JPH0886273A - 斜板型アキシャルピストン機械 - Google Patents
斜板型アキシャルピストン機械Info
- Publication number
- JPH0886273A JPH0886273A JP6222963A JP22296394A JPH0886273A JP H0886273 A JPH0886273 A JP H0886273A JP 6222963 A JP6222963 A JP 6222963A JP 22296394 A JP22296394 A JP 22296394A JP H0886273 A JPH0886273 A JP H0886273A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swash plate
- cylinder block
- shoe
- spherical bush
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】斜板型アキシャルピストン機械の予圧部材とし
て球面ブッシュ11をばね作用を有する一体構造体と
し、フォールドダウンプレート7とシリンダブロック1
の間に挿入する。 【効果】軸方向移動の動きがスムーズになり確実に予圧
を与えることができ、また安価で組立性の良い予圧部材
を提供できる。
て球面ブッシュ11をばね作用を有する一体構造体と
し、フォールドダウンプレート7とシリンダブロック1
の間に挿入する。 【効果】軸方向移動の動きがスムーズになり確実に予圧
を与えることができ、また安価で組立性の良い予圧部材
を提供できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は斜板方式によるアキシャ
ルピストン機械に関する。
ルピストン機械に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の斜板型アキシャルピストン
機械の一例を示す。回転初期においてシューと斜板間,
シリンダブロックと弁板間にすきまができ油が洩れるの
を防ぐためシュー4を斜板6に押し付け、またシリンダ
ブロック1を弁板5に押し付けるために三つの予圧部材
を用いている。これらはシュー4の側面に挿入されたフ
ォールドダウンプレート7,外面が球状の球面ブッシュ
9、及び球面ブッシュ9とシリンダブロック1の側面に
挿入されたばね8で構成される。
機械の一例を示す。回転初期においてシューと斜板間,
シリンダブロックと弁板間にすきまができ油が洩れるの
を防ぐためシュー4を斜板6に押し付け、またシリンダ
ブロック1を弁板5に押し付けるために三つの予圧部材
を用いている。これらはシュー4の側面に挿入されたフ
ォールドダウンプレート7,外面が球状の球面ブッシュ
9、及び球面ブッシュ9とシリンダブロック1の側面に
挿入されたばね8で構成される。
【0003】従来の斜板型アキシャルピストン機械はば
ね8等のばね要素部材は球面ブッシュ8と別個のもので
あるから、高速回転時、ばね要素が変形し、あるいは半
径方向にずれて球面ブッシュ9の側面の円周方向位置で
不均一なばね力となり、ブッシュ9がわずかに傾いてし
まい、軸方向移動がスムーズでなくなり、フォールドダ
ウンプレート7を押すことができなくなり、予圧を与え
られない恐れがあった。
ね8等のばね要素部材は球面ブッシュ8と別個のもので
あるから、高速回転時、ばね要素が変形し、あるいは半
径方向にずれて球面ブッシュ9の側面の円周方向位置で
不均一なばね力となり、ブッシュ9がわずかに傾いてし
まい、軸方向移動がスムーズでなくなり、フォールドダ
ウンプレート7を押すことができなくなり、予圧を与え
られない恐れがあった。
【0004】また、球面ブッシュ9の他に予圧を与える
ばね8が必要となり、部品点数が多くなり、高価とな
る。またばね8の組立はセット時の半径方向位置調整に
時間がかかり組立性が悪いという欠点があった。
ばね8が必要となり、部品点数が多くなり、高価とな
る。またばね8の組立はセット時の半径方向位置調整に
時間がかかり組立性が悪いという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はこの球
面ブッシュへのばね力の不均一分布を防ぎ、また部品点
数を低減し、安価で組立性のよい斜板型アキシャルピス
トン機械とすることにある。
面ブッシュへのばね力の不均一分布を防ぎ、また部品点
数を低減し、安価で組立性のよい斜板型アキシャルピス
トン機械とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は球面ブ
ッシュ9とばね8で行っていた予圧作用を一つの構造体
で行う。すなわち、ばね要素を有する球面ブッシュ11
を従来の球面ブッシュ9とばね8に変えて、フォールド
ダウンプレート7とシリンダブロック1の間に挿入す
る。
ッシュ9とばね8で行っていた予圧作用を一つの構造体
で行う。すなわち、ばね要素を有する球面ブッシュ11
を従来の球面ブッシュ9とばね8に変えて、フォールド
ダウンプレート7とシリンダブロック1の間に挿入す
る。
【0007】
【作用】球面ブッシュ11の軸方向の端部に円周方向に
わたって軸方向に複数個のスリットを刻むことにより、
あるいはらせん状のスリットを刻むことにより、あるい
はベローズとすること、あるいは材質を耐油性のゴムと
することにより端部の剛性が減少し、軸方向の力に対し
ばね作用を生じる。
わたって軸方向に複数個のスリットを刻むことにより、
あるいはらせん状のスリットを刻むことにより、あるい
はベローズとすること、あるいは材質を耐油性のゴムと
することにより端部の剛性が減少し、軸方向の力に対し
