JPH0883558A - 多極形回路しゃ断器 - Google Patents

多極形回路しゃ断器

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JPH0883558A
JPH0883558A JP24477694A JP24477694A JPH0883558A JP H0883558 A JPH0883558 A JP H0883558A JP 24477694 A JP24477694 A JP 24477694A JP 24477694 A JP24477694 A JP 24477694A JP H0883558 A JPH0883558 A JP H0883558A
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JP
Japan
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circuit breaker
handle
pole
units
armature
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JP24477694A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Takada
勉 高田
Kazutaka Awaka
和孝 阿波加
Sei Miyamoto
聖 宮本
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Idec Izumi Corp
Original Assignee
Idec Izumi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】十分な電気絶縁距離を確保することができ、コ
ストダウンと安定した品質を得ることができる構成を備
えた多極形回路しゅ断器を提供する。 【構成】 過電流検出機構部Aと、過電流検出機構部A
の過電流検出動作に応動して主回路を開路する引き外し
機構部Bと、多極動作レバー27と、多極動作アーム2
6とを有する多極用回路しゃ断器ユニットU1〜U3を
複数個連設する。各回路しゃ断器ユニットU1〜U3に
おける多極動作レバー27を連結ロッド25により連動
するよう連結する。単一の回路しゃ断器ユニットU1
に、回動支点部21により回動自在に設けられて引き外
し機構部Bに連結されたハンドル4を設ける。他の各回
路しゃ断器ユニットU2,U3に、回動支点部21と引
き外し機構部Bとの連結部22のみを有するハンドル基
幹部23を設ける。ハンドル4とハンドル基幹部23と
を、各々の一体形成した非円形の係合孔20と係合軸3
0との嵌挿により一体に回動するよう連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一体的に連設された複
数個の回路しゃ断器ユニットのうちの何れか一つが過電
流を検出して主回路を開路する時に、これに連動して他
の全ての回路しゃ断器ユニットを開路するとともに、手
動操作により全ての回路しゃ断器ユニットを同時に閉路
できるようになった多極形回路しゅ断器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】斯かる多極形回路しゃ断器は、図8に示
すように、複数個(図では3個を例示)の回路しゃ断器
ユニットU1〜U3を重ね合わせてねじ等により固定す
るとともに、各回路しゃ断器ユニットU1〜U3を連動
するよう連結した構成になっている。この多極用の各回
路しゃ断器ユニットU1〜U3の構成について、理解を
容易にするために、これらユニットU1〜U3と基本構
成が同一である単極回路しゃ断器を例に簡単に説明す
る。図6および図7は、単極回路しゃ断器のオン状態お
よびオフ状態の断面図をそれぞれ示す。
【0003】図6および図7において、ケース体1の内
部に、過電流検出機構部Aと、これの過電流検出動作に
応動して可動接点2と固定接点3とで構成する主回路を
開成(オフ)する引き外し機構部Bと、主回路を手動操
作により開閉するハンドル4とが、一体に連結された状
態で組み込まれ、且つハンドル4がケース体1の前面壁
から突出されている。
【0004】過電流検出機構部Aは、上記主回路に接続
したコイル5に過電流が流れた時に、オイルを充填した
容器内に鉄片を移動自在に封入してなるオイル・ダッシ
ュ・ポット6に発生する吸引力によりアーマチュア7を
回動させる構成になっている。アーマチュア7は、略L
字形の蹴出し部7aが一体形成されており、ピン9によ
りヨーク8に回動自在に支承されている。一方、引き外
し機構部Bは、一端をピン10によりハンドル4に回動
自在に連結された引き外し杆11と、可動接点2を備え
た可動接点板12の中間部に一端をピン13により回動
