JPH0886755A - プラズマガスの使用方法 - Google Patents

プラズマガスの使用方法

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JPH0886755A
JPH0886755A JP6248843A JP24884394A JPH0886755A JP H0886755 A JPH0886755 A JP H0886755A JP 6248843 A JP6248843 A JP 6248843A JP 24884394 A JP24884394 A JP 24884394A JP H0886755 A JPH0886755 A JP H0886755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
plasma
recovered
torch
formation
Prior art date
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Pending
Application number
JP6248843A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Minami
孝明 南
Katsu Inoue
克 井上
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Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Publication date
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  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラズマ形成のための不活性ガスの効率的な
使用方法を提供する。 【構成】 プラズマ形成後にトーチチャンバ1から排出
される不活性ガスを再度トーチチャンバ1に循環させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子発光分光法に用いる
誘導結合高周波プラズマ(ICP)を形成するためのア
ルゴン(Ar)ガスまたはヘリウム(He)ガスを効率
的に使用するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ICP発光分光分析装置では、従来、ト
ーチ管を内蔵したトーチチャンバには、ICPを形成す
るためのガスとして、主としてArガス(又はHeガ
ス)が使用されていた。
【0003】そのArガスは、通常、プラズマガスとし
て13〜16l/min 、補助ガスとして0〜8l/min 、試
料噴霧用のネブライザガスとして0〜2l/min 程度がト
ーチチャンバ内に供給され消費されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のトーチチャンバ
内に供給されたArガスは、試料を燃焼させた後は、そ
のまま廃棄されており、ランニングコストが高いものと
なっていた。Heガスの場合はさらにコストの高いもの
となっていた。
【0005】また、紫外域の短波長光が空気に吸収され
ることから、パージ式の分光器においては、その分光器
ケース内に、パージ用ガスとして窒素(N2 )ガスを1
〜3l/min 程度供給する必要があったが、このN2 ガス
の消費もランニングコスト高の原因となっていた。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
プラズマ形成のために使用される不活性ガスの効率的な
使用方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、請求項1に記載の発明では、プラズマ形成後にトー
チチャンバから排出される不活性ガスを再度前記トーチ
チャンバに循環させてプラズマ形成のために使用するこ
とを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明では、プラズマ形成
後にトーチチャンバから排出される不活性ガスを再度プ
ラズマ形成のために使用するために回収装置に回収する
ことを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明では、プラズマ形成
のために使用する不活性ガスを、パージ用ガスとして分
光器を経由させた後、トーチチャンバに導入することを
特徴としている。
【0010】
【作用】プラズマ形成用の不活性ガスを再使用に供する
ことにより、その使用量を大幅に低減することができ
る。また、プラズマを形成する前の不活性ガスで分光器
のパージをおこなうことにより、パージガスを、別途、
用意する必要がなくなる。
【0011】
【実施例】以下に本発明のプラズマガスの使用方法の実
施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は
本発明の方法を実施するためのプラズマガス供給・回収
装置の構成を示し、符号1はトーチチャンバ、2はチャ
ンバケース、3は石英よりなるトーチ管、4は、別途、
設けられている高周波電源(図示省略)に接続された高
周波誘導コイル、5はアルゴン密閉型のトーチカバー、
6,6は透光窓、7はプラズマガス流通路、8は補助ガ
ス流通路、9はネブライザガス流通路、10はネブライ
ザガスを発生させるためのスプレチャンバ、11は液体
試料、12はドレン受け容器である。
【0012】一方、15はArガスボンベ、16はその
Arガスボンベ15に接続されたガス供給ライン、17
はレギュレータ、18は逆止弁であり、そのガス供給ラ
イン16は合流点B1でガス還流ライン19と接続され
る一方、分岐点B2で、トーチ管3のプラズマガス流通
路7と接続されるプラズマガスライン21、補助ガス流
通路8と接続される補助ガスライン22およびスプレチ
ャンバ10と接続されるネブライザガスライン23に分
岐される。なお、20A〜20Cは調圧弁である。
【0013】他方、25はトーチカバー5の上部に接続
されたガス回収ライン、26はそのガス回収ライン25
