JPH05161033A - エネルギー拡散信号除去回路 - Google Patents

エネルギー拡散信号除去回路

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JPH05161033A
JPH05161033A JP3324209A JP32420991A JPH05161033A JP H05161033 A JPH05161033 A JP H05161033A JP 3324209 A JP3324209 A JP 3324209A JP 32420991 A JP32420991 A JP 32420991A JP H05161033 A JPH05161033 A JP H05161033A
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JP
Japan
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signal
clamp
circuit
analog
digital
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Application number
JP3324209A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kasahara
光弘 笠原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像信号のエネルギー拡散信号除去回路に関
するもので、受信信号のS/Nが低下してもノイズをク
ランプすることがなく、横筋状の画質劣化を防止する。 【構成】 A/D変換回路6でデジタル化された映像信
号のクランプ期間の信号をもとにクランプ誤差信号を発
生するクランプ誤差信号発生回路9と、フレーム同期信
号をもとに基準エネルギー拡散信号除去信号を発生する
基準エネルギー拡散信号除去信号発生回路13を有し、
基準エネルギー除去信号とクランプ誤差信号を加算回路
14で加算して、この加算出力と映像信号を加算回路1
2で加算することにより、受信信号のS/Nが低下して
もノイズをクランプすることがなく、横筋状の画質劣化
を防止することができ、充分なエネルギー拡散信号の除
去率を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エネルギー拡散信号を
付加したアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換し
信号処理をする装置のエネルギー拡散信号除去回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】高品位テレビ信号はその帯域が20MH
z以上あり、衛星等を利用して伝送する場合には何らか
の方法で帯域圧縮を行う必要がある。高品位テレビ信号
の帯域を大幅に圧縮する有効な技術として、MUSE(M
ultiple Sub-Nyquist samplingEncoding) 方式が提案さ
れている。
【0003】(二宮、他「高品位テレビの衛星1チャン
ネル伝送方式(MUSE)」テレビジョン学会技術報告
TEBS95−2 37ページ〜42ページ)このMU
SE方式の伝送信号形式を図4に示す。図5に同期信号
波形であるフレームパルスと水平同期信号HDを示す。
ここで、CKは伝送クロックであり、その周波数は1
6.2MHzに設定されている。また、映像信号を放送
衛星を利用し周波数変調(FM変調)して伝送する場合
地上の固定業務との干渉を防止するためエネルギー拡散
信号を付加するように決められている。MUSE方式の
エネルギー拡散信号を図6に示す。このエネルギー拡散
信号はFM変調の最大周波数偏移(白レベルと黒レベル
の周波数差)10.2MHzに対して、周波数偏移0.
6MHz、周波数30Hzの三角波である。
【0004】通信衛星の場合、エネルギー拡散信号の周
波数偏移が1.1MHzから2.2MHzとさらに大き
くなっている。エネルギー拡散信号を除去しないまま映
像信号を復調すると三角波がフリッカーノイズとして現
