JPH0880519A - セメント製品の塗装方法及び塗装装置 - Google Patents

セメント製品の塗装方法及び塗装装置

Info

Publication number
JPH0880519A
JPH0880519A JP21687394A JP21687394A JPH0880519A JP H0880519 A JPH0880519 A JP H0880519A JP 21687394 A JP21687394 A JP 21687394A JP 21687394 A JP21687394 A JP 21687394A JP H0880519 A JPH0880519 A JP H0880519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
coating
temperature
cement product
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21687394A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Fukuyama
正敏 福山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP21687394A priority Critical patent/JPH0880519A/ja
Publication of JPH0880519A publication Critical patent/JPH0880519A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 セメント製品を順次取出して塗装したとして
も、各セメント製品間に塗装状態の差が生じにくいよう
にする。 【構成】 セメントを主材としてなるセメント製品1に
塗料を塗布する塗装ブース7を設け、前記塗装ブース7
に前記セメント製品1を搬送する搬送装置2を設け、養
生工程を経た複数のセメント製品1を各別に取り出し、
そのセメント製品を搬送する搬送装置2に受け渡す取出
機構5を設けてなるセメント製品の塗装装置において、
前記セメント製品を前記塗装ブース7に搬送する搬送経
路に、前記セメント製品1の表面温度を検知する温度セ
ンサー4を設けるとともに、セメント製品1の表面温度
を調節する温度調節機構6を設け、前記温度センサー4
の検知結果に基づいて、前記各セメント製品1の表面温
度を設定温度にする温度調節機構6を制御する制御手段
9を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セメントを主材として
なるセメント製品の多数を、加温養生したのち、前記セ
メント製品に各別に塗料を塗布して塗装するセメント製
品の塗装方法、もしくは、セメントを主材としてなるセ
メント製品に塗料を塗布する塗装ブースを設け、前記塗
装ブースに前記セメント製品を搬送する搬送装置を設
け、養生工程を経た複数のセメント製品を各別に取り出
し、そのセメント製品を搬送する搬送路に受け渡す取出
機構を設けてなるセメント製品の塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セメント製品を塗装する場合に
は、セメント製品の表面温度に関係なく同じ製造ライン
中で塗装されており、通常、このような塗装を行う塗装
装置は、搬送装置に受け渡されたセメント製品を、直接
塗装ブースに搬入して、塗料を塗布可能にするように構
成してあった。また、前記加温養生を行う時には、複数
のセメント製品を同じ条件で加温養生するため、同じ養
生空間内に複数のセメント製品を並べて配置して(以
下、このような状態に配置した複数のセメント製品を
「パイル」と称する)収容し、加温養生を終えたセメン
ト製品は、その養生空間からパイル単位でまとめて取出
したのち、その取出したパイルからセメント製品を順次
塗装装置に受け渡されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、養生空間か
ら取出した直後のパイルには、各セメント製品同士のあ
いだで温度ムラが出来易い状態になっており(例えば、
養生空間内で、中央付近に位置していたセメント製品が
特に高温になりやすいなど)、セメント製品の表面温度
は各セメント製品同士のあいだで一定にはなりにくいと
いう実情があった。
【0004】また、セメント製品を、流れ作業で、生産
性を落とすことなく塗装するためには、養生直後のパイ
ルであっても、そのまま塗装工程に供することが行われ
ていた。
【0005】上述の塗装方法によってセメント板製品を
塗装する場合には、上記実情からは、セメント製品同士
のあいだに温度ムラがある状態で塗装を行わざるを得な
