JPH0880696A - メモリカード及びその製造方法 - Google Patents

メモリカード及びその製造方法

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JPH0880696A
JPH0880696A JP6311166A JP31116694A JPH0880696A JP H0880696 A JPH0880696 A JP H0880696A JP 6311166 A JP6311166 A JP 6311166A JP 31116694 A JP31116694 A JP 31116694A JP H0880696 A JPH0880696 A JP H0880696A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 折り曲げにも強くかつ悪環境下における使用
にも耐えることができ、IDカード等多機能化への展開
が容易かつ安価に図り得るメモリカード及びその製造方
法を提供する。 【構成】 平板状の樹脂製基板に対し半導体素子や送受
信素子等の回路素子を実装してなるメモリカードにおい
て、上記回路素子を、上記基板内部に合成樹脂により封
止して配設する。そして、上記基板表面を樹脂製シート
部材より被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICカード、非接触型
カード等のメモリカードに関し、特に折り曲げにも強く
かつ悪環境下における使用にも耐えることができ、ID
カード等多機能化への展開が容易かつ安価に図り得るメ
モリカード及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にメモリカードは、ツーピース型、
カートエッジ型及びICカード等のその他のメモリカー
ドに大別される。本願発明は、特に、IDカード等とし
て使用されるICカードや非接触型カード、無線カー
ド、光カード等のメモリカードを対象とする。これらの
メモリカードは、例えばICカードは、各種金融機関、
流通、企業、医療機関等において使用されており、記憶
容量が磁気カードに比して大きいことを利用して、近年
キャッシュカードの機能と個人情報を記録した機能の双
方を併せ持つものも登場しており、個人情報をも記録し
た運転免許証等への展開も図られている。また、非接触
型カードは、接触型カードと比較して悪環境下における
使用に強みを有することから、作業管理等FA用や鉄
道、車両の運行管理等に利用されている。一方、無線カ
ードは、マイクロウエブや光通信を利用して入退室管理
等のセキュリティシステムに活用されており、今後通勤
・通学定期券や駐車場の精算、高速道路の料金精算、テ
ーマパーク等のレジャー用等IDカード的な活用が図ら
れる方向で開発が進行している。さらに、光カードは、
その大記憶容量(磁気カードの3万倍、ICカードの3
50倍)により、医療データ用等に使用され、将来的に
は電子出版等にも需要拡大が予想されている。
【0003】ところで、このようなメモリカード1は、
一般に図63、64に示すように、従来からある磁気ス
トライプカードと同様のベース(PVC製等)にNC彫
刻等により凹部を形成し、その部分にICチップ30等
を実装することによって形成されていた。この場合、例
えば無線カードであれば、ICチップの他にさらに面状
アンテナや回路用素子類を取付けることによりカードを
形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のメモリカードにあっては、片面側にICチッ
プ等を露出させた形でカードを構成しているため次のよ
うな問題が生じていた。すなわち、まず第1に、チップ
そのものが表面に露出しているため、その使用環境や使
用条件が限定されるという問題があった。そのため、室
外での使用や作業現場での使用は制限され、これをID
カードとして用いることへの大きな障害のひとつとなっ
ていた。また第2に、上述のような構造の場合、カード
折り曲げによる断線や素子脱落の危険があるという問題
があった。さらに、かかる構造ではカード全体の厚みや
重さのバランスを欠くため変形が生じ易いという問題も
あった。このような問題は、メモリカードをIDカード
等の多機能カードとして展開させて行く場合、チップ数
の増加、そしてそれに伴う結線数の増加等によりさらに
顕著となり、従来のメモリカードをそのままIDカード
等として用いることは事実上困難であった。
【0005】一方、上記問題点を解決すべく、ICチッ
プ等を樹脂内に完全封入してカードを形成しようとする
試みもなされているが、製品の厚みにバラツキが生じた
り、製品内部に気泡が残存するなどの問題があり、着想
から試作段階に止まっているのが現状であった。
【0006】本発明は上記課題を解決し、折り曲げにも
強くかつ悪環境における使用にも耐えることができ、I
Dカード等多機能化への展開が容易かつ安価に図り得る
メモリカード及びその製造方法を提供とすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の本発明にあっては、平板状の合成樹脂製
基板に対し半導体素子や送受信素子等の回路素子を実装
してなるメモリカードにおいて、回路素子を基板内部に
合成樹脂により封止して配設する構成としている。この
場合、請求項2の発明では、基板周縁に合成樹脂製フレ
ームを周設し回路素子をフレーム内側に封止して配設し
ており、請求項3の発明のように合成樹脂製フレーム
に、余剰の合成樹脂封止剤の逃げ穴を設けた構成として
も良い。また、請求項4の発明では、基板内部にカード
内スペーサを配設し、カード内スペーサを回路素子と共
に基板内部に封止している。このとき、請求項5,6の
発明のように、カード内スペーサを基板周縁部や中央
部、あるいはその両方に配しても良い。さらに、請求項
7の発明では、基板表面を合成樹脂製シート部材より被
覆した構成としており、請求項8の発明では、合成樹脂
製シ−ト部材が回路素子とカード内スペーサの少なくと
も一方を固定するための接着部を有してなる構成として
いる。また、請求項9の発明では、カード内スペーサが
該カード内スペーサを合成樹脂製シート部材に固定する
ための接着部を有してなる構成となっている。このと
き、請求項10〜12の発明のように、接着部を糊印刷
により形成したり、接着シ−トにより形成したり、点状
に配したりしてもよい。
【0008】また、請求項13の本発明にあっては、平
板状の合成樹脂製基板に対し半導体素子や送受信素子等
の回路素子を実装してなるメモリカードの製造方法であ
って、(a)平板状の下側キャスト板上に合成樹脂製の
シート部材を敷設する工程と、(b)下側キャスト板上
に、当該メモリカードの最終仕上り寸法と略同一の板厚
を有する型スペーサを載せる工程と、(c)下側キャス
ト板上に合成樹脂を注入する工程と、(d)合成樹脂上
に回路素子を実装し、該回路素子を該合成樹脂内に埋設
する工程と、(e)合成樹脂上面に合成樹脂製のシート
部材を敷設する工程と、(f)平板状の上側キャスト板
を合成樹脂及び型スペーサ上に載せ、該上側キャスト板
を上側から押圧する工程と、(g)押圧を保持しつつ合
成樹脂を硬化させる工程と、(h)合成樹脂が硬化した
後、当該硬化樹脂体をキャスト板より取出す工程と、
(i)樹脂体を所定寸法に打ち抜きメモリカード最終製
品を形成する工程とからなる構成としている。
【0009】さらに、請求項14の発明では、(a)平
板状の下側キャスト板上に、当該メモリカードの最終仕
上り寸法と略同一の板厚を有する型スペーサを載せる工
程と、。(b)下側キャスト板上に合成樹脂を注入する
工程と、(c)上記合成樹脂上に回路素子を実装し、該
回路素子を該合成樹脂内に埋設する工程と、(d)平板
状の上側キャスト板を合成樹脂及び型スペーサ上に載
せ、該上側キャスト板を上側から押圧する工程と、
(e)押圧を保持しつつ合成樹脂を硬化させる工程と、
(f)樹脂が硬化した後、当該硬化樹脂体をキャスト板
より取出す工程と、(g)樹脂体を所定寸法に打ち抜き
メモリカード最終製品を形成する工程とからなる構成と
している。
【0010】さらにまた、請求項15の発明では、
(a)平板状の下側キャスト板上に当該メモリカードの
外周を形成するフレーム部材を載せる工程と、(b)下
側キャスト板上に合成樹脂を注入する工程と、(c)合
成樹脂上に回路素子を実装し、該回路素子を該合成樹脂
内に埋設する工程と、(d)平板状の上側キャスト板を
合成樹脂上に載せ、該上側キャスト板を上側から押圧す
る工程と、(e)押圧を保持しつつ合成樹脂を硬化させ
る工程と、(f)合成樹脂が硬化した後、当該硬化樹脂
体をキャスト板より取出す工程と、(g)樹脂体を所定
寸法に打ち抜きメモリカード最終製品を形成する工程と
からなる構成としている。この場合、請求項16の発明
のように、上記硬化樹脂体取出し後、該樹脂体表面に文
字・図形等を印刷する工程をさらに含む構成としてい
る。
【0011】加えて、請求項17の発明では、(a)平
板状の下側キャスト板上に合成樹脂製のシート部材を敷
設する工程と、(b)シート部材上にスペーサ部材を載
せると共にシート部材上に回路素子を実装する工程と、
(c)下側キャスト板上に合成樹脂を注入して回路素子
を該合成樹脂内に埋設する工程と、(d)下側キャスト
板側の面に合成樹脂製のシート部材を取り付けた平板状