れ著しい画質劣化となる。
【0005】このようなエネルギー拡散信号が付加され
たMUSE信号をMUSE方式のデコーダや、MUSE
−NTSCコンバータ等で復調する際、クランプ回路に
よりMUSE信号を所定のレベルにクランプするするこ
とによりエネルギー拡散信号を除去している。この場合
のクランプ処理(直流再生処理)は、水平同期信号HD
の平均直流レベルが図4の第563ライン及び第112
5ラインのクランプレベル期間の直流レベルに等しいこ
とを利用して、各ラインごとに水平同期信号HDの平均
直流レベルをクランプレベル期間の直流レベルにクラン
プするようにして行われる。
【0006】ここで図7を用いて、従来のクランプ回路
によるエネルギー拡散信号除去について説明する。
【0007】図7は従来のクランプ制御回路のブロック
図を示すものである。図7において1はMUSE信号の
入力端子。2は増幅回路。3は帯域制限用の低域通過フ
ィルター。4はクランプ回路で、クランプ用コンデンサ
41、抵抗42、スイッチ43、スイッチ制御入力端子
44により構成されている。5は電流増幅回路。6はア
ナログ−デジタル変換回路(以下、A/D変換回路と記
す)。7はクランプレベル制御信号発生回路で、インバ
ータ71、スイッチ72、スイッチ制御入力端子73に
より構成されている。8は積分回路で積分用コンデンサ
81、増幅回路82、抵抗83により構成されている。
【0008】以上のように構成したクランプ回路におい
て、MUSE信号入力端子1に入力されたMUSE信号
は、増幅回路2により所定の信号振幅になるように増幅
された後、帯域制限用の低域通過フィルター3を介して
クランプ回路4クランプ用コンデンサ41に供給され、
所定のレベルにクランプされる。このクランプ出力は電
流増幅アンプ5で電流増幅された後、A/D変換回路6
でデジタル信号に変換される。このデジタル信号は図示
しない信号処理部に供給される。
【0009】クランプレベル制御信号発生手段7はA/
D変換回路6でデジタル化されたMUSE信号の最上位
ビット(以下、MSBと記す)を入力して、フィードバ
ック制御を行うためインバータ71でデータを反転し、
スイッチ72を介して積分回路8に供給される。ここで
スイッチ72はスイッチ制御入力端子73に供給される
クランプレベル制御信号ゲートパルスGP2によりMU
SE信号の第653ラインと第1125ラインのクラン
プレベル期間にON状態とされる。これによりクランプ
レベル制御信号発生手段7の出力は、クランプレベル期
間のMUSE信号のMSBとなる。
【0010】MUSE信号の基準信号レベルは図4に示
す第563ラインと第1125ラインのクランプレベル
として示され、その値は8ビット表示で128/256
となっているため、クランプレベル制御信号発生手段7
の出力であるクランプレベル期間のMUSE信号のMS
Bの反転データは、映像信号の基準信号レベル期間のデ
ジタル信号とクランプレベル設定値に相当する基準デジ
タル信号を比較して得られたデジタルデータでありクラ
ンプレベル制御信号となっている。
【0011】積分手段8はクランプレベル制御信号発生
手段7の出力であるクランプレベル制御信号を抵抗83
を介してコンデンサ81で積分して、増幅回路82で増
幅して、その出力をアナログ信号のクランプレベル信号
としてスイッチ43を介して抵抗42とコンデンサ41
から成るクランプ回路4に供給する。
【0012】クランプ回路4では、スイッチ43はスイ
ッチ制御入力端子44に供給されるクランプゲートパル
スGP1によりMUSE信号の水平同期信号期間にON
状態となり、これにより、コンデンサ41の出力端に現
れるMUSE信号は、水平同期信号期間HDの平均直流
レベルがクランプレベル信号と一致するようにクランプ
される。クランプ回路4はクランプ期間では図8に示す
微分回路、すなわち、低域除去回路となり、30Hzの
三角波のエネルギー拡散信号も除去できる。エネルギー
拡散信号の除去率はクランプ回路の時定数τにより規定
され、次式のように表される。
【0013】
【数1】
【0014】この時定数τの値が小さいほど低域除去特