い状況にあった。
【0006】ところが、表面温度に温度差のあるセメン
ト製品に塗料を塗布した場合には、その温度によって、
塗料の発色状態もしくは塗料がセメント製品に塗着する
塗着状態が異なり、長期使用によっては、前記発色状態
や塗着状態の差が、塗料の褪色状況の差に現れ、人が見
た目にも明らかな色の差が生じることがあった。つま
り、高温のセメント製品に塗料を塗布した場合には、前
記塗料が前記セメント製品の熱を受け、急速に気化する
ため、塗料が形成する塗膜中に気泡が混入するなどして
塗膜表面が乱れ易く、その乱れに伴い、塗膜がセメント
製品に塗着する接着力が低下し、塗膜が剥がれ落ちやす
くなるような塗着不良が生じることがあった。また、低
温のセメント製品に塗料を塗布した場合には、前記塗料
が十分な熱を受けにくくなり、前記塗料中の溶媒や分散
媒が塗膜内に残存する乾燥不良を起こしたり、残存した
前記溶媒や分散媒が前記塗膜と前記セメント製品との間
に介在して接着力を低下させたりして、やはり、塗着不
良が生じ易くなることがあった。このような塗着不良が
起きているセメント製品は、長期使用によっては、塗着
不良のないセメント製品に比べて塗膜が欠落して褪色し
やすいので、複数のセメント製品を混合して使用する場
合、つまりは、塗着不良の生じているセメント製品と塗
着良好なセメント製品とを混合して用いてしまうような
場合には、人目にも外観上に発色状態(塗装状態)の差
が観測されるので、特に好ましくなかった。
【0007】さらに、前記養生空間から取出したパイル
からセメント製品を順次塗装工程に受け渡して、塗装を
行うような場合に、同じパイル内でもパイルを養生空間
から取出した直後に塗装されるセメント製品と、パイル
が養生空間から取出されて時間が経過したのちに塗装さ
れるセメント製品との間には、養生空間から取出されて
から塗料を塗布されるまでの時間に差があり、通常、そ
の間前記パイルは室温下に放置されることになって自然
放冷されるから、その自然放冷される時間の差によって
前記セメント製品間に温度差が生じ、やはり前記セメン
ト製品間で発色状態の差が生じるので、上述の状況と同
様の現象が生じることがあった。
【0008】従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑
み、セメント製品を順次取出して塗装したとしても、各
セメント製品間に塗装状態の差が生じにくいようにする
事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
のセメント製品の塗装方法の特徴手段は、セメント製品
に塗料を塗布する塗装工程の前に、各セメント製品の表
面温度を測定する温度測定工程を行い、前記塗装工程に
おいて、前記温度測定工程における測定温度に基づき、
各セメント製品の表面温度が設定温度になるように温度
調整することにあり、セメント製品の塗装装置の特徴構
成は、セメント製品を塗装ブースに搬送する搬送経路
に、前記セメント製品の表面温度を検知する温度センサ
ーを設けるとともに、セメント製品の表面温度を調節す
る温度調節機構を設け、前記温度センサーの検知結果に
基づいて、前記温度調節機構を制御して各セメント製品
の表面温度を設定温度にする制御手段を設けたことにあ
り、その作用効果は以下の通りである。
【0010】
【作用】つまり、セメント製品の塗装方法にあっては、
各セメント製品の表面温度を測定する温度測定工程を行
い、前記塗装工程において、前記温度測定工程における
測定温度に基づき、各セメント製品の表面温度が設定温
度になるように温度調整するから、塗装工程における前
記各セメント製品の表面温度は、ほぼ一定に制御でき、
塗料を塗布する際に前記セメント製品の表面状態がほぼ
一定になることから、塗膜の形成される環境を、適温で
塗膜形成される状況で、ほぼ一定に保持しやすい。その
ため、各セメント製品間で発色状態に差が生じにくくな
り、複数のセメント製品を混合して使用する場合であっ
ても、長期使用によって、褪色ムラが生じて、人目にも
外観上に発色状態の差が観測されるような不都合が起き
にくくなった。
【0011】また、セメント製品の塗装装置にあって
は、セメント製品を塗装ブースに搬送する搬送経路に、
温度センサーを設けてあるから、前記セメント製品の表
面温度を検知することが出来、温度調節機構を設けてあ
るから、セメント製品の表面温度を調節する事が出来、
前記温度センサーの検知結果に基づいて、温度調節機構
を制御する制御手段を設けてあるから、前記各セメント
製品の表面温度を設定温度にする事が出来、セメント製
品を搬送する経路において各セメント製品の表面温度
は、ばらつきのないほぼ一定なものになり、塗料を塗布
する環境が一定に保たれる。
【0012】
