JPH0881147A

JPH0881147A - エレベーターの到着予報装置

Info

Publication number: JPH0881147A
Application number: JP6218897A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiko Watanabe; 一彦渡辺
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1994-09-13
Filing date: 1994-09-13
Publication date: 1996-03-26

Abstract

(57)【要約】【目的】群管理エレベーターで、割当てかごよりも先
に到着するかごが生じたときに、待客に与える戸惑いを
緩和できるようにする。【構成】乗場ボタン(1)が操作されると、割当て手段
(5)でこの乗場呼びにかごを割り当て、即時に乗場の表
示装置(13)に表示する。同時に、到着確率演算手段(7)
で割当てかごが最初に到着する確率を演算し、これを表
示装置(13)に表示する。また、時間の経過で割当てかご
の到着確率が変化すると、音声発生装置(14)で音声報知
する。また、かご位置表示装置(15)の位置階表示を一時
的に到着確率の表示に切り換えたりする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、群管理エレベーター
において、乗場呼びに応答して到着するかごを予報する
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】群管理エレベーターにおいては、乗場に
は複数台のかごに共通な乗場ボタンが設置され、この乗
場ボタンが操作されると各かごに共通な乗場呼びが登録
される。そして、複数台のかごのいずれかをこの乗場呼
びに割り当て、この割当てかごを乗場に設置された表示
器により予報表示するようにしている。

【０００３】この到着予報装置としては、例えば特開昭
６１−１６９４６６号公報に示されるように、乗場ボタ
ンが操作されると、割当てかごを即時に表示するもので
あり、表示されたかごが到着する適中度は比較的低い
が、乗場ボタンの操作直後に表示されるため、乗場待客
に安心感を与えることができるもので、即時予報と呼ば
れる。一方、例えば特開昭５３−２８５０号公報に示さ
れるように、割当てかごを表示する際、このかごよりも
先に他のかごが乗場呼びに応答して到着する確率、すな
わち予報外れ率を演算し、この予報外れ率が所定値より
も小さくなるまで予報表示を遅らせるようにしたもので
ある。

【０００４】これは、乗場ボタンの操作後に若干の時間
を要しても、表示されたかごが到着する適中度は高くな
り、乗場待客に信頼感を与えることができるもので、早
期予報と呼ばれる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの到着予報装置の即時予報による表示では、
乗場ボタンの操作直後に表示された割当てかごが、表示
どおりに最初に到着することが多いが、表示後に割当て
かご内の行先ボタンで他階のかご呼びが登録されたり、
割当てかごが到着するまでにかなりの時間を要したりす
ると、表示されたかごと異なるかごが先に到着すること
がある。その場合、予報表示以外のかごの表示器が突然
点減して戸を開くことになるため、待機中の待客が戸惑
うことがあるという問題点がある。

【０００６】また、早期予報による表示では、乗場ボタ
ンの操作によって表示される到着予定のかごの適中度が
高く、予報外れはほとんど生じないが、乗場ボタンの操
作後の表示まで若干の時間を要するため、待機中の待客
に焦燥感を与えるという問題点がある。

【０００７】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、割当てかごを即時に予報し、この予報か
ごよりも先に到着するかごが生じたときに待客に与える
戸惑いや焦燥感を和らげ、余裕を持って他のかごの到着
に対応できるようにしたエレベーターの到着予報装置を
提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明の第１発明に係
るエレベーターの到着予報装置は、割当てかごが乗場に
最初に到着する確率を演算する到着確率演算手段と、演
算された到着確率を乗場に表示させる表示手段とを備え
たものである。

【０００９】また、第２発明に係るエレベーターの到着
予報装置は、割当てかごの到着予想時間を演算する到着
予想時間演算手段と、演算された到着予想時間が第１の
所定値未満で、かつ割当てかごが応答する階の行先呼び
が登録されたかごがないときは割当てかごが乗場に最初
に到着する確率を１００％として乗場に表示させる確定
表示手段とを備えたものである。

