JPH05333474A - レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法

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Publication number
JPH05333474A
JPH05333474A JP4135375A JP13537592A JPH05333474A JP H05333474 A JPH05333474 A JP H05333474A JP 4135375 A JP4135375 A JP 4135375A JP 13537592 A JP13537592 A JP 13537592A JP H05333474 A JPH05333474 A JP H05333474A
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JP
Japan
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film
shutter
lens
cam
unit
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Application number
JP4135375A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Iwamoto
昭司 岩本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to KR1019930008477A priority patent/KR0168871B1/ko
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Priority to US08/607,305 priority patent/US6233400B1/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 規定のコマ数以上の撮影を可能とし、よりコ
ストパフォーマンスを高めて資源の有効活用を図る。 【構成】 シャッタチャージカム45の周端部には、溝
45aが形成されている。シャッタを切った直後に、シ
ャッタ駆動カム39がバネ40に付勢されて反時計方向
に回動され、カムアーム39cの先端部がシャッタチャ
ージカム45の溝45aに係合される。従動スプロケッ
トは、シャッタチャージカム45と一体成形されたスプ
ロケット軸に嵌合されているから、シャッタを切った状
態で一定した位置にクリック止めされる。 【効果】 フイルム装填時に従動スプロケットを一定し
た位置に保持することができるからフイルムのロスがな
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予めフイルムを内蔵す
るとともに撮影レンズやシャッタ機構を組み込んだレン
ズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】「写ルンですハイ」,「写ルンですフラ
ッシュ」,「写ルンですパノラマ」(いずれも商品名)
等のレンズ付きフイルムユニットは、購入したその場で
すぐに写真撮影ができ、また撮影後にもそのまま現像取
り扱い店に出せばよいという手軽さから一般に広く利用
されている。現像所ではレンズ付きフイルムユニットか
ら撮影済みのフイルムを取り出してフイルム現像,プリ
ント処理を行い、ユーザーにはプリント写真とネガフイ
ルムとが戻される。このような利用形態からレンズ付き
フイルムユニットにはローコスト化が要求され、これを
満たすために、自動組み立てによる大量生産が行われて
いる。
【0003】また、レンズ付きフイルムユニットには、
図12に示すような撮影可能枚数を示すフイルムカウン
タ機構が組み込まれている。撮影準備のために巻上げノ
ブを回転操作してフイルム70を巻き上げると、これに
従動して従動スプロケット71が回転し、一歯ギア72
によってカウンタ表示板73が1目盛り分回転される。
カウンタ表示板73の下部には円形の突条部73aが一
体成形されており、その一部に凸部74が形成されてい
る。この凸部74は全コマの撮影が終わった直後に係止
レバー75の突起部75aと係合する。これによって、
係止レバー75の回動が阻止されて係止レバー75の爪
75bと係止カム76の溝76aとが係合しなくなり、
従動スプロケット71がフリー状態になる。したがっ
て、フイルム70の巻上げ操作が連続的に行えるように
なり、残ったフイルム70がパトローネ内に全て収納さ
れる。
【0004】この間、従動スプロケット71の回転によ
ってチャージカム78が回転し、アーム79aを介して
シャッタ駆動レバー79がチャージ位置まで回動される
