JPH0885547A - 搬送用トレーセット - Google Patents

搬送用トレーセット

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Publication number
JPH0885547A
JPH0885547A JP22307494A JP22307494A JPH0885547A JP H0885547 A JPH0885547 A JP H0885547A JP 22307494 A JP22307494 A JP 22307494A JP 22307494 A JP22307494 A JP 22307494A JP H0885547 A JPH0885547 A JP H0885547A
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JP
Japan
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frames
protective
tray
fitted
frame
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP22307494A
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English (en)
Inventor
Masami Takimoto
正己 滝本
Toru Shima
徹 嶋
Naoki Nonagase
尚樹 野長瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 返却時の輸送効率が良い搬送用トレーセット
を提供すること。 【構成】 互いに一部を入れ子状に収納可能とされた複
数の保護枠1,2と、これらの保護枠1,2の底部が嵌
合可能とされる上面部3Aと保護枠1,2の頂部が嵌合
可能とされる下面部とをそれぞれ有する複数のトレー3
とを備え、複数の保護枠1,2は、それぞれ収納された
保護枠1,2を係止する係止部を有し、複数のトレー3
は互いに上下に嵌合可能とし、トレー3同士を互いに嵌
合するとともに保護枠1、2同士を互いに入れ子状に収
納してネスティング高さを低くし、これらを嵩張らない
状態で返却するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気製品部品、自動車
部品、機械部品等を搬送するための搬送用トレーセット
に関する。
【0002】
【背景技術】ブラウン管をはじめとする電気製品部品、
自動車部品等を大量に搬送するため、従来よりパレット
輸送が行われている。このパレット輸送は、ブラウン管
等を段ボール箱に収納し、この段ボール箱をパレットに
複数積載し、このパレットを貨車等の輸送手段により所
定位置へ搬送するものである。しかし、パレット輸送で
は、段ボール箱から発生する紙屑がブラウン管等の電気
製品部品に付着して電気製品部品の品質を低下させると
いう問題がある。また、梱包や段ボール箱の廃棄に手間
がかかり、しかも、廃棄物処理の問題から輸出先での受
入れを拒否されることもある。そのため、従来では、個
々のコンテナに電気製品部品等を収納し、このコンテナ
を貨車等の輸送手段により目的地へ搬送するコンテナ輸
送が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンテナ輸送で
は、電気製品部品等を目的地まで搬送した後は空の状態
で返却しなければならず、輸送効率が悪いという問題点
がある。つまり、内部が空の場合では、コンテナが貨車
等に載置されるのに必要なスペースは内部に電気製品部
品等が収納される場合と同じであり、空のコンテナを輸
送することは輸送コストが高いことになる。この問題を
解決するため、折り畳み用のコンテナがあるが、このコ
ンテナは折り畳み構造のため、積み重ねることができ
ず、コンテナ返却時の輸送効率は十分には改善されてい
ない。
【0004】本発明の目的は、返却時の輸送効率が良い
搬送用トレーセットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、保
護枠同士を互いに収納可能とし、この保護枠が嵌合され
る複数のトレー同士を互いに嵌合可能として前記目的を
達成しようとするものである。具体的には、本発明の搬
送用トレーセットは、互いに一部を入れ子状に収納可能
とされた複数の保護枠と、これらの保護枠の底部が嵌合
可能とされる上面部と前記保護枠の頂部が嵌合可能とさ
れる下面部とをそれぞれ有する複数のトレーとを備え、
前記複数の保護枠は、それぞれ収納された保護枠を係止
する係止部を有し、前記複数のトレーは互いに上下に嵌