ばね作用を生じる。
【0008】このときばね作用を有する球面ブッシュ1
1は一体構造体であるから、従来の球面ブッシュとばね
要素部材の半径方向のずれは生じず、確実に予圧を与え
ることができる。
1は一体構造体であるから、従来の球面ブッシュとばね
要素部材の半径方向のずれは生じず、確実に予圧を与え
ることができる。
【0009】
【実施例】本発明の斜板型アキシャルピストン機械の実
施例を図1ないし図8により説明する。予圧部材以外は
従来と同様なので全体構成は従来例である図9により説
明する。
施例を図1ないし図8により説明する。予圧部材以外は
従来と同様なので全体構成は従来例である図9により説
明する。
【0010】図9において、シリンダブロック1と軸1
0はスプライン結合しており、一体となって回転し、ピ
ストン3も一体となって回転しながら軸方向に移動す
る。シュー4はピストン3と球面で係合しており、斜板
6上をすべりながら回転する。そのときシュー4が斜板
6から離れないように押付け力を必要とするが、フォー
ルドダウンプレート7、及び球面ブッシュ9を介して、
従来はばね8の軸方向ばね力により押付力を与えてい
た。
0はスプライン結合しており、一体となって回転し、ピ
ストン3も一体となって回転しながら軸方向に移動す
る。シュー4はピストン3と球面で係合しており、斜板
6上をすべりながら回転する。そのときシュー4が斜板
6から離れないように押付け力を必要とするが、フォー
ルドダウンプレート7、及び球面ブッシュ9を介して、
従来はばね8の軸方向ばね力により押付力を与えてい
た。
【0011】本発明では、図1,図2に示すように、端
部に軸方向の複数のスリットを刻んだ球面ブッシュ11
をフォールドダウンプレート7とシリンダブロック1の
間に挿入してある。球面ブッシュ11の軸方向長さはあ
らかじめフォールドダウンプレート7とシリンダブロッ
ク1間の距離よりも微少量だけ長くしておき、組立時に
は軸方向に力を加えて押し込みばね作用を発生させる。
球面ブッシュ11によりフォールドダウンプレート7は
図において左側に押されシュー4は斜板6に押し付けら
れる。一方、シリンダブロック1は球面ブッシユ11の
ばね作用により、図の右側に押され弁板5に予圧を与え
る。
部に軸方向の複数のスリットを刻んだ球面ブッシュ11
をフォールドダウンプレート7とシリンダブロック1の
間に挿入してある。球面ブッシュ11の軸方向長さはあ
らかじめフォールドダウンプレート7とシリンダブロッ
ク1間の距離よりも微少量だけ長くしておき、組立時に
は軸方向に力を加えて押し込みばね作用を発生させる。
球面ブッシュ11によりフォールドダウンプレート7は
図において左側に押されシュー4は斜板6に押し付けら
れる。一方、シリンダブロック1は球面ブッシユ11の
ばね作用により、図の右側に押され弁板5に予圧を与え
る。
【0012】図3,図4により他の実施例を説明する。
球面ブッシュ11は端部にらせん状のスリットが刻まれ
ており、軸方向に押されるとばね力を生じる。第一の実
施例と同様にフォールドダウンプレート7とシリンダブ
ロック1の間に球面ブッシュ11を押し込んで挿入する
ことによりシュー4が斜板6に押し付けられ、シリンダ
ブロック1は弁板5に押し付けられる。
球面ブッシュ11は端部にらせん状のスリットが刻まれ
ており、軸方向に押されるとばね力を生じる。第一の実
施例と同様にフォールドダウンプレート7とシリンダブ
ロック1の間に球面ブッシュ11を押し込んで挿入する
ことによりシュー4が斜板6に押し付けられ、シリンダ
ブロック1は弁板5に押し付けられる。
【0013】他の実施例を図5,図6により説明する。
球面ブッシュ11端部をベローズ状に形成するか、ある
いはベローズを固着させたものとすることにより軸方向
変位に対しばね力が生じ、あらかじめフォールドダウン
プレート7とシリンダブロック1の間に縮めて挿入する
ことにより、シュー4が斜板6に押し付けられ、シリン
ダブロック1は弁板5に押し付けられる。実施例の球面
ブッシュ11の材質例はばね鋼であり、これは耐摩耗
性,ばね作用に優れ、効果がある。
球面ブッシュ11端部をベローズ状に形成するか、ある
いはベローズを固着させたものとすることにより軸方向
変位に対しばね力が生じ、あらかじめフォールドダウン
プレート7とシリンダブロック1の間に縮めて挿入する
ことにより、シュー4が斜板6に押し付けられ、シリン
ダブロック1は弁板5に押し付けられる。実施例の球面
ブッシュ11の材質例はばね鋼であり、これは耐摩耗
性,ばね作用に優れ、効果がある。
【0014】また図7,図8に示すように、球面ブッシ
ュ11の一部あるいは全部を耐油性のゴム材などの弾性
体とすることにより軸方向のばね作用が生じ他の実施例
と同様の効果が得られる。
ュ11の一部あるいは全部を耐油性のゴム材などの弾性
体とすることにより軸方向のばね作用が生じ他の実施例
と同様の効果が得られる。
【0015】
【発明の効果】本発明は斜板型アキシャルピストン機械
の予圧部材として軸方向のばね作用を有する球面ブッシ
ュとすることにより、従来の球面ブッシュで生じていた
軸方向移動のひっかかりを解消し、確実に予圧を与える
ことができ、また安価で組立性の良い予圧部材を提供で
きる。
の予圧部材として軸方向のばね作用を有する球面ブッシ
ュとすることにより、従来の球面ブッシュで生じていた
軸方向移動のひっかかりを解消し、確実に予圧を与える
ことができ、また安価で組立性の良い予圧部材を提供で
きる。
【図1】本発明の一実施例の上面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】第二の実施例の上面図。
【図4】図3のA矢視図。
