JPH0881572A - プリプレグおよびそれを用いた管状成形体 - Google Patents

プリプレグおよびそれを用いた管状成形体

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JPH0881572A
JPH0881572A JP6219280A JP21928094A JPH0881572A JP H0881572 A JPH0881572 A JP H0881572A JP 6219280 A JP6219280 A JP 6219280A JP 21928094 A JP21928094 A JP 21928094A JP H0881572 A JPH0881572 A JP H0881572A
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prepreg
weight
resin
cfud
carbon fiber
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JP6219280A
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Kimihiro Ikezaki
公裕 池崎
Chihiro Hattori
千洋 服部
Shiro Asada
史朗 浅田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高曲げ強度、高曲げ弾性率の成形体の成形を
可能とする樹脂含有率の低いプリプレグおよびそれを用
いた管状成形体を提供する。 【構成】 単繊維の断面形状がほぼ真円状の断面を有す
る炭素繊維と、0.1μ以上の粒状物の樹脂中含有率が
1重量%以下の熱硬化樹脂からなり、樹脂含有率が13
〜18重量%である一方向引き揃えプリプレグと炭素繊
維複合材料からなり、長手方向補強層の樹脂含有率が1
3〜18重量%、周方向補強層の樹脂含有率が23重量
%以上である、管状成形体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱硬化性樹脂と一方向引
き揃えた炭素繊維からなるプリプレグ(CFUDプリプ
レグ)およびこれを用いて成形した管状成形体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CFUDプリプレグは炭素繊維を一方向
に並列且つシート状に引き揃えこれをエポキシ樹脂や不
飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂に含浸予備硬
化させた物である。CFUDプリプレグは釣り竿やゴル
フシャフトなどの分野に利用されてきた。
【0003】使用される炭素繊維の性能も近年著しく向
上し、ポリアクリロニトリル系炭素繊維では既に600
kg/mm2 を超える引張強度を有する高強度高伸度タ
イプのものや、300kg/mm2以上の引張強度を有しかつ
46〜60t/mm2 の引張弾性率を有する高強度高弾
性タイプのものなどが開発上市され、これらを補強繊維
としたCFUDプリプレグも開発上市され各種成形体に
利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−279932号公報で報告がなされているように、
高い曲げ強度を得るため補強繊維である炭素繊維のスト
ランド強度を高めていっても複合材料の曲げ強度は有る
レベルで飽和しそれ以上は高い値を発現しない。
【0005】また、ストランド弾性率があるレベル以上
では、成形体の曲げ強度は炭素繊維の弾性率の高くなる
と逆に低くなっていく傾向があることを本発明者等は経
験上知り得った。
【0006】これらは、炭素繊維の引張強度が高くなっ
ても圧縮強度は高くならないため、あるいは炭素繊維の
弾性率が高くなって行くにつれて圧縮強度が低下してい
くことを示唆している。この原因として圧縮の場合、炭
素繊維自体の圧縮強度、炭素繊維の座屈強度、炭素繊維
とマトリクス樹脂との接着強度、マトリクス樹脂の硬化
後の弾性率、など複雑な要因が作用しあって引張とは違
ったメカニズムで破壊が発生するためであると考えられ
