JPH0885367A - エンジンの制御装置 - Google Patents
エンジンの制御装置Info
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- JPH0885367A JPH0885367A JP25008794A JP25008794A JPH0885367A JP H0885367 A JPH0885367 A JP H0885367A JP 25008794 A JP25008794 A JP 25008794A JP 25008794 A JP25008794 A JP 25008794A JP H0885367 A JPH0885367 A JP H0885367A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- eco
- run
- throttle
- run operation
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- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、第1のエコラン運転状態の実行中
でも、スロットル全閉操作時には、制御手段によって発
進クラッチを接続させるとともに燃料供給を停止する第
2のエコラン運転状態に優先的に移行させ、エンジンブ
レーキを有効的に使用可能とし、制動効果を高めること
を目的としている。 【構成】 このため、エンジン要求負荷量検出手段から
の検出信号を入力し運転操作状態や車両走行状態に応じ
て発進クラッチを解放しエンジンを停止させる第1のエ
コラン運転状態とするとともに、スロットル全閉操作時
に発進クラッチを接続させ且つ燃料供給を停止した第2
のエコラン運転状態とする制御手段を設け、制御手段に
は第1のエコラン運転状態の実行中でも第2のエコラン
運転状態に移行させる第2のエコラン運転状態の優先機
能を付加して設けている。
でも、スロットル全閉操作時には、制御手段によって発
進クラッチを接続させるとともに燃料供給を停止する第
2のエコラン運転状態に優先的に移行させ、エンジンブ
レーキを有効的に使用可能とし、制動効果を高めること
を目的としている。 【構成】 このため、エンジン要求負荷量検出手段から
の検出信号を入力し運転操作状態や車両走行状態に応じ
て発進クラッチを解放しエンジンを停止させる第1のエ
コラン運転状態とするとともに、スロットル全閉操作時
に発進クラッチを接続させ且つ燃料供給を停止した第2
のエコラン運転状態とする制御手段を設け、制御手段に
は第1のエコラン運転状態の実行中でも第2のエコラン
運転状態に移行させる第2のエコラン運転状態の優先機
能を付加して設けている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの制御装置に
係り、特に第1のエコラン運転状態におけるスロットル
全閉操作時に、発進クラッチを接続させるとともに燃料
供給を停止する第2のエコラン運転状態に優先的に移行
させる機能を有するエンジンの制御装置に関する。
係り、特に第1のエコラン運転状態におけるスロットル
全閉操作時に、発進クラッチを接続させるとともに燃料
供給を停止する第2のエコラン運転状態に優先的に移行
させる機能を有するエンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、エンジンの特性がその
ままの状態では不向きなので、エンジンと車輪間の動力
伝達系に変速機を介設している。
ままの状態では不向きなので、エンジンと車輪間の動力
伝達系に変速機を介設している。
【0003】エンジンにおいては、燃費を低減させるた
めに、所定条件でエンジンを自動的に停止始動制御する
自動停止始動制御装置が備えられているものがある。
めに、所定条件でエンジンを自動的に停止始動制御する
自動停止始動制御装置が備えられているものがある。
【0004】この自動停止始動制御装置としては、例え
ば、特開平4−246252号公報、特開平4−358
729号公報、特開平5−1592号公報に開示されて
いる。特開平4−246252号公報に記載のものは、
エンジンの停止中にアクセルペダルが踏み込まれた際
に、所定の始動条件の成立によりスタータを動作させて
エンジンを自動的に再始動制御するものである。特開平
4−358729号公報に記載のものは、エンジンの停
止中にエンジンの停止時から所定時間経過した条件と変
速機がニュートラル状態である条件と車両が停止状態で
ある条件とを満足した場合には、エンジンを自動的に再
始動制御するものである。特開平5−1592号公報に
記載のものは、エンジンの運転中に車両が停車状態であ
ることとクラッチペダルが所定未満の踏込み操作状態で
あることと電気機器が非通電状態であることとの停止条
件が成立する場合にはエンジンを停止すべく制御し、こ
の停止条件の成立によるエンジンの停止後にクラッチペ
ダルが所定以上の踏込み状態であることの始動条件が成
立する場合にはエンジンを始動すべく制御し、この始動
条件の成立によるエンジンの始動後に車両が設定車速以
上を所定時間以上継続していないことの禁止条件が成立
する場合には停止条件の成立によるエンジンの停止を禁
止するものである。
ば、特開平4−246252号公報、特開平4−358
729号公報、特開平5−1592号公報に開示されて
いる。特開平4−246252号公報に記載のものは、
エンジンの停止中にアクセルペダルが踏み込まれた際
に、所定の始動条件の成立によりスタータを動作させて
エンジンを自動的に再始動制御するものである。特開平
4−358729号公報に記載のものは、エンジンの停
止中にエンジンの停止時から所定時間経過した条件と変
速機がニュートラル状態である条件と車両が停止状態で
ある条件とを満足した場合には、エンジンを自動的に再
始動制御するものである。特開平5−1592号公報に
記載のものは、エンジンの運転中に車両が停車状態であ
ることとクラッチペダルが所定未満の踏込み操作状態で
あることと電気機器が非通電状態であることとの停止条
件が成立する場合にはエンジンを停止すべく制御し、こ
の停止条件の成立によるエンジンの停止後にクラッチペ
ダルが所定以上の踏込み状態であることの始動条件が成
立する場合にはエンジンを始動すべく制御し、この始動
条件の成立によるエンジンの始動後に車両が設定車速以
上を所定時間以上継続していないことの禁止条件が成立
する場合には停止条件の成立によるエンジンの停止を禁
止するものである。
【0005】また、車両に搭載するエンジンには、発進
クラッチが備えられた変速機として例えば連続可変変速
機(CVT)が連結されているものがある。この連続可
変変速機は、駆動プーリと被動プーリとに巻掛けられた
ベルトの回転半径を変化させて変速比を連続的に制御す
るものである。
クラッチが備えられた変速機として例えば連続可変変速
機(CVT)が連結されているものがある。この連続可
変変速機は、駆動プーリと被動プーリとに巻掛けられた
ベルトの回転半径を変化させて変速比を連続的に制御す
るものである。
【0006】この連続可変変速機が連結されたエンジン
において、燃費を低減させるためには、例えば、車両の
停止時にエンジンを停止したり、あるいはまた、車両の
走行中には発進クラッチを断状態にしてエンジンを停止
している。
において、燃費を低減させるためには、例えば、車両の
停止時にエンジンを停止したり、あるいはまた、車両の
走行中には発進クラッチを断状態にしてエンジンを停止
している。
【0007】また、このように連続可変変速機が連結さ
れたエンジンにおいて、燃費を低減する装置としては、
例えば、特開平4−278841号公報に開示されてい
る。この特開平4−278841号公報に記載のもの
は、エンジンと連続可変変速機間にクラッチを前後に有
するフライホイールが設けられ、車両の停止時・走行中
にエンジンを停止するが、このとき、フライホイールの
前後のクラッチで伝動経路を断状態とし、フライホイー
ルの慣性で補機類を駆動するものである。
れたエンジンにおいて、燃費を低減する装置としては、
例えば、特開平4−278841号公報に開示されてい
る。この特開平4−278841号公報に記載のもの
は、エンジンと連続可変変速機間にクラッチを前後に有
するフライホイールが設けられ、車両の停止時・走行中
にエンジンを停止するが、このとき、フライホイールの
前後のクラッチで伝動経路を断状態とし、フライホイー
ルの慣性で補機類を駆動するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のエン
ジンの制御装置においては、所定の条件成立時に発進ク
ラッチを解放し、アクセルペダルの踏み込み状態に拘ら
ず空気流量を減少させてアイドル運転とするエコラン運
転を採用するものがある。
ジンの制御装置においては、所定の条件成立時に発進ク
ラッチを解放し、アクセルペダルの踏み込み状態に拘ら
ず空気流量を減少させてアイドル運転とするエコラン運
転を採用するものがある。
【0009】そして、参考までに記載すると、特許出願
人は、アイドル運転方式や他の方式であるエンジン停止
方式のエコラン運転システムの出願を既に完了してい
る。
人は、アイドル運転方式や他の方式であるエンジン停止
方式のエコラン運転システムの出願を既に完了してい
る。
【0010】また、エコラン運転を行うための状態の判
定、つまりエコラン運転判定方策には、以下の5つがあ
る。 、スロットル全閉時(発進クラッチを接続し、燃料停
止制御を行う。) 、スロットル全閉時(低車速にて発進クラッチを解放
し、車両停止に備える。) 、低スロットル時(車速に対するスロットル開度に対
応させ、発生トルク0〓m位置ではエコラン運転を行
う。) 、減速走行時(車速に対するスロットル開度を車両の
減速度から運転者の減速走行意志を判定し、エコラン運
転を行う。) 、定速走行時(車速に対するスロットル開度を車両の
減速度から運転者の減速走行意志を判定し、エコラン運
転を行う。)
定、つまりエコラン運転判定方策には、以下の5つがあ
る。 、スロットル全閉時(発進クラッチを接続し、燃料停
止制御を行う。) 、スロットル全閉時(低車速にて発進クラッチを解放
し、車両停止に備える。) 、低スロットル時(車速に対するスロットル開度に対
応させ、発生トルク0〓m位置ではエコラン運転を行
う。) 、減速走行時(車速に対するスロットル開度を車両の
減速度から運転者の減速走行意志を判定し、エコラン運
転を行う。) 、定速走行時(車速に対するスロットル開度を車両の
減速度から運転者の減速走行意志を判定し、エコラン運
転を行う。)
【0011】なお、上記の各条件の優先順位については
