JPH0756109Y2 - 連続鋳造設備における作業台車装置 - Google Patents

連続鋳造設備における作業台車装置

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JPH0756109Y2
JPH0756109Y2 JP4571890U JP4571890U JPH0756109Y2 JP H0756109 Y2 JPH0756109 Y2 JP H0756109Y2 JP 4571890 U JP4571890 U JP 4571890U JP 4571890 U JP4571890 U JP 4571890U JP H0756109 Y2 JPH0756109 Y2 JP H0756109Y2
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勝 若林
宏 社本
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は連続鋳造、特に異鋼種を連続して鋳造可能な設
備において、作業床に配設される作業台車装置に関す
る。
従来の技術 従来の連続鋳造設備は、第6図に示すように、作業床1
上にモールド2上方の注湯位置(イ)と、注湯位置
(イ)の両側の待機位置(ロ)(ハ)との間に走行レー
ル4を介して移動自在な2台のタンディッシュカー5A,5
Bを配設し、図面右方のタンディッシュカー5Aを注湯位
置(イ)に移動させて、モールド2上方のレードル3か
らタンディッシュ6A内に供給された溶鋼を、スライディ
ングノズルから浸漬ノズルを介してモールド2内に所定
量ずつ注湯し連続鋳造を行っている。
ところで、成分の異なる溶鋼を連続して鋳造する場合に
は、先の溶鋼をタンディッシュ6Aから注湯し終えると、
スライディングノズルを閉じて使用済の浸漬ノズルを取
り外した後、タンディッシュカー5Aを待機位置(ロ)ま
で後退させる。そして、モールド2内に異鋼種区分金物
を投入し、待機位置(ハ)から注湯位置(イ)に他方の
タンディッシュカー5Bを移動させ、新たな浸漬ノズルを
タンディッシュ6Bに取り付けた後、交換されたレードル
3から異種の溶鋼をタンディッシュ6Bに供給してモール
ド2に注湯を開始する。
このような異鋼種連続鋳造の場合、区分金物の投入装置
8は従来、タンディッシュカー3A,3Bに従動しあるいは
別に走行レール4を走行自在に配置された付加台車7A,7
B上に取り付けられている。また、浸漬ノズルを短時間
で交換できるスライド交換式のノズル交換装置9が実用
化されているが、このようなものを設置するスペースと
して、付加台車7A,7B上かまたは操業マンサイド1aが考
えられる。
考案が解決しようとする課題 上記従来構成において、付加台車7A,7Bに区分金物の投
入装置8を設けた場合には、タンディッシュカー5A,5B
を注湯位置(イ)から待機位置(ロ)(ハ)に後退移動
中、あるいは移動後に、付加台車7A,7Bをモールド2近
傍で停止させ、区分金物をモールド2上方に対応させた
位置に位置決めした後投入する必要があり、位置決め停
止に手間と時間がかかるという問題があった。また、そ
れに加えてこの付加台車7A,7Bにノズル交換装置9を設
けると、ノズル交換装置9と投入装置8、タンディッシ
ュカー5A,5Bとの相互干渉が多く、実用的でなかった。
また、ノズル交換装置9を操作マンサイド1aに設ける
と、操作マンの作業性を著しく損うおそれがあった。
本考案は、上記問題点を解決して、能率よく区分金物の
投入作業と浸漬ノズルの交換作業とを行える連続鋳造設
備における作業台車装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、モールド近傍の
作業位置とタンディッシュカーの走行レールから離れた
退避位置の間の作業床にガイドレールを敷設し、このガ
イドレールに沿って移動自在な作業台車に、作業位置で
異鋼種区分金物をモールド上方の投入位置からモールド
内に投入可能な金物投入装置を設けるとともに、作業位
