JPH0886947A - 駆動力伝達機構 - Google Patents

駆動力伝達機構

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JPH0886947A
JPH0886947A JP22468894A JP22468894A JPH0886947A JP H0886947 A JPH0886947 A JP H0886947A JP 22468894 A JP22468894 A JP 22468894A JP 22468894 A JP22468894 A JP 22468894A JP H0886947 A JPH0886947 A JP H0886947A
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JP
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driving force
optical axis
lens barrel
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force transmission
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Takashi Kato
隆史 加藤
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  • Lens Barrels (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ鏡胴内において回動駆動力の伝達を許
容するために設けられる切り欠き部からの光漏れを防止
する。 【構成】 光軸回りに回動することによって駆動伝達を
行う作動機構を有するレンズ鏡胴において、レンズ鏡胴
構成要素と、上記レンズ鏡胴構成要素の前後に渡って光
軸方向に延び、光軸回りに回動可能に設置された駆動力
伝達手段と、上記駆動力伝達手段の回動を許容すべく、
上記レンズ鏡胴構成要素に形成された切り欠き部とを備
え、上記駆動力伝達手段が通過する開口を有するととも
に該開口以外で上記切り欠き部を遮光するよう形成さ
れ、上記駆動力伝達手段の回動に伴って回動が可能であ
るように設置された遮光部材を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラのレンズ鏡胴内に
おける駆動力伝達機構に関する。より具体的には絞りの
伝達機構のように光軸回りに回動を行う部材によって伝
達を行う機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラに使用されるレンズ鏡胴に
おいて、絞り駆動のように回動によって駆動力を伝達す
る構成が知られている。まずその構成を図2の構成に従
って説明する。なお、図2は、理解を容易にするために
要部を分解し、展開して図示している。また、図では本
願発明と特に関係しないレンズ鏡胴の外観部品や光学系
の詳細は省略し、またカメラ等も図示を省略してある
が、それらは周知の構成を有している。図において左方
がレンズ鏡胴の前方、すなわち被写体側であり、右方が
レンズ鏡胴の後方、すなわちカメラ側である。
【0003】まず、レンズ鏡胴の前部、すなわち図の左
方には回動不能な絞りリング(1)と光学系の光軸を中
心として回動可能な絞り駆動リング(5)とが設けられ
ており、両リングに挟まれて所定枚数の絞り羽根(2)
が設置されている。上記絞りリング(1)に対して上記
絞り駆動リング(5)が回動することによって上記絞り
羽根(2)が回動し、その回動角に応じた絞り値に設定
される。また、これら絞りリング(1)、絞り駆動リン
グ(5)、絞り羽根(2)は光軸方向に関して一体的に
移動可能であるように設けられており、レンズ鏡胴のズ
ーミング等の動作に従って光軸方向に移動する。一方、
上記絞り駆動リング(5)からは、それを回動させるた
めの駆動力を伝達する第1伝達レバー(19)が、上記
光軸に沿い、レンズ鏡胴の後方に向かって延びている。
【0004】一方、レンズ鏡胴の後部、すなわち図の右
方にはカメラからの絞り込み指示を上記絞り駆動リング
(5)に伝達するためのプリセットリング(12)が設
置されている。該プリセットリング(12)は上記光軸
