JP4881510B2 - ドットマトリックス型蛍光表示管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はドットマトリックス型蛍光表示管に関し、特に豊かな表現を可能とするドットマトリックス型蛍光表示管に関する。
【0002】
【従来の技術】
電卓、オーディオ、家電製品、計測器、医療機器などの表示部に所定のパターンあるいはグラフィックを表示する表示素子として蛍光表示管が多用されている。特にマルチカラーまたは単色のグラフィック表示が可能なドットマトリックス型蛍光表示管は表現力の豊かな蛍光表示管として多用されている。例えば、各種チケット売場、カウンター、特設売場などに設置される各種メッセージボードなどにドットマトリックス型蛍光表示管が用いられている。
【0003】
各種メッセージボードなどに用いられている従来のドットマトリックス型蛍光表示管の一例を図2に示す。図2は従来の蛍光表示管の表示部の要部平面図であり、横方向の一部は省略してある。
従来の表示部4は、例えば一つの文字を表示する単位表示面4aが横一列に配列され、単位表示面4aは縦 16 ×横 16 個の単位ドット4bがマトリックス状に 256 個配列されている。各ドット4bは陽極上に被着された蛍光体より形成され、電子ビームが入射されることで点灯する。図示を省略した蛍光表示管ドライバーによるドットの制御により、どのドット4bを点灯させるかが選択され、各種メッセージがドットマトリックス型蛍光表示管の表示部に表示される。また、メッセージを強調する場合は、表示文字部分の反転表示や倍角表示が行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ドットマトリックス型蛍光表示管による各種メッセージをより表現豊かに強調するために、フルカラー化や表示文字部分の上下に強調ラインなどを設けようとすると、ダイナミック駆動方式による従来のドットマトリックス型蛍光表示管は以下のような問題があった。
(1)例えば、 16 × 16 ドットの 1 文字について、表示画面における表示文字部分を上下の強調ライン付で駆動しようとすると、フルカラーのドットマトリックス型蛍光表示管の場合、横 16 ×縦 16 × 4 色= 1536 ドットの制御が必要になる。その結果、グリッドおよび陽極に順次印加する時分割パルスのデューティサイクルが小さくなり、1つの陽極、1つのグリッドに電圧を与える時間が短くなるため、所望の輝度が得られなくなったり、あるいは所望の輝度を得るために駆動電圧が高くなってしまったりする。
(2)また、ドット数を増加してより高解像度にすると、陽極を覆うように形成されているグリッドが増加して、グリッド間の距離が短くなるため、従来以上の精度が要求され製造コストが上昇する。
【0005】
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、簡単な構造で表現豊かな表示を可能とするドットマトリックス型蛍光表示管を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、単位ドットがマトリックス状に配列された発光部を備えてなるドットマトリックス型蛍光表示管であって、上記発光部は、単色表示部とこの単色表示部の少なくとも一辺に修飾ライン表示部とを有することを特徴とする。
【0007】
また、上記単色表示部と上記修飾ライン表示部とは、異なる発光色の蛍光体を用いることを特徴とする。
また、発光部の変動表示部と固定表示部とは、異なる発光色を有して、相互に独立して駆動制御されることを特徴とする。
【0008】
ドットマトリックス型蛍光表示管の発光部を単色表示部と修飾ライン表示部とに分離して、それぞれ独立して駆動することにより、表示文字部分やグラフィック表示部分等となる単色表示部の輝度を低下させることなく、上下の修飾ライン表示部を表示できる。その結果、表示文字部分等の反転表示や倍角表示の他に、表示文字部分の上下などに色などを強調する修飾ラインによる自然な表示文字部分やグラフィック表示部分等の強調が可能となり、フルカラー化を行なうことなく単色表示部であっても、従来より豊かな表現が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のドットマトリックス型蛍光表示管の一例を図1により説明する。図1は蛍光表示管の表示部の要部平面図であり、横方向の一部は省略してある。
ドットマトリックス型蛍光表示管の表示部1は、単色表示部2と修飾ライン表示部3、3とから構成されている。単色表示部2は一つの文字表示やグラフィック表示等をする単位表示部2aが横一列に配列され、単位表示部2aは縦 16 ×横 16 個の単位ドット2bがマトリックス状に配列されている。一方、修飾ライン表示部3は縦 4 個の単位ドット3aが横一列に配列され、単色表示部2の上辺および下辺に設けられている。なお、単位ドット2bまたは3aは、それぞれマトリックス状に配列された陽極上に蛍光体が被着されて形成される。さらに単色表示部2表面および修飾ライン表示部3、3表面を覆うように図示を省略したグリット電極が配置されている。また、さらにその上方には複数本のフィラメント状カソード電極が張設されている。表示部1と前面ガラス板とを挟んで側面板が封止ガラスにて封止されて真空容器が形成されてドットマトリックス型蛍光表示管となる。
【0010】
