JPH087842A - 表示用蛍光ランプ - Google Patents

表示用蛍光ランプ

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Publication number
JPH087842A
JPH087842A JP14435794A JP14435794A JPH087842A JP H087842 A JPH087842 A JP H087842A JP 14435794 A JP14435794 A JP 14435794A JP 14435794 A JP14435794 A JP 14435794A JP H087842 A JPH087842 A JP H087842A
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JP
Japan
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light emitting
discharge
wiring
electrode
resistor
Prior art date
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Application number
JP14435794A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kobayashi
正秋 小林
Junichi Nakajima
淳一 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
Application filed by Noritake Co Ltd, Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Noritake Co Ltd
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Publication of JPH087842A publication Critical patent/JPH087842A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画素密度の高いマトリックスを形成した場合
にも、アノード電極からの引き出し端子数が少なく、構
造が簡単な表示用蛍光ランプを提供する。 【構成】 発光室24のアノード電極32が、列および
行の単位毎に第1抵抗体38および第2抵抗体44を介
して第1配線42および第2配線48に接続され、行単
位毎に微放電のための高電圧が印加されると共に、列単
位毎に発光のための低電圧が印加されるため、行方向に
順次走査して第2配線48から給電すると共にその走査
に対応して各行の点灯すべき発光室24がある列に第1
配線42から順次給電することにより、第1配線42お
よび第2配線48の両方から電圧が印加された発光室2
4のみが選択的に順次発光させられる。このため、アノ
ード電極32からの引き出し線の数は行数と列数との和
となって少なくなり、画素密度を高くする場合にもリー
ドピン20の密度が高くならず、構造が比較的簡単にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像表示装置の発光素
子として用いられる表示用蛍光ランプに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カソード電極と、そのカソード電極との
間に放電路を形成するアノード電極とを、放電ガスが封
入された気密容器内に備え、両電極間の放電によって紫
外線を発生し、アノード電極の近傍に配置した蛍光体を
発光させる表示用蛍光ランプが知られている。このよう
な蛍光ランプをマトリックス状に配置した画像表示装置
によれば、厚さを特に大きくすることなく表示面積を大
型化することが比較的容易であると共に、高い輝度が容
易に得られるため、屋外用の大型画像表示装置の発光素
子等として用いられている。従来、上記の表示用蛍光ラ
ンプとしては、一つの気密室内にカソード電極およびア
ノード電極を一つずつ備える所謂単管型蛍光ランプが一
般的に用いられており、マトリックス状に配置されてい
るうちの所定のものを選択的に発光させることによっ
て、マトリックス全体で所望の画像を得ていた。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところが、上記の単管型蛍光
ランプはそれぞれカソード電極を1つずつ備えているた
め、多数配列して大画面を構成した場合にはカソード電
極の数が極めて多くなり、その消費電力が極めて大きく
なる。そこで、例えば特開昭64−14860号公報、
特開平3−222253号公報或いは特開平3−285
297号公報等に開示されているような、共通のカソー
ド電極と、マトリックス状に配列されて内壁面にそれぞ
れ蛍光体を有する複数の発光室と、それら複数の発光室
内にそれぞれ設けられてカソード電極との間に複数の放
電路を形成する複数のアノード電極とを、放電ガスを封
入した気密容器内に備え、前記カソード電極と所定のア
ノード電極との間で放電させられることによって所定の
発光室から発光させられる形式の所謂複合型蛍光ランプ
が提案されている。
【0004】ところで、上記の複合型蛍光ランプにおい
て所望の画像を得るためには、前記のマトリックス状に
配列された複数の単管型蛍光ランプに相当する複数の発
光室を選択的に発光させる必要がある。そのため、従来
の複合型蛍光ランプでは、各発光室に備えられている複
数のアノード電極を制御回路に各別に接続して、アノー
ド電極への放電電圧の印加を発光室毎に制御することに
より、カソード電極とアノード電極との間の放電すなわ
ち発光を発光室毎に制御していた。
【0005】しかしながら、複数のアノード電極を各別
に制御回路に接続すると、アノード電極からの引き出し
端子数が極めて多くなる。したがって、解像度の向上を
目的として画素密度(すなわち発光室の密度)を高くす
ると引き出し端子密度が高くなるため、構造が複雑にな