を中心とした回動のみが可能にであるように設置されて
おり、所定回動方向にバネ(11)によって付勢されて
いる。
【0005】上記プリセットリング(12)から後方に
は駆動レバー(21)が延びており、この駆動レバー
(21)がカメラ側から操作されることによって絞りが
駆動される。なお、上記バネ(11)はカメラの構成に
応じて絞りを開放する方向、もしくは絞り込む方向の何
れかに付勢を行っており、前者の場合にはカメラ側から
上記駆動レバー(21)に対して絞り込み方向に駆動力
を伝達することによって絞り込みが行われる。後者の場
合には予めカメラ側から上記駆動レバー(21)を絞り
開放位置に保持しておき、その保持を解除することによ
ってバネ(11)の付勢力によって絞り込みが行われ
る。なお、図中(10)はバネ(11)を保持するため
の案内部材である。
【0006】さらに、上記プリセットリング(12)か
ら前方に向かって第2伝達レバー(20)が延びてい
る。この第2伝達レバー(20)の前端は鏡胴の内周方
向に延びるフォーク部(24)をなしており、該フォー
ク部(24)の中を上記第1伝達レバー(19)が挿通
している。これにより、上記第2伝達レバー(20)が
光軸を中心に回動するときにはその回動がフォーク部
(24)を介して上記第1伝達レバー(19)に伝達さ
れるが、第1伝達レバー(19)が光軸に沿って直進す
るときにはフォーク部(24)によって両レバーが摺動
するため動作は伝達されない。
【0007】一方、上記プリセットリング(12)と上
記絞り駆動リング(5)との間にはレンズ(16)を保
持するレンズ枠(9)が設置されている。このレンズ枠
(9)の外周には上記第1伝達レバー(19)ないし上
記第2伝達レバー(20)が通過するための切り欠き部
(18)が形成されている。
【0008】このような構成において、カメラからの駆
動力が上記駆動レバー(21)に与えられるか、あるい
は上記駆動レバー(21)に与えられていた保持力が解
除されると、バネ(11)の付勢力に抗して、あるいは
その付勢力によって回動方向の駆動力がプリセットリン
グ(12)に与えられ、その駆動力は第2伝達レバー
(20)とフォーク部(24)を介して第1伝達レバー
(19)に伝えられる。これにより、絞り駆動リング
(5)が回動し上記絞り羽根(2)が作動して絞り込み
がおこなわれるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成にお
いて、第1ないし第2伝達レバー(19)(20)は光
軸を中心とした回動を行うものであるから、それを妨げ
ないよう上記レンズ枠(9)の外周に形成された切り欠
き部(18)は両レバーの回動角以上の大きさに形成せ
ざるを得ない。従って、この切り欠き部(18)の空い
ている部分(レバーが通過していない部分)を通って光
漏れが発生するという問題が生じる。そのため、漏れた
光線によってフレアが発生するなどの問題があった。
【0010】本発明の目的はこの光漏れを効率よく除去
しフレアのない鮮明な写真を撮影することができるカメ
ラのレンズ鏡胴を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、光軸回りに回動することに
よって駆動伝達を行う作動機構を有するレンズ鏡胴にお
いて、レンズ鏡胴構成要素と、上記レンズ鏡胴構成要素
の前後に渡って光軸方向に延び、光軸回りに回動可能に
設置された駆動力伝達手段と、上記駆動力伝達手段の回
動を許容すべく、上記レンズ鏡胴構成要素に形成された
切り欠き部と備え、上記駆動力伝達手段が通過する開口
を有するとともに該開口以外で上記切り欠き部を遮光す
るよう形成され、上記駆動力伝達手段の回動に伴って回
動が可能であるように設置された遮光部材を備えてい
る。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1の構成
において遮光部材が上記レンズ鏡胴構成要素に嵌合する
ことで回動可能に設置されている。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項1の構成
において上記遮光部材が光軸回り全体に渡って形成され
ている。
【0014】さらに、請求項4の発明は、請求項1の構
成において上記駆動力伝達手段が光軸方向に関して相対