の上側キャスト板を注入された合成樹脂及びスペーサ部
材上に載せ、該上側キャスト板を上側から押圧する工程
と、(e)押圧を保持しつつ合成樹脂を硬化させる工程
と、(f)合成樹脂が硬化した後、当該硬化樹脂体をキ
ャスト板より取出す工程と、(g)樹脂体を所定寸法に
打ち抜きメモリカード最終製品を形成する工程とからな
る構成としている。
【0012】この場合、請求項18の発明では、シート
部材上にスペーサ部材を載せる工程において、当該メモ
リカードの最終製品寸法外の位置に配置される第1のス
ペーサ部材と当該メモリカードの最終製品寸法内の位置
に配置される第2のスペーサ部材とをシート部材上に載
せる構成としている。また、請求項19の発明では、シ
ート部材上にスペーサ部材を載せる工程において、当該
メモリカードの最終製品寸法内から最終製品寸法外の位
置に亙って配置されるスペーサ部材をシート部材上に載
せる構成としている。さらに、請求項20の発明にあっ
ては、シート部材上にスペーサ部材を載せる工程におい
て、当該メモリカードの最終製品寸法内から最終製品寸
法外の位置に亙って配置される第1のスペーサ部材と、
当該メモリカードの最終製品寸法内の位置に配置される
第2のスペーサ部材とを上記シート部材上に載せる構成
としている。
【0013】一方、請求項21の発明では、合成樹脂製
シート部材が回路素子とスペーサ部材の少なくとも一方
を固定するための接着部を有してなる構成、請求項22
の発明では、スペーサ部材が該スペーサ部材を合成樹脂
製シート部材に固定するための接着部を有してなる構成
としている。この場合、請求項23〜25の発明のよう
に、接着部を糊印刷により形成したり、接着部を接着シ
−トにより形成したり、接着部を点状に配したりしても
良い。さらに、請求項26の発明では、下側キャスト板
上に合成樹脂製のシート部材を敷設する工程の前に、該
シート部材上の回路素子実装位置とスペーサ部材載置位
置の少なくとも一方に対して接着部を形成する工程をさ
らに含む構成としている。また、請求項27の発明で
は、シート部材上にスペーサ部材を載せると共にシート
部材上に回路素子を実装する工程の前に、スペーサ部材
と回路素子の少なくとも一方を合成樹脂に浸漬する工程
をさらに含む構成としている。加えて、請求項28の発
明では、スペーサ部材を、最終製品が該スペーサ部材と
上側及び下側シート部材とにより当該メモリカードの最
終仕上がり寸法となる厚さに形成した構成、請求項29
の発明では、合成樹脂製シート部材を上側及び下側キャ
スト板の少なくとも一方に吸着固定する構成となってい
る。
【0014】一方、請求項30の本発明にあっては、平
板状の合成樹脂製基板に対し半導体素子や送受信素子等
の回路素子を実装してなるメモリカードの製造用型にお
いて、平板状の下側キャスト板と、該下側キャスト板上
に載置される、当該メモリカードの最終仕上り寸法と同
一の板厚を有するスペーサ部材と、該スペーサ部材上に
載せられる平板状の上側キャスト板より構成されてなる
構成としている。
【0015】この場合、請求項31の発明では、下側キ
ャスト板に回路素子実装位置を示す実装位置表示を設け
た構成、請求項32の発明では、下側キャスト板に最終
製品寸法を示す製品寸法表示を設けた構成、請求項33
の発明では、下側キャスト板を透明部材により形成し、
該下側キャスト板の裏側に回路素子実装位置を示す実装
位置表示を設けた構成、請求項34の発明では、下側キ
ャスト板を透明部材により形成し、該下側キャスト板の
裏側に最終製品寸法を示す製品寸法表示を設けた構成、
請求項35の発明では、下側キャスト板と上側キャスト
板の少なくとも一方に合成樹脂製シート部材を吸着固定
するための吸引穴を設けた構成としている。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。図1は、本発明に係るメモリカードの第
1の実施例の構成を示す図である。当該メモリカード1
はいわゆるIDカードとして使用されるものを想定して
おり、基板2、回路素子3、シート4から構成されてい
る。ここで、基板2は合成樹脂によって形成され、これ
にはポリウレタン系やポリエステル系、ウレタン系、軟
質塩化ビニル系、シリコン系、エストラマ系、ゴム系、
アクリル系、エポキシ系、フッ素系、UV硬化樹脂系、
PPS・POM等のエンプラ系そしてビトロ社(住友3
M社)製ビトロフレックス(商品名)等の合成樹脂が用
いられ、透明でも有色、無色何れであっても良い。
【0017】また、回路素子3は、基板2の内部に合成
樹脂により包み込まれる形で封止されており、その種類
は大きく半導体素子31と受送信素子32に大別され
る。ここで半導体素子31としては、モノリシックIC
やハイブリッドIC、トランジスタ、ダイオード、各種
センサ、抵抗器、コンデンサ、半導体レーザ、液晶、発
光ダイオード、回路素子付フレキシブル板等が用いられ
る。また、受送信素子32としては、コイル状アンテ
ナ、面状アンテナ、光センサ、赤外線センサ、熱セン
サ、バイブレータ等が用いられる。この回路素子3によ
って、所定の個人情報が対応する関連機器との間で授受
され、IDカードとしての機能が果たされる。
【0018】一方、シート4はメモリカード1の表面を
覆ってなる合成樹脂製シート部材であり、メモリカード
1の表面を覆う上側シート41と裏側を覆う下側シート
42とから構成される。このシート4は、製品毎の仕様
に基づき適宜厚みが定められ、概ね0.01〜0.3m
mに形成されている。そして、その素材としては、ポリ
エステルフィルムや合成紙、塩化ビニルシート、ポリカ
ーボネートフィルム等が用いられ、基板2との関係にお
いては、相互接着性の高いものの組合わせが選択され
る。例えばPETのシートに上記ビトロフレックス(商
品名)の組合せ等があげられる。なお、この場合もその
色彩は、透明、無色を含め適宜製品の仕様によって定め
られる。例えば、運転免許証に本メモリカードを適用す
る場合には、上側シ−ト41には、表面側に後にインク
等により書き込み可能な白地のシ−トを用い、下側シ−
ト42には顔写真や記載事項が認識可能なように透明の
シ−トを用いる。またこの場合、基板2を覆いシート部
材としての役割を果たすものであれば、別途シート部材
として明確に認識されるものでなくとも良く、例えば、
基板2をコーティングしてその代替とすることも勿論可
能である 一方、シート表面には各カード仕様に基づく文字がスク
リーン印刷やオフセット印刷、シール印刷、ホットスタ
ンプ等により印刷表示されている。
【0019】図2は、本発明にかかるメモリカードの第
2の実施例の構成を示す図、図3は、その第3の実施例
の構成を示す図である。図2の実施例は、図1に示した
第1の実施例からシート4を省いた構成となっている。
ここでは回路素子3は、基板2の表面から露出しないよ
うに基板2内に封止されている。また、文字等は基板2
表面に直接印刷されている。かかる構成によれば、第1
の実施例のものより簡易かつ安価にメモリカードを製造
することができる。一方、図3の実施例は、第1の実施
例における基板2をフレーム21を用いて形成したもの
である。このフレーム21は、射出成形により、ポリカ
ーボネート、ABS、PPS、POM等により形成され
る。そして、フレーム21を用いたことにより、第1の
実施例のものより曲げやねじりに対する機械的強度の向
上が図られる。なお、この第3の実施例においてもシー
ト4を省いた構成を採用することもでき、その場合図3
のものより簡易かつ安価に製造できることは勿論であ
る。
【0020】次に、本発明にかかるメモリカードの製造
方法について説明する。図4〜図13は当該製造方法の
第1の実施例の工程及び型の構成を説明する図である。
本工程においては、まず第1に下側キャスト板10の表
面に離型剤を塗布し、その上に前述の下側シート42を
構成する下側シート部材11と型スペーサ12を載せる
(図4)。ここで、下側キャスト板10は、10〜20
mm程度の厚さのガラス板又はアクリル等の透明樹脂板
によって構成し、その上面側には下側シート部材11の
位置決め用のガイドポスト15が設けられている。ま
た、下側シート部材11は下側シート42に関して述べ
たようにポリエステルフィルム等によって形成し、その
製品内側面には図4に示すような回路素子実装位置を示
す実装位置表示線13及び最終製品寸法を示す寸法表示
線14が印刷されている。一方、その裏面、即ち製品外
側面には、図5に示すようなカード仕様に基づく表示が
印刷されている。さらに、この下側シート部材11に
は、下側キャスト板10のガイドポスト15と嵌合する
位置決め用ガイド穴16が設けられている。なお、下側
キャスト板10を金属やその他の不透明な合成樹脂で形
成することも勿論可能である。本実施例において、特に
透明剤を用いたのは、透明剤によれば、樹脂封入剤の流
れや気泡の有無、封入状況を直接目視により確認できる
ためである。
【0021】また、下側キャスト板10上には、その周
囲を取り囲むように額縁状の型スペーサ12が載せられ
ている。この型スペーサ12は、当該メモリカード1の
最終仕上り厚さ寸法と同一の厚さに形成されており、こ
れを挟んで樹脂を押圧することにより最終製品が一定の
寸法に仕上るようになっている。但し、ここで言う同一
の厚さとは略同一の厚さの意であり、完全同一の寸法を
必ずしも意味しない。すなわち、型スペーサ12の厚さ
は、理想的条件では勿論最終製品と完全同一寸法で良い