【発明の効果】そのため、各セメント製品間で発色状態
に差が生じにくくなり、複数のセメント製品を混合して
使用する場合であっても、長期使用によって、褪色ムラ
が生じて、人目にも外観上に塗装状態に差が観測される
ような不都合が起きにくくなった。
【0013】また、養生工程を経たセメント製品を、保
存冷却して全て室温にまで低下させたのち、さらに前記
セメント製品を適温に昇温させて塗装工程を行うのに比
べて、比較的連続して塗装を行えるので、生産性を落と
すことなくセメント製品を製造できるようになった。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に、セメント、骨材、パルプ等からなるセメ
ント材料を板状に成型してなる屋根板材1を塗装する塗
装装置を示す。
【0015】前記塗装装置は、ベルトコンベア2を設
け、オートクレーブ養生炉から取り出して積層された屋
根板材1のパイル3から、屋根板材1の表面温度を検知
する温度センサー4を備えてなり、前記屋根材1を一枚
ずつ各別にベルトコンベア2上に供給する取出機構5を
設け、前記ベルトコンベア2上に、エアコンブース6
と、塗装ブース7と、乾燥ブース8とを、前記ベルトコ
ンベア2が屋根板材1を搬送する搬送方向に沿ってこの
順に設けるとともに、前記温度センサー4の検知する検
知温度に基づき、前記エアコンブース6内でエア吹き出
し温度の調節を行う温度制御装置9を設けて構成してあ
る。
【0016】前記パイル3は、屋根板材1を面方向で上
下に積層してなり、前記取出機構5は、前記パイル3の
最上部に積層した屋根板材1を吸着する吸着部51を備
え、前記屋根板材1を吸着した状態で、その屋根板材1
を持ち上げて前記パイル3上から前記ベルトコンベア2
上に移動させて吸着解除する搬送アーム52を、支柱5
3に対して回動自在に取り付けて構成してある。また、
前記吸着部51には、前記ベルトコンベア2上に供給さ
れた屋根板材1の表面温度を測定する、放射温度計およ
び熱電対から構成される温度センサー4を設けてある。
【0017】前記エアコンブース6は、内部空間で前記
屋根板材1に対してエアを吹きつけ自在に構成してあ
り、前記エアの温度は、前記温度センサー4の測定温度
に基づき、前記温度制御装置9によって上昇、下降制御
され、例えば、表面温度の高い屋根板材1には冷風を吹
きつけ、表面温度の低い屋根板材1には熱風を吹きつけ
ることで、その屋根板材1が塗装ブース7に達したとき
に、設定温度になるように設定されている。
【0018】前記エアコンブース6を経た屋根板材は、
ベルトコンベア2により塗装ブース7内に導かれ、前記
塗装ブース7では、表面温度が設定温度になった屋根板
材1に塗料を塗布して塗膜を形成する構成にしてある。
【0019】前記塗装ブース7を経た屋根板材1は、ベ
ルとコンベア2により乾燥ブース8内に導かれ、前記乾
燥ブース8では、前記屋根板材1上に形成された塗膜に
送風乾燥する構成にしてあり、乾燥を終えた屋根板材1
は、さらに他の処理に供され、もしくは、そのまま製品
として梱包出荷される。
【0020】尚、前記屋根板材1はセメント製品の一例
であって、屋根用役物、壁用板材など、セメントを主材
としてなるセメント材料を賦形して製造されるものであ
れば、よく、これらを総称してセメント製品と称するも
のとする。また、セメント製品は加温養生されたもので
あれば、特にオートクレーブ養生に限るものではなく、
単に加熱するだけの自然養生であってもよく、これらを
総称して加温養生と称するものとする。また、ベルトコ
ンベア2は搬送装置の一例であって、同様にエアコンブ
ースについても、温度調節機構の一例であって、他の構
成であってもよい。さらに、温度センサー4について
も、種々の構成の素子を用いることが出来るとともに、
その設置位置についても、前記取出機構5の吸着部51
に温度センサー4を設けるのに限らず、ベルトコンベア
2上に温度測定ブースを別途設けて、温度センサー4を
設置してもよく、上述の構成に限られるものではない。
また、屋根板材がパイルから取り出され、乾燥ブース8
を通過されるまでセメント製品1が通過する経路を搬送
経路と称する。また、温度調節機構を制御する種々の温
度制御装置を制御手段と総称する。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装装置の全体図
【符号の説明】
1 セメント製品 2 搬送装置 5 取出機構 6 温度調節機構 7 塗装ブース 9 制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントを主材としてなるセメント製品
    (1)の多数を、加温養生したのち、前記セメント製品
    (1)に各別に塗料を塗布して塗装するセメント製品の