的に移動する第1の部材と第2の部材によって形成さ
れ、上記遮光部材は上記第1の部材と第2の部材を光軸
方向に関して相対移動可能であり、かつ相対回動不能に
連結する連結手段を兼ねている。
【0015】さらに、請求項5の発明では、請求項1の
構成において、上記遮光部材に遮蔽部材を備えている。
【0016】一方、請求項6の発明は、光軸回りに回動
することによって駆動伝達を行う作動機構を有するレン
ズ鏡胴において、レンズ鏡胴構成要素と、上記レンズ鏡
胴構成要素の前後に渡って光軸方向に延び、光軸回りに
回動可能に設置された駆動力伝達手段と、上記駆動力伝
達手段の回動を許容すべく、上記レンズ鏡胴構成要素に
形成された切り欠き部と備え、上記駆動力伝達手段が通
過する開口を有するとともに該開口以外で上記切り欠き
部を遮光するよう形成され、上記駆動力伝達手段の回動
に伴って回動が可能であるように設置されるとともに、
その内周面がレンズ有効光束の外周部に生じる不要光を
妨げるように形成された遮光部材とを備えている。
【0017】また、請求項7の発明は、請求項6の構成
において、遮光部材が上記レンズ鏡胴構成要素に嵌合す
ることで回動可能に設置されている。
【0018】また、請求項8の発明は、請求項6の構成
において、遮光部材が光軸回り全体に渡って形成されて
いる。
【0019】さらに、請求項9の発明は、請求項6の構
成において、上記駆動力伝達手段が光軸方向に関して相
対的に移動する第1の部材と第2の部材によって形成さ
れ、上記遮光部材は上記第1の部材と第2の部材を光軸
方向に関して相対移動可能であり、かつ相対回動不能に
連結する連結手段を兼ねている。
【0020】さらに、請求項10の発明では、請求項6
の構成において、上記遮光部材に遮蔽部材を備えてい
る。
【0021】
【作用】本発明の構成によると、レンズ鏡胴構成要素に
形成された切り欠き部を通る光が遮光部材によって妨げ
られるので、不要光が入射しない。より具体的には、請
求項1の発明においては、駆動力伝達手段が回動すると
きそれに伴って遮光部材も回動するため、駆動力の伝達
が妨げられることはなく、かつ開口以外では光が通過し
ないため不要光が入射しない。請求項2の発明において
はさらに、上記遮光部材はレンズ鏡胴構成要素に嵌合す
るため格別の保持部材などの構成を必要としないで設置
可能である。また、上記切り欠き部に密接して配置され
ることになるため、より有効に不要光を防止できる。請
求項3の発明においてはさらに、遮光部材は光軸回り全
体に渡って形成されるため、切り欠き部から斜めに入射
する光線も有効に遮蔽できる。請求項4の発明において
はさらに、遮光部材が駆動力伝達手段の連結手段を兼ね
るので部材点数を増加させることなく設置可能である。
請求項5の発明においてはさらに、遮光部材の開口と駆
動力伝達手段とのわずかな隙間から入射する光線も遮蔽
部材によって有効に遮蔽されるとともに、開口の端面や
駆動力伝達手段によって有害光が生じることを防止でき
る。
【0022】請求項6の発明においては駆動力伝達手段
が回動するときそれに伴って遮光部材も回動するため、
駆動力の伝達が妨げられることはなく、かつ開口以外で
は光が通過しないため不要光が入射しない。さらに、上
記遮光部材の内周面が有効光束の外周に生じる不要光を
妨げることによって画質の低下をより有効に防止してい
る。請求項7の発明においてはさらに、上記遮光部材は
レンズ鏡胴構成要素に嵌合するため格別の保持部材など
の構成を必要としないで設置可能である。また、上記切
り欠き部に密接して配置されることになるため、より有
効に不要光を防止できる。請求項8の発明においてはさ
らに、遮光部材は光軸回り全体に渡って形成されるた
め、切り欠き部から斜めに入射する光線も有効に遮蔽で
きる。請求項9の発明においてはさらに、遮光部材が駆
動力伝達手段の連結手段を兼ねるので部材点数を増加さ
せることなく設置可能である。請求項10の発明におい
てはさらに、遮光部材の開口と駆動力伝達手段とのわず
かな隙間から入射する光線も遮蔽部材によって有効に遮
蔽されるとともに、開口の端面や駆動力伝達手段によっ
て有害光が生じることを防止できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例に係わるレンズ鏡胴の
絞り機構について、図面を用いて説明する。図1は本発
