JPH0881010A - ピッキング装置及び設備 - Google Patents

ピッキング装置及び設備

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JPH0881010A
JPH0881010A JP21575494A JP21575494A JPH0881010A JP H0881010 A JPH0881010 A JP H0881010A JP 21575494 A JP21575494 A JP 21575494A JP 21575494 A JP21575494 A JP 21575494A JP H0881010 A JPH0881010 A JP H0881010A
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JP
Japan
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article
picking
picking device
carrying
conveyor
Prior art date
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JP21575494A
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English (en)
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Shigeharu Yokoya
重治 横矢
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Toyo Kanetsu KK
Original Assignee
Toyo Kanetsu KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単であるうえに、物品のピッキング
効率よく行い得るピッキング装置とピッキング設備を提
供する。 【構成】 昇降部材15、横動部材16,17を駆動し
て搬入手段18を物品棚21内の物品2に当接させ、搬
入手段18を構成する回転走行体31と物品2との摩擦
により物品2を持ち上げ、更に回転走行体31上に物品
2を引き上げて搬入し、次に昇降部材15を駆動して集
品コンベヤ23まで運び、集品コンベヤ23に移載して
搬送するピッキング装置11。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日用品や食品等の各種
物品の集荷と配送を行う集配センターにおいて、各種物
品を指示された物品棚に収納、補充する一方、物品棚か
らピッキングして出荷する際に用いて好適なピッキング
装置とピッキング設備に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の流通業界では、各種物品を集配セ
ンターに一旦集荷し、次に注文のあった物品を必要個数
だけ注文主に配送するようになっている。集荷された物
品は物品棚に収納され、出荷に際しては指定された物品
をピッキングする。このピッキング設備及びピッキング
作業の態様は多種にわたるが、以下に図16〜図18を
参照して従来のピッキング設備の各例を説明する。
【0003】図16に示すピッキング設備1は、物品2
の集品作業を示すものであり、物品2は床上に所定間隔
で平置きしたパレット上に載置されている。集品する場
合、即ちピッキングする場合は、作業員3がカート4を
押しながら物品2間を例えば矢印のように巡回し、伝票
に指定された物品2を必要個数だけピックアップしてカ
ート4に載置する。上記ピッキング設備1は、人力で移
動し手動でピッキングする。
【0004】図17に示すピッキング設備1は、有人ク
レーン5と物品棚6、更にローラコンベヤ7やベルトコ
ンベヤ8等を備えたものである。有人クレーン5は、図
17の下方に矢印A、Bで示すように物品棚6に沿って
往復動するように構成され、更に作業員3を乗せて矢印
a、b方向に上下動する昇降台9を備えている。ピッキ
ングする場合は、コンピュータの指示により有人クレー
ン5と昇降台9が移動し、指示された物品棚6に対応す
る位置に作業員3を運ぶ。作業員3は、物品棚6のパレ
ットから必要数の物品を取り出し、ベルトコンベヤ8に
載せて、ローラコンベヤ7上に搬送させる。前記ピッキ
