JPH088669A - レベルコントロール回路 - Google Patents

レベルコントロール回路

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JPH088669A
JPH088669A JP15823794A JP15823794A JPH088669A JP H088669 A JPH088669 A JP H088669A JP 15823794 A JP15823794 A JP 15823794A JP 15823794 A JP15823794 A JP 15823794A JP H088669 A JPH088669 A JP H088669A
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level
signal
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circuit
output
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JP15823794A
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Inventor
Kazuyuki Suda
和幸 須田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種供給された信号のレベルを略均一化して
出力する回路として、簡易でかつ汎用的なレベルコント
ロール回路を提供する。 【構成】 予め入力レベル変換手段40で信号レベルを
アップさせ、レベル制御手段(AGC回路)30に出力
レベル抑制動作を実行させるレベルとすることで、各種
入力信号のレベル差を解消して平均レベルがAGC回路
の出力上限レベル近辺で略一定となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力信号レベルに応じて
出力信号レベルを制御するレベルコントロール回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】AGC(Auto Gain Control )やALC
(Auto Level Control)として、入力信号に対して自動
利得調整、自動レベル調整を行なうレベルコントロール
回路が知られており、テープレコーダやディスクレコー
ダ等の録音装置等に広く採用されている。
【0003】ところで、コンパクトディスク(CD)や
ミニディスク(MD)などとして知られているディスク
状記録媒体に対するプレーヤ部と、コンパクトカセット
テープやDATなどのテープ状記録媒体に対するプレー
ヤ及びレコーダ部を一体的に設けた機器が例えばCDラ
ジカセなどとして知られており、CDからテープヘのダ
ビングなどが手軽に実行できるようになっている。
【0004】また、CD、MD、コンパクトカセットテ
ープ、DATなどの記録媒体を、チェンジャシステムが
搭載されたプレーヤに複数個収納し、収納されたディス
クやテープを選択的に再生する再生装置が開発され、例
えばCDチェンジャープレーヤなどが普及しているとと
もに、これらと一体的にテープレコーダ部やディスクレ
コーダ部などの録音機能部位を設けた機器(例えばチェ
ンジャーCDラジカセ等)も開発されている。
【0005】このような録音機能を持つ機器では、通常
レベルコントロール回路が装備されることが多く、例え
ばCD再生音声を録音信号としてテープに録音する際
に、大入力レベルによって録音音声が歪んでしまったり
することがないようにAGC回路が搭載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、チェンジャー
CDラジカセなどでは、異なるCDからの再生音声を連
続的にテープに録音していくことなども可能になるが、
それぞれのCD毎に再生レベルが大きく異なっているこ
とが多い。このため、例えば複数のCDから1曲づつ選
択してテープに順に録音していくと、再生時に、曲毎に
レベルが大きく変動し、非常に聞きづらいものになると
いう問題がある。同様に通常のCDプレーヤを用いて
も、CDを入れ換えながら各種CDから曲を選択してテ
ープにダビングしていくことがあるが、この場合も同様
