JPH0882847A - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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Publication number
JPH0882847A
JPH0882847A JP21894594A JP21894594A JPH0882847A JP H0882847 A JPH0882847 A JP H0882847A JP 21894594 A JP21894594 A JP 21894594A JP 21894594 A JP21894594 A JP 21894594A JP H0882847 A JPH0882847 A JP H0882847A
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JP
Japan
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switching
size
screen size
lens
film
Prior art date
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JP21894594A
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Inventor
Takashi Kamata
隆史 鎌田
Yoshichika Noda
義親 野田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者が取り付けられた撮影レンズに適合し
た最も一般的に使用される画面サイズが標準サイズであ
ることを知り、且つ間違いなく標準サイズとパノラマサ
イズの撮影を確実に可能とする画面サイズを任意に切り
替え可能なレンズ付フィルムユニットを提供する。 【構成】 撮影レンズ、露光手段およびフィルム給送手
段を内蔵し、予めフィルムが装填されていて直ちに撮影
出来るレンズ付フィルムユニットにおいて、画面サイズ
切り替え手段とこれに連動するファインダマスク切り替
え手段を備えると共に、画面サイズ切り替え手段を撮影
レンズに適合した第一画面サイズ方向に付勢する付勢手
段と、付勢手段により画面サイズ切り替え手段が第一画
面サイズにあることをレンズ付フィルムユニットに表示
する第一表示手段と、画面サイズ切り替え手段を切り替
えた時の第二画面サイズを表示する第二表示手段とを有
する構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画面サイズを切り替え
可能なレンズ付フィルムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画面サイズを例えば標準サイズと
パノラマサイズとに任意に切り替え可能なフィルム一体
型カメラであるレンズ付フィルムユニットにおいては、
カメラの前面に標準、パノラマと表示をし、該表示の近
傍に移動可能な切り替え操作部材のツマミを設け、該ツ
マミを指で動かして標準撮影又はパノラマ撮影を行って
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなカ
メラを使う使用者は、特に初心者が多いこともあって標
準撮影とパノラマ撮影のどちらかに任意に切り替えツマ
ミを移動させれば自分の希望の画面サイズの写真がとれ
るということを理解していない使用者が少なくなかっ
た。
【0004】更に、取り付けられた撮影レンズに適合し
た最も一般的に使用される画面サイズが標準サイズであ
り、第一画面サイズであるということを、従って切り替
えツマミを移動させてパノラマ写真が撮影出来る画面サ
イズがパノラマサイズであり第二画面サイズであるとい
うことを理解していない使用者も少なくなかった。
【0005】即ち、普通の写真を撮る時は標準に切り替
えツマミを合わせ、パノラマ写真を撮る時はパノラマに
切り替えツマミを合わせれば良く、そしてこれが任意に
行えるということが良く判っていない使用者が少なくな
かった。
【0006】また、標準、パノラマの切り替えツマミを
特にカメラの長手方向に移動して切り替える方式のカメ
ラにあっては、服のポケット等にカメラを出し入れする
際に切り替えツマミが何かに引っ掛かり動いてしまい、
いつのまにか標準がパノラマに、或いはパノラマが標準
