JPH087964Y2 - 溶鋼加熱装置用ハンドリング装置 - Google Patents
溶鋼加熱装置用ハンドリング装置Info
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- JPH087964Y2 JPH087964Y2 JP7001491U JP7001491U JPH087964Y2 JP H087964 Y2 JPH087964 Y2 JP H087964Y2 JP 7001491 U JP7001491 U JP 7001491U JP 7001491 U JP7001491 U JP 7001491U JP H087964 Y2 JPH087964 Y2 JP H087964Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、特に、タンディッシュ
内の溶鋼を加熱する溶鋼加熱装置を、連続鋳造鋳型に溶
鋼を注湯する位置と待機位置との間で移動させる溶鋼加
熱装置用ハンドリング装置に関するものである。
内の溶鋼を加熱する溶鋼加熱装置を、連続鋳造鋳型に溶
鋼を注湯する位置と待機位置との間で移動させる溶鋼加
熱装置用ハンドリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、連続鋳造設備において
は、レードルからタンディッシュに溶鋼を注湯し、次い
で注湯された溶鋼をタンディッシュによって連続鋳造鋳
型(以下、鋳型という)に注湯して鋳片を連続鋳造して
いるが、タンディッシュに注湯されている溶鋼の温度
が、鋳型への注湯中において低下したりすると、連続鋳
造によって得られる鋳片の品質の均質化や連続鋳造の長
時間安定操業ができなくなってしまう。
は、レードルからタンディッシュに溶鋼を注湯し、次い
で注湯された溶鋼をタンディッシュによって連続鋳造鋳
型(以下、鋳型という)に注湯して鋳片を連続鋳造して
いるが、タンディッシュに注湯されている溶鋼の温度
が、鋳型への注湯中において低下したりすると、連続鋳
造によって得られる鋳片の品質の均質化や連続鋳造の長
時間安定操業ができなくなってしまう。
【0003】このような不具合を回避するために、タン
ディッシュ内の溶鋼を、例えば周知の構成になるプラズ
マ加熱装置のような溶鋼加熱装置を用いて加熱すること
により所定内の温度に保持し続けるようにしているが、
それには溶鋼加熱装置をクレーン等で吊持して移動させ
ていた。
ディッシュ内の溶鋼を、例えば周知の構成になるプラズ
マ加熱装置のような溶鋼加熱装置を用いて加熱すること
により所定内の温度に保持し続けるようにしているが、
それには溶鋼加熱装置をクレーン等で吊持して移動させ
ていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記したように、鋳型
に溶鋼を注湯するタンディッシュでは、連続鋳造により
得られる鋳片の均質化或いは長時間安定操業のために
は、レードルからタンディッシュへの溶鋼の注湯開始か
ら鋳造終了までの間継続してタンディッシュ内の溶鋼が
所定の温度範囲に維持されるようにこれを加熱し続ける
必要がある。
に溶鋼を注湯するタンディッシュでは、連続鋳造により
得られる鋳片の均質化或いは長時間安定操業のために
は、レードルからタンディッシュへの溶鋼の注湯開始か
ら鋳造終了までの間継続してタンディッシュ内の溶鋼が
所定の温度範囲に維持されるようにこれを加熱し続ける
必要がある。
【0005】ところで、近年では多品種・小ロット生産
が要求され、鋳片の連連鋳率が次第に低下する傾向があ
る。そこで、鋳造停止から鋳造開始までの準備時間を可
能な限り短縮して連続鋳造設備の稼働率を高めて生産性
を向上させるために、鋳型へダミーバーをセットする等
の準備作業中に鋳造位置以外の場所で事前にレードルか
らタンディッシュに溶鋼を注湯することが考えられる。
が要求され、鋳片の連連鋳率が次第に低下する傾向があ