合可能とされたことを特徴とする。
【0006】ここで、前記保護枠の上部及び下部に、上
下に伸びる縦リブを形成し、一の保護枠の上部に形成さ
れた縦リブを他の保護枠の下部に形成された縦リブに嵌
合可能とした構造でもよく、さらに、前記トレーの上面
及び下面の少なくとも一方に格子状リブを形成した構造
でもよい。また、前記複数の保護枠は横方向の寸法がそ
れぞれ相違し、前記トレーは、横方向の寸法が異なる複
数の保護枠を嵌合する凹部を有する構造でもよく、前記
複数の保護枠は、それぞれコーナ部の強度が他の部位の
強度より高くした構造でもよい。
【0007】
【作用】電気製品部品等を目的地まで搬送するため、ト
レーの上に保護枠を複数配置し、これらの保護枠の中に
電気製品部品等の内容物をそれぞれ収納し、内容物が収
納された保護枠の上に他のトレーを配置する。トレーと
保護枠とを所定の階数積層する。この状態で貨車等の輸
送手段により内容物を目的地まで搬送するが、トレーと
保護枠とは互いに嵌合されているので、輸送中に荷崩れ
することがない。内容物を目的地まで搬送した後は、ト
レー同士を互いに嵌合するとともに保護枠同士を互いに
入れ子状に収納してネスティング高さを低くし、これら
を嵩張らない状態で輸送手段により返却する。保護枠同
士が嵌合された状態では、一の保護枠の係止部により他
の保護枠が係止されているので、保護枠同士が嵌まり込
んで抜けなくなることが防止される。
【0008】ここで、前記保護枠の上部及び下部に縦リ
ブを形成した構造とすれば、保護枠自体の強度が高くな
り、しかも、一の保護枠の上部に形成された縦リブを他
の保護枠の下部に形成された縦リブに嵌合可能とすれ
ば、保護枠同士を入れ子状に収納した状態では、保護枠
同士の動きが規制され、保護枠の運搬等の作業が容易と
なる。また、前記トレーに格子状リブを形成した構造と
すれば、トレー自体の強度が高くなり保護枠及び内容物
を載置した状態でも変形、破損することがない。さら
に、保護枠はトレーの凹部に嵌合される構造であるか
ら、搬送時に保護枠がトレーに対してずれることがな
い。凹部は横方向の寸法が異なる複数の保護枠を嵌合で
きる構造であるから、1種類のトレーで複数種類の保護
枠を搬送することができ、部品点数の減少が図れる。ま
た、保護枠のコーナ部の強度を他の部位より高くした構
造とすれば、保護枠の運搬作業時等に保護枠が破損する
ことがない。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1から図7には本発明の第1実施例が示さ
れている。第1実施例の概略構成が示される図1におい
て、搬送用トレーセットは、それぞれブラウン管等の内
容物が収納可能とされる大小複数の保護枠1,2と、こ
れらの保護枠1,2が配置される複数の略板状のトレー
3とから構成されている。これらの保護枠1,2及びト
レー3は、それぞれ、タルク等の充填剤が混入されたポ
リプロピレン又は充填剤が混入されていないポリプロピ
レン、ポリエチレン及びその他の熱可塑性プラスチック
から形成されており、このうち、保護枠1,2は射出成
形により成形され、トレー3は射出成形又はプレス成形
により成形されている。保護枠1,2は上下が開口され
た略箱型に形成されており、図1中、大きい保護枠1は
下方のトレー3に4個配置可能であり、小さい保護枠2
は上方のトレー3に6個配置可能である。大きい保護枠
1の縦方向の寸法は小さい保護枠2の縦方向の寸法と同
じであるが、大きい保護枠1の横方向の寸法は小さい保
護枠2の横方向の寸法より長く形成されている。
【0010】保護枠1の詳細な構造が図2及び図3に示
されている。図2は保護枠1の一部を切り欠いた正面図
であり、図3は図2のIII-III 線に沿う矢視図である。
これらの図において、保護枠1の上部は横方向の両側
(図3では一側のみ示す)に内側にセットバックした直
線部1Aを有し、この直線部1A以外の部分には上下に
伸びる縦リブ4が複数形成されている。保護枠1の下部
は直線部1Aの下方に上下に伸びる縦リブ5が複数形成
されている。また、保護枠1のコーナ部は他の部位より
強度を高くするために、その厚さが他の部位に比べて厚
く形成されている。保護枠1は上部の開口部寸法が下部
の開口部寸法より短くされて互いに一部を入れ子状に収
納可能とされており(図2の想像線参照)、その中間部
には収納された保護枠1の底部を係止する係止部として
の段差1Bが形成されている。この段差1Bは、直線部
1Aにあっては、図4に示される通り、保護枠1の底部
全体が当接するように直線状に形成されており、直線部
1A以外にあっては、図5に示される通り、保護枠1の
底部の一部が当接するようにテーパ状に形成されてい
る。小さい保護枠2の構造は寸法が相違する点を除いて
