JPH0643241U - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents
内燃機関の冷却装置Info
- Publication number
- JPH0643241U JPH0643241U JP8054592U JP8054592U JPH0643241U JP H0643241 U JPH0643241 U JP H0643241U JP 8054592 U JP8054592 U JP 8054592U JP 8054592 U JP8054592 U JP 8054592U JP H0643241 U JPH0643241 U JP H0643241U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- cylinder liner
- upper portion
- heat pipe
- head
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- Pending
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダライナ上部の温度を低下させる。
【構成】 シリンダヘッド1とシリンダブロック2とは
ヘッドガスケット3を介して結合されている。熱伝導率
の高い材質よりなるヒートパイプ6が、シリンダライナ
4の上部5とシリンダヘッド1とを直接繋いだ状態で配
置されている。該ヒートパイプ6はシリンダライナ上部
5の略同一円周上に穿たれた複数のヒートパイプ圧入穴
7及びシリンダヘッド1の前記シリンダライナ上部5の
ヒートパイプ圧入穴7に対応する位置に穿たれたヒート
パイプ・圧入穴8に圧入されている。
ヘッドガスケット3を介して結合されている。熱伝導率
の高い材質よりなるヒートパイプ6が、シリンダライナ
4の上部5とシリンダヘッド1とを直接繋いだ状態で配
置されている。該ヒートパイプ6はシリンダライナ上部
5の略同一円周上に穿たれた複数のヒートパイプ圧入穴
7及びシリンダヘッド1の前記シリンダライナ上部5の
ヒートパイプ圧入穴7に対応する位置に穿たれたヒート
パイプ・圧入穴8に圧入されている。
Description
【0001】
本考案は、内燃機関の冷却装置に関し、特にシリンダブロックライナ上部の冷 却装置に関する。
【0002】
従来の内燃機関の冷却装置としては例えば図5に示すようなものがある、(例 えば、特開昭62−20655号公報、参照)。
【0003】 すなわち、シリンダヘッド101とシリンダブロック102とは、ヘッドガス ケット103を介して、図示しないヘッドボルトで結合されている。そして燃焼 室壁面104の冷却はウォータジャケット105内を流れる冷却水により、シリ ンダライナ壁面106はウォータジャケット107内を流れる冷却水により冷却 するようになっていた。
【0004】
しかしながら、このような従来の内燃機関の冷却装置にあっては、冷却する内 燃機関はシリンダヘッド101とシリンダブロック102とがヘッドガスケット 103を介して結合されているので、ヘッドガスケット103でシリンダヘッド 101とシリンダブロック102とが断熱されてしまう。そのため、冷却効率が 悪く、シリンダライナ壁面106上部の壁温が上昇しノッキングを発生すること があるという問題点があった。
【0005】 本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、シリンダ ライナ上部の壁温上昇の低減を図ることを目的としている。
【0006】
このため本考案は、シリンダヘッドとシリンダブロックとをガスケットを介し て結合している内燃機関において、シリンダライナ上部と該シリンダライナ上部 より低温の部位、例えばシリンダヘッド,シリンダライナ下部、ウォータジャケ ットの少なくとも1つとの間にシリンダブロックよりも熱伝導率の高い材質でな る伝熱部材を配置した。
【0007】
伝熱部材によってシリンダライナ上部の熱がシリンダライナ上部より温度の低 い部位、例えば、シリンダヘッド,シリンダライナ下部,ウォータジャケット内 の冷却水へと伝導され、シリンダライナ上部の温度は低下する。
【0008】
以下、本考案を図面に基づいて説明する。図1〜図2は本考案第1実施例を示 す図である。
【0009】 まず構成を図1により説明する。シリンダヘッド1とシリンダブロック2とは ヘッドガスケット3を介して結合されている。そしてシリンダヘッド1とシリン ダブロック2のシリンダライナ4の上部5とを繋いでシリンダブロック2の材質 よりも熱伝導率の高い材質、例えば鋼よりなるヒートパイプ(伝熱部材)6が配 設されている。
【0010】 ヒートパイプ5はシリンダライナ40上部5の略同一円周上の複数個所に穿た れたヒートパイプ圧入穴7及びシリンダヘッド1の前記シリンダライナ上部5の ヒートパイプ圧入穴7と同一位置に穿たれたヒートパイプ圧入穴8に圧入され、 シリンダヘッド1とシリンダライナ上部5とを直接繋いだ状態にある。
【0011】 次に作用を図2を参照して説明する。
【0012】 図2は、シリンダライナ4の各位置に対応するボア壁温を示したものである。 シリンダヘッド1とシリンダブロック2とはヘッドガスケット3によって断熱さ れているため、従来例においては、シリンダライナ上部5はシリンダライナ下部 9に対し平均温度で30℃〜40℃程度、壁温が高くなっている。
【0013】 これに対して、本実施例では、ヒートパイプ6が極く僅かの温度差でも、良く 熱を伝える高熱伝導性を有しているため、シリンダライナ上部5の熱はヒートパ イプ6によりシリンダヘッド1へと伝導し、シリンダヘッド1下部の温度を含め シリンダライナ上部5の温度はシリンダライナ下部9の温度に近づく。
【0014】 それにより、シリンダライナ上部5の温度上昇が低減し、未然ガスに接する壁 温の高温化が抑えられるので、異常燃焼であるノッキングの発生が抑制される。 従って、圧縮比を上げることが可能となり、燃費の向上及び出力の向上を図るこ とができる。
【0015】 図3には、本考案の第2実施例を示す。この実施例は、シリンダライナ4の上 部4から下部9にかけてヒートパイプ10を配置したものである。