性が向上し、フリッカーノイズを無くすることができ
る。MUSE方式の場合、図5に示すように1水平期間
T1のサンプル数は480(16.2MHz)あり、こ
のうち、クランプ期間となる水平同期期間は11サンプ
ルが割り当てられており、T2は最大で11サンプルと
なる。これらから求められるT1/T2の値はNTSC
方式のものに比べて10倍程度に大きい。このため、M
USE方式のクランプ回路ではCRの時定数を小さくす
ることにより、時定数τを小さくおさえエネルギー拡散
信号除去率を確保していた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな構成では、エネルギー拡散信号の除去率を確保する
ためにクランプ回路の時定数τを小さく設定しているた
め、受信信号のS/Nが低下し、クランプ期間となる水
平同期期間にノイズが混入した場合、ノイズをクランプ
してしまい、復調した映像に横筋状の画質劣化を引き起
こす。また、この受信信号のS/Nが低下したときの横
筋状の画質劣化を防止するためにクランプ回路の時定数
τを大きくするとエネルギー拡散信号の除去率が低下し
て、復調した映像にフリッカーノイズが生じるという問
題点があった。
【0016】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、エネルギー拡散信号の充分な除去率を確保し、しか
も受信信号のS/Nが低下したときにもノイズをクラン
プすること無く、復調した映像に横筋状の画質劣化を発
生させないエネルギー拡散信号除去回路を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、アナログ映像信号をクランプ
レベル信号によって示されるレベルにクランプするクラ
ンプ手段と、前記クランプ手段がクランプしたアナログ
映像信号をデジタル映像信号に変換するアナログ−デジ
タル変換手段と、前記アナログ−デジタル変換手段が変
換したデジタル映像信号の基準信号レベル期間のデジタ
ル信号とクランプレベルの設定値に相当する基準デジタ
ル信号を比較して得られたデジタルデータからクランプ
レベル信号を発生するクランプ制御手段と、前記アナロ
グ−デジタル変換手段が変換したデジタル映像信号のク
ランプ期間のデジタル信号と基準デジタル信号を比較し
て得られたデジタルデータからクランプ誤差信号を発生
するクランプ誤差信号発生手段と、前記クランプ誤差信
号発生手段の出力をアナログ信号に変換するデジタル−
アナログ変換手段と、前記デジタル−アナログ変換手段
の出力であるアナログクランプ誤差信号をアナログ映像
信号に加算する第1の加算手段とを備えた構成を有して
いることを特徴とするエネルギー拡散信号除去回路であ
る。
【0018】また、請求項2記載の発明は請求項1記載
の発明に加え、映像信号のフレーム同期信号からエネル
ギー拡散信号と逆のレベル特性を有する基準エネルギー
拡散信号除去信号を発生する基準エネルギー拡散信号除
去信号発生手段と、前記アナログクランプ誤差信号と前
記基準エネルギー拡散信号除去信号を加算する第2の加
算手段とを設け、第2の加算手段の出力を第1の加算手
段によりアナログ映像信号に加算する構成を有している
ことを特徴とするエネルギー拡散信号除去回路である。
【0019】さらに、請求項3記載の発明は請求項1記
載の発明に加え、映像信号のフレーム同期信号からエネ
ルギー拡散信号と逆のレベル特性を有する基準エネルギ
ー拡散信号除去信号を発生する基準エネルギー拡散信号
除去信号発生手段と、前記基準エネルギー拡散信号除去
信号のレベルを振幅切り換え制御信号により設定できる
増幅手段と、前記アナログクランプ誤差信号と前記増幅
手段の出力を加算する第3の加算手段とを設け、第3の
加算手段の出力を第1の加算手段によりアナログ映像信
号に加算する構成を有していることを特徴とするエネル
ギー拡散信号除去回路である。
【0020】
【作用】請求項1記載の発明は上記した構成により、ク
ランプ手段が、アナログ映像信号をクランプレベル信号
によって示されるレベルにクランプし、アナログ−デジ
タル変換手段がこのクランプしたアナログ映像信号をデ