は大きい保護枠1と同じである。
【0011】トレー3の詳細な構造が図6及び図7に示
されている。図6はトレー3の平面図であり、図7は図
6のVII-VII 線に沿う矢視断面図である。これらの図に
おいて、トレー3は、保護枠1,2の底部が嵌合可能と
される上面部3Aと保護枠1,2の頂部が嵌合可能とさ
れる下面部3Bとを有する構造である。これらの上面部
3A及び下面部3Bは、それぞれ複数の突起3Cを有
し、隣合う突起3Cの間に形成された溝が保護枠1,2
を嵌合する凹部3Dとされている。上下2個のトレー3
の凹部3Dに保護枠1,2の頂部及び底部が嵌合された
状態では、保護枠1,2の内部は密閉構造とされてい
る。これらの凹部3Dは大小の保護枠1,2を嵌合でき
る形状とされている。即ち、大きい保護枠1は、図6
中、一点鎖線で示される通り、両側と中央との凹部3B
に嵌合され、小さな保護枠2は、図6中、二点鎖線(想
像線)で示される通り、両側と両側及び中央の間に形成
された部分との凹部3Bに嵌合される。トレー3の突起
3Cは上面部3Aと下面部3Bとでは横方向にずれて形
成されており、上方のトレー3の突起3Cは下方のトレ
ー3の凹部3Bに嵌合される構造とされている(図7の
想像線参照)。
【0012】この構成の第1実施例では、ブラウン管等
の内容物を目的地まで搬送するため、トレー3の上に保
護枠1を複数配置し、これらの保護枠1の中に内容物を
それぞれ収納し、内容物が収納された保護枠1の上に他
のトレー3を配置し、このトレー3の上に複数の保護枠
2を配置してトレー3と保護枠1,2とを所定の階数積
層する。最上階の保護枠1,2の上には図示しないカバ
ーを配置する。この状態で貨車等の輸送手段により内容
物を目的地まで搬送するが、トレー3と保護枠1,2と
は互いに嵌合されているので、輸送中に荷崩れすること
がない。内容物を目的地まで搬送した後は、トレー3同
士を互いに嵌合するとともに保護枠1同士及び保護枠2
同士を互いに入れ子状に収納し、これらを嵩張らない状
態で輸送手段により返却する。保護枠1同士が嵌合され
た状態では、一の保護枠1の段差1Bにより他の保護枠
1の底部を係止しているので、保護枠1同士が嵌まり込
んで抜けなくなることを防止できる。
【0013】従って、第1実施例によれば、互いに一部
を入れ子状に収納可能とされた複数の保護枠1,2と、
これらの保護枠1,2の底部が嵌合可能とされる上面部
3Aと保護枠1,2の頂部が嵌合可能とされる下面部3
Bとをそれぞれ有する複数のトレー3とを備えて搬送用
トレーセットを構成し、保護枠1,2は、収納された保
護枠1,2の底部を係止する段差1Bを有し、複数のト
レー3は互いに上下に嵌合可能としたから、返却時に
は、保護枠1,2同士だけでなく複数のトレー3同士も
互いに嵌合してネスティング高さを低くできるから、輸
送効率が良い。また、第1実施例では、保護枠1,2の
上部及び下部にはそれぞれ上下に伸びる縦リブ4,5を
形成したから、保護枠1,2自体の強度を高くでき、保
護枠1,2の運搬作業時等に保護枠1,2が破損するこ
とがない。
【0014】さらに、保護枠1,2はトレー3の凹部3
Dに嵌合される構造であるから、搬送時に保護枠1,2
がトレー3に対してずれることがなく、しかも、この凹
部3Dは横方向の寸法が異なる複数の保護枠1,2を嵌
合できる構造であるから、1種類のトレー3で大小2種
類の保護枠1,2を搬送することができ、部品点数の減
少が図れる。また、保護枠1,2のコーナ部の強度を他
の部位の強度より高くしたから、運搬作業時等に保護枠
1,2のコーナ部が他の保護枠1,2等に干渉しても、
保護枠1,2が破損することがない。さらに、保護枠
1,2とこの保護枠1,2が嵌合される上下のトレー3
とにより保護枠1,2の内部を密閉する構造としたか
ら、外部からほこりや水が保護枠1,2の内部に入り込
むことを防止でき、ブラウン管等の内容物の品質を低下
させることがない。
【0015】次に、本発明の第2実施例を図8から図1
1に基づいて説明する。図8は搬送用トレーセットを示
す縦断面図であり、図9はトレーの平面図である。これ
らの図において、第2実施例の搬送用トレーセットは、
複数の保護枠11,12と、これらの保護枠11,12
が配置される複数のトレー13とから構成され、これら
の保護枠11,12及びトレー13は、第1実施例の保
護枠1,2及びトレー3と同様の材質及び成形法から形
成されている。保護枠11,12は上下が開口された略
箱型に形成されており、図9の一点鎖線で示されるよう
に、大きい保護枠11はトレー13に4個配置可能であ
り、図9の二点鎖線で示されるように、小さい保護枠1
2はトレー13に6個配置可能である。大きい保護枠1