の問題が生ずる。
【0007】この問題を解決する1つの手法としては次
のような技術が考えられる。即ち、CDを再生してその
再生信号を録音信号として録音回路系に供給する前に、
予めそのCDを再生させて再生レベルを検出し、それに
応じて録音回路系に供給する再生信号レベルを調節する
方式である。複数のCDから曲を選択してテープに順に
録音していく場合など、各CDについて、この動作を実
行していくことにより、録音される信号としては、ソー
スとなるCDによって大きなレベル変動が生じるという
ことは解消される。ところがこの場合、再生レベル検出
のための動作時間が必要になるため、録音開始までに時
間がかかり、またこの動作を実行するためにマイクロコ
ンピュータ等の制御部の処理負担が増えるという難点が
ある。
【0008】また、チェンジャーCDラジカセのような
機器を考えた場合、予め収納されている各CDの再生信
号レベルを計測しておくことが考えられ、これにより録
音時にそれぞれCDの再生レベルを検出することは不要
となる。ところが、この場合は、計測した各CDの再生
信号レベルを記憶しておくためのメモリが必要になると
いう難点がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたもので、各種供給された信号のレベ
ルを略均一化して出力することができるレベルコントロ
ール回路として、簡易な構成で実現し、しかも汎用的に
用いることができるようにすることを目的とする。
【0010】このためレベルコントロール回路として、
レベル制御手段と入力レベル変換手段とを設ける。そし
てこのレベル制御手段は、少なくとも所定のレベル以上
の入力信号について出力レベル抑制動作を行なうことで
出力信号の上限レベルを規定することができるようにす
る。また入力レベル変換手段は、レベル制御手段に供給
される入力信号レベルが所定のレベル以上となるように
レベルアップさせることができるようにする。そして入
力レベル変換手段の出力をレベル制御手段に供給するこ
とで、各種レベルの信号の入力に対して平均出力信号レ
ベルを上限レベル近辺で略一定とすることができるよう
にする。
【0011】ここで、レベル制御手段は、所定のレベル
以上の入力信号に対する出力レベル抑制動作応答として
のアタックタイムが短く、かつリカバリータイムが長く
設定されているようにする。
【0012】また上記構成のレベルコントロール回路に
は、再生側記録媒体からの再生音声信号が入力されると
ともに、再生側記録媒体の位置変化に応じて信号を発生
させる信号発生手段と、信号発生手段からの信号に基づ
いてレベル制御手段の機能を停止させることができる機
能制御手段とを備えるようにする。
【0013】
【作用】例えばAGC回路として実現されるレベル制御
手段は、或るレベル以上の入力信号について出力レベル
抑制動作を行ない、出力信号が所定レベル以上にならな
いようにしている。このため、この上限レベル近辺の出
力については信号レベルは略一定である。そこで、予め
入力レベル変換手段で信号レベルをアップさせ、レベル
制御手段に出力レベル抑制動作を実行させるレベルとす
れば、各種入力信号のレベル差を解消して平均レベルが
略一定となる出力を得ることができる。
【0014】この場合、単に平均レベルを略一定とする
と、音楽などでもともと存在する強弱の差が多少損なわ
れてしまうことが考えられるが、これに対してはAGC
回路の応答性の設定により対応できる。つまり出力レベ
ル抑制動作応答としてのアタックタイムを短く、かつリ
カバリータイムを長く設定すれば、音の強弱を生かした
出力を得ることができる。
【0015】また、再生側記録媒体の位置変化に応じて
信号を発生させる信号発生手段と、信号発生手段からの
信号に基づいてレベル制御手段の機能を停止させること
ができる機能制御手段とを備えることで、例えばCDな
どの再生側の記録媒体が交換された際や、プログラム変
化、即ち再生している曲が変わった場合などに、レベル
コントロール機能が一旦クリアされ、機能は初期状態と
なる。つまり、前の入力レベルの応答からの回復時間も
クリアされ、次の入力レベルに対して適正に応答でき
る。
【0016】
【実施例】以下、図1〜図4により本発明の実施例とな
るレベルコントロール回路及び録音装置を説明する。録