明の絞り機構を示すもので、図2の従来技術同様分解し
て展開した図面である。この図において図2に示す従来
技術と同様の構成を有するものに関しては同一の符号を
付して説明する。図において左方がレンズ鏡胴の前方、
すなわち被写体側であり、右方がレンズ鏡胴の後方、す
なわちカメラ側である。図では本願発明と特に関係しな
いレンズ鏡胴の外観部品や光学系の詳細は省略し、また
カメラ等も図示を省略してあるが、それらは周知の構成
を有している。
【0024】まず、レンズ鏡胴の前部には回動不能な絞
りリング(1)と光学系の光軸を中心として回動可能な
絞り駆動リング(5)とが設けられており、両リングに
挟まれて所定枚数の絞り羽根(2)が設置されている。
各絞り羽根(2)には軸線が平行でかつ一致しないよう
に羽根(2)の前方と後方に向かって延びる一対の駆動
軸(3、3)が植設されている。羽根(2)の前方に延
びる駆動軸(3)は上記絞りリング(1)に形成された
穴(4)に係合しており、一方後方に延びる駆動軸
(3)は上記絞り駆動リング(5)に形成されたカム溝
(6)に嵌合している。従って、絞り駆動リング(5)
が回動するとカム溝(6)によって後方の駆動軸(3)
が駆動され、穴(4)を中心として絞り羽根(3)が回
動する。これにより絞り込みや絞り開放が行われるもの
であり、絞り駆動リング(5)の回動角によって絞り羽
根(2)の回動角が決定され、絞り口径が決定される。
【0025】また、これら絞りリング(1)、絞り駆動
リング(5)、絞り羽根(2)は光軸方向に関して一体
的に移動可能であるように設けられており、レンズ鏡胴
のズーミング、フォーカシング、その他特殊効果を生じ
させるための動作等に従って光軸方向に移動する。一
方、上記絞り駆動リング(5)からは、それを回動させ
るための駆動力を伝達する第1伝達レバー(13)が、
上記光軸に沿い、かつレンズ鏡胴の後方に向かって延び
ている。
【0026】一方、図においてレンズ鏡胴の後部にはカ
メラからの絞り込み指示を上記絞り駆動リング(3)に
伝達するためのプリセットリング(12)が設置されて
いる。該プリセットリング(12)は上記光軸を中心と
した回動のみが可能であるように設置されており、所定
回動方向にバネ(11)によって付勢されている。
【0027】上記プリセットリング(12)から後方に
は駆動レバー(21)が延びており、この駆動レバー
(21)がカメラ側から操作されることによって絞りが
駆動される。なお、上記バネ(11)はカメラの構成に
応じて絞りを開放する方向、もしくは絞り込む方向の何
れかに付勢を行っており、前者の場合にはカメラ側から
上記駆動レバー(21)に対して絞り込み方向に駆動力
を伝達することによって絞り込みが行われる。後者の場
合には予めカメラ側から上記駆動レバー(21)を絞り
開放位置に保持しておき、その保持を解除することによ
ってバネ(11)の付勢力によって絞り込みが行われ
る。なお、図中(10)はバネ(11)を保持するため
の案内部材である。
【0028】さらに、上記プリセットリング(12)か
ら前方に向かって第2伝達レバー(14)が延びてい
る。この第2伝達レバー(14)の前端は上記第1伝達
レバー(13)と重畳されており、上記絞り駆動リング
(5)が最も前方まで移動したときにも第1伝達レバー
(13)から離れないだけの長さを有している。
【0029】一方、上記プリセットリング(12)と上
記絞り駆動リング(5)との間にはレンズ(16)を保
持するレンズ枠(9)が設置されている。このレンズ枠
(9)の外周には上記第1伝達レバー(13)ないし上
記第2伝達レバー(14)が通過するための切り欠き部
(18)が形成されている。上記レンズ枠(9)には、
図6に示すように、カムフォロアピン(25)の軸(2
6)が3カ所に渡って植設されており、図1に示すカム
環(15)に形成されたカム(15a)に上記カムフォ
ロアピン(25)が嵌合し、カム環(15)が作動する
ことによってレンズ枠(9)が光軸方向に作動する。な
お、上記絞りリング(1)、絞り駆動リング(5)、絞
り羽根(2)の光軸方向移動がこのレンズ枠(9)の移
動に連動する構成であっても良いし、また互いに独立し
て生じる移動であってもかまわない。
【0030】また、上記レンズ枠(9)の前部外周には
円周形状をなす案内部(17)が外側に向かって形成さ
