JPH0877717A - ディジタル変復調方法,その装置,記録媒体,その製造方法 - Google Patents

ディジタル変復調方法,その装置,記録媒体,その製造方法

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JPH0877717A
JPH0877717A JP7100012A JP10001295A JPH0877717A JP H0877717 A JPH0877717 A JP H0877717A JP 7100012 A JP7100012 A JP 7100012A JP 10001295 A JP10001295 A JP 10001295A JP H0877717 A JPH0877717 A JP H0877717A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反転間隔の条件を満たしつつ、記録,再生,
伝送における情報密度の向上を図り、好適なDSVを得
る。 【構成】 14チャネルビットの変調符号の連続する2
ブロックを結合してディジタル変調符号系列を生成する
際に、1ビットの結合ビットを挿入して最小反転間隔T
minの条件を満たしつつ、最大反転間隔Tmaxの制限,D
SVの最小化が行われ、8ビットデータが実質的に15
ビットのディジタル変調符号に変換される。変換処理
は、結合ビットの前後の論理値を参照して行われる。こ
れにより、8ビットデータからみた最小反転間隔Tmin
として3×8/15=1.6Tが実現でき、DR=1.
6のディジタル変調符号を構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、mビット(例えば8
ビット)のデータとnビット(例えば15ビット)の変
調符号とを変換するためのディジタル変復調のための方
法,その装置,記録媒体,その製造方法にかかり、更に
具体的には、高密度の記録や伝送に好適なディジタル変
復調方式の改良に関するものである。
【0002】
【背景技術】ディジタルデータを媒体に記録したり、あ
るいは通信路を用いて伝送するような場合、通常それら
の記録系や伝送系の特性に整合するように、データの符
号変換(いわゆるChannel Coding)が行われる。このよ
うな符号化のための変調方式としては、既に各種のもの
が知られており、例えば、特公平1-27510号公報,特公
平5-68031号公報,特開昭58-220213号公報,特開昭58-2
20214号公報,特開昭58-220215号公報,特開昭61-84124
号公報にそれぞれ開示されたものがある。以下、代表的
なものを説明する。
【0003】(1)8/14変調(EFM,Eight to Fo
urteen Modulation) よく知られているように、CDシステムに用いられてい
る変調方式である。8ビットのデータは、14チャネル
ビットのディジタル変調符号に変換される。14チャネ
ルビットのディジタル変調符号は、データビット間隔T
に対して、 最小反転間隔(minimum length between tansition)
Tmin=3T(d=2),すなわち論理値「1」と「1」
との間に「0」が少なくとも2個以上含まれている。 最大反転間隔(maximum lenght between transitio
n)Tmax=11T(k=10),すなわち論理値「1」
と「1」との間の「0」の数が最大で10個となってい
る。という条件を満たしている。
【0004】そして、このような14チャネルビットの
ディジタル変調符号の連続する2ブロックを結合してデ
ィジタル変調符号系列を生成する際には、それらブロッ
ク間に3ビットの結合ビットが挿入される。これによ
り、実質的に8ビットのディジタルデータが17チャネ
ルビットのディジタル変調符号に変換される。
【0005】3ビットの結合ビットの論理値の設定は、
結合ビットの前後のブロックの変調符号との間で、最小
反転間隔の条件Tmin=3が満たされる場合には、結合
ビットのいずれかに「1」と立てることによって、最大
反転間隔Tmaxが11T以内となるように制限するとと
もに、DSV(Digital Sum Value)が減少するように
行われる。
【0006】(2)4/8変調(特開昭61-84124号) この公報には、4ビツトのデータをTmin=3Tの8ビ
ツトのディジタル変調符号に変換するディジタル変調技
術が開示されており、変調後の低周波成分の抑圧を目的
としている。変換テーブルの複数箇所には、論理値が
「1」,「0」いずれでもよい任意ビットが含まれてい
る。これによって、ディジタル変調符号は、論理値
「1」が連続しない時系列直列信号に変換され、Tmaxの
制限とDSVの制御が行われる。
【0007】8ビットのディジタル変調符号が連続的に
結合されて時系列直列信号となる際には、前の変調符号
の最後から2ビット目が論理値「1」で、かつ後の変調
符号の最初のビットが論理値「1」で始まる場合には、
Tmin=3T(d=2)の条件を満足しない。このた
め、変調符号の最後のビットを論理値「1」とするとと
もに、前の変調符号の最後から2ビット目と後の変調符
号の最初の1ビット目をそれぞれ「0」にする例外的な
処理を施して、d=2を満足させている。
【0008】この背景技術は、4ビット単位でデータを
ディジタル変調符号に変換するため、変換テーブルが小
さくてよく、ハードウェアサイズが小さいもので済むと
いう利点がある。なお、ディジタルの処理装置では、ほ
とんどバイト単位で信号処理が行われるが、この4/8
変調方式では、1バイト=8ビットのデータが4ビット
ずつに区切られてそれぞれが8ビットに変換される。こ
のような点からすると、実質的に8ビットのバイトデー
タを16ビットのディジタル変調符号に変換するディジ
タル変調方式と等価であると考えることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な背景技術のうち、8/14変調方式(EFM)におい
ては、8ビットデータからみた最小反転間隔が3×8/
17=1.41Tbとなり、従ってDR(Density Rati
o)は1.41となる。これに対し、4/8変調方式で
は、4ビットデータから見た最小反転間隔が3×4/8
=1.5Tbであり、従ってDRは1.5となる。8/
14変調方式と比較すればDRが大きく、情報の高密度
化が可能な方式である。
【0010】しかし、最近は、更に高密度の情報の記録
再生や伝送が要求されており、より大きいDR(より長
い最小反転間隔)の変調方式が要望されるに至ってい
る。また、一般に、DRが同じである変調符号において
は、その変調信号の低域周波数成分が少ない方が、サー
ボ系への影響やデータ検出の面で好ましい。この発明
は、以上の点に着目したもので、その目的は、記録,再
生,伝送における情報密度の向上を図ることである。
【0011】他の目的は、最大反転間隔Tmax及びDS
Vの悪化を最小限に抑えることである。更に他の目的
は、DSVの制御性を向上して、低域周波数成分の低減
を図ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段と作用】前記目的を達成す
るため、この発明の変調方式では、mビットのディジタ
ルデータが、論理値「1」の間に論理値「0」が少なくと
もd個以上含まれている所定の反転間隔の条件を満たす
n(n>m)チャネルビットのディジタル変調符号に変
換される。そして、得られたnビットのディジタル変調
符号の連続する2ブロックの間に、前記反転間隔の条件
を満たす論理値のd−1ビットの結合ビットが挿入され
る。
【0013】このとき、結合ビットの前後の1ビットが
いずれも「1」のときは、これらを「0」とするととも
に、結合ビット内のいずれかを「1」とする変調処理が
行われる。また、結合ビットの前後いずれか一方の側に
「0」がd+1個以上連続し、他方の側に「0」が2d+
1個以上連続する場合、及び、結合ビットの前後いずれ
も「0」が2d+1個連続する場合には、結合ビットを
「1」とするとともに、「0」が2d+1個以上連続する