って製造が困難になると共に製造コストが増大する。そ
のため、必要な引き出し端子間隔の大きさによって解像
度が制限されることとなるという問題があった。更に、
上記引き出し端子数に応じた数の駆動素子が必要となる
ため、制御回路の製造コストも増大して表示装置全体の
コストが一層増大するという問題もあった。
【0006】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、画素密度の高いマトリッ
クスを形成した場合にも、アノード電極からの引き出し
端子数が少なく、構造が比較的簡単な表示用蛍光ランプ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するための第1発明の要旨とするところは、共通のカソ
ード電極と、マトリックス状に配列されて内壁面にそれ
ぞれ蛍光体を有する複数の発光室と、それら複数の発光
室内にそれぞれ設けられてそのカソード電極との間に複
数の放電路を形成する複数のアノード電極とを、放電ガ
スを封入した気密容器内に備え、前記カソード電極と所
定のアノード電極との間で放電させられることによって
所定の発光室から発光させられる形式の表示用蛍光ラン
プであって、(a) 前記複数のアノード電極のうち前記マ
トリックスの行および列の一方に沿って一方向に配列さ
れたものに対して、各配列単位毎に第1抵抗体をそれぞ
れ介し共通して接続される複数本の第1配線と、(b) そ
れら複数のアノード電極のうち前記マトリックスの行お
よび列の他方に沿って一方向に配列されたものに対し
て、各配列の単位毎に第2抵抗体をそれぞれ介し共通し
て接続される複数本の第2配線とを、含むことにある。
【0008】
【作用】ところで、発光室内の蛍光体をアノード電極と
カソード電極との間の放電により発光させる場合には、
微放電を開始させるための比較的高電圧(例えば200
V程度)がアノード電極に印加され、且つ、専ら発光の
ために比較的大きな放電電流を流すための比較的低い電
圧(例えば100V程度)がアノード電極に印加される
必要がある。このため、一般にアノード電極には第1配
線および第2配線の2つの配線が接続されており、2つ
の配線から高電圧および低電圧がそれぞれ印加された場
合にのみ発光室から発光させられる。
【0009】本発明によれば、マトリックス状に配列さ
れた複数の発光室内に備えられた複数のアノード電極の
うち、そのマトリックスの行および列の一方に沿って一
方向に配列されたものに対して、各配列単位毎に第1抵
抗体をそれぞれ介し共通して複数本の第1配線が接続さ
れる一方、それら複数のアノード電極のうち前記マトリ
ックスの行および列の他方に沿って一方向に配列された
ものに対して、各配列の単位毎に第2抵抗体をそれぞれ
介し共通して複数本の第2配線が接続されることによ
り、アノード電極には行単位および列単位に高電圧或い
は低電圧がそれぞれ印加される。そのため、例えば、行
方向に順次走査して給電すると共にその走査のタイミン
グに同期して各行の点灯すべき発光室がある列に順次給
電することにより、第1配線および第2配線の両方から
電圧が印加された発光室のみが選択的に順次発光させら
れ、所望の文字、図形、記号等の画像を表示することが
できる。
【0010】
【第1発明の効果】このように、上記表示用蛍光ランプ
は所謂ダイナミック駆動が可能であるためアノード電極
からの引き出し端子の数は行数と列数との和となり、従
来の各発光室毎に点灯を制御する所謂スタティック駆動
の場合に必要となる行数と列数の積に比較して少なくな
る。したがって、本発明によれば、画素密度を高くする
場合にも端子密度が高くならず、構造が比較的簡単にな
って製造が容易になると共に製造コストが低減される。
更に、引き出し端子数の減少によって必要とされる駆動
素子の数も減少し、制御回路の製造コストも低減されて
表示装置全体のコストが低減される。
【0011】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための第2発明の要旨とするところは、共通の
カソード電極と、マトリックス状に配列されて内壁面に
それぞれ蛍光体を有する複数の発光室と、それら複数の
発光室内にそれぞれ設けられてそのカソード電極との間
に複数の放電路を形成する複数のアノード電極とを、放
電ガスを封入した気密容器内に備え、前記カソード電極
と所定のアノード電極との間で放電させられることによ
って所定の発光室から発光させられる形式の表示用蛍光
ランプであって、(a) 前記複数の発光室内に、前記カソ
ード電極との間で放電を開始するに充分な電圧を短時間
印加するために設けられた微放電用電極と、(b) 前記複
数のアノード電極のうち前記マトリックスの行および列
の一方に沿って一方向に配列されたものに対して、各配
列単位毎に第1抵抗体をそれぞれ介し共通して接続され
る複数本の第1配線と、(c) 前記複数の微放電用電極の
うち前記マトリックスの行および列の他方に沿って一方
向に配列されたものに対して、各配列の単位毎に第2抵
抗体をそれぞれ介し共通して接続される複数本の第2配
線とを、含むことにある。
【0012】
【作用】このようにすれば、上記複数の発光室には通常
のアノード電極に加えて、前記カソード電極との間で放
電を開始するに充分な電圧(高電圧)を短時間印加する
ための微放電用電極が備えられる。そのため、アノード
電極に印加される電圧を放電状態を維持するために必要
且つ充分な電圧(低電圧)とすることにより、微放電用
電極に高電圧が印加されると共にアノード電極に低電圧
が印加された場合にのみ発光室から発光させられる。
【0013】そして、マトリックス状に配列された複数
の発光室内に備えられた複数のアノード電極のうち、そ
のマトリックスの行および列の一方に沿って一方向に配
列されたものに対して、各配列単位毎に第1抵抗体をそ
れぞれ介して共通の第1配線が接続される一方、同様に
複数の発光室内に備えられた複数の微放電用電極のう
ち、行および列の他方に沿って一方向に配列されたもの
に対して、各配列単位毎に共通の第2配線が接続される
ことにより、アノード電極には行或いは列単位に低電圧