置でタンディッシュカーに配設されたタンディッシュの
浸漬ノズル位置まで移動して浸漬ノズルを着脱可能なノ
ズル交換装置を設けたものである。
作用 上記構成によれば、鋼種切換え作業時に作業台車を退避
位置からガイドレールに沿って作業位置まで移動させ、
浸漬ノズルの交換作業および異鋼種区分金物の投入作業
を行うので、タンディッシュカーとの干渉もきわめて少
くかつ操作マンサイドで行う作業の障害となることもな
く、とくに異鋼種連続鋳造作業を能率よく行うことがで
きる。
実施例 以下本考案の一実施例を第1図〜第5図に基づいて説明
する。従来例と同一部材には同一の符号を付し、その説
明は省略する。
第1図において、11A,11Bは作業床1上で各モールド2,2
近傍の作業位置(ニ)から鋳片引抜方向Aに後退後、円
弧部を介してタンディッシュカー5A,5Bの待機位置
(ロ)(ハ)側にそれぞれ方向転換され退避位置(ニ)
(ホ)まで敷設された左右一対のガイドレールで、これ
らガイドレール11A,11B上にはそれぞれ対称構造の自走
式作業台車12,12が移動自在に配設される。
作業台車12は、鋳片中に横断方向に内蔵されて鋳片を区
分する異鋼種区分金物(以下金物と称する)13をモール
ド2内に投入可能な金物投入装置14と、タンディッシュ
6A,6Bのスライディングノズル15下部に装着される浸漬
ノズル16,16′を交換可能なノズル交換装置17が配設さ
れる。
第2図〜第4図に示すように、金物投入装置14は作業台
車12の内側部に配設され、第1ガイド部材18に第1出退
アーム19が前後方向に出退自在に配設されて、ノズル交
換装置17と共通の電動機20および減速機21に第1クラッ
チ22を介して出退駆動される。第1出退アーム19の先端
部には、ピストンロッド23aを下方に出退可能な押込用
シリンダ23が配設され、ピストンロッド23aの先端部に
はマグネットを利用した着脱具24を介して、V字形金属
板13aと吊下ロッド13bからなる金物13が装着されてい
る。また、作業台車12の前部には金物13を予熱するため
の予熱器25が取付けられている。
一方、ノズル交換装置17は作業台車12の外側部に配設さ
れ、第2ガイド部材26に第2出退アーム27が前後方向に
出退自在に配設されて電動機20および減速機21により第
2クラッチ28を介して出退駆動される。第2出退アーム
27の先端部には、垂直ピン29を介して回動アーム30が水
平面内で回動自在に支持され、第2出退アーム27の先端
部下面に設けられた回動シリンダ31により約90度の範囲
で回動される。この回動アーム30の先端部にはノズル交
換部32が設けられる。このノズル交換部32は、第5図
(a)〜(d)に示すように、浸漬ノズル16,16′の上
端部を保持案内するガイド体33およびスライドシリンダ
34と、ばね等を利用したノズル昇降具(図示せず)とを
備え、スライドシリンダ34により予熱した新浸漬ノズル
16を介して使用後の旧浸漬ノズル16′をスライドさせ、
旧浸漬ノズル16′内の凝固地金35をせん断して旧浸漬ノ
ズル16′を取り外し、さらに新浸漬ノズル16をスライデ
ィングノズル15の対向位置までスライドさせてノズル昇
降具により上昇させ、新浸漬ノズル16をスライディング
ノズル15に装着するように構成されている。
次に異鋼種連続鋳造における各部材の動作を説明する。
先の鋼種が鋳造中には、両作業台車12,12はそれぞれ退
避位置(ホ)(ヘ)にあり、新浸漬ノズル16は予熱装置
36により予熱され、また金物13も予熱器25により予熱さ
れている。
先の鋼種の鋳造が終了近くになると、作業台車12,12を
作業位置(ニ)近くまで移動して待機させておく。鋳造
が終了すると、鋳造機が停止あるいは微速で運転されス
ライディングノズル15が閉止される。そして作業位置
(ニ)まで移動して停止された作業台車12は、ノズル交
換装置17の第2出退アーム27が矢印B方向に突出されて
回動アーム30が矢印D方向に回動され、使用後の浸漬ノ
ズル16′にノズル交換部32が係合される。そして浸漬ノ