ジタル映像信号に変換する。また、クランプ制御手段
は、デジタル映像信号の基準信号レベル期間のデジタル
信号とクランプレベルの設定値に相当する基準デジタル
信号を比較して得られたデジタルデータからクランプレ
ベル信号を発生しクランプ手段に供給する。つぎに、ク
ランプ誤差信号発生手段が、デジタル映像信号のクラン
プ期間のデジタル信号と基準デジタル信号を比較して得
られたデジタルデータからクランプ誤差信号を発生し、
このクランプ誤差信号発生手段の出力をデジタル−アナ
ログ変換手段が、アナログ信号に変換する。そして、第
1の加算手段が、デジタル−アナログ変換手段の出力で
あるアナログクランプ誤差信号をアナログ映像信号に加
算する。したがって、クランプ誤差信号発生手段が、ク
ランプ手段がクランプした映像信号のクランプ誤差量を
検出して、デジタルーアナログ変換手段がアナログ量に
変換し、第1の加算手段がアナログ映像信号に加算する
ので、フィードバック系が成立し、クランプ誤差量を抑
え込むことができる。すなわち、クランプ手段のCRの
時定数を大きく設定しても、フィードバック系によりエ
ネルギー拡散信号の除去率を確保できるため、復調した
映像信号にフリッカーノイズを生じることはなく、しか
もクランプ手段のCRの時定数を大きく設定できるので
受信信号のS/Nが低下しても復調した映像に横筋状の
画質劣化を発生させることの無いエネルギー拡散信号除
去回路を提供することができる。
【0021】また、請求項2記載の発明は前記した構成
により、基準エネルギー拡散信号除去信号発生手段が、
映像信号のフレーム同期信号からエネルギー拡散信号と
逆のレベル特性を有する基準エネルギー拡散信号除去信
号を発生し、第2の加算手段が、アナログクランプ誤差
信号と基準エネルギー拡散信号除去信号を加算し、第1
の加算手段が、第2の加算手段の出力をアナログ映像信
号に加算するので、大まかなエネルギー拡散信号は、基
準エネルギー拡散信号で除去でき、さらにエネルギー拡
散信号の除去率を向上したエネルギー拡散信号を提供で
きる。
【0022】さらに、請求項3記載の発明は前記した構
成により、基準エネルギー拡散信号除去信号発生手段
が、映像信号のフレーム同期信号からエネルギー拡散信
号と逆のレベル特性を有する基準エネルギー拡散信号除
去信号を発生し、増幅手段が、振幅切り換え制御信号に
より基準エネルギー拡散信号除去信号のレベルを設定
し、第3の加算手段が、アナログクランプ誤差信号と増
幅手段の出力を加算し、第1の加算手段が、第3の加算
手段の出力をアナログ映像信号に加算するので、基準エ
ネルギー拡散信号除去信号のレベルを振幅切り換え信号
により増幅手段で変えることができるので、放送衛星だ
けでなく、通信衛星にも対応したエネルギー拡散信号除
去回路を提供できる。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。ここで、従来例を示した図7とその目
的および動作が同じものについては同一番号を付して詳
細な説明は省略する。
【0024】図1は本発明の第1の実施例におけるエネ
ルギー拡散信号除去回路のブロック図を示すものであ
る。図1において、1はMUSE信号の入力端子、2は
増幅回路、3は帯域制限用の低域通過フィルターであ
る。4はクランプ回路で、クランプ用コンデンサ41、
抵抗42、スイッチ43、スイッチ制御入力端子44に
より構成されている。5は電流増幅回路、6はA/D変
換回路である。7はクランプレベル制御信号発生回路
で、インバータ71、スイッチ72、スイッチ制御入力
端子73により構成されている。8は積分回路で積分用
コンデンサ81、増幅回路82、抵抗83により構成さ
れている。9はクランプ誤差信号発生回路で、デジタル
映像信号のビット反転回路91、平均化回路92、平均
化制御入力端子93より構成されている。10はD/A
変換回路、11は帯域制限用の低域通過フィルター、1
2は加算回路である。
【0025】以上のように構成された第1の実施例につ
いて以下その動作を説明する。1から8までは従来例と
同一の動作である。MUSE信号入力端子1に入力され
たMUSE信号は、増幅回路2により所定の信号振幅に