る。
【0007】この様に炭素繊維の強度を高めても曲げ強
度の高い成形体が得られないということは、CFUDプ
リプレグで成形材料として使用する場合、板バネにし
ろ、釣り竿にしろ、ゴルフシャフトにしろ、ほとんどの
利用形態で曲げ変形をうけ、破壊形態が曲げであること
を考慮すると、問題であるといえる。
【0008】また、CFUDプリプレグの成形体を工業
材料として、あるいはスポーツレジャー用として使用し
ようとする場合のもう一つの大きな問題点は、高剛性あ
るいは高弾性を有する成形体を得ようとすると、一般に
極めて高価な高弾性タイプの炭素繊維を使用せねばなら
ず、また、先に指摘したように、これら高弾性炭素繊維
を用いたCFUDプリプレグを使用した成形体は圧縮強
度、曲げ強度が大きく低下してしまい、結局は圧縮強
度、曲げ強度を向上させる目的で厚みを大きくしなけれ
ばならなくなり、高弾性のCFUDプリプレグを成形体
に使用した意味が薄れる結果となることである。
【0009】本発明者等はこの以上のようなCFUDプ
リプレグを用いた成形体の曲げ強度の向上と曲げ弾性率
の向上を図るため、成形体中の樹脂含有率を特開平1−
279932号公報で示されたよりも大幅に低減させる
ことを種々検討して本発明に至った。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の要旨は、
単繊維の断面形状がほぼ真円状の断面を有する炭素繊維
と、未溶解または未溶融の粒状物の樹脂中含有率が1重
量%以下の熱硬化樹脂からなり、樹脂含有率が13〜1
8重量%である一方向引き揃えプリプレグにあり、第2
の要旨は、炭素繊維複合材料からなり、長手方向補強層
の樹脂含有率が13〜18重量%、周方向補強層の樹脂
含有率が23重量%以上である、管状成形体にある。
【0011】本発明のCFUDプリプレグは、繊維方向
に対して直角な断面に炭素繊維の単繊維同士が緻密に並
べられていることが肝要であり、これには炭素繊維の単
繊維の横断面が真円形状をしていることが必要である。
横断面形状が楕円型、空豆型、繭型など異径断面を有す
る単繊維からなる炭素繊維では、炭素繊維の単繊維を緻
密に並べたとき、単繊維と単繊維同士が緻密に充填せず
そのため空隙を生じ易くなり、ボイドフリーな成形体を
得るにはこの空隙を埋めるためにより多くのマトリクス
樹脂を必要とするので、容易に樹脂含有率の低下が図れ
ない。
【0012】仮に、炭素繊維の充填密度を向上させるた
めに、例えば、炭素繊維の単繊維の断面形状を長方形、
あるいは、六角形とするなどは幾何学的には良いと考え
られるが、現在の炭素繊維製造レベルでは経済的、工業
的な生産には無理があると考えられる。
【0013】また、本発明のCFUDプリプレグを構成
するマトリクス樹脂中には、当該樹脂の調製工程および
炭素繊維への当該樹脂の含浸工程において完全に溶解、
溶融しないで残存した未溶解または未溶融の粒状物、例
えば硬化剤として用いられるジシアンジアミド等の樹脂
中含有率が1重量%以下であることが必要であり、さら
に好ましくは0.5重量%以下である。この粒状物の確
認は、加熱によって樹脂粘度が10ポイズとなった時点
で溶融、溶解しない0.1μ以上の粒状物の樹脂中含有
率によって知ることができる。
【0014】上記の溶解、溶融しない粒状物が1重量%
を越えて含まれると当該粒状物がプリプレグ製造時に炭
素繊維中へのマトリクス樹脂の含浸を物理的に阻害する
と同時に、炭素繊維を構成する単繊維同士が緻密に配列
するのを阻害し空隙率を大きくしてしまうため、本発明
の目的である樹脂含有率13〜19重量%のCFUDプ
リプレグが得られない。さらに、マトリクス樹脂中に1
重量%を超える上記溶解、溶融しない粒状物を含む樹脂
含有率13〜19重量%のCFUDプリプレグを成形し
た成形物は、多くのマイクロボイドを含み、成形体とし
て十分な機械的特性を発現しない。
【0015】本発明のCFUDプリプレグは無溶剤型の
ホットメルト含浸方式の熱硬化性樹脂を使用することが
好ましい。これは溶剤希釈含浸方式の熱硬化性樹脂で
は、残存揮発分のため成形体中にマイクロボイドの発生
があったり、また、ひどい場合はブリスタリングが発生