に切り替わってしまっていて、使用者の意図に反した写
真を撮ってしまうということが生じた。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものである。即ち、使用者が取り付けられた撮影レ
ンズに適合した最も一般的に使用される画面サイズが標
準サイズであることを知り、且つ使用者が間違いなく標
準サイズとパノラマサイズの撮影を確実に可能とする画
面サイズを任意に切り替え可能なレンズ付フィルムユニ
ットを提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、撮影レン
ズ、露光手段およびフィルム給送手段を内蔵し、予めフ
ィルムが装填されていて直ちに撮影を可能とするレンズ
付フィルムユニットにおいて、画面サイズの切り替えを
行う画面サイズ切り替え手段および該画面サイズ切り替
え手段に連動するファインダマスク切り替え手段を備え
ると共に、前記画面サイズ切り替え手段を前記撮影レン
ズに適合した第一画面サイズ方向に付勢する付勢手段
と、該付勢手段により前記画面サイズ切り替え手段が第
一画面サイズにあることを前記レンズ付フィルムユニッ
トの本体表面に表示する第一表示手段と、前記画面サイ
ズ切り替え手段を前記付勢手段に抗して切り替えた時の
第二画面サイズを前記本体表面に表示する第二表示手段
とを有することを特徴とするレンズ付フィルムユニット
によって達成されるものである。
【0009】
【実施例】以下、この発明のレンズ付フィルムユニット
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1はレンズ付フィルムユニットの正面
図、図2はレンズ付フィルムユニットの平面図、図3は
レンズ付フィルムユニットの右側面図、図4は切換え操
作部材の作動状態を示す図、図5はレンズ付フィルムユ
ニットの後カバーを開いた状態を示す図、図6は図4の
VI-VI線に沿う断面図、図7は図1のVII-VII線に沿う標
準サイズ状態を示す断面図、図8は図7と同じ位置のパ
ノラマサイズ状態を示す断面図、図9は露光操作による
画面サイズの切り替え状態を示す斜視図である。
【0011】このレンズ付フィルムユニット1は、写真
フィルムが装填された状態で市販に供される簡易なカメ
ラで、写真フィルムがカメラの組立工程で装填され、使
用者の写真フィルムの装填や巻き戻し等の操作が不要に
なり、使用者は直ちに撮影することができる。
【0012】このレンズ付フィルムユニット1は、ボデ
ィ2の前後に前カバー3と後カバー4とを組み付けて構
成され、前側中央には撮影レンズ5が設けられ、撮影レ
ンズ5の上方位置にはファインダ6が設けられ、ファイ
ンダ6の近傍にはストロボ発光窓7が設けられている。
【0013】ストロボ発光窓7は横長に配置され、撮影
レンズ5から離すことで、ストロボ発光が撮影に悪い影
響を与えないようにしている。レンズ付フィルムユニッ
ト1の右側にはグリップ部8が設けられ、グリップ部8
の上部にはレリーズボタン9が設けられている。また、
グリップ部8の上部の切欠8aからは巻き上げノブ51の
一部が露出しており、この巻き上げノブ51を回転するこ
とで撮影済の写真フィルムが巻き上げられる。
【0014】ボディ2の中央には、図5に示すように、
撮影枠11が設けられ、この撮影枠11を挟んで左右の一方
に収納室部12が、他方に巻取室部13が設けられている。
また、撮影枠11の上下には、写真フィルムFをガイドす
るガイドレール14,15が形成されている。収納室部12に
は予め写真フィルムFが巻取った状態で装填され、巻取
室部13ではパトローネ16に撮影された写真フィルムFが
巻取可能になっている。また、収納室部12に近接して電
池室17が設けられ、この電池室17に紙面の表方向から電
池18が収納される。
【0015】ボディ2の撮影枠11には保持枠21が組み付
けられており、保持枠21には撮影レンズ5が組み込まれ
たレンズ枠22が組み付けられている。保持枠21とレンズ
枠22との間にセクタ23が組み付けられている。
【0016】保持枠21と撮影枠11との組付は、撮影枠11
に形成された凹部11aに、保持枠21の先端部21aを凹凸
係合させて遮光状態で組み付けられている。さらに、保
持枠21の一部21bを後カバー4側へ伸ばして延長部21c
を形成し、この延長部21cに形成されたリブ21dをボデ
ィ2に形成された凹部2aに係合して遮光状態で組み付
けられている。
【0017】保持枠21の延長部21cは、ボディ2によっ