が、実際には基板や封入用樹脂、シート部材等の収縮率
や最終製品の許容寸法等を考慮した上で、この型スペ−
サ12の介在により最終製品が規定の寸法に仕上がる寸
法を採用する。なお、この型スペーサ12もガラス板又
は樹脂によって形成され、下側キャスト板10上に、下
側キャスト板10と一体に形成しても、また別体に形成
して接着しても、さらに成形時に載せるだけのものとし
ても良い。そして、下側キャスト板10と下側シート部
材11の間及び型スペーサ12の表面には製品の型離れ
を考慮して離型剤が塗布されるが、型スペーサ12を、
基板2の樹脂とは付着しないものや、下側キャスト板1
0が樹脂を離型性の良いものであるときには離型剤を省
くことも可能である。
【0022】次に、このように形成した下側キャスト板
10等に対し、図6に示すように、樹脂封入剤17を注
入する。この樹脂封入剤17は先に基板2の素材として
述べたポリウレタン系等の樹脂が用いられ、注入量を自
動的に調節できるNC制御の自動注入機や、バーコー
タ、カーテンコータ等によって注入が行われる。なお、
この場合、樹脂封入剤17の注入量を回路素子3の存在
する部分とそうでない部分とで自動的に調節することも
でき、これにより、さらに効率の良い注入を行うことが
可能となる。
【0023】樹脂封入剤17の注入後回路素子3の実装
が行われる(図7)。この実装工程では、注入した樹脂
封入剤17が硬化する前に、回路素子3を樹脂封入剤1
7の中に埋め込む。これにより回路素子3は、樹脂封入
剤17の内部に封止された状態となる。回路素子3実装
後の様子を上から見たものが図8である。ここでは、下
側シート部材11の実装位置表示線13に沿って、半導
体素子31と送受信素子32が透明樹脂封入剤の中で実
装されている様子が示されている。
【0024】回路素子3の実装が終了すると、次に製品
完成後には上側シート41を形成する上側シート部材1
8が載せられる(図9)。この上側シート部材18にも
下側シート部材11と同様にガイド穴16が設けられて
おり、これとガイドポスト15とが嵌合することにより
位置決めがなされる。上側シート部材18を載せた状態
を上から見たものが図10である。図10よりわかるよ
うに、この上側シート部材18には、カード仕様に基づ
き各種印刷が施されている。
【0025】このように上側シート部材18を載せた
後、その上側に離型剤を塗布して上側キャスト板19が
重ねられる(図11)。この上側キャスト板19は、図
12に示すように、下側キャスト板11と同様、平板状
のガラス板又は透明樹脂板等によって形成される。そし
て、そこには、ガイドポスト15と嵌合する位置決めガ
イド穴20と、樹脂封入剤17から出るガスを抜くた
め、あるいはバキュームを行うためのガス抜き穴22が
設けられている。なお、この場合も、樹脂封入剤17と
離型性の良いものを用いたときには上述の離型剤の塗布
を省くこともできる。
【0026】上側キャスト板19を重ねた後、この上側
キャスト板19が型スペーサ12に当接するように上側
から押圧する。そしてこの押圧を保持しつつ樹脂封入剤
17を硬化させる。これにより、中の樹脂封入剤17は
型スペーサ12の寸法、即ち最終製品寸法の厚さで固化
することになる。なお、この際生じるガスや樹脂封入剤
17中の気泡を押圧による自然排気あるいはバキューム
等による強制排気により先述のガス抜き穴22から抜き
取る。これにより内部にある気泡が取り去られ均一な内
部構造が得られることになる。
【0027】樹脂封入剤17が硬化した後、この硬化し
た中間製品(樹脂体)23を型から取出す。この中間製
品23の様子を示したものが図13である。そして、こ
れを所定寸法に外径抜き加工することによって図1に示
したような完成品が得られることになる。この場合、こ
の外径抜き加工は、プレス加工、ビク抜き加工(トムソ
ン抜き加工。所定形状の刃型を作成しこれを押圧して形
状を抜く加工、メモリカードの場合はその外径に合わせ
た長方形刃型を用いる)、レーザ加工、マシニング加
工、彫刻加工、カッティングマシン加工等種々の加工方
法を採用し得る。このように、完成品を中間製品から外
径抜きすることにより、所定寸法の確保が図られるばか
りでなく、気泡の生じ易い端部を切り落とし、均一な断
面が得やすい中心部のみを製品として活用できることに
なる。なお、本実施例では、6個取りの型を示したが、
型の構成はこれに限らず、さらに多数個取りの型とする
ことは勿論、1個取りの型とすることもできることは言
うまでもない。加えて、型自体の素材も適宜金属を用い
ることができるのは勿論である
【0028】次に本発明に係るメモリカードの製造方法
の第2の実施例について説明する。なお、以下、先の実
施例と同様の部品等については同じ番号にて示し、同様
の工程については簡単に説明するに留める。本方法は先
述のメモリカードの第2の実施例のものを製造する方法
であり、第1の実施例による方法とは異なり、下側及び
上側のシート部材11,18を戴せる工程が存在しな
い。図14〜図22は、当該製造方法の工程及び型の構
成を示す図である。本工程においては、まず下側キャス
ト板10の表面に離型剤を塗布し、型スペーサ12を載
せる。ここで、本工程に使用される下側キャスト板10
もまた、10〜20mm程度のガラス板又は透明樹脂板
によって形成されるが、第1の実施例の場合と異なり実
装位置表示線13や寸法表示線14が、当該キャスト板
10自体に設けられている。これらの表示線13,14
は、本例では、下側キャスト板10の裏側から印刷又は
ケガキ線によって表示されている。
【0029】次に本実施例では、樹脂封入剤17が下側
キャスト板10上に直接注入される(図15)。そして
回路素子3が実装され(図16、17)、その後樹脂封
入剤17の上に離型剤を介して上側キャスト板19が重
ねられる(図18)。本例の場合、上側キャスト板19
には、ガス抜き穴22が設けられており、これによって
樹脂封入剤17中のガス抜きが行われる(図19)。な
お、本例では、上側キャスト板19に、ガイドポスト1
5に嵌合するガイド穴20を設けていないものを用いた
が、これを設けることは勿論差し支えない。
【0030】このように上側キャスト板19が載せられ
た後、適宜これを押圧して樹脂の硬化を待ち(図1
8)、中間製品23(図20)に所定の模様や文字を印
刷する(図21)。この印刷は片面でも両面でもその仕
様により任意に設定でき、スクリーン印刷やオフセット
印刷、シール印刷等により行われる。なお、表面には模
様や文字を表示させる方法は印刷に限らず、塗装やホッ
トスタンプ等種々の手段を採用することもできる。ま
た、型の内側に凹凸を設け、模様等をカード表面に直接
形成することも可能である。
【0031】印刷が終了した後、この中間製品23を外
径抜きすることにより完成品を得る(図22)。この場
合、先の実施例によるものと異なり、基板2の内部に回
路素子3が封入されているだけの構成となっており、シ
ート4は省かれたものとなっている。かかる構成のもの
は、安価であり、製造工程も簡単であるという利点を有
する。
【0032】図23〜図31は、本発明に係るメモリカ
ードの製造方法の第3の実施例における製造工程及び型
の構成を示す図である。本方法は、先述したメモリカー
ドの第3の実施例のものを製造する方法であり、フレー
ム21を戴せる工程が付加されている。本工程にあって
は、フレーム21を用いるため、先の実施例のように型
スペーサ12を用いる必要はなく、そのため第1段階と
して、下側キャスト板10の上にフレーム21を載せる
工程を行う。フレーム21を下側キャスト板10の上に
載せた状態を図23に示す。また、その一部を詳細に示
す断面図(断面AーA)を図24に示す。この場合、図
23に示すように、下側キャスト板10には、フレーム
21の位置決めを行うための位置決めポスト24が設け
られている。また、本例の場合、下側キャスト板10に
ガス抜き穴22が設けられており、フレーム21に設け
たガス抜き穴25と連通されている。
【0033】本例においても続いて樹脂封入剤17が注
入され(図25)、回路素子3が実装される(図26、
27)。そして、上側キャスト板19(図28)が重ね
られ、押圧される(図29)。そして、樹脂硬化後中間
製品23が取出され(図30)、印刷が施されることに
より完成品が得られる(図31)。本実施例の場合、樹
脂封入剤17の注入は図25、26等に示すようにフレ
ーム21の内側に対して行われ、余分の樹脂封入剤17
はガス抜き穴22,25を介してガスと共に排出され
る。また、そのため中間製品23に対する外径抜き工程
は不要となっている。さらに、最後の印刷工程も適宜省
くことも可能であり、上・下のキャスト板10,19に
より成形時に模様や文字を形成することもできる。加え
て、フレーム21にその成形時に刻印を形成しておくこ
とも可能である。
【0034】さらに、本製造方法についての第4の実施
例について説明する。図32〜41は当該製造方法の工
程及び型の構成を示す図である。本方法は先述のメモリ
カードの第4の実施例を製造する方法であり、フレーム
21を使用すると共にシート4をカード表面に施したも
のを製造する方法である。
【0035】本方法では、まず下側キャスト板10上に
フレーム21と下側シート部材11を載せる。フレーム
21及び下側シート部材11を下側キャスト板10上に
載せた状態を図32に、またその一部を詳細に示す図を