    塗装方法であって、 前記セメント製品(1)に塗料を塗布する塗装工程の前
    に、各セメント製品(1)の表面温度を測定する温度測
    定工程を行い、前記塗装工程において、前記温度測定工
    程における測定温度に基づき、各セメント製品(1)の
    表面温度が設定温度になるように温度調整するセメント
    製品の塗装方法。
  2. 【請求項2】 セメントを主材としてなるセメント製品
    (1)に塗料を塗布する塗装ブース(7)を設け、前記
    塗装ブース(7)に前記セメント製品(1)を搬送する
    搬送装置(2)を設け、養生工程を経た複数のセメント
    製品(1)を各別に取り出し、そのセメント製品(1)
    を搬送する搬送装置(2)に受け渡す取出機構(5)を
    設けてなるセメント製品の塗装装置であって、 前記セメント製品(1)を前記塗装ブース(7)に搬送
    する搬送経路に、前記セメント製品(1)の表面温度を
    検知する温度センサー(4)を設けるとともに、セメン
    ト製品(1)の表面温度を調節する温度調節機構(6)
    を設け、前記温度センサー(4)の検知結果に基づい
    て、前記温度調節機構(6)を制御して各セメント製品
    (1)の表面温度を設定温度にする制御手段(9)を設
    けたセメント製品の塗装装置。
JP21687394A 1994-09-12 1994-09-12 セメント製品の塗装方法及び塗装装置 Pending JPH0880519A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21687394A JPH0880519A (ja) 1994-09-12 1994-09-12 セメント製品の塗装方法及び塗装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21687394A JPH0880519A (ja) 1994-09-12 1994-09-12 セメント製品の塗装方法及び塗装装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0880519A true JPH0880519A (ja) 1996-03-26

Family

ID=16695260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21687394A Pending JPH0880519A (ja) 1994-09-12 1994-09-12 セメント製品の塗装方法及び塗装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0880519A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101647272B1 (ko) 액체 도포 장치
KR101602748B1 (ko) 전기적 강판의 표면에 매우 두꺼운 절연 피막을 형성하는 방법
US4872270A (en) Drying process
JP2004525763A (ja) 被覆装置
JP5825458B1 (ja) フラックス塗布装置
JPH0880519A (ja) セメント製品の塗装方法及び塗装装置
JPH02131174A (ja) 写真感光性帯状物の乾燥方法
KR101633277B1 (ko) 필름 코터
JP2003236437A (ja) 水系塗装用フラッシュオフ装置
CN206454859U (zh) 一种涂布机
WO2009140499A2 (en) Coating application thermal stabilization system
JP2007260591A (ja) 塗布方法、塗布装置および樹脂シートの製造方法
US20230097759A1 (en) Reel-to-reel component drying apparatus
JP2577086B2 (ja) 乾燥装置
JPH054211A (ja) セラミツクグリーンシートの乾燥方法およびその装置
JPH0683807B2 (ja) 板状ワークの塗装乾燥装置
CN111842042B (zh) 一种通过表面预湿润提高涂层厚度的生产系统和涂布方法
JPH11333367A (ja) 板状建材の塗装加熱乾燥方法
JPH06344325A (ja) グリーンシートの乾燥装置
JPH0640003A (ja) 熱転写装置
JPH11223462A (ja) 乾燥炉
JPS596237Y2 (ja) 板状塗装物の乾燥装置
JPH11333920A (ja) 樹脂フィルムの製造方法および製造装置
JPH0336915Y2 (ja)
JP2001116461A (ja) ガラス基板の処理装置