JPH088121A - モールドコイル - Google Patents

モールドコイル

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JPH088121A
JPH088121A JP13975494A JP13975494A JPH088121A JP H088121 A JPH088121 A JP H088121A JP 13975494 A JP13975494 A JP 13975494A JP 13975494 A JP13975494 A JP 13975494A JP H088121 A JPH088121 A JP H088121A
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coil
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molded
spacer
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Teruhiko Maeda
照彦 前田
Yasuhiko Ando
康彦 安藤
Yoshio Yasuzawa
喜男 安澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒状で複数層同心状に重ねて設けたコイル
を、その層間にエアダクトを形成するように樹脂モール
ドして成るものにおいて、コイルの寸法を小さくしなく
てもコイル層間の電界を弱くできると共に、機器全体の
小形化、製作時間の短縮化,信頼性の向上をも達成でき
るようにする。 【構成】 エアダクト25が形成されるコイル層23a
間に、コイル23をそのコイル層23a間に渡ってN接
続する渡り線24を配設し、渡り線24がコイル23外
に突出せず、コイル23を切断した上で接続するのも不
要ならしめるようにした。又、エアダクト25を形成す
るためのスペーサで渡り線24を保持したり、コイル層
23a間の渡り線24配設部分を樹脂モールドしたりす
ることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多重筒状コイルを樹脂モ
ールドして成るモールドコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】モールドコイルは電気的及び機械的な特
性に優れており、モールド変圧器やモールドリアクトル
等の巻線として使用されている。上記変圧器等で容量が
大きくなると、コイルの発熱が大きくなるため、それを
抑える必要から、コイル中には冷却用のエアダクトが形
成される。この場合、コイルを筒状で複数層同心状に重
ねる多重筒状の構成とし、それを樹脂モールドしたもの
では、コイル層間の部分にエアダクトが形成される。し
かし、そのエアダクト部分では樹脂モールド層部分に比
して部分放電が発生しやすくなるため、コイル層間の電
界を弱くする必要が生じる。
【0003】これについて、図7に示す、コイル1のコ
イル層1aの下部と下部、上部と上部を渡り線2で順次
交互に接続するU接続巻線では、隣接するコイル層1a
の層間に加わる電圧がコイル層1aの2層分となるた
め、コイル1の寸法を小さくしなければ、コイル層1a
間の電界を弱くすることができない。
【0004】これに対し、図8に示す、コイル11のコ
イル層11aの上部と下部(あるいは下部と上部)だけ
を渡り線12で順次接続するN接続巻線では、隣接する
コイル層11aの層間に加わる電圧をコイル層11aの
1層分とすることができるから、コイル11の寸法を小
さくしなくても、コイル層11a間の電界を弱くするこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、N接続
巻線では、渡り線12をコイル11の外側に通すため、
図示しないタンク、ひいてはこれがアースされた大地に
対する絶縁距離を確保する必要から、コイル11からタ
ンクを大きく離さざるを得ず、機器全体の大形化を招来
していた。
【0006】又、上述のコイル11の外側に通す渡り線
12は、コイル11を巻回時にコイル層11aの層間で
切断した上で、その後に別途接続するものであり、その
接続作業に時間がかかると共に、接続の信頼性を充分に
得ることが困難であるという問題点をも有していた。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、コイルの寸法を小さくしな
くてもコイル層間の電界を弱くできるばかりでなく、機
器全体の小形化もでき、更に、製作時間の短縮化,信頼
性の向上もできるモールドコイルを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のモールドコイルにおいては、コイルを筒状
で複数層同心状に重ねて設け、これをその層間にエアダ
クトを形成するように樹脂モールドして成るものにあっ
て、そのコイル層間に、上記コイルをその層間に渡って
N接続する渡り線を配設したことを特徴とする。
【0009】この場合、エアダクトを複数個のスペーサ
で形成し、このスペーサで渡り線をコイル層から所定の