【００１０】また、第３発明に係るエレベーターの到着
予報装置は、各かごがそれぞれ乗場に最初に到着する確
率を演算する到着確率演算手段と、演算された到着確率
を各かごごとに比較して所定条件を満足するかごを選択
する比較選択手段と、選択されたかごに対応する到着確
率を乗場に表示させる表示手段とを備えたものである。

【００１１】また、第４発明に係るエレベーターの到着
予報装置は、割当てかご、乗場呼びを割当てかごとは別
に割り当てた追加割当てかご、及び割当てかごが応答す
る階の行先呼びが登録されたかご呼びかごについて、そ
れぞれ乗場への到着予想時間を演算する到着予想時間演
算手段と、割当てかご、追加割当てかご及びかご呼びか
ごがそれぞれ乗場に最初に到着する確率を演算する到着
確率演算手段と、演算された割当てかごの到着確率を乗
場に表示させるとともに、割当てかごの到着予想時間が
第１の所定値以上のときは演算された追加割当てかごの
到着確率を、演算された割当てかごの到着予想時間が第
１の所定値未満のときは演算されたかご呼びかごの到着
確率を、それぞれの乗場に表示させる表示手段とを備え
たものである。

【００１２】また、第５発明に係るエレベーターの到着
予報装置は、第４発明のものにおいて、割当てかごの到
着確率と、追加割当てかご又はかご呼びかごの到着確率
を比較し、その高い方のかごの到着予想時間が第２の所
定値以下になったときは、そのかごの到着確率を１００
％として表示させる確定表示手段を設けたものである。

【００１３】また、第６発明に係るエレベーターの到着
予報装置は、割当てかご及び乗場呼びを割当てかごとは
別に割り当てた追加割当てかごについてそれぞれ乗場へ
の到着予想時間を演算する到着予想時間演算手段と、割
当てかご及び追加割当てかごがそれぞれ乗場に最初に到
着する確率を演算する到着確率演算手段と、演算された
割当てかごの到着予想時間と追加割当てかごの到着予想
時間の差が規定値以内のときは演算された割当てかご及
び追加割当てかごの到着確率を、到着予想時間の差が規
定値を超えるときは、演算された到着確率の内到着予想
時間が短いかごの到着確率をそれぞれの乗場に表示させ
る表示手段とを備えたものである。

【００１４】また、第７発明に係るエレベーターの到着
予報装置は、乗場呼びを割当てかごとは別に割り当てた
追加割当てかご、及び割当てかごが応答する階の行先呼
びが登録されたかご呼びかごについてそれぞれ乗場への
到着予想時間を演算する到着予想時間演算手段と、追加
割当てかご又はかご呼びかごについて演算された到着予
想時間が規定値以下になったとき、割当てかごの割当て
を解除し、追加割当てかご又はかご呼びかごの到着確率
を１００％としてそれぞれの乗場に表示させる確定表示
手段とを備えたものである。

【００１５】また、第８発明に係るエレベーターの到着
予報装置は、割当てかごが乗場に最初に到着する確率を
演算する到着確率演算手段と、ディジタル式の位置表示
器の位置表示を演算された到着確率に一時的に切換え表
示させる表示切換手段とを備えたものである。

【００１６】また、第９発明に係るエレベーターの到着
予報装置は、第１、第３、第４、第６及び第８発明のも
のにおいて、到着確率が変化したときこれを音声で報知
する音声発生装置を設けたものである。

【００１７】また、第１０発明に係るエレベーターの到
着予報装置は、第１〜第９発明のものにおいて、演算さ
れた到着確率を乗場にアナログ表示させる表示手段を設
けたものである。

【００１８】

【作用】この発明の第１発明においては、割当てかごが
最初に到着する確率を演算し、これを乗場に表示させる
ようにしたため、予報かごが最初に到着する確率が表示
される。

【００１９】また、第２発明においては、割当てかごの
到着予想時間を演算し、これが第１の所定値未満で、か
つ割当てかごの応答階へのかご呼びかごがないときは、
割当てかごが最初に到着する確率を１００％として乗場
に表示させるようにしたため、到着予想時間が短い割当
てかごは到着確率１００％と表示される。