ング設備1は、指定された物品棚6までの移動が自動で
行われ、ピッキングが手動であるので、言わば半自動と
いうことができる。
【0005】次に、図18を参照して全自動ピッキング
設備のピッキング動作説明すると、パレット上の物品を
デパレタイザーにより1個ずつコンベヤ上に流す(ステ
ップS1)。次に、コンベヤによりライン搬送し(ステ
ップS2)、各アイテム毎に仕分けしてフローラックに
保管する(ステップS3)。そして、コンピュータによ
り集品指示があると、フローラックが物品を必要数のみ
コンベヤ上に切り出して、ピッキングする(ステップS
4)。上記ピッキング動作から明らかなように、物品の
収納から必要個数の切り出し、即ちピッキングは人手を
要することなく全く自動的に行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図16を参照して説明
したピッキング設備1は、指定された物品の物品棚6へ
の収納作業、ピッキング作業が全て人手により行われる
ので作業性が悪く、流通コスト上昇の一因になる。図1
7を参照して説明したピッキング設備1は、ピッキング
に人手が必要であり、作業員の安全対策に万全を期す必
要がある。したがって、作業性がよくないうえに、設備
費、メンテナンス費も上昇する等の問題点がある。図1
8を参照して説明したピッキング設備は、完全自動化さ
れたものであるから作業性は良好である。しかし、この
ピッキング設備を実現するには、パレットを保管する自
動倉庫、更に自動倉庫の出庫ステーションからデパレタ
イザーまでパレットを搬送する無人台車や搬送コンベヤ
ラインが必要である。そのうえデパレタイザーやアイテ
ム毎にフローラックに投入する投入装置、アイテム数に
対応した多数のフローラック群、フローラックからの切
出装置等の設備と、これらの諸設備を設置するための広
大な敷地が必要になり、これらが相まって設備費が膨大
なものになる。
【0007】なお、特公平1−31669号公報には、
2台のスライドフォークを載置できる大型の昇降ケージ
の上部にケースを真空吸着または把持するピッキング装
置を設けたピッキング装置付スタッカークレーンが開示
されている。このスタッカークレーンによりピッキング
を行う場合は、昇降ケージを指定された物品棚まで移動
し、物品棚に収納されているケースを一方のスライドフ
ォーク上に移し、次いでピッキング装置を駆動して指定
個数のケースを他方のスライドフォーク上に移載する。
そして、一方のスライドフォーク上に移したケースを物
品棚に戻し、次に昇降ケージを所定位置に復動させて、
他方のスライドフォーク上に移載していたケースを出荷
する。
【0008】したがって、ピッキング時に物品棚中のケ
ースを必要個数だけピッキングすることはできず、ケー
スを一方のスライドフォーク上に移し、次にピッキング
装置により必要個数を他方のスライドフォークに移載
し、次いで一方のスライドフォーク上に余ったケースを
再び物品棚に戻した後、ケースを載せた昇降ケージを元
の位置に復動させなければならず、ピッキング工程が多
段階にわたるので作業性が悪い。しかも、ケースを真空
吸着する場合は、ケースの表面にバキュームパッドを密
着させなければならず、わずかな隙間が形成されても吸
着することができない。したがって、丈夫で容易に変形
しない紙材等でケースを構成しなければならず、これが
コスト高の一因になる。更に、ケースの寸法が様々であ
るため、確実に吸着するためには多数のバキュームパッ
ドを設けてケースの寸法に合わせてバキュームパッドを
個々に制御する必要がある。各バキュームパッドには個
別に配管や電磁バルブを設ける必要があり、また電磁バ
ルブには個別に配線しなければならないので、制御回路
と相まって設備費が膨大なものになる。
【0009】また、特開平1−172108号公報に
も、ピッキングヘッド搭載スタッカクレーンを備えた自
動倉庫の一例が開示されている。この発明によれば、ケ
ースを積載したパレットを引き出してから3軸方向に移
動するピッキングヘッドを駆動して所望個数のケースを
個々にピッキングできるし、パレットを引き出すことな
く物品棚に積載されているケースを個々にピッキングす
ることもできる。しかし、ピッキングヘッドの構成が複
雑であり、特に把持爪によりケースを把持する構成にあ
ってはケースの大きさや形状の相違に対応しきれない。
また、個々のケースを直接ピッキングする構成にあって