音装置となる装置としては、6連装CDチェンジャープ
レーヤとテープレコーダが一体的に形成された記録再生
装置、例えばCDラジカセタイプの形態の記録再生装置
を例にあげる。
【0017】図3は6連装CDチェンジャープレーヤを
備えた記録再生装置のブロック図である。1はディスク
チェンジャー部、2は再生ヘッド部である。2aはディ
スク挿入部であり、このディスク挿入部2aにトレイ2
bが引き出され、ユーザーはそのトレイ2bにCDを載
置し、トレイ2bを収納させることで、ディスクDが再
生ヘッド部2に装填される。
【0018】このようにトレイ2bによって装置内部に
搬送されたディスクは、ユーザーの操作に応じて再生ヘ
ッド部2で再生されたり、或はディスクチェンジャー部
1における収納部1aに搬送されて収納される。2cは
センサを示し、トレイ2b上にディスクDが載せられて
いるか否かを検出できるように形成されている。
【0019】収納部1aは6枚のディスクDが収納可能
とされ、収納位置により各ディスクはディスクナンバが
ディスク1〜ディスク6というようにされて管理され
る。ディスクチェンジャー部1では昇降用モータ1bに
より収納部1aが図中UD方向に昇降され、収納部1a
と再生ヘッド部2の間で移動(ローディング及びアンロ
ーディング)されるディスクが選択される。収納部1a
の昇降位置で選択されたディスクはローディングモータ
1cによって駆動されるローディング機構1dによって
再生ヘッド部2の間で移動されることになる。
【0020】ユーザーはディスク挿入部2aから挿入し
たディスクD、又は収納部1aからローディングさせた
ディスクDを再生ヘッド部2で再生させることができ
る。3はスピンドルモータ、4は光学ヘッドを示し、再
生ヘッド部2にローディングされたディスクDはスピン
ドルモータ3によってCLV回転駆動されるとともに、
光学ヘッド4からのレーザ照射により記録データが読み
出される。
【0021】つまり、光学ヘッド4におけるレーザダイ
オードから照射されたレーザ光は、回折格子、ビームス
プリッタ、1/4波長板などの光学系を経て、対物レン
ズからディスク記録面に照射される。そしてその反射光
は上記光学系からビームスプリッタによって取り出さ
れ、シリンドリカルレンズなどを介してディテクタに照
射され、電気信号に変換される。
【0022】5はRF演算部であり、光学ヘッド4のデ
ィテクタによって取り出された信号が供給され、演算処
理により再生データとしてのRF信号、フォーカスエラ
ー信号EF、トラッキングエラー信号ETを生成する。
フォーカスエラー信号EF、トラッキングエラー信号E
Tはサーボ回路7に供給され、フォーカスドライブ信号
FD、トラッキングドライブ信号TDとして光学ヘッド
4の対物レンズを支持する2軸機構に印加される。また
トラッキングエラー信号ETに基づいてスレッドドライ
ブ信号SDも生成され、光学ヘッド4をディスク半径方
向に駆動するスレッド機構に供給される。
【0023】RF演算部5から出力されたRF信号はデ
コーダ6に供給され、EFM復調やCIRCエラー訂正
処理などが施される。そしてD/A変換器8でアナログ
音声信号(L,R)に変換され、スイッチ23のTCD
子、増幅部9を介してスピーカ10から音声として出力
される。
【0024】またデコーダ6ではサブコードデータC
SUB やスピンドルサーボのためのクロック誤差信号ESP
などが取り出され、制御部11に供給される。制御部1
1はマイクロコンピュータによって構成されており、ユ
ーザーの操作やサブコードデータCSUB に応じて各部を
制御する。またスピンドルサーボ信号SSをサーボ回路
7に供給し、スピンドルドライブ信号SPDをスピンド
ルモータ3に印加させたり、トラックジャンプ信号(ジ
ャンプパルス)TJによりサーボ回路7を制御し、光学
ヘッド4のアクセス動作を実行させる。
【0025】12は装置の外筺パネル上に設けられる各
種操作キーによる操作部であり、ディスクチェンジャー
部1に対するディスクの収納/取出等の操作キー、再
生、停止、早送り、早戻し、AMSなどのCD操作キ
ー、シャッフル再生、プログラム再生等の再生モード操
作キーが設けられ、また、カセットテープレコーダ部に
対する再生、録音、停止、早送り、巻戻し等の操作キー
などが設けられている。13は表示部である。表示部1