変調符号ブロックの結合ビットからd+1ビット目を
「1」とする変調処理が行われる。他の発明では、その
d+1ビット目のいずれか又は両方を、DSVを考慮し
て「1」とする変調処理が行われる。
【0014】この発明のディジタル復調方式では、前記
ディジタル変調方式によって変調されたディジタル信号
の結合ビットと、その前後の変調符号ブロックのデータ
の論理値を参照して、前記変調処理と逆の復調処理を行
い、nチャネルビットのディジタル変調符号を得る復調
処理が行われる。そして、復調されたnチャネルビット
のディジタル変調符号に前記データ変換と逆の変換を行
って、mビットのディジタルデータが得られる。
【0015】他の発明のディジタル変調方式によれば、
前記変調方式において、所定間隔毎に、任意に極性反転
が得られるようにパターンを選択できる挿入ビットが符
号系列に挿入され、これによってDSVの制御性が向上
する。またこの挿入ビットは、最小反転間隔や最大反転
間隔の条件を満たしつつ、可能な限り少ないビット数,
例えば5ビットあるいは4ビットに設定されている。
【0016】この発明の主要な態様には、次のようなも
のがある。 (1)8ビットのディジタルデータを論理値「1」と
「1」との間に「0」が少なくとも2個以上含まれた14
チャネルビットの変調符号に変換する手段と、該14チ
ャネルビットの変調符号の連続する2ブロックを結合し
て変調符号系列を生成する際、1ビットの結合ビットを
挿入する手段を備え、これにより実質的に8ビットのデ
ィジタルデータを15ビットの変調符号に変換し、この
出力をNRZI変換するディジタル変調装置であって、
【0017】該14チャネルビットの変調符号の連続す
る2ブロックの最終ビットと最初のビットが、つまり結
合ビットの両側が「1」となる変調符号の組み合わせの
場合には、結合ビットを「1」とするとともに、両側の
ビットを「1」から「0」とする変換手段と、
【0018】結合ビットのいずれかの片側に「0」が3
個以上連続し、もう片側に「0」が5個以上連続する場
合(結合ビットの両側とも「0」が5個以上連続する場
合も含む)には、結合ビットを「1」とするとともに、
結合ビットの隣から「0」が5個以上連続する側の結合
ビットから数えて3ビット離れた位置のビットを「1」
とする変換手段を備え、これにより最大反転間隔又はD
SV,あるいはそれら両方が選択的/適応的に制御でき
ることを特徴とするディジタル記録変調装置。
【0019】(2)8ビットのディジタルデータを「1」
と「1」との間に「0」が少なくとも2個以上含まれた1
4チャネルビットの変調符号に変換する変換テーブルの
符号パターンとして、「1」と「1」との間の「0」の数
を10個以内とし、パターンの始まり、あるいは終わり
に「0」の連続する数を8個以内とした変換テーブルを
用いたとき、「1」と「1」との間に「0」が12個含む
パターンを同期パターンとした(1)記載のディジタル
変調装置。
【0020】(3)2つのデータブロックを結合する目
的のために設けられたpビットを挟むことによって、m
ビットのディジタルデータをn+pビット(m<n)の
変調符号へ変換する変調方式において、所定間隔毎に所
定数ビットを結合ビットに隣接して挿入することによっ
てDSV制御された変調符号を生成することを特徴とす
るディジタル変調方式。
【0021】(4)前記m=8、n=14、p=1であ
り、d=2の変調符号を構成する方式において、前記挿
入ビット数が5の挿入ビットを所定間隔毎に結合ビット
に隣接して挿入したことを特徴とするディジタル変調方
式。
【0022】(5)極性を反転させる場合は、結合ビッ
トから数えて2ビット目,あるいは3ビット目を「1」
とする。また、極性を反転しない場合は、挿入ビットと
結合ビットの計6ビットすべてを「0」とするか、又は
挿入ビットと結合ビットの計6ビットのうち2ビットを
「1」とする(3)又は(4)記載のディジタル変調方
式。
【0023】(6)非反転のパターンの選択を前ブロッ
クの後ろ2ビット,及び後ろブロックの前2ビットに基
づいて判断することを特徴とする(5)記載のディジタ
ル変調方式。
【0024】(7)前記(3)記載のディジタル変調方式
によって変調されたディジタル信号の結合ビットと挿入
ビット,及びその前後の変調符号ブロックのデータの論
理値を参照して、前記変調処理と逆の復調処理を行い、
nビットのディジタル変調符号を得、そのnビットの論
理値から復調したデータを得る復調処理ステップを備え
たディジタル復調方法及びその装置。
【0025】(8)前記m=8、n=14、p=1であ
り、d=2の変調符号を構成する方式において、前記挿
入ビット数が4の挿入ビットを所定間隔毎に結合ビット
に隣接して挿入したことを特徴とする(3)記載のディ
ジタル変調方式。
【0026】(9)極性を反転させる場合は、結合ビッ
トから数えて2ビット離れたビットを「1」とする。ま
た、反転しない場合は、挿入ビットと結合ビットの計
6ビットすべてを「0」とするか、あるいは、挿入ビ
ット及び結合ビットの計6ビットのうちの2ビットを
「1」とするか、あるいは、挿入ビット又は結合ビッ
トのいずれかを「1」とするとともに、前ブロックの後
ろから3ビット目又は後ろブロックの前から3ビット目
を「1」とする(8)記載のディジタル変調方式。
【0027】(10)非反転のパターンの選択を前ブロッ
クの後ろ2ビット、及び後ろブロックの前2ビットに基
づいて判断することを特徴とする(9)記載のディジタ
ル変調方式。
【0028】(11)前記(8)記載のディジタル変調方
法によって変調されたディジタル信号の結合ビットと挿
入ビット,及びその前後の変調符号ブロックのデータの
論理値を参照して、前記変調処理と逆の復調処理を行
い、nビットのディジタル変調符号を得、そのnビット
の論理値から復調したデータを得る復調処理ステップを
備えたディジタル復調方法及びその装置。
【0029】(12)前記(8)記載のディジタル変調方
法によって変調されたディジタル信号の結合ビットと挿
入ビットの排他的論理和と、その前後の変調符号ブロッ
クのデータの論理値を参照して、前記変調処理と逆の復
調処理を行い、nビットのディジタル変調符号を得、そ
のnビットの論理値から復調したデータを得る復調処理
ステップを備えた(11)記載のディジタル復調方法及び
その装置。
【0030】この発明の前記及び他の目的,特徴,利点
は、次の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0031】
【好ましい実施例の説明】この発明のディジタル変復調
方法,その装置,記録媒体,その製造方法には数多くの
実施例が有り得るが、ここでは適切な数の実施例を示
し、詳細に説明する。
【0032】*実施例1* <変調処理手法>最初に、図1〜図10を参照しなが
ら、実施例の変調処理手法について説明する。なお、8
ビットデータを、表1の変換テーブルによって14チャ
ネルビットに変換する場合を例として説明する。この変
換テーブルは、上述したEFMで用いられているもので
ある。図10は、以下の変換処理動作をまとめたフロー
チャートである。
【0033】
【表1】
【0034】同表中、8ビットデータは10進表示とな
っている。例えば、8ビットの「2」は、14チャネル
ビット「10010000100000」で表わされる変調符号に変換
される。8ビットの「128」は、14チャネルビット
「01001000100001」で表わされる変調符号に変換され
る。他の8ビットデータについても、同表に示す通りで
ある。変換後の変調符号のブロックは、図1(A)に示
すように1ビットの結合ビットで結合される。結合ビッ
トをmb,その前のビットを……b-4,b-3,b-2,b-1
(又は……b11,b12,b13,b14)で表わし、その後の
ビットをb1,b2,b3,b4……で表わすこととする。ま
た、Tmin=3T(d=2),Tmax=12T(k=1
1)とする。
【0035】(1)変換列普通の場合 例えば図1(B)に示すように、結合ビットmbの前の
変調符号ブロックが「00100000010010」(8ビットデー
タの「255」)であり、後のブロックが「0010010000