1の縦方向の寸法は小さい保護枠12の縦方向の寸法と
同じであるが、大きい保護枠11の横方向の寸法は小さ
い保護枠12の横方向の寸法より長く形成されている。
【0016】保護枠11,12は外形が角錐状に形成さ
れ、かつ、上下が開口された略箱型の構造である。これ
らの保護枠11,12では頂部の開口面積が底部の開口
面積より小さく形成されている。大きな保護枠11同士
は互いに一部を入れ子状に収納可能とされており(図8
の想像線参照)、その内壁中間部には収納された保護枠
11の頂部を係止する係止部としての突起11Aが形成
されている。小さな保護枠12同士は互いに一部を入れ
子状に収納可能とされており、その内壁中間部に突起1
2Aが形成されている。
【0017】トレー13は、保護枠11,12の底部が
嵌合可能とされる上面部13Aと、保護枠11,12の
頂部が嵌合可能とされる下面部13Bと、これらの上面
部13A及び下面部13Bの外縁に形成された外縁部1
3Cとを有する構造である。上面部13Aは大小2種類
の矩形状隆起部13Dを複数有し、隣合う隆起部13D
の間及び隆起部13Dと外縁部13Cとの間は、それぞ
れ保護枠11,12の底部を嵌合する凹部13Eとされ
ている。これらの凹部13Eには水抜き用の孔部13F
が所定箇所に形成されている。下面部13Bには、保護
枠11,12の頂部を嵌合する複数の凹部13Eとこれ
らの凹部13Eの間に形成された格子状リブ14が形成
されている。外縁部13Cの構造が図10及び図11に
示されている。図10に示される通り、外縁部13Cは
断面形状が段付キャップ状に形成されており、この外縁
部13Cの内部は、他のトレー13の外縁部13Cと嵌
合できる大きさを有する(想像線参照)。また、図9に
示される通り、外縁部13Cの所定位置には図示しない
トレー搬送用ロボットがトレー13を把持するための係
止溝15が形成され、この係止溝15は、図11に示さ
れる通り、ロボットの爪16が入るに十分な奥行きを有
する。
【0018】この構成の第2実施例において、保護枠1
1,12及びトレー13を使用して内容物を目的地まで
搬送する方法及び保護枠11,12及びトレー13を返
却する方法は前記第1実施例と同じである。従って、第
2実施例によれば、返却時には、保護枠11,12同士
だけでなく複数のトレー13同士も互いに嵌合してネス
ティング高さを低くできるから、輸送効率が良く、保護
枠11,12はトレー13の凹部13Eに嵌合される構
造であるから、搬送時に保護枠11,12がトレー13
に対してずれることがなく、しかも、1種類のトレー1
3で大小2種類の保護枠11,12を搬送して部品点数
の減少が図れるという第1実施例と同様の効果を奏する
ことができる。さらに、第2実施例では、トレー13の
下面に格子状リブ14を形成したから、トレー13自体
の強度を高いものにでき、よって、トレー13に内容物
が収納された保護枠11,12が配置されても、その重
さでトレー13が撓んだり破損することがない。また、
トレー13の凹部13Eに水抜き用の孔部13Fを形成
したから、凹部13Eに水が溜まることがない。
【0019】次に、本発明の第3実施例を図12から図
14に基づいて説明する。図12はトレーの上に1個の
保護枠が配置された状態を示す斜視図であり、図13は
トレーの平面図であり、図14は搬送用トレーセットの
一部を示す縦断面図である。これらの図において、第3
実施例の搬送用トレーセットは、複数の保護枠22と、
これらの保護枠22が配置される複数のトレー23と、
最上階の保護枠22の上に配置されるカバー24とから
構成され、これらの保護枠22、トレー23及びカバー
24は、第1実施例の保護枠1,2及びトレー3と同様
の材質及び成形法から形成されている。
【0020】保護枠22は上下が開口された略箱型に形
成されており、保護枠22の上部外側には上下に伸びる
縦リブ25が複数形成され、保護枠22の下部内側には
上下に伸びる縦リブ26が複数形成され、一の保護枠2
2の上部に形成された縦リブ25は他の保護枠22の下
部に形成された縦リブ26に嵌合可能とされている。保
護枠22は上部の開口部寸法が下部の開口部寸法より短
くされて互いに一部を入れ子状に収納可能とされてお
り、その中間部には収納された保護枠22の底部を係止
する係止部としての段差22Bが形成されている。図1
3の二点鎖線で示されるように、保護枠22はトレー2
3に5個配置可能であり、この保護枠22より縦方向寸
法及び横方向寸法の大きい保護枠21は、図13中、一
点鎖線で示されるように、4個配置可能である。この保
護枠21は、寸法が相違する点を除いては保護枠22と
同じ構造である。
【0021】トレー23は、保護枠21,22の底部が
嵌合可能とされる上面部23Aと、保護枠21,22の