なるように増幅された後、帯域制限用の低域通過フィル
ター3と加算回路12を介してクランプ回路4クランプ
用コンデンサ41に供給され、所定のレベルにクランプ
される。このクランプ出力は電流増幅回路5で電流増幅
された後、A/D変換回路6でデジタル信号に変換され
る。このデジタル信号は図示しない信号処理部に供給さ
れる。クランプレベル制御信号発生回路7はA/D変換
回路6でデジタル化されたMUSE信号を入力してクラ
ンプレベル制御信号であるクランプレベル期間のMUS
E信号のMSB出力する。積分回路8はクランプレベル
制御信号発生回路7の出力であるクランプレベル制御信
号を積分して、その出力をアナログ信号のクランプレベ
ル信号としてクランプ回路4に供給する。クランプ回路
4では、MUSE信号の水平同期信号期間にスイッチ4
3はON状態となり、これにより、コンデンサ41の出
力端に現れるMUSE信号は、水平同期信号期間HDの
平均直流レベルがクランプレベル信号と一致するように
クランプされる。クランプ誤差信号発生回路9は、A/
D変換回路6でデジタル化されたMUSE信号をフィー
ドバック制御を行うためビット反転回路91でデータを
反転し、平均化回路92を介してD/A変換回路10に
信号を出力する。ここで平均化回路92は平均化制御入
力端子93に供給される平均化制御信号ゲートパルスG
P3によりMUSE信号の水平同期信号期間に平均化動
作がON状態となる。これにより、クランプ誤差信号発
生回路9の出力は水平同期信号の平均レベルとなり、ク
ランプ誤差信号となる。D/A変換回路10は、クラン
プ誤差信号発生回路9の出力をアナログ信号に変換し、
低域通過フィルター11を介して加算回路12に供給す
る。加算回路12は映像信号とクランプ誤差信号である
低域通過フィルター11の出力信号を加算する。
【0026】このように構成された第1の実施例によれ
ば、クランプ回路4の出力にエネルギー拡散信号の残留
分が存在しても、クランプ誤差信号発生回路9から出力
されたクランプ誤差信号をD/A変換回路10がアナロ
グ信号に変換して、低域通過フィルター11で帯域制限
した後に加算回路12でアナログ映像信号にフィードバ
ックして加算するので、エネルギー拡散信号の充分な除
去率を確保できる。すなわち、クランプ回路の時定数τ
を大きく設定することができ、受信信号のS/Nが低下
してもノイズをクランプすることがなく、横筋状の画質
劣化を防止することができ、充分なエネルギー拡散信号
の除去率を確保することができるエネルギー拡散信号除
去回路を提供することができる。
【0027】図2は本発明の第2の実施例におけるエネ
ルギー拡散信号除去回路のブロック図を示すものであ
る。ここで、第1の実施例を示す図1とその目的および
動作が同じものについては同一番号を付して詳細な説明
は省略する。13は基準エネルギー拡散信号除去信号発
生回路であり、タイミング発生回路131と積分回路1
32により構成されている。14は加算回路である。
【0028】以上のように構成した第2の実施例におけ
るエネルギー拡散信号除去回路において、以下にその動
作を説明する。
【0029】1から12までは第1の実施例と同一動作
である。MUSE信号入力端子1に入力されたMUSE
信号は、増幅回路2により所定の信号振幅になるように
増幅された後、帯域制限用の低域通過フィルター3と加
算回路12を介してクランプ回路4、クランプ用コンデ
ンサ41に供給され、所定のレベルにクランプされる。
このクランプ出力は電流増幅回路5で電流増幅された
後、A/D変換回路6でデジタル信号に変換される。こ
のデジタル信号は図示しない信号処理部に供給される。
クランプレベル制御信号発生回路7はA/D変換回路6
でデジタル化されたMUSE信号を入力してクランプレ
ベル制御信号であるクランプレベル期間のMUSE信号
のMSB出力する。積分回路8はクランプレベル制御信
号発生回路7の出力であるクランプレベル制御信号を積
分して、その出力をアナログ信号のクランプレベル信号
としてクランプ回路4に供給する。クランプ回路4で
は、MUSE信号の水平同期信号期間にスイッチ43は
ON状態となり、これにより、コンデンサ41の出力端