0000」(8ビットデータの「7」)であるとする。この
ように、前のブロックが「……10」で終わっているとき
は、Tmin=3(d=2)の条件から結合ビットmbを
論理値の「1」とすることはできないので、「0」とする
(図10ステップS14→S16)。この結果、NRZ
I(Non Return to Zero Inverted)による信号波形は
同図(C)のようになる。この信号波形に従って例えば
ディスク上にピット及びランドの連続としてデータを記
録する場合は、波形のHレベルをピットにLレベルをラ
ンドに対応させたとすると、同図(D)に示すようにな
る。
【0036】(2)結合ビットの前後が「1」の場合 次に、例えば図2(A)に示すように、結合ビットmb
の前の変調符号ブロックが「01001000100001」(8ビッ
トデータの「128」)であり、後のブロックが「1000
0100000000」(8ビットデータの「1」)であるとす
る。このように、前のブロックが「……01」で終わって
おり、後のブロックが「10……」で始まっているとき
は、結合ビットmbを例え「0」としてもTmin=3T
(d=2)の条件を満たすことはできない。
【0037】そこで、このように前のブロックが「1」
で終わっており、後のブロックが「1」で始まっている
場合は、同図(B)に示すように、結合ビットmbを
「1」とするとともに、前のブロックの終りビットと後
のブロックの始めビットをそれぞれ「0」に変換する
(ステップS10→S12)。このようにすることで、
Tminの条件を満たすことが可能となる。この場合のN
RZIによる信号波形は、同図(C)に示すようにな
る。
【0038】(3)結合ビットの前後で「0」が最大反転
間隔Tmax以上連続する場合 次に、例えば図3(A)に示すように、結合ビットmb
の前の変調符号ブロックが「00000100010000」(8ビッ
トデータの「5」)であり、後のブロックが「00000001
000000」(8ビットデータの「13」)であるとする。
この場合は、前のブロックが4個の「0」で終わってお
り、後のブロックが7個の「0」で始まっているので、
結合ビットmbの値を0とすると、結合ビット前後で
「0」が12個連続することになり、Tmax=12T(k
=11)を越えてしまう。
【0039】他方、結合ビットmbの前後2ビットがい
ずれも「0」であれば、結合ビットmbを「1」としても
Tmin=3の条件を満たすことができる。そして、この
ように結合ビットmbを「1」とすることにより反転を
入れるようにすれば、図3(D)のように「0」が連続
してピット長又はランド長が長くなることを制限するこ
とが可能である(ステップS20→S22)。しかし、
この場合には、Tminの条件を満たすようにした図2
(B)の場合と区別がつかなくなってしまう。
【0040】図2の処理によってTminの条件を満たす
場合は、結合ビットmbの前後は必ず「1」である。ま
た、表1の変換テーブルはTmin=3の条件を満たして
いるから、それら「1」には「0」が少なくとも2個必ず
連続している。つまり、前の変調符号ブロックは「……
001」で終っており、後のブロックは「100……」で始ま
っていると保証できる。別言すれば、図2のような場合
は、結合ビットmbの前後3ビット目は必ず「0」とな
っている。
【0041】そこで、結合ビットmbの前後のいずれか
一方が少なくとも5個以上の「0」の連続「00000」であ
れば結合ビットmbを「1」とするとともに、結合ビッ
トmbから3ビット離れたいずれかのビットを「1」と
する(ステップS24,S26)。図3(A)の例で
は、結合ビットmbの後側が5個以上の「0」の連続と
なっている。そこで、同図(B)に示すように、結合ビ
ットmbの後ブロックの最初から3ビット目を「1」と
する。このようにすれば、図2(B)のTminを制限し
た場合と区別ができ、全体としてTminの条件を満たす
ことができる。なお、この例では、点線矢印で示す結合
ビットmbの前3ビット目を「1」とすると、Tmin=3
の条件を満足できない。信号波形は、同図(C)に示す
ようになる。
【0042】このようなTmaxを制限する処理が行われ
たことを識別するために結合ビットmbから3ビット目
を「1」とするのは、その前後いずれかでよい。また、
その3ビット目が「1」である場合を避けなければなら
ないから、上記Tmaxを制限する処理を行う条件は、 結合ビットmbの前後いずれかの5ビットが少なくと
も5個「0」が連続する「00000」であること, 同時に、前後のいずれ一方の側が少なくとも3個
「0」が連続する「000」であること, となる。
【0043】なお、このように結合ビットmbの前後3
ビット目が「1」となるので、例えば図4(A),
(B)に示すような4ビット目が「1」である場合は、
結合ビットmbを「1」とすることはできない。mbを
「1」とすると、同図(C)に示すように、上述した変
換処理によってその前後いずれかの3ビット目が「1」
となり、「1」が連続することとなってTminの条件を満
たさなくなる。そこで、このような場合は、結合ビット
mbを「0」とする(ステップS18→S16)。
【0044】(4)最大反転間隔について 次に、以上のようなTmin及びTmaxを制限する結合ビッ
ト前後での変換処理によって、この実施例における結合
ビットmbも含めた符号系列中での最大反転間隔Tmax
がどの程度になるかについて説明する。表1に示したよ
うに、EFMの8→14変換の変調符号である14チャ
ネルビット中において、「0」の連続が10個,変調符
号ブロック両端での「0」の連続が8個以内であるとす
ると、結合ビットmbも含めた符号系列中での最大反転
間隔Tmaxは12Tとなる。
【0045】図5には、Tmax=12Tの符号系列の一
例が示されている。同図(A)の例では、変調符号ブロ
ックB1〜B3の系列となっている。ブロックB1,B
2の結合ビットmbのところでは、その前後が「1」で
あるから、図2に示した変換処理が行われる。ブロック
B2,B3の結合ビットmbのところでは、特に上述し
た変換処理の条件には該当しないので、「0」となる。
このような変換処理の結果、同図(B)に示すようにT
max=12Tとなっている。
【0046】(5)DSVの制御 次に、図6〜図8を参照しながら、DSVの制御手法に
ついて説明する。図6(A)には、結合ビットmbの前
のブロックが「01001000100000」(8ビットデータの
「0」)で、後のブロックが「00000001000000」(8ビ
ットデータの「13」)の場合が示されている。この例
では、前のブロックは5個の「0」で終わっており、後
のブロックは7個の「0」で始まっている。この場合、
結合ビットmbを「0」とすると、それも含む「0」の連
続が13となり、Tmax=12Tを越えてしまう。そこ
で、図3に示したように、結合ビットmbを「1」とす
ることによって反転を入れ、ピット長又はランド長が長
くなることを制限する(図6(B),(D),(F)参
照)。
【0047】この例では、結合ビットmbの前後のブロ
ックのいずれも5個以上「0」が連続して「00000」とな
っているので、前後のブロックいずれも結合ビットmb
から3ビット目を「1」とすることが可能である。図6
(B)は前のブロックの3ビット目を「1」とした例で
あり(ステップS24)、(D)は後のブロックの3ビ
ット目を「1」とした例であり(ステップS26)、
(F)は前後のブロックの両方の3ビット目を「1」と
した例である(ステップS28)。
【0048】NRZIによる信号波形は、同図(C),
(E),(G)にそれぞれ示す通りである。これらのう
ち、(C)と(G)を比較すると、結合ビットmbから
後3ビット目以降の極性が逆となっている。これを利用
すれば、結合ビットmbから後3ビット目以降のDSV
を制御することが可能となる。すなわち、変換処理を
(B)とするか(F)とするかの決定を一時保留し、あ
る範囲に渡って(B)とした場合と(F)とした場合の
両方について、後3ビット目以降のデータによるDSV
の変動を計算し、いずれか少なくなる方を適宜選択する