が印加され、微放電用電極には列或いは行単位に高電圧
が印加される。そのため、例えば、行方向に順次走査し
て給電すると共にその走査のタイミングに同期して各行
の点灯すべき発光室がある列に順次給電することによ
り、第1配線および第2配線の両方から電圧が印加され
た発光室のみが選択的に順次発光させられ、所望の文
字、図形、記号等の画像を表示することができる。
【0014】
【第2発明の効果】このように、上記表示用蛍光ランプ
は所謂ダイナミック駆動が可能であるためアノード電極
および微放電用電極からの引き出し端子の数は行数と列
数との和となり、従来の各発光室毎に点灯を制御する所
謂スタティック駆動の場合に必要となる行数と列数の積
に比較して少なくなる。したがって、本発明によれば、
画素密度を高くする場合にも端子密度が高くならず、構
造が比較的簡単になって製造が容易になると共に製造コ
ストが低減される。更に、引き出し端子数の減少によっ
て必要とされる駆動素子の数も減少し、制御回路の製造
コストも低減されて表示装置全体のコストが低減され
る。
【0015】ここで、好適には、前記第1発明および第
2発明の表示用蛍光ランプにおいて、前記第2配線に設
けられる第2抵抗体は、前記第1配線に設けられる第1
抵抗体よりも抵抗値が高くされている。このようにすれ
ば、第1発明においては、微放電を発生させるための高
電圧を第2配線からアノード電極に印加することにより
高電圧が印加される際の放電電流が比較的低くされ、第
2発明においては、高電圧が印加される微放電用電極に
流される放電電流が比較的低くされる。そのため、第2
配線のみからアノード電極或いは微放電用電極に電圧が
印加された場合には発光が生じないこととなって、前述
のようにマトリックスの行および列の一方に沿って一方
向に配列されたものに対して各配列単位毎に電圧を印加
した際にも、所望の(すなわち、行および列の一方の各
配列単位のうち、第1配線から電圧が印加された行およ
び列の他方の各配列単位に位置する)発光室以外からの
発光は生じず、また、微放電用電極の溶損などの問題が
発生しないこととなる。上記抵抗体の抵抗値は、それぞ
れ第1抵抗体が2〜50kΩ程度、第2抵抗体が1〜2
0MΩ程度であることが好ましい。
【0016】また、好適には、前記第2発明の表示用蛍
光ランプにおいて、前記微放電用電極は、電極面積が前
記アノード電極の電極面積に比較して小さく形成され
る。すなわち、微放電用電極は、アノード電極とカソー
ド電極との間で放電を開始させるために一時的に微放電
を発生させるものであり、特に電流値を高くする必要は
なく、しかも前述のように高電圧は低電流で印加される
ことが好ましいため、小さい電極面積で充分なのであ
る。したがって、一つの発光室内に2つのアノード電極
および微放電用電極を備えているにも拘らず発光室は特
に大きくならず、画素密度を充分高くすることが可能で
ある。なお、アノード電極は、放電電流を高くして高い
輝度を得るために、比較的電極面積が大きくされること
が好ましい。
【0017】また、好適には、前記第1発明および第2
発明において、第1配線、第2配線、第1抵抗体、第2
抵抗体、第1抵抗体とアノード電極との間の配線、およ
び第2抵抗体とアノード電極或いは微放電電極との間の
配線は、少なくとも一部が、例えばガラス、セラミック
ス、琺瑯等から成る絶縁基板上に印刷形成され、アノー
ド電極および微放電用電極(第2発明の場合のみ)、第
1配線および第2配線からの引き出し端子は、その絶縁
基板上に取り付けられる。このようにすれば、抵抗体お
よび配線が絶縁基板上に印刷形成されるため、それぞれ
を別個に製造して絶縁基板に半田等で配線する場合に比
較して製造が容易となり、また、アノード電極、微放電
用電極、および引き出し端子が絶縁基板上に取り付けら
れて一体的に構成されるため取り扱いが容易となって、
画素密度が高くされる場合にも製造が容易となる。
【0018】また、好適には、アノード電極および微放
電用電極は、上記絶縁基板上に印刷形成される。このよ
うにすれば、複合型表示用蛍光ランプの製造が一層容易
となる。
【0019】また、好適には、前記第1発明および第2
発明におけるアノード電極への低電圧の印加時間は、画
像制御装置からの制御信号に従って変更されるものであ
る。このようにすれば、印加時間の変更によって発光室
の輝度が変更できるため、画像表示装置の設置場所や表
示内容に応じて画像の輝度を変更することが可能とな
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。なお、以下の説明において各図の寸法の比率等
は必ずしも正確なものではない。図1は、本発明の一実
施例である表示用蛍光ランプ10の外観を示す図であ
る。表示用蛍光ランプ10は、例えばガラスから形成さ
れて一面が開放された平箱状を成すトップボックス12
と、そのトップボックス12の開放された一面側に例え
ば低融点ガラスによって封着された板状且つ透明のフロ
ントガラス14と、トップボックス12の底面側に例え
ば低融点ガラスによって固着され、開口面を形成する辺
のうち上記底面の一方の辺に沿った方向の一対がその一
方の辺よりも充分短く、上記底面の他方の辺に沿った方
向の一対がその他方の辺よりもやや短くされた、上記底
面よりも小さい寸法の開口面を有した角筒状のガラスか
ら成るボトムボックス16と、そのボトムボックス16
のトップボックス12とは反対側の端面に例えば低融点
ガラスによって封着されたアンダーガラス18と、トッ
プボックス12の底面からアンダーガラス18側に延び
且つボトムボックス16の外周面のうちトップボックス
12の上記他方の辺側に位置する一対の面に沿ってそれ
ぞれ1列に配列された例えば16本(何れの面ともそれ
ぞれ8本)のステンレス製のリードピン20と、ボトム
ボックス16とアンダーガラス18との間からトップボ
ックス12側とは反対側に延びる2本のリードピン21
とを備えて構成されている。
【0021】上記トップボックス12の内部には、図2
および各部材を分離した図3に示すように、格子状に形
成された隔壁22により分離された例えば48個の有底