図33、34に示す。ここで、下側キャスト板10には
図32に示すように、先の第3の実施例と同様位置決め
ポスト24が設けられている。また、下側シート部材1
1はフレーム21の寸法に合わせ予め所定寸法に加工し
ておく。さらに、フレーム21には、樹脂封入剤17を
押圧した場合の余肉の逃げ穴26が設けられている(図
32、34)。
【0036】本実施例も先の実施例と同様、樹脂封入剤
17の注入(図35)、回路素子3の実装(図36、3
7)がなされ、上側シート部材18が載せられる(図3
8)。そして、上側キャスト板19(図39)が重ねら
れ押圧される(図40)。ここで、本実施例では、キャ
スト押し工程において、樹脂封入剤17の余剰分はフレ
ーム21に設けられた逃げ穴26に流入する。これによ
り、型に特殊な構造を設けることなく余肉部分を吸収で
きる。
【0037】そして、樹脂硬化後中間製品23を取出
し、印刷等を施して完成品が得られる(図41)。この
場合も、フレーム21を用いているため先の第3の実施
例同様中間製品23の外径抜き工程は不要である。な
お、第3、第4の実施例にあっては、型を1個取りのも
のとしたが、ゲート数を増やすことなどにより複数個取
りの型とすることも勿論可能である。
【0038】さらに、本発明に係るメモリカードの製造
方法の第5の実施例について説明する。図42〜図49
は、本実施例による製造工程及び型の構成を示す図であ
る。本実施例は、下側シート部材11上に、回路素子3
及び型スペーサ12の固定用の接着部として、位置決め
及び仮付け用の糊印刷を施したものである。なお、この
接着部としては、本実施例の糊印刷に限られず、接着剤
を塗布する方法や、接着シ−トを打ち抜いて用いる方法
や、接着シ−トでも加熱により接着する所謂熱ボンドに
よるもの等種々の接着方法が適用可能である。この場
合、接着シ−トによれば、容易に強力な接着力が得られ
乾燥工程も不要であると共に、樹脂封入剤をUV硬化さ
せる際に部品の裏に隠れてしまいそれ自体は乾燥硬化す
ることができない状態でも接着力を維持できるという効
果もある。本実施例において使用する下側シート部材1
1は、図42に示すように、裏面(回路素子側)に糊印
刷部50が形成されている。この場合、下側シート部材
11の寸法は、最終製品よりも一回り大きいものに形成
する。例えば、最終製品が85.6×54mmである場
合、下側シート部材11は、115.6×84mmに形
成する。また、この下側シート部材11には、下側キャ
スト板10に対する位置決め用にガイド用切込み60が
設けられている。なお、下側シート部材11の表側の面
には、他の実施例同様所定の文字や模様が印刷される。
【0039】本工程にあっては、まず下側シート部材1
1に糊印刷を施す。この糊印刷部50は、粘着性物質を
インクとして用い、これを所定の模様に印刷し乾燥させ
たものである。本例においては、回路素子3及び型スペ
ーサ12を載せるべき部分にこの糊印刷が施されてい
る。但し、この糊印刷部50(接着部)は、回路素子3
や型スペーサ12側に設けることも可能であり、この場
合それに対応する部分の糊印刷部50(接着部)を適宜
省略することもできる。一方、乾燥は、自然乾燥、熱乾
燥、UV乾燥などにより行われる。このうちUV乾燥
は、乾燥時間も短く、また変形も生じないため、量産工
程として採用するには最適である。なお、糊印刷部50
は、透明でも着色されているものであっても良く、回路
素子3及び型スペーサ12を載せる部分の何れか一方に
のみ施したものであっても良い。
【0040】この糊印刷工程の後、下側キャスト板10
上に下側シート部材11を載せる。そして、下側シート
部材11上にさらに回路素子3及び型スペーサ12を載
せる(図43)。これにより、回路素子3及び型スペー
サ12は、下側シート部材11上で位置決めされると共
に、下側シート部材11上に仮付けされる。なお、回路
素子3と型スペーサ12は何れを先に載せても良く、ま
たこれを同時に載せても差し支えない。
【0041】ここで、本実施例に使用される下側キャス
ト板10は、図44に示すように、キャスト板位置決め
用のガイドポスト51と、下側シート部材11の位置決
め用のガイドピン52と、シート固定用のバキューム穴
53及び上側キャスト板19のガイドピンの逃がし穴5
4を備えた構成となっている。この場合、下側シート部
材11は、ガイドピン52とガイド用切込み60により
位置決めされる。そして、四隅に設けられたバキューム
穴53を介して型の外側から吸引されることにより下側
キャスト板10に吸着、固定される。
【0042】また、本例では型スペーサ12を下側シー
ト部材11上に載せる構成を採る。従って、型スペーサ
12は、上下シート部材11,18と合わせて最終製品
寸法となる厚みに設定されている。例えば、最終製品の
厚みが0.8mm(±80μ)である場合、上下シート
部材11,18をそれぞれ0.1mm、型スペーサ12
を0.6mmに形成する。この場合、糊印刷部50の厚
みも10μ程度あることや合成樹脂の収縮率にも留意す
る必要がある。
【0043】このように下側シート部材11、型スペー
サ12及び回路素子3を下側キャスト板10に載せた後
樹脂封入剤17を注入する(図45)。次に、本実施例
においては、上側キャスト板19に上側シート部材18
を吸着させた上で、上側キャスト板19を下側キャスト
板に重ねる(図46)。そしてこれを押圧し、樹脂硬化
後中間製品23を取出し、最終製品(図49)をプレス
抜きして形成する。
【0044】この場合、図47に示すように、この上側
キャスト板19にも下側キャスト板10と同様、シート
固定用のバキューム穴53が設けられている。そして、
下側シート部材11は、これを介して上側キャスト板1
9に吸着される。また、この上側キャスト板19には、
シート内面のエアを抜くためのエア抜き孔55が設けら
れている。これは、下側シート部材11や上側シート部
材18に設けたシート内面エア抜き用の切込み56に対
応しており、製品内部の空気を抜き、気泡の発生を抑え
るものである。なお、その他にも、上側キャスト板19
には、下側キャスト板19に対応して、ガイドポスト5
1用の嵌合穴57と、上側シート部材18の位置決め用
のガイドピン58と、ガイドピン52の逃がし穴59と
が設けられている(図46)。
【0045】一方、上側シート部材18は、図48に示
すように、他の実施例と同様の表面に所定の文字等を印
刷したシートであるが、本例で用いるものは、ガイドピ
ン58と嵌合する位置決め用のガイド用切込み60と、
ガイドピン52の逃がし用切込み61と、シート内面エ
ア抜き用の切込み56とを備えている。なお、最終製品
をプレス抜きする際には、下側シート部材11または上
側シート部材18のガイド用切込み60を用いて位置決
めを行う。
【0046】本実施例では、下側シート部材11の糊印
刷工程を含めた工程としたが、予め下側シート部材11
に糊印刷を施したものを用いてその工程を省いてもよ
い。その場合には、糊印刷部50には剥離紙を付してゴ
ミなどの付着を予防することが望ましい。また、本実施
例では1個取りの例を示したが、複数個取りとすること
が出来るのは勿論である。
【0047】ところで、さらに加えて、本発明に係るメ
モリカードの第4の実施例について説明する。図50〜
図54は、当該メモリカードの構成及びその製造工程等
を示す図である。なお、先の実施例と同様の構成のもの
は先の実施例に用いた図を参照して説明する。本実施例
によるメモリカードは、図50、51の中間製品の部分
断面図に示すように、その内部に、回路素子3と樹脂封
入剤17に加えてさらにカード内スペーサ71を設けた
構成としたものである。本実施例のメモリカードは、こ
のカード内スペーサ71により、他の実施例のメモリカ
ードよりも強度が高くなっており、曲げやねじりに対す
る剛性が大きいという特徴がある。
【0048】本実施例において使用する下側シート部材
11にも図52に示すように、裏面に糊印刷部50が形
成されているが、本実施例では図42のものに加え、カ
ード内スペーサ71用の糊印刷部501が設けられてい
る。本実施例も先の実施例と同様、糊印刷工程の後、下
側キャスト板10上に下側シート部材11を載せる。こ
こで、本実施例では下側シート部材11上に回路素子3
に加えて、型スペーサ12(第1のスペーサ)及びカー
ド内スペーサ71(第2のスペーサ)を載せる(図5
3)。ここで、型スペーサ12は先述のものと同様のも
のであるが、本実施例ではシート部材間に挟まれる構成
となるため、その厚さ寸法は、樹脂の収縮率等を加味し
た上で下側及び上側シ−ト部材11,18と合わせてカ
ード最終製品寸法となるようになっている。また、カー
ド内スペーサ71は、合成紙やポリカーボネート、PE
T等のポリエステル、塩化ビニル、ステンレス鋼や鉄等
の金属を用いて成形する。一方、その厚みは、型スペー
サ12と同一またはそれよりも薄く形成する。そして、
型スペーサ12と同一とした場合には当該カード内スペ
ーサ71の両面を糊印刷により下側及び上側シート部材
11,18に接着させる。このとき、糊印刷はカード内
スペーサ71側、下側及び上側シート部材11,18の
何れに施してもよい。一方、型スペーサ12よりも薄く
した場合には、下側または上側シート部材11,18と
の間に、例えば0.05mmの隙間を設け樹脂封入剤1
7が流入するように構成する(図51)。なお、下側キ