明確となっておらず、参考として図9に従来のエコラン
運転の状態遷移図を開示する。
明確となっておらず、参考として図9に従来のエコラン
運転の状態遷移図を開示する。
【0012】しかし、上記のエコラン運転判定方策に
おいては、車速が極低速時にのみ移行する状態と限定し
ているので、上記〜からの状態に遷移することは
考えられない。
おいては、車速が極低速時にのみ移行する状態と限定し
ているので、上記〜からの状態に遷移することは
考えられない。
【0013】この結果、上記〜のエコラン運転判定
方策において、発進クラッチを解放させたエコラン運転
中に、スロットル全閉状態が検出された場合には、図9
に示す如く、一度通常走行を介して、スロットル全閉時
の発進クラッチを接続させたエコラン運転を行っている
ことにより、通常走行を通過する分だけエコラン運転が
減少するという不都合がある。
方策において、発進クラッチを解放させたエコラン運転
中に、スロットル全閉状態が検出された場合には、図9
に示す如く、一度通常走行を介して、スロットル全閉時
の発進クラッチを接続させたエコラン運転を行っている
ことにより、通常走行を通過する分だけエコラン運転が
減少するという不都合がある。
【0014】また、エンジンブレーキの効果がスロット
ル全閉操作に遅れて発生することにより、ドライバビリ
ティが悪化し、実用上不利であるという不都合がある。
ル全閉操作に遅れて発生することにより、ドライバビリ
ティが悪化し、実用上不利であるという不都合がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、所定の条件に応じて発進ク
ラッチを接続または解放させエンジンの始動及び停止さ
せるエコラン運転方式を有するエンジンの制御装置にお
いて、エンジン要求負荷量を検出するエンジン要求負荷
量検出手段を設け、このエンジン要求負荷量検出手段か
らの検出信号を入力し運転操作状態や車両走行状態に応
じて発進クラッチを解放しエンジンを停止させる第1の
エコラン運転状態とするとともにスロットル全閉操作時
に前記発進クラッチを接続させ且つ燃料供給を停止した
第2のエコラン運転状態とすべく制御する制御手段を設
け、この制御手段には第1のエコラン運転状態の実行中
でも第2のエコラン運転状態に移行させる第2のエコラ
ン運転状態の優先機能を付加して設けたことを特徴とす
る。
述不都合を除去するために、所定の条件に応じて発進ク
ラッチを接続または解放させエンジンの始動及び停止さ
せるエコラン運転方式を有するエンジンの制御装置にお
いて、エンジン要求負荷量を検出するエンジン要求負荷
量検出手段を設け、このエンジン要求負荷量検出手段か
らの検出信号を入力し運転操作状態や車両走行状態に応
じて発進クラッチを解放しエンジンを停止させる第1の
エコラン運転状態とするとともにスロットル全閉操作時
に前記発進クラッチを接続させ且つ燃料供給を停止した
第2のエコラン運転状態とすべく制御する制御手段を設
け、この制御手段には第1のエコラン運転状態の実行中
でも第2のエコラン運転状態に移行させる第2のエコラ
ン運転状態の優先機能を付加して設けたことを特徴とす
る。
【0016】
【作用】上述の如く発明したことにより、発進クラッチ
を解放しエンジンを停止させる第1のエコラン運転状態
の実行中において、スロットル全閉操作時には、制御手
段によって発進クラッチを接続させるとともに燃料供給
を停止する第2のエコラン運転状態に優先的に移行さ
せ、エンジンブレーキを有効的に使用可能とし、制動効
果を高めている。
を解放しエンジンを停止させる第1のエコラン運転状態
の実行中において、スロットル全閉操作時には、制御手
段によって発進クラッチを接続させるとともに燃料供給
を停止する第2のエコラン運転状態に優先的に移行さ
せ、エンジンブレーキを有効的に使用可能とし、制動効
果を高めている。
【0017】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0018】図1〜図8はこの発明の実施例を示すもの
である。図2において、2は車両(図示せず)に搭載さ
れたエンジン、4はエンジン2の制御装置、6は吸気マ
ニホルド、8は吸気通路、10は燃料噴射弁、12はエ
アクリーナ、14はスタータである。前記エンジン2に
は、変速部16を有する変速機(連続可変変速機:CV
T)18が連設される。この変速機18は、駆動プーリ
20と、被動プーリ22と、この駆動プーリ20と被動
プーリ22とに巻掛けられたベルト24とを有してい
る。
である。図2において、2は車両(図示せず)に搭載さ
れたエンジン、4はエンジン2の制御装置、6は吸気マ
ニホルド、8は吸気通路、10は燃料噴射弁、12はエ
アクリーナ、14はスタータである。前記エンジン2に
は、変速部16を有する変速機(連続可変変速機:CV
T)18が連設される。この変速機18は、駆動プーリ
20と、被動プーリ22と、この駆動プーリ20と被動
プーリ22とに巻掛けられたベルト24とを有してい
る。
【0019】前記駆動プーリ20は、駆動軸26と、こ
の駆動軸26に一体的に設けられた駆動側固定プーリ部
片28と、該駆動軸26に軸方向移動可能で且つ回転不
可能に設けられた駆動側可動プーリ部片30とを有して
いる。
の駆動軸26に一体的に設けられた駆動側固定プーリ部
片28と、該駆動軸26に軸方向移動可能で且つ回転不
可能に設けられた駆動側可動プーリ部片30とを有して
いる。
【0020】また、前記被動プーリ22は、前記駆動軸
26と略平行に配設された被動軸32と、この被動軸3
2に一体的に設けられた被動側固定プーリ部片34と、
該被動軸32に軸方向移動可能で且つ回転不可能に設け
られた被動側可動プーリ部片36とを有している。
26と略平行に配設された被動軸32と、この被動軸3
2に一体的に設けられた被動側固定プーリ部片34と、
該被動軸32に軸方向移動可能で且つ回転不可能に設け
られた被動側可動プーリ部片36とを有している。
【0021】更に、前記エンジン2のクランク軸38と
変速機18の駆動軸26間には、接続・解放可能な発進
クラッチ40が設けられている。また、エンジン2に
は、図3に示す如く、エンジン停止始動装置42が設け
られる。このエンジン停止始動装置42は、所定の停止
条件及び始動条件が成立すると、制御手段44によって
エンジン2を自動的に停止始動するものである。
変速機18の駆動軸26間には、接続・解放可能な発進
クラッチ40が設けられている。また、エンジン2に
は、図3に示す如く、エンジン停止始動装置42が設け
られる。このエンジン停止始動装置42は、所定の停止
条件及び始動条件が成立すると、制御手段44によって
エンジン2を自動的に停止始動するものである。
【0022】即ち、エンジン停止始動装置42にあって
は、制御手段44が変速機用制御部46とエンジン用制
御部48とからなり、そして、変速機用制御部46がエ
ンジン停止要求信号をエンジン用制御部48に出力する
と、このエンジン用制御部48が燃料噴射弁10の作動
を停止してエンジン2への燃料供給を停止し且つ点火制
御信号を点火プラグ50に出力する一方、変速機用制御
部46が始動信号をスタータ14に出力すると、スター
タ14が作動してエンジン2が始動するものである。
は、制御手段44が変速機用制御部46とエンジン用制
御部48とからなり、そして、変速機用制御部46がエ
ンジン停止要求信号をエンジン用制御部48に出力する
と、このエンジン用制御部48が燃料噴射弁10の作動
を停止してエンジン2への燃料供給を停止し且つ点火制
御信号を点火プラグ50に出力する一方、変速機用制御
部46が始動信号をスタータ14に出力すると、スター
タ14が作動してエンジン2が始動するものである。
【0023】前記エンジン停止始動装置44において
は、図4に示す如く、エンジン2の通常の運転時に、エ
ンジン停止要求信号を出力させず、また、燃料噴射弁1
0や点火プラグ50を通常に作動させてエンジン2を通
常に制御し、スタータ14を停止している。また、前記
エンジン2の停止中には、エンジン停止要求信号を出力
させ、また、燃料噴射弁10や点火プラグ50の作動を
停止し、スタータ14を停止している。更に、エンジン
2の始動時には、燃料消費量を低減させるエコラン運転
から脱出する時であり、エンジン停止要求信号を出力さ
せず、また、燃料噴射弁10や点火プラグ50を通常に
作動させてエンジン2を通常に制御し、スタータ14を
作動している。
は、図4に示す如く、エンジン2の通常の運転時に、エ
ンジン停止要求信号を出力させず、また、燃料噴射弁1
0や点火プラグ50を通常に作動させてエンジン2を通
常に制御し、スタータ14を停止している。また、前記
エンジン2の停止中には、エンジン停止要求信号を出力
させ、また、燃料噴射弁10や点火プラグ50の作動を
停止し、スタータ14を停止している。更に、エンジン
2の始動時には、燃料消費量を低減させるエコラン運転
から脱出する時であり、エンジン停止要求信号を出力さ
せず、また、燃料噴射弁10や点火プラグ50を通常に
作動させてエンジン2を通常に制御し、スタータ14を
作動している。
【0024】前記制御手段44には、図2に示す如く、
出力側に、燃料噴射弁10の作動を停止するためのエン
ジン停止装置52と、スタータ14を作動するためのエ
ンジン始動装置54と、発進クラッチ40を接続・解放
動作させるための発進クラッチ装置56と、変速部16
の変速比を調整するための変速比調整装置58とが連絡
している。
出力側に、燃料噴射弁10の作動を停止するためのエン
ジン停止装置52と、スタータ14を作動するためのエ
ンジン始動装置54と、発進クラッチ40を接続・解放
動作させるための発進クラッチ装置56と、変速部16
の変速比を調整するための変速比調整装置58とが連絡
している。
【0025】また、前記制御手段44には、図2に示す
如く、入力側にエンジン要求負荷量検出手段として、例
えば図示しないスロットル弁のスロットル開度(θ)を
検出するスロットル開度センサ60と、クランク軸38
の回転をエンジン回転速度(Ne)として検出するエン
ジン回転速度センサ62と、変速機18の駆動軸26の
回転を変速部入力回転速度(Ni)として検出する変速
部入力回転速度センサ64と、変速機18の被動軸32
の回転を車速(Nv)として検出する車速センサ66
と、その他のセンサ68とが連絡している。
如く、入力側にエンジン要求負荷量検出手段として、例
えば図示しないスロットル弁のスロットル開度(θ)を
検出するスロットル開度センサ60と、クランク軸38
の回転をエンジン回転速度(Ne)として検出するエン
ジン回転速度センサ62と、変速機18の駆動軸26の
回転を変速部入力回転速度(Ni)として検出する変速
