JPH0881947A - 芝地の排水処理の改良工法 - Google Patents

芝地の排水処理の改良工法

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JPH0881947A
JPH0881947A JP23595394A JP23595394A JPH0881947A JP H0881947 A JPH0881947 A JP H0881947A JP 23595394 A JP23595394 A JP 23595394A JP 23595394 A JP23595394 A JP 23595394A JP H0881947 A JPH0881947 A JP H0881947A
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JP
Japan
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drainage
groove
branch
filter
main
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JP23595394A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Kida
吉彦 木田
Yasuaki Watanabe
康明 渡辺
Yoshinari Konya
吉成 紺屋
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TOEI KOSAN KK
Asahi Kasei Engineering Corp
Original Assignee
TOEI KOSAN KK
Asahi Engineering Co Ltd Osaka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 仮設通路を必要とせず、工期を短縮でき、張
芝の復旧管理を省略でき、施工費を大幅に節減でき、し
かも施設の施工地面の使用禁止期間を短縮できる芝地の
排水処理の改良工法を提供する。 【構成】 芝地の地面1内に排水管を埋設した主排水溝
10を設け、この主排水溝10に集結する方向に枝配管
用の幅の狭いスリット状の溝12を複数本掘削し、各溝
12内に、スリーブ状に形成されたフィルタ16と、プ
ラスチック板の表裏両面に多数の凹凸部18を設けかつ
凸部列間に排水径路を有し、しかもフィルタ16内に収
容された芯体17とで構成された排水材15を垂直に設
置して複数の枝排水溝11を構築し、該枝排水溝11を
前記主排水溝10に連絡して、前記溝12と排水材15
間の隙間に土砂を埋め込む芝地の排水処理の改良工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芝地の地面内の主排水
溝に多数の枝排水溝を集結する型式の芝地の排水処理の
改良工法からなり、例えばゴルフ場のフェアウエイやラ
フ、サッカー場、野球場等の芝地の水捌を良好にする排
水処理の改良工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばゴルフ場等の芝地に構築す
る排水処理施設の構築工法として、暗渠排水工法やシー
トパイプ排水工法等がある。
【0003】前記暗渠排水工法は、図10に示すよう
に、地面1に堀り割り2を掘削し、この掘り割り2の底
部に砕石層3を敷設し、この砕石層3上にドレン管4を
設置し、このドレン管4の周りに砂利層5を形成し、そ
の上に土砂6を敷き詰めて整地している。なお、土砂6
の上に芝生を植え込んで仕上げるようにしている。
【0004】また、前記シートパイプ排水工法では、前
記の暗渠排水工法のドレン管に代えて、シートをパイプ
状に成形すると同時に、そのシートパイプを地面に埋設
するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記暗
渠排水工法には次のような問題があった。 a 仮設通路等の準備工事が必要である。 b 地面の掘削から仕上げ工事まで長期間を要する。 c 張芝の復旧管理に手間が掛かる。 d 施工費が高額になる。
【0006】一方、前記シートパイプ排水工法には次の
ような問題があった。 a シートパイプを完全に埋設することが困難である。 b 疏水材を均一に充填できない。 c 仕上げ工事時に、大型のローラにより転圧する必要
がある。 d シートパイプが目詰まりし易い。
【0007】したがって本発明の目的は、前記従来の排
水処理の改良工法の問題を解決しようとするもので、仮
