JPH0882589A - 低湿用環境試験装置 - Google Patents

低湿用環境試験装置

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JPH0882589A
JPH0882589A JP33027194A JP33027194A JPH0882589A JP H0882589 A JPH0882589 A JP H0882589A JP 33027194 A JP33027194 A JP 33027194A JP 33027194 A JP33027194 A JP 33027194A JP H0882589 A JPH0882589 A JP H0882589A
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cooler
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Yasuo Nagano
保雄 長野
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NAGANO SCIENCE EQUIP Manufacturing
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NAGANO KAGAKU KIKAI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 除湿機を必要とせず、二台のクーラーを交互
に運転して、連続運転可能なコンパクトな低湿用環境試
験装置を提供する。 【構成】 内部を左右または前後に試験室1と温湿度調
節室2に仕切る上下に開口4、5を有する仕切り板3
と,前記温湿度調節室2に、中段を上下に遮断し、交互
に運転して空気を交互に上方へ流出させる二つのクーラ
ー6a、6bと,水平に移行して前記二つのクーラーの
上方開口を選択して交互に開閉するスライド板102
と,前記二つのクーラーの上方を上下に遮断して空気を
上方へ流通させるヒーター8と,前記仕切り板3の上方
または下方の開口に対向するファン9とを設け,前記ス
ライド板102を水平移行させ、前記クーラーの二つの
開口を交互に開閉させる駆動装置を設け,前記二つのク
ーラーの切り換えのための電磁弁と、該電磁弁の作動と
前記蓋の駆動装置を作動させるためのタイマーとを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低湿環境における物
体の試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の低湿用環境試験装置は、図5に示
すように、試験槽20と除湿機21をパイプ22で連結
してなり、試験槽20は、断熱層23により囲まれた内
部を仕切り板24により仕切って試験室25とその隣を
温湿度調節室26とし、該温湿度調節室26にヒーター
27を備え、その下方に1台のクーラー28を設置し、
外部の除湿機21と試験室25の底部と、除湿機21と
クーラー28の下方の温湿度調節室26の側部とをパイ
プ22、22で連結し、試験室25と温湿度調節室26
間の仕切り板24の上方に空気吹出し口29を設け、仕
切り板24の下方の、試験室25と温湿度調節室26の
クーラー28下方の空間との間の仕切り板24に空気吸
込み口30を設け、温湿度調節室26内で空気吹出し口
29に対向してファン31を設け、クーラー28の下方
の空間底部に加湿機32を設けている。除湿機21に
は、排熱用のダクト33を取付け、そのダクト33の配
管を施工する。
【0003】この従来の試験装置はクーラー28が一台
であり、ファン31と除湿機21を作動させて、試験室
25内の空気の一部をパイプ22を通じて除湿機21に
導き、除湿してパイプ22を通じてクーラー28の下方
に送り、空気吸込み口30からも試験室25内の空気を
クーラー28の下方へ送り、空気は、クーラー28を通
って除湿され、ヒーター27により温度を上昇され、フ
ァン31により空気吹出し口29より再び試験室25内
へ送られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の試験装置では、
除湿機採用のため次の問題がある。 除湿機は相応の能力を要するヒーターと冷凍機を備
えているため消費電力が大きくなる。 設置スペースが過大となる。 重量増加で取扱にくくなり、耐荷重の床が要求され