角筒状の発光室24を有する例えば琺瑯製のアノード室
26が備えられている。各発光室24の底部には、丸穴
28および矩形の長穴30がそれぞれ設けられており、
その各長穴30には後述する絶縁基板36に設けられた
48個のアノード電極32が各発光室24の底部を貫通
した状態で位置させられている。上記丸穴28は、図2
において上から1行目および3行目の発光室24ではそ
の内部の下端の位置に、2行目および4行目の発光室2
4ではその内部の上端の位置にそれぞれ設けられてお
り、一方、上記長穴30は、上から1行目および3行目
の発光室24ではその内部の上端の位置に、2行目およ
び4行目の発光室24ではその内部の下端の位置にそれ
ぞれ設けられている。すなわち、1行目と2行目、およ
び3行目と4行目の丸穴28はそれぞれ互いに隣接した
位置に設けられている。また、各発光室24の壁面およ
び底面には、図4に示すように蛍光膜34が設けられて
いる。この蛍光膜34は、1画素を構成する3つの発光
室24毎に、R(赤色),G(緑色),B(青紫色)に
対応する蛍光体が各1色づつ塗布されることにより構成
されている。したがって、図2における左右方向および
上下方向に各4画素が配列されることになり、表示ラン
プ10全体で16画素が備えられている。
【0022】また、トップボックス12の底面とアノー
ド室26との間には、図3に示すように前記アノード電
極32が48個立設された例えばセラミックスから成る
絶縁基板36が備えられている。図5(a) ,(b) ,(c)
に示すように、この絶縁基板36の一方の面において
は、それぞれ第1抵抗体38を備えた4本の分岐配線4
0を有する12本の第1配線42a〜42lが、アノー
ド電極32の列(すなわち図の上下方向の並び)毎に設
けられている。この第1配線42は、図示しない電源装
置および画像制御装置に接続されており、その画像制御
装置から送られてくる制御信号に従って、所定の列に所
定の時間だけ電圧が印加されるものである。また、他方
の面においては、それぞれ第2抵抗体44を備えた12
本の分岐配線46を有する4本の第2配線48a〜48
dが、破線で示すようにアノード電極32の行(すなわ
ち図の左右方向の並び)毎に設けられている。この第2
配線48は、第1配線42が接続されているものとは異
なる図示しない電源装置および制御装置に接続されてお
り、制御装置から送られてくるパルス信号に従って所定
の周期で行単位に順次電圧を印加されるものである。上
記第1抵抗体38,第1配線42,第2抵抗体44,第
2配線48等によって、絶縁基板36の両面において抵
抗体マトリックスが形成されている。
【0023】上記第1抵抗体38および第2抵抗体44
は、酸化物系材料のペーストを印刷・焼成することによ
り形成された厚膜抵抗体であり、第1抵抗体38は全て
例えば10kΩの抵抗値に、第2抵抗体44は全て例え
ば1MΩの抵抗値にされている。また、分岐配線40等
の絶縁基板36上の配線は、全て例えばAg(銀)ペー
スト等の導体ペーストを印刷・焼成することにより形成
されたものである。また、絶縁基板36の両面には上記
の配線および抵抗体を全て覆って保護する絶縁層(オー
バコート層)50が、ガラスペーストを印刷・焼成する
ことにより設けられている。なお、図5(b) ,(c) にお
いては、説明のために第1抵抗体38、絶縁層50、配
線40等が、絶縁基板36に対して比較的厚く描かれて
いるが、絶縁基板36上に厚膜印刷により形成されるこ
れらのものは実際には極めて薄いものである。
【0024】なお、図において52は第1配線42に前
記リードピン20を接続するために、絶縁基板36、分
岐配線40、および絶縁層50の厚さ方向に貫通して設
けられてそのリードピン20を差し込み固定する引き出
し端子用穴であり、54は第2配線48にリードピン2
0を接続するために、絶縁基板36、分岐配線46、お
よび絶縁層50の厚さ方向に貫通して同様に設けられた
引き出し端子用穴である。また、56は、前記アノード
室26に設けられた丸穴28と同位置に設けられた丸穴
である。また、図5(a) ,(b) ,(c) はアノード電極3
2およびリードピン20が立設されていない状態を示し
ており、57はアノード電極32を立設するための長穴
である。また、以上の説明から明らかなように、本実施
例においては、第1配線42が列に沿って一方向に配列
されたアノード電極32に対して各配列単位毎に、第2
配線48が行に沿って一方向に配列されたアノード電極
32に対して各配列単位毎に形成されている。
【0025】また、トップボックス12の底面には、絶
縁基板36に固定された前記リードピン20が貫通させ
られる貫通穴58が、図3に示すように各8か所づつ2
列に設けられている。リードピン20は、第1配線42
a〜42lおよび第2配線48a〜48dに例えば銀ペ
ースト等によってそれぞれ接続された状態で、前記絶縁
基板36に例えばガラスペースト等によって固定される
と共に、上記貫通穴58に貫通させられた状態で例えば
ガラスペーストにより固定される。また、その底面の貫
通穴58の内側位置に矩形の長穴60が2か所に設けら
れており、ボトムボックス16内部と連通させられてい
る。この矩形の長穴60は絶縁基板36に設けられた丸
穴56およびアノード室26の丸穴28の、図2および
図5における1行目および2行目と、3行目および4行
目とにそれぞれ連通する位置に設けられており、これに
より、前記図4に示されるように、アノード室26の各
発光室24が丸穴28、56、長穴60を介してボトム
ボックス16と連通させられている。
【0026】また、アンダーガラス18のボトムボック
ス16側の一面には、一対の内部導入線62,62が設
けられており、カソード電極64がその内部導入線6
2,62に接続されると共に一対の支持軸66,66に
よって固定されている。前記のリードピン21は、この
内部導入線62,62のアンダーガラス18から図3に
おける前方部および後方部から飛び出した部分が下方に
向かって折り曲げられることにより形成されているもの
であり、カソード電極64にはリードピン21から電圧
が印加される。また、内部導入線62のうちの一方に