部入力回転速度センサ64と、変速機18の被動軸32
の回転を車速(Nv)として検出する車速センサ66
と、その他のセンサ68とが連絡している。
【0026】前記エンジン要求負荷量検出手段として
は、スロットル開度センサ60以外にも、負圧センサや
アイドルスイッチ、そしてアクセルペダルスイッチ等を
使用することができる。
は、スロットル開度センサ60以外にも、負圧センサや
アイドルスイッチ、そしてアクセルペダルスイッチ等を
使用することができる。
【0027】そして、前記制御手段44は、運転操作状
態や車両走行状態に応じて発進クラッチ40を解放しエ
ンジン2を停止させる第1のエコラン運転状態とすると
ともに、スロットル全閉操作時に前記発進クラッチ40
を接続させ且つ燃料供給を停止した第2のエコラン運転
状態とすべく制御する。このとき、制御手段44は、第
1のエコラン運転状態の実行中でも第2のエコラン運転
状態に移行させる第2のエコラン運転状態の優先機能を
付加して設ける構成とする。
態や車両走行状態に応じて発進クラッチ40を解放しエ
ンジン2を停止させる第1のエコラン運転状態とすると
ともに、スロットル全閉操作時に前記発進クラッチ40
を接続させ且つ燃料供給を停止した第2のエコラン運転
状態とすべく制御する。このとき、制御手段44は、第
1のエコラン運転状態の実行中でも第2のエコラン運転
状態に移行させる第2のエコラン運転状態の優先機能を
付加して設ける構成とする。
【0028】詳述すれば、図1に示す如く、点aにてス
ロットル全閉時となる際に、点aまでの第1のエコラン
運転状態を、上述のエコラン運転判定方策の〜にお
ける運転状態とするとともに、第2のエコラン運転状態
を、点a以降のエコラン運転判定方策のにおける運転
状態とし、前記制御手段44によってスロットル全閉時
にスロットル全閉操作と同時に発進クラッチ40を接続
させ、エコラン運転判定方策の〜における運転状態
からエコラン運転判定方策のにおける運転状態へ移行
させる。
ロットル全閉時となる際に、点aまでの第1のエコラン
運転状態を、上述のエコラン運転判定方策の〜にお
ける運転状態とするとともに、第2のエコラン運転状態
を、点a以降のエコラン運転判定方策のにおける運転
状態とし、前記制御手段44によってスロットル全閉時
にスロットル全閉操作と同時に発進クラッチ40を接続
させ、エコラン運転判定方策の〜における運転状態
からエコラン運転判定方策のにおける運転状態へ移行
させる。
【0029】また、前記制御手段44は、優先機能によ
って、たとえエコラン運転判定方策の〜における運
転状態の実行中でもエコラン運転判定方策のにおける
運転状態へ強制的且つ優先的に移行させるものである。
って、たとえエコラン運転判定方策の〜における運
転状態の実行中でもエコラン運転判定方策のにおける
運転状態へ強制的且つ優先的に移行させるものである。
【0030】次に、この実施例の作用を、図5のフロー
チャート及び図1のタイムチャートに基づいて説明す
る。
チャート及び図1のタイムチャートに基づいて説明す
る。
【0031】前記制御手段44のプログラムがスタート
(102)すると、先ず、エコラン禁止条件が成立する
か否かを判断(104)する。
(102)すると、先ず、エコラン禁止条件が成立する
か否かを判断(104)する。
【0032】この判断(104)で、エコラン禁止条件
が成立する場合には、通常のエンジン制御(106)を
行うとともに、連続可変変速機の通常のクラッチ制御
(108)を行う。
が成立する場合には、通常のエンジン制御(106)を
行うとともに、連続可変変速機の通常のクラッチ制御
(108)を行う。
【0033】前記判断(104)でエコラン禁止条件が
成立しない、つまり不成立の場合には、スロットル全閉
判定条件が成立するか否かの判断(110)を行い、こ
の判断(110)においてスロットル全閉時、且つエコ
ラン運転判定方策のが成立する場合には、エンジン2
を停止させ(112)、そして、変速機18の発進クラ
ッチ40を接続状態とする(114)。
成立しない、つまり不成立の場合には、スロットル全閉
判定条件が成立するか否かの判断(110)を行い、こ
の判断(110)においてスロットル全閉時、且つエコ
ラン運転判定方策のが成立する場合には、エンジン2
を停止させ(112)、そして、変速機18の発進クラ
ッチ40を接続状態とする(114)。
【0034】一方、前記判断(110)においてエコラ
ン運転判定方策のが不成立の場合に、エコラン運転判
定方策ののみの不成立、つまりエコラン運転判定方策
のが成立する際には、エンジン2を停止させ(11
6)、変速機18の発進クラッチ40の解放(118)
を行い、エコラン運転判定方策の、の両方が不成立
の際には、その他すなわちスロットル全閉時以外のエコ
ラン判定条件が成立するか否かの判断(120)を行
う。
ン運転判定方策のが不成立の場合に、エコラン運転判
定方策ののみの不成立、つまりエコラン運転判定方策
のが成立する際には、エンジン2を停止させ(11
6)、変速機18の発進クラッチ40の解放(118)
を行い、エコラン運転判定方策の、の両方が不成立
の際には、その他すなわちスロットル全閉時以外のエコ
ラン判定条件が成立するか否かの判断(120)を行
う。
【0035】この判断(120)でスロットル全閉時以
外のエコラン判定条件が成立する場合には、エンジン2
の停止処理(116)に戻し、判断(120)でスロッ
トル全閉時以外のエコラン判定条件が不成立の場合に
は、エンジン始動を含む通常のエンジン制御に移行させ
(122)、そして、通常のクラッチ制御(124)を
行う。
外のエコラン判定条件が成立する場合には、エンジン2
の停止処理(116)に戻し、判断(120)でスロッ
トル全閉時以外のエコラン判定条件が不成立の場合に
は、エンジン始動を含む通常のエンジン制御に移行させ
(122)、そして、通常のクラッチ制御(124)を
行う。
【0036】前記処理(108、114、118、12
4)の処理後は、このプログラムを終了(126)す
る。
4)の処理後は、このプログラムを終了(126)す
る。
【0037】このように、スロットル全閉時のエコラン
運転を最優先させ、運転者が減速意志を持ってスロット
ルペダルから足を放した場合に、スロットル全閉状態で
あると判断することができ、エコラン運転判定方策の
〜におけるクラッチ解放のエコラン運転状態から即座
にエコラン運転判定方策のにおけるスロットル全閉時
のエコラン運転状態へと移行させ、スロットル全閉操作
と同時に行われる発進クラッチ40の接続によってエン
ジンブレーキの有効的な使用を可能としている。
運転を最優先させ、運転者が減速意志を持ってスロット
ルペダルから足を放した場合に、スロットル全閉状態で
あると判断することができ、エコラン運転判定方策の
〜におけるクラッチ解放のエコラン運転状態から即座
にエコラン運転判定方策のにおけるスロットル全閉時
のエコラン運転状態へと移行させ、スロットル全閉操作
と同時に行われる発進クラッチ40の接続によってエン
ジンブレーキの有効的な使用を可能としている。
【0038】前記判断(104)におけるエコラン禁止
条件について詳述すると、図6に示す如く、前記制御手
段44のプログラムがスタート(202)すると、エコ
ラン運転を検出するエコランスイッチがONであるか否
かを判断(204)し、この判断(204)においてエ
コランスイッチがOFF、つまりNOの場合には、エコ
ラン禁止条件の成立(206)に移行させ、その後エン
ド(214)に移行させるとともに、判断(204)に
おいてエコランスイッチがON、つまりYESの場合に
は、シフトポジション位置がドライブ位置であるか否か
の判断(208)に移行させる。
条件について詳述すると、図6に示す如く、前記制御手
段44のプログラムがスタート(202)すると、エコ
ラン運転を検出するエコランスイッチがONであるか否
かを判断(204)し、この判断(204)においてエ
コランスイッチがOFF、つまりNOの場合には、エコ
ラン禁止条件の成立(206)に移行させ、その後エン
ド(214)に移行させるとともに、判断(204)に
おいてエコランスイッチがON、つまりYESの場合に
は、シフトポジション位置がドライブ位置であるか否か
の判断(208)に移行させる。
【0039】そして、判断(208)がNOの場合に
は、エコラン禁止条件の成立(206)に移行させ、判
断(208)がYESの場合には、パワーモードスイッ
チがONであるか否かの判断(210)に移行させる。
は、エコラン禁止条件の成立(206)に移行させ、判
断(208)がYESの場合には、パワーモードスイッ
チがONであるか否かの判断(210)に移行させる。
【0040】この判断(210)がYESの場合には、
エコラン禁止条件の成立(206)に移行させるととも
に、判断(210)がNOの場合には、エコラン禁止条
件の不成立(212)に移行させ、その後エンド(21
4)に移行させるものである。
エコラン禁止条件の成立(206)に移行させるととも
に、判断(210)がNOの場合には、エコラン禁止条
件の不成立(212)に移行させ、その後エンド(21
4)に移行させるものである。
【0041】また、前記判断(110)におけるスロッ
トル全閉判定条件について詳述すると、図7に示す如
く、前記制御手段44のプログラムがスタート(30
2)すると、スロットル全閉であるか否かの判断(30
4)を行う。
トル全閉判定条件について詳述すると、図7に示す如
く、前記制御手段44のプログラムがスタート(30
2)すると、スロットル全閉であるか否かの判断(30
4)を行う。
【0042】この判断(304)がNOの場合には、ス
ロットル全閉条件が不成立であるとする判定(306)
に移行させるとともに、この判断(304)がYESの
場合には、発進クラッチ40が接続状態にあるか否かの
判断(308)を行う。
ロットル全閉条件が不成立であるとする判定(306)
に移行させるとともに、この判断(304)がYESの
場合には、発進クラッチ40が接続状態にあるか否かの
判断(308)を行う。
【0043】そして、この判断(308)がNOの場合
には、エンジン回転速度Neとクラッチ解放Neトリガ
NeTR1との比較判断(310)に移行させ、判断
(308)がYESの場合には、エンジン回転速度Ne
とクラッチ接続NeトリガNeTR2との比較判断(3
12)に移行させる。
には、エンジン回転速度Neとクラッチ解放Neトリガ
NeTR1との比較判断(310)に移行させ、判断
(308)がYESの場合には、エンジン回転速度Ne
とクラッチ接続NeトリガNeTR2との比較判断(3
12)に移行させる。
