JPH0884765A - 既充填シリンジの滅菌方法および既充填シリンジ - Google Patents
既充填シリンジの滅菌方法および既充填シリンジInfo
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- JPH0884765A JPH0884765A JP7202885A JP20288595A JPH0884765A JP H0884765 A JPH0884765 A JP H0884765A JP 7202885 A JP7202885 A JP 7202885A JP 20288595 A JP20288595 A JP 20288595A JP H0884765 A JPH0884765 A JP H0884765A
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Abstract
ズルの外面との間、およびガスケットの周面とシリンジ
内面との間を通常の滅菌条件で十分に滅菌できる既充填
シリンジの滅菌方法および既充填シリンジを提供する。 【解決手段】 一端側5にノズル6が形成され他端側7
に開放端8を有する外筒2の内部に薬液9が充填され、
前記ノズル6がキャップ3で封止され、前記外筒2の開
放端8がガスケット4で封止された既充填シリンジ1を
組み立てるに際し、前記キャップ4は、前記外筒2のノ
ズル6を封止する前に、蒸留水に浸漬された後蒸気滅菌
され、かつ、前記ガスケット4は、前記外筒2の他端側
7を封止する前に、蒸留水に浸漬された後蒸気滅菌され
る。
Description
れている既充填シリンジ(PrefilledSyri
nge)と、その滅菌方法に関する。
薬液を注射剤として使用する場合、使用時にアンプルや
バイアル瓶を開封し、薬液をシリンジ(注射器)に充填
して、人体などに投与している。しかし、アンプルやバ
イアル瓶を開封し、シリンジに薬液を充填する操作は煩
雑である。特に緊急時にかような煩雑な操作をすること
は好ましくない。また、アンプルやバイアル瓶の開封時
に、薬液中にガラスの微粉などの異物が混入する恐れも
ある。このため、例えば特開昭49−28194号公報
においては、外筒の内部に薬液が充填され、該外筒の一
端側に設けられたノズルがキャップで封止され、外筒の
他端側がガスケットで封止された既充填シリンジが開示
されている。
液が充填された外筒の両端がキャップとガスケットで封
止された状態で滅菌されなければならない。既充填シリ
ンジの滅菌は、一般にはオートクレーブを用いて、高温
高圧の蒸気下で行われる。しかし、ノズル部分の形状が
複雑な場合は、キャップの裏面とノズルの外面との間に
滅菌のための蒸気が簡単には入り込まなくなる。また、
ガスケットの形状が複雑な場合は、ガスケットの周面と
シリンジ内面との間に滅菌のための蒸気が簡単には入り
込まなくなる。従って、ノズル部分の形状が複雑な場合
やガスケットの形状が複雑な場合は、オートクレーブに
よる既充填シリンジの滅菌に適用される通常の滅菌条件
(滅菌時間、滅菌温度)では、既充填シリンジを十分に
滅菌することが困難になり、滅菌に長時間を要するか、
あるいは滅菌温度を過剰に高めることが必要になってい
た。
キャップの裏面とノズルの外面との間、およびガスケッ
トの周面とシリンジ内面との間を通常の滅菌条件で十分
に滅菌できる既充填シリンジの滅菌方法および既充填シ
リンジを提供することにある。
に、請求項1によれば、一端側にノズルが形成され他端
側に開放端を有する外筒を備えた既充填シリンジの滅菌
方法であって、前記外筒のノズルをキャップで封止する
工程と、前記外筒の内部に薬液を充填する工程と、前記
外筒の開放端をガスケットで封止して既充填シリンジを
組み立てる工程と、前記既充填シリンジ全体を滅菌する
工程を含む方法において、前記外筒のノズルを封止する
