JPH088149Y2 - 小管式筆記具 - Google Patents

小管式筆記具

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JPH088149Y2
JPH088149Y2 JP13944089U JP13944089U JPH088149Y2 JP H088149 Y2 JPH088149 Y2 JP H088149Y2 JP 13944089 U JP13944089 U JP 13944089U JP 13944089 U JP13944089 U JP 13944089U JP H088149 Y2 JPH088149 Y2 JP H088149Y2
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JP
Japan
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ink reservoir
temporary ink
hole
small tube
coil spring
Prior art date
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JP13944089U
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JPH0377680U (ja
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渉 船橋
正幸 川崎
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 小管とこの小管内を摺動する針体とをペン先とし、縦
断面櫛歯状の一時的インキ溜め溝とこの一時的インキ溜
め溝を連通するスリットとこのスリットとの連通路を有
する貫通孔とを有する一時的インキ溜め部材を前記ペン
先とインキタンクとの間に介在させてなる小管式筆記具
に関する。
(従来の技術) 小管式筆記具として一般的なのは恐らく螺旋状のイン
キ補償室と称されるものを有するタイプのものと思われ
る。これに対して、縦断面櫛歯状の一時的インキ溜め部
を有する一時的インキ溜め部材を使用した小管式筆記具
も知られている。
後者のものは万年筆など多数の筆記具において上記一
時的インキ溜め部材が使用されていることからも推測さ
れるように、基本的には、優れたインキ漏れ防止機構を
有している。
この一時的インキ溜め部材としては種々のものが知ら
れているが、筆記具全般の観点では、一時的インキ溜め
溝を連通するスリット及びこのスリットとの連通部を一
つあるいは複数有する貫通孔を有するものが代表的であ
ると言える。貫通孔には場合によってはペン先と一体と
なった繊維収束体などよりなるインキ誘導芯体を挿入
し、通常の筆記にあたっての毛細管力を有効に発揮させ
ている。
また、針体を小管内で摺動させる代表的手段は錘の使
用であると思われるが、コイルスプリングを後方に配し
て、その弾撥力を利用したものもある。
このコイルスプリングを使用したものは、慣性とは別
の積極的付勢をなすことができ、プロッタなどの機器に
使用する場合でも、その高速筆記に容易に適応できると
いう利点を有している。
(考案が解決しようとする課題) 上記した一時的インキ溜め部材を使用し、また、上記
したコイルスプリングも使用して小管式筆記具とする場
合であって、特に、一時的インキ溜め部材として、スリ
ットとの連通部を複数有するものを使用するときには、
一時的インキ溜め部材が有する連通路の機能に悪影響が
及び、折角の一時的インキ溜め機能を有効に発揮できな
いことがある。
以下、詳述する。
一時的インキ溜め部材は、一時的インキ溜め溝にイン
キを溜めるにあたって、なるべく後方の一時的インキ溜
め溝に優先的にインキを溜めることができるように設計
されるのが一般的である。具体的な例としては、後方の
一時的インキ溜め溝の毛細管力を前方のものより大きく
するために、その溝幅を狭くしたりされている。
このような一時的インキ溜め部材として、連通路を複
数有するものとする場合、前述したインキ誘導芯体など
の貫通孔への挿入の仕方によって、前後に位置する連通
路の機能は異なったものとなる。例えば、前方に位置す
る連通路の部分でインキ誘導芯体が貫通孔と実際上隙間