が、係止レバー75の回動が阻止されているからシャッ
タ駆動レバー79は係止レバー75の爪75cと係合し
たまま元の位置に向かって回動されることはない。した
がって、シャッタ駆動レバー79がシャッタ羽根81の
爪部81aを押圧してシャッタ羽根81を回動させるこ
とがなく、露光開口82が開閉されないから、巻き戻し
途中のフイルム70が曝光されることはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば13
5サイズフイルムのコマ数は規格で決められているが、
この規格のコマ数をどのようなカメラでも撮影できるこ
とを保証するために、フイルムは規定のコマ数よりも余
裕をもった長さとされている。このため、時として、規
定のコマ数を越えてレリーズが可能な場合がある。しか
し、実際には、規定のコマ数以上に撮影したフイルムを
現像すると、リーダ部側のコマはカメラへの装填の際に
画面の一部が光を被っていたり、スプール側のコマは現
像業者などによりスプールから切り離される際にカット
されたり等の理由から、余分に撮影できたと思っていて
も実際にプリントされることはほとんどなかった。
【0006】特に、スプール側から1コマ目について
は、フイルム装填時の従動スプロケットの回転位置によ
っては実際に撮影可能な部分より1コマ以上離れた位置
に撮影されることがあった。このようなフイルムのロス
を減少させるためには、フイルム装填時における従動ス
プロケットの回転位置を一定にする必要がある。一方、
フイルムを装填した後に誤ってシャッタが開閉されない
ためには、シャッタを切った状態でフイルム装填を行う
必要がある。しかしながら、シャッタを切った直後の状
態では、次の巻上げ準備のために従動スプロケットはフ
リー状態になっており、従動スプロケットの回転位置を
一定にすることができないという問題点があった。
【0007】また、上述したように、従来のフイルムカ
ウンタ機構は、規格で決められたコマ数を撮影し終わっ
た後、連続的に巻上げ操作を行って残ったフイルムをパ
トローネ内に全て収納するようになっており、フイルム
に例えば2〜3コマ分の撮影可能な領域が残っていても
規格のコマ数を越えて撮影することができず、それだけ
フイルムをロスしていた。
【0008】本発明は上記のようなフイルムの様々なロ
スを解消することにより、規定のコマ数以上に撮影が可
能で、よりコストパフォーマンスが高く、資源の有効活
用が図れるレンズ付きフイルムユニット及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0009】上記目的を達成するために、請求項1に記
載の発明は、従動スプロケットの軸と一体に設けられ、
従動スプロケットの回転に伴ってシャッタレバーをチャ
ージ位置に移動させるカムと、このカムに形成され、シ
ャッタ羽根が駆動された直後にシャッタレバーの端部と
係合してカム及び従動スプロケットの回転をクリック止
めする係合溝とからなるようにしたものである。請求項
2に記載の発明は、規格に準拠したコマ数より多い所定
のコマ数で撮影を終了するカウンタ機構を取り付ける工
程と、暗室内でパトローネからフイルムを引き出して軸
にロール状に巻き付けてフイルムロールを形成し、パト
ローネ及びフイルムロールをユニット本体に装填する工
程とからなるようにしたものである。請求項3に記載の
発明は、フイルムのエッジに予め記録してあるエッジナ
ンバーに対応した撮影画面の他に、フイルムの先端から
エッジナンバー「1」に対応した撮影画面に至る先端側
空き領域と最終のエッジナンバーに対応した撮影画面か
らスプールに固定された端部に至る後端側空き領域とに
新たな撮影画面を設定したものである。
【0010】
【実施例】図2において、本発明を実施したレンズ付き
フイルムユニット10は撮影機構を備えたユニット本体
11と、これを収納する外ケース12とから構成されて
おり、この外ケース12に入れたままで写真撮影が行わ
れる。外ケース12はレンズ付きフイルムユニット10
の外観を奇麗にするためのものであり、外面に印刷が施
された紙箱を用いている。この外ケース12には撮影レ
ンズ13,対物側ファインダー窓14,接眼側ファイン
ダー窓15,シャッタボタン16,カウンタ表示板1
7,巻上げノブ18,及びストロボ発光部19を露出さ
せるための穴が設けられている。なお、外ケース12を
紙箱としたが、プラスチックシート等としてもよい。
【0011】図3は前記ユニット本体11を示すもので
ある。ユニット本体11は本体部20、前カバー21、
及び後カバー22とから構成されている。本体部20の
前面には、撮影レンズ13を配置したシャッタユニット
23と、発光部19を保持するストロボユニット24と
が設けられている。また、本体部20の裏面側には、図
4に示すように、図中右側からパトローネ室20a,フ