れ、さらにその前部には案内部(17)よりも小径の雄
ねじ部(27)が形成されている。上記案内部(17)
には遮光部を兼ねる連動リング(8)の内周が嵌合して
いる。さらに、連動リング(8)を嵌めた状態でその前
方から押さえリング(7)の雌ねじ部(7a)が上記雄
ねじ部(27)にねじ込まれている。この状態で連動リ
ング(8)は上記案内部(17)に沿って回動可能であ
るが、押さえリング(7)があるため光軸方向に離脱す
ることはない。
【0031】一方、上記連動リング(8)には上記第1
ないし第2伝達レバー(13、14)が通過するだけの
大きさの通過開口(8a)が形成されており、その中を
第1ないし第2伝達レバー(13、14)が重畳された
状態で貫通している。
【0032】以上の状態が図4に示されており、第2伝
達レバー(14)が回動すると連動リング(8)を介し
て第1伝達レバー(13)も回動する。すなわち、連動
リング(8)は両レバー(13、14)の回動方向に関
する結合を行うための連結手段としても機能している。
【0033】このような構成において、カメラからの駆
動力が上記駆動レバー(21)に与えられるか、あるい
は上記駆動レバー(21)に与えられていた保持力が解
除されると、バネ(11)の付勢力に抗して、あるいは
その付勢力によって回動方向の駆動力がプリセットリン
グ(12)に与えられ、その駆動力は第2伝達レバー
(14)と連動リング(8)の通過開口(8a)を介し
て第1伝達レバー(13)に伝えられる。これにより、
絞り駆動リング(5)が回動し上記絞り羽根(2)が作
動して絞り込みがおこなわれるものである。このとき、
両伝達レバー(13、14)は上記レンズ枠(9)に形
成された切り欠き部(18)の開口角だけ回動すること
ができるが、その回動に伴って上記連動リング(8)も
回動するため、両伝達レバー(13、14)が通ってい
る部分以外の切り欠き部(18)は連動リング(8)に
よって塞がれている。よって、切り欠き部(18)から
光が漏れることはなく、従来技術のようにフレアが発生
するような問題は生じない。
【0034】なお、プリセットリング(12)の回動角
は周知のカメラ側の機構やレンズ鏡胴内のストッパ等の
機構によって決定されるものであるが、本願発明の要旨
には関係しないため説明は省略する。
【0035】図3は上記実施例の変形例であり、上記連
動リング(8)に反射防止板(22)を設けている。該
反射防止板(22)は連動リング(8)の通過開口(8
a)のすぐ内側の位置に設置されており、通過開口(8
a)と第1ないし第2伝達レバー(13、14)との間
のわずかな隙間を通る光が内側に入射することを防止す
るとともに、逆に鏡胴内側の光線が伝達レバー(13、
14)や通過開口(8a)の端面によって散乱されて有
害光となることを防止する。さらに、この反射防止板
(22)を反射率の低い塗料で着色したり、植毛したり
することによって、あるいは反射防止板(22)に遮光
紙(23)などの部材を張り付けることで、反射防止の
機能を高めることができる。
【0036】図5は上記実施例の更なる変形例であり、
レンズ枠に対する連動リング、押さえリングの関係が内
外逆になっている。すなわち、レンズ枠(119)の前
部内周には円周形状をなす案内部(117)が内側に向
かって形成され、さらにその前部には案内部(117)
よりも大径の雌ねじ部(127)が形成されている。上
記案内部(117)には遮光部を兼ねる連動リング(1
08)の外周が嵌合している。さらに、連動リング(1
08)を嵌めた状態でその前方から押さえリング(10
7)の雄ねじ部(107a)が上記雌ねじ部(127)
にねじ込まれている。この状態で連動リング(108)
は上記案内部(117)に沿って回動可能であるが、光
軸方向に離脱することはない。以上の構成において、そ
の他の構成並びにその動作は上記の実施例と全く同様で
あるので省略する。このとき連動リング(108)の内
径はレンズ(116)の光路に面しているので、有害光
を防止する所謂フレアカッターとしての機能をもたせる
ことも可能である。
【0037】以上説明した実施例において、連動リング
は伝達レバー同士を結合するための機能をも果たしてい
るものであるが、それに関わらず、結合は従来技術のよ
うにフォーク部などその他の構成で行い、専ら光漏れを