【００２０】また、第３発明においては、各かごについ
て乗場に最初に到着する確率を演算し、これを各かごご
とに比較して所定条件を満足するかごを選択し、そのか
ごの到着確率を乗場に表示させるようにしたため、時間
の経過とともに新たな呼びが発生して割当てかごの到着
確率が変化したとき、到着確率の表示は割当かごから他
のかごに切り換えられる。

【００２１】また、第４発明においては、割当てかご、
追加割当てかご及びかご呼びかごについて到着予想時間
及び到着確率を演算し、割当てかごの到着確率を乗場に
表示するとともに、割当てかごの到着予想時間が第１の
所定値以上のときは、追加割当てかごの到着確率を、到
着予想時間が第１の所定値未満のときは、かご呼びかご
の到着確率を、それぞれの乗場に表示させるようにした
ため、割当てかごの到着確率だけでなく、追加割当てか
ご又はかご呼びかごの到着確率も表示される。

【００２２】また、第５発明においては、割当てかごの
到着確率と、追加割当てかご又はかご呼びかごの到着確
率を比較し、その高い方の到着予想時間が第２の所定値
以下になったときは、そのかごの到着確率を１００％と
して表示させるようにしたため、いずれのかごも到着が
確定すれば到着確率１００％と表示される。

【００２３】また、第６発明においては、割当てかご及
び追加割当てかごについて到着予想時間及び到着確率を
演算し、割当てかごの到着予想時間と追加割当てかごの
到着予想時間の差が規定値以内のときは両かごの到着確
率を、規定値を超えるときは到着予想時間が短いかごの
到着確率を表示させるようにしたため、両かごの到着予
想時間の差が大きいときは、到着予想時間の短いかごの
到着確率が表示される。

【００２４】また、第７発明においては、追加割当てか
ご及びかご呼びかごについて到着予想時間を演算し、い
ずれかのかごの到着予想時間が規定値以下になったと
き、割当てかごの割当てを解除し、追加割当てかご又は
かご呼びかごの到着確率を１００％として表示させるよ
うにしたため、割当てかごでなくとも、到着が確定すれ
ば到着確率１００％と表示される。

【００２５】また、第８発明においては、到着確率をデ
ィジタル式の位置表示装置に一時的に切換え表示させる
ようにしたため、位置表示装置の位置表示は到着確率の
表示に切り換えられる。

【００２６】また、第９発明においては、到着確率が変
化したとき、これを音声で報知するようにしたため、到
着確率が変化したことが待客に報知される。

【００２７】また、第１０発明においては、到着確率を
アナログ表示するようにしたため、到着確率は図形、面
積等で表示される。

【００２８】

【実施例】

実施例１．図１〜図５はこの発明の第１〜第９発明の一
実施例を示す図で、図１は全体構成図、図２はブロック
線図、図３は表示器の正面図、図４はかご位置表示器の
正面図、図５は動作フローチャートであり、同一符号は
同一部分を示す。

【００２９】図１において、(1)は乗場に設置された乗
場ボタン、(2)はかごの位置階を検出するかご位置検出
装置、(3)は乗場ボタン(1)に接続され乗場呼びを登録す
る乗場呼び登録手段、(4)はかご位置検出装置(2)に接続
されかご位置階を記憶するかご位置記憶手段、(5)は乗
場呼び登録手段(3)及びかご位置記憶手段(4)に接続さ
れ、登録された乗場呼びに最適のかごを割り当てる割当
て手段、(6)は割当て手段(5)に接続され割り当てられた
かごを即時に予報する即時予報手段である。

【００３０】(7)は割当て手段(5)に接続されかごが最初
に到着する確率を演算する到着確率演算手段、(8)は到
着確率演算手段(7)に接続され到着確率から所定条件を
満足するかごを選択する比較選択手段、(9)はかご位置
記憶手段(4)及び比較選択手段(8)に接続されかご位置階
表示と到着確率表示を切り換える切換手段で、(10)は上
記各手段(3)〜(9)を構成するマイクロコンピュータ（以
下マイコンという）である。