【0044】上述の比較判断(310)において、 Ne≦NeTR1 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(314)し、 Ne>NeTR1 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(316)する。
判定方策のが成立していると判定(314)し、 Ne>NeTR1 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(316)する。
【0045】また、比較判断(312)において、 Ne≦NeTR2 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(314)し、 Ne>NeTR2 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(316)する。
判定方策のが成立していると判定(314)し、 Ne>NeTR2 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(316)する。
【0046】前記判定処理(306、314、316)
の処理後は、このスロットル全閉判定条件用プログラム
を終了(318)する。
の処理後は、このスロットル全閉判定条件用プログラム
を終了(318)する。
【0047】これにより、前記エンジン要求負荷量検出
手段によってエンジン要求負荷量を確実に検出すること
ができ、制御の信頼性の向上に寄与するものである。
手段によってエンジン要求負荷量を確実に検出すること
ができ、制御の信頼性の向上に寄与するものである。
【0048】また、第1のエコラン運転状態時に、運転
操作状態や車両走行状態に応じて発進クラッチ40を解
放させるとともにエンジンを停止させることにより、燃
費を低減し得て、経済的に有利である。
操作状態や車両走行状態に応じて発進クラッチ40を解
放させるとともにエンジンを停止させることにより、燃
費を低減し得て、経済的に有利である。
【0049】更に、第2のエコラン運転状態において
は、スロットル全閉時に発進クラッチ40を瞬時に接続
させることができることにより、エンジン回転速度が所
定値b以上に上昇した後に、エンジンブレーキを有効的
に使用することができ、減速効果が大となって制動効果
を高めることができる。
は、スロットル全閉時に発進クラッチ40を瞬時に接続
させることができることにより、エンジン回転速度が所
定値b以上に上昇した後に、エンジンブレーキを有効的
に使用することができ、減速効果が大となって制動効果
を高めることができる。
【0050】更にまた、スロットル全閉時以外において
も、従来同様の第1のエコラン運転を行うことができ、
燃費を低減し得て、経済的に有利である。
も、従来同様の第1のエコラン運転を行うことができ、
燃費を低減し得て、経済的に有利である。
【0051】また、スロットル全閉時の第2のエコラン
運転状態において、従来に比しドライバビリティの悪化
を少なくすることができ、実用上有利である。
運転状態において、従来に比しドライバビリティの悪化
を少なくすることができ、実用上有利である。
【0052】更に、図1に示す如く、点aまでの第1の
エコラン運転状態を、エコラン運転判定方策の〜に
おける運転状態とするとともに、第2のエコラン運転状
態を、点a以降のエコラン運転判定方策のにおける運
転状態としたことにより、前記制御手段44によってス
ロットル全閉時にスロットル全閉操作と同時に発進クラ
ッチ40を接続させ、エコラン運転判定方策の〜に
おける運転状態からエコラン運転判定方策のにおける
運転状態へ強制的且つ優先的に移行させることができ、
確実な制御を果たし得る。
エコラン運転状態を、エコラン運転判定方策の〜に
おける運転状態とするとともに、第2のエコラン運転状
態を、点a以降のエコラン運転判定方策のにおける運
転状態としたことにより、前記制御手段44によってス
ロットル全閉時にスロットル全閉操作と同時に発進クラ
ッチ40を接続させ、エコラン運転判定方策の〜に
おける運転状態からエコラン運転判定方策のにおける
運転状態へ強制的且つ優先的に移行させることができ、
確実な制御を果たし得る。
【0053】更にまた、この発明の実施例においては、
変速機18を、連続可変変速機(CVT)とし、且つ単
に発進クラッチ40として説明したが、電子制御式発進
クラッチを装着したあらゆる変速機に適用可能となり、
汎用性を向上し得るものである。
変速機18を、連続可変変速機(CVT)とし、且つ単
に発進クラッチ40として説明したが、電子制御式発進
クラッチを装着したあらゆる変速機に適用可能となり、
汎用性を向上し得るものである。
【0054】また、前記制御手段44に第2のエコラン
運転状態に優先的に移行させる機能を付加したことによ
り、効率良く第2のエコラン運転状態とすることがで
き、エンジンブレーキを有効に使用し得る。
運転状態に優先的に移行させる機能を付加したことによ
り、効率良く第2のエコラン運転状態とすることがで
き、エンジンブレーキを有効に使用し得る。
【0055】更に、前記制御手段44の制御用プログラ
ムの少許の変更のみで対処し得ることにより、製作が容
易であり、構成が複雑化する惧れが全くなく、コストを
低廉に維持し得て、経済的に有利である。
ムの少許の変更のみで対処し得ることにより、製作が容
易であり、構成が複雑化する惧れが全くなく、コストを
低廉に維持し得て、経済的に有利である。
【0056】更にまた、前記エンジン要求負荷量検出手
段としてスロットル開度センサ60を使用したことによ
り、エンジンの要求負荷量、つまりスロットル開度を確
実に検出することができ、制御の信頼性の寄与し得る。
段としてスロットル開度センサ60を使用したことによ
り、エンジンの要求負荷量、つまりスロットル開度を確
実に検出することができ、制御の信頼性の寄与し得る。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、エンジン要求負荷量を検出するエンジン要求負荷量
検出手段を設け、エンジン要求負荷量検出手段からの検
出信号を入力し運転操作状態や車両走行状態に応じて発
進クラッチを解放しエンジンを停止させる第1のエコラ
ン運転状態とするとともに、スロットル全閉操作時に発
進クラッチを接続させ且つ燃料供給を停止した第2のエ
コラン運転状態とすべく制御する制御手段を設け、制御
手段に第1のエコラン運転状態の実行中でも第2のエコ
ラン運転状態に移行させる第2のエコラン運転状態の優
先機能を付加して設けたので、エンジン要求負荷量検出
手段によってエンジン要求負荷量を確実に検出すること
ができ、制御の信頼性の向上に寄与し得るとともに、第
1のエコラン運転状態時に、運転操作状態や車両走行状
態に応じて発進クラッチを解放させるとともにエンジン
を停止させることにより、燃費を低減し得て、経済的に
有利であり、第2のエコラン運転状態においては、スロ
ットル全閉時に発進クラッチを瞬時に接続させることが
でき、エンジンブレーキを有効的に使用し得て、減速効
果が大となって制動効果を高めることができる。また、
スロットル全閉時以外においても、従来同様の第1のエ
コラン運転を行うことができ、燃費を低減し得て、経済
的に有利である。更に、スロットル全閉時の第2のエコ
ラン運転状態において、従来に比しドライバビリティの
悪化を少なくすることができ、実用上有利である。更に
また、前記制御手段に第2のエコラン運転状態に優先的
に移行させる機能を付加したことにより、効率良く第2
のエコラン運転状態とすることができ、エンジンブレー
キを有効に使用し得る。また、前記制御手段の制御用プ
ログラムの少許の変更のみで対処し得ることにより、製
作が容易であり、構成が複雑化する惧れが全くなく、コ
ストを低廉に維持し得て、経済的に有利である。
ば、エンジン要求負荷量を検出するエンジン要求負荷量
検出手段を設け、エンジン要求負荷量検出手段からの検
出信号を入力し運転操作状態や車両走行状態に応じて発
進クラッチを解放しエンジンを停止させる第1のエコラ
ン運転状態とするとともに、スロットル全閉操作時に発
進クラッチを接続させ且つ燃料供給を停止した第2のエ
コラン運転状態とすべく制御する制御手段を設け、制御
手段に第1のエコラン運転状態の実行中でも第2のエコ
ラン運転状態に移行させる第2のエコラン運転状態の優
先機能を付加して設けたので、エンジン要求負荷量検出
手段によってエンジン要求負荷量を確実に検出すること
ができ、制御の信頼性の向上に寄与し得るとともに、第
1のエコラン運転状態時に、運転操作状態や車両走行状
態に応じて発進クラッチを解放させるとともにエンジン
を停止させることにより、燃費を低減し得て、経済的に
有利であり、第2のエコラン運転状態においては、スロ
ットル全閉時に発進クラッチを瞬時に接続させることが
でき、エンジンブレーキを有効的に使用し得て、減速効
果が大となって制動効果を高めることができる。また、
スロットル全閉時以外においても、従来同様の第1のエ
コラン運転を行うことができ、燃費を低減し得て、経済
的に有利である。更に、スロットル全閉時の第2のエコ
ラン運転状態において、従来に比しドライバビリティの
悪化を少なくすることができ、実用上有利である。更に
また、前記制御手段に第2のエコラン運転状態に優先的
に移行させる機能を付加したことにより、効率良く第2
のエコラン運転状態とすることができ、エンジンブレー
キを有効に使用し得る。また、前記制御手段の制御用プ
ログラムの少許の変更のみで対処し得ることにより、製
作が容易であり、構成が複雑化する惧れが全くなく、コ
ストを低廉に維持し得て、経済的に有利である。
【図1】この発明の実施例を示すエンジンの制御装置の
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図2】エンジンの制御装置のブロック図である。
【図3】停止始動装置のシステム構成図である。
【図4】停止始動の説明をする図である。
【図5】エンジンの制御装置のフローチャートである。
【図6】エコラン禁止条件のフローチャートである。
【図7】スロットル全閉判定条件のフローチャートであ
る。
る。
【図8】エコラン運転の状態遷移図である。
【図9】この発明の従来技術を示すエコラン運転の状態
遷移図である。
遷移図である。
