JPH0879739A - エネルギー拡散信号除去装置 - Google Patents

エネルギー拡散信号除去装置

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Publication number
JPH0879739A
JPH0879739A JP6211428A JP21142894A JPH0879739A JP H0879739 A JPH0879739 A JP H0879739A JP 6211428 A JP6211428 A JP 6211428A JP 21142894 A JP21142894 A JP 21142894A JP H0879739 A JPH0879739 A JP H0879739A
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Japan
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signal
clamp
energy spread
removal
circuit
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JP6211428A
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English (en)
Inventor
Yoichi Igarashi
洋一 五十嵐
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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  • Picture Signal Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数種のエネルギー拡散信号に対して、自動
的に対応して十分な除去率を得ることができるエネルギ
ー拡散信号除去装置を提供すること。 【構成】 エネルギー拡散信号を含むMUSE信号が供
給され、これに前記エネルギー拡散信号とは逆位相の除
去信号を重畳して前記エネルギー拡散信号を低減させる
エネルギー拡散信号除去装置において、残留エネルギー
拡散信号検出回路21にてMUSE信号の第563ライ
ンと第1125ラインの基準クランプレベルの差を得、
得られた振幅情報に基づいて重畳点Bに与える残留エネ
ルギー拡散信号除去信号の振幅を、利得可変増幅器20
にて切り替えることにより、振幅の異なる複数種のエネ
ルギー拡散信号に対しても適応的に、エネルギー拡散信
号を除去できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエネルギー拡散信号除去
装置に係り、特に、エネルギー拡散信号の重畳されたM
USE信号の受信装置に利用され、エネルギー拡散信号
を除去するエネルギー拡散信号除去装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】人工衛星を使い、映像信号を伝送する衛
星放送においては、電波の電力集中を抑える目的でエネ
ルギー拡散用の三角波(以下、エネルギー拡散信号とい
う)を重畳して伝送している。同様に、衛星放送で高品
位テレビ信号を送信可能とするハイビジョン放送におい
ても、MUSE(Multiple Sub-Nyquist Sampling Enco
ding)信号にエネルギー拡散信号を重畳して伝送してい
る。
【0003】このエネルギー拡散信号は、映像信号のフ
レームに同期した30Hzの低周波信号であり、映像信
号受信機においては、エネルギー拡散信号を除去する手
段として、通常、クランプ回路を利用している。
【0004】図6(a) に、MUSE信号に用いられるエ
ネルギー拡散信号を示している。
【0005】図7に、MUSE信号の信号伝送形式を示
す。MUSE方式では、輝度信号と色信号を時間圧縮し
て、1走査線区間に時分割多重するTCI(Time Compr
essed Integration)と呼ばれる信号形式が用いられて
いる。色信号は線順次で多重されている。TCI信号
は、NTSC信号のように色信号がベースバンドの高域
に周波数多重されていないので、FM変調における三角
雑音の影響を受けにくく、FM伝送に適した信号形式で
ある。
【0006】しかしながら、MUSE信号の場合、水平
同期信号(HD)期間がNTSC信号と違い、非常に短
くクランプすべき無信号部が短いため拡散信号の除去性
能が制限され、クランプ回路による除去だけでは除去し
きれない場合が生じる。そのためクランプ回路とは別
に、例えば特開昭56−1637号公報、特開昭60−
217774号公報に示されるような拡散信号の除去方
法が考えられている。
【0007】図8に、従来のMUSEデコーダのエネル
ギー拡散信号除去装置のブロック図を示す。
【0008】入力端子1にはエネルギー拡散信号が重畳
されたMUSE信号が入力される。入力端子1に供給さ
れるMUSE信号は、増幅器2で所定の信号振幅に増幅
された後、クランプ用コンデンサ3にて低域成分が除去
されかつ抵抗12にて所定の直流レベルを与えられ(ク
ランプされ)た後、増幅器4で電流増幅され、アナログ
デジタル変換器(以下、A/D変換器という)5により
デジタル信号に変換されて、映像処理回路6及び同期再
生回路7の入力信号となると共に、レベル検出器8に入
力される。
【0009】レベル検出器8は、図7に示した信号形式
の第563ラインと第1125ラインの各107〜40
8サンプル番号に規定されているクランプレベルを検出
する。レベル検出器8の検出レベルは、直流電位設定回
路9へ出力される。直流電位設定回路9は、前記検出レ
ベルと正規基準レベル(128/256)との比較を行
い、クランプレベルが正規基準レベル(128/25
6)になるようにクランプ電位を設定するもので、その
クランプ電位設定出力を得る。
【0010】さらにレベル(128/256)はHD波
形の第6番目のサンプル点である基準位相点のレベルに