は、水銀ゲッター68が溶接されて固定されている。ま
た、略中央部に設けられている貫通穴70は、内部の大
気を希ガスに置換するためのものである。表示用蛍光ラ
ンプ10は、全体を加熱しつつ内部の大気を真空吸引し
て排気し、希ガスを導入して貫通穴70をガラス71等
で閉塞することによって、フロントガラス14、トップ
ボックス12、ボトムボックス16、アンダーガラス1
8により気密容器に形成された後、外部から上記水銀ゲ
ッター68を高周波ボンバードで加熱して、内部に必要
最小限の水銀を一定に供給すると共に残留不純物ガスを
水銀に吸着させることにより作製されるものである。
【0027】以下に、上記表示用蛍光ランプ10の駆動
方法を、表示用蛍光ランプ10の回路図を示す図6、お
よび駆動信号のタイムチャートを示す図7に従って説明
する。なお、図6においては1画素に相当する3つの発
光室24を1ブロック(すなわち、全体で16ブロッ
ク)で示しており、Rmn,Gmn,Bmnはm行n列に位置
するブロックにおいて、それぞれ赤色,緑色,青紫色を
発光する蛍光膜34を備えた発光室24に相当する。ま
た、通常の屋外用画像表示装置においては、多数の表示
用蛍光ランプ10がマトリックス状に配置されて用いら
れるが、基本的な駆動方法は共通するため、以下、1つ
の表示用蛍光ランプ10の駆動について説明する。
【0028】時刻t0 においては、第1配線42および
第2配線48の何れからも各発光室24のアノード電極
32に電圧が印加されておらず、発光室24は何れも点
灯していない。時刻t1 になると、制御装置からのパル
ス信号に従って第2配線48aに高電圧(250V)が
印加されると共に、画像制御装置からの制御信号に従っ
て第1配線42a,42b,42cに低電圧(100
V)が印加され、第1配線42および第2配線48の両
方から給電される1行1列のブロックの発光室24(R
11,G11,B11)のみが発光させられる。
【0029】すなわち、第2配線48からは放電が生じ
るために充分な高電圧が印加されるが、第2配線48に
接続されている第2抵抗体44は高抵抗であるため、流
される電流値は低いものとなる。このため、第2配線4
8から電圧が印加されても放電は生じるが発光は生じな
い。一方、第1配線42に接続されている第1抵抗体3
8は低抵抗であるため流される電流値は高いものとなる
が、第1配線42からは放電を維持するために必要且つ
充分な(すなわち放電を発生させるには不充分な)低電
圧が印加される。このため、第1配線42から電圧が印
加された場合に既に放電が生じていればその放電が継続
され且つ発光させられるが、放電が生じていなかった場
合には放電も発光も生じないこととなる。したがって、
第1配線42と第2配線48の両方から電圧が印加され
た1行1列のブロックの発光室24のみが発光させられ
るのである。
【0030】時刻t2 になると第2配線48aからの給
電は停止されるが、第1配線42a,42b,42cか
らの給電は継続されている。上述のように、第1配線4
2から印加される電圧は放電を継続するためには充分な
電圧であるため、R11,G11,B11の発光室24からの
発光は、時刻t3 になってその第1配線42からの給電
が停止されるまで継続される。第1配線42および第2
配線48からの給電が停止されて発光が一旦停止された
後、時刻t4 になると第2配線48bおよび第1配線4
2bから電圧が印加される。このため、上述の説明と同
様にして第1配線42と第2配線48の両方から電圧が
印加されているG21の発光室24のみが発光させられ
る。その後、時刻t5 ,t6 において第2配線48b、
第1配線42bからの給電がそれぞれ停止されると、G
21の発光室24からの発光が停止される。
【0031】続く時刻t7 においては、第2配線48c
および第1配線42bから電圧が印加され、第1配線4
2および第2配線48の両方から電圧が印加されたG31
の発光室24のみが発光させられる。このとき、第1配
線42bからの給電時間(t 9 −t10)が上述の場合の
給電時間(t1 〜t3 ,t4 〜t6 )の半分であるた
め、G31の発光室24からの発光量は上述の場合の半分
(すなわち、輝度が半分)となる。時刻t8 ,t9 にお
いて給電が一旦停止された後、時刻t10において第2配
線48dおよび第1配線42c,42lに電圧が印加さ
れ、第1配線42および第2配線48の両方から電圧が
印加されたB41,B44の発光室24のみが発光させられ
る。そして、時刻t11,t12において給電が一旦停止さ
れた後、時刻t13において再び第2配線48aに電圧が
印加されると共に第1配線42jに電圧が印加され、R
14の発光室24が発光させられる。
【0032】このようにして、第2配線48a〜48d
に順次高電圧が印加されると共に、その第2配線48の
電圧が印加される行のうちの発光させる発光室24が位
置する列に対応する第1配線42aから42lに順次低
電圧が印加されることにより、表示用蛍光ランプ10は
行単位で上から下へ連続的に走査され、第1配線42の
パルスすなわち駆動信号に従って所望の映像が表示され
る。なお、第2配線48から電圧が印加される時間(t
1 〜t2 ,t4 〜t5 等)は、例えば5ms(ミリ秒)
程度の極めて短い時間であり、第1配線42から電圧が
印加される時間は、高い輝度を得るとき(t1 〜t
3 等)は例えば100ms程度の時間、比較的低輝度を
得るとき(例えばt7 〜t9 )は、高輝度を得るときの
半分程度の時間50ms程度とされる。また、高輝度を
得る場合の第1配線42からの電圧の印加が停止されて
から次に電圧が印加されるまでの時間(t3 〜t4 等)
は、例えば5ms秒程度の極めて短い時間とされてい
る。したがって、1サイクルすなわち第2配線48aか
ら48dまでの一回の走査の時間(t1 〜t13)は、例
えば420ms程度とされている。
【0033】ここで、本実施例によれば、マトリックス
状に配列された複数の発光室24内に備えられた複数の
アノード電極32のうち、列に沿って一方向に配列され
たものに対して、各配列単位毎に第1抵抗体38をそれ