ャスト板10は、図44に示すものと同じものを用い
る。
【0049】このように下側シート部材11、型スペー
サ12、カード内スペーサ71及び回路素子3を下側キ
ャスト板10に載せた後、図45に示す場合と同様に、
樹脂封入剤17を注入する。次に、本実施例において
も、上側キャスト板19に上側シート部材18を吸着さ
せた上で、上側キャスト板19を下側キャスト板に重ね
る(図54)。そしてこれを押圧し、樹脂硬化後中間製
品23を取出し、最終製品をプレス抜きして形成する。
なお、上側キャスト板19及び上側シート部材18は、
図47、図48と同様のものを用いる。
【0050】このように、本実施例によるメモリカード
によれば、カード内スペーサ71の剛性及びその弾性に
よる形状維持力により、ねじり等により回路素子3が塑
性変形してメモリカードそのものが変形してしてしまう
ことを防止することができる。
【0051】また、上述の型スペーサ12及びカード内
スペーサ71の他にもスペーサの配置については次のよ
うな変形例も考えられる。図55〜58はその構成を示
す図である。ここで、図55,56は、最終製品の外形
寸法の内外に亙ってスペ−サ72を配したものを示して
いる。すなわち、上述の型スペーサ12及びカード内ス
ペーサ71を一体化したような形態となっている。ま
た、図57,58は、最終製品の外形寸法の内外に亙っ
て第1のスペ−サ72を配すると共にメモリカード中央
部に第2のスペ−サ73を配したものを示している。こ
れらの場合、スペ−サ72は、例えば最終製品の外形寸
法より約5mm程度大きく作られており、はみ出た部分は
最終製品外形を抜く時に切断される。また、このため最
終製品においては、その外周及び外周から若干内側にい
たる部分(周縁部)にスペ−サ72により外枠状の部分
が形成されることになる。このような構成をとることに
より、図55,56のものでは、図53に示すものに比
べ、外周に至るまで剛性の高いメモリカードが得られる
と共に、スペ−サ材料費の節約や、型の小型化を図るこ
とができるという効果がある。また、図57,58のも
のでは、さらに樹脂封入剤を節約できると共に、メモリ
カード全体の剛性や弾性を高め、カード表面の平面度を
向上させることができるという効果がある。
【0052】ところで、かかる構成によりメモリカード
を製造する方法として次のような例も挙げられる。ひと
つは回路素子3やスペ−サ72,73を予め樹脂封入剤
に漬けてから(リップ処理)下側シート部材11上に載
せる方法で、またひとつは、図59〜62に示すよう
に、点状に配した糊印刷部50により回路素子3等を仮
付けする方法である。
【0053】ここで、先に示したような、回路素子3等
を樹脂封入剤17の中に埋め込んだり、回路素子3等を
下側シート部材11上に載せてから樹脂封入剤17を注
入したりする方法では、回路素子3、特に受送信素子3
2のコイル内の空気がコイル内に押し込まれてしまい十
分抜けきれないという問題もあった。また、これを抜く
ために強い吸引を行うと樹脂封入剤17も共に吸引して
しまい、寸法精度が得られないという事態も生じてい
た。そこで、回路素子3やスペ−サ72,73を予め樹
脂封入剤に漬け、部材内部の空気や表面に残りがちな気
泡を予め取り去ることとしたのが本例である。これによ
り、メモリカード内部に残された空気そのものが少なく
なると共に、残っている空気も回路素子3の内部等に押
し込まれてしまう前に気泡となって表面近くに出てくる
ため、メモリカード内の空気を十分に除去することがで
きるようになるという効果がある。なお、このリップ処
理を回路素子3やスペ−サ72,73の何れか一方のみ
に施すことにしても良いことは勿論である。
【0054】一方、先に糊印刷部50を用いたメモリカ
ードの製造方法を示したが、先の糊印刷部50は帯状に
設けられているため、メモリカードが回路素子3のコイ
ルに沿って曲げられた場合には、コイルの塑性変形に伴
い、そこに付着しているコイルが糊印刷部50から剥れ
て浮いてしまうという事態も生じていた。このような場
合、コイルそしてカード自体に変形を生じるのみなら
ず、カードの送受信機能をも損なう場合もあるという問
題もあった。そこで、図59〜62に示すように、糊印
刷部50を点状に配することとし、その量を回路素子3
の仮付けに必要な最小限にとどめ、点在する糊印刷部5
0の間は回路素子3を樹脂封入剤にて固めるようにした
のが本例である。これにより、点在する糊印刷部50の
間に樹脂が回って回路素子3を包み込むため、回路素子
3の変形やカードの曲げによって回路素子3が浮いてし
まうことを防止することができる。また、たとえ糊印刷
部50において回路素子3が剥れてもわずかな剥れにと
どまるためその影響は生じない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の本発明に
係るメモリカードによれば、回路素子をカード基板内に
合成樹脂により封止する構成としたことにより、カード
曲げによる断線やチップ露出により使用条件が制限され
ることがないという効果がある。また、カード自体の薄
型化も可能であり、チップ自体が薄くなれば、その分薄
いカードを自在に製造し得るという効果もある。この場
合、請求項2,3の発明では、合成樹脂性フレームやス
ペーサにより、より強度が高まると共に、それらの弾性
により、形状維持力が向上するという効果がある。ま
た、請求項4の発明では、封止剤の逃げ穴により、押圧
された余剰の封止剤によって、シート部材内部が膨らみ
の寸法に狂いが生じたり、押圧工程においてカードを十
分に押圧できないなど不都合を解決できるという効果が
ある。一方、請求項5,6の発明では、スペ−サ材料費
の節約や、型の小型化が図れると共に、樹脂封入剤の節
約や、メモリカード全体の剛性・弾性及びカード表面の
平面度の向上をも図ることができるという効果がある。
【0056】さらに、請求項7の発明のようにその表面
にシートを施したものにあっては、回路素子が表面に露
出することがなく、カード使用環境を制限されないとい
う効果が特に顕著である。また、シートに別途印刷を施
すことができるため、カード上への表示を容易に行うこ
とができ、従って、カードのデザイン性の幅が大幅に広
がるという効果をも生じる。さらに、特に、両面側共に
シートを施したものにあっては、両面において同様の機
械的強度、弾性率、伸縮率を呈するため、温度や湿度の
変化に伴う変化が生じにくいという効果がある。
【0057】加えて、請求項8の発明では、接着部を設
けたことにより、回路素子実装工程等における回路素子
やカード内スペ−サの位置決めや固定が容易となり、製
造時間や製造コストの低減が図れるという効果がある。
この場合、請求項9の発明のように、カードスペ−サ側
に接着部を設けても同様の効果があると共に、予め接着
部のある部品を別途用意することもでき、作業効率も良
いという効果もある。また、請求項10の発明のよう
に、接着部を糊印刷とすることにより製造工程中に印刷
工程を設けることなどにより容易に接着部を形成するこ
とができ、請求項11の発明のように、接着シ−トを用
いることにより簡単に強力な接着力を得ることができ
る。さらに、接着部を点状に配することにより、点在す
る糊印刷部の間に樹脂が回って回路素子を包み込むた
め、回路素子の変形やカードの曲げによって回路素子が
浮いてしまうことを防止することができるという効果が
ある。
【0058】一方、請求項13〜15、17の本発明に
よるメモリカード製造方法によれば、上記のようなカー
ドを効率良く量産でき、大幅なコストダウンを図ること
ができるという効果がある。特に、請求項13,14の
ように、型スペーサを使用することにより、カード厚さ
を均一にかつ正確な寸法に保つことができ、また、キャ
スト板による押圧により製品の平坦度も良好となるとい
う効果もある。その一方で、請求項15のようにフレー
ムを用いたものでは、上記型スペーサを省くこともでき
る。ここで、請求項16の発明では、樹脂体への印刷工
程により、カードに任意の文字や模様を印刷することが
可能となる。また、請求項17の発明では、シート部材
間にスペ−サ部材を挟むことにより、カード厚を均一に
保つのみならず、カード内部にスペーサを有する剛性・
弾性の高いカードを容易かつ正確に作れるという効果を
有する。この場合、請求項18〜20の発明では、請求
項4〜6のメモリカードを容易かつ正確に作れるという
効果を有する。
【0059】加えて、請求項21〜26の発明では接着
部を設けたシート部材を用いて製造することから、先述
の請求項8〜12の場合と同様に、回路素子等の固定が
容易にできるという効果がある。さらに請求項27の発
明では、予め合成樹脂への浸漬を行うためカード内部の
気泡発生を防止することができる。また、請求項28の
発明では、最終製品寸法を確保できるという効果があ
る。さらに、請求項29の発明では、シート部材をキャ
スト板に固定できるので、製造工程が簡略化でき、製品
不良も低減できるという効果がある。
【0060】次に、請求項30のメモリカード製造用型
によれば、上述の工程を実施し、上述のカードを容易に
製造できるという効果がある。特に、スペーサ部材によ
り、カードの厚み寸法を正確に形成できるという効果が
ある。また、請求項31〜35の発明では、寸法表示線
により、回路素子の実装や、最終製品の打ち抜きが容易
かつ正確に行えるという効果がある。特に、透明部材で