自在に連結された引き外し止め杆14とを、ピン15に
より互いに回動自在に連結するとともに、トリップ杆1
6を、引き外し止め杆14におけるピン15よりもアー
マチュア7に近接した箇所に揺動自在に取り付け、且つ
このトリップ杆16の断面半円状のトリップ杆ピン16
aを引き外し杆11の端面の凹状係合部11aに対し係
脱自在に対設した構成になっている。
【0005】上記トリップ杆16は、ばね(図示せず)
により図の時計方向に常時回動付勢されて、通常時には
引き外し止め杆14のストッパー14aに当接状態であ
り、引き外し杆11の係合部11aとトリップ杆16の
トリップ杆ピン16aの半円状のエッジ部とが係合して
いることにより、引き外し杆11と引き外し止め杆14
とが一体状態で共動するようになっている。この状態に
おいて、ハンドル4の手動操作により引き外し機構部B
を介し可動接点板12を回動させて可動接点2を固定接
点3に対し接離させることができる。
【0006】いま、ピン18を支点に回動自在となった
ハンドル4を、図7のオフ状態から図の右方に回動操作
させて図6のオン状態にすると、アーマチュア7の蹴出
し部7aの先端部がトリップ杆16の受け部16bに対
向する。この状態において、主回路に接続されたコイル
5に過電流が流れてアーマチュア7がオイル・ダッシュ
・ポット6に吸引されて回動すると、前記蹴出し部7a
が前記受け部16bを押動し、トリップ杆16が回動し
てトリップ杆16の半円状のエッジ部と引き外し杆11
の係合部11aとの係合が解除される。そのため、ピン
19を支点に回動自在の可動接点板12を図の反時計方
向に常時付勢する可動接点ばね17の作用により、先
ず、引き外し杆11と引き外し止め杆14とがピン15
を支点として折り畳まれて可動接点2が固定接点3から
開離するトリップ状態に瞬間的になった後に、ハンドル
4がハンドルばね(図示せず)の作用によりオフ位置に
戻って図7のオフ状態となる。この時、トリップ杆ピン
16aのエッジ部と引き外し杆11の係合部11aとが
再び係合状態となり、次にハンドル4の手動操作による
回路の開閉が可能な状態となる。
【0007】図8の多極用回路しゃ断器ユニットU1〜
U3は、前述の単極回路しゃ断器に数個の部材を付設し
て構成される。即ち、多極用回路しゃ断器ユニットU1
〜U3は、前述の単極回路しゃ断器に多極動作アーム2
6と多極動作レバー(図示せず)とを付設して構成され
る。多極動作アーム26は、引き外し杆11と同じ作動
をするよう設けられたもので、端部に押動ピン(図示せ
ず)が設けられている。一方、多極動作レバーは、回転
自在に支承され、一端部を前記押動ピンに対向させ、且
つ他端部をアーマチュア7に対しこれを吸引側に押圧で
きるよう対設されている。この各多極動作レバーは連結
ロッド25で連動状態に連結されている。この多極動作
アーム26および多極動作レバーについては、後述す
る。
【0008】さらに、3個のうちの単一の回路しゃ断器
ユニットU1にハンドル4が設けられている。このハン
ドル4は、ケース体1に回動自在に装着される回動支点
部21と、この回動支点部21に貫通された六角形の開
口断面を有する係合孔20とを備えている。他の回路し
ゃ断器ユニットU2,U3にはハンドル基幹部23がそ
れぞれ設けられている。このハンドル基幹部23は、同
じく六角形の係合孔20が貫設された回動支点部21
と、引き外し杆11に連結される二股状の連結部22の
みからなる。ハンドル4および各ハンドル基幹部23
は、各々の係合孔20に一本の六角形の棒状体からなる
連結稈24を嵌挿して連動するよう連結されている。
【0009】図8の多極形回路しゃ断器は、何れか一つ
の回路しゃ断器ユニットU1〜U3が過電流を検出して
トリップ動作すると、引き外し杆11と一体に作動する
多極動作アーム26の押動ピンが横手方向に変位して多
極動作レバーの端部を押動するため、多極動作レバーが
回動し、この回動が連結ロッド25を通じて他のユニッ
トの各々の多極動作レバーに伝達され、全てのユニット
U1〜U3がトリップ動作する。そして、単一のハンド
ル4を手動操作によりオン状態に復帰させた場合、この
ハンドル4に連結稈24を介してハンドル基幹部23が
連結されているので、全ての回路しゃ断器ユニットU1
〜U3が同時にオン状態となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記多極形回
路しゃ断器は、単一のハンドル4の手動操作による回動
力を六角形状の棒状体である連結稈24を介して他のハ
ンドル基幹部23に伝達する構成になっているため、連
結稈24は、強度面から必然的に金属製とする必要があ
る。この金属製連結稈24の存在によって、各ユニット
U1〜U3による異極間に十分な電気絶縁距離を確保す
るのが困難となる欠点がある。
【0011】また、複数個の多極用回路しゃ断器ユニッ