する可能性があるからである。
【0016】つぎに本発明のCFUDプリプレグの製造
方法を図1を用いて説明する。図1は、プリプレグ製造
装置の概略図である。クリール1から供給される炭素繊
維はコーム2で位置決めされ、巾方向の炭素繊維目付が
プリプレグの長手方向で均一となる。炭素繊維は開繊バ
ー4、5で拡幅され、熱硬化性樹脂をコーティングした
離型紙6上に供給され、張力コントロール用ダンサーロ
ール7にて張力調整を受けた後、予熱及び含浸用プレー
トヒーター9で加熱されると同時にエッジ部でマトリク
ス樹脂の炭素繊維への移動を促す。カバー用ポリオレフ
ィンフィルム8をかけた後、加圧と同時に加熱が可能な
含浸用加熱ニップロール10、11、12で含浸され、
プリプレグの巻き取り装置14により巻き取られる。
【0017】通常プリプレグの製造において、炭素繊維
の上下面から熱硬化性樹脂をコーティングした離型紙あ
てがって含浸する、いわゆるダブルフィルム方式がよく
採用されているが、本発明のプリプレグを製造する場合
には、炭素繊維の片側からだけ熱硬化性樹脂をコーティ
ングした離型紙をあてがって含浸するシングルフィルム
方式の方が好ましい。
【0018】ダブルフィルム方式では、本発明のCFU
Dプリプレグのように樹脂含有率の低いプリプレグを得
ようとすると、プリプレグ目付にもよるが非常に薄い樹
脂フィルムを精度良く形成する必要があるし、たとえ樹
脂フィルムが出来たとしても、上下から樹脂含浸を行う
ため、CFUDプリプレグの厚み方向の中央部に未含浸
部が多く残って、成形後ボイドの原因となることがあ
る。
【0019】本発明のプリプレグを製造するためには、
図1に示したようにエッジ含浸とロール含浸を引き続き
行うことが有効である。
【0020】次に、上述のプリプレグの特性を有効に利
用する、管状成形体について述べる。
【0021】本発明の管状成形体は、長手方向補強層の
樹脂含有率が13〜18重量%、周方向補強層の樹脂含
有率が23重量%以上であることが必要である。
【0022】長手方向補強層の樹脂含有率が13重量%
未満の場合は、成形中にボイドが多数発生し、期待する
曲げ強度、曲げ弾性率が得られないし、18重量%を越
えると低樹脂含有率による曲げ強度、曲げ弾性率の向上
が見られず、本発明の目的に合致しない。
【0023】また、周方向補強層の樹脂含有率が23重
量%未満となると、長手方向補強層と周方向補強層の層
間に層間ボイドを入り易く層間接着強度が低下するの
で、周方向補強層に用いるCFUDプリプレグの樹脂含
有率としては23重量%以上であることが必要であり、
好ましくは25重量%以上である。
【0024】本発明の管状成形体はたとえば以下の方法
で製造することができる。長手方向補強層を形成するC
FUDプリプレグと周方向補強層を構成するCFUDプ
リプレグを別々に適宜捲回し硬化させる方法を採用して
も良いし、あらかじめ長手方向補強層となる材料と周方
向補強層となる材料とを積層貼り合わせた、貼り合わせ
CFUDプリプレグを適宜捲回し硬化させる方法を採用
しても良い。
【0025】本発明の管状成形体に適した貼り合わせC
FUDプリプレグは次のようにして得られる。長手方向
補強層となるCFUDプリプレグテープ上にあらかじめ
当該CFUDプリプレグの幅よりも十分長い周方向補強
用CFUDプリプレグを複数枚切り出して置く。周方向
補強層用CFUDプリプレグを長手方向補強層となるC
FUDプリプレグの繊維方向のなす角度を所望の角度と
なるように並べて低温アイロン等で仮止めを実施し、そ
の後、70℃程度に暖められたロール等で圧着すること
で本発明の管状成形体に適した貼り合わせCFUDプリ
プレグが得られる。
【0026】このとき、長手方向補強層となるCFUD
プリプレグの繊維と周方向補強層用CFUDプリプレグ
の繊維とのなす角度は±90゜の角度で配向しても良い
が、特開平05−13158581号公報、特開平05
−131582公報で開示されているように、±88゜
〜82゜に配置することにより管状成形体の表面凹凸が
少なくなり、曲げ強度のばらつきの少ない管状成形体を
得ることができる。
【0027】また、周方向補強用CFUDプリプレグは