て覆われて遮光されているが、延長部21cの先端部に対
応する部分には窓部2bが形成されている。後カバー4
には窓部2bに対応する部分に工具孔4aが形成されて
おり、保持枠21を撮影枠11より取り外して再使用する場
合には、工具孔4aから工具を入れて窓部2bより差し
込み延長部21cを前カバー3方向へ押す。これにより、
外部から保持枠21を撮影枠11から簡単に取り外すことが
でき、保持枠21の取り外しが簡単で、しかも傷がつくこ
とがないため、容易に再使用することができる。
【0018】撮影枠11の下側にはコンデンサ収納室24が
形成され、このコンデンサ収納室24にストロボ用のコン
デンサ25が横置きで収納される。
【0019】このレンズ付フィルムユニット1には、撮
影レンズに適合した通常の画面サイズである第一画面サ
イズの標準サイズと第二画面サイズのパノラマサイズと
の画面サイズの切り替えを行なう画面サイズ切り替え手
段である画面サイズ切り替え機構30が備えられている。
この第一画面サイズの標準サイズと第二画面サイズのパ
ノラマサイズの画面サイズ切り替え機構30は切り替え板
部材31,32を一対有しており、この一対の切り替え板部
材31,32は撮影枠11の内部の上下に配置され、それぞれ
支持ピン33,34により撮影枠11に回動可能に支持されて
いる。この切り替え板部材31,32の内側には撮影の際の
光の乱反射を防止する凹凸31a,32aが光軸と直交方向
に形成され、さらに切り替え板部材32には余分な光をカ
ットする突起32bが光軸と直交方向に形成されている。
【0020】この切り替え板部材31,32の後端部31c,
32cが開いた図7に示す状態で、画面サイズは第一画面
サイズの標準サイズに切り替わり、後端部31c,32cが
撮影枠11の内壁やボディ2のリブ2cに当接することで
位置規制される。また、切り替え板部材31の後端部31c
が撮影枠11の内壁に接触し、また切り替え板部材32の後
端部32cがボディ2のリブ2cと接触し遮光される。ま
た、切り替え板部材31,32の後端部31c,32cが閉じた
図8に示す状態で、画面サイズは第二画面サイズのパノ
ラマサイズに切り替わり、後端部31c,32cが撮影枠11
の内壁に形成されたリブ11b,11cに当接することで位
置規制される。また、切り替え板部材31,32の前端部31
d,32dと保持枠21との間に段差が形成され、またリブ
11b,11cが切り替え板部材31,32の側部を覆い遮光さ
れる。
【0021】切り替え板部材31,32の支持ピン33,34に
は、カム35,36が一体回転可能に設けられ、下側の切り
替え板部材32のカム36は上側の切り替え板部材31のカム
35と連動して作動するようになっている。切り替え板部
材31,32のカム35,36には、図6に示すように切り替え
バネ90の端部90a,90bを接続し、この切り替えバネ90
は切り替え板部材31,32の後端部31c,32cが常に開く
方向、図7に示す状態で画面サイズが標準サイズになる
ように付勢している。
【0022】この上側の切り替え板部材31のカム35は、
作動部材39により作動され、この作動部材39に切り替え
操作部材40が連結されている。作動部材39は、前カバー
3の内側に撮影光軸中心に回転可能に支持され、この作
動部材39に切り替え操作部材40が設けられ、この切り替
え操作部材40はカメラ前面でグリップ部8に近接して配
置され、撮影光軸中心に回転可能になっている。
【0023】作動部材39には図4に示すようにバネ掛け
ピン37aが植設されていて、前カバー3の内側に植設さ
れたバネ掛けピン38との間に戻しバネ37が図示のように
張架されていて、作動部材39を反時計方向に付勢する付
勢手段となっている。そして、作動部材39に植設した図
示下側のバネ掛けピン37aは、作動部材39が前記付勢手
段である戻しバネ37により前カバー3に設けた作動部材
39のストッパにより反時計方向の回転が止められた状態
のバネ掛けピンの位置を示している。この状態において
は切り替え操作部材40は、図1に図示するように本体表
面である前カバー3に表示した標準サイズの切り替え位
置の丸マークP1と“標準”の表示文字に対応した位置
に位置していて、第一表示手段となっている。
【0024】また、図4に戻って前記作動部材39に植設
した図示上側のバネ掛けピン37aは、作動部材39の前記
付勢手段である戻しバネ37及び切り替えバネ90に抗して
回転させ、前カバー3に設けた作動部材39のストッパに
