JPH08849Y2 - 浮沈式フロート - Google Patents
浮沈式フロートInfo
- Publication number
- JPH08849Y2 JPH08849Y2 JP1989061991U JP6199189U JPH08849Y2 JP H08849 Y2 JPH08849 Y2 JP H08849Y2 JP 1989061991 U JP1989061991 U JP 1989061991U JP 6199189 U JP6199189 U JP 6199189U JP H08849 Y2 JPH08849 Y2 JP H08849Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- float
- outlet
- water
- air
- inlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、漁業の分野、あるいは桟橋などの海洋レジ
ャー分野などに使用する、浮き沈みを自在にコントロー
ル可能な浮沈式フロート(浮力体)に関する。
ャー分野などに使用する、浮き沈みを自在にコントロー
ル可能な浮沈式フロート(浮力体)に関する。
[従来の技術] 引き網類、刺網類、定量網類、延網類、旋網類などの
魚網、さらに養殖用の網、イケス等に使用するフロート
は、フロート自体が有する浮上作用によって網口を有効
に拡口したり、網を正常に保ったり、あるいは網の目合
を正しく保つような役割を果たすとともに、魚網の配置
状況などを確認する役目も果たしている。さらに、養殖
用の網、イケス等の場合には、フロートに浮沈機能を付
与して、気象条件の厳しいとき等に養殖用の網、イケス
を適宜海中に沈下させるようにしいる。(特公昭52−14
197号公報参照) [考案が解決しようとする課題] 特公昭52−14197号公報に記載された従来の養殖装置
は、海水出入口と空気出入口とを有する調整浮力室によ
り、浮き沈みを自在にコントロールしようとするもので
ある。
魚網、さらに養殖用の網、イケス等に使用するフロート
は、フロート自体が有する浮上作用によって網口を有効
に拡口したり、網を正常に保ったり、あるいは網の目合
を正しく保つような役割を果たすとともに、魚網の配置
状況などを確認する役目も果たしている。さらに、養殖
用の網、イケス等の場合には、フロートに浮沈機能を付
与して、気象条件の厳しいとき等に養殖用の網、イケス
を適宜海中に沈下させるようにしいる。(特公昭52−14
197号公報参照) [考案が解決しようとする課題] 特公昭52−14197号公報に記載された従来の養殖装置
は、海水出入口と空気出入口とを有する調整浮力室によ
り、浮き沈みを自在にコントロールしようとするもので
ある。
しかしながら、この調整浮力室は、他の浮力室である
固定浮力室と一体的に浮沈体を形成したもので、単体の
フロートとは異なるものであるほか、海水出入口が通常
の開口であるため、気象条件などに基づく波浪により装
置が大きく傾斜すると、装置上部の空気出入口から入る
空気の海水出入口からの抜けが生じ、装置の浮沈をコン
トロールすることができなくなるという事態を生ずる恐
れがある。
固定浮力室と一体的に浮沈体を形成したもので、単体の
フロートとは異なるものであるほか、海水出入口が通常
の開口であるため、気象条件などに基づく波浪により装
置が大きく傾斜すると、装置上部の空気出入口から入る
空気の海水出入口からの抜けが生じ、装置の浮沈をコン
トロールすることができなくなるという事態を生ずる恐
れがある。
そこで、本考案者はこのような従来の問題に鑑み鋭意
検討を行なった結果、フロートの水の出入口をある特定
の構造とすれば、上記の問題を解決できることを見出
し、本考案に到達したものである。
検討を行なった結果、フロートの水の出入口をある特定
の構造とすれば、上記の問題を解決できることを見出
し、本考案に到達したものである。
[課題を解決するための手段] 即ち、本考案によれば、中空構造を有し、上部に空気
の出入口、底部に水の出入口をそれぞれ有する浮沈式フ
ロートであって、空気あるいは水の流通のための複数の
孔を設けた仕切板にて複数の室に区画するとともに、前
記の水の出入口を管状構造としたことを特徴とする浮沈
式フロート、が提供される。
の出入口、底部に水の出入口をそれぞれ有する浮沈式フ
ロートであって、空気あるいは水の流通のための複数の
孔を設けた仕切板にて複数の室に区画するとともに、前
記の水の出入口を管状構造としたことを特徴とする浮沈
式フロート、が提供される。
さらに、本考案によれば、中空構造を有し、上部に空
気の出入口、底部に水の出入口をそれぞれ有する浮沈式
フロートであって、空気あるいは水の流通のための複数
の孔を設けた仕切板にて複数の室に区画するとともに、
前記の水の出入口にカバーをかぶせることにより、フロ
ート下面が水面上に出た場合における空気の流通を制限
したことを特徴とする浮沈式フロート、が提供される。
気の出入口、底部に水の出入口をそれぞれ有する浮沈式
フロートであって、空気あるいは水の流通のための複数
の孔を設けた仕切板にて複数の室に区画するとともに、
前記の水の出入口にカバーをかぶせることにより、フロ
ート下面が水面上に出た場合における空気の流通を制限
したことを特徴とする浮沈式フロート、が提供される。
なお、フロートの底部に複数の水の出入口を設ける
と、水の出入れに際してフロートの揺れを少なくし、ま
た水の出入れを迅速に行なうことができ、好ましい。
と、水の出入れに際してフロートの揺れを少なくし、ま