も相当する。直流電位設定回路9の出力は、デジタルア
ナログ変換器(以下、D/A変換器という)10でアナ
ログ信号に変換される。D/A変換器10の出力は、ス
イッチ11の一端に供給され、スイッチ11の他端はク
ランプ用抵抗12を介して増幅器4の入力端に接続され
る。スイッチ11はHD期間に導通状態となるように制
御される。このときクランプ用抵抗12によりクランプ
電圧が設定され、増幅器4の出力レベルが設定される。
【0011】前記クランプ用コンデンサ3,増幅器4,
A/D変換器5,レベル検出器8,直流伝電位設定回路
9,D/A変換器10,クランプ用スイッチ11,及び
クランプ用抵抗12は、フィードバック方式のクランプ
回路を構成している。
【0012】また、クランプ部は、コンデンサ3と抵抗
12からなる微分回路即ち、低域除去回路である。その
ため、図6(a) のエネルギー拡散信号がクランプ部に入
力されると、クランプ部を通った後(A点)の残留エネ
ルギー拡散信号は、図6(b)のように三角波を微分し
た、方形波に近似した波形となる。
【0013】一方、同期再生回路7は、図5に示した信
号形式の第1ラインと第2ラインに挿入されているフレ
ームパルスと各ラインの水平同期信号により、同期信号
を再生すると共に第559〜563ラインと第1121
〜1125ラインの伝送コントロール信号を抽出するこ
とにより、各種制御信号とタイミング信号を発生してい
る。同期再生回路7の出力信号(水平同期信号、フレー
ムパルス信号)により、除去信号発生回路13から除去
信号が発生される。除去信号は、図6(c) に示すように
残留エネルギー拡散信号(図6(b) 参照)の逆位相の近
似波形である方形波である。
【0014】除去信号発生回路13の出力信号は、D/
A変換器14でアナログ信号に変換される。D/A変換
器14の出力は、増幅器15により所定の振幅に増幅さ
れ、スイッチ16の一端に供給され、スイッチ16の他
端は前記D/A変換器10の出力端に接続される。スイ
ッチ16は、端子17に入力される衛星放送受信検出信
号に基づいて衛星放送受信時に導通状態となる。D/A
変換器14の出力は、D/A変換器10からのクランプ
制御信号に加えられ、A点にて残留エネルギー拡散信号
(図6(b) 参照)が除去される。
【0015】ところで、最近放送衛星に加え、通信衡星
を利用したハイピジョンの実験放送が行われている。1
985年4月1日の電気通信事業法の試行により新規の
第1種電気通信事業者の参入が可能になり、従来の日本
電信電話(株)(CS)に加え、日本通信衛星(株)
(JCSAT)、字宙通信(株)(スーパーバード)が
衛星通信事業を開始している。(テレビジョン学会誌
V0L.43 N0.91989)通信衛星信号も放送
衛星信号と同様にエネルギー拡散信号が重畳されてい
る。拡散信号の振幅は、使用する周波数帯によって異な
り、また通信衛星信号では放送衛星信号に対し、約3倍
以上の振幅で重畳される。そのため、通信衛星を利用す
る場合は、MUSEデコーダにおいて、さらにエネルギ
ー拡散信号の除去率を上げる必要があると共に、多種類
のエネルギー拡散信号に対して対応しなくてはならな
い。
【0016】しかしながら、従来のエネルギー拡散信号
除去装置では、複数種のエネルギー拡散信号に対して、
自動的に対応してこれを除去することができなかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のエ
ネルギー拡散信号除去装置では、複数種のエネルギー拡
散信号に対して、自動的に対応してこれを除去すること
ができなかった。
【0018】そこで、本発明は、上記問題に鑑み、複数
種のエネルギー拡散信号に対して、自動的に対応して十
分な除去率を得ることができるエネルギー拡散信号除去
装置を提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
るエネルギー拡散信号除去装置は、送信側で水平同期信
号期間に基準レベルが設定され、第563ラインと第1
125ラインに基準クランプレベル情報が挿入され、か
つエネルギー拡散信号が重畳されたMUSE信号を入力
する入力端子と、入力された前記MUSE信号の低域成
分を除去し、該MUSE信号に含まれる前記基準クラン
プレベル情報に基づきMUSE信号の直流レベルを再生
するクランプ回路と、前記MUSE信号に含まれる同期
信号に基づき、同期信号を再生する同期再生回路と、こ
の同期再生回路により出カされる同期信号により、前記
エネルギー拡散信号と逆位相の残留エネルギー拡散信号
除去信号を発生する除去信号発生回路と、この除去信号
発生回路からの残留エネルギー拡散信号除去信号を、前
記クランプ回路のクランプ用直流レベルに重畳して、前
記クランプ回路を通過するMUSE信号から残留エネル
ギー拡散信号を低滅させる重畳手段と、前記クランプ回
路を通過するMUSE信号の第563ラインと第112
5ラインの基準クランプレベルの差をとり、得られた振
幅情報に基づいて前記重畳手段に与える前記残留エネル
ギー拡散信号除去信号の振幅を制御する手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1記載のエ
ネルギー拡散信号除去装置において、前記残留エネルギ
ー拡散信号除去信号の振幅を制御する手段が、得られた
前記振幅情報を用いて前記除去信号発生回路からの残留
エネルギー拡散信号除去信号の振幅を制御する利得可変
増幅器で構成されることを特徴とする。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1記載のエ
ネルギー拡散信号除去装置において、前記残留エネルギ
ー拡散信号除去信号の振幅を制御する手段は、得られた
前記振幅情報と前記除去信号発生回路からの残留エネル
ギー拡散信号除去信号とを乗算する乗算器で構成される
ことを特徴とする。
【0022】請求項4記載の発明によるエネルギー拡散
信号除去装置は、送信側で水平同期信号期間に基準レベ
ルが設定され、第563ラインと第1125ラインに基