前に、前記キャップを、蒸留水に浸漬する方法、蒸気に
曝す方法、もしくは蒸留水に浸漬させた状態で蒸気滅菌
する方法の何れかの方法によって前記キャップの表面を
濡らす工程と、前記外筒の開放端を封止する前に、前記
ガスケットを、蒸留水に浸漬する方法、蒸気に曝す方
法、もしくは蒸留水に浸漬させた状態で蒸気滅菌する方
法の何れかによって前記ガスケットの表面を濡らす工程
とを含むことを特徴とする既充填シリンジの滅菌方法が
提供される。
され他端側に開放端を有する外筒を備えた既充填シリン
ジの滅菌方法であって、前記外筒の開放端をガスケット
で封止する工程と、前記外筒の内部に薬液を充填する工
程と、前記外筒のノズルをキャップで封止して既充填シ
リンジを組み立てる工程と、前記既充填シリンジ全体を
滅菌する工程を含む方法において、前記外筒の開放端を
封止する前に、前記ガスケットを、蒸留水に浸漬する方
法、蒸気に曝す方法、もしくは蒸留水に浸漬させた状態
で蒸気滅菌する方法の何れかの方法によって前記ガスケ
ットの表面を濡らす工程と、前記外筒のノズルを封止す
る前に、前記キャップを、蒸留水に浸漬する方法、蒸気
に曝す方法、もしくは蒸留水に浸漬させた状態で蒸気滅
菌する方法の何れかの方法によって前記キャップの表面
を濡らす工程とを含むことを特徴とする既充填シリンジ
の滅菌方法が提供される。
され他端側に開放端を有する外筒を備えた既充填シリン
ジの滅菌方法であって、前記外筒のノズルをキャップで
封止する工程と、前記外筒の内部に薬液を充填する工程
と、前記外筒の開放端をガスケットで封止して既充填シ
リンジを組み立てる工程と、前記既充填シリンジ全体を
滅菌する工程を含む方法において、前記外筒のノズルを
封止する前に、前記キャップを蒸留水に浸漬した後蒸気
滅菌する工程と、前記外筒の開放端を封止する前に、前
記ガスケットを蒸留水に浸漬した後蒸気滅菌する工程と
を含むことを特徴とする方法が提供される。
され他端側に開放端を有する外筒を備えた既充填シリン
ジの滅菌方法であって、前記外筒の開放端をガスケット
で封止する工程と、前記外筒の内部に薬液を充填する工
程と、前記外筒のノズルをキャップで封止して既充填シ
リンジを組み立てる工程と、前記既充填シリンジ全体を
滅菌する工程を含む方法において、前記外筒の他端側を
封止する前に、前記ガスケットを蒸留水に浸漬した後蒸
気滅菌する工程と、前記外筒のノズルを封止する前に、
前記キャップを蒸留水に浸漬した後蒸気滅菌する工程と
を含むことを特徴とする方法が提供される。
他端側に開放端を有する外筒を備えた既充填シリンジで
あって、前記外筒の内部には薬液が充填され、前記ノズ
ルはキャップで封止され、前記外筒の開放側はガスケッ
トで封止されたものにおいて、前記キャップの表面は、
前記外筒のノズルを封止する前に、蒸留水に浸漬する方
法、蒸気に曝す方法、もしくは蒸留水に浸漬させた状態
で蒸気滅菌する方法の何れかの方法によって濡れた状態
にされており、前記ガスケットの表面は、前記外筒の開
放端を封止する前に、蒸留水に浸漬する方法、蒸気に曝
す方法、もしくは蒸留水に浸漬させた状態で蒸気滅菌す
る方法の何れかの方法によって濡れた状態にされている
ことを特徴とする既充填シリンジが提供される。
他端側に開放端を有する外筒を備えた既充填シリンジで
あって、前記外筒の内部には薬液が充填され、前記ノズ
ルはキャップで封止され、前記外筒の開放側はガスケッ
トで封止されたものにおいて、前記キャップは、前記外
筒のノズルを封止する前に、蒸留水に浸漬された後蒸気
滅菌されており、前記ガスケットは、前記外筒の開放端
を封止する前に、蒸留水に浸漬された後蒸気滅菌されて
いることを特徴とする既充填シリンジが提供される。
ましい実施の形態を説明する。図1に示されるように、
既充填シリンジ1は、外筒2、キャップ3、およびガス
ケット4を備える。外筒2の一端側5(図示の例では左