た水の出入れを迅速に行なうことができ、好ましい。
[作用] フロート内に仕切板を設けて複数の室に区画したの
で、フロート構造が強固となり、波等による振動、揺れ
に対しても損傷が生じ難くなった。また、波等の振動に
よりフロートが傾斜した場合であっても、複数の室の間
で水、空気が相互に流通でき、フロートをバランス良く
浮沈させることができた。
で、フロート構造が強固となり、波等による振動、揺れ
に対しても損傷が生じ難くなった。また、波等の振動に
よりフロートが傾斜した場合であっても、複数の室の間
で水、空気が相互に流通でき、フロートをバランス良く
浮沈させることができた。
更に、水の出入口を所定の管状構造とし、あるいは、
水の出入口にカバーをかぶせることにより、フロート下
面が水面上に出た場合における空気の流通を制限したの
で、波浪によりフロートが大きく傾斜した場合であって
も、水の出入口からの空気の抜けがなくなり、浮沈コン
トロールを正確に行なうことができる。
水の出入口にカバーをかぶせることにより、フロート下
面が水面上に出た場合における空気の流通を制限したの
で、波浪によりフロートが大きく傾斜した場合であって
も、水の出入口からの空気の抜けがなくなり、浮沈コン
トロールを正確に行なうことができる。
[実施例] 以下、図示の実施例に基づき本考案を更に説明する
が、本考案はこれらの実施例に限られるものではない。
が、本考案はこれらの実施例に限られるものではない。
第1図は本考案に係る浮沈式フロートの一実施例を示
す概略説明図である。
す概略説明図である。
フロート1の上部には空気の出入口2が設けられてお
り、またその底部には水(通常、海水)の出入口3が設
けられている。
り、またその底部には水(通常、海水)の出入口3が設
けられている。
フロート1の内部は、第2図にその一例を示す仕切板
状4にて複数の部屋に区画されており、また仕切板状4
には空気あるいは水の流通のために複数の孔5が設けら
れている。
状4にて複数の部屋に区画されており、また仕切板状4
には空気あるいは水の流通のために複数の孔5が設けら
れている。
この浮沈式フロート1の水出入口3は、複数設けるこ
とが水の出入れに際してフロート1の揺れを少なくし、
また水の出入れを迅速に行なうことができ、好ましい。
また、水出入口3は、管状構造に形成することが水の出
入口からの空気の抜けを防止することから必要であり、
管状構造としては所定の長さのパイプ6を水出入口3に
一体的に形成した構造であっても、あるいは水出入口3
にパイプ6を嵌め込む構造であってもよい。
とが水の出入れに際してフロート1の揺れを少なくし、
また水の出入れを迅速に行なうことができ、好ましい。
また、水出入口3は、管状構造に形成することが水の出
入口からの空気の抜けを防止することから必要であり、
管状構造としては所定の長さのパイプ6を水出入口3に
一体的に形成した構造であっても、あるいは水出入口3
にパイプ6を嵌め込む構造であってもよい。
パイプ6の長さは特に限定されるものではないが、約
60cm〜150cmあればよい。
60cm〜150cmあればよい。
浮沈式フロート1は以上の構造を有しており、例えばポ
ンプ(図示せず)等を用いて、パイプ6及び水出入口3
を介してフロート1内に強制的に水を送り込むことによ
りフロート1を沈下させ、また逆に、ポンプにより強制
的にフロート1より水を吸出すことにより、フロート1
に浮力を持たせることができ、その結果、フロート1の
浮沈を自在にコントロールすることができる。また、コ
ンプレッサー(図示せず)を用いて空気の出入口2を介
してフロート1内に強制的に空気を送り込むことにより
フロート1に浮力を持たせ、又逆に空気の出入口2から
空気を抜くことによりフロート1を沈下させることもで
きる。そして、水出入口3をパイプ6の如き所定長さの
管状としたので、波によりフロート1が大きく傾斜した
場合にも、水出入口3からの空気の抜けがなくなり、フ
ロート1の浮沈コントロールに狂いが生じない。
ンプ(図示せず)等を用いて、パイプ6及び水出入口3
を介してフロート1内に強制的に水を送り込むことによ
りフロート1を沈下させ、また逆に、ポンプにより強制
的にフロート1より水を吸出すことにより、フロート1
に浮力を持たせることができ、その結果、フロート1の
浮沈を自在にコントロールすることができる。また、コ
ンプレッサー(図示せず)を用いて空気の出入口2を介
してフロート1内に強制的に空気を送り込むことにより
フロート1に浮力を持たせ、又逆に空気の出入口2から
空気を抜くことによりフロート1を沈下させることもで
きる。そして、水出入口3をパイプ6の如き所定長さの
管状としたので、波によりフロート1が大きく傾斜した
場合にも、水出入口3からの空気の抜けがなくなり、フ
ロート1の浮沈コントロールに狂いが生じない。
第3図〜第4図は本考案に係る浮沈式フロートの他の
実施例を示すもので、第1図の実施例と異なる点は、水
の出入口3を管状構造とする代りに、水の出入口3にカ
バー7をかぶせ、フロート下面が水面上に出た場合にお
いても、カバー7に設けた開口8およびカバー7と水の
出入口3の外側部との隙間を介してのみ空気を流通させ
ることにより、空気の流通を制限し、もって水出入口3
からの空気の抜けをなくすようにしたものである。
実施例を示すもので、第1図の実施例と異なる点は、水
の出入口3を管状構造とする代りに、水の出入口3にカ
バー7をかぶせ、フロート下面が水面上に出た場合にお
いても、カバー7に設けた開口8およびカバー7と水の
出入口3の外側部との隙間を介してのみ空気を流通させ