【００３１】(11)は乗場ボタン(1)に内蔵され乗場呼び
登録手段(3)に接続された乗場呼び登録灯、(12)は割当
て手段(5)に接続されたエレベーターの運転制御装置、
(13)は乗場に設置され即時予報手段(6)及び比較選択手
段(8)に接続され到着予報と到着確率を表示する表示装
置、(14)は乗場に設置され比較選択手段(8)に接続され
到着確率の変化を報知する音声発生装置、(15)は乗場に
設置され切換手段(9)に接続されかご位置階を表示する
かご位置表示装置である。

【００３２】図２において、マイコン(10)はＣＰＵ(10
A)、メモリ(10B)、入力回路(10C)及び出力回路(10D)を
有し、入力回路(10C)には乗場ボタン(1)及びかご位置検
出装置(2)が接続され、出力回路(10D)には乗場呼び登録
灯(11)、運転制御装置(12)、表示装置(13)、音声発生装
置(14)及びかご位置表示装置(15)が接続されている。

【００３３】図３及び図４において、表示装置(13)は発
光セグメントの組合せで数字を表示する表示器(13A)
と、応答するかごの到着と運行方向を表示する上り予報
灯(13B)及び下り予報灯(13C)を有している。また、かご
位置表示装置(15)は表示器(13A)と同様の表示器(15A)
と、乗場ボタン(1)の上りボタン(1A)及び下りボタン(1
B)と、これらに内蔵された上り呼び登録灯(11A)及び下
り呼び登録灯(11B)を有している。

【００３４】次に、この実施例の動作を説明する。乗場
の待客が乗場ボタン(1)の上りボタン(1A)を操作する
と、その呼びは乗場呼び登録手段(3)によって登録さ
れ、乗場呼び登録信号が出力されて乗場呼び登録灯(11)
の上り呼び登録灯(11A)が点灯する。また、乗場呼び登
録信号は割当て手段(5)に入力され、乗場呼び登録階へ
の各かごの到着予想時間を演算して、この呼びに応答す
るのに最適のかごをこの呼びに割り当てる。そして、即
時予報手段(6)を介して表示装置(13)の上り予報灯(13B)
を点灯する。同時に、割り当てられたかごの運転制御装
置(12)に運転指令を与え、登録された乗場呼びに応答さ
せるようにかごを運転する。

【００３５】一方、割当て手段(5)により割当てかごが
決定すると、到着確率演算手段(7)は、乗場呼びが登録
された階に、この割当てかごが最初に到着する確率を演
算（詳細は後述）する。そして、比較選択手段(8)によ
り各かごの到着確率を比較し、所定条件を満足するかご
を選択して、その到着確率を表示装置(13)の表示器(13
A)にディジタル表示する。なお、割当て手段(5)は割当
てかごを選択した後も、交通状態によっては、同一の乗
場呼びに別のかごを追加割当てすることもある。

【００３６】また、乗場呼びが登録された階の行先呼び
が登録されたかご呼びかごが発生することもあり、比較
選択手段(8)はこれらの各かごについて到着確率を比較
している。このように、時間の経過とともに新たな乗場
呼び及びかご呼びが発生することにより、割当てかごの
到着確率は変化する。このとき、比較選択手段(8)は音
声発生装置(14)に出力を発し、例えば「到着確率が変わ
りました」と音声で報知し、表示器(13A)の表示をその
到着確率が高いかごの方へ切り換える。これで、待客は
早く到着するかごの前で待つことができる。

【００３７】一方、かご位置検出装置(2)はかご位置階
を検出し、かご位置信号を出力し、かご位置記憶装置
(4)はこれを記憶し、切換手段(9)を介してかご位置表示
装置(15)の表示器(15A)にディジタル表示する。そし
て、比較選択手段(8)から到着確率を入力して、表示器
(15A)に表示されているかご位置階を一時的に到着確率
の表示に切り換える。