キャスト板を形成し裏側から寸法表示線を施したもの
は、製品表面に影響を与えずかつ線自体の耐久性も良い
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメモリカードの第1の実施例の構
造を示す図である。
【図2】本発明に係るメモリカードの第2の実施例の構
造を示す図である。
【図3】本発明に係るメモリカードの第3の実施例の構
造を示す図である。
【図4】本発明に係るメモリカードの製造方法の第1の
実施例の型スペーサ・下側シート載せ工程を示す図であ
る。
【図5】本発明に係るメモリカードの製造方法の第1の
実施例に使用する下側シート部材を裏側から見た図であ
る。
【図6】本発明に係るメモリカードの製造方法の第1の
実施例の樹脂封入剤注入工程を示す図である。
【図7】本発明に係るメモリカードの製造方法の第1の
実施例の回路素子実装工程を示す図である。
【図8】本発明に係るメモリカードの製造方法の第1の
実施例において回路素子実装工程後の様子を上から見た
図である。
【図9】本発明に係るメモリカードの製造方法の第1の
実施例の上側シート載せ工程を示す図である。
【図10】本発明に係るメモリカードの製造方法の第1
の実施例の上側シートを載せた後の様子を上から見た図
である。
【図11】本発明に係るメモリカードの製造方法の第1
の実施例のキャスト押し工程を示す図である。
【図12】本発明に係るメモリカードの製造方法の第1
の実施例の上側キャスト板の構成を示す図である。
【図13】本発明に係るメモリカードの製造方法の第1
の実施例の中間製品を示す図である。
【図14】本発明に係るメモリカードの製造方法の第2
の実施例の型スペーサ載せ工程を示す図である。
【図15】本発明に係るメモリカードの製造方法の第2
の実施例の樹脂封入剤注入工程を示す図である。
【図16】本発明に係るメモリカードの製造方法の第2
の実施例の回路素子実装工程を示す図である。
【図17】本発明に係るメモリカードの製造方法の第2
の実施例において回路素子実装工程後の様子を上から見
た図である。
【図18】本発明に係るメモリカードの製造方法の第2
の実施例のキャスト押し工程を示す図である。
【図19】本発明に係るメモリカードの製造方法の第2
の実施例の上側キャスト板の構成を示す図である。
【図20】本発明に係るメモリカードの製造方法の第2
の実施例の中間製品を示す図である。
【図21】本発明に係るメモリカードの製造方法の第2
の実施例の中間製品に印刷を施した後の様子を示す図で
ある。
【図22】本発明に係るメモリカードの製造方法の第2
の実施例による完成品を示す図である。
【図23】本発明に係るメモリカードの製造方法の第3
の実施例のフレーム載せ工程を示す図である。
【図24】図23のA−A線に沿った断面図である。
【図25】本発明に係るメモリカードの製造方法の第3
の実施例の樹脂封入剤注入工程を示す図である。
【図26】本発明に係るメモリカードの製造方法の第3
の実施例の回路素子実装工程を示す図である。
【図27】本発明に係るメモリカードの製造方法の第3
の実施例において回路素子実装工程後の様子を上から見
た図である。
【図28】本発明に係るメモリカードの製造方法の第3
の実施例の上側キャスト板の構成を示す図である。
【図29】本発明に係るメモリカードの製造方法の第3
の実施例のキャスト押し工程を示す図である。
【図30】本発明に係るメモリカードの製造方法の第3
の実施例の中間製品を示す図である。
【図31】本発明に係るメモリカードの製造方法の第3
の実施例による完成品を示す図である。
【図32】本発明に係るメモリカードの製造方法の第4
の実施例のフレーム載せ工程を示す図である。
【図33】図32のA−A線に沿った断面図である。
【図34】図32のB部の詳細を示す図である。
【図35】本発明に係るメモリカードの製造方法の第4
の実施例の樹脂封入剤注入工程を示す図である。
【図36】本発明に係るメモリカードの製造方法の第4
の実施例の回路素子実装工程を示す図である。
【図37】本発明に係るメモリカードの製造方法の第4
の実施例の上側シート載せ工程を示す図である。
【図38】本発明に係るメモリカードの製造方法の第4
の実施例において回路素子実装工程後の様子を上から見
た図である。
【図39】本発明に係るメモリカードの製造方法の第4
の実施例の上側キャスト板の構成を示す図である。
【図40】本発明に係るメモリカードの製造方法の第4
の実施例のキャスト押し工程を示す図である。
【図41】本発明に係るメモリカードの製造方法の第4
の実施例による完成品を示す図である。
【図42】本発明に係るメモリカードの製造方法の第5
の実施例の下側シート部材の構成を示す図である。
【図43】本発明に係るメモリカードの製造方法の第5
の実施例の下側キャスト板上に下側シート部材、型スペ
ーサ及び回路素子を載せた状態を示す図である。
【図44】本発明に係るメモリカードの製造方法の第5
の実施例の下側キャスト板の構成を示す図である。
【図45】本発明に係るメモリカードの製造方法の第5
の実施例の樹脂封入剤注入工程を示す図である。
【図46】本発明に係るメモリカードの製造方法の第5
の実施例において上側キャスト板を下側キャスト板に載
せる工程を示す図である。
【図47】本発明に係るメモリカードの製造方法の第5
の実施例の上側キャスト板の構成を示す図である。
【図48】本発明に係るメモリカードの製造方法の第5
の実施例の上側シート部材の構成を示す図である。
【図49】本発明に係るメモリカードの製造方法の第5
の実施例による完成品を示す図である。
【図50】本発明に係るメモリカードの第4の実施例の
中間製品の部分断面図である。
【図51】本発明に係るメモリカードの第4の実施例の
異なる態様のものの中間製品の部分断面図である。
【図52】本発明に係るメモリカードの第4の実施例の
製造に用いる下側シート部材の構成を示す図である。
【図53】本発明に係るメモリカードの第4の実施例の
製造に用いる下側キャスト板上に下側シート部材、型ス
ペーサ、カード内スペーサ及び回路素子を載せた状態を
示す図である。
【図54】本発明に係るメモリカードの第4の実施例の
製造において上側キャスト板を下側キャスト板に載せる
工程を示す図である。
【図55】型スペーサやカード内スペーサの配置の変形
例を示す図である。
【図56】図55のものの部分拡大断面図である。
【図57】型スペーサやカード内スペーサの配置の他の
変形例を示す図である。
【図58】図57のものの部分拡大断面図である。
【図59】型スペーサやカード内スペーサの配置の図55
の変形例を、点状の糊印刷を施したシ−ト部材を用いて
構成したものを示す図である。
【図60】図59のものの部分拡大断面図である。
【図61】型スペーサやカード内スペーサの配置の図57
の変形例を、点状の糊印刷を施したシ−ト部材を用いて
構成したものを示す図である。
【図62】図61のものの部分拡大断面図である。
【図63】従来のメモリカードの構造を示す図である。
【図64】図63のA−A線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 メモリカード 2 基板 3 回路素子 4 シート 10 下側キャスト板 11 下側シート部材 12 型スペーサ 13 実装位置表示線 14 寸法表示線 15 ガイドポスト 16 ガイド穴 17 樹脂封入剤 18 上側シート部材 19 上側キャスト板 20 ガイド穴 21 フレーム 22 ガス抜き穴 23 中間製品 24 位置決めポスト 25 ガス抜き穴 50 糊印刷部(接着部) 53 バキューム穴(吸引穴) 71 カード内スペーサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の本発明にあっては、平板状の合成樹脂製
基板に対し半導体素子や送受信素子等の回路素子を実装
してなるメモリカードにおいて、上記回路素子を上記合
成樹脂基板の内部に封止状に配設し、上記基板の上下両
表面を合成樹脂製シート部材にて被覆する構成としてい
る。この場合、請求項2の発明では、上記回路素子を基
板内部に封止する合成樹脂として、エポキシ系やUV硬
化系の樹脂が主として用いられ、また、上記基板表面を
被覆する合成樹脂製シート部材として、ポリエステルフ
ィルムや塩化ビニルシートやポリカーボネートフィルム
が主として用いられる構成としている。また請求項3の
発明では、上記合成樹脂製シート部材の厚みを約0.1
mmとし、これを上記基板の両表面に被覆した全体の厚
みを約0.76mm前後としてなる構成としている。ま
た請求項4の発明では、基板内部にカード内スペーサを
配設し、カード内スペーサを回路素子と共に基板内部に
封止している。このとき、請求項5〜7の発明のよう
に、カード内スペーサを基板周縁部や中央部、あるいは
その両方に配しても良い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また請求項8の発明では、基板周縁に合成
樹脂製フレームを周設し回路素子をフレーム内側に封止
状に配設した構成としている。また請求項9の発明で
は、上記カード内スペーサは、素材としてポリカーボネ
ートやポリエステル等の合成樹脂が主として用いられ、
その上下面に上記合成樹脂製シート部材に固定するため
の接着部を有する構成となっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】加えて、請求項10の発明では、(a)平