頂部が嵌合可能とされる下面部23Bと、これらの上面
部23A及び下面部23Bの外縁に形成された外縁部2
3Cとを有する構造である。上面部23Aは、長手方向
の中央線に沿って形成された複数の第1隆起部23D
と、この第1隆起部23Dの両側に形成された複数の矩
形状の第2隆起部23Eと、第2隆起部23Eの外縁部
に立設され保護枠22の下部内壁平面部22Cを係止す
る係止突起27から構成され、これらの第2隆起部23
Eは格子状リブ28を有する構造である。隣合う隆起部
23D,23Eの間及び隆起部23D,23Eと外縁部
23Cとの間は、それぞれ保護枠21,22の底部を嵌
合する凹部23Fとされている。下面部23Bには、保
護枠21,22の頂部を嵌合する複数の凹部23Fとこ
れらの凹部23Fの間に形成された格子状リブ28が形
成されている。
【0022】外縁部23Cは断面形状がキャップ状に形
成されており、その下端部には係合片29がトレー23
の所定位置に形成されている。この係合片29は、複数
のトレー23が互いに上下に嵌合できるようにするため
のものであり、その内壁部が他のトレー23の外縁部2
3Cの上部外壁部と係合する(図14の想像線参照)。
また、図12に示される通り、外縁部23Cの所定位置
には図示しないトレー搬送用ロボットがトレー23を把
持するための係止溝30が形成されている。カバー24
は平板状に形成された本体24Aとこの本体24Aの外
縁部に形成された外縁部24Bとから構成されている。
本体24Aの下面には前記凹部23Fが形成されてい
る。外縁部24Bは前記外縁部23Cと同様な構造とさ
れている。
【0023】この構成の第3実施例において、保護枠2
1,22及びトレー23を使用して内容物を目的地まで
搬送する方法及び保護枠21,22及びトレー23を返
却する方法は前記第1及び第2実施例と同じである。従
って、第3実施例によれば、返却時には、保護枠21,
22同士だけでなく複数のトレー23同士も互いに嵌合
してネスティング高さを低くできるから、輸送効率が良
く、保護枠21,22はトレー23の凹部23Fに嵌合
される構造であるから、搬送時に保護枠21,22がト
レー23に対してずれることがなく、しかも、1種類の
トレー23で小さな保護枠22と大きな保護枠21を搬
送して部品点数の減少が図れるという第1及び第2実施
例と同様の効果を奏することができる。また、保護枠2
1,22とこれらの保護枠21,22が嵌合される上下
のトレー23とにより保護枠21,22の内部を密閉す
る構造としたから、外部からほこりや水が保護枠21,
22の内部に入り込むことを防止できる。
【0024】また、第3実施例では、トレー23の下面
だけでなく上面にも格子状リブ28を形成したから、ト
レー23自体の強度をより高いものにできる。さらに、
第3実施例では、保護枠21,22の上部及び下部には
それぞれ上下に伸びる縦リブ25,26を形成したか
ら、保護枠21,22自体の強度を高くでき、しかも、
一の保護枠21,22の上部に形成された縦リブ25は
他の保護枠21,22の下部に形成された縦リブ26に
嵌合可能としたから、保護枠21,22同士を入れ子状
に収納した状態では、保護枠21,22同士の動きが規
制され、保護枠21,22の運搬等の作業が容易とな
る。また、トレー23の上面部23Aは、保護枠21,
22の下部内壁平面部22Cを係止する係止突起27を
有する構造としたから、搬送時における保護枠21,2
2のトレー23に対するずれをより効果的に防止でき
る。
【0025】なお、本発明では、前記実施例の構成に限
定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲
であれば次に示す変形例を含むものである。例えば、前
記各実施例では、保護枠1,2,11,12,21,2
2は頂部が底部より大きな形状としたが、本発明では、
この逆でもよく、あるいは、頂部と底部とが同一形状と
してもよい。さらに、保護枠1,2,11,12,2
1,22を略箱型の形状としたが、筒状の形状としても
よい。また、トレー3,13,23は、横方向の寸法が
異なる複数の保護枠1,2,11,12,21,22を
嵌合する構造とされたが、横方向の寸法が大きい保護枠
1,11,21のみ、あるいは、横方向の寸法が小さい
保護枠2,12,22のみが嵌合される構造としてもよ
い。さらに、トレー13,23の上面あるいは下面に設
けられた格子状リブ14,28は、図示のものに限定さ
れるものではなく、リブの高さは任意であり、例えば、
下面のリブの高さをトレー13,23の外縁部13C,
23Cの下端まで伸びたものであってもよい。さらに、
保護枠1,2,11,12,21,22及びトレー3,
