JPH0618644U - 内燃機関のピストン装置 - Google Patents
内燃機関のピストン装置Info
- Publication number
- JPH0618644U JPH0618644U JP6103792U JP6103792U JPH0618644U JP H0618644 U JPH0618644 U JP H0618644U JP 6103792 U JP6103792 U JP 6103792U JP 6103792 U JP6103792 U JP 6103792U JP H0618644 U JPH0618644 U JP H0618644U
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- JP
- Japan
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- piston
- peripheral surface
- outer peripheral
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- Pending
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピストンのトップランド部の周囲での未燃ガ
スの発生量を大幅に低減して排気ガス特性を向上した内
燃機関のピストン装置の提供。 【構成】 ピストン3の、トップリング4より上部のト
ップランド部30の外周面30aと、ピストン3が上死
点位置にあるときトップランド部30の外周面30aに
対抗するシリンダスリーブ2の上部内周面2aとを、こ
の両面間に上方に向かって拡がったV字形状の環状空間
40が形成されるように、互いに逆向きのテーパ形状に
形成してある。シリンダスリーブ2の上部に、断熱材6
が一体的に設けられている。
スの発生量を大幅に低減して排気ガス特性を向上した内
燃機関のピストン装置の提供。 【構成】 ピストン3の、トップリング4より上部のト
ップランド部30の外周面30aと、ピストン3が上死
点位置にあるときトップランド部30の外周面30aに
対抗するシリンダスリーブ2の上部内周面2aとを、こ
の両面間に上方に向かって拡がったV字形状の環状空間
40が形成されるように、互いに逆向きのテーパ形状に
形成してある。シリンダスリーブ2の上部に、断熱材6
が一体的に設けられている。
Description
【0001】
本考案は、内燃機関のピストン装置に関する。
【0002】
従来の内燃機関のピストン装置として、例えば、シリンダ内周面上部において 上端側に拡開するように形成したテーパ面に、該テーパ面が軸線となす角より大 きい角度をもつ上端を開いた外周テーパ面と上端側を縮小せしめた内周テーパ面 を形成した両面テーパリングを嵌合してなるものが知られている(実開昭62ー 18676号公報)。
【0003】
このような従来技術では、ピストンの、一番上にあるコンプレッションリング (いわゆるトップリング)より上部のトップランド部の外周に、狭い空間(未燃 焼ゾーン)が形成されているため、燃焼室内で発生した火炎が前記狭い空間内に 入り込みにくく、しかもトップランド部の外周部はその中心部に比べて温度が低 く、前記狭い空間内のガスが燃えにくいので、この狭い空間内で未燃ガス(HC )が発生し、この未燃ガスが大気中に排出されてしまい、排気ガス特性が悪化し てしまう。
【0004】 本考案は、このような従来の問題点に着目して為されたもので、ピストンのト ップランド部の周囲での未燃ガスの発生量を大幅に低減して排気ガス特性を向上 した内燃機関のピストン装置を提供することを目的としている。
【0005】
上記目的を達成するために、本考案は、ピストンの、トップリングより上部の トップランド部の外周面と、ピストンが上死点位置にあるとき前記トップランド 部の外周面に対抗するシリンダボア又はシリンダスリーブの上部内周面とを、こ の両面間に上方に向かって拡がった V字形状の環状空間が形成されるように、 互いに逆向きのテーパ形状に形成してあり、且つ前記シリンダボア又はシリンダ スリーブの上部に、断熱材が一体的に設けられているものである。
【0006】
上記内燃機関のピストン装置では、ピストンのトップランド部の外周面と、シ リンダボア又はシリンダスリーブの上部内周面との間に上方に向かって拡がった V字形状の環状空間が形成されているので、この環状空間内に火炎が入り易くな ると共に、シリンダボア又はシリンダスリーブの上部に、断熱材が一体的に設け られているので、トップランド部の外周壁部の温度が高く保たれる。
【0007】
以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説明する。
【0008】 図1は、本考案の一実施例に係る内燃機関のピストン装置を示している。
【0009】 図1に示すように、内燃機関のピストン装置は、シリンダブロック1のシリン ダボア1a内に配置されたシリンダスリーブ2と、このシリンダスリーブ2内を 往復動するピストン3とを有している。
【0010】 ピストン3には、シリンダスリーブ2の内周面2aにそれぞれ摺接するコンプ レッションリング(以下、トップリングという)4及びコンプレッションリング 5が取り付けられている。
【0011】 ピストン3の、トップリング4より上部のトップランド部30の外周面30a と、ピストン3が上死点位置にあるときトップランド部30の外周面30aに対 抗するシリンダスリーブ2の上部内周面2aとを、この両面30a、2a間に上 方に向かって拡がったV字形状の環状空間40が形成されるように、互いに逆向 きのテーパ形状に形成してある。