側)にはノズル6が設けられ、外筒2の他端側7(図示
の例では右側)は開放端8に形成される。そして、既充
填シリンジ1は、外筒2の内部に薬液9が充填された状
態で、外筒2の一端側5のノズル6がキャップ3で封止
され、開放端8がガスケット4で封止された構成を備え
ている。
である。また、外筒2は、プラスチック製の筒体の内部
にガラス製の筒体をはめ込んだ、複合材料製としても良
い。
は、図示しない注射針が装着可能である。このため、ノ
ズル6の外面には、注射針を装着するための、例えばね
じ溝10などが形成されている場合もある。
弾性プラスチックなどの適当な弾性材料で構成される。
ガスケット4の周面には、外筒2の内部に充填された薬
液9を封止した際の密閉性を向上させるために、例えば
リング状の溝11などが形成されている場合もある。
ンジ1は、以下に説明する滅菌方法1もしくは滅菌方法
2に従って滅菌される。 [滅菌方法1]図2に示すように、外筒2は、ステップ
20において、例えば高速の水噴射を受けて洗浄され、
外筒2の表面に付着する発熱物質を含む汚染物質が除去
される。
において蒸留水に浸漬された後、ステップ22において
蒸気滅菌される。キャップ3の蒸気滅菌には、コッホ殺
菌釜、オートクレーブなどが好適に用いられる。
プ3の表面は、図2において点線23で示されるよう
に、ステップ24において蒸留水に浸漬する方法、蒸気
に曝す方法、もしくは蒸留水に浸漬させた状態で蒸気滅
菌する方法、の何れかの方法によって濡れた状態にされ
る。ステップ24においてキャップ3を蒸気滅菌させる
ためには、コッホ殺菌釜、オートクレーブなどが好適に
用いられる。
5において蒸留水に浸漬された後、ステップ26におい
て蒸気滅菌される。ガスケット4の蒸気滅菌にも、コッ
ホ殺菌釜、オートクレーブなどが好適に用いられる。
ット4の表面は、図2において点線27で示されるよう
に、ステップ28において、蒸留水に浸漬する方法、蒸
気に曝す方法、もしくは蒸留水に浸漬させた状態で蒸気
滅菌する方法、の何れかの方法によって濡れた状態にさ
れる。ステップ28においてガスケット4を蒸気滅菌さ
せるためには、コッホ殺菌釜、オートクレーブなどが好
適に用いられる。
テップ20で洗浄済みの外筒2のノズル6に、既にステ
ップ21で蒸留水に浸漬されステップ22で蒸気滅菌さ
れたキャップ3、または、既にステップ24で濡れた状
態にされたキャップ3を取り付ける操作が行われる。な
お、ステップ22で蒸気滅菌されたキャップ3、または
ステップ24で濡れた状態にされたキャップ3を一旦ク
リンベンチ(clean bench)内に放置させた
後、ステップ29においてノズル6にキャップ3を取り
付けるようにしても良い。こうしてステップ29では、
外筒2の一端側5に形成されているノズル6がキャップ
3で封止される。そして次のステップ30では、外筒2
の他端側7の開放端8から外筒2の内部に薬液9が充填
される。
いてガスケット4が外筒2の開放端8から外筒2の内部
に挿入され、外筒2の開放端8が封止される。ガスケッ
ト4は、既にステップ25で蒸留水に浸漬されステップ
26で蒸気滅菌された状態、または、既にステップ28
で濡らされた状態にある。なお、ステップ26で蒸気滅
菌されたガスケット4、またはステップ28で濡れた状
態にされたガスケット4を一旦クリンベンチ内に放置さ
せた後、ステップ31において外筒2の開放端8にガス
ケット4を挿入するようにしても良い。
完了した既充填シリンジ1は、次にステップ32におい
て、全体的に滅菌される。このステップ32における既
充填シリンジ1の滅菌も、コッホ殺菌釜、オートクレー
ブなどを用いた蒸気滅菌とすることができる。また蒸気
滅菌の条件は、外筒2の大きさ、キャップ3およびガス
ケット4の形状等により異なるが、例えば滅菌温度12
1℃で滅菌時間30分程度とすることができる。なお、