3では再生中のCDの時間情報、カセットテープレコー
ダ部の動作状態、各種モード状態などが制御部11の制
御に基づいて表示される。
【0026】カセットテープレコーダ部としては、レベ
ルコントロール回路20、録音/再生回路21、録再ヘ
ッド22が設けられる。レベルコントロール回路20に
はD/A変換器8からの出力、即ちCD再生音声信号が
供給されるようになされ、レベルコントロール回路20
を介して、録音/再生回路21で録音信号処理され、録
再ヘッド22によりCD再生音声信号を磁気テープTP
に録音することができるように構成されている。また、
テープ再生時には、録再ヘッド22にから読み取られた
信号は録音/再生回路21で再生信号処理されて、スイ
ッチ23のTT 端子から増幅部9に供給され、スピーカ
10から音声として出力される。
【0027】このような記録再生装置では、ユーザーは
カセットテープレコーダ部に対して録音操作を行なうと
ともに、CD再生操作を行なうことで、CDからの再生
楽曲等をテープにダビングすることができる。そして、
特にディスクチェンジャー部1に複数のCDを収納して
いるため、1枚のCDからのダビングのほか、複数のC
Dにまたがって曲順をプログラム選曲して、それをテー
プに録音していったり、或は1枚又は複数枚のCDを対
象としてシャッフル演奏をさせ、ランダムな順番で再生
される楽曲をテープにダビングしていくことなど、多様
なダビングを行なうことができる。
【0028】これらのダビング録音時には、上述のよう
にCD再生音声はレベルコントロール回路20に供給さ
れることになるが、このレベルコントロール回路20は
図1のように構成されている。図1において30はAG
C回路、40はレベル変換回路を示す。
【0029】20aは入力端子、20bは出力端子であ
り、入力端子20aからの信号はレベル変換回路40を
介してAGC回路30に供給され、出力端子20bから
出力される。
【0030】AGC回路30において、31は増幅回
路、32はレベル検出回路である。レベル検出回路32
は増幅回路31の出力レベルを検知し、それに応じてト
ランジスタQ1 のベースへの電流印加を行なう。従っ
て、トランジスタQ1 の導通状態は増幅回路31の出力
レベルに応じて制御されることになる。
【0031】ここで、トランジスタQ1 のコレクタ−エ
ミッタ間のインピーダンス変化により入力信号レベルが
変化されることになる。つまり、トランジスタQ1 が導
通状態となってコレクタ−エミッタ間のインピーダンス
が低くなるほど、入力信号はレベルが減衰されて出力さ
れることになる。従ってレベル検出回路32が増幅回路
31の出力レベルに応じた整流電流をトランジスタQ1
に与えることで、大レベル入力時に出力端子20bの出
力レベルが抑えるようにいわゆるAGC動作が実現され
る。
【0032】33は時定数回路であり、抵抗R2 、コン
デンサC1 ,C2 で構成される。抵抗R2 、コンデンサ
1 ,C2 によってAGCレベル(抑えレベル)のアタ
ックタイム及びリカバリータイムが決定される。また、
AGC機能のオン/オフが設定される。AGC回路30
における、ここまでの回路構成はいわゆる通常のAGC
回路と同様である。
【0033】ここで、この実施例の場合コンデンサC1
の容量は比較的小さいものとされ、これによっていわゆ
るAGC応答のアタックタイムは短く設定されている。
また、AGC抑えレベルの入力がなされた時はコンデン
サC2 と抵抗R2 でチャージアップされるが、抵抗R2
とコンデンサC2 の容量が比較的大きく設定されている
ことでリカバリータイムが長く設定される。つまり、入
力信号のレベルが小さくなったとき、コンデンサC2
チャージされていた電荷が抵抗R2 とコンデンサC1
ディスチャージされるが、その時間が長いものとなる。
【0034】また、この実施例の場合、トランジスタQ
2 が接続されており、トランジスタQ2 が導通すること
によってコンデンサC1 ,C2 のディスチャージを行な
うことができるようになされている。
【0035】トランジスタQ2 のベースに対しては、抵
抗R3 を介して制御部11から制御信号SC1が供給され
てトランジスタQ2 のオン/オフが制御される。そし
て、トランジスタQ2 がオンとされてコンデンサC1
2 のディスチャージが行なわれることによって、AG