【0012】 また、前記シリンダスリーブ2及びシリンダブロック1の上部に、ステンレス 製又はセラミックス製の断熱材6が圧入又は鋳込みにより一体的に設けられてい る。
【0013】 また、図1において、符号7はシリンダヘッドであり、符号8はガスケットで ある。
【0014】 上記構成を有する一実施例では、ピストン3のトップランド部30の外周面3 0aと、シリンダスリーブ2の上部内周面2aとの間に上方に向かって拡がった V字形状の環状空間40が形成されているので、燃焼室内で発生した火炎Fが環 状空間40内に入り易くなると共に、シリンダスリーブ2及びシリンダブロック 1の上部に、断熱材6が一体的に設けられているので、機関の機能に悪影響を与 えることなく、トップランド部3030bの外周壁部のみ温度が高く保たれる。
【0015】 従って、ピストン3のトップランド部30の周囲、すなわち環状空間40での 未燃ガスの発生量が大幅に低減さして排気ガス特性が大幅に向上する。
【0016】 なお、上記一実施例では、シリンダブロック1のシリンダボア1a内にシリン ダスリーブ2を配置しているが、このシリンダスリーブ2を用いないものにも本 考案は適用可能である。
【0017】
以上詳述したように、本考案に係る内燃機関のピストン装置によれば、ピスト ンの、トップリングより上部のトップランド部の外周面と、ピストンが上死点位 置にあるとき前記トップランド部の外周面に対抗するシリンダボア又はシリンダ スリーブの上部内周面とを、この両面間に上方に向かって拡がったV字形状の環 状空間が形成されるように、互いに逆向きのテーパ形状に形成してあり、且つ前 記シリンダボア又はシリンダスリーブの上部に、断熱材が一体的に設けられてい る構成により、ピストンのトップランド部の外周面と、シリンダボア又はシリン ダスリーブの上部内周面との間に上方に向かって拡がったV字形状の環状空間が 形成されているので、この環状空間内に火炎が入り易くなると共に、シリンダボ ア又はシリンダスリーブの上部に、断熱材が一体的に設けられているので、トッ プランド部の外周壁部の温度が高く保たれる。従って、ピストンのトップランド 部の周囲での未燃ガスの発生量を大幅に低減することができ、排気ガス特性を向 上することができる。
【図1】本考案の一実施例に係る内燃機関のピストン装
置の主要部を示す断面図である。
置の主要部を示す断面図である。
1a シリンダボア 2 シリンダスリーブ 2a シリンダスリーブの上部内周面 3 ピストン 4 コンプレッションリング(トップリング) 6 断熱材 30 トップランド部 30a トップランド部の外周面 40 V字形状の環状空間
Claims (1)
- 【請求項1】 ピストンの、トップリングより上部のト
ップランド部の外周面と、ピストンが上死点位置にある
とき前記トップランド部の外周面に対抗するシリンダボ
ア又はシリンダスリーブの上部内周面とを、この両面間
に上方に向かって拡がったV字形状の環状空間が形成さ
れるように、互いに逆向きのテーパ形状に形成してあ
り、且つ前記シリンダボア又はシリンダスリーブの上部
に、断熱材が一体的に設けられていることを特徴とする
内燃機関のピストン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6103792U JPH0618644U (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 内燃機関のピストン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6103792U JPH0618644U (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 内燃機関のピストン装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618644U true JPH0618644U (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=13159679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6103792U Pending JPH0618644U (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 内燃機関のピストン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618644U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016520759A (ja) * | 2013-06-05 | 2016-07-14 | マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー | 内燃機関のピストン |
-
1992
- 1992-08-06 JP JP6103792U patent/JPH0618644U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016520759A (ja) * | 2013-06-05 | 2016-07-14 | マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー | 内燃機関のピストン |
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