に現れるMUSE信号は、水平同期信号期間HDの平均
直流レベルがクランプレベル信号と一致するようにクラ
ンプされる。クランプ誤差信号発生回路9は、A/D変
換回路6でデジタル化されたMUSE信号をフィードバ
ック制御を行うためビット反転回路91でデータを反転
し、平均化回路92を介してD/A変換回路10に信号
を出力する。ここで平均化回路92は平均化制御入力端
子93に供給される平均化制御信号ゲートパルスGP3
によりMUSE信号の水平同期信号期間に平均化動作が
ON状態となる。これにより、クランプ誤差信号発生回
路9の出力は水平同期信号の平均レベルとなり、クラン
プ誤差信号となる。D/A変換回路10は、クランプ誤
差信号発生回路9の出力をアナログ信号に変換し、低域
通過フィルター11を介して加算回路14に供給する。
基準エネルギー拡散信号除去信号発生回路13はフレー
ム同期信号入力端子GP4に入力されるフレーム同期信
号をもとにして、タイミング発生回路131がエネルギ
ー拡散信号に同期した信号を出力し、これを積分回路1
32が積分してエネルギー拡散信号と逆の特性の信号を
出力し、加算回路14に基準エネルギー拡散信号除去信
号を供給する。加算回路14はクランプ誤差信号である
低域通過フィルター11の出力と基準エネルギー拡散信
号除去信号発生回路13の出力を加算して、この出力と
映像信号を加算回路12で加算する。
【0030】このように構成された第2の実施例によれ
ば、基準エネルギー除去信号発生回路13の出力を映像
信号に加算することができ、エネルギー拡散信号の大ま
かな部分をこれにより除去することができ、この残留分
をクランプ誤差信号発生回路9の出力で除去することに
なり、エネルギー拡散信号の除去率を更に向上すること
がでる。すなわちクランプ回路の時定数τを第1の実施
例よりもさらに大きく設定することができ、受信信号の
S/Nが低下による横筋状の画質劣化を防止する性能と
エネルギー拡散信号の除去率の性能において第1の実施
例よりもさらに優れたエネルギー拡散信号除去回路を提
供することができる。
【0031】図3は本発明の第3の実施例におけるエネ
ルギー拡散信号除去回路のブロック図を示すものであ
る。ここで、第2の実施例を示す図2とその目的および
動作が同じものについては同一番号を付して詳細な説明
は省略する。図3において15はレベル切換信号信号S
1によって増幅量が変わる可変アンプで、16は可変ア
ンプの出力とクランプ誤差信号である低域通過フィルタ
ー11の出力を加算する加算器である。
【0032】以上のように構成した第3の実施例におけ
るエネルギー拡散信号除去回路において、以下にその動
作を説明する。1から13までは第2の実施例と同一動
作である。MUSE信号入力端子1に入力されたMUS
E信号は、増幅回路2により所定の信号振幅になるよう
に増幅された後、帯域制限用の低域通過フィルター3と
加算回路12を介してクランプ回路4クランプ用コンデ
ンサ41に供給され、所定のレベルにクランプされる。
このクランプ出力は電流増幅回路5で電流増幅された
後、A/D変換回路6でデジタル信号に変換される。こ
のデジタル信号は図示しない信号処理部に供給される。
クランプレベル制御信号発生回路7はA/D変換回路6
でデジタル化されたMUSE信号を入力してクランプレ
ベル制御信号であるクランプレベル期間のMUSE信号
のMSB出力する。積分回路8はクランプレベル制御信
号発生回路7の出力であるクランプレベル制御信号を積
分して、その出力をアナログ信号のクランプレベル信号
としてクランプ回路4に供給する。クランプ回路4で
は、MUSE信号の水平同期信号期間にスイッチ43は
ON状態となり、これにより、コンデンサ41の出力端
に現れるMUSE信号は水平同期信号期間HDの平均直
流レベルがクランプレベル信号と一致するようにクラン
プされる。クランプ誤差信号発生回路9は、A/D変換
回路6でデジタル化されたMUSE信号をフィードバッ
ク制御を行うためビット反転回路91でデータを反転
し、平均化回路92を介してD/A変換回路10に信号
を出力する。ここで平均化回路92は平均化制御入力端