設通路を必要とせず、工期を短縮することができ、張芝
の復旧管理を省略することができ、施工費を大幅に節減
することができ、しかも長期間にわたって排水機能を良
好に維持することができ、さらに施工地面が傾斜地はも
ちろん平坦地で大面積であっても、有効に排水可能な芝
地の排水処理の改良工法を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、枝排水溝の構
築工事の全てを完了する前に、1部の枝排水溝の構築工
事だけを完了した状態で、工事地面の使用を可能にする
というように、排水処理工事を恣意的に断続的して行な
うことができ、しかも施工地面の芝地内の残土等の散乱
を防ぎ、整然と施工し得る芝地の排水処理の改良工法を
提供することにある。
【0009】さらに、本発明の他の目的は、一連の工事
の終了後の排水効果を確認したときに、その排水効果が
十分でない部分に対して、枝排水溝の追加工事を簡単に
行なうことのできる芝地の排水処理の改良工法を提供す
ることにある。
【0010】従って、本発明の芝地の排水処理の改良工
法は、新しくゴルフ場などを造成する場合の水捌より
も、既に造成が完了していて、現実に使用している状態
にあるゴルフ場のフェアウエイやラフ、サッカー場、野
球場等の芝地の水捌の悪い部分の水捌を良くするのに最
適な排水処理の改良工法である。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の芝地の排水処理の改良工法は、芝地の地面
内に、排水管を埋設した主排水溝を設け、この主排水溝
に集結する方向に、枝排水用の幅の狭いスリット状の溝
を複数本掘削し、各スリット状の溝内に、スリーブ状に
形成されたフィルタと、プラスチック板の表裏両面に多
数の凹凸部を設けかつ凸部列間に排水径路を有ししかも
前記フィルタ内に収容された芯体とで構成された排水材
を垂直に設置して、複数の枝排水溝を構築し、該枝排水
溝を前記主排水溝に連絡して、前記溝と排水材間の隙間
に土砂を埋め込む工程からなる。
【0012】また、前記目的を達成するために、本発明
の芝地の排水処理の改良工法は、芝地の地面内に主排水
溝を設け、該主排水溝内に、スリーブ状に形成されたフ
ィルタと、プラスチック板の表裏両面に多数の凹凸部を
設けかつ凸部列間に排水径路を有ししかも前記フィルタ
内に収容された芯体とで構成された排水材を垂直または
水平に設置し、また、この主排水溝に集結する方向に、
枝排水用の幅の狭いスリット状の溝を複数本掘削し、各
スリット状の溝内に、スリーブ状に形成されたフィルタ
と、プラスチック板の表裏両面に多数の凹凸部を設けか
つ凸部列間に排水径路を有ししかも前記フィルタ内に収
容された芯体とで構成された排水材を垂直に設置して、
複数の枝排水溝を構築し、該枝排水溝を前記主排水溝に
連絡して、前記溝と排水材間の隙間に土砂を埋め込む工
程からなる。
【0013】
【作用】本発明の芝地の排水処理の改良工法において
は、芝地の地面内に敷設された主排水溝に集結する方向
に、幅の狭いスリット状の溝を形成し、このスリット状
の溝内に排水材を設置し、枝排水溝を構築するようにし
ている。
【0014】前記スリット状の溝は溝掘り機として例え
ば小型トラクタを改良した機械を使用して簡単に掘削し
得るので、仮設通路の敷設を省略することができる。
【0015】また、本発明の芝地の排水処理の改良工法
では、枝排水溝を、前述のごとく例えば小型トラクタを
改良した溝掘り機を使って能率よく掘削することがで
き、その溝内に排水材を簡単に設置できるし、枝排水溝
における溝と排水材間の隙間が極めて小さいので、排水
材を設置後土砂を埋め込んで簡単に整地できる等の点
で、工期を大幅に短縮することができるだけでなく、施
工費を大幅に節減することができる。
【0016】さらに、本発明の芝地の排水処理の改良工
法では、枝排水溝を幅の狭いスリット状に形成するもの
であるから、溝の両側からの芝生の繁殖により溝が早期
に埋まり、張芝の必要がないため、施工地面である芝地
の復旧管理を容易に行うことができる。
【0017】したがって、ゴルフ場、サッカー場、野球
場、芝地公園、緑地等であって、これを既に使用してい
る状態であっても、排水処理の改良工事に伴う使用禁止
期間を大幅に短縮することができる。
【0018】しかも、本発明の芝地の排水処理の改良工
法では、枝排水溝を、フィルタと、多数の凹凸部を有す
る芯体とで構成された排水材により構築しており、この
排水材は目詰まりが少なく、かつ耐圧強度が大きいの
で、長期間にわたって排水機能を良好に維持することが
できる。
【0019】さらに、本発明の芝地の排水処理の改良工