トU1〜U3を連結するための比較的長い連結稈24を
必要とするとともに、この連結稈24は、回路しゃ断器
ユニットU1〜U3の連結個数に応じた長さのものを用
意する必要があるため、部品点数が多くなって材料コス
トが高くつく。さらに、この連結稈24を連結個数分の
回路しゃ断器ユニットU1〜U3に嵌挿させるため、嵌
合箇所が多いために組立工数も多くなり、材料コストと
ともにコストアップの要因になっている。
【0012】さらにまた、ハンドル4およびハンドル基
幹部23の各々の六角形状の係合孔20に単一の連結稈
24が嵌合する構成であるため、この複数の嵌合箇所の
うちの一か所でもがたつきが発生すると、単一のハンド
ル4の手動操作により全てのユニットU1〜U3を同時
に作動させる多極形回路しゃ断器ユニットの本来の目的
を達成することができず、安定した品質を得るのが難し
いという問題がある。
【0013】そこで、本発明は、十分な電気絶縁距離を
確保することができ、コストダウンと安定した品質を得
ることができる構成を備えた多極形回路しゅ断器を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1に係る多極形回路しゃ断器
は、過電流により発生する吸引力によってアーマチュア
を回動させる過電流検出機構部と、このアーマチュアの
回動に応動して可動接点を固定接点から開離させて主回
路を開路する引き外し機構部と、前記アーマチュアに対
しこれを吸引側に押圧できるよう回動自在に対設された
多極動作レバーと、前記引き外し機構部の動作にしたが
い作動して前記主回路の開路動作時に前記多極動作レバ
ーを作動させる多極動作アームとを有する多極用回路し
ゃ断器ユニットを複数個備え、この各多極用回路しゃ断
器ユニットを連設するとともに、該各回路しゃ断器ユニ
ットにおける前記多極動作レバーを連結ロッドにより連
動するよう連結してなる多極形回路しゃ断器において、
単一の前記回路しゃ断器ユニットに、回動支点部により
回動自在に設けられて前記引き外し機構部に連結された
ハンドルを設け、他の前記各回路しゃ断器ユニットに、
回動支点部と前記引き外し機構部との連結部のみを有す
るハンドル基幹部を設け、前記ハンドルと前記ハンドル
基幹部とを、各々の一体形成した非円形の係合孔と係合
軸との嵌挿により一体に回動するよう連結したことを特
徴とする。
【0015】また、請求項2に係る多極形回路しゃ断器
は、請求項1における前記係合孔の内面または係合軸の
外面に、これら相互の嵌合により圧潰された突起を一体
に形成されている。
【0016】
【作用】請求項1の多極形回路しゃ断器は、何れか一つ
の回路しゃ断器ユニットにおける過電流検出機構部が過
電流を検出してアーマチュアを回動させると、アーマチ
ュアの回動に応動して引き外し機構部が作動し、可動接
点が固定接点から開離されて主回路が開路される。この
引き外し機構部と一体に作動する多極動作アームの押動
ピンが横手方向に変位して多極動作レバーの端部を押動
するため、多極動作レバーが回動し、この回動が連結ロ
ッドを通じて他のユニットの各々の多極動作レバーに伝
達され、全てのユニットがトリップ動作する。つぎに、
単一のハンドルを手動操作によりオン状態に復帰させた
場合、このハンドルに、係合孔と係合軸との嵌合により
他のユニットのハンドル基幹部が一体に回動するよう連
結されているので、全ての回路しゃ断器ユニットU1〜
U3が同時にオン状態となる。
【0017】この多極形回路しゃ断器では、各ユニット
におけるハンドルとハンドル基幹部とが、係合孔と係合
軸との嵌着により一体的に回動するよう互いに連結され
た構成になっている。そのため、合成樹脂による一体物
となったハンドルおよびハンドル基幹部を、既存の多極
形回路しゃ断器における六角形の棒状体からなる金属製
連結稈を用いることなく相互に連動状態に連結できる。
したがって、金属製連結稈を用いないことから、各ユニ
ット間に十分な電気絶縁距離を確保することができる。
また、既存の連結稈を用いた場合に比較して嵌合部分が
減少するため、単一のハンドルの手動操作による各ユニ
ットの同時作動に対する信頼性が向上し、安定した品質
を維持できる。しかも、金属製連結稈が不要になること
による部品点数の低減と、嵌合箇所の減少による組立工
数の低減とにより、相当のコストダウンを達成すること
ができる。
【0018】また、請求項2の多極形回路しゃ断器で
は、係合孔と係合軸とを突起を圧潰させるよう圧入して
嵌着されているため、ハンドルとハンドル基幹部との正
確な連動性を長期間にわたり維持できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好ましい一実施例について図
面を参照しながら詳述する。図1は本発明の一実施例の
右側面図、図2は図1のC−C線断面図、図3は図1の