子93に供給される平均化制御信号ゲートパルスGP3
によりMUSE信号の水平同期信号期間に平均化動作が
ON状態となる。これにより、クランプ誤差信号発生回
路9の出力は水平同期信号の平均レベルとなり、クラン
プ誤差信号となる。D/A変換回路10は、クランプ誤
差信号発生回路9の出力をアナログ信号に変換し、低域
通過フィルター11を介して加算回路14に供給する。
基準エネルギー拡散信号除去信号発生回路13はフレー
ム同期信号入力端子GP4に入力されるフレーム同期信
号をもとにして、タイミング発生回路131がエネルギ
ー拡散信号に同期した信号を出力し、これを積分回路1
32が積分してエネルギー拡散信号と逆の特性の信号を
出力し、可変アンプ15に基準エネルギー拡散信号除去
信号を供給する。可変アンプ15はレベル切換制御端子
S1に入力される信号により増幅量を切り換える。ここ
でS1に入力されるレベル切換制御信号は受信している
映像信号が放送衛星からのものか、通信衛星からのもの
かによって信号が切り換わる。加算回路16はクランプ
誤差信号である低域通過フィルター11の出力と基準エ
ネルギー拡散信号除去信号の出力レベルを可変した可変
アンプ15の出力を加算して、この出力と映像信号を加
算回路12で加算する。
【0033】このように構成された第3の実施例によれ
ば、受信した映像信号が放送衛星からのものか、通信衛
星からのものかによって、基準エネルギー除去信号発生
回路13の出力を可変アンプ15によってレベルを可変
し、映像信号に加算することができ、放送衛星からの映
像信号のみならず、通信衛星からの映像信号に対しても
エネルギー拡散信号の大まかな部分をこれにより除去す
ることができ、この残留分をクランプ誤差信号発生回路
9の出力で除去することになり、受信した衛星に拘ら
ず、エネルギー拡散信号の除去率を更に向上することが
でる。すなわち受信した衛星が放送衛星であっても、通
信衛星であっても、クランプ回路の時定数τを第1の実
施例よりもさらに大きく設定することができ、受信信号
のS/Nが低下による横筋状の画質劣化を防止する性能
とエネルギー拡散信号の除去率の性能において第2の実
施例よりもさらに優れたエネルギー拡散信号除去回路を
提供することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、クランプ回路の出力にエネルギー拡散信
号の残留分が存在しても、クランプ誤差信号発生回路か
ら出力されたクランプ誤差信号をD/A変換回路がアナ
ログ信号に変換して、低域通過フィルターで帯域制限し
た後に加算回路でアナログ映像信号にフィードバックし
て加算するので、エネルギー拡散信号の充分な除去率を
確保できる。すなわち、クランプ回路の時定数τを大き
く設定することができ、受信信号のS/Nが低下しても
ノイズをクランプすることがなく、横筋状の画質劣化を
防止することができ、充分なエネルギー拡散信号の除去
率を確保することができるエネルギー拡散信号除去回路
を提供することができる。
【0035】また、請求項2記載の発明によれば、基準
エネルギー除去信号発生回路の出力を映像信号に加算す
ることができ、エネルギー拡散信号の大まかな部分をこ
れにより除去することができ、この残留分をクランプ誤
差信号発生回路の出力で除去することになり、エネルギ
ー拡散信号の除去率を更に向上することがでる。すなわ
ちクランプ回路の時定数τを第1の実施例よりもさらに
大きく設定することができ、受信信号のS/Nが低下に
よる横筋状の画質劣化を防止する性能とエネルギー拡散
信号の除去率の性能において第1の実施例よりもさらに
優れたエネルギー拡散信号除去回路を提供することがで
きる。
【0036】さらに請求項3記載の発明によれば、受信
した映像信号が放送衛星からのものか、通信衛星からの
ものかによって、基準エネルギー除去信号発生回路の出
力を可変アンプによってレベルを可変し、映像信号に加
算することができ、放送衛星からの映像信号のみなら
ず、通信衛星からの映像信号に対してもエネルギー拡散
信号の大まかな部分をこれにより除去することができ、
この残留分をクランプ誤差信号発生回路の出力で除去す
ることになり、受信した衛星に拘らず、エネルギー拡散