という手段をとることが可能となる。
【0049】同様にして、(E)と(G)を比較する
と、結合ビットmbから前3ビット目以降の極性が逆と
なっている。また、(C),(E)を比較すると、結合
ビットmbの前後3ビット目の間で極性が逆となってい
る。これらの場合にも、変換処理の決定を一時保留し、
双方につきある範囲に渡って前3ビット目以降のデータ
によるDSVの変動を計算し、いずれか少なくなる方を
適宜選択すればよい。
【0050】次に、図7(A)に示す符号系列の例で
は、前ブロックの最後の「1」と後ブロックの最初の
「1」との間の「0」の数が、仮に結合ビットmbを
「0」としても11個であり、Tmax=12Tは超えな
い。従って、同図(B)に示すように、結合ビットmb
は必ずしも反転させる必要はない。しかし、同図
(D),(F),(H)にそれぞれ示すように、結合ビ
ットmbを「1」とし、その前後3ビット目のいずれか
又は両方を「1」に変換してもよい。
【0051】従って、この場合には、取り得るビットパ
ターンとしては、全体で4通りとなる(ステップS3
0,S32,S34,S36)。信号波形は、同図
(C),(E),(G),(I)にそれぞれ示す通りで
ある。これらのパターンの中から、DSVが小さくなる
ように適宜選択すればよい。
【0052】次に、図8(A)に示す符号系列の例で
も、仮に結合ビットmbを「0」としてもTmaxを超える
ことはないから、同図(B),(D)に示すように結合
ビットmbを「0」とするか「1」とするかで2通りのパ
ターンを選ぶことができる(ステップS36,S3
2)。なお、結合ビットmbの前3ビット目を「1」と
すると、Tmin=3の条件を満たさなくなるので、この
パターンは選択できない。信号波形は、同図(C),
(E)に示すようになり、これらのうちからDSVが小
さくなるように適宜選択すればよい。以上のような処理
によって、反転間隔とDSVの双方を、選択的,適応的
に制御できる。
【0053】<フレーム同期パターン>上述したよう
に、この実施例では、Tmaxが12Tとなるような8/
14変換テーブルが選ばれている。このため、「0」が
12個連続する13T以上のパターンは発生しないか
ら、フレーム同期パターンとして図9(A)のように1
3Tを含んだパターンとすれば、確実なフレーム同期が
実現できる。
【0054】なお、同図のフレーム同期パターン中のX
は、「0」又は「1」を任意に設定できるビットであり、
DSVが小さくなるように設定するために挿入されたも
のである。すなわち、X=0とするか、X=1とするか
の決定を、次のフレームが終わるまで、あるいは前記
(5)DSVの制御の項で説明したDSVが小さくなる
ように任意に設定できる結合ビットが現れるまで、一時
的に決定を保留する。
【0055】そして、それまでのDSVの変動を計算
し、DSV値が少なくなるようにX=0とするか,ある
いはX=1とするかを適宜選択する。このようにするこ
とにより、結合ビットだけによるDSV制御の場合より
もDSVの制御性が向上し、信号の低域成分の低下を図
ることができる。同図(B),(C)には、それぞれX
=0,X=1の場合のNRZIによる信号波形が示され
ている。
【0056】<変調装置,ディスク製造装置>次に、図
11のブロック図を参照しながら、変調装置,それを利
用したディスク製造装置について説明する。
【0057】8ビットデータは、変換ROM10に入力
される。この変換ROM10には、表1に示した変換テ
ーブルが格納されており、これによって8ビットデータ
が14チャネルビットの変調符号に変換される。変換後
の変調符号ブロックは、レジスタ12,14に順に転送
され、レジスタ12,14には前後の2ブロックのデー
タがそれぞれ格納される。レジスタ14の格納データ
は、同期符号出力部16から出力されたフレーム同期パ
ターンの符号とともに、セレクタ18に供給され、ここ
で所定の選択が行われてメモリ20に格納される。
【0058】他方、レジスタ12に格納された後の変調
符号ブロックの前側数ビットと、レジスタ14に格納さ
れた前の変調符号ブロックの後側数ビットは、結合ビッ
ト処理部22で参照され、上述した符号の論理値の繋り
が判定されて、結合ビットが仮に決定される。また、こ
のときに、DSV制御が可能な論理値パターンであると
きは、論理値の選択可能なビット位置のアドレス値が、
アドレスポインタ24に記憶されるとともにDSV演算
&符号確定部26に供給される。
【0059】DSV制御&符号確定部26には、仮に決
定された結合ビット,選択可能なビット位置のアドレ
ス,後の変調符号ブロックデータがそれぞれ供給され
る。そして、これらのデータに基づいて、選択可能なア
ドレスの論理値に対応したDSVの変動がそれぞれ計算
され、DSVが最適となる論理値が上述したように求め
られる。これにより、後の変調符号ブロックの論理値
と、結合ビットの論理値が確定する。なお、仮決定され
た結合ビットの論理値を変更する場合は、その論理値に
変更し、変更する必要がないときは仮決定された論理値
を、それぞれ結合ビットの論理値として確定する。以上
の変調処理動作は、図10に示した通りである。
【0060】論理値が選択可能なアドレス値は、上述し
たようにポインタレジスタ24に格納されており、アド
レスカウンタ28によるアドレスカウント時にポインタ
レジスタ24でそのアドレスが指示される。そして、そ
の指示アドレスの論理値が、DSV演算&符号確定部2
6の出力に基づいて指示設定され、最終的な確定値がメ
モリ20に格納される。
【0061】メモリ20に格納された後の変調符号ブロ
ックの14チャネルビットデータと結合ビットは、並直
列変換部30にパラレルに出力され、ここでシリアルに
変換されてNRZI変換部32に供給される。NRZI
変換部32では、入力データに基づいて論理値「1」で
反転,「0」は無反転のNRZIによる変調信号が生成
される。この変調信号は、光変調器駆動回路34に供給
される。
【0062】記録媒体であるディスク36には、光源3
8から出力された記録用の光が光変調器40で変調を受
けた後、投射光学系42を介して照射されている。光変
調器駆動回路34では、入力された変調信号に対応して
光変調器40が駆動される。すなわち、光源38から供
給された光が、光変調器40で変調信号に基づいて変調
されることになる。そして、この変調光に基づいて、デ
ィスク36にピット,ランドが形成されることになる。
【0063】<復調処理手法>次に、図12を参照しな
がら、復調処理手法について説明する。基本的には、上
述した変調方式の変換処理と逆の処理を行うようにすれ
ばよい。記録媒体から再生され、あるいは伝送された信
号系列には、上述したようにフレーム同期パターンが付
加されているので、これを参照することで、変調符号ブ
ロックや結合ビットが認識される。
【0064】最初に、結合ビットmbが論理値の「1」
かどうかが判定される(図12,ステップS50)。そ
の結果、結合ビットmbが「1」でないとき,つまり
「0」のときは、例えば図1(B),図7(B),図8
(B)に示したような変調処理が行われたときであるか
ら、結合ブロックmbの前の変調符号ブロックに対し
て、表1における逆の14→8の変換が行われる(ステ
ップS52)。
【0065】次に、結合ブロックmbが「1」でその前
3ビットが「100」のときは、例えば図6(B),図7
(D),(H)のような変調処理が行われたときである
から、前3ビット目を「0」とする(ステップS54→
S56)。同様に、結合ビットmbの後3ビットが「00
1」のときは、例えば図3(B),図6(D),
(F),図7(F),(H),図8(D)のような変調
処理が行われたときであるから、後3ビット目を「0」
とする(ステップS58→S60,図6(F),図7
(H)の場合はステップS59→S60)。そして、そ
の後、14→8の変換が行われる(ステップS52)。
【0066】次に、ステップS54,S58の判定結果
から、結合ビットmbが「1」で前後が「0」のときは、
図2(B)に示した変調処理が行われた場合であるか
ら、結合ビットmbの前後のビットが「1」に変換され