を有さないものとし、後方に位置する連通路の部分では
同じく隙間を有するものとしておくと、前方に位置する
連通路は一時的インキ溜め溝に溜ったインキをインキ誘
導芯体に供給するためのものとなるが、この前方に位置
する連通部の部分においても隙間を有するものとしてお
くと、溜ったインキを供給するというより、むしろ、貫
通孔への空気の通り道としての機能が高くなる。前方に
位置する連通路の部分より後方に位置する連通路の部分
の方がインキは存在し易く、また、空気は大きな溝幅部
分ほど通り易いことによる。そして、このとき、後方に
位置する連通路は、内圧が高くなれば一時的インキ溜め
溝にインキを送り、内圧が低くなればインキタンクにイ
ンキを戻す機能を発揮することになる。この機能は、空
気の存在を伴わないことが望まれる。空気が存在する
と、その分だけ一時的インキ溜め溝に不必要にインキが
溜ることになるからであり、そもそも、一時的インキ溜
め部材は、応急的にのみインキを溜めることが望まれる
ものである。
さて、小管式筆記具として、前述のようにコイルスプ
リングを使用する場合、針体の後部に押圧体を固着する
ことが実際的となる。ここで、押圧体は、錘の機能を果
たすものであってもよいし、単に、針体へのコイルスプ
リングによる力の付与を容易にする取付体としてのもの
であってもよい。そして、従来の錘の配置がそうである
ように、この押圧体は、一時的インキ溜め部材の貫通孔
内に配されることになる。しかも、単なるインキ誘導部
材を配置するのとは異なり、針体の摺動を可能とするよ
う自分自身も摺動可能に遊挿されるものとなる。その結
果は必然的に、上述したものにおいて、前方に位置する
連通路が空気の通り道として機能する場合の一例とな
る。即ち、後方に位置する連通路は専らインキの通路と
して機能することを求められる。
ところが、この押圧体は摺動し、更にまた、変位する
コイルスプリングも存在する。特に、コイルスプリング
はインキの撹拌作用を伴い、このようなコイルスプリン
グが存在するところに前方に位置する連通路から入って
きた空気が到ると、撹拌作用によってインキタンク側に
スムースに移動しないことがある。最悪の場合は、後方
に位置する連通路の部分においてインキの移動に混じっ
てしまうことである。
従って、コイルスプリングの配置位置を十分に検討し
ておかなければならず、後方に位置する連通路の部分に
コイルスプリングを位置させるなどは、特に避けなけれ
ばならない。
また、もちろん、連通路として一つしか有さない一時
的インキ溜め部材を使用すれば、上述したことは避けら
れる。しかし、一時的インキ溜め部材は、成形が決して
容易なものではなく、例えば、射出成形によって得る場
合であれば、なるべく型の数を少なくして、汎用性のあ
るものとすることが望まれる。この点で、上述したよう
に連通路を複数有するものは有利であり、使用できない
というのは実用上あまりにも大きな制約を付与すること
になってしまう。
(問題を解決するための手段) 本考案は、小管とこの小管内を摺動する針体とをペン
先とし、縦断面櫛歯状の一時的インキ溜め溝とこの一時
的インキ溜め溝を連通するスリットとこのスリットとの
連通路を有する貫通孔とを有する一時的インキ溜め部材
を前記ペン先とインキタンクとの間に介在させてなり、
また、前記針体と固定した押圧体を前記一時的インキ溜
め部材の貫通孔に遊挿するとともに、この押圧体を前方
付勢するコイルスプリングの後端を、前記貫通孔に形成
した支承部にて受承させてなる小管式筆記具であって、
前記一時的インキ溜め部材として、前記連通路を複数有
するものとし、また、前記貫通孔の支承部を、前記コイ
ルスプリングの前端が、これら連通路の中の最後部のも
のが位置するよりも更に後方に位置するよう設けてなる
小管式筆記具を要旨とする。
(実施例) 添付第1図に一例を示す。参照符号1が小管、同2が
針体である。小管1はチップホルダー3に突出固定され
ている。また、針体2の後部には、金属、合成樹脂など
よりなる押圧体4が圧入やインサート成形など適宜手段
により固着されている。この押圧体4は、チップホルダ
ー3の後部に挿入された一時的インキ溜め部材5の貫通
孔51内に遊挿されており、また、小径の後部を貫通孔51
より後方に突出して、軸筒6の内部をそのまま利用した
インキタンク7内に位置させている。