【００３８】このように、乗場ボタン(1)が操作された
乗場に最初に到着する確率を表示することにより、あら
かじめ乗場に予報されたかごが到着する確率を認識でき
る。そして、その到着確率が低くなれば、他のかごが先
に到着する可能性が高まったことを事前に認識でき、余
裕を持って他のかごの到着を待つことが可能となる。ま
た、その到着確率が高くなれば、予報されたかごが到着
する可能性が高まったことを事前に認識でき、乗客の戸
惑いや焦燥感を緩和することが可能となる。

【００３９】また、到着確率が変化して他のかごが先に
到着する可能性が高まったことを音声で報知されるた
め、余裕を持って他のかごの到着を待つことが可能とな
る。

【００４０】次に、到着確率演算手段(7)の動作を図５
を参照して説明する。なお、このフローチャートのプロ
グラムはマイコン(10)のメモリ(10B)に格納されてい
る。まず、ステップS1で割当て手段(5)から入力される
割当てかごの到着予想時間をT1とする。次に、ステップ
S2で到着予想時間T１が第１の所定値以上かを判断し、
所定値未満であればステップS3へ進む。

【００４１】ステップS3では乗場ボタン(1)が操作され
た階の行先呼びが登録されたかご呼びかごがあるかを判
断し、かご呼びかごがなければステップS4へ進んで、到
着確率K1を１００として表示する。かご呼びかごがあれ
ばステップS5へ進んで、割当て手段(5)から入力される
かご呼びかごの到着予想時間をT2とする。また、ステッ
プS2で到着予想時間T1が所定値以上と判断すると、ステ
ップS6へ進み、割当て手段(5)から入力される追加割当
てかごの到着予想時間をT2とする。

【００４２】次に、ステップS7で時間T1が時間T2よりも
短いかを判断し、T2＞T1であればステップS8で時間T2が
時間T1の２倍よりも短いかを判断する。２・T1＞T2であ
れば、すなわちT2＞T1＞１／２・T2であればステップS9
へ進み、割当てかごの到着確率K1＝５０・T2／T1と演算
して表示し、追加割当てかご又はかご呼びかごの到着確
率K2＝１００−５０・T2／T1と演算して表示する。ま
た、ステップS7でT2≦T1と判断されると、ステップS10
で時間T1が時間T2の２倍よりも長いかを判断する。

【００４３】T1≦２・T2であれば、すなわちT2≦T1≦２・
T2であればステップS11へ進み、割当てかごの到着確率K
1＝１００−５０・T1／T2と演算して表示し、追加割当て
かご又はかご呼びかごの到着確率K2＝５０・T1／T2と演
算して表示する。ステップS8で２・T1≦T2と判断される
と、ステップS4で割当てかごの到着確率K1＝１００と表
示する。また、ステップS10でT1＞２・T2と判断される
と、ステップS12で割当てかごの割当てを解除し、ステ
ップS13で追加割当てかご又はかご呼びかごの到着確率K
2＝１００と表示する。

【００４４】次に、ステップS14で割当てかごの到着確
率と、追加割当てかご又はかご呼びかごの到着確率を比
較し、その高い方の到着予想時間が第２の所定値以内か
を判断し、所定値以内であればステップS15で到着確率K
1又はK2を１００として表示する。ステップS16でかごが
到着したかを判断し、到着したら、ステップS17で到着
確率の表示を止める。このようにして、時間T1と時間T2
の差が規定値以内のときは両者の到着確率K1、K2が表示
され、時間T1と時間T2の差が規定値を超えるときは到着
予想時間の短い方の到着確率K1、K2が表示される。