る(ステップS62)。そして、その後、14→8の変
換が行われる(ステップS52)。
【0067】<復調装置>次に、図13のブロック図を
参照しながら、復調装置について説明する。なお、図面
に示す装置は、図11に示したディスク記録装置によっ
て記録が行われたディスク36から読み出された信号を
再生するディスク再生装置にこの実施例の復調装置を適
用した例である。
【0068】ディスク36から読み出された信号は検出
器50に供給され、ここでフレーム同期パターンから変
調符号ブロック及び結合ビットがそれぞれ検出される。
検出されたデータは、結合ビットメモリ(mbで表示)
52,シフトレジスタ54,結合ビットメモリ56,シ
フトレジスタ58に、配列順に格納される。そして、シ
フトレジスタ54,58の結合ビットメモリ56側の各
3ビットの論理値,及び,結合ビットメモリ56の結合
ビットの論理値が、符号変換部60で参照される。
【0069】符号変換部60では、図12に示した復調
処理が行われ、シフトレジスタ54,58の該当ビット
の論理値が変換される。その後、シフトレジスタ58に
格納されている14チャネルビットデータが逆変換メモ
リ62に供給され、ここで表1を参照して8ビットデー
タに逆変換されて復調出力が得られる。
【0070】<実施例1の効果>以上のように、この実
施例によれば、14チャネルビットの変調符号の連続す
る2ブロックを結合してディジタル変調符号系列を生成
する際に、1ビットの結合ビットを挿入して最小反転間
隔Tminの条件を満たしつつ、最大反転間隔Tmaxの制
限,DSVの最小化が図られる。これにより、8ビット
データを実質的に15ビットのディジタル変調符号に変
換するディジタル変調装置,その復調を行う復調装置が
実現される。
【0071】これにより、8ビットデータからみた最小
反転間隔Tmin=3×8/15=1.6Tが実現でき、
DR=1.6のディジタル変調符号を構成できる。すな
わち、背景技術で示したEFMや8/16変調方式より
も、更に高密度な記録が実現できる。
【0072】また、8/14ビット変換テーブルとし
て、CDシステムで使用されているEFMテーブルを使
用することが可能である。このため、本方式を採用した
フォーマットによるディスクの再生と、CDシステムの
フォーマットによるディスクの再生を、共通の復号テー
ブルを用いて行うことができ、復調装置をより安価に構
成することができる。
【0073】<実施例1の変形例>次に、前記実施例1
の変形例のいくつかを説明する。 (1)前記実施例は、8ビットデータと14チャネルビ
ットデータとの変換の場合であり、Tmin=3,Tmax=
12としたが、それらの値も、必要に応じて適宜変更し
てよい。例えば、次のような組み合わせが有用である。 d=3,m=8,n=17,結合ビット=2,変換レ
ート=8/19,Tmin=4T,DR=1.68Tb,T
max=13T d=4,m=8,n=19,結合ビット=3,変換レ
ート=8/22,Tmin=5T,DR=1.82Tb,T
max=17T 1バイト単位でデータが処理されることが多いのでm=
8となっているが、それ以上,以下でもよい。nも、1
8など他の値としてよい。Tmaxも、14T,15Tな
どとしてよい。
【0074】前記実施例は、一般的には、mビットのデ
ィジタルデータと、Tmax=k+1のn(n>m)ビッ
トのディジタル変調符号との変換を、d−1ビットの結
合ビットを挿入して行い、実質的にmビットのディジタ
ルデータと(n+d−1)ビットのディジタル変調符号
との変換を行うディジタル変復調に適用可能である。ま
た、前記実施例はNRZIを適用したが、他の方式でも
よい。
【0075】(2)前記実施例では、ディスクに対する
データの記録,再生にこの発明を適用したが、他のテー
プなどの記録媒体に対するデータの記録,再生や、ある
いはデータを伝送するような場合にも、この実施例は適
用可能である。また、装置構成も、同様の作用を奏する
ように各種設計変更が可能である。
【0076】*実施例2* 次に、実施例2について説明する。実施例1に示した8
/15変調方式では、14ビットのディジタル変調符号
の連続する2ブロックを結合してディジタル変調符号系
列を生成する際に、1ビットの結合ビットを挿入して最
小反転間隔の条件を満たしつつ、最大反転間隔の制限,
DSVの最小化を図ることとしている。これにより、実
質的に8ビットのディジタルデータを15ビットのディ
ジタル変調符号に変換するディジタル変調方式,具体的
には、3×8/15=1.6Tの最小反転間隔が実現で
きるとともに、DR=1.6のディジタル変調符号を構
成でき、EFMや8/16変調方式よりも更に高密度な
情報記録が実現できる。
【0077】ところで、この実施例1の方式では、結合
ビットの前後いずれか,又は両方に5個以上の「0」が
連続するパターンのデータがくる場合には、結合ビット
の前後のパターンを選択することでDSVの制御を行う
ことができるが、そのようなパターンの出現頻度は必ず
しも高くはない。
【0078】一般に、DRが同じである変調符号におい
ては、その変調信号の低域周波数成分が少ない方が、サ
ーボ系への影響やデータ検出の面で好ましい。この実施
例2は、実施例1に示した変換レート8/15のDR=
1.6のディジタル変調符号において、できるだけ短い
DSV制御用ビットを挿入することによって、DSVの
制御性を向上させ、低域周波数成分の低減を図ったもの
である。
【0079】本実施例においては、所定間隔,例えば1
0バイト毎に5ビットのDSV制御ビットが挿入され
る。挿入ビットcbのパターンを、以下に述べるように
選ぶことによって、挿入ビットcbを経た後における極
性の反転,あるいは非反転(反転が2回の場合も含む)
が任意に選択できるようになり、DSV値が小さくなる
ように制御が行われる。
【0080】なお、以下の説明は、実施例1に示した8
/15変調方式に対する適用例であり、DSV制御用ビ
ットの挿入によっても、8/15変調のランレングス
(RunLength)条件であるd=2,及びk=11を満た
すように配慮されている。
【0081】<挿入パターン選択規則1>図14には、
本実施例によるビットパターンが示されている。前記実
施例1によれば、14ビット毎に結合ビットmbが挿入
されるので、1ブロックのデータは、b1〜b14の14
ビット及び結合ビットmbから構成される。更に本実施
例によれば、所定の間隔毎にDSV制御用の挿入ビット
cbが挿入付加される。この挿入ビットcbのパターン
c1〜c5を選ぶことによって挿入ビット後の極性が反
転,あるいは非反転(反転が2回の場合も含む)とな
り、これによってDSV値が小さくなるように制御され
る。
【0082】表2には、5ビットの挿入ビットcbを結
合ビットmbの前に入れるようにした場合の挿入ビット
パターンc1〜c5,及びそれらパターンの選択条件が示
されている。以下、この表2に従って、挿入パターンの
選択規則1を説明する。
【0083】
【表2】
【0084】(1)挿入ビットによって極性を反転させ
る場合(表2[A]のパターン) 挿入ビットcbによって極性を反転させる場合は、挿入
ビット中のc3を「1」としたパターン「00100」を挿入
する。このとき、後続する結合ビットmbは常に「0」
にする。その代わりに、c4を「1」としたパターン「00
010」を用いてもよい。
【0085】以上のような表2[A]に示すパターン「0
0100」「00010」による極性反転については、同表に
「条件の説明」として記したように、挿入ビットcbの
前後のブロックのビットパターンxには特に条件はな
く、常にこのパターンの挿入によって極性反転が可能で
ある。
【0086】このときの最小反転間隔(d=2)につい
て考察する。まず、パターン「00100」を挿入し、前ブ
ロックの最後のチャネルビットb14及び後ブロックの最
初のチャネルビットb1がいずれも「1」であるとする。
前側については、挿入ビットcbの上位2ビットc1,
c2がいずれも「0」であるため、d=2の条件を満た
す。後側については、挿入ビットcbの下位2ビットc