13,23を木材又は金属から形成してもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、互いに一部を入れ子状
に収納可能とされた複数の保護枠と、これらの保護枠の
底部が嵌合可能とされる上面部と保護枠の頂部が嵌合可
能とされる下面部とをそれぞれ有する複数のトレーとを
備えて搬送用トレーセットを構成し、保護枠は、収納さ
れた保護枠を係止する係止部を有し、複数のトレーは互
いに上下に嵌合可能としたから、返却時には、保護枠同
士だけでなく複数のトレー同士も互いに嵌合してネステ
ィング高さを低くできるから、輸送効率を良くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る搬送用トレーセット
の概略構成が示される斜視図である。
【図2】保護枠の一部を切り欠いた正面図である。
【図3】図2のIII-III 線に沿う矢視図である。
【図4】図3のIV-IV 線に沿う矢視断面図である。
【図5】図3のV-V 線に沿う矢視断面図である。
【図6】トレーの平面図である。
【図7】図6のVII-VII 線に沿う矢視断面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る搬送用トレーセット
を示す縦断面図である。
【図9】トレーの平面図である。
【図10】図9のX-X 線に沿う矢視断面図である。
【図11】図9のXI-XI 線に沿う矢視断面図である。
【図12】本発明の第3実施例に係る搬送用トレーセッ
トを示す斜視図である。
【図13】トレーの平面図である。
【図14】搬送用トレーセットの一部を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1,2,11,12,21,22 保護枠 3,13,23 トレー 1B,22B 係止部としての段差 11A 係止部としての突起 4,5,25,26 縦リブ 3D,13E,23F 凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに一部を入れ子状に収納可能とされた
    複数の保護枠と、これらの保護枠の底部が嵌合可能とさ
    れる上面部と前記保護枠の頂部が嵌合可能とされる下面
    部とをそれぞれ有する複数のトレーとを備え、前記複数
    の保護枠は、それぞれ収納された保護枠を係止する係止
    部を有し、前記複数のトレーは互いに上下に嵌合可能と
    されたことを特徴とする搬送用トレーセット。
  2. 【請求項2】請求項1記載の搬送用トレーセットにおい
    て、前記保護枠の上部及び下部にはそれぞれ上下に伸び
    る縦リブが形成され、一の保護枠の上部に形成された縦
    リブは他の保護枠の下部に形成された縦リブに嵌合可能
    とされていることを特徴とする搬送用トレーセット。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の搬送用トレーセット
    において、前記トレーの上面及び下面の少なくとも一方
    には格子状リブが形成されていることを特徴とする搬送
    用トレーセット。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の搬送用
    トレーセットにおいて、前記複数の保護枠は横方向の寸
    法がそれぞれ相違し、前記トレーは、横方向の寸法が異
    なる複数の保護枠を嵌合する凹部を有することを特徴と
    する搬送用トレーセット。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の搬送用
    トレーセットにおいて、前記複数の保護枠は、それぞれ
    コーナ部の強度が他の部位の強度より高いことを特徴と
    する搬送用トレーセット。
JP22307494A 1994-09-19 1994-09-19 搬送用トレーセット Withdrawn JPH0885547A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011063305A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Gifu Plast Ind Co Ltd パレットボックス
WO2021097465A1 (en) * 2019-11-17 2021-05-20 Cleanpal Holdco, Lp Pallet, stacking element and transportation system

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