C回路としての回復時間はクリアされ、AGC機能は初
期状態にリセットされることになる。
【0036】レベル変換回路40は抵抗R1 ,R4 及び
トランジスタQ3 で構成されている。トランジスタQ3
は制御部11から供給される制御信号SC2によってオン
/オフされる。通常動作時にはトランジスタQ3 はオン
状態とされており、この場合入力端子20aから入力さ
れた信号は抵抗R1 とR4 によって減衰されて、基準レ
ベル(後述する)としてAGC回路30に供給される。
ところが、トランジスタQ3 がオフとされると、抵抗R
2 による減衰作用が働かず、従ってAGC回路30の入
力信号レベルはレベルアップされることになる。
【0037】以上のように構成されたレベルコントロー
ル回路20の動作を説明する。レベルコントロール回路
20に供給されるCD再生音声信号は、基準レベルに対
して−α及び+βとなる或る範囲をもっている。
【0038】今、トランジスタQ3 が導通されており、
レベル変換回路40が抵抗R1 ,R4 により信号減衰動
作を行なうことで、図2に示すように基準レベルLA
ら−α及び+βとなるレベル範囲でAGC回路30に音
声信号を供給しているとする。ここで、AGC回路30
が図2の入出力特性でAGC動作を行なうとすると、基
準レベルLA から−α及び+βとなるレベル範囲の入力
信号は、平均レベルとしてAOUT と示すレベル範囲で出
力されることになり、この出力信号が録音/再生回路2
1から磁気ヘッド22に供給されて磁気テープTPに記
録されていくことになる。
【0039】この場合、再生されているCDが交換され
たりして、その再生音声信号レベルが大きく変化してし
まうと、そのレベル変化に応じてAOUT の範囲内で平均
出力レベルが変化する(バラつく)ため、磁気テープT
Pに記録される音声信号レベルも或る程度バラついたも
のとなる。
【0040】そこで、複数のCDを再生させて録音を行
なう場合などは、制御部11は自動的に、又はユーザー
の操作に応じて、トランジスタQ3 をオフとし、即ちレ
ベル変換回路40にレベルアップ動作を実行させる。こ
のレベルアップ量としては、例えば図2に示すように基
準レベルLA の信号がアップレベルLU となるものと
し、即ちアップレベルLU から−α及び+βとなるレベ
ル範囲の入力信号は、全てAGC抑えレベルの範囲の入
力となるように設定しているものである。
【0041】この場合、アップレベルLU から−α及び
+βとなるレベル範囲の入力信号に対する平均出力レベ
ルは、AGC抑えレベル近辺で略一定のレベルとなって
出力されることになる。つまり、CDが交換された曲が
変わったりして、再生音声信号レベルが大きく変化して
も、磁気テープTPに記録される音声信号レベルとして
は大きな変動は生じないことになり、テープを再生した
場合は、各曲が或る程度一定のレベルで聞きやすいもの
となっていることになる。
【0042】以上のように本実施例では、レベル変換回
路40でAGC回路30に対する入力をAGC抑えレベ
ルまでアップさせることにより、レベルコントロール2
0から出力されるテープ録音のための音声信号を略一定
レベルに保つことができ、再生するCDの変化などに応
じた信号レベル変動の影響を解消することができる。
【0043】また、このようにすると音楽信号における
音の強弱の変化に対して影響があらわれることが考えら
れるが、上述のようにAGC回路30における応答とし
てアタックタイムを短く、またリカバリータイムを長く
設定していることにより、音の強弱が出力音声信号上に
良好に表現されるため問題はない。
【0044】ところで、このレベルコントロール回路2
0では上述したようにトランジスタQ2 を導通させるこ
とにより時定数回路33のコンデンサC1 ,C2 ディス
チャージを行なうことができる。例えば再生レベルの異
なるCD又はプログラムが連続的に再生されて入力され
るときに、リカバリータイムが長く設定されていると、
適正なAGC応答がなされない場合があるが、本実施例
ではトランジスタQ2 の制御により、好適なAGC応答
動作を実現している。以下、これについて図4を用いて
説明する。
【0045】今、ディスクチェンジャー部1から或るC
Dが再生ヘッド部2にローディングされて再生され、そ
の再生音声がテープレコーダ部に供給されてダビング録