に設けられた放熱フィン付冷却装置、27は着脱自在な
Arガス回収装置で、内部にArガス分離機能を有し、
開閉弁28A,28Bを介してガス回収ライン25と、
ガス還流ライン19とに接続されている。なお、図示は
省略するが、分光器は透光窓6,6と対する位置に別途
配置されている。
【0014】以上のように構成されるトーチチャンバ1
とそのプラズマガス供給・回収ラインでは、レギュレー
タ17および調圧弁20A,20B,20Cにより、プ
ラズマガス(13〜16l/min )、補助ガス(0〜8l/
min )およびネブライザガス(0〜2l/min )がそれぞ
れ所定の流量でトーチ管3に供給され、別途、設けられ
ているイグナイタによって着火され、6000℃程度の
プラズマPが形成される。そのプラズマPを、図示は省
略するが、集光部を介して分光器に導入して分光強度が
検出され、液体試料11の定性・定量分析がおこなわれ
る。
【0015】そして、そのプラズマ形成後のArガスが
ガス回収ライン25で回収され、Arガス回収装置27
に回収されるが、その際、冷却装置26で冷却される。
そのArガス回収装置27に回収されるArガスは、プ
ラズマ形成時にアルゴン密閉型のトーチカバー5で覆わ
れていたために、NOX の混入が阻止されていることに
より、比較的容易に分離でき、その純度を高めることが
可能である。なお、Arガスの回収量はArガス回収装
置27の分離特性に左右される。
【0016】そのArガスの回収量が少ない場合には開
閉弁28Bを閉じ、オフラインで回収すればよく、回収
量が多い場合には開閉弁28Bを開き、合流点B1まで
分離後のArガスを還流させ、再度、プラズマ形成用と
して使用することができる。これにより、Arガスの使
用量を大幅に節約することができ、ランニングコストの
低減化を実現できる。
【0017】このようなプラズマガス供給・回収装置
は、ICP−MS(高周波誘導結合プラズマ質量分析装
置)、MIP−MS(マイクロ波誘導結合プラズマ質量
分析装置)等にも適用でき、Arガスボンベ15に代え
てHeガスボンベを用いることもでき、Heガスを用い
た場合は、Heガスのイオン価エネルギーがArガスよ
りも格段に高いことから、ハロゲン系化合物の元素分析
等もコスト的に釣り合うようになる。
【0018】図2はプラズマ形成用のArガスを分光器
のパージ用として使用できるようにしたプラズマガス供
給装置の構成を示し、符号B3はガス供給ライン16
が、パージ型の分光器30に導入されるパージライン3
1、主供給ライン32、ネブライザガスライン23とに
分岐する分岐点、20D〜20Hは調圧弁、B4は分光
器30から導出されるパージライン34が主供給ライン
32と合流する合流点、B5は主供給ライン32がプラ
ズマガスライン21と補助ガスライン22とに分岐する
分岐点である。
【0019】上述の分光器30は、ガス密閉型のケース
で覆われ、例えば1〜3l/min 程度の流量のArガスに
よって常時充満されており、そのパージ後のArガスが
プラズマガスおよび補助ガスとして使用される。従っ
て、別途、パージガスとしてN2 ガスボンベを用意する
必要がなく、ランニングコストを大幅に低減できる。ま
た、Arガスをパージガスとすることにより、N2 ガス
を用いる場合よりも、波長の短い紫外域の発光特性をも
つ物質の分析を高い精度でおこなうことができる。な
お、分光器30に13〜16l/min 程度流し、そのまま
プラズマガスとしてもよく、また、補助ガスやネブライ
ザガスとして用いてもよく、要するに、Arガスをトー
チチャンバ1に供給する前に、分光器30を経由させれ
ばよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、プラズマ形成用の不活性ガスを再使用に供するこ
とにより、その使用量を大幅に低減してランニングコス
トの低減化を顕著に図ることができる。
【0021】また、プラズマを形成する前の不活性ガス
をパージ用として分光器を経由させるので、パージガス
を別途用意する必要がなく、ランニングコストの低減化
を顕著に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するためのプラズマガス供
給・回収装置の一例を示す構成図である。
【図2】本発明の別の方法を実施するためのパージ用と
してのプラズマガス供給装置の一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1…トーチチャンバ、27…回収装置、30…分光器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ形成後にトーチチャンバから排
    出される不活性ガスを再度前記トーチチャンバに循環さ
    せてプラズマ形成のために使用することを特徴とするプ
    ラズマガスの使用方法。
  2. 【請求項2】 プラズマ形成後にトーチチャンバから排
    出される不活性ガスを再度プラズマ形成のために使用す
    るために回収装置に回収することを特徴とするプラズマ
    ガスの使用方法。
  3. 【請求項3】 プラズマ形成のために使用する不活性ガ
    スを、パージ用ガスとして分光器を経由させた後、トー
    チチャンバに導入することを特徴とするプラズマガスの
    使用方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108656A (ja) * 1999-10-13 2001-04-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 質量分析計用インターフェイスおよび質量分析システム
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JP2022527842A (ja) * 2019-04-10 2022-06-06 サーモ フィッシャー サイエンティフィック (ブレーメン) ゲーエムベーハー 分光計のためのプラズマ源チャンバ

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