は、引き出したケースを一旦テーブルに載置してケース
コンベヤに搬送するのであるから、ケースの引き出しと
ケースコンベヤへの搬送は1個ずつ行わねばならず、作
業効率がよくない。本発明は、上記実情に鑑みて行われ
たものであり、その目的は構成が簡単であるうえに、物
品のピッキングを効率よく行い得るピッキング装置とピ
ッキング設備を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、下記構成により達成することができる。 物品棚(21)の物品取り出し側に沿って移動する
ピッキング装置(11)であって、支柱(14)に沿っ
て昇降する昇降部材(15)と、前記昇降部材(15)
と一体に昇降し、かつ前記ピッキング装置(11)内か
ら前記物品棚(21)内に延長する横動部材(16,1
7)と、前記横動部材(16、17)の横動により前記
物品棚(21)中の前記物品(2)に当接し、回転走行
時の摩擦により前記物品(2)を引き上げかつ搬入する
複数の回転走行体(31)を設けた搬入手段(18)
と、前記ピッキング装置(11)内の下部であって、該
ピッキング装置(11)の移動方向に沿って敷設され、
前記搬入手段(18)から移載された前記物品(2)を
搬送する集品コンベヤ(23)とを備えたことを特徴と
するピッキング装置(11)。
【0011】 前記搬入手段(18)と前記集品コン
ベヤ(23)との間を昇降し、前記搬入手段(18)に
より搬入した物品(2)を一時的に受けて前記集品コン
ベヤ(23)に移載する第2の昇降手段(42)を設
け、該第2の昇降手段(42)による移載期間に前記搬
入手段(18)が次の物品(2)の搬入作業に移行する
ことを特徴とする前記記載のピッキング装置(1
1)。 前記搬入手段(18)に、前記物品(2)に回転し
ながら当接して摩擦により前記物品(2)を持ち上げる
回転体(51)を設けたことを特徴とする前記記載の
ピッキング装置(11)。 前記複数の回転走行体(31)を同一方向、一部停
止、一部逆方向に走行制御することを特徴とする前記
記載のピッキング装置(11)。 前記横動部材(17)に、物品(2)を搬入する際
に物品(2)の移動を規制し、搬入後に物品(2)に対
しストッパーとして作用する押圧部材(19a,19
b)を設けたことを特徴とする前記記載のピッキング
装置(11)。
【0012】 所望の物品(2)を収納する物品棚
(21)と、前記物品棚(21)に物品(2)を搬送し
て収納する物品補充手段(26)と、前記物品棚(2
1)の物品取り出し側に沿って敷設された一対のレール
(41a,41b)と、前記レール(41a,41b)
上を走行する前記記載のピッキング装置(11)とに
より構成したことを特徴とするピッキング設備(P)。
【0013】
【作用】本発明のピッキング装置によれば、昇降部材を
駆動して搬入手段をピックアップしたい物品の位置、即
ちピッキング指示のあった物品を収納した物品棚に対応
した位置に移動させ、次いで横動部材を駆動して搬入手
段を物品に当接させ、回転走行体を駆動して摩擦により
物品を持ち上げ、更に物品を回転走行体上に引き上げて
搬入する。そして、昇降手段を集品コンベヤまで下降さ
せ、回転走行体を逆回転走行させて搬入した物品を集品
コンベヤに移載して搬送させることができる。上記昇降
部材と上記集品コンベヤとの間に第2の昇降部材を設け
た構成にあっては、搬入手段により搬入した物品を第2
の昇降部材により集品コンベヤに搬送させることができ
るので、物品を搬入手段により集品コンベヤまで搬送す
る時間を省略して、次の物品の搬入作業に移行すること
ができる。
【0014】上記搬入手段に回転体を設けた構成にあっ
ては、回転体を高速回転させて物品の持ち上げ、搬入を
高速化することができる。上記回転走行体の回転走行方
向を可逆にすることにより、物品の持ち上げと引き上げ
を回転走行方向の切り換えにより行うことができ、更に
一部の回転走行体を回転走行停止にしたり逆方向に回転
走行させることにより、物品の一部を積み下ろす等の多
目的動作が可能になる。上記押圧部材を設けることによ
り、物品を搬入する際に物品を押さえて回転走行体との
摩擦力を向上させ、物品引き上げ後は物品の落下を防止
することができ、ピッキング作業の効率向上と物品の破
損防止を図ることができる。
【0015】本発明のピッキング設備によれば、物品補
充手段により物品棚に物品を補充し、補充した物品を物