【符号の説明】 2 エンジン 4 制御装置 6 吸気マニホルド 8 吸気通路 10 燃料噴射弁 14 スタータ 16 変速部 18 変速機(連続可変変速機:CVT) 20 駆動プーリ 22 被動プーリ 38 クランク軸 40 発進クラッチ 42 エンジン停止始動装置 44 制御手段 46 変速機用制御部 48 エンジン用制御部 50 点火プラグ 52 エンジン停止装置 54 エンジン始動装置 56 発進クラッチ装置 58 変速比調整装置 60 スロットル開度センサ 62 エンジン回転速度センサ 64 変速部入力回転速度センサ 66 車速センサ 68 その他のセンサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図9】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
【図7】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 エンジンの制御装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの制御装置に
係り、特に第1のエコラン運転状態におけるスロットル
全閉操作時に、発進クラッチを接続させるとともに燃料
供給を停止する第2のエコラン運転状態に優先的に移行
させる機能を有するエンジンの制御装置に関する。
係り、特に第1のエコラン運転状態におけるスロットル
全閉操作時に、発進クラッチを接続させるとともに燃料
供給を停止する第2のエコラン運転状態に優先的に移行
させる機能を有するエンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、エンジンの特性がその
ままの状態では不向きなので、エンジンと車輪間の動力
伝達系に変速機を介設している。
ままの状態では不向きなので、エンジンと車輪間の動力
伝達系に変速機を介設している。
【0003】エンジンにおいては、燃費を低減させるた
めに、所定条件でエンジンを自動的に停止始動制御する
自動停止始動制御装置が備えられているものがある。
めに、所定条件でエンジンを自動的に停止始動制御する
自動停止始動制御装置が備えられているものがある。
【0004】この自動停止始動制御装置としては、例え
ば、特開平4−246252号公報、特開平4−358
729号公報、特開平5−1592号公報に開示されて
いる。特開平4−246252号公報に記載のものは、
エンジンの停止中にアクセルペダルが踏み込まれた際
に、所定の始動条件の成立によりスタータを動作させて
エンジンを自動的に再始動制御するものである。特開平
4−358729号公報に記載のものは、エンジンの停
止中にエンジンの停止時から所定時間経過した条件と変
速機がニュートラル状態である条件と車両が停止状態で
ある条件とを満足した場合には、エンジンを自動的に再
始動制御するものである。特開平5−1592号公報に
記載のものは、エンジンの運転中に車両が停車状態であ
ることとクラッチペダルが所定未満の踏込み操作状態で
あることと電気機器が非通電状態であることとの停止条
件が成立する場合にはエンジンを停止すべく制御し、こ
の停止条件の成立によるエンジンの停止後にクラッチペ
ダルが所定以上の踏込み状態であることの始動条件が成
立する場合にはエンジンを始動すべく制御し、この始動
条件の成立によるエンジンの始動後に車両が設定車速以
上を所定時間以上継続していないことの禁止条件が成立
する場合には停止条件の成立によるエンジンの停止を禁
止するものである。
ば、特開平4−246252号公報、特開平4−358
729号公報、特開平5−1592号公報に開示されて
いる。特開平4−246252号公報に記載のものは、
エンジンの停止中にアクセルペダルが踏み込まれた際
に、所定の始動条件の成立によりスタータを動作させて
エンジンを自動的に再始動制御するものである。特開平
4−358729号公報に記載のものは、エンジンの停
止中にエンジンの停止時から所定時間経過した条件と変
速機がニュートラル状態である条件と車両が停止状態で
ある条件とを満足した場合には、エンジンを自動的に再
始動制御するものである。特開平5−1592号公報に
記載のものは、エンジンの運転中に車両が停車状態であ
ることとクラッチペダルが所定未満の踏込み操作状態で
あることと電気機器が非通電状態であることとの停止条
件が成立する場合にはエンジンを停止すべく制御し、こ
の停止条件の成立によるエンジンの停止後にクラッチペ
ダルが所定以上の踏込み状態であることの始動条件が成
立する場合にはエンジンを始動すべく制御し、この始動
条件の成立によるエンジンの始動後に車両が設定車速以
上を所定時間以上継続していないことの禁止条件が成立
する場合には停止条件の成立によるエンジンの停止を禁
止するものである。
【0005】また、車両に搭載するエンジンには、発進
クラッチが備えられた変速機として例えば連続可変変速
機(CVT)が連結されているものがある。この連続可
変変速機は、駆動プーリと被動プーリとに巻掛けられた
ベルトの回転半径を変化させて変速比を連続的に制御す
るものである。
クラッチが備えられた変速機として例えば連続可変変速
機(CVT)が連結されているものがある。この連続可
変変速機は、駆動プーリと被動プーリとに巻掛けられた
ベルトの回転半径を変化させて変速比を連続的に制御す
るものである。
【0006】この連続可変変速機が連結されたエンジン
において、燃費を低減させるためには、例えば、車両の
停止時にエンジンを停止したり、あるいはまた、車両の
走行中には発進クラッチを断状態にしてエンジンを停止
している。
において、燃費を低減させるためには、例えば、車両の
停止時にエンジンを停止したり、あるいはまた、車両の
走行中には発進クラッチを断状態にしてエンジンを停止
している。
【0007】また、このように連続可変変速機が連結さ
れたエンジンにおいて、燃費を低減する装置としては、
例えば、特開平4−278841号公報に開示されてい
る。この特開平4−278841号公報に記載のもの
は、エンジンと連続可変変速機間にクラッチを前後に有
するフライホイールが設けられ、車両の停止時・走行中
にエンジンを停止するが、このとき、フライホイールの
前後のクラッチで伝動経路を断状態とし、フライホイー
ルの慣性で補機類を駆動するものである。
れたエンジンにおいて、燃費を低減する装置としては、
例えば、特開平4−278841号公報に開示されてい
る。この特開平4−278841号公報に記載のもの
は、エンジンと連続可変変速機間にクラッチを前後に有
するフライホイールが設けられ、車両の停止時・走行中
にエンジンを停止するが、このとき、フライホイールの
前後のクラッチで伝動経路を断状態とし、フライホイー
ルの慣性で補機類を駆動するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のエン
ジンの制御装置においては、所定の条件成立時に発進ク
ラッチを解放し、アクセルペダルの踏み込み状態に拘ら
ず空気流量を減少させてアイドル運転とするエコラン運
転を採用するものがある。
ジンの制御装置においては、所定の条件成立時に発進ク
ラッチを解放し、アクセルペダルの踏み込み状態に拘ら
ず空気流量を減少させてアイドル運転とするエコラン運
転を採用するものがある。
【0009】そして、参考までに記載すると、特許出願
人は、アイドル運転方式や他の方式であるエンジン停止
方式のエコラン運転システムの出願を既に完了してい
る。
人は、アイドル運転方式や他の方式であるエンジン停止
方式のエコラン運転システムの出願を既に完了してい
る。
【0010】また、エコラン運転を行うための状態の判
定、つまりエコラン運転判定方策には、以下の5つがあ
る。 、スロットル全閉時(発進クラッチを接続し、燃料停
止制御を行う。) 、スロットル全閉時(低車速にて発進クラッチを解放
し、車両停止に備える。) 、低スロットル時(車速に対するスロットル開度に対
応させ、発生トルク0〓m位置ではエコラン運転を行
う。) 、減速走行時(車速に対するスロットル開度を車両の
減速度から運転者の減速走行意志を判定し、エコラン運
転を行う。) 、定速走行時(車速に対するスロットル開度を車両の
減速度から運転者の定速走行意志を判定し、エコラン運
転を行う。)
定、つまりエコラン運転判定方策には、以下の5つがあ
る。 、スロットル全閉時(発進クラッチを接続し、燃料停
止制御を行う。) 、スロットル全閉時(低車速にて発進クラッチを解放
し、車両停止に備える。) 、低スロットル時(車速に対するスロットル開度に対
応させ、発生トルク0〓m位置ではエコラン運転を行
う。) 、減速走行時(車速に対するスロットル開度を車両の
減速度から運転者の減速走行意志を判定し、エコラン運
転を行う。) 、定速走行時(車速に対するスロットル開度を車両の
減速度から運転者の定速走行意志を判定し、エコラン運
転を行う。)
【0011】なお、上記の各条件の優先順位については
明確となっておらず、参考として図9に従来のエコラン
運転の状態遷移図を開示する。
明確となっておらず、参考として図9に従来のエコラン
運転の状態遷移図を開示する。
【0012】しかし、上記のエコラン運転判定方策に
おいては、車速が極低速時にのみ移行する状態と限定し
ているので、上記〜からの状態に遷移することは
考えられない。
おいては、車速が極低速時にのみ移行する状態と限定し
ているので、上記〜からの状態に遷移することは
考えられない。
【0013】この結果、エンジンブレーキの効果がスロ
ットル全閉操作に遅れて発生することにより、ドライバ
ビリティが悪化し、実用上不利であるという不都合があ
る。
ットル全閉操作に遅れて発生することにより、ドライバ
ビリティが悪化し、実用上不利であるという不都合があ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、所定の条件に応じて発進ク
ラッチを接続または解放させエンジンの始動及び停止さ
せるエコラン運転方式を有するエンジンの制御装置にお
いて、エンジン要求負荷量を検出するエンジン要求負荷
量検出手段を設け、このエンジン要求負荷量検出手段か
らの検出信号を入力し運転操作状態や車両走行状態に応
じて発進クラッチを解放しエンジンを停止させる第1の
エコラン運転状態とするとともにスロットル全閉操作時
に前記発進クラッチを接続させ且つ燃料供給を停止した
第2のエコラン運転状態とすべく制御する制御手段を設
け、この制御手段には第1のエコラン運転状態の実行中
でも第2のエコラン運転状態に移行させる第2のエコラ
ン運転状態の優先機能を付加して設けたことを特徴とす
る。
述不都合を除去するために、所定の条件に応じて発進ク
ラッチを接続または解放させエンジンの始動及び停止さ
せるエコラン運転方式を有するエンジンの制御装置にお
いて、エンジン要求負荷量を検出するエンジン要求負荷
量検出手段を設け、このエンジン要求負荷量検出手段か
らの検出信号を入力し運転操作状態や車両走行状態に応
じて発進クラッチを解放しエンジンを停止させる第1の
エコラン運転状態とするとともにスロットル全閉操作時