ぞれ介し共通して複数本の第1配線42が接続される一
方、それら複数のアノード電極32のうち、行に沿って
一方向に配列されたものに対して、各配列単位毎に第2
抵抗体44を介し共通して複数本の第2配線48が接続
されることにより、アノード電極32には行単位毎に微
放電のための高電圧が印加されると共に、列単位毎に発
光のための低電圧が印加される。
【0034】発光室24内の蛍光体をアノード電極32
とカソード電極64との間の放電により発光させる場合
には、微放電を開始させるための比較的高電圧(例えば
200V程度)がアノード電極32に印加され、且つ、
専ら発光のために比較的大きな放電電流を流すための比
較的低い電圧(例えば100V程度)がアノード電極3
2に印加される必要があるが、前述のように、行方向に
順次走査して第2配線48から給電すると共にその走査
のタイミングに対応して各行の点灯すべき発光室24が
ある列に第1配線42から順次給電することにより、第
1配線42および第2配線48の両方からアノード電極
32に電圧が印加された発光室24のみが選択的に順次
発光させられ、所望の文字、図形、記号等の画像が表示
されるのである。
【0035】このため、表示用蛍光ランプ10は所謂ダ
イナミック駆動が可能となってアノード電極32からの
引き出し端子の数は行数と列数との和(すなわち4+1
2=16)と少なくなるのである。そのため、画素密度
(単位面積当たりの発光室24の数)を高くする場合に
もリードピン20の密度が高くならず、構造が比較的簡
単になって製造が容易になると共に製造コストが低減さ
れる。更に、引き出し端子数の減少によって必要とされ
る駆動素子の数も減少し、制御回路の製造コストも低減
されて表示装置全体のコストが低減される。
【0036】これに対して、従来の各表示用蛍光ランプ
毎に点灯を制御する所謂スタティック駆動の場合には、
各表示用蛍光ランプ毎に駆動信号を入力させるため、ア
ノード電極からの引き出し線の数が行数と列数の積(例
えば、本実施例の表示用蛍光ランプ10と同様に4行×
12列に発光室が配置されている場合には、4×12=
48本)と多く必要とされた。そのため、画素密度を高
くする場合にはリードピン20の密度が高くなって構造
が複雑となるという問題があったのである。
【0037】また、本実施例によれば、第2配線48は
高抵抗の第2抵抗体44を介してアノード電極32に接
続されているため、アノード電極32に高電圧が印加さ
れた場合に流れる放電電流が低くされ、第2配線48の
みからの給電では発光室24から発光させられないばか
りでなく、アノード電極32の溶損や絶縁基板36上に
形成された回路の破損等の問題が生じ難い。
【0038】また、48ドット分の発光室24が一つの
気密容器内に備えられて、各発光室24内のアノード電
極32と一つのカソード電極64との間で放電させられ
るため、各アノード電極32に対してそれぞれカソード
電極64が設けられている場合に比較して、カソード電
極64の消費電力を低減できる。
【0039】また、絶縁基板36上に第1抵抗体38お
よび第2抵抗体44等を厚膜印刷により形成しているた
め、従来の制御回路側に抵抗体を取り付けていた場合に
比較して制御回路を簡単にすることが可能である。
【0040】また、一つの表示用蛍光ランプ10に16
画素(すなわち48ドット)に相当する発光室24が備
えられているため、従来の一つの表示用蛍光ランプに1
画素或いは1ドットのみが備えられていた場合に比較し
て、画素密度を高くすることが容易である。
【0041】以下、本発明の他の実施例を図面を参照し
て説明する。なお、以下の実施例において前述の実施例
と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略す
る。図8(a) ,(b) および図9は、前述の実施例におけ
る図2および図5(a) の一部にそれぞれ対応する図であ
って、前記のアノード電極32に代えて、絶縁基板36
上にアノード電極70が設けられた場合を示す図であ
る。アノード電極70は、絶縁基板36上であって前述
の実施例においてアノード電極32が取り付けられてい
た位置に、例えばNi(ニッケル),Au(金)等の厚
膜ペーストを印刷・焼成することによって設けられてい
る。一方、アノード室26には、長穴28に代えて比較
的大きい角穴72が設けられており、アノード電極32
とカソード電極64との間には丸穴28および角穴72
を通る放電路が形成されている。このようにすればアノ
ード電極70も第1抵抗体38等と同様に印刷形成され
るため、別途アノード電極32を作製して絶縁基板36
に固定する場合に比較して製造が一層容易となる。な
お、図8(b) においては、絶縁層50や第1抵抗体38
等が比較的厚く描かれているが、実際には絶縁基板36
に対して極めて薄いものである。
【0042】図10(a) ,(b) は、アノード電極32に
加えて微放電用電極74が設けられた表示用蛍光ランプ
を示す図であり、図2の一部および図4にそれぞれ対応
する図である。本実施例においては、アノード電極32
に隣接して比較的小さい電極面積を有する微放電用電極
74が立設されており、図11の絶縁基板36に形成さ
れた回路パターン、および図12の回路図に示される通
り、前述の実施例における第1配線42がアノード電極
32に、第2配線48が微放電用電極74に接続されて
いる。なお、図11において75は、微放電用電極74
を絶縁基板36上に立設するために設けられた長穴であ
る。本実施例の表示用蛍光ランプも前述の表示用蛍光ラ
ンプ10と同様に図7に示されるようなタイムチャート
に従って駆動される。
【0043】すなわち、この表示用蛍光ランプにおいて
は、高抵抗である第2抵抗体44を備えて高電圧を印加
するための第2配線48が微放電用電極74に接続され
ており、低抵抗である第1抵抗体38を備えて低電圧を
印加するための第1配線42は、前述の実施例と同様に
アノード電極32に接続されている。そのため、第2配
線48から微放電用電極74に電圧が印加されると、そ
の電圧は放電を発生させるために充分高い電圧であるた
め、カソード電極64と微放電用電極74との間に微放