主軸方向CFUDプリプレグの上下にあるいは複数枚重
ねても良い。
【0028】本発明の管状成形体は上述のCFUDプリ
プレグあるいは貼り合わせCFUDプリプレグから、例
えば、次に示す方法により製造することができる。
【0029】1.CFUDプリプレグを使用する場合。 マンドレル上に補強用CFUDプリプレグをマンドレル
周方向に該プリプレグの繊維方向とマンドレル周方向に
合わせて、必要枚数巻き付けその後、主軸方向CFUD
プリプレグをマンドレルの長手方向と該プリプレグの繊
維方向を合わせ必要枚数巻き付け、その後また補強用炭
素繊維UDプリプレグを必要枚数巻き付け加熱、加圧処
理によりにより成形体を得る。
【0030】2.貼り合わせCFUDプリプレグを使用
する場合。 マンドレル上に基材となるCFUDプリプレグの繊維方
向とマンドレルの長手方向を一致させ、必要枚数となる
ように巻き付け、加熱、加圧処理により成形体を得る。
【0031】これらの場合の加熱、加圧処理に付いては
金型等を用いたコンプレッション成形、オートクレーブ
成形、真空バック成形、テープラッピング成形等が挙げ
られ
【0032】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に具体的に説
明する。なお、実施例に示す
【0033】(管状成形体の評価)成形体強度、弾性率
の評価は、管状成形体の4点曲げ試験により実施した。
応力集中を防ぐために内径11.5mm、厚さ2mm、
幅10mmのアルミ製金属リングを管状成形体のサポー
トおよび圧子が当たる部分に装着した。測定条件は可動
圧子長スパン500mm、固定圧子150mm、クロス
ヘッドスピード15mm/min、測定雰囲気は21℃
50%RHである。評価結果は6点の平均して求めた。
ばらつきを見るためc.v.値(変動値)を部分的に記
した。
【0034】(プリプレグの含浸状態)目視により評価
した。 (管状成形体の断面観察)管状成形体の断面の光学顕微
鏡観察により行った。
【0035】(エポキシ樹脂の調整)室温において液状
のビスフェノールA型エポキシ樹脂100部をジアミノ
ジフェニルスルホン9部で変性した変性エポキシ樹脂9
0部に硬化触媒としてジクロロフェニルジメチルウレア
(以下、DCMU)4部をビスフェノールA型エポキシ
樹脂10部に微分散させたものを混合した。さらにプリ
プレグの製造時に溶解しない粒状物として平均粒径7μ
のジシアンジアミド(以下、DICY)を上記エポキシ
樹脂に0、0.5、1.0、2.0重量%添加したエポ
キシ樹脂E1〜4を調整した。
【0036】(実施例1〜9および比較例1〜7)炭素
繊維として、三菱レイヨン製炭素繊維TR40(断面:
真円状、弾性率:24t/mm2)を使い、上記エポキ
シ樹脂E1〜4を離型紙上にフィルムとしたものと炭素
繊維とからエッジ含浸およびロール含浸法により、プリ
プレグ目付165g/m2 、樹脂含有率24、18、1
5、13、11重量%の長手方向補強層用CFUDプリ
プレグを作製した。
【0037】さらに三菱レイヨン製炭素繊維TR30
(断面:空豆状、弾性率:24t/mm2)を使い、同
じエポキシ樹脂E3(DICY含有率1.0重量%)を
離型紙上にフィルムとしたものと炭素繊維とからエッジ
含浸およびロール含浸法により、プリプレグ目付40g
/m2 、樹脂含有率30重量%の周方向補強層用CFU
Dプリプレグ(B1)を作製した。
【0038】上記A1〜5とB1を繊維が直行するよう
に重ね合わせ、貼り合わせプリプレグとしたものを10
mmφの鉄製マンドレルにAプリプレグが長手方向とな
りかつB1プリプレグが内側となるように4層巻き付
け、ポリエチレンテープ(巾15mm)を張力4.8k
g/15mm、ピッチ3mmでテーピングした後、13
0℃の硬化炉で2時間加熱硬化して肉厚0.5mm、重
量16g、長さ600mmの管状成形体を得た。成形中
樹脂流れによって失われた樹脂の割合は、どの組み合わ
せの場合も約0.5重量%であった。評価結果を表1に
示した。
【0039】
【表1】
【0040】(比較例7〜12)実施例1の炭素繊維T
R40をTR30にかえ、プリプレグ目付165g/m
2 、樹脂含有率24、18重量%の長手方向補強層用C