に前記発進クラッチを接続させ且つ燃料供給を停止した
第2のエコラン運転状態とすべく制御する制御手段を設
け、この制御手段には第1のエコラン運転状態の実行中
でも第2のエコラン運転状態に移行させる第2のエコラ
ン運転状態の優先機能を付加して設けたことを特徴とす
る。
【0015】
【作用】上述の如く発明したことにより、発進クラッチ
を解放しエンジンを停止させる第1のエコラン運転状態
の実行中において、スロットル全閉操作時には、制御手
段によって発進クラッチを接続させるとともに燃料供給
を停止する第2のエコラン運転状態に優先的に移行さ
せ、エンジンブレーキを有効的に使用可能とし、制動効
果を高めている。
を解放しエンジンを停止させる第1のエコラン運転状態
の実行中において、スロットル全閉操作時には、制御手
段によって発進クラッチを接続させるとともに燃料供給
を停止する第2のエコラン運転状態に優先的に移行さ
せ、エンジンブレーキを有効的に使用可能とし、制動効
果を高めている。
【0016】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0017】図1〜図8はこの発明の実施例を示すもの
である。図2において、2は車両(図示せず)に搭載さ
れたエンジン、4はエンジン2の制御装置、6は吸気マ
ニホルド、8は吸気通路、10は燃料噴射弁、12はエ
アクリーナ、14はスタータである。前記エンジン2に
は、変速部16を有する変速機(連続可変変速機:CV
T)18が連設される。この変速機18は、駆動プーリ
20と、被動プーリ22と、この駆動プーリ20と被動
プーリ22とに巻掛けられたベルト24とを有してい
る。
である。図2において、2は車両(図示せず)に搭載さ
れたエンジン、4はエンジン2の制御装置、6は吸気マ
ニホルド、8は吸気通路、10は燃料噴射弁、12はエ
アクリーナ、14はスタータである。前記エンジン2に
は、変速部16を有する変速機(連続可変変速機:CV
T)18が連設される。この変速機18は、駆動プーリ
20と、被動プーリ22と、この駆動プーリ20と被動
プーリ22とに巻掛けられたベルト24とを有してい
る。
【0018】前記駆動プーリ20は、駆動軸26と、こ
の駆動軸26に一体的に設けられた駆動側固定プーリ部
片28と、該駆動軸26に軸方向移動可能で且つ回転不
可能に設けられた駆動側可動プーリ部片30とを有して
いる。
の駆動軸26に一体的に設けられた駆動側固定プーリ部
片28と、該駆動軸26に軸方向移動可能で且つ回転不
可能に設けられた駆動側可動プーリ部片30とを有して
いる。
【0019】また、前記被動プーリ22は、前記駆動軸
26と略平行に配設された被動軸32と、この被動軸3
2に一体的に設けられた被動側固定プーリ部片34と、
該被動軸32に軸方向移動可能で且つ回転不可能に設け
られた被動側可動プーリ部片36とを有している。
26と略平行に配設された被動軸32と、この被動軸3
2に一体的に設けられた被動側固定プーリ部片34と、
該被動軸32に軸方向移動可能で且つ回転不可能に設け
られた被動側可動プーリ部片36とを有している。
【0020】更に、前記エンジン2のクランク軸38と
変速機18の駆動軸26間には、接続・解放可能な発進
クラッチ40が設けられている。また、エンジン2に
は、図3に示す如く、エンジン停止始動装置42が設け
られる。このエンジン停止始動装置42は、所定の停止
条件及び始動条件が成立すると、制御手段44によって
エンジン2を自動的に停止始動するものである。
変速機18の駆動軸26間には、接続・解放可能な発進
クラッチ40が設けられている。また、エンジン2に
は、図3に示す如く、エンジン停止始動装置42が設け
られる。このエンジン停止始動装置42は、所定の停止
条件及び始動条件が成立すると、制御手段44によって
エンジン2を自動的に停止始動するものである。
【0021】即ち、エンジン停止始動装置42にあって
は、制御手段44が変速機用制御部46とエンジン用制
御部48とからなり、そして、変速機用制御部46がエ
ンジン停止要求信号をエンジン用制御部48に出力する
と、このエンジン用制御部48が燃料噴射弁10の作動
を停止してエンジン2への燃料供給を停止し且つ点火制
御信号を点火プラグ50に出力する一方、変速機用制御
部46が始動信号をスタータ14に出力すると、スター
タ14が作動してエンジン2が始動するものである。
は、制御手段44が変速機用制御部46とエンジン用制
御部48とからなり、そして、変速機用制御部46がエ
ンジン停止要求信号をエンジン用制御部48に出力する
と、このエンジン用制御部48が燃料噴射弁10の作動
を停止してエンジン2への燃料供給を停止し且つ点火制
御信号を点火プラグ50に出力する一方、変速機用制御
部46が始動信号をスタータ14に出力すると、スター
タ14が作動してエンジン2が始動するものである。
【0022】前記エンジン停止始動装置44において
は、図4に示す如く、エンジン2の通常の運転時に、エ
ンジン停止要求信号を出力させず、また、燃料噴射弁1
0や点火プラグ50を通常に作動させてエンジン2を通
常に制御し、スタータ14を停止している。また、前記
エンジン2の停止中には、エンジン停止要求信号を出力
させ、また、燃料噴射弁10や点火プラグ50の作動を
停止し、スタータ14を停止している。更に、エンジン
2の始動時には、燃料消費量を低減させるエコラン運転
から脱出する時であり、エンジン停止要求信号を出力さ
せず、また、燃料噴射弁10や点火プラグ50を通常に
作動させてエンジン2を通常に制御し、スタータ14を
作動している。
は、図4に示す如く、エンジン2の通常の運転時に、エ
ンジン停止要求信号を出力させず、また、燃料噴射弁1
0や点火プラグ50を通常に作動させてエンジン2を通
常に制御し、スタータ14を停止している。また、前記
エンジン2の停止中には、エンジン停止要求信号を出力
させ、また、燃料噴射弁10や点火プラグ50の作動を
停止し、スタータ14を停止している。更に、エンジン
2の始動時には、燃料消費量を低減させるエコラン運転
から脱出する時であり、エンジン停止要求信号を出力さ
せず、また、燃料噴射弁10や点火プラグ50を通常に
作動させてエンジン2を通常に制御し、スタータ14を
作動している。
【0023】前記制御手段44には、図2に示す如く、
出力側に、燃料噴射弁10の作動を停止するためのエン
ジン停止装置52と、スタータ14を作動するためのエ
ンジン始動装置54と、発進クラッチ40を接続・解放
動作させるための発進クラッチ装置56と、変速部16
の変速比を調整するための変速比調整装置58とが連絡
している。
出力側に、燃料噴射弁10の作動を停止するためのエン
ジン停止装置52と、スタータ14を作動するためのエ
ンジン始動装置54と、発進クラッチ40を接続・解放
動作させるための発進クラッチ装置56と、変速部16
の変速比を調整するための変速比調整装置58とが連絡
している。
【0024】また、前記制御手段44には、図2に示す
如く、入力側にエンジン要求負荷量検出手段として、例
えば図示しないスロットル弁のスロットル開度(θ)を
検出するスロットル開度センサ60と、クランク軸38
の回転をエンジン回転速度(Ne)として検出するエン
ジン回転速度センサ62と、変速機18の駆動軸26の
回転を変速部入力回転速度(Ni)として検出する変速
部入力回転速度センサ64と、変速機18の被動軸32
の回転を車速(Nv)として検出する車速センサ66
と、その他のセンサ68とが連絡している。
如く、入力側にエンジン要求負荷量検出手段として、例
えば図示しないスロットル弁のスロットル開度(θ)を
検出するスロットル開度センサ60と、クランク軸38
の回転をエンジン回転速度(Ne)として検出するエン
ジン回転速度センサ62と、変速機18の駆動軸26の
回転を変速部入力回転速度(Ni)として検出する変速
部入力回転速度センサ64と、変速機18の被動軸32
の回転を車速(Nv)として検出する車速センサ66
と、その他のセンサ68とが連絡している。
【0025】前記エンジン要求負荷量検出手段として
は、スロットル開度センサ60以外にも、負圧センサや
アイドルスイッチ、そしてアクセルペダルスイッチ等を
使用することができる。
は、スロットル開度センサ60以外にも、負圧センサや
アイドルスイッチ、そしてアクセルペダルスイッチ等を
使用することができる。
【0026】そして、前記制御手段44は、運転操作状
態や車両走行状態に応じて発進クラッチ40を解放しエ
ンジン2を停止させる第1のエコラン運転状態とすると
ともに、スロットル全閉操作時に前記発進クラッチ40
を接続させ且つ燃料供給を停止した第2のエコラン運転
状態とすべく制御する。このとき、制御手段44は、第
1のエコラン運転状態の実行中でも第2のエコラン運転
状態に移行させる第2のエコラン運転状態の優先機能を
付加して設ける構成とする。
態や車両走行状態に応じて発進クラッチ40を解放しエ
ンジン2を停止させる第1のエコラン運転状態とすると
ともに、スロットル全閉操作時に前記発進クラッチ40
を接続させ且つ燃料供給を停止した第2のエコラン運転
状態とすべく制御する。このとき、制御手段44は、第
1のエコラン運転状態の実行中でも第2のエコラン運転
状態に移行させる第2のエコラン運転状態の優先機能を
付加して設ける構成とする。
【0027】詳述すれば、図1に示す如く、点aにてス
ロットル全閉時となる際に、点aまでの第1のエコラン
運転状態を、上述のエコラン運転判定方策の〜にお
ける運転状態とするとともに、第2のエコラン運転状態
を、点a以降のエコラン運転判定方策のにおける運転
状態とし、前記制御手段44によってスロットル全閉時
にスロットル全閉操作と同時に発進クラッチ40を接続
させ、エコラン運転判定方策の〜における運転状態
からエコラン運転判定方策のにおける運転状態へ移行
させる。
ロットル全閉時となる際に、点aまでの第1のエコラン
運転状態を、上述のエコラン運転判定方策の〜にお
ける運転状態とするとともに、第2のエコラン運転状態
を、点a以降のエコラン運転判定方策のにおける運転
状態とし、前記制御手段44によってスロットル全閉時
にスロットル全閉操作と同時に発進クラッチ40を接続
させ、エコラン運転判定方策の〜における運転状態
からエコラン運転判定方策のにおける運転状態へ移行
させる。
【0028】また、前記制御手段44は、優先機能によ
って、たとえエコラン運転判定方策の〜における運
転状態の実行中でもエコラン運転判定方策のにおける
運転状態へ強制的且つ優先的に移行させるものである。
って、たとえエコラン運転判定方策の〜における運
転状態の実行中でもエコラン運転判定方策のにおける