より時計方向の回転が止められた状態のバネ掛けピン位
置を示している。この状態においては、切り替え操作部
材40は、図示のように前記同様本体表面である前カバー
3に表示したパノラマサイズの切り替え位置の丸マーク
P2と“パノラマ”の表示文字に対応した位置に位置し
ていて、第二表示手段となっている。
【0025】切り替え操作部材40が標準サイズの切り替
え位置の丸マークP1に位置する時には、図6の二点鎖
線で示すように、作動部材39の押動部39aが切り替え板
部材31のカム35のピン部35aに当接していないため、切
り替えバネ90により切り替え板部材31,32の後端部31
c,32cは開き、図7に示す状態の標準サイズになる。
【0026】そして、切り替え操作部材40を標準サイズ
の切り替え位置の丸マークP1からパノラマサイズの切
り替え位置の丸マークP2に戻しバネ37及び切り替えバ
ネ90に抗して移動させると、図6の実線で示すように、
作動部材39の押動部39aが切り替え板部材31のカム35の
ピン部35aに当接して押動するため、カム35が矢印方向
に回転し、これに連動してカム36が回転して切り替え板
部材31,32の後端部31c,32cが閉じ、図8に示す状態
のパノラマサイズになる。
【0027】このように、切り替え操作部材40は、標準
サイズの切り替え位置の丸マークP1と、パノラマサイ
ズの切り替え位置の丸マークP2の間を移動すること
で、画面サイズ切り替え機構30を作動させるように構成
されている。
【0028】また、前述の画面サイズ切り替え手段であ
る画面サイズ切り替え機構30に連動するファインダマス
ク切り替え手段について次に説明する。作動部材39に設
けられたピン41が切り替えプレート42のガイド孔42aに
スライド可能に設けられ、この切り替えプレート42は作
動部材39に連動して矢印方向に移動する。切り替えプレ
ート42にはパノラマサイズファインダ枠6bが設けられ
ている。従って、切り替え操作部材40が標準サイズの切
り替え位置の丸マークP1に位置する時には、切り替え
プレート42が左側、図4に二点鎖線で示す位置にあり、
パノラマサイズファインダ枠6bは標準サイズファイン
ダ枠6aから外れているため、ファインダ6は標準サイ
ズになっている。
【0029】一方、切り替え操作部材40がパノラマサイ
ズの切り替え位置の丸マークP2に位置する時には、切
り替えプレート42が右側、図4に実線で示す位置にあ
り、パノラマサイズファインダ枠6bがセットされるた
め、ファインダ6はパノラマサイズになり、ファインダ
6が切り替え操作部材40による標準サイズの切り替え
と、パノラマサイズの切り替えに連動して切り替わる。
【0030】前記構成より成る本レンズ付フィルムユニ
ット1は前述の説明でも判るように、画面サイズ切り替
え手段は通常は第一画面サイズである標準サイズとなっ
ていて、表示も第一表示手段による切り替え操作部材40
を標準サイズの切り替え位置の丸マークP1に位置させ
ている。そして、パノラマ写真を撮る時は切り替え操作
部材40を使用者は指で意識的に移動し、第二表示手段に
よる切り替え操作部材40をパノラマサイズの切り替え位
置の丸マークP2に位置させるようになっている。
【0031】即ち、使用者はパノラマサイズを撮る時の
み切り替え操作部材40を意識的に移動して撮ることにな
り、標準サイズの時は何も操作することなくそのまま撮
れば良いことになる。従って使用者は取り付けられた撮
影レンズに適合した最も一般的に使用される画面サイズ
が標準サイズであることを知り、間違いなく標準サイズ
とパノラマサイズの撮影を任意に且つ確実に行うことが
出来るわけである。
【0032】次に本レンズ付フィルムユニットの露光手
段であるフィルム巻き上げ機構、セクタチャージ機構と
の相互作用による露光機構を露光操作することにより、
画面サイズ切り替え手段である前述の画面サイズ切り替
え機構を係止する係止手段及び係止手段を解除する本発
明の構成について図9により説明する。
【0033】図9において、前記ボディ2には撮影レン
ズ5を始めとするフィルム給送手段であるフィルム巻き
上げ機構50、セクタチャージ機構60、それにフィルムカ
ウンタ機構の主要機構が組み込まれている。また、前カ
バー3の内側には画面サイズ切り替え機構の係止手段で
ある係止機構及びこれの解除機構が組み込まれている。
【0034】まず、フィルム巻き上げ機構、セクタチャ
ージ機構の説明を行う。