【００４５】ここで、第２発明の到着予想時間演算手段
はステップS1で、確定表示手段はステップS2〜S4で構成
され、第４発明の到着予想時間演算手段はステップS1、
S2、S5、S6で、到着確率演算手段及び表示手段はステッ
プS9、S11で、第５発明の到着予想時間演算手段はステ
ップS1、S2、S5、S6で、確定表示手段はステップS14、S
15で、第６発明の到着予想時間演算手段はステップS1、
S2、S5、S6で、到着確率演算手段はS7〜S11で、第７発
明の到着予想時間演算手段はステップS1、S2、S5、S6
で、確定表示手段はステップS10、S12、S13でそれぞれ
構成されている。

【００４６】実施例２．図６はこの発明の第１０発明の
一実施例を示す表示装置の正面図であり、図３と同様の
部分は同一符号で示す。この実施例は、図３に示す表示
装置(13)の表示器(13A)を多数の発光素子を配列したド
ット式の表示器(13D)にしたものである。この表示器(13
D)は図２の出力回路(10D)にディジタル／アナログ変換
器（図示しない）を介して接続される。

【００４７】表示器(13D)は入力信号に応じて発光素子
の点灯数を増減して到着確率の高低を表示する。図６
(A)は到着確率が低い場合で、発光素子の点灯数が少な
く、図６(B)は到着確率が高い場合で、発光素子の点灯
数が多くなっており、感覚的に見やすいものとなってい
る。この表示器はブラウン管式又は液晶式の表示装置と
してもよい。

【００４８】なお、上記各実施例では、表示装置(13)は
到着予報と到着確率を併用表示するものを示したが、こ
れをそれぞれ単独で専用に表示するようにしてもよい。

【００４９】

【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第１発明
では、割当てかごが最初に到着する確率を演算し、これ
を乗場に表示させるようにしたので、予報かごが最初に
到着する確率が表示され、乗場待客に安心してかごを待
つ余裕を与えることができる効果がある。

【００５０】また、第２発明では、割当てかごの到着予
想時間を演算し、これが第１の所定値未満で、かつ割当
てかごの応答階へのかご呼び階がないときは、割当てか
ごが最初に到着する確率を１００％として乗場に表示さ
せるようにしたので、到着予想時間が短い割当てかごは
到着確率１００％と表示され、乗場待客の余計な比較、
判別等の負担をなくし、待客に乗車準備を促すことがで
きる効果がある。

【００５１】また、第３発明では、各かごについて乗場
に最初に到着する確率を演算し、これを各かごごとに比
較して所定条件が満足するかごを選択し、そのかごの到
着確率を乗場に表示させるようにしたので、時間の経過
とともに新たな呼びが発生して割当てかごの到着確率が
変化したとき、到着確率の表示は割当てかごから他のか
ごに切り換えられ、乗場待客に早く到着するかごの前で
待つ余裕を与えることができる効果がある。

【００５２】また、第４発明では、割当てかご、追加割
当てかご及びかご呼びかごについて到着予想時間及び到
着確率を演算し、割当てかごの到着確率を乗場に表示す
るとともに、割当てかごの到着予想時間が第１の所定値
以上のときは、追加割当てかごの到着確率を、到着予想
時間が第１の所定値未満のときは、かご呼びかごの到着
確率を、それぞれの乗場に表示させるようにしたので、
割当てかごの到着確率だけでなく、追加割当てかご又は
かご呼びかごの到着確率も表示され、乗場待客に到着確
率に対応させ、かご到着時の行動を容易にさせることが
できる効果がある。

【００５３】また、第５発明では、割当てかごの到着確
率と、追加割当てかご又はかご呼びかごの到着確率を比
較し、その高い方の到着予想時間が第２の所定値以下に
なったときは、そのかごの到着確率を１００％として表
示させるようにしたので、いずれのかごも到着が確定す
れば到着確率１００％と表示され、乗場待客の余計な比
較、判別等の負担をなくし、待客に乗車準備を促すこと
ができる効果がある。

【００５４】また、第６発明では、割当てかご及び追加
割当てかごについて到着予想時間及び到着確率を演算
し、割当てかごの到着予想時間と追加割当てかごの到着
予想時間の差が規定値以内のときは、両かごの到着確率
を、規定値を超えるときは、到着予想時間が短いかごの
到着確率を表示させるようにしたので、両かごの到着予
想時間の差が小さいときは両かごの到着確率が、大きい
ときは、到着予想時間の短いかごの到着確率が表示さ
れ、乗場待客に到着確率に対応させ、かごの到着時の行
動を容易にさせることができる効果がある。