品棚に沿って往復動するピッキング装置に設けた搬入手
段によりピッキングし、ピッキング装置に沿って配設さ
れた集品コンベヤにより搬送させることができる。搬入
手段による物品の搬入は、搬入手段を構成する回転走行
体を物品に当接させ、摩擦により持ち上げかつ引き上げ
るので、物品の補充からピッキングまで人手を要するこ
となく効率的に行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、図1〜図12を参照して本発明を適用
したピッキング装置とこれを用いたピッキング設備の第
1実施例を説明する。なお、図1はピッキング設備を構
成するピッキング装置の基本的構成と作用を示す概略構
成図、図2はピッキング装置を適用したピッキング設備
の構成を示す平面図、図3はピッキング設備の具体例を
示す要部の斜視図、図4はピックアップコンベヤの要部
の斜視図、図5はピックアップ作用を示すピッキング装
置の要部の側面図、図6及び図7はピックアップ作用を
示す要部の拡大側面図、図8及び図9はピックアップ作
用を示す要部の側面図、図10はピックアップ作用の他
の態様を説明する要部の平面図、図11及び図12はピ
ックアップ作用の他の態様を示す要部の側面図である。
実施例の説明にあたっては、図1〜図4を参照してピッ
キング装置及びピッキング設備の概略構成と作用を説明
し、次いで図5以下の各図を参照してピッキング作用を
詳細に説明する。
【0017】先ず、ピッキング装置11及びピッキング
設備Pの構成について説明する。本実施例におけるピッ
キング装置11は、図1の手前側から奥方向にあるいは
この逆に往復動し、支柱14にガイドされて昇降する昇
降手段15と、昇降手段15の下部からピッキング装置
11の内外に往復動するセカンドフォーク16と、この
セカンドフォーク16を更に延長するように往復動する
トップフォーク17と、トップフォーク17の下部に懸
垂状に設けたピックアップコンベヤ18と一対のプレッ
シャローラ19a,19bと、後述する集品コンベヤ2
3と、一対のレール41a,41b等により構成されて
いる。なお、セカンドフォーク16とトップフォーク1
7が本発明における横動部材に、ピックアップコンベヤ
18が搬入手段に、そして一対のプレッシャローラ19
a,19bが押圧部材に相当する。
【0018】ピッキング装置11は、図1に想像線で模
式的に図示した物品棚21に沿って移動、即ち図1の場
合は手前から奥方向、あるいはこの逆方向に往復動する
ように構成され、この移動を平面からみると図2の矢印
C,D方向に移動するようになっている。各物品棚21
上にはパレット22が置かれ、その上に所望の商品を収
納した段ボールケース、すなわち本発明でいう物品2が
積まれている。なお、物品2は段ボールケースに限定さ
れるものではない。
【0019】次に、図2を参照してピッキング設備Pの
構成例を説明する。図示の構成例では、物品棚21が所
定間隔で4列に配列され、各物品棚21に対応して物品
2の補充ステーション25が配設されている。そして、
各物品棚21について物品2をピッキングする側部を表
側とすると、裏側に相当する位置に2列の物品棚21に
物品2を補充するため補充スタッカークレーン26が配
設されている。なお、補充スタッカークレーン26が、
本発明でいう物品補充手段に相当する。この構成によれ
ば、物品棚21別に補充スタッカークレーン26を配設
する必要がなく、設備全体の簡略化と物品補充の効率化
とを図ることができる。一方、各物品棚21の表側、即
ちピッキングを行う側には後述する集品コンベヤ23が
配設され、各集品コンベヤ23に沿って、即ち矢印C,
D方向に移動可能に上記ピッキング装置11が配設され
ている。
【0020】次に、図3を参照して上記ピッキング設備
Pの要部構成を具体的に説明する。なお、図3はピッキ
ング装置11の両側に物品棚21が配設されている位
置、即ち図2の中央部の具体例を示すものである。ピッ
キング装置11は、集品コンベヤ23を挟むようにして
敷設された一対のレール41a,41bにより矢印C,
D方向に往復動するように構成されている。ピックアッ
プコンベヤ18は、先に説明したようにピッキング装置
11の左右に出し入れできるものであり、図1には右方
に出された状態を示したが、図3には左方に出て物品2
をピックアップする状態を示した。
【0021】図3のようにピッキング装置11の両側に