【0035】51はフィルム巻き上げノブで、前述の様に
装填されたフィルムはフィルム巻き上げノブ51を反時計
方向に回すことによって巻き上げられる。フィルムのパ
ーフォレーションと噛み合っている8枚歯のスプロケッ
ト歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55bを有するカム
55は、フィルムの巻き上げによって反時計方向に丁度1
回転する様になっている。
【0036】即ち、フィルムはスプロケット歯車の歯数
である8ヶのパーフォレーションの長さを1駒として巻
き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サイズ
で24×36mmである。
【0037】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55bも反時計方向に回
転し、その過程で扇形カム部55bによりチャージレバー
61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向に
付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計方
向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状の
ケトバシ61cにより、セクタレバー65の立上り部65bを
押圧し、やがて立上り部65bを乗り越えて図示の状態の
様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0038】セクタレバー65のピン65cとボディ2に設
けたピン2eの間にはセクタバネ67が張設してあり、セ
クタバネ67による引張力により、セクタレバー65の長穴
を摺動回動自在に案内するボディ2に設けたピン2dに
前記長穴の左端を当接し、且つセクタレバー65に設けら
れた腕板65dをボディ2に設けたピン2gに当接する様
になっている。またボディ2に設けたセクタピン2fに
より軸支されたセクタ23を作動するセクタ駆動ピン65a
がセクタ66の二叉部に挿入されている。
【0039】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62dは、カム55の溝部55aより抜けており、
巻き上げストッパ57の腕部57aは、図示の状態から変化
してチャージレバー61の腕部61a及びカムストッパ62の
腕部62aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻き
上げストッパバネ58のばね力により前記腕部61aの端面
に当接している。そして、フィルム巻き上げによりカム
55が前述の様に丁度1回転してカム55の溝部55aが最初
の位置に戻ると、チャージレバーバネ64の先端水平部に
よるカムストッパ62を時計方向に付勢するばね力により
カムストッパ62の突出部62dは前記溝部55aに飛び込む
ことになる。そして、この飛び込み作動により、この時
点ではカムストッパ62の腕部62aの端面に係止されてい
た巻き上げストッパ57の腕部57aの係止が外れる。
【0040】フィルム巻き上げノブ51の外周円筒面はラ
チェット歯車51aとなっており、前記係止の外れにより
巻き上げストッパ57の先端のV形突起部が、巻き上げス
トッパバネ58の前記ばね力により前記ラチェット歯車51
aの歯溝に飛び込み、フィルム巻き上げノブ51の反時計
方向の巻き上げ回転を阻止することになる。即ち、フィ
ルム巻き上げ完了によりフィルム巻き上げノブ51はそれ
以上の巻き上げ回転を阻止されることになる。
【0041】また、ボディ2には樹脂材の弾性を利用し
た逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51aに圧接
されており、フィルム巻き上げノブ51の巻き上げ反対方
向の回転は阻止する様になっている。
【0042】前カバー3のレリーズ釦9を押すことによ
りレリーズ釦9の裏面に植設されたレリーズ釦ピン9a
の先端は矢印a方向に作動する。即ち、前カバー3をボ
ディ2に取り付けた時は、図において巻き上げノブ51上
に記した矢印a方向のレリーズ釦ピン9aの先端の作動
により巻き上げストッパ57は巻き上げストッパバネ58の
前記ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻
き上げストッパ57の腕部57aの端面よりチャージレバー