上記ドットマトリックス型蛍光表示管の駆動方法の一例を説明する。図示を省略したグリット電極に順次列信号(グリッドスキャン)のパルス信号を印加していきながら、蛍光体が被着された単色表示部2の各陽極にはその列信号に同期してそれぞれのタイミングに応じて選択的にオンまたはオフのパルス電圧を加えることで単色表示部2が駆動される。このとき、その走査速度を人間の目にはちらつきが感じられない程度の速さにして、時分割パルス動作させる。
【0011】
一方、修飾ライン表示部3の駆動も上記と同様に、順次列信号(グリッドスキャン)のパルス信号に同期してそれぞれのタイミングに応じて選択的にオンまたはオフのパルス電圧を人間の目にはちらつきが感じられない程度の速さにして加えることで行なわれる。なお、修飾ライン表示部3は単色表示部2を挟むように、その上辺および下辺に設けてもよく、また、上辺または下辺のみに設けてもよい。
また、修飾ライン表示部3は単色表示部2とは異なる色で表示することが好ましい。異なる色とすることにより、より強調された単色表示部2を有するドットマトリックス型蛍光表示管が得られる。
【0012】
上記単色表示部2の駆動と、修飾ライン表示部3の駆動とは、相互に独立して行なわれる。独立して発光を制御することにより、単色表示部2の強調がより容易にできる。例えば、修飾ライン表示部3の発光色を単色表示部2の発光色と異なる 2 色にすることにより、上下の発光色を変えたり、上下とも同色としたり、周期的に変えたりして単色表示部2に対する強調ができる。
【0013】
相互に独立して制御する場合、表示部1のドット制御は、単色表示部2の制御と修飾ライン表示部3、3の制御との総和となる。単色表示部2の制御は横 16 ×縦 16 ×文字 1 色= 256 ドットであり、修飾ライン表示部3、3の制御は横 16 ×縦 4 ×上下 2 箇所= 128 ドットであり、合計 384 ドットの制御で単色表示部2の上辺および下辺に単色表示部2とは色彩の異なる修飾ライン表示部3、3を表示できる。この表示形式は、修飾ライン表示部3、3のカラー化が容易で、フルカラーの表示形式と比較しても遜色なく、しかもフルカラー表示時の上述した 1536 ドットの制御に比較すると駆動方式が極めて簡単になる。
【0014】
また、上記単色表示部2と上記修飾ライン表示部3、3とは、異なる発光色の蛍光体を用いる。例えば、単色表示部2をグリーン表示で、修飾ライン表示部3、3の単位ドット3aをレッドの発光色を有する蛍光体と、ブルーの発光色を有する蛍光体とを交互に配列する。このような配列により、グリーン色となるテキスト表示の上下をレッド、ブルーまたはこれらの混合色の修飾ラインで表示できる。
【0015】
上記図1に示すドットマトリックス型蛍光表示管は、一文字が( 16 × 16 )ドットのテキスト表示で説明したが、本発明は、これに限らず( 8× 16 )ドットの半角文字、またはグラフィック表示、その他の外字、模様、簡単な絵等を含ませることができる。
【0016】
上記ドットマトリックス型蛍光表示管は、前面ガラス板を通して蛍光体の発光を透過して見る透過型の場合について説明したが、基板の背面側から蛍光体の発光を透過して見る反射型の場合についても同様に応用できる。
また、一行のドットマトリックス型蛍光表示管を複数行並べて、多段メッセージパネル型のドットマトリックス型蛍光表示管とできる。
【0017】
本発明のドットマトリックス型蛍光表示管はテキスト表示面やグラフィック表示面を強調して表示できることから、各種チケット売場のメッセージボード、各種カウンターのメッセージボード、特設売場のメッセージボード、LANを利用した電子掲示板、生産工場における工程内の自動化ラインのメッセージボード等に好適に応用できる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、単位ドットがマトリックス状に配列された発光部を備えてなるドットマトリックス型蛍光表示管であって、上記発光部は、単色表示部とこの単色表示部の少なくとも一辺に修飾ライン表示部とを有するので、フルカラードットに比較して、簡易な機構で安価に表現の豊かな表示ができる。
【0019】
また、上記単色表示部と上記修飾ライン表示部とは、異なる発光色の蛍光体を用いるので、修飾ライン表示部が単色表示部と異なる色となる。その結果、単色表示部がより強調され、より表現の豊かな表示ができる。
【0020】
また、発光部の変動表示部と固定表示部とは、異なる発光色を有して、相互に独立して駆動制御されるので、単色表示部であっても、従来より豊かな表現が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示部の要部平面図である。
【図2】従来の表示部の要部平面図である。
【符号の説明】
1 表示部
2 単色表示部
3 修飾ライン表示部
4 従来の表示部
Claims (1)
- 独立して点灯が制御される単位ドットがマトリックス状に配列された発光部を備えてなるドットマトリックス型蛍光表示管であって、
前記発光部は、単色表示部と、この単色表示部の少なくとも一辺に隣接する前記単色表示部とは異なる発光色の修飾ライン表示部とを有し、
前記単色表示部は、該単色表示部を構成する複数の単位ドットの点灯を制御して文字の表示またはグラフィックの表示を行ない、前記修飾ライン表示部は、該修飾ライン表示部を構成する複数の単位ドットの点灯を制御して修飾ラインの表示を行なう部分であり、
前記単色表示部と前記修飾ライン表示部とは、該単色表示部表面および該修飾ライン表示部表面を同一のグリッド電極で覆われ、相互に独立して駆動制御されることを特徴とするドットマトリックス型蛍光表示管。
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