JPH088020Y2 - 捩じれ溝タップ - Google Patents

捩じれ溝タップ

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Publication number
JPH088020Y2
JPH088020Y2 JP1991065070U JP6507091U JPH088020Y2 JP H088020 Y2 JPH088020 Y2 JP H088020Y2 JP 1991065070 U JP1991065070 U JP 1991065070U JP 6507091 U JP6507091 U JP 6507091U JP H088020 Y2 JPH088020 Y2 JP H088020Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chips
tap
outer diameter
shank
guide
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1991065070U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0512042U (ja
Inventor
吉清 平野
野上  彰
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Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ステンレス、構造用
炭素鋼、浸炭鋼等の靱性が大きく切り屑が連続して排出
され易い材料に適し、ねじ深さがタップの呼び外径
D′)の2.5D′〜3D′以上の深いめねじ加工を
行う際に用いられる捩じれ溝タップに関する。
【0002】
【従来の技術】靱性の高い材料の下穴にめねじを形成す
るには、靱性が高いために連続して生成される切り屑の
排出を良好にするため、図3に示すような右ねじ右捩じ
れ溝、又は左ねじ左捩じれ溝2をねじ部3からシャンク
4にかけて形成した捩じれ溝タップ1が広く用いられて
いる。図3のものは呼びがM6を越えた場合に用いられ
る。このものはねじ部3の外径に比べシャンク4の外径
が小さくレリーブシャンクと呼ばれるもので、一般に
は、シャンク4の外径はねじの谷径より小さく、タップ
コレット側の規格と合わせて強度的に問題のない径が選
択され、JIS規格等で制定されている。ねじ部3とシ
ャンク4の繋ぎ部5には、切り屑排出用の捩じれ溝2お
よびその切り上がり部が形成されている。一方呼びがM
6より小さなものはシャンクの外径を小さくすることが
困難であるので、一般に図4に示すようにねじ部より径
の大きいシャンク4とねじ部3との間にねじの谷径より
小さく 、切り屑排出用の捩じれ溝2およびその切り上が
り部を有するネック部10が形成されるネック付きシャ
ンクと呼ばれているものが使用される。ネック部はさら
にテーパ状部分を経てシャンクに接続されている。図3
に示すようなレリーブシャンクのタップで深いめねじ加
工を行う場合、ねじ部3が長いと、ワーク上面から伸び
出た切り屑がタップのねじ部に引っかかって絡みついた
り、めねじの入口部分で切り屑がタップのねじ部に噛み
込んでタップのねじ山が欠けたりすることがある。そこ
で、めねじ加工中の状態を示す図2に示すように、レリ
ーブシャンク型のタップのねじ部3を短くしたり、図4
のようなネック部10を有するものを使用する。しか
し、依然として、ねじ深さが深いめねじ加工を行うと、
捩じれ溝2から排出される切り屑がめねじ内径(下穴
径)とネック部10や繋ぎ部5との間隙に入り込み、さ
らに靱性が高いために切り屑がほぼ連続して生成される
ため、ネックまたは繋ぎ部に切り屑が絡み付くことがし
ばしばである。なお、図2において、6は被削材、7は
下穴、8は食付部、9は下穴7と繋ぎ部5との間の隙間
である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のように切り屑が
ネックや繋ぎ部に絡みつく結果、これに続くタッピング
作業に支障を来し、切り屑の絡みつきがなお一層激しく
なる。さらに、かかる切り屑の絡みつきに起因して、切
り屑の排出不能を起こすと共に、捩じれ溝に切り屑が詰
まり、遂には折損を生じた。このために、作業を継続す
るには一々機械を止めて絡んだ切り屑を除去しなければ
ならず、作業能率が阻害されるところが大である。
【0004】
【課題を解決するための手段】排出された切り屑が、ネ
ックまたは繋ぎ部に絡みつくのを呼びM10、ピッチ
1.5mmのレリーブシャンクの場合を例に挙げて分析
してみた。この場合のタップのシャンク径及び繋ぎ部外
径はφ7.0mm、下穴径はφ8.5〜8.6mm、一
刃当たりの切削量は約0.090mm、下穴径をφ8.
6mmとすると、下穴径とタップの繋ぎ部との差は1.
6mmであるから、繋ぎ部の外周面とタップ下穴内周面
との対向面にはその半分である0.8mmの隙間が存在
することになる。
【0005】タップ一刃当たりの切削量は、上記のよう
に0.090mmであるから、切り屑の厚みはタップ一
刃当たりの切削量の約3倍になるといわれているので、
切り屑の厚みは約0.270〜0.300mmと考えら
れる。この場合、繋ぎ部の外周面と下穴径の対向面の隙
間が0.8mmあるために、切り屑の厚みが約0.27
0mmとすると切り屑厚みの約3倍の隙間があることに
なる。即ち、排出された切り屑はこの隙間に入り、繋ぎ
部で絡むことが分かる。この現象を改善すればネックま
たは繋ぎ部に切り屑が絡むという不具合が解消できる筈
であるという知見に基づ、この考案がなされたものであ
る。
【0006】そこで、この考案は上記のごとく、タップ
のネック部や繋ぎ部に切り屑が絡みつくことによる問題
を除去すべくなされたものである。即ち、長手方向に複
数本の切り屑排出用の捩じれ溝を設けたねじ部を先端
に、シャンク部を後端にそれぞれ設ける。ねじ部とシャ
ンク部との間にねじ部に続いて切り屑排出用のねじれ溝
を有するガイド部を形成する。そして、このガイド部の
外径寸法を被削材のねじ下穴寸法より小さく、かつガイ
ド部の外径とねじ下穴とで形成する微細間隙がねじ部で
生成される切り屑の厚みより小さくなるようにしたもの
である。
【0007】
【作用】タップのねじ部より排出された切り屑の厚み
は、ガイド部外径と下穴径との微細間隙より大きいの
で、切り屑はこの微細隙間に入り込むことなく捩じれ溝
を通ってシャンク側に排出され、ガイド部および繋ぎ部
で絡まることがない。
【0008】
【実施例】次に、この考案の実施例を図1につき説明す
る。図示したものは、タップ本体1には先端には下穴7
にめねじを加工するためのねじ部3を有し、該ねじ部
はガイド部11にまで延びる捩じれ溝2が形成されてい
る。図面は下穴7にねじ加 を行ったときの状態を示し
ている。ガイド部の外径面と下穴との間には下穴7にタ
ップのガイド部11が干渉せずねじ部で排出される切り
屑の厚みより小さな隙間9ができるようにされている。
このために、ガイド部11の外径Dはシャンク4の外径
dよりも大となっている。なお、シャンク部の外径を上
記の実施例と異なり、ガイド部の外径よりも大径にする
こともできることはいうまでもない。
【0009】呼びがM10×1.5(外径の基準寸法が
10mm,ピッチが1.5mm)のタップを一例として
説明すると、従来品では下穴7と繋ぎ部5との隙間9が
0.8mmであるのに対し、本考案によれば、これを切
り屑の厚みより小さい微細な間隙である0.10mmと
した。切り屑の厚みが約0.270〜0.300mmで
あり、切り屑が該間隙に入ることはない。なお、ガイド
部の外径は、ねじ谷径より大きな寸法となる。
【0010】
【考案の効果】この考案に係わる捩じれ溝タップは、上
記のように長手方向に複数本の切り屑排出用の捩じれ溝
を設けたねじ部を先端に、シャンク部を後端にそれぞれ
設け、ねじ部とシャンク部との間にねじ部に続いて切り
屑排出用のねじれ溝を有するガイド部を形成する。そし
て、このガイド部の外径寸法を被削材のねじ下穴寸法よ
り小さく、かつガイド部の外径とねじ下穴とで形成する
微細間隙がねじ部で生成される切り屑の厚みより小さく
なるようにしたので、タップの食付部8で切削された切
り屑が捩じれ溝2に沿ってシャンク4側に向けて後方に
移動していき、ねじ部3を通過し終わると、続いてガイ
ド部に入り、ガイド部と下穴との隙間に入ることなく排
出されるため、切り屑がガイド部及び繋ぎ部に絡みつく
ことはなく、切り屑の除去のための中断の必要なく、連
続的かつ極めて軽快にめねじ加工が行われるものとなっ
た。
【0011】また、ネック付きタイプのものはネック部
に相当するガイド部の外径を下穴径に近づけて大きくし
たので、従来のネック付きのものより捩じれ溝の見かけ
上の深さが深くなり、切り屑は捩じれ溝を通路として排
出されるので、ガイド部や繋 ぎ部に絡むことは全くな
い。従って、絡みついた切り屑を除去するために作業を
中断することが必要でなく、作業性が著しく向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のタップの一実施例を用いて加工中の
状態を示す断面図である。
【図2】従来のタップを用いて加工中の状態の断面図で
ある。
【図3】一般的な捩じれ溝タップの側面図である。
【符号の説明】
1 タップ 2 捩じれ溝 3 ねじ部 4 シャンク部 5 繋ぎ部 7 下穴 8 食付部 9 下穴と繋ぎ部との隙間 10 ネック11 ガイド部 D ガイド部の外径 d シャンクの外径