物品棚21を配設した場合は、1台のピッキング装置1
1で両側の物品棚21から指定された個数の物品2をピ
ックアップし、集品コンベヤ23上に載せることができ
る。本実施例におけるピッキング設備Pにおいては、補
充ステーション25に置かれた物品2は、補充スタッカ
ークレーン26により物品棚21の裏側から各物品棚2
1に補充される。そして、物品2のピッキングは、各ピ
ッキング装置11を所望の物品棚21の位置に移動させ
て行う。この際、各列の物品棚21の物品2は、複数の
ピッキング装置11を同時に駆動することにより同時に
ピッキングすることができる。そして、ピッキングされ
た物品2は、各集品コンベヤ23から1本の集品コンベ
ヤ23aに集められ、次の工程に順次搬送される。
【0022】次に、図4を参照してピックアップコンベ
ヤ18について説明すると、エンドレスに構成した複
数、例えば16本程度のタイミングベルト31をクラッ
チ付きタイミングプーリ32と複数のプーリ33a〜3
3fに掛け回し、クラッチ付きタイミングプーリ32に
連結したモータ34により可逆走行するように構成した
ものである。なお、タイミングベルト31が、本発明で
いう回転走行体に相当する。ピックアップコンベヤ18
全体は、図1に示すようにトップフォーク17に前後左
右への揺れが無いように懸垂状に固定されている。各タ
イミングベルト31は、図4の手前側に示すようにクラ
ッチ付きタイミングプーリ32及びプーリ33a〜33
fに掛け回され、各クラッチ付きタイミングプーリ32
は同一の駆動軸35を介してモータ34に連結されてい
る。したがって、モータ34を回転駆動した状態で各ク
ラッチ付きタイミングプーリ32を駆動すると、各タイ
ミングベルト31が同一方向に同時に走行し、クラッチ
付きプーリ32を選択的に駆動すると、駆動されたクラ
ッチ付きプーリ32に掛け回されたタイミングベルト3
1が走行し、他のクラッチ付きプーリ32に掛け回され
たタイミングベルト31は走行停止になる。また、モー
タ34の回転方向を切り換えることにより、各タイミン
グベルト31の走行方向も切り換えられる。
【0023】次に、物品2のピックアップ作用について
説明する。ピックアップ開始に先き立ってピックアップ
コンベヤ18は、図1に示すようにピッキング装置11
内に位置決めされる。そして、ピッキング装置11全体
をピックアップすべき物品2を収納した物品棚21の位
置に移動し、かつ昇降手段15を矢印c,d方向に昇降
制御してピックアップ指示のあった物品2の位置に合わ
せる。次いで、セカンドフォーク16及びトップフォー
ク17を図1に想像線で示すように、あるいは図5に実
線で示すように延長するのであるが、トップフォーク1
7にピックアップコンベヤ18が懸垂状に固定されてい
るので、タイミングベルト31も右方に移動することに
なる。この際の移動量は、図1及び図5に示すように物
品2の積み方や、空き具合に対応して決定される。そし
て、図6に示すようにタイミングベルト31の一端をピ
ックアップすべき物品2の側面に当接させる。
【0024】この状態で、モータ34を回転駆動し、ク
ラッチ付きタイミングプーリ32を駆動して、各タイミ
ングベルト31を図6〜図8に矢印Eで示す方向に走行
させる。ここで注目すべきことは、各タイミングベルト
31が物品2の側面に当接しているのであるから、各タ
イミングベルト31が矢印E方向に走行すると、摩擦に
より物品2を上方に持ち上げようとする力Fが作用する
ことである。また、この段階ではピックアップコンベヤ
18全体が右方に押されているので、物品2は図6に示
す状態から図7に実線で示すように持ち上げられ、次い
で図8に想像線で示すように各タイミングベルト31上
に引き上げ、即ちピックアップされる。なお、各タイミ
ングベルト31を物品2に当接させた時、物品2が押さ
れて移動すると摩擦力が効果的に作用しない。そこで本
発明では、上記のように物品2をピックアップする際
に、図8に示すように一方のプレッシャローラ19bを
下降させてピックアップしようとする物品2を上側から
押圧する。この結果、物品2の移動規制が行われ、しか
も物品2を持ち上げようとする前端部ではなく、後端部
が押さえこまれるので、上記各タイミングベルト31上
への乗り上げが円滑に行われる。したがって、ピックア
ップする際に、摩擦力を大きくするため各タイミングベ
ルト31を物品2の側面に強く押し付けることができ、