防ぐ機能を果たすものであっても良い。また、上記実施
例では絞りリング、絞り駆動リング、絞り羽根が光軸方
向に作動するものであるので、伝達レバーも2部材に分
割されていたが、各部材が光軸方向に作動しないもので
あってもよく、その場合には、伝達レバーが分割されて
いない(直接プリセットリングと絞り駆動レバーとが連
結されている)ものであっても良い。
【0038】加えて、上記実施例では説明を単純にして
理解を容易にするためにレンズ鏡胴の構成は簡明なもの
を示したが、もちろん更なる付加構成を有するようなレ
ンズ鏡胴においても本願発明の技術思想を適用できるこ
とは言うまでもない。例えば、上記実施例では駆動レバ
ーはカメラ側から操作されるものであったが、他のレバ
ーやリング等を介して駆動されるものであってもかまわ
ない。また、レンズ鏡胴内にアクチュエータを備え、そ
の駆動力によって駆動レバーが作動するものであっても
かまわない。
【0039】さらに、上記実施例ではレンズを保持する
レンズ枠に形成された切り欠き部を通って漏れる光を防
ぐものであったが、勿論レンズ鏡胴内に設置される他の
部材に形成される切り欠き部に相当する箇所から漏れる
光を防ぐことも可能であるし、その際には連動リングは
レンズ枠に設置されるのではなく他の部材に設置される
ものでよい。また、連動リングは光軸回り全周に渡って
形成されるのではなく、上記切り欠き部付近のみを遮光
するように形成されるものであっても良い。さらに、上
記各変形例は単独ではなく相互に組み合わせて構成する
ことが可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明の構成によると、レンズ鏡胴構成
要素に形成された切り欠き部を通る光が遮光部材によっ
て妨げられるので、不要光が入射しない。より具体的に
は、請求項1の発明においては、駆動力伝達手段が回動
するときそれに伴って遮光部材も回動するため、駆動力
の伝達が妨げられることはなく、かつ開口において駆動
力伝達手段が貫通している部分以外では光が通過しない
ため不要光が入射しない。請求項2の発明においてはさ
らに、上記遮光部材はレンズ鏡胴構成要素に嵌合するた
め格別の保持部材などの構成を必要としないで設置可能
である。また、遮光部材が上記切り欠き部に密接して配
置されることになるため、より有効に不要光を防止でき
る。請求項3の発明においてはさらに、遮光部材は光軸
回り全体に渡って形成されるため、切り欠き部から斜め
に入射する光線も有効に遮蔽できるとともに、切り欠き
部以外の部分を通って入射する光線も遮光できる。請求
項4の発明においてはさらに、遮光部材が駆動力伝達手
段の連結手段を兼ねるので部材点数を増加させることな
く設置可能である。特に、連結手段はガタなく高い精度
で駆動力伝達手段に密接するように構成されるので、高
い遮光能力を持たせることができる。
【0041】請求項5の発明においてはさらに、遮光部
材の開口と駆動力伝達手段とのわずかな隙間から入射す
る光線も遮蔽部材によって有効に遮蔽されるとともに、
内側の光線が開口の端面や駆動力伝達手段によって散乱
されて有害光となることをも防止できる。
【0042】請求項6の発明においては駆動力伝達手段
が回動するときそれに伴って遮光部材も回動するため、
駆動力の伝達が妨げられることはなく、かつ開口におい
て駆動力伝達手段が貫通している部分以外では光が通過
しないため不要光が入射しない。さらに、上記遮光部材
の内周面が有効光束の外周に生じる不要光を妨げること
によって画質の低下をより有効に防止している。請求項
7の発明においてはさらに、上記遮光部材はレンズ鏡胴
構成要素に嵌合するため格別の保持部材などの構成を必
要としないで設置可能である。また、遮光部材が上記切
り欠き部に密接して配置されることになるため、より有
効に不要光を防止できる。請求項8の発明においてはさ
らに、遮光部材は光軸回り全体に渡って形成されるた
め、切り欠き部から斜めに入射する光線も有効に遮蔽で
きるとともに、切り欠き部以外の部分を通って入射する
光線も遮光できる。請求項9の発明においてはさらに、
遮光部材が駆動力伝達手段の連結手段を兼ねるので部材
点数を増加させることなく設置可能である。特に、連結
手段はガタなく高い精度で駆動力伝達手段に密接するよ
うに構成されるので、高い遮光能力を持たせることがで