法では、主排水溝に集結する方向に複数本の枝排水溝を
構築しており、また枝排水溝中の排水材は目詰まりが少
なく、排水性能が優れているので、施工面が傾斜地はも
ちろん平坦地で大面積であっても有効に排水することが
できる。
【0020】さらにまた本発明の芝地の排水処理の改良
工法では、枝排水溝の構築工事において、掘削土砂の積
み込み機能を有する溝掘り機を用いてスリット状の溝を
掘削すると同時に、その掘削土砂を積み込み、溝内に排
水材を設置後、溝と排水材間の隙間に、前記溝掘り機に
積み込んだ掘削土砂を埋め返し、整地する方法を利用す
ることができるので、枝排水溝の構築工事の全てを完了
する前に、1部の枝排水溝の構築工事だけを完了した状
態で、工事地面を使用することが可能であるというよう
に、工事を恣意的に断続して行なうことができる。
【0021】かかる点からしても、本発明の芝地の排水
処理の改良工法は、ゴルフ場、サッカー場、野球場、芝
地公園、緑地等であって、これを既に使用している状態
にあるときに、排水処理の改良工事に伴う使用禁止期間
を大幅に短縮することができる。
【0022】また、本発明の芝地の排水処理の改良工法
では、溝を掘削したときの掘削土砂の散乱を防止し、し
かもその掘削土砂を有効に利用することができるので、
施工地面が芝地内であるにも拘らず、芝生上への残土等
の散乱を防ぎ、整然と施工することができる。
【0023】また、本発明の芝地の排水処理の改良工法
では、枝排水溝の構築工事において、枝排水溝を幅の狭
いスリット状に形成するものであるから、一連の工事の
終了後の排水効果を確認したときに、排水効果が十分で
ない部分に対して枝排水溝の追加工事を簡単に行なうこ
とができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の芝地の排水処理の改良工法の
実施例を図面に基づいて説明する。
【0025】図1は本発明の芝地の排水処理の改良工法
により構築された排水処理施設の概要を示す平面図、図
2は図1の一部拡大正面図、図3、図4および図5は枝
排水溝の施工を工程順に示す断面図、図6は本発明の芝
地の排水処理の改良工法で用いる排水材の一例を示す拡
大縦断面図、図7および図8は、排水材と排水材とを接
続する過程を示す説明図、図9は排水材の端末処理の説
明図である。
【0026】本発明の芝地の排水処理の改良工法では、
図1および図2に示すように、主排水溝10に集結する
方向に複数本の枝排水溝11を構築する。
【0027】前記主排水溝10は、この実施例では既設
の暗渠を使用するようにしており、この暗渠は図10に
示すものと同様の構造で、同じ部材は同じ符号を付して
示した。図2における符号7は芝生を表示している。
【0028】前記各枝排水溝11は、次のようにして施
工する。
【0029】まず、図3に示すように、主排水溝10で
ある暗渠に向かって、地面1に幅の狭いスリット状の複
数本の溝12を掘削する。前記各溝12は、例えば幅W
=50〜100mm,深さD=300〜500mm程度
に掘削する。
【0030】溝12の掘削は、図3に示す実施例では改
良した小型トラクタ13を用いて行なっている。
【0031】次に、図4に示すように、溝12内に排水
材15を設置する。この排水材15は、図6に示すよう
に、フィルタ16と、これの内部に収容された芯体17
とにより構成されている。
【0032】前記フィルタ16は、例えばポリエステル
長繊維不織布により長いスリーブ状に形成されており、
折り畳んだ状態で例えば高さH=200〜310mm程
度に形成されている。
【0033】一方、前記芯体17は例えば硬質塩化ビニ
ル樹脂により、高さH=200〜310mm程度に形成
されている。この芯体17の表裏両面には、例えば縦,
横共約20mmの間隔をおいて多数の凹凸部18が設け
られており、表裏面の凸部の頂面間の厚さtは約10〜
15mmに形成され、該芯体の圧縮強度は25〜50T
/m2 以上となっている。そして、芯体17の凸部列間
には、ジグザグ状および斜めに排水径路が形成されてい
る。
【0034】前記した排水材15として、例えば旭エン
ジニアリング (株) 製のパブリックドレーン(登録商
標)を採用するのが好ましい。
【0035】前記排水材15を接続する場合には、図7
に示すように、互いに接続すべき排水材15,15′の
一方の排水材15の例えばフィルタ16の一つの面の高
さ方向のほぼ中間部を切り開き、一方の排水材15の芯
体17の接続端部側の凹凸部18と、他方の排水材1
5′の芯体17の接続端部側の凹凸部18とを、フィル
タ16を切り開いた部分内で嵌合させ、他方の排水材1