ピックアップ作業を確実にかつ効率的に行うことができ
る。
【0025】ところで、一対のプレッシャローラ19
a,19bの先端はワンウェイクラッチを内蔵してい
て、各図で時計方向に回転するものの反時計方向には回
転しないように構成されている。このため、上記のよう
に物品2をピックアップする場合、物品2が引き上げら
れる方向には回転するが、物品2が後退しようとすると
押さえるように作用し、物品2の持ち上げを容易にす
る。一方、物品2が各タイミングベルト31上に乗り上
った状態で、次の物品2を続いてピックアップする場合
は、セカンドフォーク16とトップフォーク17を更に
右方に移動させる。この結果、最初にピックアップされ
た物品2が図9に想像線で示すように各タイミングベル
ト31上に載置され、これに続いて2個目の物品2が隙
間無くピックアップされることになる。このようにし
て、所望個数の物品2をピックアップした後、各タイミ
ングベルト31を回転停止に制御する。なお、物品2の
ピックアップを行う場合、他方のプレッシャローラ19
aは図9に実線で示すように下方に位置決めされ、各タ
イミングベルト31上に載置された物品2の落下を防止
するためのストッパとして使用される。
【0026】そして、各タイミングベルト31上に指示
された個数、例えば2個の物品2をピックアップする
と、各タイミングベルト31は走行停止に制御される。
次に、図9に示すようにセカンドフォーク16及びトッ
プフォーク17をピッキング装置11内に戻し、次に昇
降手段15を下降制御して物品2を積んだピックアップ
コンベヤ18を下降させる。ピッキング装置11は、集
品コンベヤ23を跨ぐように構成されていて、図9に想
像線で示すように集品コンベヤ23と並ぶ位置でピック
アップコンベヤ18を停止させる。次いで一対のプレッ
シャローラ19a,19bを上方に回動してストッパ作
用を解除し、次に各タイミングベルト31をピックアッ
プ時と同方向に走行させる。この結果、各タイミングベ
ルト31上に積まれていた物品2が集品コンベヤ23上
に移載され、図2を参照して説明した1本の集品コンベ
ヤ23aに搬送される。
【0027】以上に、ピッキング装置11及びピッキン
グ設備Pの構成と作用を説明したが、上記ピッキング装
置11は下記のような注目すべき作用を実施できる。即
ち、上記ピックアップ時の作用を平面から見ると、ピッ
クアップコンベヤ18全体を図10に矢印で示した方向
から物品2側に移動させ、物品2のうち2列までをピッ
クアップすることになる。ところが、実際に指示された
物品数が5個とすれば、物品2Bのうち1個を下ろす必
要がある。このような場合、例えば図10の最下側の物
品2Bを下ろすとすれば、下側の物品2A,2Bをピッ
クアップしたタイミングベルト31をクラッチ付きタイ
ミングプーリ32の駆動によりピックアップ時と逆方向
に走行させる。下側の物品2Bを下ろすと、これを載せ
ていたタイミングベルト31は直ちに停止し、物品2A
はタイミングベルト31上に残される。なお、上側及び
中間の物品2A,2Bをピックアップしたタイミングベ
ルト31は走行停止に制御されるので、下ろされる心配
はない。
【0028】不要な物品2Bを下ろす場合の作用を更に
説明すると、図11に示すように物品2Bを下ろしなが
らピックアップコンベヤ18全体を矢印方向、即ち図示
を省略したピッキング装置11内に引き込むように移動
させる。この移動は、セカンドフォーク16及びトップ
フォーク17を駆動することにより行われる。しかも、
下ろし作業はピックアップコンベヤ18をピッキング装
置11内に引き込みながら行うので、ピックアップから
集品コンベヤ23への移載動作と一致し、作業効率を低
下させることがない。また、各タイミングベルト31の
逆方向への走行や走行停止は個別に行われるので、下ろ
す物品2は特定されない。上記実施例についてみれば、
中央列の物品2Bを下ろすこともでき、上端の物品2B
を下ろすこともできる。
【0029】以下、図13を参照して本発明の第2実施
例を説明する。本実施例と上記第1実施例との相違点
は、昇降手段15の下部に支柱14に沿って昇降するリ
フター42を設けたことにある。リフター42は、ピッ
クアップコンベヤ18によりピックアップされた物品2
を一時的に受けて、支柱14の下部に配設された集品コ
ンベヤ23上に搬送するものである。リフター42は、