イルム通路20b及びフイルムロール室20cが形成さ
れている。パトローネ室20aには、パトローネ25が
装填される。フイルムロール室20cには、パトローネ
25から引き出されたフイルム26がロール状に巻かれ
て収納される。このフイルム26は、例えばISO規格
に準拠した24EXの135ロールフイルムである。
【0012】フイルム通路20dには、フイルム26の
パーフォレーション26aと噛合され、巻上げノブ18
の巻上げ操作に伴って従動される従動スプロケット27
が設けられている。この本体部20には、後カバー22
が爪により着脱自在に取り付けられる。この後カバー2
2には、撮影終了後、フイルム26を巻き込んだパトロ
ーネ25を取り出すための底蓋22aが開閉自在に設け
られている。なお、符号28はフイルム26の撮影画面
の領域を規定するアパーチュアである。符号18aは巻
上げノブ18と一体成形された巻取り軸であり、スプー
ル29と係合される。
【0013】前記シャッタユニット23は、図5に示す
ように、位置決め穴31と、爪受け部30a,30bと
により、本体部20の前面に着脱自在に取り付けられて
いる。シャッタユニット基部30の露光用開口32を塞
ぐ位置には、シャッタ羽根34が回動自在に軸止めされ
ており、更に、シャッタ羽根34が脱落しないように、
シャッタユニット基部30には撮影レンズ13を保持す
るシャッタカバー35が取り付けられている。このシャ
ッタ羽根34は、バネ36で反時計方向に付勢されてお
り、露光用開口32を塞ぐ位置で停止している。
【0014】また、シャッタユニット基部30の上部に
は、軸30c,30d,軸受け30eが形成されてい
る。軸30cにはカウンタ表示板17とシャッタ駆動レ
バー39aを形成したシャッタ駆動カム39とが、また
軸30dにはバネ40により時計方向に付勢される係止
レバー41が回動自在にビス止めされている。この係止
レバー41は通常、バネ40により反時計方向に付勢さ
れたシャッタ駆動レバー39aと係合し、シャッタ駆動
カム39の回動を阻止しており、シャッタボタン16が
押圧されると、シャッタ駆動レバー39との係合を解除
する。シャッタ駆動レバー39aは係止レバー41との
係合が解除されると、バネ40により反時計方向に回動
され、シャッタ駆動レバー39aに形成された円弧状の
押圧面39bがシャッタ羽根34の爪部34aを押圧す
る。
【0015】前記軸受け30eには係止レバー41に係
合する係止カム43の軸となるスプロケット軸44が挿
通されている。係止カム43の下部には、これと一体に
シャッタチャージカム45が形成されている。このシャ
ッタチャージカム45は、シャッタ駆動カム39に形成
されたカムアーム39cを介してシャッタ駆動レバー3
9aをチャージ位置に移動させる。そして、軸44に
は、前記従動スプロケット27が嵌合されている。した
がって、巻上げノブ18を回動してフイルム26の巻上
げ操作が行われると、従動スプロケット27が反時計方
向に回動し、これにより係止カム43及びシャッタチャ
ージカム45が反時計方向に回動して、カムアーム39
cを介してシャッタ駆動レバー39aがチャージ位置に
戻り、また、カウンタ表示板17が1目盛り分回転する
ことになる。
【0016】前記シャッタチャージカム45の周端部に
は、カムアーム39cの先端部の形状に対応した円弧状
の溝45aが形成されており、図1に示すように、シャ
ッタを切った直後にカムアーム39cの先端部が溝45
aに係合してシャッタチャージカム45がクリック止め
される。したがって、組立ラインにおいてフイルム26
を装填する際に、シャッタを切った状態で従動スプロケ
ット27を一定の位置に停止させておくことができ、例
えばフイルムのエッジに予め記録してあるエッジナンバ
ー「1」〜「24」とカウンタ表示板のコマ番号とを正
確に合わせることができる。これによって、フイルム長
を最大限に有効使用することが可能になり、例えば現像
処理システムを対応させることによって、規格で定めら
れたコマ数以上の枚数を撮影することができる。
【0017】フイルム26のエッジには、図6に示すよ
うに、予めリーダ部26bの先端から順番にエッジナン
バー「X,00,0,1,2,・・・,24,E」が焼
き付けられている。本実施例では、エッジナンバー
「E」に対応した空き領域46aを最初の1コマ目と
し、エッジナンバー「0」に対応した空き領域46bに
26コマ目,エッジナンバー「00」に対応した空き領
域46cに27コマ目が撮影される。これに対応して、
カウンタ表示板17の上面には、スタートマーク「S」
とエンドマーク「E」の間に、フイルム残数を示す数字
列,例えば「27・・24・22・・・・1」が刻印さ
れている。また、パトローネ25の外壁面には、ラボマ
ンの注意を喚起するために、例えば「+3」の文字が表
記され、フイルム26が通常の24枚より3枚余分に撮
影されていることが分かるようになっている。
【0018】カウンタ表示板17の下部には、円形の突
条部17aが一体成形されており、その一部に内側に突
出した凸部17bが形成されている。この凸部17b
は、最終コマの撮影が終わって巻上げ操作を行うと、係
止レバー41の突起部41aと係合する。これによっ
て、係止レバー41の時計方向への回動が阻止されて係
止レバー41の爪41bと係止カム43の溝43aとが
係合しなくなり、従動スプロケット27がフリー状態に
なる。したがって、巻上げノブ18の操作が連続的に行
えるようになり、残ったフイルム26の未撮影部分は全
てパトローネ内に収納される。この未撮影部分は、リー
ダ部26b側の空き領域46b,46cに2コマ分余計
に撮影しているため、従来より少なくなっている(図6
参照)。これに対応して凸部17bの長さが従来の凸部
74(図11参照)より短くなっている。なお、図5及
び図12の各図面において、突条部17a,73a及び
凸部17b,74を分かりやすくするためにカウンタ表
示板17,73から分離させて描いている。
【0019】このように構成されたレンズ付きフイルム
ユニット10の組み立てを図6及び図7を参照して説明
する。シャッタユニット23を組み立てる際に、カウン
タ表示板17を初期表示,例えばスタートマーク「S」
がカウンタ表示窓49(図2及び図3参照)に表示され
る角度位置にセットするとともに、シャッタを切った状
態,即ちシャッタ駆動カム39がバネ40に付勢されて
反時計方向に回動し、カムアーム39cの先端部がシャ
ッタチャージカム45の溝45aに係合した状態にして
おく。これによって、従動スプロケット27はクリック
止めされる。
【0020】シャッタユニット23を本体部20に取り
付けた後、本体部20に前カバー21を取り付け、これ
を暗室内に搬入する。図4に示すように、スプール駆動
用治具47をスプール29に、またフイルムロール作成
用治具48をフイルム26のリーダ部26bにそれぞれ
係合させ、これらを図面の矢印方向に同期して回転させ
る。フイルム26はパトローネ25から引き出され、フ
イルムロール作成用治具48を中心にフイルムロール2
6cが形成される。そして、フイルム26をパトローネ
25からいっぱいに引き出した状態で、パトローネ25
及びフイルムロール26cをそれぞれパトローネ室20
a及びフイルムロール室20cに装填すると、従動スプ
ロケット27に噛合されるパーフォレーション26aの
位置は一律に決まる。
【0021】このようにしてフイルム26が装填された
本体部20に後カバー22を被せると、フイルム26は
ユニット本体11内に光密に閉じられる。このユニット
本体11に外ケース12を被せてレンズ付きフイルムユ
ニット10は完成される。
【0022】レンズ付きフイルムユニット10を購入し
たユーザーは、撮影準備のために巻上げノブ18を回転
操作する。フイルム26がパトローネ25に巻き取られ
るに従ってパーフォレーション26aを介して従動スプ
ロケット27の歯が引っ張られ、シャッタチャージカム
45が回転されるからカムアーム39cの先端部が溝4
5aから外れ、従動スプロケット27のクリック止めが
解除される。
【0023】従動スプロケット27の回転が進むにつれ
てシャッタチャージカム45が回転され、カムアーム3
9cはシャッタチャージカム45の周端部に摺接され、
シャッタ駆動レバー39aはチャージ位置に向かって回
動される。この回動途中に、シャッタ駆動レバー39a
は爪部34aに当接すると、上方に変形してこれを乗り
越える。そして、シャッタ駆動レバー39aがチャージ
位置に達すると、シャッタ駆動レバー39aが係止レバ
ー41によってロックされるとともに、係止レバー41
の端部が係止カム43の溝に係合して従動スプロケット
27の回転が停止される。これと同時に、カウンタ表示
板17が送られてカウンタ表示窓49にフイルム残数を
示す最初の数字「27」が表示され、フイルム26のエ
ッジナンバー「E」に対応した空き領域46aがアパー
チュア28にセットされる。
【0024】シャッタボタン16を押下すると、これに
連動して係止レバー41が押圧される。これにより、係
止レバー41が移動して、この移動によって係合が解除
されたシャッタ駆動レバー39aは、バネ40でチャー
ジ位置から反時計方向に回動される。押圧面39bは爪
部34aに係合し、これを押圧し、シャッタ羽根34を
瞬間的に回動する。これにより、爪部34aが右方向に
押圧されるため、シャッタ羽根34は時計方向に回動さ
れ、露光用開口32が開放されると同時に空き領域46
aが露光される。この後、更にシャッタ羽根34が時計
方向に回動されると、押圧面32bは爪部34aとの係
合が解除される。これにより、シャッタ羽根34はバネ
36により反時計方向に回動され、前記露光用開口32
を閉鎖する位置に復帰して撮影が終了する。
【0025】以上の操作を繰り返すことにより、最後の
27コマ目(カウンタ表示窓49には「1」が表示)で
ある空き領域46cが露光され、更に巻上げノブ18を
操作すると、突起部41aが凸部17bに当接して係止
レバー41の回動が阻止され、従動スプロケット27が
フリー状態になる。巻上げノブ18を連続操作してフイ
ルム26の先端部までパトローネ25内に収納される
と、巻上げノブ18を操作する手に抵抗感がなくなると
ともに、カウンタ表示窓49にはエンドマーク「E」が
表示されるから操作を止める。
【0026】このように撮影が終わったレンズ付きフイ
ルムユニット10が現像所に提出されると、現像所では
底蓋22aを開けて、撮影済みのフイルム26を巻き取
ったパトローネ25を取り出して、DP処理を行う。こ
のとき、ラボマンは、パトローネ25の外壁面に表記さ
れた「+3」によって、パトローネ25に収納されてい
るフイルム26が規格より3枚多いことを確認してリー
ダ部26bの引出し量やフイルム26とスプール29と
の切離し位置を加減する。そして、フイルム26の各撮
影画面は一定した位置に露光されているので、余分に撮
影された3枚の撮影画面が曝光されたり、カットされる
ことなく、確実にDP処理される。
【0027】次に、シャッタチャージカムの別の実施例
を図8〜図11に示す。図8及び図10に示したシャッ
タチャージカム50,51は、カムアーム52の先端部
52aと係合する溝50a,51aの形状をV字形にし
たもので、溝51aは溝50aよりV字形を大きくした
ものである。図9及び図11に示した線α,βはシャッ
タチャージカム50,51の回転中心から各周端部まで
の距離Rを角度θに従って示したシャッタチャージカム
50,51のカム曲線であり、符号α’,β’は溝50
a,51aに対応している。この図9及び図11から明
らかなように、溝50a,51aはシャッタチャージカ
ム50,51の最も中心寄りに形成されているから、こ
こにカムアーム52の先端部52aが係合することによ
り、シャッタチャージカム50,51がクリック止めさ
れる。なお、シャッタチャージカムの溝の形状は、以上
挙げたような形状に限定されないのは勿論である。
【0028】以上説明した実施例では、ISO規格に準
拠したコマ数より余分に撮影できるコマ数を3コマとし
たが、本発明はこれに限定されず、例えば2コマとして
もよく、また、少しだけフイルムの長さを延長して4コ
マとしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シャッタを切った直後に従動スプロケットの回転をクリ
ック止めするようにしたので、フイルム装填時に従動ス
プロケットを一定した位置に保持することができる。ま
た、規格に準拠したコマ数より多い所定のコマ数で撮影
を終了するカウンタ機構を取り付けたから、増加したコ
マ数に対応して正確なカウンタ表示が行われる。また、
暗室内でパトローネ及びフイルムロールをユニット本体
に装填するようにしたから、装填の際にリーダ部をユー
ザーが引き出して装填する場合と異なり、リーダ部の数
コマが光を被って無駄になることがない。また、フイル
ム先端側と後端側の空き領域に新たな撮影画面を設定し
たので、無駄な領域が減少する。したがって、フイルム
を有効に使用することが可能になるから、現像処理シス
テムを対応させることにより、規格のコマ数より多くの
コマ数を確実に撮影することができる。また、このよう
にフイルムを有効に使用することができるから、レンズ
付きフイルムユニットのコストパフォーマンスが向上す
るとともに、延いては地球資源の有効活用にも寄与でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
のシャッタチャージカムとカムアームとの関係を示す平
面図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】ユニット本体を分解して示す斜視図である。
【図4】本体部を裏側から示すとともに、フイルム装填
の様子を示す斜視図である。
【図5】シャッタユニットを分解して示す斜視図であ
る。
【図6】レンズ付きフイルムユニットに装填されるフイ
ルムを示す平面図である。
【図7】レンズ付きフイルムユニットの組立工程を示す
フローチャートである。
【図8】他の実施例におけるシャッタチャージカムを示
す平面図である。
【図9】図6に示したシャッタチャージカムのカム曲線
を示すグラフである。
【図10】他の実施例におけるシャッタチャージカムを
示す平面図である。
【図11】図8に示したシャッタチャージカムのカム曲
線を示すグラフである。
【図12】従来のカウンタ機構及びシャッタ機構を分解