準クランプレベル情報が挿入され、かつエネルギー拡散
信号が重畳されたMUSE信号を入力する入力端子と、
入力される前記MUSE信号の低域成分を除去し、該M
USE信号に含まれる前記基準クランプレベル情報に基
づきMUSE信号の直流レベルを再生するクランプ回路
と、前記MUSE信号に含まれる同期信号に基づき、同
期信号を再生する同期再生回路と、この同期再生回路に
より出カされる同期信号により、前記エネルギー拡散信
号と逆位相又は同位相のエネルギー拡散信号除去信号を
発生する除去信号発生回路と、この除去信号発生回路か
らのエネルギー拡散信号除去信号を、前記入力端子のM
USE信号に加算又は減算して前記エネルギー拡散信号
を低滅させる重畳手段と、前記クランプ回路を通過する
MUSE信号の第563ラインと第1125ラインの基
準クランプレベルの差をとり、得られた振幅情報に基づ
いて前記重畳手段に与える前記エネルギー拡散信号除去
信号の振幅を制御する手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項4記載のエ
ネルギー拡散信号除去装置において、前記エネルギー拡
散信号除去信号の振幅を制御する手段が、得られた前記
振幅情報を用いて前記除去信号発生回路からのエネルギ
ー拡散信号除去信号の振幅を制御する利得可変増幅器で
構成されることを特徴とする。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項4記載のエ
ネルギー拡散信号除去装置において、前記エネルギー拡
散信号除去信号の振幅を制御する手段が、得られた前記
振幅情報と前記除去信号発生回路からのエネルギー拡散
信号除去信号とを乗算する乗算器で構成されることを特
徴とする。
【0025】
【作用】請求項1記載の発明では、エネルギー拡散信号
が重畳されたMUSE信号をクランプ回路を通過させる
際に、クランプ回路内で低域除去することによって生じ
る残留エネルギー拡散信号に基づき、該残留エネルギー
拡散信号とは逆位相の関係にある除去信号を作成して、
キャンセルする。しかも、残留エネルギー拡散信号除去
信号の振幅は、残留エネルギー拡散信号の振幅の大小に
応じて制御されるため、エネルギー拡散信号の振幅が変
化した場合でも、その変化に自動的に適応して除去する
ことが可能となる。
【0026】請求項4記載の発明では、エネルギー拡散
信号が重畳されたMUSE信号をクランプ回路を通過さ
せる際に、クランプ回路内で低域除去することによって
生じる残留エネルギー拡散信号に基づき、前記エネルギ
ー拡散信号とは逆位相又は同位相の関係にある除去信号
を作成してキャンセルする。しかも、エネルギー拡散信
号除去信号の振幅は、エネルギー拡散信号の振幅の大小
に応じて制御されるため、エネルギー拡散信号の振幅が
変化した場合でも、その変化に自動的に適応して除去す
ることが可能となる。
【0027】
【実施例】実施例を図面を参照して説明する。図1は本
発明の第1の実施例のエネルギー拡散信号除去装置を示
すブロック図である。図8と同一部分には同一符号を付
して説明する。
【0028】図1において、入力端子1には、送信側で
水平同期信号(HD)期間に基準レベルが設定され、第
563ラインと第1125ラインに基準クランプレベル
情報が挿入された、エネルギー拡散信号を含むMUSE
信号が入力される。このMUSE信号は、増幅器2で必
要なレベルにまで増幅された後、フィードバック方式の
クランプ回路30内のコンデンサ3及び抵抗12から成
るクランプ部に供給される。該クランプ部の出力点Aに
は、残留エネルギー拡散信号が重畳されたMUSE信号
が得られる。クランプ回路30は、前記クランプ用コン
デンサ3,増幅器4,A/D変換器5,レベル検出器
8,直流伝電位設定回路9,D/A変換器10,クラン
プ用スイッチ11,及びクランプ用抵抗12で構成さ
れ、前記MUSE信号を入力し、該MUSE信号に含ま
れる前記基準クランプレベル情報を検出し、その検出レ
ベルを正規基準レベルと比較し、クランプ用直流レベル
をクランプ点Aに供給し、MUSE信号の直流分を再生
する。クランプ用スイッチ11は、後述の同期再生回路
7からの水平同期信号(HD)の期間にオンしてクラン
プ用直流レベルをA点に供給する。同期再生回路7は、
MUSE信号に含まれる同期信号により、クロックを発
生し同期信号及び各種タイミング信号を発生する。除去
信号発生回路13は、この同期再生回路7により出カさ
れるタイミング信号により、前記エネルギー拡散信号と
逆位相の残留エネルギー拡散信号除去信号を発生する。
この除去信号発生回路13からの残留エネルギー拡散信
号除去信号は、D/A変換器14にてアナログ信号に変
換された後、利得可変増幅器20にてゲインコントロー
ルされ、前記クランプ回路30のクランプ用直流レベル
とB点で重畳され、前記クランプ用スイッチ11及びク
ランプ用抵抗12を通してA点のMUSE信号に重畳し
ている残留エネルギー拡散信号を低滅させるように働
く。
【0029】利得可変増幅器20は、残留エネルギー拡
散信号検出回路21からの検出信号に応じて、ゲインが
コントロールされる増幅器である。
【0030】残留エネルギー拡散信号検出回路21は、
MUSE信号に含まれる前記第563ラインと第112
5ラインの基準クランプレベルの差を検出し、この振幅
検出情報をD/A変換器22にてアナログ信号に変換
し、この振幅情報に基づいて前記利得可変増幅器20の
ゲインを制御することにより、前記B点に与える残留エ
ネルギー除去信号の振幅を制御する。
【0031】次に、図1の実施例の動作を説明する。
【0032】入力端子1にはエネルギー拡散信号が重畳
されたMUSE信号が入力される。入力端子1に供給さ
れるMUSE信号は、増幅器2で所定の信号振幅に増幅
された後、クランプ用コンデンサ3にて低域成分が除去
されかつ抵抗12にて所定の直流レベルを与えられ(ク
ランプされ)た後、増幅器4で電流増幅され、A/D変
換器5によりデジタル信号に変換されて、映像処理回路
6及び同期再生回路7の入力信号となると共に、レベル
検出器8に入力される。