る。そこで、鋳造停止から鋳造開始までの準備時間を可
能な限り短縮して連続鋳造設備の稼働率を高めて生産性
を向上させるために、鋳型へダミーバーをセットする等
の準備作業中に鋳造位置以外の場所で事前にレードルか
らタンディッシュに溶鋼を注湯することが考えられる。
【0006】周知のように、タンディッシュに溶鋼を注
湯するレードルは、例えばレードルターレット(以下、
ターレットいう)或いはレードルカーにて移動されてい
る。先ず、ターレットによってレードルを移動させる場
合を例としてタンディッシュへの事前注湯位置を説明す
ると後述する2通りである。
湯するレードルは、例えばレードルターレット(以下、
ターレットいう)或いはレードルカーにて移動されてい
る。先ず、ターレットによってレードルを移動させる場
合を例としてタンディッシュへの事前注湯位置を説明す
ると後述する2通りである。
【0007】即ち、その方法の1は、溶鋼の注湯位置説
明図の図9に示すように、タンディッシュTをターレッ
トにより旋回させずに所定の位置で維持し、タンディッ
シュTへのレードルLからの溶鋼の注湯位置Pを中心と
してタンディッシュTの鋳型への注湯口N側を揺動させ
て鋳型から避退させる方法であり、またその方法の2
は、溶鋼の注湯位置説明図の図10に示すように、レー
ドルLをターレットにより旋回させ、レードルLの移動
に合わせてタンディッシュTを移動させる方法である。
何れの場合も、加熱すべき溶鋼が注湯されるタンディッ
シュTは一部またはその全体が円弧上を移動されるよう
になっている。
明図の図9に示すように、タンディッシュTをターレッ
トにより旋回させずに所定の位置で維持し、タンディッ
シュTへのレードルLからの溶鋼の注湯位置Pを中心と
してタンディッシュTの鋳型への注湯口N側を揺動させ
て鋳型から避退させる方法であり、またその方法の2
は、溶鋼の注湯位置説明図の図10に示すように、レー
ドルLをターレットにより旋回させ、レードルLの移動
に合わせてタンディッシュTを移動させる方法である。
何れの場合も、加熱すべき溶鋼が注湯されるタンディッ
シュTは一部またはその全体が円弧上を移動されるよう
になっている。
【0008】一方、図示省略しているが、レードルカー
によりレードルLを移動させるる場合には、レードルL
は直線移動する。このように、タンディッシュTが待機
位置から鋳型への注湯位置へ、また注湯位置から待機位
置へ旋回または直線移動されるので、レードルLからタ
ンディッシュTへの溶鋼の注湯開始から鋳造終了までの
間継続してタンディッシュT内の溶鋼を加熱することが
難しく、得られる鋳片の均質化や長時間安定操業に加え
て溶鋼加熱作業の省力化のためにもこれを可能とならし
める溶鋼加熱装置用ハンドリング装置の開発が望まれて
いた。
によりレードルLを移動させるる場合には、レードルL
は直線移動する。このように、タンディッシュTが待機
位置から鋳型への注湯位置へ、また注湯位置から待機位
置へ旋回または直線移動されるので、レードルLからタ
ンディッシュTへの溶鋼の注湯開始から鋳造終了までの
間継続してタンディッシュT内の溶鋼を加熱することが
難しく、得られる鋳片の均質化や長時間安定操業に加え
て溶鋼加熱作業の省力化のためにもこれを可能とならし
める溶鋼加熱装置用ハンドリング装置の開発が望まれて
いた。
【0009】従って、本考案はタンディッシュの移動位
置に溶鋼加熱装置を自在に移動させることのできる溶鋼
加熱装置用ハンドリング装置(以下、ハンドリング装置
という)の提供を目的とする。
置に溶鋼加熱装置を自在に移動させることのできる溶鋼
加熱装置用ハンドリング装置(以下、ハンドリング装置
という)の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題に鑑み
てなされたものであって、従って本考案の請求項1に係
るハンドリング装置の構成は、タンディッシュ内の溶鋼
を加熱する溶鋼加熱装置を、連続鋳造鋳型に溶鋼を注湯
する位置と待機位置との間で移動させるハンドリング装
置であって、前記タンディッシュ側に溶鋼加熱装置を長
手方向に往復作動自在に支持してなるビームの一端側を
垂直軸により旋回可能に支持し、該ビームに駆動装置を
付設して該駆動装置の駆動により該ビームを前記垂直軸
の軸心を中心として旋回させて案内する旋回ガイドを設
けたことを特徴とする。
てなされたものであって、従って本考案の請求項1に係
るハンドリング装置の構成は、タンディッシュ内の溶鋼
を加熱する溶鋼加熱装置を、連続鋳造鋳型に溶鋼を注湯
する位置と待機位置との間で移動させるハンドリング装
置であって、前記タンディッシュ側に溶鋼加熱装置を長
手方向に往復作動自在に支持してなるビームの一端側を
垂直軸により旋回可能に支持し、該ビームに駆動装置を
付設して該駆動装置の駆動により該ビームを前記垂直軸
の軸心を中心として旋回させて案内する旋回ガイドを設
けたことを特徴とする。
【0011】また、本考案の請求項2に係るハンドリン
グ装置の構成は、タンディッシュ内の溶鋼を加熱する溶
鋼加熱装置を、連続鋳造鋳型に溶鋼を注湯する位置と待
機位置との間で移動させるハンドリング装置であって、
前記タンディッシュ側に溶鋼加熱装置を長手方向に往復
作動自在に支持するビームを設け、該ビームをタンディ
ッシュに対して進退させる避退ガイドを設けたことを特
徴とする。
グ装置の構成は、タンディッシュ内の溶鋼を加熱する溶
鋼加熱装置を、連続鋳造鋳型に溶鋼を注湯する位置と待
機位置との間で移動させるハンドリング装置であって、
前記タンディッシュ側に溶鋼加熱装置を長手方向に往復
作動自在に支持するビームを設け、該ビームをタンディ
ッシュに対して進退させる避退ガイドを設けたことを特
徴とする。
【0012】
【作用】本考案の請求項1に係るハンドリング装置によ
れば、溶鋼加熱装置をビームに沿って移動させることに
より事前注湯時、鋳造時等の状況に合わせてこれをタン
ディッシュの位置に移動させることができ、また駆動装
置を駆動してビームを旋回ガイドで案内してその一端側
を垂直軸の軸心を中心として旋回させることによりビー
ムを鋳型、ロールユニット等の下部設備吊出時に避退さ
せことができる。
れば、溶鋼加熱装置をビームに沿って移動させることに
より事前注湯時、鋳造時等の状況に合わせてこれをタン
ディッシュの位置に移動させることができ、また駆動装
置を駆動してビームを旋回ガイドで案内してその一端側
を垂直軸の軸心を中心として旋回させることによりビー
ムを鋳型、ロールユニット等の下部設備吊出時に避退さ
せことができる。
【0013】また、本考案の請求項2に係るハンドリン
グ装置によれば、溶鋼加熱装置をビームに沿って移動さ
せることにより事前注湯時、鋳造時等の状況に合わせて
これをタンディッシュの位置に移動させることができ、
またビームを避退ガイドに沿って移動させることにより
ビームを鋳型、ロールユニット等の下部設備吊出時に避
退させることができる。
グ装置によれば、溶鋼加熱装置をビームに沿って移動さ
せることにより事前注湯時、鋳造時等の状況に合わせて
これをタンディッシュの位置に移動させることができ、
またビームを避退ガイドに沿って移動させることにより
ビームを鋳型、ロールユニット等の下部設備吊出時に避
退させることができる。
【0014】
【実施例】以下、本考案のハンドリング装置に係る幾つ
かの実施例を、添付図面を参照しながら説明する。図1
は、レードルターレットで移動されるレードルから溶湯
が注湯されるタンディッシュに適用する場合の実施例1
に係る湾曲したビームを有するハンドリング装置の平面
図であり、図2は図1のA−A線断面図であり、また図
3は図1のB−B線断面図である。
かの実施例を、添付図面を参照しながら説明する。図1
は、レードルターレットで移動されるレードルから溶湯
が注湯されるタンディッシュに適用する場合の実施例1