信号の除去率を更に向上することがでる。すなわち受信
した衛星が放送衛星であっても、通信衛星であっても、
クランプ回路の時定数τを第1の実施例よりもさらに大
きく設定することができ、受信信号のS/Nが低下によ
る横筋状の画質劣化を防止する性能とエネルギー拡散信
号の除去率の性能において第2の実施例よりもさらに優
れたエネルギー拡散信号除去回路を提供することがで
き、その実用効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるエネルギー拡散
信号除去回路のブロック図
【図2】本発明の第2の実施例におけるエネルギー拡散
信号除去回路のブロック図
【図3】本発明の第3の実施例におけるエネルギー拡散
信号除去回路のブロック図
【図4】MUSE方式の伝送信号形式を表す図
【図5】MUSE信号の同期信号波形図
【図6】MUSE信号のエネルギー拡散信号波形図
【図7】従来のエネルギー拡散信号除去回路のブロック
【図8】図7の微分回路の構成を示す回路図
【符号の説明】
1 MUSE信号の入力端子 2 増幅回路 3 帯域制限用の低域通過フィルター 4 クランプ回路 5 電流増幅回路 6 アナログ/デジタル変換回路(A/D変換回路) 7 クランプレベル制御信号発生回路 8 積分回路 9 クランプ誤差信号発生回路 10 デジタル/アナログ変換回路(D/A変換回路) 11 帯域制限用の低域通過フィルター 12 加算回路 13 基準エネルギー拡散信号除去信号発生回路 14 加算回路 15 可変アンプ 16 加算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ映像信号をクランプレベル信号
    によって示されるレベルにクランプするクランプ手段
    と、前記クランプ手段がクランプしたアナログ映像信号
    をデジタル映像信号に変換するアナログ−デジタル変換
    手段と、前記アナログ−デジタル変換手段が変換したデ
    ジタル映像信号の基準信号レベル期間のデジタル信号と
    クランプレベルの設定値に相当する基準デジタル信号を
    比較して得られたデジタルデータからクランプレベル信
    号を発生するクランプ制御手段と、前記アナログ−デジ
    タル変換手段が変換したデジタル映像信号のクランプ期
    間のデジタル信号と基準デジタル信号を比較して得られ
    たデジタルデータからクランプ誤差信号を発生するクラ
    ンプ誤差信号発生手段と、前記クランプ誤差信号発生手
    段の出力をアナログ信号に変換するデジタル−アナログ
    変換手段と、前記デジタル−アナログ変換手段の出力で
    あるアナログクランプ誤差信号をアナログ映像信号に加
    算する第1の加算手段とを備えたことを特徴とするエネ
    ルギー拡散信号除去回路。
  2. 【請求項2】 映像信号のフレーム同期信号からエネル
    ギー拡散信号と逆のレベル特性を有する基準エネルギー
    拡散信号除去信号を発生する基準エネルギー拡散信号除
    去信号発生手段と、前記アナログクランプ誤差信号と前
    記基準エネルギー拡散信号除去信号を加算する第2の加
    算手段とを設け、第2の加算手段の出力を第1の加算手
    段によりアナログ映像信号に加算することを特徴とする
    請求項1記載のエネルギー拡散信号除去回路。
  3. 【請求項3】 映像信号のフレーム同期信号からエネル
    ギー拡散信号と逆のレベル特性を有する基準エネルギー
    拡散信号除去信号を発生する基準エネルギー拡散信号除
    去信号発生手段と、前記基準エネルギー拡散信号除去信
    号のレベルを振幅切り換え制御信号により設定できる増
    幅手段と、前記アナログクランプ誤差信号と前記増幅手
    段の出力を加算する第3の加算手段とを設け、第3の加
    算手段の出力を第1の加算手段によりアナログ映像信号
    に加算することを特徴とする請求項1記載のエネルギー
    拡散信号除去回路。
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