【0033】レベル検出器8は、図7に示した信号形式
の第563ラインと第1125ラインの各107〜40
8サンプル番号に規定されているクランプレベルを検出
する。レベル検出器8の検出レベルは、直流電位設定回
路9へ出力される。直流電位設定回路9は、前記検出レ
ベルと正規基準レベル(128/256)との比較を行
い、クランプレベルが正規基準レベル(128/25
6)になるようにクランプ電位を設定するもので、その
クランプ電位設定出力を得る。
【0034】さらにレベル(128/256)はHD波
形の第6番目のサンプル点である基準位相点のレベルに
も相当する。直流電位設定回路9の出力は、D/A変換
器10でアナログ信号に変換される。D/A変換器10
の出力は、スイッチ11の一端に供給され、スイッチ1
1の他端はクランプ用抵抗12を介して増幅器4の入力
端に接続される。スイッチ11はHD期間に導通状態と
なるように制御される。このときクランプ用抵抗12に
よりクランプ電圧が設定され、増幅器4の直流レベルが
設定される。
【0035】また、クランプ部は、コンデンサ3と抵抗
12からなる微分回路即ち、低域除去回路である。その
ため、図6(a) のエネルギー拡散信号がクランプ部に入
力されると、クランプ部を通った後(A点)の残留エネ
ルギー拡散信号は、図6(b)のように三角波を微分し
た、方形波に近似した波形となる。
【0036】一方、同期再生回路7は、図7に示した信
号形式の第1ラインと第2ラインに挿入されているフレ
ームパルスと各ラインの水平同期信号により、同期を再
生すると共に第559〜563ラインと第1121〜1
125ラインの伝送コントロール信号を抽出することに
より、各種制御信号とタイミング信号を発生している。
同期再生回路7の出力信号(水平同期信号、フレームパ
ルス信号)により、除去信号発生回路13から除去信号
が発生される。除去信号は、図6(c) に示すように残留
エネルギー拡散信号(図6(b) 参照)の逆位相の近似波
形である方形波である。
【0037】除去信号発生回路13の出力信号は、D/
A変換器14でアナログ信号に変換される。D/A変換
器14の出力は、利得可変増幅器20により所定の振幅
に増幅され、D/A変換器10の出力であるクランプ制
御信号に加えられ、A点にて残留エネルギー拡散信号
(図6(b) 参照)が除去される。
【0038】残留エネルギー拡散信号検出回路21は残
留エネルギー信号の波形(図6(b)参照)から分かるよ
うに、レベル検出器8の出力である第563ラインと第
1125ラインの各107〜408サンプル番号の平均
レベルの差を求めることで、残留エネルギー拡散信号振
幅を検出する。
【0039】残留エネルギー拡散信号検出回路21から
の検出出力は、D/A変換器22によりアナログ信号に
変換され、前記利得可変増幅器20の出力振幅を制御す
る。利得可変増幅器20は、たとえぱ図2に示すような
特性である。横軸にコントロール信号、縦軸に出力信号
振幅をとってある。コントロール信号としての残留エネ
ルギー拡散信号振幅が大きいときは、出力信号としての
除去信号振幅が大きくなるように働く。また、エネルギ
ー拡散信号が重畳されてないときは、残留エネルギー拡
散信号がないため、ゲインが0となるため実質的に除去
機能は停止する。
【0040】以上の実施例により、MUSE信号に重畳
されるエネルギー拡散信号の振幅が変化しても、その振
幅に応じた拡散除去信号を自動的に作成して拡散信号除
去を行うことができ、良好な画像を提供することが可能
となる。
【0041】図3は本発明の第2の実施例のエネルギー
拡散信号除去装置を示すブロック図である。
【0042】図3において、入力端子1には、送信側で
水平同期信号(HD)期間に基準レベルが設定され、第
563ラインと第1125ラインに基準クランプレベル
情報が挿入された、エネルギー拡散信号を含むMUSE
信号が入力される。このMUSE信号は、増幅器2で必
要なレベルにまで増幅された後、フィードバック方式の
クランプ回路30内のコンデンサ3及び抵抗12から成
るクランプ部に供給される。該クランプ部の出力点Aに
は、残留エネルギー拡散信号が重畳されたMUSE信号
が得られる。クランプ回路30は、前記クランプ用コン
デンサ3,増幅器4,A/D変換器5,レベル検出器
8,直流伝電位設定回路9,D/A変換器10,クラン
プ用スイッチ11,及びクランプ用抵抗12で構成さ
れ、前記MUSE信号を入力し、該MUSE信号に含ま
れる前記基準クランプレベル情報を検出し、その検出レ
ベルを正規基準レベルと比較し、クランプ用直流レベル
をクランプ点Aに供給し、MUSE信号の直流分を再生
する。クランプ用スイッチ11は、後述の同期再生回路
7からの水平同期信号(HD)の期間にオンしてクラン
プ用直流レベルをA点に供給する。同期再生回路7は、
MUSE信号に含まれる同期信号により、クロックを発
生し同期信号及び各種タイミング信号を発生する。除去
信号発生回路13は、この同期再生回路7により出カさ
れるタイミング信号により、前記エネルギー拡散信号と
逆位相の残留エネルギー拡散信号除去信号を発生する。
この除去信号発生回路13からの残留エネルギー拡散信
号除去信号は、乗算器24の一方の入力端に供給され
る。乗算器24の他方の入力端には、残留エネルギー拡
散信号検出回路21の出力信号が供給される。残留エネ
ルギー拡散信号検出回路21は、MUSE信号に含まれ
る前記第563ラインと第1125ラインの基準クラン
プレベルの差を検出する。この振幅検出情報は、MUS
E信号に含まれるエネルギー拡散信号の振幅に比例した
ものとなっている。残留エネルギー拡散信号検出回路2
1の検出出力と前記除去信号発生回路13からの残留エ
ネルギー拡散信号除去信号とを乗算することで、残留エ
ネルギー拡散信号除去信号の振幅を、MUSE信号に含
まれるエネルギー拡散信号の振幅に応じて制御すること
ができる。
【0043】乗算器24の出力は、D/A変換器25で
アナログ信号に変換された後、前記クランプ回路30の
クランプ用直流レベルとB点で重畳され、前記クランプ
用スイッチ11及びクランプ用抵抗12を通してA点の