【0016】 本実施例においては、シリンダライナ上部5の熱がヒートパイプ10によって 、温度の比較的低いシリンダライナ下部9へと伝導される。そのため、シリンダ ライナ上部5の温度の低下及びシリンダライナ4の温度の均一化を一層図ること ができる。
【0017】 このように、本実施例によれば、前記実施例と同様の効果が得られ、しかも、 シリンダライナ上部の温度がより低くなるので、更に圧縮比を上げられ、燃費向 上,出力向上を一層図ることができる。
【0018】 また、シリンダライナ4の温度の均一性により、運転時のボア径がシリンダラ イナ上部5とシリンダライナ下部9とで略均一となるため、同一のシール性が確 保される。従って、リング張力を低減するとが可能となり、フリクションの低減 、つまり、燃費の向上を図ることができる。
【0019】 図4には、本考案の第3実施例を示す。この実施例は、ヒートパイプ11をシ リンダライナ上部5からウォータジャケット12内にかけて配置したものである 。
【0020】 本実施例によれば、前記実施例と同様の効果が得られ、しかもシリンダライナ 上部5の温度を冷却水温度近くまで低くすることができるという効果がある。
【0021】 以上説明した各実施例は、シリンダライナ上部と、該シリンダライナ上部より 温度の低い部位1個所とをヒートパイプで繋いだ例について説明したが、2個所 以上の部位と繋ぐことは当然に可能である。
【0022】
以上説明してきたように構成されているので、本考案によれば、シリンダライ ナ上部の壁温を低下でき、耐ノック性を向上することができる。また、圧縮比を 上げられるので、燃費の向上及び出力の向上を図ることができる。
【提出日】平成4年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【0009】 まず構成を図1により説明する。シリンダヘッド1とシリンダブロック2とは ヘッドガスケット3を介して結合されている。そしてシリンダヘッド1とシリン ダブロック2のシリンダライナ4の上部5とを繋いでシリンダブロック2の材質 よりも熱伝導率の高い材質、例えば銅よりなるヒートパイプ(伝熱部材)6が配 設されている。
【図1】本考案の第1実施例を示す断面図。
【図2】同じく第1実施例のシリンダライナ位置とボア
壁温の関係を従来例と対比して示した図。
壁温の関係を従来例と対比して示した図。
【図3】本考案の第2実施例を示す断面図。
【図4】本考案の第3実施例を示す断面図。
【図5】従来例を示す断面図。
1…シリンダヘッド 2…シリンダブロック 3…ヘッドガスケット 4…シリンダライナ 5…シリンダライナ上部 6…ヒートパイプ(伝熱部材) 9…シリンダライナ下部 10…ヒートパイプ 11…ヒートパイプ 12…ウォータジャケット
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダヘッドとシリンダブロックとを
ヘッドガスケットを介して結合している内燃機関におい
て、シリンダライナ上部と、該シリンダライナ上部より
温度の低い部位間にシリンダブロックよりも熱伝導率の
高い材質でなる伝熱部材を配置したことを特徴とする内
燃機関の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8054592U JPH0643241U (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 内燃機関の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8054592U JPH0643241U (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 内燃機関の冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0643241U true JPH0643241U (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=13721320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8054592U Pending JPH0643241U (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 内燃機関の冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643241U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011055423A1 (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-12 | トヨタ自動車株式会社 | エンジンの冷却装置 |
WO2011067830A1 (ja) | 2009-12-01 | 2011-06-09 | トヨタ自動車株式会社 | エンジンの冷却装置 |
JP2011163288A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-25 | Toyota Motor Corp | エンジンの冷却装置 |
-
1992
- 1992-11-24 JP JP8054592U patent/JPH0643241U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011055423A1 (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-12 | トヨタ自動車株式会社 | エンジンの冷却装置 |
JP5051306B2 (ja) * | 2009-11-04 | 2012-10-17 | トヨタ自動車株式会社 | エンジンの冷却装置 |
WO2011067830A1 (ja) | 2009-12-01 | 2011-06-09 | トヨタ自動車株式会社 | エンジンの冷却装置 |
JP2011163288A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-25 | Toyota Motor Corp | エンジンの冷却装置 |
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