ることにより、空気の流通を制限し、もって水出入口3
からの空気の抜けをなくすようにしたものである。
[考案の効果] 以上説明した通り、本考案の浮沈式フロートは仕切板
にて複数の室に区画し且つ水出入口を管状構造とし、あ
るいは水の出入口にカバーをかぶせることにより、フロ
ート下面が水面上に出た場合における空気の流通を制限
したので、フロート構造が強固となり、波等による振
動、揺れに対しても損傷が生じず、また、フロートが大
きく傾斜した場合でも、複数の室の間で水、空気が相互
に流通でき、また水出入口からの空気の抜けがなくな
り、浮沈コントロールを正確に行なえるという利点を有
する。
にて複数の室に区画し且つ水出入口を管状構造とし、あ
るいは水の出入口にカバーをかぶせることにより、フロ
ート下面が水面上に出た場合における空気の流通を制限
したので、フロート構造が強固となり、波等による振
動、揺れに対しても損傷が生じず、また、フロートが大
きく傾斜した場合でも、複数の室の間で水、空気が相互
に流通でき、また水出入口からの空気の抜けがなくな
り、浮沈コントロールを正確に行なえるという利点を有
する。
従って、本考案の浮沈式フロートは、一般の魚網のほ
か、養殖用の網、イケス等に好適に使用することができ
る。
か、養殖用の網、イケス等に好適に使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係る浮沈式フロートの一実施例を示す
概略説明図、第2図は浮沈式フロートを複数の室に区画
する仕切板の一例を示す概略説明図、第3図は本考案の
他の実施例を示す概略説明図、第4図は第3図のA−A
断面図である。 1……フロート、2……空気の出入口、3……水の出入
口、4……仕切板、5……孔、6……パイプ、7……カ
バー、8……開口。
概略説明図、第2図は浮沈式フロートを複数の室に区画
する仕切板の一例を示す概略説明図、第3図は本考案の
他の実施例を示す概略説明図、第4図は第3図のA−A
断面図である。 1……フロート、2……空気の出入口、3……水の出入
口、4……仕切板、5……孔、6……パイプ、7……カ
バー、8……開口。
Claims (3)
- 【請求項1】中空構造を有し、上部に空気の出入口、底
部に水の出入口をそれぞれ有する浮沈式フロートであっ
て、該フロート内を空気あるいは水の流通のための複数
の孔を設けた仕切板にて複数の室に区画するとともに、
前記の水の出入口を管状構造としたことを特徴とする浮
沈式フロート。 - 【請求項2】中空構造を有し、上部に空気の出入口、底
部に水の出入口をそれぞれ有する浮沈式フロートであっ
て、該フロート内を空気あるいは水の流通のための複数
の孔を設けた仕切板にて複数の室に区画するとともに、
前記の水の出入口にカバーをかぶせることにより、フロ
ート下面が水面上に出た場合における空気の流通を制限
したことを特徴とする浮沈式フロート。 - 【請求項3】底部に複数の水の出入口を設けた請求項1
または2記載の浮沈式フロート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989061991U JPH08849Y2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 浮沈式フロート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989061991U JPH08849Y2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 浮沈式フロート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03664U JPH03664U (ja) | 1991-01-08 |
JPH08849Y2 true JPH08849Y2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=31590736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989061991U Expired - Lifetime JPH08849Y2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 浮沈式フロート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08849Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51139579U (ja) * | 1975-05-02 | 1976-11-10 | ||
JPS52138082U (ja) * | 1976-04-13 | 1977-10-20 | ||
JPS5854992U (ja) * | 1981-10-13 | 1983-04-14 | 三井東圧化学株式会社 | 浮子 |
JPH0756109Y2 (ja) * | 1990-04-26 | 1995-12-25 | 日立造船株式会社 | 連続鋳造設備における作業台車装置 |
-
1989
- 1989-05-29 JP JP1989061991U patent/JPH08849Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03664U (ja) | 1991-01-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |