JPH088283Y2 - 内燃機関のシリンダブロックの構造 - Google Patents
内燃機関のシリンダブロックの構造Info
- Publication number
- JPH088283Y2 JPH088283Y2 JP1989016475U JP1647589U JPH088283Y2 JP H088283 Y2 JPH088283 Y2 JP H088283Y2 JP 1989016475 U JP1989016475 U JP 1989016475U JP 1647589 U JP1647589 U JP 1647589U JP H088283 Y2 JPH088283 Y2 JP H088283Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder block
- cylinder
- combustion engine
- internal combustion
- cylinder liner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内燃機関のシリンダブロックの構造に関す
るものである。
るものである。
通常、内燃機関のシリンダブロック部分は、シリンダ
ブロックのシリンダ内にフランジ部を有するシリンダラ
イナが設けられた構造となっている。
ブロックのシリンダ内にフランジ部を有するシリンダラ
イナが設けられた構造となっている。
そして、一般に燃焼室上部のデッドスペースは、燃焼
室の中でも温度が低い部位である。従ってこの部位付近
で温度が低いことによる消炎が生じ、その結果未燃排気
物質が排出される虞があった。
室の中でも温度が低い部位である。従ってこの部位付近
で温度が低いことによる消炎が生じ、その結果未燃排気
物質が排出される虞があった。
ところで、実開昭60-192253号公報のシリンダブロッ
クを第３図に示すが、シリンダブロック１のシリンダ1a
内にフランジ部２を有するシリンダライナ３が設けら
れ、ガスケット６を介してシリンダヘッド４が取り付け
られている。そして９は燃焼室上部のデッドスペースで
ある。このシリンダブロックではシリンダライナ３の上
部の温度が高くなる部分に対するシリンダ1a内面に環状
冷却溝11が設けられているが、かかる溝を設けた場合に
は燃焼室の温度が高い時は有効であるが、燃焼室の温度
が低い時は、一層未燃排気物質が排出され易くなる。
クを第３図に示すが、シリンダブロック１のシリンダ1a
内にフランジ部２を有するシリンダライナ３が設けら
れ、ガスケット６を介してシリンダヘッド４が取り付け
られている。そして９は燃焼室上部のデッドスペースで
ある。このシリンダブロックではシリンダライナ３の上
部の温度が高くなる部分に対するシリンダ1a内面に環状
冷却溝11が設けられているが、かかる溝を設けた場合に
は燃焼室の温度が高い時は有効であるが、燃焼室の温度
が低い時は、一層未燃排気物質が排出され易くなる。
本考案は上記に鑑みてなされたもので、その目的は、
排出される未燃排気物質を低減する内燃機関のシリンダ
ブロックの構造を提供することである。
排出される未燃排気物質を低減する内燃機関のシリンダ
ブロックの構造を提供することである。
上記目的を達成するための本考案は、シリンダブロッ
クのシリンダ内にフランジ部を有するシリンダライナを
内設した内燃機関のシリンダブロックの構造において、
上記シリンダライナのフランジ部下面に対応するシリン
ダブロックの段部のみに、シリンダブロックとシリンダ
ライナに囲まれたリング状の溝部からなる断熱空気空間
を設けたことを特徴とするものである。
クのシリンダ内にフランジ部を有するシリンダライナを
内設した内燃機関のシリンダブロックの構造において、
上記シリンダライナのフランジ部下面に対応するシリン
ダブロックの段部のみに、シリンダブロックとシリンダ
ライナに囲まれたリング状の溝部からなる断熱空気空間
を設けたことを特徴とするものである。
シリンダブロックの段部にシリンダブロックとシリン
ダライナに囲まれた断熱空気空間を設ければ、この断熱
空気空間によりシリンダライナ上部からシリンダブロッ
ク側への熱の移動が阻止されてトップクリアランス部分
及びその近傍の温度が高く保持される。そしてこの部分
での消炎が防止されて未燃排気物質の排出が少なくな
る。
ダライナに囲まれた断熱空気空間を設ければ、この断熱
空気空間によりシリンダライナ上部からシリンダブロッ
ク側への熱の移動が阻止されてトップクリアランス部分
及びその近傍の温度が高く保持される。そしてこの部分
での消炎が防止されて未燃排気物質の排出が少なくな
る。
以下、図面により本考案を詳細に説明する。
第１図は、本考案に係かる内燃機関のシリンダブロッ
クの構造の一実施例を示したものである。
クの構造の一実施例を示したものである。
１は内燃機関のシリンダブロックで、そのシリンダブ
ロック１のシリンダ1a内にフランジ部２を有するシリン
ダライナ３が内設されている。４はシリンダブロック１
上に設けられたヘッドで、シリンダブロック１及びシリ
ンダライナ３のフランジ部２との間には燃焼室５内の気
密性を保持するガスケット６が設けられている。そし
て、シリンダライナ３のフランジ部２下面に対応するシ
リンダブロック１の段部７の隅部のみに、リング状の縦
方向の溝部が形成されて前記シリンダブロック１とシリ
ンダライナ３に囲まれた断熱空気空間８が設けられてい
る。この断熱空気空間８は、例えばシリンダライナ３の
内径が133mmの場合、溝横幅が0.5mm〜2mm、縦幅が2mm〜
8mmである。
ロック１のシリンダ1a内にフランジ部２を有するシリン
ダライナ３が内設されている。４はシリンダブロック１
上に設けられたヘッドで、シリンダブロック１及びシリ
ンダライナ３のフランジ部２との間には燃焼室５内の気
密性を保持するガスケット６が設けられている。そし
て、シリンダライナ３のフランジ部２下面に対応するシ
リンダブロック１の段部７の隅部のみに、リング状の縦
方向の溝部が形成されて前記シリンダブロック１とシリ
ンダライナ３に囲まれた断熱空気空間８が設けられてい
る。この断熱空気空間８は、例えばシリンダライナ３の
内径が133mmの場合、溝横幅が0.5mm〜2mm、縦幅が2mm〜
8mmである。
かかる構成のシリンダブロックの構造によれば、シリ
ンダブロック１の段部７に断熱空気空間８を設けるの
で、シリンダライナ３の上部からシリンダブロック１側
への熱の移動が防止されて燃焼室５の上部のデッドスペ
ース９及びその近傍の温度が高く保持される。従ってこ
のデッドスペース９及びその近傍での消炎が防止されて
未燃排気物質の排出が低減される。
ンダブロック１の段部７に断熱空気空間８を設けるの
で、シリンダライナ３の上部からシリンダブロック１側
への熱の移動が防止されて燃焼室５の上部のデッドスペ
ース９及びその近傍の温度が高く保持される。従ってこ
のデッドスペース９及びその近傍での消炎が防止されて
未燃排気物質の排出が低減される。
尚、本考案に類似する構成のものとして、従来実開昭
57-75138号公報に示すようにシリンダライナのフランジ
部の下部に溝を形成したものがあるが、その溝は幅の狭
い極小さな溝で、燃焼室内の熱を積極的に逃がすもので
あり、本考案のものとは異なる。
57-75138号公報に示すようにシリンダライナのフランジ
部の下部に溝を形成したものがあるが、その溝は幅の狭
い極小さな溝で、燃焼室内の熱を積極的に逃がすもので
あり、本考案のものとは異なる。
第２図は、本考案の他の実施例を示したものである。
この実施例は、シリンダライナ３のフランジ部２下面
に対応するシリンダブロック１の段部７のみに横長のリ
ング状の溝からなる断熱空気空間10を設けた場合を示し
たものであるが、前記同様な作用効果が得られる。
に対応するシリンダブロック１の段部７のみに横長のリ
ング状の溝からなる断熱空気空間10を設けた場合を示し
たものであるが、前記同様な作用効果が得られる。
以上述べた如く本考案は、シリンダブロックの段部の
みにシリンダブロックとシリンダライナに囲まれた断熱
空気空間を設けたので、シリンダライナ上部からシリン
ダブロック側への熱の移動が阻止され、燃焼室のデッド
スペース部分及びその近傍部分での消炎が防止されて未
燃排気物質の排出が減少するという効果が得られる。
みにシリンダブロックとシリンダライナに囲まれた断熱
空気空間を設けたので、シリンダライナ上部からシリン
ダブロック側への熱の移動が阻止され、燃焼室のデッド
スペース部分及びその近傍部分での消炎が防止されて未
燃排気物質の排出が減少するという効果が得られる。
第１図は本考案の一実施例の要部断面図、第２図は本考
案の他の実施例の要部断面図、第３図は従来の要部断面
図である。 １……シリンダブロック ２……フランジ部 ３……シリンダライナ ７……段部 8,10……断熱空気空間。
案の他の実施例の要部断面図、第３図は従来の要部断面
図である。 １……シリンダブロック ２……フランジ部 ３……シリンダライナ ７……段部 8,10……断熱空気空間。
Claims (1)
- 【請求項１】シリンダブロックのシリンダ内にフランジ
部を有するシリンダライナを内設した内燃機関のシリン
ダブロックの構造において、上記シリンダライナのフラ
ンジ部下面に対応するシリンダブロックの段部のみに、
シリンダブロックとシリンダライナに囲まれたリング状
の溝部からなる断熱空気空間を設けたことを特徴とする
内燃機関のシリンダブロックの構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989016475U JPH088283Y2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 内燃機関のシリンダブロックの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989016475U JPH088283Y2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 内燃機関のシリンダブロックの構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02107747U JPH02107747U (ja) | 1990-08-28 |
| JPH088283Y2 true JPH088283Y2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=31229445
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989016475U Expired - Lifetime JPH088283Y2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 内燃機関のシリンダブロックの構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH088283Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0829878A (ja) * | 1994-07-12 | 1996-02-02 | Casio Comput Co Ltd | 折畳み式スクリーン装置 |
| JPH0869056A (ja) * | 1994-08-26 | 1996-03-12 | Casio Comput Co Ltd | スクリーン装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6023232U (ja) * | 1983-07-25 | 1985-02-18 | いすゞ自動車株式会社 | 断熱エンジンにおけるシリンダ−ライナ |
-
1989
- 1989-02-15 JP JP1989016475U patent/JPH088283Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0829878A (ja) * | 1994-07-12 | 1996-02-02 | Casio Comput Co Ltd | 折畳み式スクリーン装置 |
| JPH0869056A (ja) * | 1994-08-26 | 1996-03-12 | Casio Comput Co Ltd | スクリーン装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02107747U (ja) | 1990-08-28 |
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