距離を置くように保持すると良い。又、エアダクトを波
形のスペーサで形成し、このスペーサで渡り線をコイル
層から所定の距離を置くように保持しても良い。更に、
それらスペーサのコイル保持面は斜面とすると良い。そ
して、コイル層間の渡り線配設部分は樹脂モールドして
も良い。
【0010】
【作用】上記手段によれば、コイルをN接続できるばか
りでなく、その接続用の渡り線をコイルの層間に位置さ
せて外部に突出させないようにすることができ、しか
も、コイルを層間で切断することなく連続状に巻回して
その渡り線となすことができる。
【0011】又、特にエアダクトを複数個のスペーサで
形成し、このスペーサで渡り線をコイル層から所定の距
離を置くように保持するものや、エアダクトを波形のス
ペーサで形成し、このスペーサで渡り線をコイル層から
所定の距離を置くように保持するものでは、渡り線につ
いての絶縁性を、エアダクト形成用のスペーサを利用し
て、より良好に確保することができる。
【0012】この場合、更にそれらスペーサのコイル保
持面を斜面としたものでは、渡り線をコイル層との距離
がそれらの電位差に応じて漸次大となるように保持で
き、部分放電がより発生しにくくできると共に、その渡
り線部分のエアダクト寸法を小さく済ませることができ
る。
【0013】そして、コイル層間の渡り線配設部分を樹
脂モールドしたものでは、その樹脂モールドの絶縁性の
高さにより、コイル層間の寸法をエアダクトと渡り線配
設部分とで同一にすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1実施例につき、図1及び
図2を参照して説明する。まず図2には、鉄心21と、
これの周囲に装設した高圧コイル22、及び更にその周
囲に装設した低圧コイル23を示している。
【0015】上記低圧コイル23は、詳細には図1に示
すように、コイル層23aを筒状に巻回して構成し、こ
のコイル層23aを図示しないスペーサを介して複数同
心状に重なるように連続して巻回して設け、それらをN
接続する渡り線24は各コイル層23a間に配設し、こ
の状態で、その各コイル層23a間にエアダクト25を
形成するように例えばエポキシ樹脂により樹脂モールド
して樹脂モールド層26を形成して構成している。この
場合の渡り線24はそれぞれエアダクト25中に位置し
ている。
【0016】上記構成によると、コイル23のコイル層
23a間をN接続しているので、従来のN接続したもの
と同様に、隣接するコイル層23aの層間に加わる電圧
をコイル層23aの1層分とすることができ、よって、
コイル23の寸法を小さくすることなく、コイル層23
a間の電界を弱くすることができ、部分放電が発生しに
くくできる。
【0017】又、その場合、渡り線24をコイル層23
a間に位置させて外部に突出させないようにすることが
できるので、コイル24からタンクを従来のものほど大
きく離すまでもなくその絶縁距離を確保することがで
き、その分、機器全体の小形化を達成することができ
る。
【0018】更に、コイル23をコイル層23a間で切
断することなく連続状に巻回してその渡り線24となす
ことができるので、従来のもののようなコイルの接続作
業に時間を要することがなく、製作時間の短縮化を達成
することができ、併せて、接続についての信頼性の向上
も達成することができる。
【0019】以上に対して、図3は本発明の第2実施例
を示すもので、エアダクト25を複数個のスペーサ27
で形成し、このスペーサ27の一つ27aに対し、スペ
ーサ27bを設けて、それらにより渡り線24を挟み込
み、コイル層23aから所定の距離、特にコイル層23
aと渡り線24との間でも部分放電を生じることのない
距離を置くように保持したものを示しており、このよう
にすることによって、渡り線24についての絶縁性を、
エアダクト25形成用のスペーサ27(スペーサ27
a,27b)を利用して、より良好に確保することがで
きる。
【0020】図4は本発明の第3実施例を示すもので、
エアダクト25を波形のスペーサ28で形成し、このス
ペーサ28の一部28aに対し、コイル層23aの巻回
方向に短尺な今一つの波形のスペーサ28bを設けて、
それらにより渡り線24を挟み込み、上述同様にコイル
層23aから特にコイル層23aと渡り線24との間で
も部分放電を生じることのない距離を置くように保持し
たものを示しており、上述同様の効果を得ることができ
るものである。
【0021】図5は本発明の第4実施例を示すもので、
エアダクト25を複数個のスペーサ29で形成し、この
スペーサ29の一つ29aに対し、スペーサ29bを設
けて、これらの斜面30,31により渡り線24をコイ
ル層23aとの距離がそれらの電位差に応じて漸次大と
なるように挟み込み、それによってコイル層23aと渡
り線24との間で部分放電を生じることのないように保
持したものを示している。このものの場合、渡り線24
部分のエアダクト25寸法を上記第2実施例及び第3実
施例のものより小さく済ませることができ、機器全体の
一層の小形化を達成することができる。又、この構成は
第3実施例で示した波形のスペーサについても実施する