【図5】第三の実施例の上面図。
【図6】図5のA矢視図。
【図7】第四の実施例の上面図。
【図8】図7のA矢視図。
【図9】従来の斜板型アキシャルピストン機械を示す縦
断面図。
断面図。
1…シリンダブロック、4…シュー、6…斜板、7…フ
ォールドダウンプレート、11…球面ブッシュ。
ォールドダウンプレート、11…球面ブッシュ。
Claims (1)
- 【請求項1】シューと斜板間、及びシリンダブロックと
弁板間に予圧を与えるための機構を備えた斜板型アキシ
ャルピストン機械において、予圧部材としてばね作用を
有する球面ブッシュをフォールドダウンプレートと前記
シリンダブロック間に挿入したことを特徴とする斜板型
アキシャルピストン機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222963A JPH0886273A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 斜板型アキシャルピストン機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222963A JPH0886273A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 斜板型アキシャルピストン機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0886273A true JPH0886273A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16790634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6222963A Pending JPH0886273A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 斜板型アキシャルピストン機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0886273A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012077157A1 (ja) * | 2010-12-07 | 2012-06-14 | 川崎重工業株式会社 | 斜板型液圧回転機 |
US20150260153A1 (en) * | 2013-03-29 | 2015-09-17 | Kayaba Industry Co., Ltd. | Opposed swash plate type fluid pressure rotating machine |
DE102016223307A1 (de) * | 2016-11-24 | 2018-05-24 | Danfoss Power Solutions Gmbh & Co. Ohg | Hydraulische axialkolbeneinheit mit zentralbefestigtem niederhalter |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP6222963A patent/JPH0886273A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012077157A1 (ja) * | 2010-12-07 | 2012-06-14 | 川崎重工業株式会社 | 斜板型液圧回転機 |
CN103069161A (zh) * | 2010-12-07 | 2013-04-24 | 川崎重工业株式会社 | 斜板式液压旋转机 |
US20130327208A1 (en) * | 2010-12-07 | 2013-12-12 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Swash plate type hydraulic rotating machine |
JPWO2012077157A1 (ja) * | 2010-12-07 | 2014-05-19 | 川崎重工業株式会社 | 斜板型液圧回転機 |
US20150260153A1 (en) * | 2013-03-29 | 2015-09-17 | Kayaba Industry Co., Ltd. | Opposed swash plate type fluid pressure rotating machine |
US9856851B2 (en) * | 2013-03-29 | 2018-01-02 | Kyb Corporation | Opposed swash plate type fluid pressure rotating machine |
DE102016223307A1 (de) * | 2016-11-24 | 2018-05-24 | Danfoss Power Solutions Gmbh & Co. Ohg | Hydraulische axialkolbeneinheit mit zentralbefestigtem niederhalter |
US10662773B2 (en) | 2016-11-24 | 2020-05-26 | Danfoss Power Solutions G.m.b.H. & Co. OHG | Hydraulic axial piston unit with central fixed hold down device |
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