コンピュータにより昇降制御されるガイド部材43とエ
ンドレスベルト44等により構成され、エンドレスベル
ト44は回転走行と走行停止に制御できるように構成さ
れている。次に、リフター42の作用について説明する
と、上記のように物品2をピックアップした時点で、リ
フター42をピックアップコンベヤ18の直ぐ下の位置
に位置決めする。次いで、物品2をエンドレスベルト4
4上に移載し、リフター42を集品コンベヤ23に並ぶ
位置に下降させ、次にエンドレスベルト44を駆動する
と、物品2が集品コンベヤ23上に移載される。
【0030】上記構成のピッキング装置11にあって
は、物品2をピックアップコンベヤ18により集品コン
ベヤ23まで運ぶ必要がなく、リフター42上に載せた
段階で次のピッキングに移行することができる。しか
も、リフター42を高速で上下に駆動できるので、ピッ
キング作業をより一層効率的に行うことができる。
【0031】次に、図14及び図15を参照して本発明
の第3実施例を説明する。なお、本実施例はピックアッ
プコンベヤ18に関するものであり、図14及び図15
には要部を図示した。即ち、タイミングベルト31の先
端で、ピックアップ時に物品2の側面に当接する位置に
ピックアップローラ51が設けられている。ピックアッ
プローラ51は本発明でいう回転体に相当するものであ
り、その直径はローラ33dに対し小径に構成されてい
る。ピックアップローラ51は、図示しない動力伝達構
成により、タイミングベルト31用のモータ34の回転
を利用して正逆方向に回転駆動されるようになってい
る。なお、ピックアップローラ51は摩擦係数の高いゴ
ム系材料またはウレタン系の材料により構成されてい
る。
【0032】上記構成のピックアップコンベヤ18にあ
っては、ピックアップローラ51が高速回転するので、
上記した物品2の持ち上げ、タイミングベルト31上へ
の引き上げを高速で行うことができ、ピックアップ効
率、即ちピッキング作業をより一層向上させることがで
きる。
【0033】このように、本発明を適用したピッキング
設備Pは、人手不要で、しかも簡単な構成で物品2を効
率よくピッキングし、集品コンベヤ23上に順次載置す
ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るピ
ッキング装置は、移動枠及び昇降部材を駆動して搬入手
段を所望の物品棚に対応する位置に位置決めし、次いで
搬入手段を物品棚内の物品に当接させ、搬入手段を構成
する回転走行体と物品との摩擦により物品を持ち上げ、
更に回転走行体上に引き上げて搬入し、次に昇降部材を
駆動して集品コンベヤまで運び、集品コンベヤに移載し
て搬送するものである。したがって、物品のピッキング
は回転走行体を物品に当接させ、摩擦により持ち上げる
という簡単な作用で行われることになり、人手不要でピ
ッキング作業を行うことができる。しかも、複数の回転
走行体を単独に正逆回転及び回転停止を制御することに
より、パレット上に積まれていた物品のピッキングを、
面単位の数でなく端数でも可能となり、システム全体が
著しくシンプルとなり、安価に製造できる上にメンテナ
ンスも容易になる。
【0035】更に、本発明に係るピッキング設備は、物
品棚に物品補充手段により物品を補充し、かつ物品棚の
物品取り出し側に敷設したレールに沿って往復動するピ
ッキング装置と、このピッキング装置に備えられ支柱に
沿って昇降する昇降部材と、物品棚内に移動し物品に当
接して摩擦により持ち上げかつ搬入する搬入手段とによ
り物品を搬入し、搬入した物品を集品コンベヤに移載す
るように構成した。したがって、物品棚への物品の補
充、物品棚からの搬入、集品コンベヤへの移載が簡単な
構成でありながら自動的に行われ、物品のピッキング作
業の効率化を図ることができ、人手不要と相まって流通
コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるピッキング装置の構
成を示す概略構成図である。
【図2】ピッキング設備の平面構成を示す概略構成図で
ある。
【図3】ピッキング設備の要部の構成を示す斜視図図で
ある。
【図4】ピッキング装置の構成を示す要部の斜視図であ
る。
【図5】ピッキング装置の構成を示す要部の側面図であ
る。
【図6】物品の持ち上げを示す説明図である。
【図7】物品の持ち上げと搬入を示す説明図である。
【図8】ピッキング作用を示す要部の側面図である。