ことができる。
【0022】図6は本発明の第5実施例を示すもので、
コイル層23a間の渡り線24配設部分を樹脂モールド
層26と一体の樹脂モールド層32により覆うようにし
たものを示しており、このものでは、その樹脂モールド
層32の絶縁性の高さにより、コイル層23a間の寸法
をエアダクト25と渡り線24配設部分とで同一にする
ことができ、上述同様、機器全体の一層の小形化を達成
することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明のモールドコイルは以上説明した
とおりのもので、次に述べる効果を奏する。第1に、コ
イルを筒状で複数層同心状に重ねて設け、これをその層
間にエアダクトを形成するように樹脂モールドして成る
ものにおいて、そのコイル層間に、上記コイルをその層
間に渡ってN接続する渡り線を配設したことにより、コ
イルの寸法を小さくしなくてもコイル層間の電界を弱く
できると共に、機器全体の小形化も達成でき、更に、製
作時間の短縮化,信頼性の向上も達成することができ
る。
【0024】第2に、上記エアダクトを複数個のスペー
サで形成し、このスペーサで渡り線をコイル層から所定
の距離を置くように保持したことにより、渡り線につい
ての絶縁性を、エアダクト形成用のスペーサを利用し
て、より良好に確保することができる。
【0025】第3に、上記エアダクトを波形のスペーサ
で形成し、このスペーサで渡り線をコイル層から所定の
距離を置くように保持したことにより、上述同様、渡り
線についての絶縁性を、エアダクト形成用のスペーサを
利用して、より良好に確保することができる。
【0026】第4に、上記スペーサのコイル保持面を斜
面としたことにより、渡り線をコイル層との距離がそれ
らの電位差に応じて漸次大となるように保持でき、部分
放電がより発生しにくくできると共に、その渡り線部分
のエアダクト寸法を小さく済ませることができ、機器全
体の一層の小形化を達成することができる。
【0027】第5に、上記コイル層間の渡り線配設部分
を樹脂モールドしたことにより、樹脂モールドの絶縁性
の高さにより、コイル層間の寸法をエアダクトと渡り線
配設部分とで同一にすることができ、上述同様、機器全
体の一層の小形化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す主要部分の破断斜視
【図2】全体的縦断面図
【図3】本発明の第2実施例を示す図1部分相当図
【図4】本発明の第3実施例を示す図1部分相当図
【図5】本発明の第4実施例を示す図1部分相当図
【図6】本発明の第5実施例を示す図1部分相当図
【図7】従来例を示す図2部分相当図
【図8】異なる従来例を示す図2部分相当図
【符号の説明】
23は低圧コイル(コイル)、23aはコイル層、24
は渡り線、25はエアダクト、26は樹脂モールド層、
27,27a,27bはスペーサ、28,28a,28
bはスペーサ、29,29a,29bはスペーサ、3
0,31は斜面、32は樹脂モールド層を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを筒状で複数層同心状に重ねて設
    け、これをその層間にエアダクトを形成するように樹脂
    モールドして成るものにおいて、そのコイル層間に、前
    記コイルをその層間に渡ってN接続する渡り線を配設し
    たことを特徴とするモールドコイル。
  2. 【請求項2】 エアダクトを複数個のスペーサで形成
    し、このスペーサで渡り線をコイル層から所定の距離を
    置くように保持したことを特徴とする請求項1記載のモ
    ールドコイル。
  3. 【請求項3】 エアダクトを波形のスペーサで形成し、
    このスペーサで渡り線をコイル層から所定の距離を置く
    ように保持したことを特徴とする請求項1記載のモール
    ドコイル。
  4. 【請求項4】 スペーサのコイル保持面を斜面としたこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載のモールドコイル。
  5. 【請求項5】 コイル層間の渡り線配設部分を樹脂モー
    ルドしたことを特徴とする請求項1記載のモールドコイ
    ル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002158118A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Risho Kogyo Co Ltd 樹脂モールド変圧器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002158118A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Risho Kogyo Co Ltd 樹脂モールド変圧器
JP4629857B2 (ja) * 2000-11-16 2011-02-09 利昌工業株式会社 樹脂モールド変圧器

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