要部の縦断面図である。これらの図において、図6乃至
図8と同一若しくは同等のものには同一の符号を付して
その説明を省略する。つぎに、図6乃至図8において説
明しなかった構成および相違する構成並びに本発明の要
部についてのみ説明する。
【0020】ヨーク8の上端部に、アーマチュア7およ
び多極動作レバー27がピン9により回動自在に支承さ
れ、且つピン9に巻装したアーマチュアばね28により
アーマチュア7がオイル・ダッシュ・ポット6から開離
する方向に回動付勢されている。引き外し機構部Bは、
上述と同様の引き外し杆11、引き外し止め杆14およ
びトリップ杆16を備えている。引き外し杆11に重ね
合わせる状態で取り付けられて引き外し杆11と同じ動
作を行う多極動作アーム26には、端部に押動ピン29
が形成されている。多極動作レバー27は、支点部が上
述のようにアーマチュア7の支点となるピン9に共通に
支持され、力点側部27aが図2に示すように押動ピン
29に対しハンドル4側で対向し、作用点側部27bが
アーマチュア7に対しこれを吸引側に押圧できるよう配
されている。各ユニットU1〜U3の各々の多極動作レ
バー27は連結ロッド25により互いに連動するよう連
結されている。
【0021】図1に示すように、中央のユニットU1に
のみハンドル4を備え、これの両側のユニットU2,U
3には、ハンドル4の操作部分を除去した形状のハンド
ル基幹部23がハンドル4と同様に装設されている。ハ
ンドル4およびハンドル基幹部23は、図1および図3
に示すように、両側に突設された回動支点部21をケー
ス体1の円筒状支持部(図示せず)に嵌挿することによ
り、図2にθで示す角度(一般に60°)内で回動自在
に取り付けられている。ハンドル4には、六角形状の係
合孔20が貫通形成されているとともに、ハンドル基幹
部23には、係合孔20に嵌挿する六角形の棒状の係合
軸30が一体に突設されている。また、ハンドル4およ
びハンドル基幹部23には、図1および図2に示すハン
ドルばね31を嵌挿する半円形状の溝状部32と、ハン
ドルばね31の一端を係止させる係止孔33と、引き外
し杆11に図6および図8で示したピン10により互い
に回動自在に連結される二股形状の連結部22とが、合
成樹脂により一体成形されている。
【0022】何れか一つの回路しゃ断器ユニットU1〜
U3における過電流検出機構部Aが過電流を検出して、
アーマチュア7を図2の実線位置から2点鎖線位置に回
動させると、このアーマチュア7の図6および図7で示
した蹴出し部7aによりトリップ杆16が回動され、引
き外し機構部Bは引き外し杆11と引き外し止め杆14
とが折り畳まれるトリップ動作を行う。この時、引き外
し杆11と一体に作動する多極動作アーム26の押動ピ
ン29が多極動作レバー27の力点側部27aを押動
し、多極動作レバー27が図2の実線位置から2点鎖線
位置に回動変位する。この多極動作レバー27の回動が
連結ロッド25を通じて他のユニットU1〜U3の各々
の多極動作レバー27に伝達され、全てのユニットU1
〜U3がトリップ動作する。つぎに、単一のハンドル4
を手動操作によりオン状態に復帰させた場合、このハン
ドル4に、係合孔20と係合軸30との嵌合により他の
ユニットU2,U3のハンドル基幹部23が一体に回動
するよう連結されているので、全ての回路しゃ断器ユニ
ットU1〜U3が同時にオン状態となる。
【0023】この多極形回路しゃ断器では、ユニットU
1におけるハンドル4の係合孔20に、他のユニットU
2,U3におけるハンドル基幹部23の各々の係合軸3
0を、両側から圧入嵌合して連結している。すなわち、
合成樹脂による一体物となったハンドル4およびハンド
ル基幹部23は、既存の多極形回路しゃ断器における六
角形の棒状体からなる金属製連結稈を用いることなく相
互に連動状態に連結されている。したがって、金属製連
結稈24を用いないことから、各ユニットU1〜U3間
に十分な電気絶縁距離を確保することができる。
【0024】また、上記実施例のように3個のユニット
U1〜U3を連設する場合、係合孔20と係合軸30と
の嵌合部分は2箇所だけであり、既存の連結稈を用いた
場合の嵌合部分が3箇所となるのに比較して嵌合部分が
減少する。この嵌合部分の減少に伴って、単一のハンド
ル4の手動操作による各ユニットU1〜U3の同時作動
に対する信頼性が向上し、安定した品質を維持できる。
しかも、金属製連結稈が不要になることによる部品点数
の低減と、嵌合箇所の減少による組立工数の低減とによ
り、相当のコストダウンを達成することができる。
【0025】なお、上記実施例では、ハンドル4の係合
孔20にハンドル基幹部23の係合軸30を圧入して嵌
着した場合を例示したが、ハンドル4の両側に係合軸3
0を突設するとともに、ハンドル基幹部23に係合孔2
0を形成するようにしてもよい。また、係合孔20およ