5′のフィルタ16の表側に前記切り開いたフィルタ1
6を重ね合わせて閉じ、図8に示すように、フィルタ1
6の切り込み線の部分や端縁部分に粘着テープ19を張
り付ける。
【0036】これにより、互いに接続すべき排水材1
5,15′を簡単に接続できるし、必要な任意の長さに
接続することが可能となる。
【0037】また、排水材15の端末処理は、図9に示
すように、スリーブ状のフィルタ16を、内部の芯体1
7よりも長くし、そのフィルタ16の長い部分を折り返
し、この折り返し部分16′の端縁部に粘着テープ19
を張り付ける。これにより、排水材15の端末から内部
に泥等が入り込まないように簡単に塞ぐことができる。
【0038】前記幅の狭いスリット状の溝12内に排水
材15を設置した後、図5に示すように、溝12と排水
材15間の隙間に好ましくは砂20を埋め込み、加圧し
て整地し、完成させる。前記隙間に砂20に代えて、掘
削土砂を埋め返してもよい。
【0039】また、スリット状の溝12は、前述のごと
く例えば幅Wが50〜100mmと非常に狭いので、張
芝等の復旧管理が不要であり、溝12の両側の芝生7が
繁殖して来て早期に埋まる。
【0040】以上の工程により構築した枝排水溝11で
は、溝12内に水が浸透して来ると、その水は溝12に
埋め込まれた砂20や掘削土砂を透過し、次いで、排水
材15のフィルタ16により濾過される。
【0041】前記フィルタ16で濾過された水は、排水
材15の芯体17の凸部列間に形成された排水径路を通
って排水材15の内部を流れ、主排水溝10に流入し、
集水された後、主排水溝10から排水される。
【0042】したがって、本発明の芝地の排水処理の改
良工法のこの実施例によれば、枝排水溝11を簡単にか
つ短期間で構築し、主排水溝10に連絡することができ
るし、施工地面が芝地であっても溝12を切り開いた部
分が狭いので、溝12の両側から繁殖して来る芝生によ
り溝12が早期に埋まるため、復旧管理を省略すること
ができ、工期を大幅に短縮でき、また使用禁止期間を短
縮でき、さらには施工費を大幅に節減することができ
る。
【0043】さらに、枝排水溝11を構成している排水
材15は、目詰まりすることが極めて少ないし、かつ耐
圧強度も大きく、したがって長期間にわたって排水機能
を良好に維持できるので、平坦地でしかもゴルフ場や芝
地公園等の大面積の地面であっても、水を長期間にわた
って有効に排水することができる。
【0044】これにより、枝排水溝の構築工事の全てを
完了する前に、1部の枝排水溝の構築工事だけを完了し
た状態で、工事地面を使用することが可能であるという
ように、恣意的に工事を断続して行うことができるし、
溝12を掘削したときの掘削土砂の散乱を防止し、しか
もその掘削土砂を有効に利用するようにしているので、
芝生7上への残土等の散乱を防ぎ、整然と施工すること
ができる。
【0045】なお、本発明の芝地の排水処理の改良工法
では、主排水溝10として既設の暗渠を利用する上記実
施例に説明した工法に限らず、主排水溝10を新設して
もよいことは勿論である。
【0046】さらにまた、主排水溝10は、溝内に、ス
リーブ状に形成されたフィルタと、プラスチック板の表
裏両面に多数の凹凸部を設け、かつ凸部列間に排水径路
を有し、しかも前記フィルタ内に収容された芯体とで構
成された排水材を垂直または水平に設置したものであっ
てもよい。
【0047】この場合の主排水溝の構築は、先に説明し
た枝排水溝11の構築の場合と同様に、溝内に排水材を
設置した後、溝と排水材間の隙間に好ましくは砂を埋め
込み、加圧して整地し、完成させる。また、前記隙間に
は、砂に代えて掘削土砂を埋め返してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上に説明した本発明の芝地の排水処理
の改良工法によれば、芝地の地面内に敷設した主排水溝
に集結する方向に、幅の狭いスリット状の溝を形成し、
この溝内に排水材を設置して枝排水溝を構築するように
しており、前記スリット状の溝は溝掘り機として例えば
小型トラクタを改良した機械を使用して簡単に掘削でき
るので、仮設通路を省略し得る効果がある。
【0049】また、本発明の芝地の排水処理の改良工法
によれば、枝排水溝用の溝を、前述のごとく例えば小型
トラクタを改良した機械を使って能率よく掘削できる
し、その溝内に排水材を簡単に設置でき、しかも溝と排
水材間の隙間が極めて小さいので、排水材を設置後、土
砂を埋め込んで簡単に整地できる等の点で、工期を大幅
に短縮し得る効果を有し、施工費を大幅に節減し得る効
果がある。
【0050】さらに、本発明の芝地の排水処理の改良工