図示の一時的インキ溜め部材5には、縦断面櫛歯状と
なる一時的インキ溜め溝52と、参照符号53で示すスリッ
トと、このスリット53の一部として形成された連通路5
4,55,56を設けてある。連通路の数は適宜複数であって
よい。また、一時的インキ溜め部材そのものの構造など
は種々知られているので、細部の説明は省略する。
そして、押圧体4の小径後部は一時的インキ溜め部材
5のこれら連通路の中で最も後方(図面右側)の連通路
56より更に後方に位置し、大径の前部との接続部である
段部41を係止部として、小径の前部を有するコイルスプ
リング8が押圧体4の小径後部外周に配されており、ま
た、一時的インキ溜め部材5の貫通孔51に形成した支承
部57がこのコイルスプリング8の後端を係止している。
コイルスプリング8は、図示の状態で自然長を有するも
のとしておいてもよいが、幾分圧縮された状態にしてお
き、常に針体2を微小の力で前方付勢するようにしてお
く方が摺動性は良好になる。尚、図において、支承部57
より後部に断面を示すハッチングを描いてないのは、概
部が切欠部として形成されていることによる。また、参
照符号9は液漏れ防止と部品寸法のばらつきを吸収する
ために配した弾性部材、同61は軸筒6の外壁に設けた機
器取付用の鍔部である。
使用にあたって、針体2の摺動はコイルスプリングの
変位となる。また、インキの消費につれ、空気は前方の
連通路54(場合によっては55も)から貫通孔51内に入
り、気泡となって後方に移動する。移動してきた空気は
最後方の連通路56の部分に到っても更に後方に移動する
だけとなる。少なくとも、実際上、連通路56を通って一
時的インキ溜め溝52に進入しようとすることは抑制され
る。そして、コイルスプリング8で撹拌力を受けながら
インキタンク7へと入っていく。
以上、一例を説明したが、その他にも種々なせる。例
えば、押圧体4として小径後部を有さないものとし、そ
の後端にコイルスプリング8を当接させてもよいし、コ
イルスプリング8の後端が受承される支承部57として別
体を固着してなる複数部品からなる一時的インキ溜め部
材5を使用してもよいし、また、インキタンクとして着
脱可能に装着されるカートリッジタイプのものであって
もよいし、手に把持して使用する一般的な筆記具として
もよい。
(考案の効果) 本考案の小管式筆記具は、一時的インキ溜め部材とし
て、連通路を複数有するものとし、また、貫通孔の支承
部を、コイルスプリングの前端が、これら連通路の中の
最後部のものが位置するよりも更に後方に位置するよう
設けてなるので、汎用性ある一時的インキ溜め部材を使
用することができ、しかも、その一時的インキ溜め部材
の機能を有効に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一例を示す要部縦断面図。 1……小管、2……針体、3……チップホルダー、4…
…押圧体、41……段部、5……一時的インキ溜め部材、
51……貫通孔、52……一時的インキ溜め溝、53……スリ
ット、54……連通路、55……連通路、56……連通路、57
……支承部、6……軸筒、61……鍔部、7……インキタ
ンク、8……コイルスプリング、9……弾性部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】小管とこの小管内を摺動する針体とをペン
    先とし、縦断面櫛歯状の一時的インキ溜め溝とこの一時
    的インキ溜め溝を連通するスリットとこのスリットとの
    連通路を有する貫通孔とを有する一時的インキ溜め部材
    を前記ペン先とインキタンクとの間に介在させてなり、
    また、前記針体と固定した押圧体を前記一時的インキ溜
    め部材の貫通孔に遊挿するとともに、この押圧体を前方
    付勢するコイルスプリングの後端を、前記貫通孔に形成
    した支承部にて受承させてなる小管式筆記具であって、
    前記一時的インキ溜め部材として、前記連通路を複数有
    するものとし、また、前記貫通孔の支承部を、前記コイ
    ルスプリングの前端が、これら連通路の中の最後部のも
    のが位置するよりも更に後方に位置するよう設けてなる
    小管式筆記具。
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