運転状態へ強制的且つ優先的に移行させるものである。
【0029】次に、この実施例の作用を、図5のフロー
チャート及び図1のタイムチャートに基づいて説明す
る。
チャート及び図1のタイムチャートに基づいて説明す
る。
【0030】前記制御手段44のプログラムがスタート
(102)すると、先ず、エコラン禁止条件が成立する
か否かを判断(104)する。
(102)すると、先ず、エコラン禁止条件が成立する
か否かを判断(104)する。
【0031】この判断(104)で、エコラン禁止条件
が成立する場合には、通常のエンジン制御(106)を
行うとともに、連続可変変速機の通常のクラッチ制御
(108)を行う。
が成立する場合には、通常のエンジン制御(106)を
行うとともに、連続可変変速機の通常のクラッチ制御
(108)を行う。
【0032】前記判断(104)でエコラン禁止条件が
成立しない、つまり不成立の場合には、スロットル全閉
判定条件が成立するか否かの判断(110)を行い、こ
の判断(110)においてスロットル全閉時、且つエコ
ラン運転判定方策のが成立する場合には、エンジン2
を停止させ(112)、そして、変速機18の発進クラ
ッチ40を接続状態とする(114)。
成立しない、つまり不成立の場合には、スロットル全閉
判定条件が成立するか否かの判断(110)を行い、こ
の判断(110)においてスロットル全閉時、且つエコ
ラン運転判定方策のが成立する場合には、エンジン2
を停止させ(112)、そして、変速機18の発進クラ
ッチ40を接続状態とする(114)。
【0033】一方、前記判断(110)においてエコラ
ン運転判定方策のが不成立の場合に、エコラン運転判
定方策ののみの不成立、つまりエコラン運転判定方策
のが成立する際には、エンジン2を停止させ(11
6)、変速機18の発進クラッチ40の解放(118)
を行い、エコラン運転判定方策の、の両方が不成立
の際には、その他すなわちスロットル全閉時以外のエコ
ラン判定条件が成立するか否かの判断(120)を行
う。
ン運転判定方策のが不成立の場合に、エコラン運転判
定方策ののみの不成立、つまりエコラン運転判定方策
のが成立する際には、エンジン2を停止させ(11
6)、変速機18の発進クラッチ40の解放(118)
を行い、エコラン運転判定方策の、の両方が不成立
の際には、その他すなわちスロットル全閉時以外のエコ
ラン判定条件が成立するか否かの判断(120)を行
う。
【0034】この判断(120)でスロットル全閉時以
外のエコラン判定条件が成立する場合には、エンジン2
の停止処理(116)に戻し、判断(120)でスロッ
トル全閉時以外のエコラン判定条件が不成立の場合に
は、エンジン始動を含む通常のエンジン制御に移行させ
(122)、そして、通常のクラッチ制御(124)を
行う。
外のエコラン判定条件が成立する場合には、エンジン2
の停止処理(116)に戻し、判断(120)でスロッ
トル全閉時以外のエコラン判定条件が不成立の場合に
は、エンジン始動を含む通常のエンジン制御に移行させ
(122)、そして、通常のクラッチ制御(124)を
行う。
【0035】前記処理(108、114、118、12
4)の処理後は、このプログラムを終了(126)す
る。
4)の処理後は、このプログラムを終了(126)す
る。
【0036】このように、スロットル全閉時のエコラン
運転を最優先させ、運転者が減速意志を持ってスロット
ルペダルから足を放した場合に、スロットル全閉状態で
あると判断することができ、エコラン運転判定方策の
〜におけるクラッチ解放のエコラン運転状態から即座
にエコラン運転判定方策のにおけるスロットル全閉時
のエコラン運転状態へと移行させ、スロットル全閉操作
と同時に行われる発進クラッチ40の接続によってエン
ジンブレーキの有効的な使用を可能としている。
運転を最優先させ、運転者が減速意志を持ってスロット
ルペダルから足を放した場合に、スロットル全閉状態で
あると判断することができ、エコラン運転判定方策の
〜におけるクラッチ解放のエコラン運転状態から即座
にエコラン運転判定方策のにおけるスロットル全閉時
のエコラン運転状態へと移行させ、スロットル全閉操作
と同時に行われる発進クラッチ40の接続によってエン
ジンブレーキの有効的な使用を可能としている。
【0037】前記判断(104)におけるエコラン禁止
条件について詳述すると、図6に示す如く、前記制御手
段44のプログラムがスタート(202)すると、エコ
ラン運転を検出するエコランスイッチがONであるか否
かを判断(204)し、この判断(204)においてエ
コランスイッチがOFF、つまりNOの場合には、エコ
ラン禁止条件の成立(206)に移行させ、その後エン
ド(214)に移行させるとともに、判断(204)に
おいてエコランスイッチがON、つまりYESの場合に
は、シフトポジション位置がドライブ位置であるか否か
の判断(208)に移行させる。
条件について詳述すると、図6に示す如く、前記制御手
段44のプログラムがスタート(202)すると、エコ
ラン運転を検出するエコランスイッチがONであるか否
かを判断(204)し、この判断(204)においてエ
コランスイッチがOFF、つまりNOの場合には、エコ
ラン禁止条件の成立(206)に移行させ、その後エン
ド(214)に移行させるとともに、判断(204)に
おいてエコランスイッチがON、つまりYESの場合に
は、シフトポジション位置がドライブ位置であるか否か
の判断(208)に移行させる。
【0038】そして、判断(208)がNOの場合に
は、エコラン禁止条件の成立(206)に移行させ、判
断(208)がYESの場合には、パワーモードスイッ
チがONであるか否かの判断(210)に移行させる。
は、エコラン禁止条件の成立(206)に移行させ、判
断(208)がYESの場合には、パワーモードスイッ
チがONであるか否かの判断(210)に移行させる。
【0039】この判断(210)がYESの場合には、
エコラン禁止条件の成立(206)に移行させるととも
に、判断(210)がNOの場合には、エコラン禁止条
件の不成立(212)に移行させ、その後エンド(21
4)に移行させるものである。
エコラン禁止条件の成立(206)に移行させるととも
に、判断(210)がNOの場合には、エコラン禁止条
件の不成立(212)に移行させ、その後エンド(21
4)に移行させるものである。
【0040】また、前記判断(110)におけるスロッ
トル全閉判定条件について詳述すると、図7に示す如
く、前記制御手段44のプログラムがスタート(30
2)すると、スロットル全閉であるか否かの判断(30
4)を行う。
トル全閉判定条件について詳述すると、図7に示す如
く、前記制御手段44のプログラムがスタート(30
2)すると、スロットル全閉であるか否かの判断(30
4)を行う。
【0041】この判断(304)がNOの場合には、ス
ロットル全閉条件が不成立であるとする判定(306)
に移行させるとともに、この判断(304)がYESの
場合には、発進クラッチ40が接続状態にあるか否かの
判断(308)を行う。
ロットル全閉条件が不成立であるとする判定(306)
に移行させるとともに、この判断(304)がYESの
場合には、発進クラッチ40が接続状態にあるか否かの
判断(308)を行う。
【0042】そして、この判断(308)がNOの場合
には、エンジン回転速度Neとクラッチ解放Neトリガ
NeTR1との比較判断(310)に移行させ、判断
(308)がYESの場合には、エンジン回転速度Ne
とクラッチ接続NeトリガNeTR2との比較判断(3
12)に移行させる。
には、エンジン回転速度Neとクラッチ解放Neトリガ
NeTR1との比較判断(310)に移行させ、判断
(308)がYESの場合には、エンジン回転速度Ne
とクラッチ接続NeトリガNeTR2との比較判断(3
12)に移行させる。
【0043】上述の比較判断(310)において、 Ne≦NeTR1 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(314)し、 Ne>NeTR1 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(316)する。
判定方策のが成立していると判定(314)し、 Ne>NeTR1 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(316)する。
【0044】また、比較判断(312)において、 Ne≦NeTR2 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(314)し、 Ne>NeTR2 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(316)する。
判定方策のが成立していると判定(314)し、 Ne>NeTR2 の場合には、スロットル全閉状態においてエコラン運転
判定方策のが成立していると判定(316)する。
【0045】前記判定処理(306、314、316)
の処理後は、このスロットル全閉判定条件用プログラム
を終了(318)する。
の処理後は、このスロットル全閉判定条件用プログラム
を終了(318)する。
【0046】これにより、前記エンジン要求負荷量検出
手段によってエンジン要求負荷量を確実に検出すること
ができ、制御の信頼性の向上に寄与するものである。
手段によってエンジン要求負荷量を確実に検出すること
ができ、制御の信頼性の向上に寄与するものである。
【0047】また、第1のエコラン運転状態時に、運転
操作状態や車両走行状態に応じて発進クラッチ40を解
放させるとともにエンジンを停止させることにより、燃
費を低減し得て、経済的に有利である。
操作状態や車両走行状態に応じて発進クラッチ40を解
放させるとともにエンジンを停止させることにより、燃
費を低減し得て、経済的に有利である。
【0048】更に、第2のエコラン運転状態において
は、スロットル全閉時に発進クラッチ40を瞬時に接続
させることができることにより、クラッチ完全接続b点
以後エンジンブレーキを有効的に使用することができ、
減速効果が大となって制動効果を高めることができる。
は、スロットル全閉時に発進クラッチ40を瞬時に接続
させることができることにより、クラッチ完全接続b点
以後エンジンブレーキを有効的に使用することができ、
減速効果が大となって制動効果を高めることができる。
【0049】更にまた、スロットル全閉時以外において
も、従来同様の第1のエコラン運転を行うことができ、
燃費を低減し得て、経済的に有利である。
も、従来同様の第1のエコラン運転を行うことができ、
燃費を低減し得て、経済的に有利である。
【0050】また、スロットル全閉時の第2のエコラン