音していると仮定する。このときに、AGC回路30の
入力として図4(a)にLin 1 として示すレベルで信号
が供給されているとする。AGC回路30では破線で示
す検知レベルと入力レベルを比較して出力レベル制御を
行なうことになるが、例えばT11時点で入力レベルが検
知レベルを越えると、この入力レベルの変化に対して図
4(c)のように応答して出力レベルを設定する。即
ち、この場合レベルを抑えて出力している。
【0046】T12時点ではCDでの再生楽曲(プログラ
ム)の演奏が終了して入力レベルが落ちたため、AGC
回路30はレベル抑え状態をコンデンサC1 ,C2 及び
抵抗R2 できまる所定のリカバリータイムで通常状態に
回復させていくことになるが、この回復動作として、図
4(a)の入力Lin2 を無視すると、T12時点以降の入
力に対する応答は図4(c)に一点鎖線で示されるよう
に行なわれる。
【0047】ここで、入力Lin1 となる再生が終了した
12時点で、ディスクチェンジャー部1の動作でCDが
交換されて、続いて再生ヘッド部2で交換されたCDが
再生され、T14時点から再生音声が図4(a)にLin2
として示すレベルで供給されたとする。この信号Lin2
となる入力レベルが破線の検知レベルに達していなかっ
た場合は、本来なら図4(d)に実線で示すように出力
がなされるべきであるが、図4(c)の一点鎖線に示し
たリカバリー期間中であると、図4(d)に一点鎖線で
示すような不適切な出力レベル制御が行なわれてしま
う。
【0048】そこで、本実施例では図4(b)に示すよ
うに例えばT13時点で制御部11からの制御信号SC1
トランジスタQ2 に印加されてトランジスタQ2 が導通
される。このためコンデンサC1 ,C2 がディスチャー
ジされ、AGC機能がリセットされる。つまり、入力L
in1 についてのみ考え、入力Lin2 を無視すると、T12
時点以降の入力に対する応答は図2(c)に実線で示す
ようになる。
【0049】そして、T14時点から入力Lin2 がなされ
たとすると、このとき既にAGC機能は初期状態にリセ
ットされているため、入力Lin2 に対して図4(d)に
実線で示すように適正に応答できることになる。つま
り、入力Lin1 のに対する応答のリカバリータイムの影
響が入力Lin2 にあらわれることは解消される。
【0050】即ち本実施例では制御部11が所定のタイ
ミングでAGC機能をオフとするようにすることで、A
GC回復時間の影響による不都合は解消される。このA
GC機能リセット動作を有効に行なうために、制御部1
1は、CD交換時に制御信号SC1を発生させたり、或は
CD上でのアクセス動作時に制御信号SC1を発生させた
りすればよい。
【0051】なお、以上の実施例はCDチェンジャー部
とテープレコーダ部を備えた記録再生装置として説明し
たが、本発明はこれ以外にも各種機器に適用できる。例
えば再生部位としては、チェンジャー機能のない通常の
CDプレーヤや、MDプレーヤ、DATやコンパクトカ
セットテープ等のテーププレーヤでもよく、さらに、M
Dチェンジャー、テープチャンジャーであってもよい。
また録音部位はテープレコーダのほかにMDレコーダな
どのディスクレコーダであってもよい。
【0052】また、このようなレベルコントロール回路
を再生回路系に配置するようにした構成も考えられる。
例えばパワーアンプの前段において本発明のレベルコン
トロール回路を配置すれば、モニター出力される音声に
おいてソースとなる記録媒体の変化などに基づくレベル
変動は少なくなる。
【0053】さらに、再生部位と録音部位が別体となる
ものでも本発明を適用できる。例えばレベルコントロー
ル回路はカセットテープレコーダ等の録音装置内に搭載
されることが考えられ、接続されたCDチャンンジャ
ー,CDプレーヤ,テーププレーヤなどから供給される
音声信号についてレベルコントロールを行なうようにす
ればよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、入力信
号レベルが所定のレベル以上となるようにレベルアップ
させる入力レベル変換手段の出力をレベル制御手段に供
給することで、各種レベルの信号の入力に対して出力信
号レベルを上限レベル近辺で略一定とすることができる