きる。請求項10の発明においてはさらに、遮光部材の
開口と駆動力伝達手段とのわずかな隙間から入射する光
線も遮蔽部材によって有効に遮蔽されるとともに、内側
の光線が開口の端面や駆動力伝達手段によって散乱され
て有害光となることをも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すレンズ鏡胴の分解斜視
図。
【図2】従来のレンズ鏡胴の分解斜視図。
【図3】上記実施例の第1の変形例を示す要部斜視図。
【図4】上記実施例の要部断面図。
【図5】上記実施例の第2の変形例を示す要部断面図。
【図6】上記実施例の部分斜視図。
【符号の説明】
8:遮光部材、連結手段 9、16:レンズ鏡胴構成要素(第1の部材、第2の部
材) 13、14:駆動力伝達手段 18:切り欠き部 22:遮蔽部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸回りに回動することによって駆動伝
    達を行う作動機構を有するレンズ鏡胴において、 レンズ鏡胴構成要素と、 上記レンズ鏡胴構成要素の前後に渡って光軸方向に延
    び、光軸回りに回動可能に設置された駆動力伝達手段
    と、 上記駆動力伝達手段の回動を許容すべく、上記レンズ鏡
    胴構成要素に形成された切り欠き部と、 を備え、 上記駆動力伝達手段が通過する開口を有するとともに該
    開口以外で上記切り欠き部を遮光するよう形成され、上
    記駆動力伝達手段の回動に伴って回動が可能であるよう
    に設置された遮光部材を備えたことを特徴とする駆動力
    伝達機構。
  2. 【請求項2】 遮光部材は上記レンズ鏡胴構成要素に嵌
    合することで回動可能に設置されていることを特徴とす
    る請求項1記載の駆動力伝達機構。
  3. 【請求項3】 遮光部材は光軸回り全体に渡って形成さ
    れている請求項1記載の駆動力伝達機構。
  4. 【請求項4】 上記駆動力伝達手段は光軸方向に関して
    相対的に移動する第1の部材と第2の部材によって形成
    され、上記遮光部材は上記第1の部材と第2の部材を光
    軸方向に関して相対移動可能かつ相対回動不能に連結す
    る連結手段を兼ねることを特徴とする請求項1記載の駆
    動力伝達機構。
  5. 【請求項5】 上記遮光部材において上記開口の内周側
    に遮蔽部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の駆
    動力伝達機構。
  6. 【請求項6】 光軸回りに回動することによって駆動伝
    達を行う作動機構を有するレンズ鏡胴において、 レンズ鏡胴構成要素と、 上記レンズ鏡胴構成要素の前後に渡って光軸方向に延
    び、光軸回りに回動可能に設置された駆動力伝達手段
    と、 上記駆動力伝達手段の回動を許容すべく、上記レンズ鏡
    胴構成要素に形成された切り欠き部と、を備え、 上記駆動力伝達手段が通過する開口を有するとともに該
    開口以外で上記切り欠き部を遮光するよう形成され、上
    記駆動力伝達手段の回動に伴って回動が可能であるよう
    に設置されるとともに、その内周面がレンズ有効光束の
    外周部に生じる不要光を妨げるように形成された遮光部
    材とを備えたことを特徴とする駆動力伝達機構。
  7. 【請求項7】 遮光部材は上記レンズ鏡胴構成要素に嵌
    合することで回動可能に設置されていることを特徴とす
    る請求項6記載の駆動力伝達機構。
  8. 【請求項8】 遮光部材は光軸回り全体に渡って形成さ
    れている請求項6記載の駆動力伝達機構。
  9. 【請求項9】 上記駆動力伝達手段は光軸方向に関して
    相対的に移動する第1の部材と第2の部材によって形成
    され、上記遮光部材は上記第1の部材と第2の部材を光
    軸方向に関して相対移動可能かつ相対回動不能に連結す
    る連結手段を兼ねることを特徴とする請求項6記載の駆
    動力伝達機構。
  10. 【請求項10】 上記遮光部材において上記開口の内周
    側に遮蔽部材を備えたことを特徴とする請求項6記載の
    駆動力伝達機構。
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