に係る湾曲したビームを有するハンドリング装置の平面
図であり、図2は図1のA−A線断面図であり、また図
3は図1のB−B線断面図である。
【0015】即ち、図1に示す符号2は、湾曲したビー
ムであって、このビーム2はタンディッシュの旋回中心
Cを中心とする所定の半径の湾曲部を有し、かつその一
端側、つまり同図における右側に設けられた垂直軸3に
よってその軸心周りに旋回可能に支持されている。そし
て、図2に示すように、ビーム2の内側湾曲面には内側
軌道2aが、上面には上部軌道2bが、外側湾曲面には
噛合歯を有するラック軌道2cがそれぞれ敷設される一
方、外側の下部には回動駆動自在な車輪4aを備えたビ
ーム旋回駆動装置4が固着されている。
ムであって、このビーム2はタンディッシュの旋回中心
Cを中心とする所定の半径の湾曲部を有し、かつその一
端側、つまり同図における右側に設けられた垂直軸3に
よってその軸心周りに旋回可能に支持されている。そし
て、図2に示すように、ビーム2の内側湾曲面には内側
軌道2aが、上面には上部軌道2bが、外側湾曲面には
噛合歯を有するラック軌道2cがそれぞれ敷設される一
方、外側の下部には回動駆動自在な車輪4aを備えたビ
ーム旋回駆動装置4が固着されている。
【0016】また、ビーム2には前記内側軌道2aと上
部軌道2bとのそれぞれを転動するガイド車輪5a,5
bを備える他、ラック軌道2cの噛合歯に係合して駆動
装置5dにより回動されて転動する駆動車輪5cを備え
てなる支持アーム5が支持されており、この先端側には
プラスマ方式の溶鋼加熱装置6が支持されている。つま
り、この溶鋼加熱装置6は、駆動車輪5cがラック軌道
2cの噛合歯に係合して転動することによりビーム2の
湾曲に沿って移動される支持アーム5を介して移動され
ることになる。
部軌道2bとのそれぞれを転動するガイド車輪5a,5
bを備える他、ラック軌道2cの噛合歯に係合して駆動
装置5dにより回動されて転動する駆動車輪5cを備え
てなる支持アーム5が支持されており、この先端側には
プラスマ方式の溶鋼加熱装置6が支持されている。つま
り、この溶鋼加熱装置6は、駆動車輪5cがラック軌道
2cの噛合歯に係合して転動することによりビーム2の
湾曲に沿って移動される支持アーム5を介して移動され
ることになる。
【0017】さらに、ビーム2の下方には、上部に前記
ビーム旋回駆動装置4の車輪4aが案内されるガイド溝
7aを備え、このビーム2を旋回支持する垂直軸3の径
方向の中心を中心とする所定の半径で湾曲している。そ
して、ビーム2は図3に示すように、断面が「エの字
型」をした旋回ガイド7によって先端付近が支持されて
おり、ビーム旋回駆動装置4の車輪4aがガイド溝7a
により案内されてこのガイド溝7aのガイド面の上面に
2輪の内の一つが上面を他の1輪が下面で転動するの
で、このビーム2が垂直軸3の軸心周りに旋回される構
成になっている。
ビーム旋回駆動装置4の車輪4aが案内されるガイド溝
7aを備え、このビーム2を旋回支持する垂直軸3の径
方向の中心を中心とする所定の半径で湾曲している。そ
して、ビーム2は図3に示すように、断面が「エの字
型」をした旋回ガイド7によって先端付近が支持されて
おり、ビーム旋回駆動装置4の車輪4aがガイド溝7a
により案内されてこのガイド溝7aのガイド面の上面に
2輪の内の一つが上面を他の1輪が下面で転動するの
で、このビーム2が垂直軸3の軸心周りに旋回される構
成になっている。
【0018】以下、上記構成になるハンドリング装置1
の作用態様を説明すると、鋳造中のタンディッシュ内の
溶鋼を加熱する場合には、ビーム2を図1に示す位置に
し、タンディッシュの方向(例えば、白矢印方向)に駆
動装置5dを作動して駆動輪5cを回転させて支持アー
ム5をビーム2の湾曲に沿って移動させることによっ
て、溶鋼加熱装置6をタンディッシュの位置に容易に移
動させることができる。