61の腕部61aのエッジ部が外れてチャージレバー61が、
従ってカムストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力
により反時計方向に回転する。
【0043】そして、セクタバネ67より強力なチャージ
レバーバネ64のばね力によるチャージレバー61の反時計
方向の回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61
cは、セクタレバー65の立上り部65bをたたき、そして
立上り部65bから外れる。従ってセクタレバー65はセク
タレバー65の長溝中のピン2dを中心に、セクタバネ67
の引張力に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ
67の引張力により元に戻る。従って、セクタ駆動ピン65
aはセクタ23をセクタピン2fを中心に回転してフィル
ムに露光を与えた後閉じることになる。
【0044】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62dはカム55の溝部55aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦9の押圧を止めても、巻き上げス
トッパ57の腕部57aは巻き上げストッパバネ58のばね力
により時計方向に付勢されているが、チャージレバー61
の腕部61aの端面に阻止されて停止し、巻き上げストッ
パ57の先端のV形突起部は巻き上げノブ51のラチェット
歯車51aを係止しない。従って次のフィルム巻き上げが
可能となる。
【0045】以下この作動が繰り返されてフィルムが巻
き上げられ、フィルムへの露光が行われることになる。
【0046】このように本レンズ付フィルムユニットの
露光手段はフィルム巻き上げ機構とセクタチャージ機構
との相互作用による露光機構となっている。
【0047】次に画面サイズ切り替え機構の係止手段で
ある係止機構及びこれの解除機構の説明を行う。
【0048】前述のように前カバー3の内側には作動部
材39が撮影光軸中心に回転可能に支持されている。そし
て、作動部材39には作動部材39と前カバー3に植設した
バネ掛けピン37a,38の間に戻しバネ37が張架されてい
て、作動部材39と図示矢印方向に付勢している。
【0049】また、前カバー3の内側には係止レバー43
が、前カバー3に植設したレバー軸43bを回転軸として
取り付けられている。そして、係止レバー43に植設した
レバーピン43aと前カバー3に植設したバネ掛けピン45
の間には、レバーバネ44が図示のように取り付けられて
いて、係止レバー43を図示矢印と反対の反時計方向に付
勢している。作動部材39にはV溝39bが設けられてい
て、前記レバーピン43aが図示のようにこのV溝39bに
飛び込んで作動部材39が図示矢印方向に回転するのをこ
の位置に係止している。そして、作動部材39の図示の位
置は画面サイズ切り替え機構が第二画面サイズのパノラ
マサイズに切り替わった位置となっている。
【0050】即ち逆に述べれば、(図4,6も参照)切
り替え操作部材40を標準サイズの切り替え位置の丸マー
クP1からパノラマサイズの切り替え位置の丸マークP
2に戻しバネ37及び切り替えバネ90に抗して移動させる
と、作動部材39のV溝39bに係止レバー43のレバーピン
43aが、レバーバネ44の図示矢印と反対の反時計方向の
付勢力により飛び込んでこの位置に作動部材39を係止す
ることになる。
【0051】前述のカムストッパ62には別の腕部62bが
設けられていて、レリーズ釦9を押すことにより前述の
ようにカムストッパ62は図示矢印の反時計方向に回転
し、前記別の腕部62bにより係止レバー43はたたかれて
係止レバー43は図示矢印の時計方向に回転する。なお、
カムストッパ62を図示矢印の反時計方向に回転付勢する
チャージレバーバネ64の付勢力は、このチャージレバー
バネ64に抗するレバーバネ44、セクタバネ67の2つのバ
ネの合計の付勢力により強力な付勢力を持ったバネとな
っている。
【0052】従って係止レバー43のレバーピン43aは作
動部材39のV溝39bより外れるので、作動部材39は図示
矢印方向に戻しバネ37の付勢力により回転し、前カバー
3のストッパ3aに当接して停止する。即ち、この位置
は画面サイズ切り替え機構が第一画面サイズの標準サイ
ズに切り替わる位置である。