ズル16′を取り外した後、回動アーム30が矢印E方向に
回動されるとともに第2出退アーム27が矢印C方向に後
退される。つぎに、タンディッシュカー5Aが待機位置
(ロ)側に移動されると、金物投入装置13の第1出退ア
ーム19を矢印F方向に突出させ、押込用シリンダ23を伸
展して金物13をモールド2内に挿入し、着脱具24により
金物13をモールド2内投下する。そして、第1出退アー
ム19を矢印G方向に後退させる。
他方のタンディッシュカー5Bが注湯位置(イ)まで移動
して停止されると、ノズル交換装置17の第2出退アーム
27を突出させるとともに回動アーム30を回動し、ノズル
交換部32により、新浸漬ノズル16を取り付け、両アーム
27,30を後退させる。さらに、作業台車12,12を作業位置
(ニ)から退避位置(ホ)(ヘ)に後退移動させる。
これによりタンディッシュ6Bから異鋼種の溶鋼をスライ
ディングノズル15および浸漬ノズル16を介してモールド
2内に注湯し鋳造を再開する。
上記実施例によれば、作業台車12は作業位置(ニ)でリ
ミットスイッチ等により定位置に停止されて前後方向を
位置決めされるとともに、ガイドレール11A,11Bにより
左右方向を位置決めされ、また第1出退アーム19のスト
ロークも一定で、突出位置で金物13をモールド2の上方
に対向するように設定されることから、金物の位置決め
作業が不要になり、迅速に金物13の投入作業が行える。
また、非作業時には作業台車12を作業位置(ニ)から後
退させることができるので、タンディッシュカー5A,5B
に干渉することもなく、また操作マンの作業性を低下さ
せることもない。
考案の効果 以上に述べたごとく本考案によれば、鋼種切換え作業時
に作業台車を退避位置からガイドレールに沿って作業位
置まで移動させ、浸漬ノズルの交換作業および異鋼種区
分金物の投入作業を行うので、タンディッシュカーとの
干渉もきわめて少くかつ操作マンサイドで行う作業の障
害となることもなく、とくに異鋼種連続鋳造作業を能率
よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の一実施例を示し、第1図は作
業床の全体平面図、第2図〜第4図はそれぞれ作業台車
の概略平面図、左側面図および右側面図、第5図(a)
〜(d)はノズル交換作業の手順を示す断面図、第6図
は従来の作業床を示す平面図である。 1……作業床、2……モールド、5A,5B……タンディッ
シュカー、6A,6B……タンディッシュ、11A,11B……ガイ
ドレール、12……作業台車、13……異鋼種区分金物、14
……金物投入装置、16,16′……浸漬ノズル、17……ノ
ズル交換装置、19……第1出退アーム、27……第2出退
アーム、30……回動アーム、32……ノズル交換部、
(ニ)……作業位置、(ホ)(ヘ)……退避位置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モールド近傍の作業位置とタンディッシュ
    カーの走行レールから離れた退避位置の間の作業床にガ
    イドレールを敷設し、このガイドレールに沿って移動自
    在な作業台車に、作業位置で異鋼種区分金物をモールド
    上方の投入位置からモールド内に投入可能な金物投入装
    置を設けるとともに、作業位置でタンディッシュカーに
    配設されたタンディッシュの浸漬ノズル位置まで移動し
    て浸漬ノズルを着脱可能なノズル交換装置を設けたこと
    を特徴とする連続鋳造設備における作業台車装置。
JP4571890U 1990-04-26 1990-04-26 連続鋳造設備における作業台車装置 Expired - Lifetime JPH0756109Y2 (ja)

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JPH046349U JPH046349U (ja) 1992-01-21
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