電が発生し、同時に第1配線42からアノード電極32
に電圧が印加されると、放電電流が充分高いため発光室
24が発光させられる。したがって、本実施例において
も、前述の実施例の場合と同様に第1配線42および第
2配線48の両方から電圧が印加された場合にのみ発光
室24から発光させられるため、表示用蛍光ランプ10
と同様に駆動することが可能であり、発光室24からの
引き出し端子数すなわちアノード電極32および微放電
電極74に接続するリードピン20の数を少なくするこ
とが可能となって、画素密度を高くした場合にもリード
ピン20の密度がそれほど高くならず、製造が困難なも
のとならないのである。
【0044】更に、本実施例においては、高電圧を印加
するための微放電用電極74がアノード電極32と別個
に備えられて別回路に形成されているため、第1抵抗体
38および第2抵抗体44の抵抗値を相互に無関係に設
定することが可能である。そのため、何れの抵抗体もア
ノード電極32および微放電用電極74への印加電圧お
よび要求電流に応じて適正な値に設定することが可能と
なる。なお、前述の実施例においては、図6に示される
回路図から明らかなように、第1配線42および第2配
線48が第1抵抗体38、アノード電極32、第2抵抗
体44を介して接続されている。そのため、第1抵抗体
38が低めの値(例えば5kΩ程度)に、第2抵抗体4
4が高めの値(例えば5MΩ程度)に設定されている場
合、例えば第2配線48aに電圧を印加すると、R11
アノード電極32とR21,R31,R41のアノード電極3
2との電位差が殆どないことから誤放電して、例えば第
1配線42aから電圧を印加した場合にR11〜R41全て
が発光する可能性がある。したがって、電位差を大きく
するために低抵抗である第1抵抗体38の値を比較的大
きく(例えば実施例のように10kΩ)、第2抵抗体4
4の値を比較的小さく(例えば実施例のように1MΩ)
する必要が生じて、印加電圧および要求電流に応じた自
由な設定はできなかったのである。
【0045】また、微放電用電極74の電極面積が比較
的小さくされているため、1つの発光室24に2つの電
極が備えられているにも拘らず、発光室24を殆ど大き
くする必要がない。このため、画素密度を充分に小さく
することが可能である。なお、微放電用電極74には第
2配線48から高電圧が印加されるが、第2配線48と
微放電用電極74との間には高抵抗の第2抵抗体44が
備えられているため、流れる電流値が充分に低く、微放
電用電極74の溶損や回路の破損等の問題は発生し難い
のである。
【0046】図13(a) ,(b) は、上述の実施例におい
て、微放電用電極74を立設する代わりに、図9に示す
実施例のアノード電極70と同様にして、絶縁基板36
上に厚膜ペーストを印刷・焼成することによって微放電
用電極76を備えたものであり、アノード室26にはそ
の微放電用電極76に対応する位置に丸穴78が設けら
れている。なお、本図においても絶縁基板36上に形成
された第1抵抗体38や微放電用電極76、絶縁層50
等が比較的厚く描かれているが、実際には極めて薄いも
のである。
【0047】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0048】例えば、前述の実施例においては、表示用
蛍光ランプ10は16画素を有していたが、この画素数
は適宜変更され得る。例えば1画素×4画素のように構
成してもよいし、反対に20画素或いはそれ以上の画素
数を有するように構成されても良い。
【0049】また、発光室24を形成するアノード室2
6、および絶縁基板36は、琺瑯、ガラスやセラミック
ス等の各種の絶縁材料から構成されても良い。
【0050】また、第1抵抗体38および第2抵抗体4
4は、絶縁基板36上に形成された厚膜抵抗体に代えて
他の抵抗体が用いられても良く、第1配線42、第2配
線48、分岐配線40,46等もリード線を絶縁基板3
6上に接合することにより構成されても良い。
【0051】また、上記実施例では、絶縁基板36上
に、電気回路要素である第1抵抗体38および第2抵抗
体44を厚膜印刷により形成しているが、必要に応じ
て、例えばコンデンサやダイオード等の他の電気回路要
素を形成してもよい。絶縁基板36上に多くの電気回路
要素を形成することで、表示用蛍光ランプ10に形成し
なければならない端子の数を減らしたり、表示用蛍光ラ
ンプ10の外部に接続される部品点数を少なくして、表
示用蛍光ランプ10の外部の回路スペースを小さくでき
る。
【0052】また、トップボックス12には、発光室2
4とボトムボックス16内とを連通させるための一対の
矩形の長穴60が設けられていたが、各発光室24とそ
れぞれ連通させる穴が1つずつ設けられていても良く、
また、複数の発光室24と連通させる穴が複数設けられ
ていても良い。
【0053】また、カソード電極64は、1つの表示用
蛍光ランプ10に対して1つ設けられていたが、複数の
カソード電極64が設けられていても良い。
【0054】また、アノード電極32に加えて微放電用
電極74を設ける場合において、微放電用電極74はア
ノード電極32よりも小さくされていたが、比較的大き
く、例えばアノード電極32よりも大きくされていても
良い。但し、大きくする場合には発光室24を大きくす
る必要が生じて画素密度を高くすることが困難となり、
また、前述のように微放電用電極74は大きくする必要
がないため、可及的に小さい方が好ましい。
【0055】また、アノード電極32に加えて微放電用
電極74を設ける場合において、第1配線42および第
2配線48と両電極32,74との間(すなわち分岐配
線40,46)に設けられている第1抵抗体38および
第2抵抗体44は、第1配線42および第2配線48中
に設けられても良い。このようにすれば、第1配線およ
び第2配線の各列および各行に設けられる抵抗体が各々
1つとなって、絶縁基板36への厚膜抵抗体の形成、或
いは抵抗体の接合が一層容易となって表示用蛍光ランプ
10の製造コストが一層低減される。
【0056】また、表示用蛍光ランプ10を複数マトリ
ックス状に配置し、大型画像表示装置を構成する場合に