板状の下側キャスト板上に合成樹脂のシート部材を敷設
する工程と、(b)上記下側キャスト板上に、当該メモ
リカードの最終仕上り寸法より微少薄くした板厚を有す
る型スペーサを載せる工程と、(c)上記下側キャスト
板上に合成樹脂を注入する工程と、(d)上記合成樹脂
上に回路素子を実装し、該回路素子を該合成樹脂内に埋
設する工程と、(e)上記合成樹脂上面に合成樹脂製の
シート部材を敷設する工程と、(f)平板状の上側キャ
スト板を上記合成樹脂及び上記型スペーサ上に載せ、該
上側キャスト板を上側から押圧する工程と、(g)上記
押圧を保持しつつ合成樹脂を硬化させる工程と、(h)
上記合成樹脂が硬化した後、当該硬化樹脂体を上記キャ
スト板より取出す工程と、(i)上記樹脂体を所定寸法
に打ち抜きメモリカード最終製品を形成する工程とから
なる構成としている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】加えて、請求項11の発明では、(a)平
板状の下側キャスト板上に合成樹脂製のシート部材を敷
設する工程と、(b)シート部材上にスペーサ部材を載
せると共にシート部材上に回路素子を実装する工程と、
(c)下側キャスト板上に合成樹脂を注入して回路素子
を該合成樹脂内に埋設する工程と、(d)下側キャスト
板側の面に合成樹脂製のシート部材を取り付けた平板状
の上側キャスト板を注入された合成樹脂及びスペーサ部
材上に載せ、該上側キャスト板を上側から押圧する工程
と、(e)押圧を保持しつつ合成樹脂を硬化させる工程
と、(f)合成樹脂が硬化した後、当該硬化樹脂体をキ
ャスト板より取出す工程と、(g)樹脂体を所定寸法に
打ち抜きメモリカード最終製品を形成する工程とからな
る構成としている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】この場合、請求項12の発明では、シート
部材上にスペーサ部材を載せる工程において、当該メモ
リカードの最終製品寸法外の位置に配置される第1のス
ペーサ部材と当該メモリカードの最終製品寸法内の位置
に配置される第2のスペーサ部材とをシート部材上に載
せる構成としている。また、請求項13の発明では、シ
ート部材上にスペーサ部材を載せる工程において、当該
メモリカードの最終製品寸法内から最終製品寸法外の位
置に亙って配置されるスペーサ部材をシート部材上に載
せる構成としている。さらに、請求項14の発明にあっ
ては、シート部材上にスペーサ部材を載せる工程におい
て、当該メモリカードの最終製品寸法内から最終製品寸
法外の位置に亙って配置される第1のスペーサ部材と、
当該メモリカードの最終製品寸法内の位置に配置される
第2のスペーサ部材とを上記シート部材上に載せる構成
としている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】一方、請求項15の発明では、合成樹脂製
シート部材が回路素子とスペーサ部材の少なくとも一方
を固定するための接着部を有してなる構成とし、また請
求項16の発明では、スペーサ部材が該スペーサ部材を
合成樹脂製シート部材に固定するための接着部を有して
なる構成としている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】また、本例では型スペーサ12を下側シー
ト部材11上に載せる構成を採る。従って、型スペーサ
12は、上下シート部材11,18と合わせて最終製品
寸法となる厚みに設定されている。例えば、最終製品の
厚みが約0.8mm(±80μ)以内である場合、上下
シート部材11,18をそれぞれ0.1mm、型スペー
サ12を約0.6mm位に形成する。この場合、糊印刷
部50の厚みも10μ程度あることや合成樹脂の収縮率
にも留意する必要がある。なお、JIS規格によれば、
上記最終製品の厚みは、0.76mmとされ、本発明者
の実験によれば、これとほぼ同厚さの最終製品が得られ
た。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の本発明に
係るメモリカードによれば、回路素子をカード基板内に
合成樹脂により封止する構成としたことにより、カード
曲げによる断線やチップ露出により使用条件が制限され
ることがないという効果がある。また、カード自体の薄
型化も可能であり、チップ自体が薄くなれば、その分薄
いカードを自在に製造し得るという効果もある。さら
に、基板の両表面には樹脂シートを施してあることか
ら、回路素子が表面に露出することがなく、カード使用
環境を制限されないという効果が特に顕著である。ま
た、シートに別途印刷を施すことができるため、カード
上への表示を容易に行うことができ、従って、カードの
デザイン性の幅が大幅に広がるという効果をも生じる。
特に、両面シートによって同様の機械的強度、弾性率、
伸縮率を呈するため、温度や湿度の変化に伴う変化が生
じにくいという効果がある。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】この場合、請求項4の発明では、スペーサ
により、より強度が高まると共に、それらの弾性によ
り、形状維持力が向上するという効果がある。一方、請
求項5〜7の発明では、スペーサ材料費の節約や、型の
小型化が図れると共に、樹脂封入剤の節約や、メモリカ
ード全体の剛性・弾性及びカード表面の平面度の向上を
も図ることができるという効果がある。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】また請求項8の発明では、合成樹脂性フレ
ームにより、より強度が高まると共に、それらの弾性に
より、形状維持力が向上するという効果がある。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】加えて、請求項9の発明では、接着部を設
けたことにより、回路素子実装工程等における回路素子
やカード内スペーサの位置決めや固定が容易となり、製
造時間や製造コストの低減が図れ、かつ予め接着部のあ
る部品を別途用意することもでき、作業効率も良いとい
う効果もある。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】また、請求項10又は11の発明では、シ
ート部材間にスペーサ部材を挟むことにより、カード厚
を均一に保つのみならず、カード内部にスペーサを有す
る剛性・弾性の高いカードを容易かつ正確に作れるとい
う効果を有する。この場合、請求項12〜14の発明で
は、請求項4〜7のメモリカードを容易かつ正確に作れ
るという効果を有する。加えて、請求項15・16の発
明では接着部を設けたシート部材を用いて製造すること
から、先述の請求項9の場合と同様に、回路素子等の固
定が容易にできるという効果がある。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】削除

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の合成樹脂製基板に対し半導体素
    子や送受信素子等の回路素子を実装してなるメモリカー
    ドにおいて、上記回路素子を、上記基板内部に合成樹脂
    により封止して配設することを特徴とするメモリカー
    ド。
  2. 【請求項2】 上記基板周縁に合成樹脂製フレームを周
    設し、上記回路素子を、該フレーム内側に封止して配設
    することを特徴とする請求項1に記載のメモリカード。
  3. 【請求項3】 上記合成樹脂製フレームは、余剰の合成
    樹脂封止剤の逃げ穴を有することを特徴とする請求項2
    に記載のメモリカード。
  4. 【請求項4】 上記基板内部にカード内スペーサを配設
    し、該カード内スペーサを上記回路素子と共に上記基板
    内部に封止することを特徴とする請求項1に記載のメモ
    リカード。
  5. 【請求項5】 上記カード内スペーサを上記基板周縁部
    に配したことを特徴とする請求項4に記載のメモリカー
    ド。
  6. 【請求項6】 上記カード内スペーサを上記基板周縁部
    及び中央部に配したことを特徴とする請求項4に記載の
    メモリカード。
  7. 【請求項7】 上記基板表面を合成樹脂製シート部材よ
    り被覆してなることを特徴とする請求項1〜6に記載の
    メモリカード。
  8. 【請求項8】 上記合成樹脂製シ−ト部材は、上記回路
    素子と上記カード内スペーサの少なくとも一方を固定す
    るための接着部を有してなることを特徴とする請求項7
    に記載のメモリカード。
  9. 【請求項9】 上記カード内スペーサは、該カード内ス
    ペーサを上記合成樹脂製シート部材に固定するための接
    着部を有してなることを特徴とする請求項7に記載のメ
    モリカード。
  10. 【請求項10】 上記接着部を糊印刷により形成したこ
    とを特徴とする請求項8または9に記載のメモリカー
    ド。
  11. 【請求項11】 上記接着部を接着シ−トにより形成し
    たことを特徴とする請求項8または9に記載のメモリカ
    ード。
  12. 【請求項12】 上記接着部を点状に配したことを特徴
    とする請求項8〜11に記載のメモリカード。