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に複数本の切り屑排出用の捩じ
    れ溝を設けたねじ部を先端に、シャンク部を後端にそれ
    ぞれ設け、前記ねじ部と前記シャンク部との間に前記ね
    じ部に続いて前記切り屑排出用のねじれ溝を有するガイ
    ド部を形成し、該ガイド部の外径寸法を被削材のねじ下
    穴寸法より小さく、かつ前記ガイド部の外径と前記ねじ
    下穴とで形成する微細間隙が前記ねじ部で生成される切
    り屑の厚みより小さくされていることを特徴とする捩じ
    れ溝タップ。
JP1991065070U 1991-07-24 1991-07-24 捩じれ溝タップ Expired - Lifetime JPH088020Y2 (ja)

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JP1991065070U JPH088020Y2 (ja) 1991-07-24 1991-07-24 捩じれ溝タップ

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JP1991065070U JPH088020Y2 (ja) 1991-07-24 1991-07-24 捩じれ溝タップ

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Publication Number Publication Date
JPH0512042U JPH0512042U (ja) 1993-02-19
JPH088020Y2 true JPH088020Y2 (ja) 1996-03-06

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ID=13276325

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4910845U (ja) * 1972-04-27 1974-01-29

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5750179U (ja) * 1980-09-08 1982-03-20
JPS59196120A (ja) * 1983-04-18 1984-11-07 Hitachi Zosen Corp スパイラルタツプ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60117027U (ja) * 1984-01-11 1985-08-07 ロ−ム株式会社 タツプ
JP3088626U (ja) * 2002-03-15 2002-09-20 日東化工機株式会社 カートリッジ式脱臭装置

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JPH0512042U (ja) 1993-02-19

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