【００５５】また、第７発明では、追加割当てかご及び
かご呼びかごについて到着予想時間を演算し、いずれか
のかごの到着予想時間が規定値以下になったとき、割当
てかごの割当てを解除し、追加割当てかご又はかご呼び
かごの到着確率を１００％として表示させるようにした
ので、割当てかごでなくても、到着が確定すれば到着確
率１００％と表示され、乗場待客の余計な比較、判別等
の負担をなくし、待客に乗車準備を促すことができる効
果がある。

【００５６】また、第８発明では、到着確率をディジタ
ル式の位置表示装置に一時的に切換え表示させるように
したので、位置表示装置の位置表示は到着確率の表示に
切り換えられ、到着確率を表示する専用の表示器を不要
にすることができる効果がある。

【００５７】また、第９発明では、到着確率が変化した
とき、これを音声で報知するようにしたので、到着確率
が変化したことが待客に報知され、乗場待客に早く到当
するかごの前で待つ余裕を与えることができる効果があ
る。

【００５８】また、第１０発明では、到着確率をアナロ
グ表示するようにしたので、到着確率は図形、面積等で
表示され、表示器を感覚的に見やすいものとすることが
できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示す全体構成図。

【図２】この発明の実施例１を示すブロック線図。

【図３】図２の表示装置の正面図。

【図４】図２のかご位置表示装置の正面図。

【図５】この発明の実施例１を示す動作フローチャー
ト。

【図６】この発明の実施例２を示す表示装置の正面図。

【符号の説明】

１乗場ボタン、２かご位置検出装置、３乗場呼び
登録手段、４かご位置記憶手段、５割当て手段、６
即時予報手段、７到着確率演算手段、８比較選択手
段、９切換手段、１０マイクロコンピュータ、１１
乗場呼び登録灯、１２運転制御装置、１３表示装
置、１３Ａ，１３Ｄ，１５Ａ表示器、１３Ｂ，１３Ｃ
上り及び下り予報灯、１４音声発生装置、１５か
ご位置表示装置。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】乗場で乗場呼びが登録されると、複数台
のかごのいずれかをこの乗場呼びに割り当て、この割当
てかごを上記乗場に予報表示する装置において、上記割
当てかごが上記乗場に最初に到着する確率を演算する到
着確率演算手段と、上記演算された到着確率を上記乗場
に表示させる表示手段とを備えたことを特徴とするエレ
ベーターの到着予報装置。
【請求項２】乗場で乗場呼びが登録されると、複数台
のかごのいずれかをこの乗場呼びに割り当て、この割当
てかごを上記乗場に予報表示する装置において、上記割
当てかごの上記乗場への到着予想時間を演算する到着予
想時間演算手段と、上記演算された到着予想時間が第１
の所定値未満で、かつ上記割当てかごが応答する階の行
先呼びが登録されたかごがないときは上記割当てかごが
上記乗場に最初に到着する確率を１００％として上記乗
場に表示させる確定表示手段とを備えたことを特徴とす
るエレベーターの到着予報装置。
【請求項３】乗場で乗場呼びが登録されると、複数台
のかごのいずれかをこの乗場呼びに割り当て、この割当
てかごを上記乗場に予報表示する装置において、上記各
かごがそれぞれ上記乗場に最初に到着する確率を演算す
る到着確率演算手段と、上記演算された到着確率を上記
各かごごとに比較して所定条件を満足するかごを選択す
る比較選択手段と、上記選択されたかごに対応する上記
到着確率を上記乗場に表示させる表示手段とを備えたこ
とを特徴とするエレベーターの到着予報装置。
【請求項４】乗場で乗場呼びが登録されると、複数台
のかごのいずれかをこの乗場呼びに割り当て、この割当