蒸気滅菌の際に高温となった薬液9の内圧によるガスケ
ット4の抜け落ちを防ぐために、また、外筒2がプラス
チック製である場合は、薬液9の内圧によって外筒2が
変形しないように、滅菌室の内圧を適宜高めることが必
要である。
もとにして以下のように説明される。先に説明した滅菌
方法1と同様に、ステップ40において、外筒2が洗浄
されて、外筒2の表面の汚染物質が除去される。キャッ
プ3は、好ましくは、ステップ41において蒸留水に浸
漬された後、ステップ42において蒸気滅菌される。ま
た、工程を簡略させる場合には、キャップ3は、図3に
おいて点線43で示されるように、ステップ44におい
て蒸留水に浸漬する方法、蒸気に曝す方法、もしくは蒸
留水に浸漬させた状態で蒸気滅菌する方法、の何れかの
方法によって濡れた状態にされる。ガスケット4は、好
ましくは、ステップ45において蒸留水に浸漬された
後、ステップ46において蒸気滅菌される。また、工程
を簡略させる場合には、ガスケット4は、図3において
点線47で示されるように、ステップ48において、蒸
留水に浸漬する方法、蒸気に曝す方法、もしくは蒸留水
に浸漬させた状態で蒸気滅菌する方法、の何れかの方法
によって濡れた状態にされる。
40で洗浄済みの外筒2の開放端8から外筒2の内部に
ガスケット4を挿入する操作が行われる。ガスケット4
は、既にステップ45で蒸留水に浸漬されステップ46
で蒸気滅菌された状態、または、既にステップ48で濡
らされた状態にある。なお、ステップ46で蒸気滅菌さ
れたガスケット4、またはステップ48で濡れた状態に
されたガスケット4を一旦クリンベンチ内に放置させた
後、ステップ49において外筒2の開放端8にガスケッ
ト4を挿入するようにしても良い。こうして、ステップ
49ではガスケット4によって外筒2の開放端8が封止
される。そして、次のステップ50において、ノズル6
を介して外筒2の内部に薬液9が充填される。
プ41で蒸留水に浸漬されステップ42で蒸気滅菌され
たキャップ3、または、既にステップ44で濡れた状態
にされたキャップ3をノズル6に取り付ける操作が行わ
れる。なお、ステップ42で蒸気滅菌されたキャップ
3、またはステップ44で濡れた状態にされたキャップ
3を一旦クリンベンチ内に放置させた後、ステップ51
においてノズル6にキャップ3を取り付けるようにして
も良い。
完了した既充填シリンジ1は、次にステップ52におい
て、全体的に滅菌される。このステップ52における既
充填シリンジ1の滅菌も、コッホ殺菌釜、オートクレー
ブなどを用いた蒸気滅菌とすることができ、蒸気滅菌の
条件は、例えば滅菌温度121℃で滅菌時間30分程度
とすることができる。
よびガスケットを約30秒間蒸留水に浸漬させ、浸漬
後、キャップおよびガスケットをオートクレーブ内で1
21℃で20分間蒸気滅菌した。ガスケットは外筒の内
面に対する密着性が比較的低いタイプAと外筒の内面に
対する密着性が比較的高いタイプBを用いた。滅菌後、
キャップおよびガスケットをクリンベンチ内に約1時間
放置した。そして、外筒のノズルに予め蒸気滅菌したキ
ャップを取り付けて、外筒の一端側を封止した。ノズル
にキャップを取り付ける際に、キャップ内面とノズル外
周面の間に形成された隙間にバイオロジカル インディ
ケータ(Biological Indicater,
3M社製(以下同じ))のストリップを挿入した。キャ
ップの取り付け後、外筒内部に蒸留水を約100ml充
填し、減圧下で外筒の開放端から外筒の内部に予め蒸気
滅菌したガスケットを挿入して外筒の他端側を封止する
ことにより、実施例の既充填シリンジを組み立てた。外
筒の開放端にガスケットを挿入する際にも、ガスケット
周面と外筒内面の間に形成された隙間にバイオロジカル
インディケータのストリップを挿入した。なお、実施
例の既充填シリンジはタイプAのガスケットとタイプB