び係合軸30は、前記実施例では断面六角形状のものを
示したが、ハンドル4とハンドル基幹部23とを一体に
回動するよう嵌着して連結できる断面非円形の形状であ
ればよい。
【0026】図4(a)はハンドル4の他の例を示し、
同図(b)は(a)のD−D線断面図を示す。このハン
ドル4は係合孔20の内周面に3個の突条部35を形成
している。したがって、ハンドル基幹部23の係合軸3
0を、突条部35を圧潰するよう係合孔20に圧入する
ことにより、長期使用に際してもハンドル4とハンドル
基幹部23との正確な連動性を維持できる。これとは逆
に、図5に示すように、ハンドル基幹部23の係合軸3
0の外周面に3個の突条部35を形成しても、図4と同
様の効果を得ることができる。なお、図4および図5で
は、それぞれ3個の突条部35,36を形成した場合を
示したが、1個でも十分な効果を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の多極形回路しゃ断
器によれば、各ユニットにおけるハンドルとハンドル基
幹部とが、係合孔と係合軸との嵌着により一体的に回動
するよう互いに連結された構成としたので、合成樹脂に
よる一体物となったハンドルおよびハンドル基幹部を、
既存の多極形回路しゃ断器における六角形の棒状体から
なる金属製連結稈を用いることなく相互に連動状態に連
結できるため、各ユニット間に十分な電気絶縁距離を確
保することができる。また、既存の連結稈を用いた場合
に比較して嵌合部分が減少するため、単一のハンドルの
手動操作による各ユニットの同時作動に対する信頼性が
向上し、安定した品質を維持できる。しかも、金属製連
結稈が不要になることによる部品点数の低減と、嵌合箇
所の減少による組立工数の低減とにより、相当のコスト
ダウンを達成することができる。
【0028】また、係合孔の内面または係合軸の外面
に、これら相互の嵌合により圧潰された突起を一体に形
成すれば、ハンドルとハンドル基幹部との正確な連動性
を長期間にわたり維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る多極形回路しゃ断器の
右側面図である。
【図2】図1のC−C線断面図てある。
【図3】図1の要部の縦断面図である。
【図4】(a)はハンドルの他の例を示す正面図、
(b)は(a)のD−D線断面図である。
【図5】(a)はハンドル基幹部の他の例を示す正面
図、(b)は(a)のE−E線断面図である。
【図6】従来の単極回路しゃ断器のオン状態の切断正面
図である。
【図7】図6のオフ状態の切断正面図である。
【図8】従来の多極形回路しゃ断器の一部の右側面図で
ある。
【符号の説明】
2 可動接点 3 固定接点 4 ハンドル 7 ア−マチュア 20 係合孔 21 回動支点部 22 連結部 23 ハンドル基幹部 25 連結ロッド 30 係合軸 35,36 突条部(突起) A 過電流検出機構部 B 引き外し機構部 U1〜U3 多極用回路しゃ断器ユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過電流により発生する吸引力によってア
    ーマチュアを回動させる過電流検出機構部と、このアー
    マチュアの回動に応動して可動接点を固定接点から開離
    させて主回路を開路する引き外し機構部と、前記アーマ
    チュアに対しこれを吸引側に押圧できるよう回動自在に
    対設された多極動作レバーと、前記引き外し機構部の動
    作にしたがい作動して前記主回路の開路動作時に前記多
    極動作レバーを作動させる多極動作アームとを有する多
    極用回路しゃ断器ユニットを複数個備え、この各多極用
    回路しゃ断器ユニットを連設するとともに、該各回路し
    ゃ断器ユニットにおける前記多極動作レバーを連結ロッ
    ドにより連動するよう連結してなる多極形回路しゃ断器
    において、 単一の前記回路しゃ断器ユニットに、回動支点部により
    回動自在に設けられて前記引き外し機構部に連結された
    ハンドルを設け、 他の前記各回路しゃ断器ユニットに、回動支点部と前記
    引き外し機構部との連結部のみを有するハンドル基幹部
    を設け、 前記ハンドルと前記ハンドル基幹部とを、各々の一体形
    成した非円形の係合孔と係合軸との嵌挿により一体に回
    動するよう連結したことを特徴とする多極形回路しゃ断
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記係合孔の内面ま
    たは係合軸の外面に、これら相互の嵌合により圧潰され
    た突起を一体に形成したことを特徴とする多極形回路し
    ゃ断器。
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