てかごを上記乗場に予報表示する装置において、上記割
当てかご、上記乗場呼びを上記割当てかごとは別に割り
当てた追加割当てかご、及び上記割当てかごが応答する
階の行先呼びが登録されたかご呼びかごについて、それ
ぞれ上記乗場への到着予想時間を演算する到着予想時間
演算手段と、上記割当てかご、追加割当てかご及びかご
呼びかごがそれぞれ上記乗場に最初に到着する確率を演
算する到着確率演算手段と、上記演算された割当てかご
の到着確率を上記乗場に表示させるとともに、上記割当
てかごの到着予想時間が第１の所定値以上のときは上記
演算された追加割当てかごの到着確率を、上記演算され
た割当てかごの到着予想時間が上記第１の所定値未満の
ときは上記演算されたかご呼びかごの到着確率を、それ
ぞれの乗場に表示させる表示手段とを備えたことを特徴
とするエレベーターの到着予報装置。
【請求項５】割当てかごの到着確率と、追加割当てか
ご又はかご呼びかごの到着確率とを比較し、その高い方
のかごの到着予想時間が第２の所定値以下になったとき
は、そのかごの到着確率を１００％として表示させる確
定表示手段を設けたことを特徴とする請求項４記載のエ
レベーターの到着予報装置。
【請求項６】乗場で乗場呼びが登録されると、複数台
のかごのいずれかをこの乗場呼びに割り当て、この割当
てかごを上記乗場に予報表示する装置において、上記割
当てかご及び上記乗場呼びを上記割当てかごとは別に割
り当てた追加割当てかごについて、それぞれ上記乗場へ
の到着予想時間を演算する到着予想時間演算手段と、上
記割当てかご及び追加割当かごがそれぞれ上記乗場に最
初に到着する確率を演算する到着確率演算手段と、上記
演算された割当てかごの到着予想時間と上記追加割当て
かごの到着予想時間の差が規定値以内のときは、上記演
算された割当てかご及び追加割当てかごの到着確率を、
上記到着予想時間の差が規定値を超えるときは、上記演
算された到着確率の内上記到着予想時間が短いかごの到
着確率をそれぞれの乗場に表示させる表示手段とを備え
たことを特徴とするエレベーターの到着予報装置。
【請求項７】乗場で乗場呼びが登録されると、複数台
のかごのいずれかをこの乗場呼びに割り当て、この割当
てかごを上記乗場に予報表示する装置において、上記乗
場呼びを上記割当てかごとは別に割り当てた追加割当て
かご、及び上記割当てかごが応答する階の行先呼びが登
録されたかご呼びかごについて、それぞれ上記乗場への
到着予想時間を演算する到着予想時間演算手段と、上記
追加割当てかご又はかご呼びかごについて演算された到
着予想時間が規定値以下になったとき、上記割当てかご
の割当てを解除し、上記追加割当てかご又はかご呼びか
ごの到着確率を１００％としてそれぞれの乗場に表示さ
せる確定表示手段とを備えたことを特徴とするエレベー
ターの到着予想装置。
【請求項８】乗場で乗場呼びが登録されると、複数台
のかごのいずれかをこの乗場呼びに割り当て、この割当
てかごを上記乗場に予報表示するとともに、かごの位置
を上記乗場の位置表示器によりディジタル表示する装置
において、上記割当てかごが上記乗場に最初に到着する
確率を演算する到着確率演算手段と、上記位置表示器の
位置表示を上記演算された到着確率に一時的に切換え表
示させる表示切換手段とを備えたことを特徴とするエレ
ベーターの到着予報装置。
【請求項９】到着確率が変化したときこれを音声で報
知する音声発生装置を設けたことを特徴とする請求項
１、請求項３、請求項４、請求項６及び請求項８のいず
れかに記載のエレベーターの到着予報装置。
【請求項１０】表示手段を、演算された到着確率を乗
場にアナログ表示させる構成としたことを特徴とする請
求項１〜請求項９のいずれかに記載のエレベーターの到
着予報装置。