MUSE信号に重畳している残留エネルギー拡散信号を
低滅させるように働く。しかも、残留エネルギー拡散信
号検出回路21からのエネルギー拡散信号振幅検出情報
に基づいて、前記B点に与える残留エネルギー除去信号
の振幅が制御されることになる。
【0044】次に、図3の実施例の動作を説明する。
【0045】入力端子1にはエネルギー拡散信号が重畳
されたMUSE信号が入力される。入力端子1に供給さ
れるMUSE信号は、増幅器2で所定の信号振幅に増幅
された後、クランプ用コンデンサ3にて低域成分が除去
されかつ抵抗12にて所定の直流レベルを与えられ(ク
ランプされ)た後、増幅器4で電流増幅され、A/D変
換器5によりデジタル信号に変換されて、映像処理回路
6及び同期再生回路7の入力信号となると共に、レベル
検出器8に入力される。
【0046】レベル検出器8は、図7に示した信号形式
の第563ラインと第1125ラインの各107〜40
8サンプル番号に規定されているクランプレベルを検出
する。レベル検出器8の検出レベルは、直流電位設定回
路9へ出力される。直流電位設定回路9は、前記検出レ
ベルと正規基準レベル(128/256)との比較を行
い、クランプレベルが正規基準レベル(128/25
6)になるようにクランプ電位を設定するもので、その
クランプ電位設定出力を得る。
【0047】さらにレベル(128/256)はHD波
形の第6番目のサンプル点である基準位相点のレベルに
も相当する。直流電位設定回路9の出力は、D/A変換
器10でアナログ信号に変換される。D/A変換器10
の出力は、スイッチ11の一端に供給され、スイッチ1
1の他端はクランプ用抵抗12を介して増幅器4の入力
端に接続される。スイッチ11はHD期間に導通状態と
なるように制御される。このときクランプ用抵抗12に
よりクランプ電圧が設定され、増幅器4の直流レベルが
設定される。
【0048】また、クランプ部は、コンデンサ3と抵抗
12からなる微分回路即ち、低域除去回路である。その
ため、図6(a) のエネルギー拡散信号がクランプ部に入
力されると、クランプ部を通った後(A点)の残留エネ
ルギー拡散信号は、図6(b)のように三角波を微分し
た、方形波に近似した波形となる。
【0049】一方、同期再生回路7は、図7に示した信
号形式の第1ラインと第2ラインに挿入されているフレ
ームパルスと各ラインの水平同期信号により、同期を再
生すると共に第559〜563ラインと第1121〜1
125ラインの伝送コントロール信号を抽出することに
より、各種制御信号とタイミング信号を発生している。
同期再生回路7の出力信号(水平同期信号、フレームパ
ルス信号)により、除去信号発生回路13から除去信号
が発生される。除去信号は、図6(c) に示すように残留
エネルギー拡散信号(図6(b) 参照)の逆位相の近似波
形である方形波である。
【0050】除去信号発生回路13の出力信号は、乗算
器24に入カされ、残留エネルギー拡散信号検出回路2
1の出力信号と掛け合わされる。残留エネルギー拡散信
号検出回路21は、レベル検出器8の出力である第56
3ラインと第1125ラインの各107〜408サンプ
ル番号の平均レベルの差を求めることで、残留エネルギ
ー拡散信号の振幅が検出できる。
【0051】乗算器24の出力は、D/A変換器25で
アナログ信号に変換される。D/A変換器25の出力
は、D/A変換器10の出力にB点にて加算され、HD
期間にA点にて、MUSE信号に含まれる残留エネルギ
ー拡散信号をキャンセルするように動作する。
【0052】乗算器24の特性は、前記利得可変増幅器
20の特性と同様であり、拡散信号振幅が大きいとき
は、除去信号振幅が大きくなるように働く。また、エネ
ルギー拡散信号が重畳されてないときは、残留信号がな
いため、乗算器24の出力が0となるため、実質的に除
去機能は停止する。
【0053】本実施例においても、MUSE信号に重畳
されるエネルギー拡散信号の振幅が変化しても、その振
幅に応じた拡散除去信号を自動的に作成して拡散信号除
去を行うことができ、良好な画像を提供することが可能
となる。
【0054】図4は本発明の第3の実施例のエネルギー
拡散信号除去装置を示すブロック図である。
【0055】図4において、入力端子1には、送信側で
水平同期信号期間に基準レベルが設定され、第563ラ
インと第1125ラインに基準クランプレベル情報が挿
入された、エネルギー拡散信号を含むMUSE信号が入
力される。このMUSE信号は、差動増幅器23の正側
の端子に入力され、所定のレベルにまで増幅された後、
フィードバック方式のクランプ回路30内のコンデンサ
3及び抵抗12から成るクランプ部に供給される。該ク
ランプ部の出力点Aには、残留エネルギー拡散信号が重
畳されたMUSE信号が得られる。クランプ回路30
は、前記クランプ用コンデンサ3,増幅器4,A/D変
換器5,レベル検出器8,直流伝電位設定回路9,D/
A変換器10,クランプ用スイッチ11,及びクランプ
用抵抗12で構成され、前記MUSE信号を入力し、該
MUSE信号に含まれる前記基準クランプレベル情報を
検出し、その検出レベルを正規基準レベルと比較し、ク
ランプ用直流レベルをクランプ点Aに供給し、MUSE
信号の直流分を再生する。クランプ用スイッチ11は、
後述の同期再生回路7からの水平同期信号(HD)の期
間にオンしてクランプ用直流レベルをA点に供給する。
同期再生回路7は、MUSE信号に含まれる同期信号に
より、クロックを発生し同期信号及び各種タイミング信
号を発生する。除去信号発生回路13aは、この同期再
生回路7により出カされるタイミング信号により、前記
エネルギー拡散信号と同相の残留エネルギー拡散信号除
去信号を発生する。この除去信号発生回路13aからの
残留エネルギー拡散信号除去信号は、D/A変換器14
にてアナログ信号に変換された後、積分回路26で積分
されて、さらに利得可変増幅器20にて振幅制御され、
前記差動増幅器23の負側の端子に供給され、入力端子
1に供給されるMUSE信号に重畳しているエネルギー
拡散信号をキャンセルするように働く。
