことを特徴とする請求項4の測距手段を有
    したカメラ。
  6. 【請求項6】 ファインダー系を撮影レンズに対して独
    立に設けたカメラであって被写体像を異なる受光エリア
    に分割した複数の受光素子より成るAF受光素子で受光
    し、該AF受光素子からの信号を用いて被写体に関する
    測距情報を求める第1測距手段と、異なる発光エリアに
    分割した複数の発光部を有するAF補助光素子からの投
    光像を被写体側へ投光し、該被写体からの反射光束を該
    AF受光素子で受光して被写体に関する測距情報を求め
    る第2測距手段とを有し、該AF補助光素子の複数の発
    光部に基づく投光像及び該AF受光素子の複数の受光素
    子がファインダーパララックスの発生する方向に略一致
    するように各要素を設定しており、該複数の受光素子か
    ら得られる測距情報より測距情報評価手段で主被写体を
    評価し、該測距情報評価手段からの信号に基づいてファ
    インダー表示手段によりファインダー視野範囲を変えて
    ファインダーパララックスの補正を行っていることを特
    徴とする測距手段を有したカメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006267768A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd 撮影装置および投光モジュール
KR20140075587A (ko) * 2012-12-11 2014-06-19 삼성전자주식회사 보조광 투영장치, 섬광장치, 및 촬상장치
JP2020513538A (ja) * 2016-10-20 2020-05-14 株式会社ハイモ ポータブルスキャナ及びそのスキャニング方法

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