のガスケットについてそれぞれ三本づつ組み立てた。
ケットは何れも蒸留水に浸漬させず、かつ蒸気滅菌も行
わなわなかった。実施例と同様に、ガスケットはタイプ
AとタイプBを用いた。そして、ノズルにキャップを取
り付けた後、外筒内部に蒸留水を約100ml充填し、
減圧下で外筒の開放端をガスケットで封止することによ
り、比較例の既充填シリンジを組み立てた。実施例と同
様に、比較例の既充填シリンジにおいても、キャップ内
面とノズル外周面の間に形成された隙間、およびガスケ
ット周面と外筒内面の間に形成された隙間にバイオロジ
カル インディケータのストリップを挿入した。なお実
施例と同様に、比較例の既充填シリンジもタイプAのガ
スケットとタイプBのガスケットについてそれぞれ三本
づつ組み立てた。
リンジ、および比較例の既充填シリンジをオートクレー
ブで121℃、30分間蒸気滅菌した。滅菌後、それぞ
れのストリップを取り出して、培養温度55〜60℃、
培養時間48時間の条件で培養し、試験菌であるBac
illus stearothermophilusの
発育の有無を調べたところ、表1の結果を得た。
認められず、完全な滅菌がなされたことが明らかであ
る。これに対して、比較例の既充填シリンジは、菌が成
育しており、滅菌が不十分である。
をしなかった比較例の既充填シリンジをオートクレーブ
で121℃で蒸気滅菌するに際し、滅菌時間を変化させ
て滅菌時間と滅菌効果の関係を調べた。その結果を表2
に示す。
に形成された隙間を完全に滅菌するためには、タイプA
では60分、タイプBでは180分を要し、実施例に比
べて滅菌時間が2倍から6倍も要することが分かった。
また、比較例は、キャップ内面とノズル外周面の間に形
成された隙間を完全に滅菌するためには90分を要し、
実施例に比べて滅菌時間が3倍も要することが分かっ
た。
ルの外面との間、およびガスケットの周面とシリンジ内
面との間を既充填シリンジの滅菌に適用される通常の条
件で十分に滅菌することが可能である。
流れ図である。
流れ図である。
Claims (6)
- 【請求項1】一端側にノズルが形成され他端側に開放端
を有する外筒を備えた既充填シリンジの滅菌方法であっ
て、 前記外筒のノズルをキャップで封止する工程と;前記外
筒の内部に薬液を充填する工程と;前記外筒の開放端を
ガスケットで封止して既充填シリンジを組み立てる工程
と、 前記既充填シリンジ全体を滅菌する工程を含む方法にお
いて、 前記外筒のノズルを封止する前に、前記キャップを、蒸
留水に浸漬する方法、蒸気に曝す方法、もしくは蒸留水
に浸漬させた状態で蒸気滅菌する方法の何れかの方法に
よって前記キャップの表面を濡らす工程と、 前記外筒の開放端を封止する前に、前記ガスケットを、
蒸留水に浸漬する方法、蒸気に曝す方法、もしくは蒸留
水に浸漬させた状態で蒸気滅菌する方法の何れかの方法
によって前記ガスケットの表面を濡らす工程とを含むこ
とを特徴とする既充填シリンジの滅菌方法。 - 【請求項2】一端側がノズルに形成され他端側に開放端
を有する外筒を備えた既充填シリンジの滅菌方法であっ
て、 前記外筒の開放端をガスケットで封止する工程と、 前記外筒の内部に薬液を充填する工程と、 前記外筒のノズルをキャップで封止して既充填シリンジ
を組み立てる工程と、 前記既充填シリンジ全体を滅菌する工程を含む方法にお
いて、 前記外筒の開放端を封止する前に、前記ガスケットを、
蒸留水に浸漬する方法、蒸気に曝す方法、もしくは蒸留
水に浸漬させた状態で蒸気滅菌する方法の何れかの方法
によって前記ガスケットの表面を濡らす工程と、 前記外筒のノズルを封止する前に、前記キャップを、蒸
留水に浸漬する方法、蒸気に曝す方法、もしくは蒸留水
に浸漬させた状態で蒸気滅菌する方法の何れかの方法に
よって前記キャップの表面を濡らす工程とを含むことを
特徴とする既充填シリンジの滅菌方法。 - 【請求項3】一端側にノズルが形成され他端側に開放端