運転状態において、従来に比しドライバビリティの悪化
を少なくすることができ、実用上有利である。
運転状態において、従来に比しドライバビリティの悪化
を少なくすることができ、実用上有利である。
【0051】更に、図1に示す如く、点aまでの第1の
エコラン運転状態を、エコラン運転判定方策の〜に
おける運転状態とするとともに、第2のエコラン運転状
態を、点a以降のエコラン運転判定方策のにおける運
転状態としたことにより、前記制御手段44によってス
ロットル全閉時にスロットル全閉操作と同時に発進クラ
ッチ40を接続させ、エコラン運転判定方策の〜に
おける運転状態からエコラン運転判定方策のにおける
運転状態へ強制的且つ優先的に移行させることができ、
確実な制御を果たし得る。
エコラン運転状態を、エコラン運転判定方策の〜に
おける運転状態とするとともに、第2のエコラン運転状
態を、点a以降のエコラン運転判定方策のにおける運
転状態としたことにより、前記制御手段44によってス
ロットル全閉時にスロットル全閉操作と同時に発進クラ
ッチ40を接続させ、エコラン運転判定方策の〜に
おける運転状態からエコラン運転判定方策のにおける
運転状態へ強制的且つ優先的に移行させることができ、
確実な制御を果たし得る。
【0052】更にまた、この発明の実施例においては、
変速機18を、連続可変変速機(CVT)とし、且つ単
に発進クラッチ40として説明したが、電子制御式発進
クラッチを装着したあらゆる変速機に適用可能となり、
汎用性を向上し得るものである。
変速機18を、連続可変変速機(CVT)とし、且つ単
に発進クラッチ40として説明したが、電子制御式発進
クラッチを装着したあらゆる変速機に適用可能となり、
汎用性を向上し得るものである。
【0053】また、前記制御手段44に第2のエコラン
運転状態に優先的に移行させる機能を付加したことによ
り、効率良く第2のエコラン運転状態とすることがで
き、エンジンブレーキを有効に使用し得る。
運転状態に優先的に移行させる機能を付加したことによ
り、効率良く第2のエコラン運転状態とすることがで
き、エンジンブレーキを有効に使用し得る。
【0054】更に、前記制御手段44の制御用プログラ
ムの少許の変更のみで対処し得ることにより、製作が容
易であり、構成が複雑化する惧れが全くなく、コストを
低廉に維持し得て、経済的に有利である。
ムの少許の変更のみで対処し得ることにより、製作が容
易であり、構成が複雑化する惧れが全くなく、コストを
低廉に維持し得て、経済的に有利である。
【0055】更にまた、前記エンジン要求負荷量検出手
段としてスロットル開度センサ60を使用したことによ
り、エンジンの要求負荷量、つまりスロットル開度を確
実に検出することができ、制御の信頼性の寄与し得る。
段としてスロットル開度センサ60を使用したことによ
り、エンジンの要求負荷量、つまりスロットル開度を確
実に検出することができ、制御の信頼性の寄与し得る。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、エンジン要求負荷量を検出するエンジン要求負荷量
検出手段を設け、エンジン要求負荷量検出手段からの検
出信号を入力し運転操作状態や車両走行状態に応じて発
進クラッチを解放しエンジンを停止させる第1のエコラ
ン運転状態とするとともに、スロットル全閉操作時に発
進クラッチを接続させ且つ燃料供給を停止した第2のエ
コラン運転状態とすべく制御する制御手段を設け、制御
手段に第1のエコラン運転状態の実行中でも第2のエコ
ラン運転状態に移行させる第2のエコラン運転状態の優
先機能を付加して設けたので、エンジン要求負荷量検出
手段によってエンジン要求負荷量を確実に検出すること
ができ、制御の信頼性の向上に寄与し得るとともに、第
1のエコラン運転状態時に、運転操作状態や車両走行状
態に応じて発進クラッチを解放させるとともにエンジン
を停止させることにより、燃費を低減し得て、経済的に
有利であり、第2のエコラン運転状態においては、スロ
ットル全閉時に発進クラッチを瞬時に接続させることが
でき、エンジンブレーキを有効的に使用し得て、減速効
果が大となって制動効果を高めることができる。また、
スロットル全閉時以外においても、従来同様の第1のエ
コラン運転を行うことができ、燃費を低減し得て、経済
的に有利である。更に、スロットル全閉時の第2のエコ
ラン運転状態において、従来に比しドライバビリティの
悪化を少なくすることができ、実用上有利である。更に
また、前記制御手段に第2のエコラン運転状態に優先的
に移行させる機能を付加したことにより、効率良く第2
のエコラン運転状態とすることができ、エンジンブレー
キを有効に使用し得る。また、前記制御手段の制御用プ
ログラムの少許の変更のみで対処し得ることにより、製
作が容易であり、構成が複雑化する惧れが全くなく、コ
ストを低廉に維持し得て、経済的に有利である。
ば、エンジン要求負荷量を検出するエンジン要求負荷量
検出手段を設け、エンジン要求負荷量検出手段からの検
出信号を入力し運転操作状態や車両走行状態に応じて発
進クラッチを解放しエンジンを停止させる第1のエコラ
ン運転状態とするとともに、スロットル全閉操作時に発
進クラッチを接続させ且つ燃料供給を停止した第2のエ
コラン運転状態とすべく制御する制御手段を設け、制御
手段に第1のエコラン運転状態の実行中でも第2のエコ
ラン運転状態に移行させる第2のエコラン運転状態の優
先機能を付加して設けたので、エンジン要求負荷量検出
手段によってエンジン要求負荷量を確実に検出すること
ができ、制御の信頼性の向上に寄与し得るとともに、第
1のエコラン運転状態時に、運転操作状態や車両走行状
態に応じて発進クラッチを解放させるとともにエンジン
を停止させることにより、燃費を低減し得て、経済的に
有利であり、第2のエコラン運転状態においては、スロ
ットル全閉時に発進クラッチを瞬時に接続させることが
でき、エンジンブレーキを有効的に使用し得て、減速効
果が大となって制動効果を高めることができる。また、
スロットル全閉時以外においても、従来同様の第1のエ
コラン運転を行うことができ、燃費を低減し得て、経済
的に有利である。更に、スロットル全閉時の第2のエコ
ラン運転状態において、従来に比しドライバビリティの
悪化を少なくすることができ、実用上有利である。更に
また、前記制御手段に第2のエコラン運転状態に優先的
に移行させる機能を付加したことにより、効率良く第2
のエコラン運転状態とすることができ、エンジンブレー
キを有効に使用し得る。また、前記制御手段の制御用プ
ログラムの少許の変更のみで対処し得ることにより、製
作が容易であり、構成が複雑化する惧れが全くなく、コ
ストを低廉に維持し得て、経済的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すエンジンの制御装置の
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図2】エンジンの制御装置のブロック図である。
【図3】停止始動装置のシステム構成図である。
【図4】停止始動の説明をする図である。
【図5】エンジンの制御装置のフローチャートである。
【図6】エコラン禁止条件のフローチャートである。
【図7】スロットル全閉判定条件のフローチャートであ
る。
る。
【図8】エコラン運転の状態遷移図である。
【図9】この発明の従来技術を示すエコラン運転の状態
遷移図である。
遷移図である。
【符号の説明】 2 エンジン 4 制御装置 6 吸気マニホルド 8 吸気通路 10 燃料噴射弁 14 スタータ 16 変速部 18 変速機(連続可変変速機:CVT) 20 駆動プーリ 22 被動プーリ 38 クランク軸 40 発進クラッチ 42 エンジン停止始動装置 44 制御手段 46 変速機用制御部 48 エンジン用制御部 50 点火プラグ 52 エンジン停止装置 54 エンジン始動装置 56 発進クラッチ装置 58 変速比調整装置 60 スロットル開度センサ 62 エンジン回転速度センサ 64 変速部入力回転速度センサ 66 車速センサ 68 その他のセンサ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の条件に応じて発進クラッチを接続
または解放させエンジンの始動及び停止させるエコラン
運転方式を有するエンジンの制御装置において、エンジ
ン要求負荷量を検出するエンジン要求負荷量検出手段を
設け、このエンジン要求負荷量検出手段からの検出信号
を入力し運転操作状態や車両走行状態に応じて発進クラ
ッチを解放しエンジンを停止させる第1のエコラン運転
状態とするとともにスロットル全閉操作時に前記発進ク
ラッチを接続させ且つ燃料供給を停止した第2のエコラ
ン運転状態とすべく制御する制御手段を設け、この制御
手段には第1のエコラン運転状態の実行中でも第2のエ
コラン運転状態に移行させる第2のエコラン運転状態の
優先機能を付加して設けたことを特徴とするエンジンの
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25008794A JPH0885367A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | エンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25008794A JPH0885367A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | エンジンの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0885367A true JPH0885367A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=17202621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25008794A Pending JPH0885367A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | エンジンの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0885367A (ja) |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP25008794A patent/JPH0885367A/ja active Pending
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