【0056】利得可変増幅器20は、残留エネルギー拡
散信号検出回路21からの検出信号に応じて、ゲインが
コントロールされる増幅器である。
【0057】残留エネルギー拡散信号検出回路21は、
MUSE信号に含まれる前記第563ラインと第112
5ラインの基準クランプレベルの差を検出し、この振幅
検出情報をD/A変換器22にてアナログ信号に変換
し、この振幅情報に基づいて前記利得可変増幅器20の
ゲインを制御することにより、前記差動増幅器23に与
えるエネルギー拡散信号除去信号の振幅を制御する。
【0058】次に、図4の実施例の動作を説明する。
【0059】入力端子1にはエネルギー拡散信号が重畳
されたMUSE信号が入力される。入力端子1に供給さ
れるMUSE信号は、差動増幅器23の正側の端子に入
力され、所定の信号振幅に増幅された後、クランプ用コ
ンデンサ3にて低域成分が除去されかつ抵抗12にて所
定の直流レベルを与えられ(クランプされ)た後、増幅
器4で電流増幅され、A/D変換器5によりデジタル信
号に変換されて、映像処理回路6及び同期再生回路7の
入力信号となると共に、レベル検出器8に入力される。
【0060】レベル検出器8は、図7に示した信号形式
の第563ラインと第1125ラインの各107〜40
8サンプル番号に規定されているクランプレベルを検出
する。レベル検出器8の検出レベルは、直流電位設定回
路9へ出力される。直流電位設定回路9は、前記検出レ
ベルと正規基準レベル(128/256)との比較を行
い、クランプレベルが正規基準レベル(128/25
6)になるようにクランプ電位を設定するもので、その
クランプ電位設定出力を得る。
【0061】さらにレベル(128/256)はHD波
形の第6番目のサンプル点である基準位相点のレベルに
も相当する。直流電位設定回路9の出力は、D/A変換
器10でアナログ信号に変換される。D/A変換器10
の出力は、スイッチ11の一端に供給され、スイッチ1
1の他端はクランプ用抵抗12を介して増幅器4の入力
端に接続される。スイッチ11はHD期間に導通状態と
なるように制御される。このときクランプ用抵抗12に
よりクランプ電圧が設定され、増幅器4の直流レベルが
設定される。
【0062】また、クランプ部は、コンデンサ3と抵抗
12からなる微分回路即ち、低域除去回路である。その
ため、図6(a)のエネルギー拡散信号がクランプ部に入
力されると、クランプ部を通った後(A点)の残留エネ
ルギー拡散信号は、図6(b)のように三角波を微分し
た、方形波に近似した波形となる。
【0063】一方、同期再生回路7は、図7に示した信
号形式の第1ラインと第2ラインに挿入されているフレ
ームパルスと各ラインの水平同期信号により、同期を再
生すると共に第559〜563ラインと第1121〜1
125ラインの伝送コントロール信号を抽出することに
より、各種制御信号とタイミング信号を発生している。
同期再生回路7の出力信号(水平同期信号、フレームパ
ルス信号)により、除去信号発生回路13aから除去信
号が発生される。除去信号は、図6(b) に示す残留エネ
ルギー拡散信号と同相の近似波形である方形波である。
除去信号発生回路13aの出力信号は、D/A変換器1
4でアナログ信号に変換される。D/A変換器14の出
力は、積分回路26にて積分されて、図6(a) の波形と
同様な三角波形のエネルギー拡散信号除去信号(図6
(d) の一点鎖線にて示す信号)となり、利得可変増幅器
20により所定の振幅に制御され、前記差動増幅器23
の負側の端子に加えられ、入力されるMUSE信号に含
まれる図6(a) のエネルギー拡散信号を除去する。
【0064】残留エネルギー拡散信号検出回路21は残
留エネルギー信号の波形(図6(b)参照)から分かるよ
うに、レベル検出器8の出力である第563ラインと第
1125ラインの各107〜408サンプル番号の平均
レベルの差を求めることで、残留エネルギー拡散信号振
幅を検出する。
【0065】残留エネルギー拡散信号検出回路21から
の検出出力は、D/A変換器22によりアナログ信号に
変換され、前記利得可変増幅器20の出力振幅を制御す
る。利得可変増幅器20は、たとえぱ図2に示したよう
な特性であり、コントロール信号としての残留エネルギ
ー拡散信号振幅が大きいときは、出力信号としての除去
信号振幅が大きくなるように働く。また、エネルギー拡
散信号が重畳されてないときは、残留エネルギー拡散信
号がないため、ゲインが0となるため実質的に除去機能
は停止する。
【0066】以上の実施例により、MUSE信号に重畳
されるエネルギー拡散信号の振幅が変化しても、その振
幅に応じた拡散除去信号を自動的に作成して拡散信号除
去を行うことができ、良好な画像を提供することが可能
となる。
【0067】図5は本発明の第4の実施例のエネルギー
拡散信号除去装置を示すブロック図である。
【0068】図5において、入力端子1には、送信側で
水平同期信号期間に基準レベルが設定され、第563ラ
インと第1125ラインに基準クランプレベル情報が挿
入された、エネルギー拡散信号を含むMUSE信号が入
力される。このMUSE信号は、差動増幅器23の正側
の端子に入力され、所定のレベルにまで増幅された後、
フィードバック方式のクランプ回路30内のコンデンサ
3及び抵抗12から成るクランプ部に供給される。該ク
ランプ部の出力点Aには、残留エネルギー拡散信号が重
畳されたMUSE信号が得られる。クランプ回路30
は、前記クランプ用コンデンサ3,増幅器4,A/D変
換器5,レベル検出器8,直流伝電位設定回路9,D/
A変換器10,クランプ用スイッチ11,及びクランプ
用抵抗12で構成され、前記MUSE信号を入力し、該
MUSE信号に含まれる前記基準クランプレベル情報を
検出し、その検出レベルを正規基準レベルと比較し、ク
ランプ用直流レベルをクランプ点Aに供給し、MUSE
信号の直流分を再生する。クランプ用スイッチ11は、
後述の同期再生回路7からの水平同期信号(HD)の期
間にオンしてクランプ用直流レベルをA点に供給する。
同期再生回路7は、MUSE信号に含まれる同期信号に