を有する外筒を備えた既充填シリンジの滅菌方法であっ
て、 前記外筒のノズルをキャップで封止する工程と、 前記外筒の内部に薬液を充填する工程と、 前記外筒の開放端をガスケットで封止して既充填シリン
ジを組み立てる工程と、 前記既充填シリンジ全体を滅菌する工程を含む方法にお
いて、 前記外筒のノズルを封止する前に、前記キャップを蒸留
水に浸漬した後蒸気滅菌する工程と、 前記外筒の開放端を封止する前に、前記ガスケットを蒸
留水に浸漬した後蒸気滅菌する工程とを含むことを特徴
とする既充填シリンジの滅菌方法。 - 【請求項4】一端側がノズルに形成され他端側に開放端
を有する外筒を備えた既充填シリンジの滅菌方法であっ
て、 前記外筒の開放端をガスケットで封止する工程と、 前記外筒の内部に薬液を充填する工程と、 前記外筒のノズルをキャップで封止して既充填シリンジ
を組み立てる工程と、 前記既充填シリンジ全体を滅菌する工程を含む方法にお
いて、 前記外筒の他端側を封止する前に、前記ガスケットを蒸
留水に浸漬した後蒸気滅菌する工程と、 前記外筒のノズルを封止する前に、前記キャップを蒸留
水に浸漬した後蒸気滅菌する工程とを含むことを特徴と
する既充填シリンジの滅菌方法。 - 【請求項5】一端側にノズルを有し他端側に開放端を有
する外筒を備えた既充填シリンジであって、前記外筒の
内部には薬液が充填され、前記ノズルはキャップで封止
され、前記外筒の開放側はガスケットで封止されたもの
において、 前記キャップの表面は、前記外筒のノズルを封止する前
に、蒸留水に浸漬する方法、蒸気に曝す方法、もしくは
蒸留水に浸漬させた状態で蒸気滅菌する方法の何れかの
方法によって濡れた状態にされており、 前記ガスケットの表面は、前記外筒の開放端を封止する
前に、蒸留水に浸漬する方法、蒸気に曝す方法、もしく
は蒸留水に浸漬させた状態で蒸気滅菌する方法の何れか
の方法によって濡れた状態にされていることを特徴とす
る既充填シリンジ。 - 【請求項6】一端側にノズルを有し他端側に開放端を有
する外筒を備えた既充填シリンジであって、前記外筒の
内部には薬液が充填され、前記ノズルはキャップで封止
され、前記外筒の開放側はガスケットで封止されたもの
において、 前記キャップは、前記外筒のノズルを封止する前に、蒸
留水に浸漬された後蒸気滅菌されており、 前記ガスケットは、前記外筒の開放端を封止する前に、
蒸留水に浸漬された後蒸気滅菌されていることを特徴と
する既充填シリンジ。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20288595A JP3794735B2 (ja) | 1994-07-21 | 1995-07-17 | 既充填シリンジの滅菌方法および既充填シリンジ |
AT95926012T ATE208635T1 (de) | 1994-07-21 | 1995-07-21 | Verfahren zum sterilisieren einer vorgefüllten spritze |
PCT/JP1995/001459 WO1996003156A1 (en) | 1994-07-21 | 1995-07-21 | Method of sterilizing a prefilled syringe and a prefilled syringe sterilized by the same |
CA002195429A CA2195429C (en) | 1994-07-21 | 1995-07-21 | Method of sterilizing a prefilled syringe and a prefilled syringe sterilized by the same |
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