る。 試験機との組合せ、調整など制作作業工数がかか
る。 排熱用のダクトの取付け、配管の施工を必要とす
る。 コストが非常に高くなる。 また、クーラー28が一台であるため、除湿機21を使
用しても、クーラー28に水分が霜として付着し、機能
が低下すると、クーラー28を止めて試験を中止し、霜
取りをしなければならない問題がある。
【0005】この発明は、除湿機を必要とせず、連続運
転できるコンパクトな低湿用環境試験装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】内部を、上下に開口を有
する仕切り板で左右または前後に試験室と温湿度調節室
に仕切る。前記温湿度調節室に、中段を上下に遮断し、
交互に運転して空気を交互に上方へ流出させる二つのク
ーラーと,水平に移行して前記二つのクーラーの上方開
口を選択して交互に開閉する密封板と,前記二つのクー
ラーの上方を上下に遮断して空気を上方へ流通させるヒ
ーターと,前記仕切り板の上方または下方の開口に対向
するファンとを設ける。前記密封板を水平移行させ、前
記二つのクーラーの上方の開口を交互に開閉させ、二つ
のクーラーを交互に運転させる駆動装置を設ける。前記
二つのクーラーの切り換えのための電磁弁と、該電磁弁
の作動と前記密封板の駆動装置を作動させるためのタイ
マーとを設ける。
【0007】
【作用】ファンは、空気を仕切り板の上方開口から試験
室へ送るか、または、仕切り板の下方開口から温湿度調
整室へ吸い込むことにより、空気を試験室と温湿度調節
室とを循環させる。二つのクーラーは、交互に運転し
て、運転中の一方クーラーの下方から空気を通過させて
除湿し、休止中のクーラーは、休止中に霜取りをする。
クーラーの上方開口のための密封板は、駆動装置により
水平移動して、二つのクーラーのうちのいずれか一方の
上方開口を閉じ、他方の上方開口を開いて、一方のクー
ラーを通じてのみ空気を除湿して通過させ、密封板で上
方開口を閉じた方のクーラーは運転を休止し、その間に
除霜可能とする。二つのクーラーは、交互に運転、休止
を繰り返し、交互に除湿および除霜して、連続試験を可
能とする。
【0008】
【実施例】この発明に係る実施例を図面により説明す
る。試験槽Tは、断熱材で覆われ、上方に空気吹出し口
4、下方に空気吸込み口5を有する仕切り板3で、前後
または横に試験室1と温湿度調節室2とに区切る。
【0009】温湿度調節室2内には、中段に二台のクー
ラー6aと6bを前後または横に並べて設置し、クーラ
ー6aと6bとの間にも仕切り板7を設けて、後述する
空気の循環において、空気がクーラー6a、6bのいず
れかを選択して、必ずそのクーラーを通って上方へ空気
が流れるようにする。クーラー6a、6bには、除湿能
力のある冷凍機の冷媒配管がされている。その図を省略
した。
【0010】クーラー6aと6bの上方は、後述の空気
流切替装置100のベース板101が密接しており、そ
の開口101a、101bを密封板であるスライド板1
02により選択して開閉することにより、クーラー6a
と6bの上方開口を交互に密封する。
【0011】クーラー6a、6bの上方にヒーター8を
設置し、クーラー6a、6bの上方開口のいずれかより
上方へ出た空気を、必ずヒーター8を通して温めて上方
へ流出させるようにする。ヒーター8には温度調節機能
を有している。
【0012】温湿度調節室2の内部上方で、仕切り板3
の空気吹出し口4に対向してファン9を設け、モーター
10で回転させ、ヒーター8を通った空気を試験室1内
へ送る。温湿度調節室2の内部下方で、仕切り板3の空
気吸込み口5に対向してファン9を設け、試験室1から
空気を温湿度調節室2の内部下方へ空気を吸い込み、空
気を循環させてもよい。
【0013】温湿度調節室2の底部に加湿器11を設け
る。この加湿器11は、試験室1の設定湿度によって
は、クーラー6aおよび6bの除湿能力が大きいとき
に、加湿調節するためのものである。
【0014】空気流切替装置100の一実施例を図2乃
至図4で説明する。クーラー6a、6bの上縁に、温湿
度調節室2を上下に仕切るベース板101を密接させ
る。ベース板101には、クーラー6aの上方開口上に
開口101a、クーラー6bの上方開口上に開口101
bを設け、クーラー6aと6bの前後に縁に対応するベ
ース板101の前後縁に、クーラー一台の上部を覆う広
さのスライド板102の案内枠101c、101cを設