【図9】物品の移載作用を示す側面図である。
【図10】物品の下ろし作用を示す要部の平面図であ
る。
【図11】物品の下ろし作用を示す要部の説明図であ
る。
【図12】物品の下ろし作用を段階的に示す要部の説明
図である。
【図13】本発明の第2実施例を示すピッキング装置の
概略構成図である。
【図14】本発明の第3実施例を示すピッキング装置の
要部の斜視図である。
【図15】ピッキング装置の要部の側面図である。
【図16】従来のピッキング設備の一例を示す平面図で
ある。
【図17】従来のピッキング設備の一例を示す側面図で
ある。
【図18】従来のピッキング設備の作用を示すフローチ
ヤートである。
【符号の説明】
2 物品 11 ピッキング装置 14 支柱 15 昇降手段 16 セカンドフォーク 17 トップフォーク 18 ピックアップコンベヤ 19a、19b 一対のプレッシャローラ 21 物品棚 22 パレット 23 集品コンベヤ 25 補充ステーション 26 補充スタッカークレーン 31 タイミングベルト 32 クラッチ付きタイミングプーリ 33a〜33f プーリ 34 モータ 35 駆動軸 41a、41b レール 42 リフター 51 ローラ P ピッキング設備

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品棚(21)の物品取り出し側に沿っ
    て移動するピッキング装置(11)であって、 支柱(14)に沿って昇降する昇降部材(15)と、 前記昇降部材(15)と一体に昇降し、かつ前記ピッキ
    ング装置(11)内から前記物品棚(21)内に延長す
    る横動部材(16,17)と、 前記横動部材(16、17)の横動により前記物品棚
    (21)中の前記物品(2)に当接し、回転走行時の摩
    擦により前記物品(2)を引き上げかつ搬入する複数の
    回転走行体(31)を設けた搬入手段(18)と、 前記ピッキング装置(11)内の下部であって、該ピッ
    キング装置(11)の移動方向に沿って敷設され、前記
    搬入手段(18)から移載された前記物品(2)を搬送
    する集品コンベヤ(23)とを備えたことを特徴とする
    ピッキング装置(11)。
  2. 【請求項2】 前記搬入手段(18)と前記集品コンベ
    ヤ(23)との間を昇降し、前記搬入手段(18)によ
    り搬入した物品(2)を一時的に受けて前記集品コンベ
    ヤ(23)に移載する第2の昇降手段(42)を設け、
    該第2の昇降手段(42)による移載期間に前記搬入手
    段(18)が次の物品(2)の搬入作業に移行すること
    を特徴とする請求項1記載のピッキング装置(11)。
  3. 【請求項3】 前記搬入手段(18)に、前記物品
    (2)に回転しながら当接して摩擦により前記物品
    (2)を持ち上げる回転体(51)を設けたことを特徴
    とする請求項1記載のピッキング装置(11)。
  4. 【請求項4】 前記複数の回転走行体(31)を同一方
    向、一部停止、一部逆方向に走行制御することを特徴と
    する請求項1記載のピッキング装置(11)。
  5. 【請求項5】 前記横動部材(17)に、物品(2)を
    搬入する際に物品(2)の移動を規制し、搬入後に物品
    (2)に対しストッパーとして作用する押圧部材(19
    a,19b)を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    ピッキング装置(11)。
  6. 【請求項6】 所望の物品(2)を収納する物品棚(2
    1)と、 前記物品棚(21)に物品(2)を搬送して収納する物
    品補充手段(26)と、 前記物品棚(21)の物品取り出し側に沿って敷設され
    た一対のレール(41a,41b)と、 前記レール(41a,41b)上を走行する請求項1記
    載のピッキング装置(11)とにより構成したことを特
    徴とするピッキング設備(P)。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107428468A (zh) * 2015-04-14 2017-12-01 洛格沃公司 多层储物装置和方法

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