は、各表示用蛍光ランプ10がそれぞれ前述の駆動方法
の説明のように駆動されても良く、また、全体として1
つの表示用蛍光ランプのように駆動されても良い。すな
わち、複数配列されている表示用蛍光ランプ10の第1
配線42および第2配線48を各列および各行単位で全
て接続し、表示面全体で一体的に走査されても良い。
【0057】また、実施例においては、第1配線42を
マトリックスの列に沿って一方向に配列されたアノード
電極32に対して各配列単位毎に、第2配線48を行に
沿って一方向に配列されたアノード電極32に対して各
配列単位毎に接続したが、それぞれ反対に、第1配線4
2を行単位毎に、第2配線48を列単位毎に接続しても
良い。
【0058】また、実施例においては、第2配線48か
らアノード電極32の各行単位に順次電圧を印加して図
2或いは図6等の上から下へ走査したが、第1配線42
からアノード電極32の各列単位に順次電圧を印加して
例えば左から右へ走査して、その走査のタイミングに対
応して第2配線48から発光させる発光室24の位置す
る行に電圧を印加しても良い。
【0059】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の表示用蛍光ランプを示す斜
視図である。
【図2】図1の表示用蛍光ランプの一部切り欠き平面図
である。
【図3】図1の表示用蛍光ランプを各部材毎に分離して
示す図である。
【図4】図2におけるIV−IV断面を示す図である。
【図5】図1の表示用蛍光ランプに備えられている絶縁
基板を示す図であり、(a) は平面図を、(b) ,(c) はそ
れぞれ(a) におけるb−b断面,c−c断面を示す図で
ある。
【図6】図1の表示用蛍光ランプの回路図である。
【図7】図1の表示用蛍光ランプを駆動するための駆動
信号を表すタイムチャートである。
【図8】本発明の他の実施例を示す図であって、(a) は
図2の一部に相当する図であり、(b) は(a) におけるb
−b断面を示す図である。
【図9】図8の表示用蛍光ランプにおける絶縁基板を示
す図であり、図5の一部に相当する図である。
【図10】本発明の更に他の実施例を示す図であって、
(a) は図2の一部に相当する図であり、(b) は(a) にお
けるb−b断面を示す図である。
【図11】図10の表示用蛍光ランプにおける絶縁基板
を示す図であり、図5の一部に相当する図である。
【図12】図10の表示用蛍光ランプの回路図である。
【図13】本発明の更に他の実施例を示す図であって、
(a) は図2の一部に相当する図であり、(b) は(a) にお
けるb−b断面を示す図である。
【符号の説明】
10:表示用蛍光ランプ {12:トップボックス,14フロントガラス,16ボ
トムボックス,18,アンダーガラス}(気密容器) 24:発光室 32:アノード電極 38:第1抵抗体 42:第1配線 44:第2抵抗体 48:第2配線 64:カソード電極 74:微放電用電極
フロントページの続き (72)発明者 中島 淳一 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通のカソード電極と、マトリックス状
    に配列されて内壁面にそれぞれ蛍光体を有する複数の発
    光室と、該複数の発光室内にそれぞれ設けられて該カソ
    ード電極との間に複数の放電路を形成する複数のアノー
    ド電極とを、放電ガスを封入した気密容器内に備え、前
    記カソード電極と所定のアノード電極との間で放電させ
    られることによって所定の発光室から発光させられる形
    式の表示用蛍光ランプであって、 前記複数のアノード電極のうち前記マトリックスの行お
    よび列の一方に沿って一方向に配列されたものに対し
    て、各配列単位毎に第1抵抗体をそれぞれ介し共通して
    接続される複数本の第1配線と、 該複数のアノード電極のうち前記マトリックスの行およ
    び列の他方に沿って一方向に配列されたものに対して、
    各配列の単位毎に第2抵抗体をそれぞれ介し共通して接
    続される複数本の第2配線とを、含むことを特徴とする
    表示用蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 共通のカソード電極と、マトリックス状
    に配列されて内壁面にそれぞれ蛍光体を有する複数の発
    光室と、該複数の発光室内にそれぞれ設けられて該カソ
    ード電極との間に複数の放電路を形成する複数のアノー
    ド電極とを、放電ガスを封入した気密容器内に備え、前
    記カソード電極と所定のアノード電極との間で放電させ
    られることによって所定の発光室から発光させられる形
    式の表示用蛍光ランプであって、 前記複数の発光室内に、前記カソード電極との間で放電
    を開始するに充分な電圧を短時間印加するために設けら
    れた微放電用電極と、 前記複数のアノード電極のうち前記マトリックスの行お
    よび列の一方に沿って一方向に配列されたものに対し
    て、各配列単位毎に第1抵抗体をそれぞれ介し共通して
    接続される複数本の第1配線と、 前記複数の微放電用電極のうち前記マトリックスの行お
    よび列の他方に沿って一方向に配列されたものに対し
    て、各配列の単位毎に第2抵抗体をそれぞれ介し共通し
    て接続される複数本の第2配線とを、含むことを特徴と
    する表示用蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 前記第2抵抗体は、前記第1抵抗体より
    も抵抗値が高くされているものである請求項1又は請求
    項2の表示用蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 前記微放電用電極は、電極面積が前記ア
    ノード電極の電極面積に比較して小さく形成されている
    ものである請求項2の表示用蛍光ランプ。
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