  13. 【請求項13】 平板状の合成樹脂製基板に対し半導体
    素子や送受信素子等の回路素子を実装してなるメモリカ
    ードの製造方法であって下記工程からなるもの。 (a)平板状の下側キャスト板上に合成樹脂製のシート
    部材を敷設する工程。 (b)上記下側キャスト板上に、当該メモリカードの最
    終仕上り寸法と略同一の板厚を有する型スペーサを載せ
    る工程。 (c)上記下側キャスト板上に合成樹脂を注入する工
    程。 (d)上記合成樹脂上に回路素子を実装し、該回路素子
    を該合成樹脂内に埋設する工程。 (e)上記合成樹脂上面に合成樹脂製のシート部材を敷
    設する工程。 (f)平板状の上側キャスト板を上記合成樹脂及び上記
    型スペーサ上に載せ、該上側キャスト板を上側から押圧
    する工程。 (g)上記押圧を保持しつつ合成樹脂を硬化させる工
    程。 (h)上記合成樹脂が硬化した後、当該硬化樹脂体を上
    記キャスト板より取出す工程。 (i)上記樹脂体を所定寸法に打ち抜きメモリカード最
    終製品を形成する工程。
  14. 【請求項14】 平板状の合成樹脂製基板に対し半導体
    素子や送受信素子等の回路素子を実装してなるメモリカ
    ードの製造方法であって下記工程からなるもの。 (a)平板状の下側キャスト板上に、当該メモリカード
    の最終仕上り寸法と略同一の板厚を有する型スペーサを
    載せる工程。 (b)上記下側キャスト板上に合成樹脂を注入する工
    程。 (c)上記合成樹脂上に回路素子を実装し、該回路素子
    を該合成樹脂内に埋設する工程。 (d)平板状の上側キャスト板を上記合成樹脂及び上記
    型スペーサ上に載せ、該上側キャスト板を上側から押圧
    する工程。 (e)上記押圧を保持しつつ合成樹脂を硬化させる工
    程。 (f)上記樹脂が硬化した後、当該硬化樹脂体を上記キ
    ャスト板より取出す工程。 (g)上記樹脂体を所定寸法に打ち抜きメモリカード最
    終製品を形成する工程。
  15. 【請求項15】 平板状の合成樹脂製基板に対し半導体
    素子や送受信素子等の回路素子を実装してなるメモリカ
    ードの製造方法であって下記工程からなるもの。 (a)平板状の下側キャスト板上に当該メモリカードの
    外周を形成するフレーム部材を載せる工程。 (b)上記下側キャスト板上に合成樹脂を注入する工
    程。 (c)上記合成樹脂上に回路素子を実装し、該回路素子
    を該合成樹脂内に埋設する工程。 (d)平板状の上側キャスト板を上記合成樹脂上に載
    せ、該上側キャスト板を上側から押圧する工程。 (e)上記押圧を保持しつつ合成樹脂を硬化させる工
    程。 (f)上記合成樹脂が硬化した後、当該硬化樹脂体を上
    記キャスト板より取出す工程。 (g)上記樹脂体を所定寸法に打ち抜きメモリカード最
    終製品を形成する工程。
  16. 【請求項16】 上記硬化樹脂体取出し後、該樹脂体表
    面に文字・図形等を印刷する工程をさらに含むことを特
    徴とする請求項14、15に記載のメモリカードの製造
    方法。
  17. 【請求項17】 平板状の合成樹脂製基板に対し半導体
    素子や送受信素子等の回路素子を実装してなるメモリカ
    ードの製造方法であって下記工程からなるもの。 (a)平板状の下側キャスト板上に合成樹脂製のシート
    部材を敷設する工程。 (b)上記シート部材上にスペーサ部材を載せると共
    に、上記シート部材上に回路素子を実装する工程。 (c)上記下側キャスト板上に合成樹脂を注入して上記
    回路素子を該合成樹脂内に埋設する工程。 (d)上記下側キャスト板側の面に合成樹脂製のシート
    部材を取り付けた平板状の上側キャスト板を、注入され
    た合成樹脂及び上記スペーサ部材上に載せ、該上側キャ
    スト板を上側から押圧する工程。 (e)上記押圧を保持しつつ合成樹脂を硬化させる工
    程。 (f)上記合成樹脂が硬化した後、当該硬化樹脂体を上
    記キャスト板より取出す工程。 (g)上記樹脂体を所定寸法に打ち抜きメモリカード最
    終製品を形成する工程。
  18. 【請求項18】 上記シート部材上にスペーサ部材を載
    せる工程において、当該メモリカードの最終製品寸法外
    の位置に配置される第1のスペーサ部材と当該メモリカ
    ードの最終製品寸法内の位置に配置される第2のスペー
    サ部材とを上記シート部材上に載せることを特徴とする
    請求項17に記載のメモリカードの製造方法。
  19. 【請求項19】 上記シート部材上にスペーサ部材を載
    せる工程において、当該メモリカードの最終製品寸法内
    から最終製品寸法外の位置に亙って配置されるスペーサ
    部材を上記シート部材上に載せることを特徴とする請求
    項17に記載のメモリカードの製造方法。
  20. 【請求項20】 上記シート部材上にスペーサ部材を載
    せる工程において、当該メモリカードの最終製品寸法内
    から最終製品寸法外の位置に亙って配置される第1のス
    ペーサ部材と、当該メモリカードの最終製品寸法内の位
    置に配置される第2のスペーサ部材とを上記シート部材
    上に載せることを特徴とする請求項17に記載のメモリ
    カードの製造方法。
  21. 【請求項21】 上記合成樹脂製シート部材は、上記回
    路素子と上記スペーサ部材の少なくとも一方を固定する
    ための接着部を有してなることを特徴とする請求項17
    〜20に記載のメモリカードの製造方法。
  22. 【請求項22】 上記スペーサ部材は、該スペーサ部材
    を上記合成樹脂製シート部材に固定するための接着部を
    有してなることを特徴とする請求項17〜20に記載の
    メモリカード。
  23. 【請求項23】 上記接着部を糊印刷により形成したこ
    とを特徴とする請求項21または22に記載のメモリカ
    ードの製造方法。
  24. 【請求項24】 上記接着部を接着シ−トにより形成し
    たことを特徴とする請求項21または22に記載のメモ
    リカードの製造方法。
  25. 【請求項25】 上記接着部を点状に配したことを特徴
    とする請求項21〜24に記載のメモリカードの製造方
    法。
  26. 【請求項26】 下側キャスト板上に合成樹脂製のシー
    ト部材を敷設する上記工程の前に、該シート部材上の回
    路素子実装位置とスペーサ部材載置位置の少なくとも一
    方に対して接着部を形成する工程をさらに含むことを特
    徴とする請求項17に記載のメモリカードの製造方法。
  27. 【請求項27】 シート部材上にスペーサ部材を載せる
    と共にシート部材上に回路素子を実装する上記工程の前
    に、上記スペーサ部材と上記回路素子の少なくとも一方
    を合成樹脂に浸漬する工程をさらに含むことを特徴とす
    る請求項17に記載のメモリカードの製造方法。
  28. 【請求項28】 上記スペーサ部材は、最終製品が、該
    スペーサ部材と上記上側及び下側シート部材とにより当
    該メモリカードの最終仕上がり寸法となる厚さに形成さ
    れてなることを特徴とする請求項17〜20に記載のメ
    モリカードの製造方法。
  29. 【請求項29】 上記合成樹脂製シート部材を、上記上
    側及び下側キャスト板の少なくとも一方に吸着固定する
    ことを特徴とする請求項17に記載のメモリカードの製
    造方法。
  30. 【請求項30】 平板状の合成樹脂製基板に対し半導体
    素子や送受信素子等の回路素子を実装してなるメモリカ
    ードの製造用型において、平板状の下側キャスト板と、
    該下側キャスト板上に載置される、当該メモリカードの
    最終仕上り寸法と略同一の板厚を有する型スペーサと、
    該型スペーサ上に載せられる平板状の上側キャスト板よ
    り構成されてなることを特徴とするメモリカード製造用
    型。
  31. 【請求項31】 上記下側キャスト板に回路素子実装位
    置を示す実装位置表示を設けたことを特徴とする請求項
    30に記載のメモリカード製造用型。
  32. 【請求項32】 上記下側キャスト板に最終製品寸法を
    示す製品寸法表示を設けたことを特徴とする請求項30
    に記載のメモリカード製造用型。
  33. 【請求項33】 上記下側キャスト板を透明部材により
    形成し、該下側キャスト板の裏側に回路素子実装位置を
    示す実装位置表示を設けたことを特徴とする請求項30
    に記載のメモリカード製造用型。
  34. 【請求項34】 上記下側キャスト板を透明部材により
    形成し、該下側キャスト板の裏側に最終製品寸法を示す
    製品寸法表示を設けたことを特徴とする請求項30に記
    載のメモリカード製造用型。
  35. 【請求項35】 上記下側キャスト板と上記上側キャス
    ト板の少なくとも一方に合成樹脂製シート部材を吸着固
    定するための吸引穴を設けたことを特徴とする請求項3
    0に記載のメモリカード製造用型。
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