【0053】そこで、前述のように巻き上げノブ51を回
転してフィルムを巻き上げると、カムストッパ62は図示
の状態に戻る。従って、パノラマ撮影を行う場合は、前
述のように切り替え操作部材40により作動部材39を反時
計方向に作動して切り替え操作部材40をパノラマサイズ
の切り替え位置の丸マークP2に位置する迄回転する
と、作動部材39のV溝39bに係止レバー43のレバーピン
43aが飛び込んで使用者はクリック感を感じ同時に作動
部材39はこの位置に再び係止される事になる。なお、使
用者がこの状態から標準サイズの撮影をする時は、切り
替え操作部材40をパノラマサイズの切り替え位置の丸マ
ークP2より標準サイズの切り替え位置の丸マークP1
の方向に少し動かせば、作動部材39のV溝39bよりレバ
ーピン43aが脱する時使用者は若干の負荷を感じるが、
脱した後は戻しバネ37により作動部材39はストッパ3a
迄戻る。即ち、切り替え操作部材40は第一画面サイズの
標準サイズの切り替え位置の丸マークP1に位置する迄
回転して停止する。
【0054】このように、前記構成より成る本レンズ付
フィルムユニット1は前述の説明でも判るように、フィ
ルムが巻き上げられていて何時でもレリーズ釦9を押し
て撮影可能の状態においては、切り替え操作部材40を第
二画面サイズのパノラマサイズの位置に位置させてパノ
ラマ撮影することも、又パノラマサイズより解除して第
一画面サイズの標準サイズに戻して標準撮影することも
任意に行うことができる。そして第二画面サイズのパノ
ラマ撮影をした場合は、レリーズ釦9を押して撮影する
と同時に自動的に第一画面サイズの標準撮影に戻り、使
用者は取り付けられた撮影レンズに適合した最も一般的
に使用される画面サイズが標準サイズであることを知
り、間違いなく標準サイズとパノラマサイズの撮影を任
意且つ確実に行うことが出来ることになる。
【0055】前述のように、本実施例の標準の撮影レン
ズを搭載したレンズ付フィルムユニットの場合、これを
画面サイズとファインダがパノラマサイズにも切り替え
可能なように構成されている。そして、画面サイズとフ
ァインダとは、互いに連繋して戻しバネ37により、標準
サイズ方向に常に付勢されており、使用者が切り替え操
作部材40に力を加えていないときは、戻しバネ37の付勢
力によりファインダも標準サイズの視野で標準サイズの
撮影が可能であり、使用者が切り替え操作部材40に力を
加えている間は、その力がバネ力に抗して、パノラマ撮
影が可能なように、画面サイズとファインダが切り替わ
るように構成されている。
【0056】或いは、切り替え操作部材40をパノラマサ
イズの丸マークP2にバネ力に抗して位置させた時、切
り替え操作部材40はその位置に係止されパノラマ撮影が
可能なように、画面サイズとファインダが切り替わるよ
うに構成されている。
【0057】このとき、カメラ本体表面上の表示手段H
は、本来の撮影レンズが、標準サイズであるので、標準
サイズ撮影用のカメラである旨の記載H1と、撮影枠な
どが切り替わりパノラマサイズ切り替え可能であること
を示唆する記載H2とがなされている。これにより、使
用者は本来のカメラの機能を知ることが出来、しかも、
他の画面サイズでの撮影が可能であることを容易に知る
ことができるとともに、本来のカメラの機能を知らしめ
ることが出来るので、カメラに表示された標準サイズと
パノラマサイズの両方が撮影出来るという印象が損なわ
れることがない。
【0058】即ち、画面サイズが変更可能なカメラ、特
に、画面サイズが標準サイズとパノラマサイズの2サイ
ズが撮影可能なレンズ付フィルムユニット(2ウェイと
もいう)において、従来2ウェイは、画面サイズ及びフ
ァインダを標準サイズとパノラマサイズとの何れか一方
で定常状態としているが、カメラに表示されたその表示
は、標準サイズとパノラマサイズとの切り替えが出来る
というものであった。
【0059】使用者にとって見ると、該カメラが標準サ
イズ用のカメラかパノラマサイズ用のカメラか不明であ
り、混乱を生じる。従って、本実施例のようにレンズ付
フィルムユニットを構成し、且つ、表示手段Hを設ける
ことにより、本来のカメラのレンズ等の機能は、一般的
に標準サイズ用の機能しか有していないのに、単に撮影
枠等を変えることにより、あたかも標準サイズと標準サ
イズより広画角のパノラマサイズの2つのサイズが撮影
可能のように印象を与えるが、実際にファインダを覗い
て画面サイズを切り替えると、ファインダ視野が狭くな