より、クロックを発生し同期信号及び各種タイミング信
号を発生する。除去信号発生回路13aは、この同期再
生回路7により出カされるタイミング信号により、前記
エネルギー拡散信号と同位相の残留エネルギー拡散信号
除去信号を発生する。この除去信号発生回路13aから
の残留エネルギー拡散信号除去信号は、乗算器24の一
方の入力端に供給される。乗算器24の他方の入力端に
は、残留エネルギー拡散信号検出回路21からの出力信
号が供給される。残留エネルギー拡散信号検出回路21
は、MUSE信号に含まれる前記第563ラインと第1
125ラインの基準クランプレベルの差を検出する。こ
の振幅検出情報は、MUSE信号に含まれるエネルギー
拡散信号の振幅に比例したものとなっている。残留エネ
ルギー拡散信号検出回路21の検出出力と前記除去信号
発生回路13aからの残留エネルギー拡散信号除去信号
とを乗算することで、残留エネルギー拡散信号除去信号
の振幅を、MUSE信号に含まれるエネルギー拡散信号
の振幅に応じて制御することができる。
【0069】乗算器24の出力は、D/A変換器25で
アナログ信号に変換された後、積分回路26で積分され
る。積分された信号は、図6(a) に示すエネルギー拡散
信号波形と同様な波形となっており、前記差動増幅器2
3の負側の端子に供給され、入力端子1に供給されるM
USE信号に重畳しているエネルギー拡散信号をキャン
セルするように働く。
【0070】次に、図5の実施例の動作を説明する。
【0071】入力端子1にはエネルギー拡散信号が重畳
されたMUSE信号が入力される。入力端子1に供給さ
れるMUSE信号は、差動増幅器23の正側の端子に入
力されて、所定の信号振幅に増幅された後、クランプ用
コンデンサ3にて低域成分が除去されかつ抵抗12にて
所定の直流レベルを与えられ(クランプされ)た後、増
幅器4で電流増幅され、A/D変換器5によりデジタル
信号に変換されて、映像処理回路6及び同期再生回路7
の入力信号となると共に、レベル検出器8に入力され
る。
【0072】レベル検出器8は、図7に示した信号形式
の第563ラインと第1125ラインの各107〜40
8サンプル番号に規定されているクランプレベルを検出
する。レベル検出器8の検出レベルは、直流電位設定回
路9へ出力される。直流電位設定回路9は、前記検出レ
ベルと正規基準レベル(128/256)との比較を行
い、クランプレベルが正規基準レベル(128/25
6)になるようにクランプ電位を設定するもので、その
クランプ電位設定出力を得る。
【0073】さらにレベル(128/256)はHD波
形の第6番目のサンプル点である基準位相点のレベルに
も相当する。直流電位設定回路9の出力は、D/A変換
器10でアナログ信号に変換される。D/A変換器10
の出力は、スイッチ11の一端に供給され、スイッチ1
1の他端はクランプ用抵抗12を介して増幅器4の入力
端に接続される。スイッチ11はHD期間に導通状態と
なるように制御される。このときクランプ用抵抗12に
よりクランプ電圧が設定され、増幅器4の直流レベルが
設定される。
【0074】また、クランプ部は、コンデンサ3と抵抗
12からなる微分回路即ち、低域除去回路である。その
ため、図6(a) のエネルギー拡散信号がクランプ部に入
力されると、クランプ部を通った後(A点)の残留エネ
ルギー拡散信号は、図6(b)のように三角波を微分し
た、方形波に近似した波形となる。
【0075】一方、同期再生回路7は、図7に示した信
号形式の第1ラインと第2ラインに挿入されているフレ
ームパルスと各ラインの水平同期信号により、同期を再
生すると共に第559〜563ラインと第1121〜1
125ラインの伝送コントロール信号を抽出することに
より、各種制御信号とタイミング信号を発生している。
同期再生回路7の出力信号(水平同期信号、フレームパ
ルス信号)により、除去信号発生回路13aから除去信
号が発生される。除去信号は、図6(b) に示す残留エネ
ルギー拡散信号と同位相の近似波形である方形波であ
る。
【0076】除去信号発生回路13aの出力信号は、乗
算器24に入カされ、残留エネルギー拡散信号検出回路
21の出力信号と掛け合わされる。残留エネルギー拡散
信号検出回路21は、レベル検出器8の出力である第5
63ラインと第1125ラインの各107〜408サン
プル番号の平均レベルの差を求めることで、残留エネル
ギー拡散信号の振幅が検出できる。
【0077】乗算器24の出力は、D/A変換器25で
アナログ信号に変換される。D/A変換器25の出力
は、積分回路26にて積分され、図6(a) の示すエネル
ギー拡散信号と同様な波形のエネルギー拡散信号除去信
号(図6(d) の一点鎖線にて示す信号)となって前記差
動増幅器23の負側の端子に供給され、MUSE信号に
含まれるエネルギー拡散信号をキャンセルするように動
作する。
【0078】乗算器24の特性は、前記利得可変増幅器
20の特性と同様であり、拡散信号振幅が大きいとき
は、除去信号振幅が大きくなるように働く。また、エネ
ルギー拡散信号が重畳されてないときは、残留信号がな
いため、乗算器24の出力が0となるため、実質的に除
去機能は停止する。
【0079】本実施例においても、MUSE信号に重畳
されるエネルギー拡散信号の振幅が変化しても、その振
幅に応じた拡散除去信号を自動的に作成して拡散信号除
去を行うことができ、良好な画像を提供することが可能
となる。
【0080】尚、図4,図5に示した実施例では、MU
SE信号からエネルギー拡散信号を除去するために、エ
ネルギー拡散信号と同位相の除去信号を作成し、差動増
幅器を用いてMUSE信号から除去信号を減算するもの
であったが、本発明では、エネルギー拡散信号と逆位相
の除去信号を作成し、該除去信号をMUSE信号に加算
することにより除去する構成としてもよい。このように
構成する場合には、除去信号発生回路から図6(c) に示
すような残留エネルギー拡散信号除去信号を発生させ、
これを積分して図6(d) の実線に示すようなエネルギー
拡散信号除去信号(エネルギー拡散信号とは逆位相の除