して示す斜視図である。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット 17 カウンタ表示板 17b 凸部 18 巻上げノブ 20 本体部 23 シャッタユニット 25 パトローネ 26 フイルム 26a パーフォレーション 27 従動スプロケット 39 シャッタ駆動カム 39a シャッタ駆動レバー 39c,52 カムアーム 41 係止レバー 45,50,51 シャッタチャージカム 45a,50a,51a 溝 46a,46b,46c 空き領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めフイルムを内蔵するとともに、撮影
    レンズ,シャッタレバーによって駆動されるシャッタ羽
    根,フイルムのパーフォレーションに噛合してフイルム
    の巻上げ操作に伴い従動される従動スプロケット等の撮
    影機構が組み込まれたレンズ付きフイルムユニットにお
    いて、 前記従動スプロケットの軸と一体に設けられ、従動スプ
    ロケットの回転に伴ってシャッタレバーをチャージ位置
    に移動させるカムと、このカムに形成され、シャッタ羽
    根が駆動された直後にシャッタレバーの端部と係合して
    カム及び従動スプロケットの回転をクリック止めする係
    合溝とを備えたことを特徴とするレンズ付きフイルムユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 撮影レンズ,シャッタ機構等の撮影装置
    やフイルム残数を示すカウンタ表示機構等が組み込まれ
    たユニット本体に予めISO規格に準拠した規定長さの
    135ロールフイルムを装填し、パトローネ内に回動自
    在に収納したスプールを回転させて撮影済みのフイルム
    を順次にパトローネ内に収納するレンズ付きフイルムユ
    ニットにおいて、 前記規格に準拠したコマ数より多い所定のコマ数で撮影
    を終了するカウンタ機構を取り付ける工程と、暗室内で
    パトローネからフイルムを引き出して軸にロール状に巻
    き付けてフイルムロールを形成し、パトローネ及びフイ
    ルムロールをユニット本体に装填する工程とからなるこ
    とを特徴とするレンズ付きフイルムユニットの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 撮影レンズ,シャッタ機構等の撮影装置
    やフイルム残数を示すカウンタ表示機構等が組み込まれ
    たユニット本体に予めISO規格に準拠した規定長さの
    135ロールフイルムを装填し、パトローネ内に回動自
    在に収納したスプールを回転させて撮影済みのフイルム
    を順次にパトローネ内に収納するレンズ付きフイルムユ
    ニットにおいて、 前記フイルムのエッジに予め記録してあるエッジナンバ
    ーに対応した撮影画面の他に、フイルムの先端からエッ
    ジナンバー「1」に対応した撮影画面に至る先端側空き
    領域と最終のエッジナンバーに対応した撮影画面からス
    プールに固定された端部に至る後端側空き領域とに新た
    な撮影画面を設定したことを特徴とするレンズ付きフイ
    ルムユニット。
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CN93105058A CN1074137C (zh) 1992-05-18 1993-05-18 配有镜头的摄影装置及其制造方法
FR9305967A FR2691266B1 (fr) 1992-05-18 1993-05-18 Unite de film photographique a objectif integre et son procede de fabrication.
KR1019930008477A KR0168871B1 (ko) 1992-05-18 1993-05-18 렌즈가 부착된 사진필름유닛 및 그 제조방법
US08/340,370 US5548364A (en) 1992-05-18 1994-11-14 Lens-fitted photographic film unit and method of manufacturing the same
US08/607,305 US6233400B1 (en) 1992-05-18 1996-02-26 Lens-fitted photographic film unit and method of manufacturing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0232615A (ja) * 1988-07-22 1990-02-02 Toshiba Corp 出力回路

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