るだけで、従ってカメラに表示された標準サイズとパノ
ラマサイズの両方が撮影出来るという印象が損なわれる
ことが防止される。
【0060】
【発明の効果】本発明により、使用者が取り付けられた
撮影レンズに適合した最も一般的に使用される画面サイ
ズが標準サイズであることを知ることが出来、且つ使用
者が間違いなく標準サイズとパノラマサイズの撮影を確
実に可能とする画面サイズを任意に切り替え可能なレン
ズ付フィルムユニットが提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの正
面図である。
【図2】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの平
面図である。
【図3】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの右
側面図である。
【図4】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの切
り替え操作部材の作動状態を示す図である。
【図5】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの後
カバーを開いた状態を示す図である。
【図6】図4のVI-VI線に沿う断面図である。
【図7】図1のVII-VII線に沿う標準サイズ状態を示す
断面図である。
【図8】図7と同じ位置のパノラマサイズ状態を示す断
面図である。
【図9】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの露
光操作による画面サイズの切り替え状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 レンズ付フィルムユニット 30 画面サイズ切り替え機構 31,32 切り替え板部材 37 戻しバネ 39 作動部材 39b V溝 40 切り替え操作部材 43 係止レバー 43a レバーピン 50 フィルム巻き上げ機構 60 セクタチャージ機構 62 カムストッパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズ、露光手段およびフィルム給
    送手段を内蔵し、予めフィルムが装填されていて直ちに
    撮影を可能とするレンズ付フィルムユニットにおいて、
    画面サイズの切り替えを行う画面サイズ切り替え手段お
    よび該画面サイズ切り替え手段に連動するファインダマ
    スク切り替え手段を備えると共に、前記画面サイズ切り
    替え手段を前記撮影レンズに適合した第一画面サイズ方
    向に付勢する付勢手段と、該付勢手段により前記画面サ
    イズ切り替え手段が第一画面サイズにあることを前記レ
    ンズ付フィルムユニットの本体表面に表示する第一表示
    手段と、前記画面サイズ切り替え手段を前記付勢手段に
    抗して切り替えた時の第二画面サイズを前記本体表面に
    表示する第二表示手段とを有することを特徴とするレン
    ズ付フィルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記画面サイズ切り替え手段を前記第二
    画面サイズに切り替えた時は、該画面サイズ切り替え手
    段を該第二画面サイズの位置に係止する係止手段を設
    け、前記露光手段の露光操作により前記係止手段は解除
    され、前記画面サイズ切り替え手段は前記第一画面サイ
    ズの位置に前記付勢手段により復帰することを特徴とす
    る請求項1記載のレンズ付フィルムユニット。
JP21894594A 1994-09-13 1994-09-13 レンズ付フィルムユニット Pending JPH0882847A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100591938B1 (ko) * 1996-07-12 2006-10-24 후지 샤신 필름 가부시기가이샤 카메라용 프린트 포맷 선택장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100591938B1 (ko) * 1996-07-12 2006-10-24 후지 샤신 필름 가부시기가이샤 카메라용 프린트 포맷 선택장치

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