ける。二つの案内枠101c、101cの対向する面に
は溝を設け、その溝にスライド板102の前後縁がスラ
イド可能に嵌挿されている。二つの案内枠101c、1
01cの溝を省略することができる。
【0015】案内枠101c、101cの上面には、下
面に板バネ103を取付けた複数の板バネ取付板104
を設け、スライド板102が水平にスライドして開口1
01aまたは101bを選択して停止したときに、スラ
イド板102をベース板101に押して、開口101a
または101bから空気が洩れるのを防止する。
【0016】スライド板102の側縁に耳部102aを
設け、それに駆動手段としてのロッド105を取り付け
る。ロッド105は溶接してもよく、または、スライド
板102の耳部102aにネジ孔を設け、ロッド105
の先端にネジ切りして、前記ネジ孔にロッド105の先
端のネジ部105aを螺入してナット106を用いて固
定してもよい。
【0017】図3および図4は空気流切替装置100の
スライド板102の水平移行のための駆動装置を示す。
試験槽Tの温湿度調節室2の外壁Taにパイプ107を
貫通させ、スライド板102の耳部102aに取付けた
ロッド105を軸受108を用いてパイプ107の貫通
孔に挿入し、その先端部を外壁Ta外に突出させる。
【0018】図中109は、温湿度調節室2内の空気洩
れ防止のための、オイルシールであり、110はオイル
シールホルダーである。
【0019】ロッド105の先端部にピン112を突出
させたガイド部材111を固定し、外壁Taに直角に、
すなわち、水平に、ガイド部材111が水平に摺動しう
る横溝を有するガイド113を、ブラケット113aを
用いて固定し、ロッド105の突出部分とガイド部材1
11をその横溝に挿入させる。ガイド113はロッド1
05が直線状に動くようにするためのものである。
【0020】ガイド113の取付位置の下方の外壁Ta
に、ブラケット114を用いてダンパーモーター115
を取り付ける。
【0021】ダンパーモーター115の駆動軸115a
にはアーム116の基部を固定し、アーム116の先端
部には長孔116aを設け、ガイド部材111のピン1
12を長孔116aに挿入し、アーム116とロッド1
05とを連繋する。
【0022】ダンパーモーター115の駆動軸115a
は、角度Θだけ正逆回転でき、それによりアーム116
を角度Θだけ正逆回転させ、ロッド105およびスライ
ド板102をベース板101の開口101aまたは10
1bの上へ水平往復移行させる。
【0023】クーラー6a、6b、ヒーター8、モータ
ー10、ダンパーモーター115を配線により外部電源
に接続可能とする。クーラー6aと6bの選択切替えは
タイマーと電磁弁を設けて行い、空気流切替装置100
の作動指示はタイマーで行う。これら部材および配線は
図示省略した。
【0024】この空気流切替装置100は次のように作
動する。運転スタート時において、クーラー6aを使用
すると、スライド板102はクーラー6bの上方の開口
101bを塞ぎ、クーラー6aの上方の開口101aは
開いており、ファン9の回転により、空気は、空気吹出
し口4から試験室1内へ入り空気吸込み口5からクーラ
ー6aを通り、ヒーター8を通って温湿度調節室2の上
部に出て、再び空気吹出し口4から試験室1内へ送られ
る。空気は上記の循環を繰り返す。
【0025】空気は上記循環の過程で、クーラー6aに
より除湿され、ヒーター8により温度を上昇させる。温
度は0℃以上とする。
【0026】クーラー6aは使用により徐々に霜が着き
始め、その霜の成長により除湿能力が低下して来て、試
験室内の低湿精度が保てなくなる。そこで、予め設定し
た時間が経過するとタイマーにより電磁弁が働き、クー
ラー6aの運転が停止し、クーラー6bの運転が開始さ
れる。それと同時に空気流切替装置100が作動し、ダ
ンパーモーター115の駆動軸115aの回動で、アー
ム116が角度Θ回動(図において左方向へ)し、ピン
112を図において左方向へ押すので、ロッド105は
図において左に移行し、スライド板102はクーラー6
aの上方のベース板101の開口101aへ移行し、開
口101aを閉じ、開口101bを開く。
【0027】試験室1より温湿度調節室2の下方に送ら
れた空気はクーラー6bを通って上方へ流れる。クーラ
ー6bが所定時間運転されると、上記の方法で、クーラ
ー6bの運転が停止されてクーラー6aの運転に切り換