4,c5,及び結合ビットmbがいずれも「0」であるた
め、同様にd=2の条件を満たす。
【0087】他方、パターン「00010」の場合を挿入し
た場合、前側については、挿入ビットcbの上位3ビッ
トc1,c2,c3がいずれも「0」であるため、d=2の
条件を満たす。後側については、挿入ビットcbの下位
1ビットc5,及び結合ビットmbがいずれも「0」であ
るため、同様にd=2の条件を満たす。
【0088】次に、最大反転間隔(k=11)について
考察する。まず、パターン「00100」を挿入し、m=
8,n=14のm/n変換テーブルとしてEFMテーブ
ルを用いた場合、両側のブロックの「0」の連続数は最
大で8である。従って、前側では、挿入ビットcbの上
位2ビットc1,c2が「0」であることから、「0」の連
続数は8+2=10となり、k=11の条件を満たす。
【0089】他方、パターン「00010」を挿入した場
合、前側では、「0」の連続数が8+3=11となり、
k=11の条件を満たす。後側では、「0」の連続数が
結合ビットmbも含めて1+1+8=10となり、同様
にk=10の条件を満たす。
【0090】このように、5ビットのパターン「0010
0」又は「00010」を挿入ビットcbとして挿入すること
によって、d=2,及びk=11の条件を満足しつつ、
極性を反転することができる。
【0091】(2)挿入ビットによって極性を反転させ
ない場合(表2[B]〜[D]のパターン) 以下に示す条件に基づいて挿入ビットcbのすべてを
「0」にする,あるいは挿入ビットcbと結合ビットm
bの計6ビットのうち2ビットを「1」とすることで反
転を2回行うことによって、結果的に非反転とすること
ができる。この極性反転しない場合の挿入ビットパター
ンとその条件としては、表2に[B],[C],[D]で
示す3通りがある。以下、順に説明する。
【0092】表2[B]の場合 前後のブロックのビットパターンy中、前ブロックの後
ろ2ビットb13,b14のいずれかが「1」で、かつ後ブ
ロックの始め2ビットb1,b2のいずれかが「1」であ
る場合には、挿入ビットcb及び後続の結合ビットmb
をすべて「0」とする。
【0093】図15には、このような場合の例が示され
ている。図中(A)は表2[B]の条件に該当するパター
ンの一例である。これに対して、上述した表2[A]の
極性反転を行うと、図15(B)に示すようなパターン
となる。また、図15(A)に対し、前記表2[B]の極
性非反転を行うと、図15(C)に示すようなパターン
となる。これら図15(B),(C)のパターンに対して
NRZI変換を行った後の波形を示すと、それぞれ図1
5(D),(E)のようになる。
【0094】表2[C]の場合 後ろブロックの始め2ビットb1,b2がともに「0」で
ある場合には、挿入ビットcbを「00100」とするとと
もに、後続する結合ビットmbを「1」とする。なお、
この場合には、前ブロックのパターンxには、特に条件
はない。
【0095】図16には、このような場合の例が示され
ている。図16中(A)は表2[C]の条件に該当するパ
ターンの一例である。これに対して、上述した表2
[A]の極性反転を行うと、図16(B)に示すようなパ
ターンとなる。また、図16(A)に対し、前記表2
[C]の極性非反転を行うと、図16(C)に示すような
パターンとなる。これら図16(B),(C)のパターン
に対してNRZI変換を行った後の波形を示すと、それ
ぞれ図16(D),(E)のようになる。
【0096】表2[D]の場合 前ブロックの後ろ2ビットb13,b14がともに「0」で
ある場合には、挿入ビットcbを「10010」とするとと
もに、後続する結合ビットmbを「0」とする。なお、
この場合には、後ブロックのパターンxには、特に条件
はない。
【0097】図17には、このような場合の例が示され
ている。図17中(A)は表2[D]の条件に該当するパ
ターンの一例である。これに対して、上述した表2
[A]の極性反転を行うと、図17(B)に示すようなパ
ターンとなる。また、図17(A)に対し、前記表2
[D]の極性非反転を行うと、図17(C)に示すような
パターンとなる。これら図17(B),(C)のパターン
に対してNRZI変換を行った後の波形を示すと、それ
ぞれ図17(D),(E)のようになる。
【0098】なお、前ブロックの後ろ2ビットb13,b
14がともに「0」であり、後ブロックの始め2ビットb
1,b2がともに「0」である場合には、表2中[C],
[D]のいずれの条件にも当てはまるので、いずれのビ
ットパターンとしてもよい。
【0099】これら、表2[B],[C],[D]いずれ
の挿入・変換を施しても、d=2,k=11の条件を満
たした符号パターンが得られるように考慮されており、
前記表2[A]と同様である。例えば、表2[B]では、
「0」の連続数が、挿入ビットcb及び結合ビットmb
で少なくとも5+1=6であり、最小反転間隔(d=
2)の条件を満たす。また、前後のブロックのビットパ
ターンyの条件から、「0」の連続数は挿入ビットcb
及び結合ビットmbを含めて最大でも5+1+2=8で
あり、最大反転間隔(k=11)の条件を満たす。表2
[C],[D]についても、同様の考察を行うことで、最
小反転間隔(d=2),最大反転間隔(k=11)の条
件を満たすことが理解される。
【0100】<挿入パターン選択規則2>次に、表3を
参照しながら、挿入パターン選択規則2について説明す
る。表3には、挿入ビットパターン及びその条件の他の
例が示されている。
【0101】
【表3】
【0102】(1)挿入ビットによって極性を反転する
場合(表3[A]のパターン) 表3[A]に示す極性反転の場合の規則は、前記表2の
[A]と同様であり、挿入ビットcb中のビットパター
ンc3を「1」としたパターン「00100」を挿入するとと
もに、後続する結合ビットmbは常に「0」とする。
【0103】(2)挿入ビットによって極性を反転させ
ない場合(表3[B]〜[F]のパターン) 次に、極性非反転の場合には、表中に示した条件に基づ
いて、挿入ビットcbのすべてを「0」にする,あるい
は挿入ビットcbと結合ビットmbの計6ビットのうち
2ビットを「1」とすることによって、結果的に反転2
回により非反転とすることができる。この極性反転しな
い場合の挿入ビットパターンとその条件としては、表3
に[B]〜[F]で示す5通りがある。以下、順に説明す
る。
【0104】表3[B]の場合 前ブロックが「1」で終り、かつ後ブロックの始め2ビ
ットb1,b2のいずれかが「1」である場合には、挿入
ビットcb及び後続の結合ビットmbをすべて「0」と
する。
【0105】表3[C]の場合 前ブロックが「1」で終り、後ブロックの始め2ビット
b1,b2がともに「0」である場合には、挿入ビットc
bを「00100」とするとともに、後続する結合ビットm
bを「1」とする。
【0106】表3[D]の場合 前ブロックの後ろ2ビットb13,b14が「10」であり、
後ブロックが「1」で始まる場合には、挿入ビットcb
及び後続の結合ビットをすべて「0」とする。
【0107】表3[E]の場合 前ブロックの後ろ2ビットb13,b14が「10」であり、
後ブロックが「0」で始まる場合には、挿入ビットcb
を「01001」とするとともに、後続する結合ビットmb
を「0」とする。
【0108】表3[F]の場合 前ブロックの後ろ2ビットb13,b14が「00」である場
合には、挿入ビットcbを「10010」とするとともに、
後続する結合ビットmbを「0」とする。なお、この場
合には、後ブロックのパターンxには、特に条件はな
い。
【0109】これら、表3[B]〜[F]のいずれの挿入
・変換を施しても、d=2,k=11の条件を満たした
符号パターンが得られる。例えば、表3[B]では、
「0」の連続数が、挿入ビットcb及び結合ビットmb
で少なくとも5+1=6であり、最小反転間隔(d=
2)の条件を満たす。また、前後のブロックのビットパ
ターンの条件から、「0」の連続数は挿入ビットcb及
び結合ビットmbを含めて最大でも5+1+1=7であ
り、最大反転間隔(k=11)の条件を満たす。表3