の作用態様を説明すると、鋳造中のタンディッシュ内の
溶鋼を加熱する場合には、ビーム2を図1に示す位置に
し、タンディッシュの方向(例えば、白矢印方向)に駆
動装置5dを作動して駆動輪5cを回転させて支持アー
ム5をビーム2の湾曲に沿って移動させることによっ
て、溶鋼加熱装置6をタンディッシュの位置に容易に移
動させることができる。
【0019】ところで、レードル、タンディッシュ、ビ
ーム2等の下方には連続鋳造設備の下部設備があり、こ
れらは定期的に修理したり、また下部設備の種々の部品
の交換作業を行わなければならないが、ビーム2が図1
に示す位置にあると下部設備の修理・部品交換作業の妨
げになる。
ーム2等の下方には連続鋳造設備の下部設備があり、こ
れらは定期的に修理したり、また下部設備の種々の部品
の交換作業を行わなければならないが、ビーム2が図1
に示す位置にあると下部設備の修理・部品交換作業の妨
げになる。
【0020】そこで、下部設備の修理・交換作業を行う
場合には、先ず溶鋼加熱装置6をビーム2の湾曲に沿っ
てこれを支持する垂直軸3側に移動させた後、ビーム旋
回駆動装置4の車輪4aをビーム2が避退する側に回転
させる。さすれば、車輪4aがガイド溝7aのガイド面
を転動し、ビーム2は旋回ガイド7により案内されて図
1に示す黒矢印方向に移動し、つまり垂直軸3の軸心周
りに旋回するので、ビーム2は避退するから、下部設備
の修理・交換作業の妨げになることはない。
場合には、先ず溶鋼加熱装置6をビーム2の湾曲に沿っ
てこれを支持する垂直軸3側に移動させた後、ビーム旋
回駆動装置4の車輪4aをビーム2が避退する側に回転
させる。さすれば、車輪4aがガイド溝7aのガイド面
を転動し、ビーム2は旋回ガイド7により案内されて図
1に示す黒矢印方向に移動し、つまり垂直軸3の軸心周
りに旋回するので、ビーム2は避退するから、下部設備
の修理・交換作業の妨げになることはない。
【0021】一方、下部設備の修理・交換作業が終了し
た後は、上記と逆にビーム2をタンディッシュに近接さ
せる方向に旋回ガイド7に沿って移動させると共に、上
記と逆に駆動装置5dを作動して駆動車輪5cを回転さ
せて支持アーム5を移動させることによって、溶鋼加熱
装置6をビーム2に沿って鋳造時のタンディッシュの位
置に合致させることができる。なお、図示省略している
が、移動している支持アーム5や、旋回しているビーム
2は何れも、周知の構成になるリミットスイッチや近接
スイッチの作動により所定の位置に停止されるようにな
っている。
た後は、上記と逆にビーム2をタンディッシュに近接さ
せる方向に旋回ガイド7に沿って移動させると共に、上
記と逆に駆動装置5dを作動して駆動車輪5cを回転さ
せて支持アーム5を移動させることによって、溶鋼加熱
装置6をビーム2に沿って鋳造時のタンディッシュの位
置に合致させることができる。なお、図示省略している
が、移動している支持アーム5や、旋回しているビーム
2は何れも、周知の構成になるリミットスイッチや近接
スイッチの作動により所定の位置に停止されるようにな
っている。
【0022】図4は、レードルカーで移動されるレード
ルから溶湯をタンディッシュに注湯する場合に適用する
もので、実施例2に係る真直状のビームを有するハンド
リング装置の平面図である。これは、同図から良く理解
されるように、ビーム2が真直状の構成になるもので、
他の部位は全て上記実施例1と同構成になっている。従
って、この実施例に係る真直なビーム2を有するハンド
リング装置の作用・効果は前記実施例1と同効である。
ルから溶湯をタンディッシュに注湯する場合に適用する
もので、実施例2に係る真直状のビームを有するハンド
リング装置の平面図である。これは、同図から良く理解
されるように、ビーム2が真直状の構成になるもので、
他の部位は全て上記実施例1と同構成になっている。従
って、この実施例に係る真直なビーム2を有するハンド
リング装置の作用・効果は前記実施例1と同効である。
【0023】図5は、レードルターレットで移動される
レードルから溶湯が注湯されるタンディッシュに適用す
る場合の実施例3に係る湾曲したビームを有するハンド
リング装置の平面図である。同図から良く理解されるよ
うに、この実施例が構成に関して実施例1と相違すると
ころは、湾曲したビーム2を湾曲した旋回ビーム部21
と固定ビーム部22とからなる構成とし、旋回ビーム部
21を垂直軸3の軸心周りに旋回させるときには、溶鋼
加熱装置6を支持する支持アーム5を固定ビーム部22
に移動させる構成にしたものであって、それ以外は実施
例1と全く同構成になるものである。故に、上記実施例
1と同等の作用があるのに加えて、旋回ビーム部21は
旋回に際して重量的に重い支持アーム5と溶鋼加熱装置
6との荷重を支持する必要がないので、強度的に有利に
なり旋回ビーム部21の構造の簡略化が可能になる。
レードルから溶湯が注湯されるタンディッシュに適用す
る場合の実施例3に係る湾曲したビームを有するハンド
リング装置の平面図である。同図から良く理解されるよ
うに、この実施例が構成に関して実施例1と相違すると
ころは、湾曲したビーム2を湾曲した旋回ビーム部21
と固定ビーム部22とからなる構成とし、旋回ビーム部
21を垂直軸3の軸心周りに旋回させるときには、溶鋼
加熱装置6を支持する支持アーム5を固定ビーム部22
に移動させる構成にしたものであって、それ以外は実施
例1と全く同構成になるものである。故に、上記実施例
1と同等の作用があるのに加えて、旋回ビーム部21は
旋回に際して重量的に重い支持アーム5と溶鋼加熱装置
6との荷重を支持する必要がないので、強度的に有利に
なり旋回ビーム部21の構造の簡略化が可能になる。
【0024】図6は、レードルカーで移動されるレード
ルから溶湯をタンディッシュに注湯する場合に適用する
もので、実施例4に係る真直状のビームを有するハンド
リング装置の平面図である。この実施例4は、同図から
良く理解されるように、ビーム2を真直状の旋回ビーム
部21と固定ビーム部22とからなる構成としたもので
あるから上記実施例2と同効である。
ルから溶湯をタンディッシュに注湯する場合に適用する
もので、実施例4に係る真直状のビームを有するハンド
リング装置の平面図である。この実施例4は、同図から
良く理解されるように、ビーム2を真直状の旋回ビーム
部21と固定ビーム部22とからなる構成としたもので
あるから上記実施例2と同効である。
【0025】図7は、レードルターレットで移動される
レードルから溶湯をタンディッシュに注湯する場合に適
用するもので、実施例5に係る湾曲したビームを有する
ハンドリング装置の平面図である。この実施例は同図か
ら良く理解されるように、湾曲したビーム2を旋回支持
することなく、加熱位置に対して進退させる構成にした
ものである。
レードルから溶湯をタンディッシュに注湯する場合に適
用するもので、実施例5に係る湾曲したビームを有する
ハンドリング装置の平面図である。この実施例は同図か
ら良く理解されるように、湾曲したビーム2を旋回支持
することなく、加熱位置に対して進退させる構成にした
ものである。
【0026】より詳しくは、作業床にタンディッシュの
旋回中心Cに対して接近しかつ離れる方向に避退軌道8
を敷設し、この避退軌道8を転動する車輪(図示省略)
により移動ビーム部21と固定ビーム部22とからなる
ビーム2のうち移動ビーム部21を支持し、そして上記
車輪は固定ビーム部22に付設した駆動装置(図示省
略)によって回動される構成になっている。従って、こ
の実施例は、車輪が避退軌道8を転動することによっ
て、固定ビーム部22が避退し、かつタンディッシュに
近接することができるので上記実施例1、3と同効であ
る。
旋回中心Cに対して接近しかつ離れる方向に避退軌道8
を敷設し、この避退軌道8を転動する車輪(図示省略)
により移動ビーム部21と固定ビーム部22とからなる
ビーム2のうち移動ビーム部21を支持し、そして上記
車輪は固定ビーム部22に付設した駆動装置(図示省
略)によって回動される構成になっている。従って、こ
の実施例は、車輪が避退軌道8を転動することによっ
て、固定ビーム部22が避退し、かつタンディッシュに
近接することができるので上記実施例1、3と同効であ
る。
【0027】図8は、レードルカーで移動されるレード
ルから溶湯をタンディッシュに注湯する場合に適用する
ものであって、実施例6に係る真直状のビームを有する
ハンドリング装置の平面図である。従って、この実施例
6は、同図から良く理解されるように、ビーム2を真直
状にしてなる構成としたものであるから上記実施例2、
4と同効である。
ルから溶湯をタンディッシュに注湯する場合に適用する
ものであって、実施例6に係る真直状のビームを有する
ハンドリング装置の平面図である。従って、この実施例
6は、同図から良く理解されるように、ビーム2を真直
状にしてなる構成としたものであるから上記実施例2、
4と同効である。
【0028】以上では、上記何れの実施例の場合にあっ
ても、溶鋼加熱装置6がタンディシュの移動に追随しな
い例であるが、勿論簡単な制御装置を付設することによ
ってこの溶鋼加熱装置6をタンディシュの移動に追随さ
せることが可能である。しかしながら、溶鋼の冷却速度
の点を考慮すると、タンディシュに追随させて溶鋼加熱
装置6を移動制御する必要はない。
ても、溶鋼加熱装置6がタンディシュの移動に追随しな
い例であるが、勿論簡単な制御装置を付設することによ
ってこの溶鋼加熱装置6をタンディシュの移動に追随さ
せることが可能である。しかしながら、溶鋼の冷却速度
の点を考慮すると、タンディシュに追随させて溶鋼加熱
装置6を移動制御する必要はない。
【0029】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案の請求項1
と請求項2とに係るハンドリング装置によれば、溶鋼加
熱装置をビームの長手方向に沿って移動させることによ
りこの溶鋼加熱装置をタンディッシュの位置に移動させ
ることができるので、タンディッシュ内の溶鋼を加熱し
続けることが可能になり、鋳造で得られる鋳片の均質化
や長時間安定操業に加えて溶鋼加熱作業の省力化に対し
ても極めて多大な効果を期待することができる。
と請求項2とに係るハンドリング装置によれば、溶鋼加
熱装置をビームの長手方向に沿って移動させることによ
りこの溶鋼加熱装置をタンディッシュの位置に移動させ
ることができるので、タンディッシュ内の溶鋼を加熱し
続けることが可能になり、鋳造で得られる鋳片の均質化
や長時間安定操業に加えて溶鋼加熱作業の省力化に対し
ても極めて多大な効果を期待することができる。
【図1】実施例1に係る湾曲したビームを有するハンド
リング装置の平面図である。
リング装置の平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】実施例2に係る真直状のビームを有するハンド
リング装置の平面図である。
リング装置の平面図である。
【図5】実施例3に係る湾曲したビームを有するハンド
リング装置の平面図である。
リング装置の平面図である。
【図6】実施例4に係る真直状のビームを有するハンド
リング装置の平面図である。
リング装置の平面図である。
【図7】実施例5に係る湾曲したビームを有するハンド
リング装置の平面図である。
リング装置の平面図である。
【図8】実施例6に係る真直状のビームを有するハンド
リング装置の平面図である。
リング装置の平面図である。
【図9】溶鋼の注湯位置説明図である。
【図10】溶鋼の注湯位置説明図である。
1…ハンドリング装置、2…ビーム、2a…内側軌道、
2b…上部軌道、2c…ラック軌道、3…垂直軸、4…
ビーム旋回駆動装置、4a…車輪、5…支持アーム、5
a…ガイド車輪、5b…ガイド車輪、5c…駆動車輪、
5d…駆動装置、6…溶鋼加熱装置、7…旋回ガイド、
7a…ガイド溝、8…避退軌道、21…旋回ビーム部、
22…固定ビーム部、C…タンディッシュの旋回中心、
L…レードル、T…タンディッシュ。
2b…上部軌道、2c…ラック軌道、3…垂直軸、4…
ビーム旋回駆動装置、4a…車輪、5…支持アーム、5
a…ガイド車輪、5b…ガイド車輪、5c…駆動車輪、
5d…駆動装置、6…溶鋼加熱装置、7…旋回ガイド、
7a…ガイド溝、8…避退軌道、21…旋回ビーム部、
22…固定ビーム部、C…タンディッシュの旋回中心、
L…レードル、T…タンディッシュ。
Claims (2)
- 【請求項1】 タンディッシュ内の溶鋼を加熱する溶鋼
加熱装置を、連続鋳造鋳型に溶鋼を注湯する位置と待機
位置との間で移動させる溶鋼加熱装置用ハンドリング装
置であって、前記タンディッシュ側に溶鋼加熱装置を長
手方向に往復作動自在に支持してなるビームの一端側を
垂直軸により旋回可能に支持し、該ビームに駆動装置を
付設して該駆動装置の駆動により該ビームを前記垂直軸
の軸心を中心として旋回させて案内する旋回ガイドを設
けたことを特徴とする溶鋼加熱装置用ハンドリング装
置。 - 【請求項2】 タンディッシュ内の溶鋼を加熱する溶鋼
加熱装置を、連続鋳造鋳型に溶鋼を注湯する位置と待機
位置との間で移動させる溶鋼加熱装置用ハンドリング装
置であって、前記タンディッシュ側に溶鋼加熱装置を長
手方向に往復作動自在に支持するビームを設け、該ビー
ムをタンディッシュに対して進退させる避退ガイドを設
けたことを特徴とする溶鋼加熱装置用ハンドリング装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7001491U JPH087964Y2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 溶鋼加熱装置用ハンドリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7001491U JPH087964Y2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 溶鋼加熱装置用ハンドリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524140U JPH0524140U (ja) | 1993-03-30 |
JPH087964Y2 true JPH087964Y2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=13419334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7001491U Expired - Lifetime JPH087964Y2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 溶鋼加熱装置用ハンドリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH087964Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2864313B2 (ja) * | 1992-06-29 | 1999-03-03 | 住友重機械工業株式会社 | 連続鋳造機の鋳込み方法および循環鋳込装置 |
-
1991
- 1991-09-02 JP JP7001491U patent/JPH087964Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0524140U (ja) | 1993-03-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960820 |