FUDプリプレグ(A6〜7)を作製し、周方向補強層
用CFUDプリプレグ(B1)とから実施例1と同様に
して管状成形体を成形した。評価結果を表2に示した。
【0041】
【表2】
【0042】(実施例10〜15および比較例13〜1
8)炭素繊維として三菱レイヨン社製HS40(断面:
真円状、弾性率:46t/mm2)とエポキシ樹脂E1
(DICY添加量0重量%)を用いて、プリプレグ目付
165g/m2 、樹脂含有率24、18、13重量%の
長手方向補強層用CFUDプリプレグを作製した。
【0043】また、三菱レイヨン社製MR30(断面:
真円状、弾性率:28t/mm2)とエポキシ樹脂E3
(DICY添加量1.0重量%)を用いて、プリプレグ
目付165g/m2 、樹脂含有率39、30、24、2
2重量%の周方向補強層用CFUDプリプレグ(B2〜
5)とから実施例1と同様にして、ただし長手方向補強
層と周方向補強層の繊維のなす角度を90、85、82
゜とかえて、肉厚0.5mm、重量16g、長さ600
mmの管状成形体を成形した。評価結果を表3に示し
た。()内にc.v.値(変動値)をあわせて記した。
【0044】
【表3】
【0045】(実施例16および比較例19)炭素繊維
として三菱レイヨン社製MS40(断面:真円状、弾性
率:35t/mm2)とエポキシ樹脂E1(DICY添
加量0重量%)を用いて、プリプレグ目付163g/m
2 、樹脂含有率13重量%の長手方向補強層用CFUD
プリプレグを作製した。
【0046】また、三菱レイヨン社製MR30(断面:
真円状、弾性率:28t/mm2)とエポキシ樹脂E3
(DICY添加量1.0重量%)を用いて、プリプレグ
目付38g/m2 、樹脂含有率40重量%の周方向補強
層用CFUDプリプレグ(B6)とから実施例1と同様
にして肉厚0.5mm、重量16g、長さ600mmの
管状成形体を成形した。評価結果を表4に示した。
【0047】
【表4】
【0048】
【発明の効果】上述のごとく構成された本発明のプリプ
レグによれば、高曲げ強度、高曲げ弾性率の成形体を製
造することが可能となる。また、本発明のプリプレグを
用い、特定の構成とした管状成形体は、従来の管状成形
体に比べ高曲げ強度、高曲げ弾性率の優れた特性を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCFUDプリプレグを製造する装置の
略解図である。
【符号の説明】
1 クリール 2 コーム 3 フィードロール 4 開繊バー 5 開繊バー 6 エポキシ樹脂をコーティングした離型紙 7 張力コントロール用ダンサーロール 8 カバー用ポリオレフィンフィルム 9 予熱及び含浸用プレートヒーター 10 含浸用加熱ニップロール 11 含浸用加熱ニップロール 12 含浸用加熱ニップロール 13 カバーフィルムの巻き取り装置 14 プリプレグの巻き取り装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単繊維の断面形状がほぼ真円状の断面を
    有する炭素繊維と、未溶解または未溶融の粒状物の樹脂
    中含有率が1重量%以下の熱硬化樹脂からなり、樹脂含
    有率が13〜18重量%である一方向引き揃えプリプレ
    グ。
  2. 【請求項2】 炭素繊維複合材料からなり、長手方向補
    強層の樹脂含有率が13〜18重量%、周方向補強層の
    樹脂含有率が23重量%以上である、管状成形体。
JP6219280A 1994-09-13 1994-09-13 プリプレグおよびそれを用いた管状成形体 Pending JPH0881572A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310957A (ja) * 2000-02-23 2001-11-06 Toray Ind Inc 複合材料成形用中間体及び繊維強化複合材料
JPWO2008120619A1 (ja) * 2007-03-30 2010-07-15 京セラ株式会社 繊維強化樹脂およびその製造方法

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