[C]〜[F]についても、同様の考察を行うことで、最
小反転間隔(d=2),最大反転間隔(k=11)の条
件を満たすことが理解される。
【0110】<変調回路>次に、図18を参照しながら
実施例2の変調回路について説明する。8ビットの入力
データは、変調テーブル100において14チャネルビ
ットのデータに変換されてデータセレクタ102に出力
される。このデータセレクタ102には、同期パターン
出力部104からフレーム同期パターンが供給されてお
り、各フレームの先頭ではフレーム同期パターンがセレ
クトされ、それ以外では14チャネルビットデータがセ
レクトされる。
【0111】データセレクタ102から出力された14
チャネルビットデータは、シフトレジスタ106にロー
ドされて並直列変換される。変換後のデータは、レジス
タ106,シフトレジスタ110を順に転送される。ま
た、同図下方のシフトレジスタ112に対しても14チ
ャネルビットデータがロードされ、同様に並直列変換さ
れる。そして、変換後のデータは、レジスタ112,シ
フトレジスタ116を順に転送される。なお、レジスタ
108,114には、いずれも結合ビットが格納され
る。
【0112】次に、最小反転間隔Tmin及び最大反転間
隔Tmaxの制限,DSVの制御可能判定,パターン制御
を行う判定・パターン制御部118では、シフトレジス
タ106の後5ビット及びシフトレジスタ110の前5
ビットが参照され、結合ビットmbを挟む2つのブロッ
ク間のビットパターンからTmin,Tmax制限のための変
換が行われる(実施例1参照)。また、結合ビットmb
の前後がともに5個以上「0」が続くときは、DSV制
御可能と判定されてその旨のフラグがシフトレジスタ1
17及び後述するDSV値の比較回路132に出力され
るとともに、図上方のシフトレジスタ106,レジスタ
108,シフトレジスタ110は「……100[1]001…
…」と変換される。一方、図下方のシフトレジスタ11
2,レジスタ114,シフトレジスタ116は「……10
0[1]000……」、ないし「……000[1]001……」と変
換される。
【0113】次に、2つの挿入ビット生成回路120,
122は、上述した実施例2の表2あるいは表3に示し
た挿入ビットパターンを発生する回路である。DSV制
御用の挿入ビットパターンを挿入する場合には、図示し
ないタイミング回路で決められたタイミングでスイッチ
124,126が挿入ビット生成回路120,122側
に切り換えられ、上側シフトレジスタ110には反転パ
ターン,すなわち表1又は表2の[A]に示したビット
パターンが挿入される。下側シフトレジスタ116に
は、表2[B]〜[D]に従った非反転ビットパターン,
あるいは表3[B]〜[F]に従った非反転ビットパター
ンが挿入される。
【0114】なお、表2中[B]〜[D]のいずれのパタ
ーンを選ぶか、あるいは表3中[B]〜[F]のいずれの
パターンを選ぶかは、上側のシフトレジスタ106,レ
ジスタ108,シフトレジスタ110からの入力ビット
パターンに従って判定・パターン制御部118で決定さ
れる。
【0115】次に、演算回路128,130では、シフ
トレジスタ110,116から供給される各符号列のD
SVが計算される。そして、判定・パターン制御部11
8でDSV制御可能と判定されたとき、及びDSV制御
用挿入ビットパターンが挿入されたときは、DSV制御
可能を示すフラグがシフトレジスタ116に供給されて
そのデータブロックに付加されるとともに、それまでの
2つのDSV値が比較回路132で比較され、演算回路
128,130で演算されたDSVのいずれか小さい値
の方を示すフラグがFIFO134に出力される。
【0116】上側シフトレジスタ110の符号系列は、
順にシフトレジスタ136に転送される。下側シフトレ
ジスタ116の符号系列は、DSV制御可能フラグとと
もに、順にシフトレジスタ138に転送される。そし
て、挿入ビットが挿入される所定間隔分遅延された位置
で、DSV制御可能フラグが可能であることを示してい
る場合に、FIFOメモリ134の出力が示すフラグが
下側ビットパターンの方を選択する旨を示している場合
には、パターン変換部140より、上側シフトレジスタ
136のパターンが下側シフトレジスタ138のパター
ンによって置き換えられる。そして、適宜置き換えが行
われたビットパターンは、NRZI変換回路142に供
給され、ここでNRZI変換されて出力される。変換後
の信号は、例えばディスクなどの記録媒体(図19参
照)に記録され、あるいは通信路を介して伝送される。
【0117】<復調回路>次に、図19を参照しながら
実施例2の復調回路について説明する。基本的には、上
述した変調方式の変換処理と逆の処理を行うようにすれ
ばよい。記録媒体から再生され、あるいは伝送された信
号系列には、上述したようにフレーム同期パターンが付
加されているので、これを参照することで、変調符号ブ
ロックや挿入ビット,あるいは結合ビットが認識され
る。
【0118】同図において、例えば前記変調回路によっ
てディスク150に記録された信号は、検出器152に
よって検出される。検出データは、シフトレジスタ15
4,レジスタ156,シフトレジスタ158,レジスタ
160,シフトレジスタ162に順次シフトしながら格
納される。レジスタ156、160には、結合ビットm
bが格納される。ただし、挿入ビットcbの期間は、シ
フトレジスタへ格納が停止される。従って、3つのシフ
トレジスタ154,158,162には挿入ビットcb
が除去されたデータが格納される。挿入ビットcbは、
DSV制御のみを目的としたものであるので、そのビッ
トパターンは復調に直接関係しない。このため、符号系
列から除去される。
【0119】そして、符号変換部164には、シフトレ
ジスタ154に格納されている後ブロックの前側の2ビ
ットb3,b1、レジスタ156に格納されている結合ビ
ットmb,シフトレジスタ158に格納されている中央
のブロックの後側の2ビットb14,b12の合計5ビット
が入力される。他方、符号変換部166には、シフトレ
ジスタ158に格納されている中央のブロックの前側の
2ビットb3,b1、レジスタ160にに格納されている
結合ビットmb,シフトレジスタ162に格納されてい
る前のブロックの後側の2ビットb14,b12の合計5ビ
ットが入力される。
【0120】符号変換部164,166では、それら入
力ビットを見ることにより、変調時の結合ビットと前後
の処理の逆変換が行われる。すなわち、結合ビットが
「1」の場合、結合ビットの前後3ビットが 「000[1]000」の場合には「001[ ]100」に、 「100[1]… 」の場合には「000[ ]… 」に、 「 …[1]001」の場合には「 …[ ]000」に、それ
ぞれ変換される。
【0121】シフトレジスタ158に格納された14ビ
ットデータのうちの中央10ビット及び符号変換部16
4,166で符号変換された前後各2ビットは、逆変換
テーブル168に供給される。そして、逆変換テーブル
168によってデータが復調される。復調された8ビッ
トデータは、D−フリップフロップ170を介して出力
される。
【0122】<実施例2の効果>以上のように、実施例
2によれば、所定間隔毎に挿入ビットを挿入することと
したので、DSVの制御性が向上し、低域周波数成分が
低減される。
【0123】<実施例2の変形例>なお、前記表2,表
3いずれの規則においても、挿入ビットcbを結合ビッ
トmbの前に配置したが、結合ビットmbの後側に挿入
ビットcbを隣接して配置しても、同様にd=2,k=
11の条件を満たした極性反転・非反転が実現できる。
【0124】*実施例3* 次に、実施例3について説明する。この実施例も、前記
実施例2と同様にして.所定間隔毎に挿入ビットを挿入
することによってDSVを制御するものである。前記実
施例2では5ビットの挿入ビットを用いたが、この実施
例3では4ビットの挿入ビットが用いられる。なお、本
実施例も、実施例1に示した8/15変調方式に対する
適用例であり、DSV制御用ビットの挿入によって8/
15変調のランレングス条件であるd=2,及びk=1