法によれば、枝排水溝を簡単にかつ短期間で構築して主
排水溝に連絡できるし、枝排水溝用の溝を幅の狭いスリ
ット状に形成すれば足りるため、溝の両側からの芝生の
繁殖により溝が早期に埋まり、張芝の必要がなく、復旧
管理を容易に行うことができることから、施工地面がゴ
ルフ場や芝地公園,緑地の既に使用している状態にあっ
ても、使用禁止期間を大幅に短縮し得る効果がある。
【0051】また、本発明の芝地の排水処理の改良工法
によれば、枝排水溝を構成している排水材は目詰まりす
ることが極めて少ないし、かつ耐圧強度も大きく、した
がって長期間にわたって排水機能を良好に維持できるの
で、平坦地でしかもゴルフ場や芝地公園等の大面積の地
面であっても、水を長期間にわたって有効に排水し得る
効果がある。
【0052】さらにまた、本発明の芝地の排水処理の改
良工法によれば、狭いスリット状の溝の形成によって枝
排水溝を構築するものであるから、雨天や降雪時のぬか
るんだ状態の地面に対しても枝排水溝を簡単に構築する
ことができる。
【0053】本発明の芝地の排水処理の改良工法は、以
上に説明したような効果を有することから、例えばゴル
フ場のフェアウエイやラフ、サッカー場、野球場、芝地
公園、緑地等であって、これを既に使用している状態に
ある芝地の水捌を良好にする排水処理の改良工法として
最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芝地の排水処理の改良工法により構築
された排水処理施設の概要を示す平面図である。
【図2】図1の一部拡大正面図である。
【図3】図1に示す排水処理施設の枝排水溝用の溝掘り
工程を示す説明図である。
【図4】図3の工程に続いて、溝内へ排水材を設置する
工程の説明図である。
【図5】図4の工程に続いて、溝と排水材間の隙間に砂
を埋め込む工程の説明図である。
【図6】枝排水溝を構成している排水材の拡大縦断面図
である。
【図7】排水材と排水材とを接続する場合の途中の過程
を示す斜視図である。
【図8】排水材と排水材との接続を完了した状態を示す
斜視図である。
【図9】排水材の端末処理状態を示す斜視図である。
【図10】従来の暗渠排水工法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…芝地の地面 7…芝生 10…主排水溝 11…枝排水溝 12…枝排水溝用の溝 13…溝掘り機である改良された小型トラクタ 15…排水材 16…排水材のフィルタ 17…排水材の芯体 18…芯体の凹凸部 20…溝と排水材間に埋め込んだ砂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 康明 東京都港区高輪3丁目25番23号 旭エンジ ニアリング株式会社内 (72)発明者 紺屋 吉成 富山県高岡市立野美鳥町2丁目56−2

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芝地の地面内に、排水管を埋設した主排
    水溝を設け、この主排水溝に集結する方向に、枝排水用
    の幅の狭いスリット状の溝を複数本掘削し、各スリット
    状の溝内に、スリーブ状に形成されたフィルタと、プラ
    スチック板の表裏両面に多数の凹凸部を設けかつ凸部列
    間に排水径路を有ししかも前記フィルタ内に収容された
    芯体とで構成された排水材を垂直に設置して、複数の枝
    排水溝を構築し、該枝排水溝を前記主排水溝に連絡し
    て、前記溝と排水材間の隙間に土砂を埋め込むことを特
    徴とする芝地の排水処理の改良工法。
  2. 【請求項2】 芝地の地面内に主排水溝を設け、該主排
    水溝内に、スリーブ状に形成されたフィルタと、プラス
    チック板の表裏両面に多数の凹凸部を設けかつ凸部列間
    に排水径路を有ししかも前記フィルタ内に収容された芯
    体とで構成された排水材を垂直または水平に設置し、ま
    た、この主排水溝に集結する方向に、枝排水用の幅の狭
    いスリット状の溝を複数本掘削し、各スリット状の溝内
    に、スリーブ状に形成されたフィルタと、プラスチック
    板の表裏両面に多数の凹凸部を設けかつ凸部列間に排水
    径路を有ししかも前記フィルタ内に収容された芯体とで
    構成された排水材を垂直に設置して、複数の枝排水溝を
    構築し、該枝排水溝を前記主排水溝に連絡して、前記溝
    と排水材間の隙間に土砂を埋め込むことを特徴とする芝
    地の排水処理の改良工法。
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