去信号)を生成して、MUSE信号に加算するようにす
る。
【0081】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、MU
SE信号に重畳されるエネルギー拡散信号の振幅が変化
しても、その振幅に応じた拡散除去信号を自動的に作成
して拡散信号除去を行うことができ、良好な画像を提供
することが可能となる。従って、放送衛星によるハイビ
ジョン放送に加え、通信衛星によるハイビジョン放送が
開始されることによって、エネルギー拡散信号の振幅が
多種類になっても、除去信号振幅を自動的に制御して、
エネルギー拡散信号を適応的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のエネルギー拡散信号除
去装置を示すブロック図。
【図2】図1おける利得可変増幅器の入出力特性図。
【図3】本発明の第2の実施例のエネルギー拡散信号除
去装置を示すブロック図。
【図4】本発明の第3の実施例のエネルギー拡散信号除
去装置を示すブロック図。
【図5】本発明の第4の実施例のエネルギー拡散信号除
去装置を示すブロック図。
【図6】エネルギー拡散信号,残留エネルギー拡散信
号,残留エネルギー拡散信号除去信号,及びエネルギー
拡散信号除去信号を示す図。
【図7】MUSE信号の伝送形式を示す説明図。
【図8】従来のエネルギー拡散信号除去装置を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
1…MUSE信号入力端子 3…クランプ用コンデンサ 7…同期再生回路 8…レベル検出器 9…直流電位設定回路 11…クランプ用スイッチ 12…クランプ用抵抗 13,13a…除去信号発生回路 20…利得可変増幅器 21…残留エネルギー拡散信号検出回路 23…差動増幅器 24…乗算器 26…積分回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信側で水平同期信号期間に基準レベルが
    設定され、第563ラインと第1125ラインに基準ク
    ランプレベル情報が挿入され、かつエネルギー拡散信号
    が重畳されたMUSE信号を入力する入力端子と、 入力された前記MUSE信号の低域成分を除去し、該M
    USE信号に含まれる前記基準クランプレベル情報に基
    づきMUSE信号の直流レベルを再生するクランプ回路
    と、 前記MUSE信号に含まれる同期信号に基づき、同期信
    号を再生する同期再生回路と、 この同期再生回路により出カされる同期信号により、前
    記エネルギー拡散信号と逆位相の残留エネルギー拡散信
    号除去信号を発生する除去信号発生回路と、 この除去信号発生回路からの残留エネルギー拡散信号除
    去信号を、前記クランプ回路のクランプ用直流レベルに
    重畳して、前記クランプ回路を通過するMUSE信号か
    ら残留エネルギー拡散信号を低滅させる重畳手段と、 前記クランプ回路を通過するMUSE信号の第563ラ
    インと第1125ラインの基準クランプレベルの差をと
    り、得られた振幅情報に基づいて前記重畳手段に与える
    前記残留エネルギー拡散信号除去信号の振幅を制御する
    手段とを具備したことを特徴とするエネルギー拡散信号
    除去装置。
  2. 【請求項2】前記残留エネルギー拡散信号除去信号の振
    幅を制御する手段は、得られた前記振幅情報を用いて前
    記除去信号発生回路からの残留エネルギー拡散信号除去
    信号の振幅を制御する利得可変増幅器で構成されること
    を特徴とする請求項1記載のエネルギー拡散信号除去装
    置。
  3. 【請求項3】前記残留エネルギー拡散信号除去信号の振
    幅を制御する手段は、得られた前記振幅情報と前記除去
    信号発生回路からの残留エネルギー拡散信号除去信号と
    を乗算する乗算器で構成されることを特徴とする請求項
    1記載のエネルギー拡散信号除去装置。
  4. 【請求項4】送信側で水平同期信号期間に基準レベルが
    設定され、第563ラインと第1125ラインに基準ク
    ランプレベル情報が挿入され、かつエネルギー拡散信号
    が重畳されたMUSE信号を入力する入力端子と、 入力される前記MUSE信号の低域成分を除去し、該M
    USE信号に含まれる前記基準クランプレベル情報に基
    づきMUSE信号の直流レベルを再生するクランプ回路
    と、 前記MUSE信号に含まれる同期信号に基づき、同期信
    号を再生する同期再生回路と、 この同期再生回路により出カされる同期信号により、前
    記エネルギー拡散信号と逆位相又は同位相のエネルギー
    拡散信号除去信号を発生する除去信号発生回路と、 この除去信号発生回路からのエネルギー拡散信号除去信
    号を、前記入力端子のMUSE信号に加算又は減算して
    前記エネルギー拡散信号を低滅させる重畳手段と、 前記クランプ回路を通過するMUSE信号の第563ラ
    インと第1125ラインの基準クランプレベルの差をと
    り、得られた振幅情報に基づいて前記重畳手段に与える
    前記エネルギー拡散信号除去信号の振幅を制御する手段
    とを具備したことを特徴とするエネルギー拡散信号除去
    装置。
  5. 【請求項5】前記エネルギー拡散信号除去信号の振幅を
    制御する手段は、得られた前記振幅情報を用いて前記除
    去信号発生回路からのエネルギー拡散信号除去信号の振
    幅を制御する利得可変増幅器で構成されることを特徴と
    する請求項4記載のエネルギー拡散信号除去装置。
  6. 【請求項6】前記エネルギー拡散信号除去信号の振幅を
    制御する手段は、得られた前記振幅情報と前記除去信号
    発生回路からのエネルギー拡散信号除去信号とを乗算す
    る乗算器で構成されることを特徴とする請求項4記載の
    エネルギー拡散信号除去装置。
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