ため、例えばCDなどの再生側の記録媒体が交換された
際や、プログラム変化、即ち再生している曲が変わった
場合などに入力信号レベルが大きく変わっても、これら
を略一定のレベルとして出力できるという効果があり、
例えば録音回路系において設けることにより、好適な録
音信号を得ることができる。
【0055】またレベル制御手段は、所定のレベル以上
の入力信号に対する出力レベル抑制動作応答としてのア
タックタイムが短く、かつリカバリータイムが長く設定
されていることで、音の強弱を生かした出力を得ること
ができる。
【0056】さらに、再生側記録媒体の位置変化に応じ
てレベル制御手段の機能が停止されることで、例えばC
Dなどの再生側の記録媒体が交換された際や、プログラ
ム変化、即ち再生している曲が変わった場合などに、レ
ベルコントロール機能が一旦クリアされ、機能は初期状
態となるため、前の入力レベルの応答からのリカバリー
時間もクリアされ、次の入力レベルに対して適正に応答
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のレベルコントロール回路の回
路図である。
【図2】実施例のレベルコントロール回路の動作の説明
図である。
【図3】実施例のレベルコントロール回路を有するチェ
ンジャーCDラジカセのブロック図である。
【図4】実施例のレベルコントロール回路の機能リセッ
ト動作の説明図である。
【符号の説明】
1 チェンジャー部 2 再生ヘッド部 3 スピンドルモータ 4 光学ヘッド 5 RF演算部 6 デコーダ 7 サーボ回路 11 制御部 12 操作部 13 表示部 20 レベルコントロール回路 21 録音/再生回路 22 録再ヘッド 23 スイッチ 30 AGC回路 31 増幅回路 32 レベル検出回路 33 時定数回路 40 レベル変換回路 Q1 ,Q2 ,Q3 トランジスタ C1 ,C2 コンデンサ R1 ,R2 ,R3 ,R4 抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも所定のレベル以上の入力信号
    について出力レベル抑制動作を行なうことで出力信号の
    上限レベルを規定するレベル制御手段と、 前記レベル制御手段に供給される入力信号レベルが、前
    記所定のレベル以上となるようにレベルアップさせるこ
    とができる入力レベル変換手段とを有し、 各種のレベルの信号の入力に対して平均出力信号レベル
    を前記上限レベル近辺で略一定とすることができるよう
    に構成されたことを特徴とするレベルコントロール回
    路。
  2. 【請求項2】 前記レベル制御手段は、前記所定のレベ
    ル以上の入力信号に対する出力レベル抑制動作応答とし
    てのアタックタイムが短く、かつリカバリータイムが長
    く設定されていることを特徴とする請求項1に記載のレ
    ベルコントロール回路。
  3. 【請求項3】 当該レベルコントロール回路には、再生
    側記録媒体からの再生音声信号が入力されるとともに、 再生側記録媒体の位置変化に応じて信号を発生させる信
    号発生手段と、 前記信号発生手段からの信号に基づいて、前記レベル制
    御手段の機能を停止させることができる機能制御手段と
    を備えて構成されることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のレベルコントロール回路。
JP15823794A 1994-06-17 1994-06-17 レベルコントロール回路 Withdrawn JPH088669A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100812013B1 (ko) * 2004-12-20 2008-03-10 주식회사 현대오토넷 인대쉬형 카 텔레비젼의 디스플레이 인출 장치

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KR100812013B1 (ko) * 2004-12-20 2008-03-10 주식회사 현대오토넷 인대쉬형 카 텔레비젼의 디스플레이 인출 장치

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