えられ、アーム116aが前回とは反対方向、図におい
ては右方向に角度Θ回動し、スライド板102が図にお
いて右方に移行してベース板101の開口101aを用
いて開口101bを閉じる。
【0028】上記の運動を繰り返し、その間に、停止し
たクーラーは自動的に霜取りがなされるので、試験槽T
は連続して使用できる。
【0029】空気流切替装置100において、スライド
板102の駆動装置は、上記の装置に限定するものでな
く、ギヤーやベルトまたはチェーン等を用いて移動させ
てもよく、また、上記駆動装置を省略して、ロッド10
5を手で押しまたは引いてスライド板102を移動させ
てもよい。また、二つのクーラーの切り換えや駆動装置
の作動をスイッチで行ってもよい。
【0030】
【発明の効果】この発明に係る低湿用環境試験装置は、
二つのクーラーを交互に使用することができるので、除
霜のために装置の使用を中断する必要なく、連続して使
用できる。
【0031】除湿機を必要としない。また、二つのクー
ラーの切り換えによる空気流の変更のための密封板であ
るスライド板102を水平移行させると、上方のスペー
スを確保する必要がない。また、従来の除湿機は約10
0cm3 以上を必要とするが、本願のスライド板の駆動の
ための装置は、ガイド113が標準で約20cmでよく、
小形でよい。従って、本願装置はコンパクトにすること
ができる。上記の理由で、本願低湿用環境試験装置は、
従来の装置に比べて、次の効果がある。 消費電力が少なくてすむ。 設置スペースが狭くてよい。 重量が軽くなり、特に耐荷重の床を必要としない。 従来のような本体試験機と除湿機の取付け、調整の
ような制作作業工程を必要としない。 排熱用ダクトの取付け、配管の施工を必要としな
い。 コストが大幅に低減される。 本発明に係る装置と従来の装置を比較すると表1のとお
りである。
【0032】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】低湿用環境試験装置の構成説明図である。
【図2】二つのクーラーと、それら上方の空気流切替装
置の要部の斜視図である。
【図3】空気流切替装置のスライド板の駆動装置の説明
図である。
【図4】スライド板の駆動装置の側面図である。
【図5】従来の低湿用環境試験装置の構成説明図であ
る。
【符号の説明】
T 試験槽 Ta 外壁 1 試験室 2 温湿度調節室 3 仕切り板 4 空気吹出し口 5 空気吸込み口 6a、6b クーラー 7 仕切り板 8 ヒーター 9 ファン 10 モーター 11 加湿器 20 試験槽 21 除湿機 22 パイプ 23 断熱層 24 仕切り板 25 試験室 26 温湿度調節室 27 ヒーター 28 クーラー 29 空気吹出し口 30 空気吸込み口 31 ファン 32 加湿器 33 ダクト 100 空気流切替装置 101 ベース板 101a 開口 101b 開口 101c 案内枠 102 スライド板 102a 耳部 103 板バネ 104 板バネ耳付板 105 ロッド 105a ネジ部 106 ナット 107 パイプ 108 軸受 109 オイルシール 110 オイルシールホルダー 111 ガイド部材 112 ピン 113 ガイド 113a ブラケット 114 ブラケット 115 ダンパーモーター 115a 駆動軸 116 アーム 116a 長孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を左右または前後に試験室と温湿度
    調節室に仕切る上下に開口を有する仕切り板とを有し,
    前記温湿度調節室に、中段を上下に遮断し、交互に運転
    して空気を交互に上方へ流出させる二つのクーラーと,
    水平に移行して前記二つのクーラーの上方開口を選択し
    て交互に開閉する密封板と,前記二つのクーラーの上方
    を上下に遮断して空気を上方へ流通させるヒーターと,
    前記仕切り板の上方または下方の開口に対向するファ
    ン,とを有し,前記二つのクーラーの上方開口の密封板
    を交互に選択して移行し、前記開口を交互に開閉させる
    駆動装置を備え,前記二つのクーラーの切り換えのため
    の電磁弁と、該電磁弁の作動と前記密封板の駆動装置を
    作動させるためのタイマーと,を備えたことを特徴とす
    る低湿用環境試験装置。
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