1を満たすように配慮されている。
【0125】<挿入パターン選択規則>図20には、本
実施例によるビットパターンが示されている。前記実施
例1によれば、14ビット毎に結合ビットmbが挿入さ
れるので、1ブロックのデータは、b1〜b14の14ビ
ット及び結合ビットmbから構成される。更に本実施例
によれば、所定の間隔毎にDSV制御用の挿入ビットc
bが挿入付加される。この挿入ビットcbのパターンc
1〜c4を選ぶことによって挿入ビット後の極性が反転,
あるいは非反転(反転が2回の場合も含む)となり、こ
れによってDSV値が小さくなるように制御される。
【0126】表4には、4ビットの挿入ビットcbを結
合ビットmbの前に入れるようにした場合の挿入ビット
パターンc1〜c4,及びそれらパターンの選択条件が示
されている。以下、この表4に従って、挿入パターンの
選択規則を説明する。
【0127】
【表4】
【0128】(1)挿入ビットによって極性を反転させ
る場合(表4[A]のパターン) 挿入ビットcbによって極性を反転させる場合は、挿入
ビット中のc3を「1」としたパターン「0010」を挿入す
る。このとき、後続する結合ビットmbは常に「0」に
する。
【0129】以上のような表4[A]に示すパターン「0
010」による極性反転については、同表に「条件の説
明」として記したように、挿入ビットcbの前後のブロ
ックのビットパターンには特に条件はなく、常にこのパ
ターンの挿入によって極性反転が可能である。
【0130】このときの最小反転間隔(d=2)につい
て考察する。まず、パターン「0010」を挿入し、前ブロ
ックの最後のチャネルビットb14及び後ブロックの最初
のチャネルビットb1がいずれも「1」であるとする。前
側については、挿入ビットcbの上位2ビットc1,c2
がいずれも「0」であるため、d=2の条件を満たす。
後側については、挿入ビットcbの下位1ビットc4,
及び結合ビットmbがいずれも「0」であるため、同様
にd=2の条件を満たす。
【0131】次に、最大反転間隔(k=11)について
考察する。まず、パターン「0010」を挿入し、m=8,
n=14のm/n変換テーブルとしてEFMテーブルを
用いた場合、両側のブロックの「0」の連続数は最大で
8である。従って、前側では、挿入ビットcbの上位2
ビットc1,c2が「0」であることから、「0」の連続数
は8+2=10となり、k=11の条件を満たす。
【0132】このように、4ビットのパターン「0010」
を挿入ビットcbとして挿入することによって、d=
2,及びk=11の条件を満足しつつ、極性を反転する
ことができる。
【0133】(2)挿入ビットによって極性を反転させ
ない場合(表4[B]〜[F]のパターン) 次に、極性非反転の場合には、表中に示した条件に基づ
いて、 a,挿入ビットcbのすべてを「0」にする, b,挿入ビットcbと結合ビットmbの計5ビットのう
ちいずれか2ビットを「1」とする, c,挿入ビットcb又は結合ビットmbのいずれかを
「1」とするとともに、前ブロックの後ろから3ビット
目あるいは後ブロックの前から3ビット目を「1」とす
る, ことによって、結果的に反転2回により非反転とするこ
とができる。この極性反転しない場合の挿入ビットパタ
ーンとその条件としては、表4に[B]〜[F]で示す5
通りがある。以下、順に説明する。
【0134】表4[B]の場合 前ブロックの後ろ2ビットb13,b14がともに「0」
で、かつ、後ろブロックの始め2ビットb1,b2がとも
に「0」である場合には、挿入ビットcbを「1000」と
するとともに、後続する結合ビットmbを「1」とす
る。
【0135】図21には、このような場合の例が示され
ている。図21中(A)は表4[B]の条件に該当するパ
ターンの一例である。これに対して、上述した表4
[A]の極性反転を行うと、図21(B)に示すようなパ
ターンとなる。また、図21(A)に対し、前記表4
[B]の極性非反転を行うと、図21(C)に示すような
パターンとなる。これら図21(B),(C)のパターン
に対してNRZI変換を行った後の波形を示すと、それ
ぞれ図21(D),(E)のようになる。
【0136】表4[C]の場合 前ブロックの終わり2ビットb13,b14のいずれかが
「1」で、後ブロックの始め5ビットb1〜b5のいずれ
かが「1」である場合には、挿入ビットcb,及び後続
する結合ビットmbをすべて「0」とする。
【0137】図22には、このような場合の例が示され
ている。図22中(A)は表4[C]の条件に該当するパ
ターンの一例である。これに対して、上述した表4
[A]の極性反転を行うと、図22(B)に示すようなパ
ターンとなる。また、図22(A)に対し、前記表4
[C]の極性非反転を行うと、図22(C)に示すような
パターンとなる。これら図22(B),(C)のパターン
に対してNRZI変換を行った後の波形を示すと、それ
ぞれ図22(D),(E)のようになる。
【0138】表4[D]の場合 前ブロックの終わり5ビットb10〜b14のいずれかが
「1」で、かつ、後ブロックの始め2ビットb1,b2の
いずれかが「1」である場合には、挿入ビットcb及び
後続する結合ビットmbをすべて「0」とする。
【0139】表4[E]の場合 前ブロックの終わり2ビットb13,b14のいずれかが
「1」で、かつ、後ブロックの始め5ビットb1〜b5が
ともに「0」である場合には、挿入ビットcbを「000
0」とするとともに、後続する結合ビットmbと後ブロ
ックの前から3ビット目のb3を「1」とする。
【0140】図23には、このような場合の例が示され
ている。図23中(A)は表4[E]の条件に該当するパ
ターンの一例である。これに対して、上述した表4
[A]の極性反転を行うと、図23(B)に示すようなパ
ターンとなる。また、図23(A)に対し、前記表4
[E]の極性非反転を行うと、図23(C)に示すような
パターンとなる。これら図23(B),(C)のパターン
に対してNRZI変換を行った後の波形を示すと、それ
ぞれ図23(D),(E)のようになる。
【0141】表4[F]の場合 前ブロックの後ろ5ビットb10〜b14がすべて「0」
で、かつ、後ブロックの始め2ビットb1,b2のいずれ
かが「1」である場合には、挿入ビットcbを「1000」
とするとともに、後続する結合ビットmbを「0」と
し、前ブロックの後ろから3ビット目のb12を「1」と
する。
【0142】図24には、このような場合の例が示され
ている。図24中(A)は表4[F]の条件に該当するパ
ターンの一例である。これに対して、上述した表4
[A]の極性反転を行うと、図24(B)に示すようなパ
ターンとなる。また、図24(A)に対し、前記表4
[F]の極性非反転を行うと、図24(C)に示すような
パターンとなる。これら図24(B),(C)のパターン
に対してNRZI変換を行った後の波形を示すと、それ
ぞれ図24(D),(E)のようになる。
【0143】これら、[B]〜[F]いずれの挿入・変換
を施しても、d=2,k=11の条件を満たした符号パ
ターンが得られるように考慮されており、前記[A]と
同様である。
【0144】<変調回路>次に、実施例3の変調回路に
ついて説明する。回路構成は前記実施例2と同様であ
り、図18に示した通りである。ただし、本実施例の場
合、挿入ビット生成回路120,122では、表4に示
した挿入ビットパターンが発生される。DSV制御用の
挿入ビットパターンを挿入する場合には、図示しないタ
イミング回路で決められたタイミングでスイッチ12
4,126が挿入ビット生成回路120,122側に切
り換えられ、上側シフトレジスタ110には反転パター
ン,すなわち表4の[A]に示したビットパターンが挿
入される。下側シフトレジスタ116には、表4[B]
〜[F]に従った非反転ビットパターンが挿入される。
なお、表4中[B]〜[F]のいずれのパターンを選ぶか
は、上側のシフトレジスタ106,レジスタ108,シ
フトレジスタ110からの入力ビットパターンに従って
判定・パターン制御部118で決定される。他の部分
は、前記実施例2と同様である。
【0145】<復調処理手法>次に、図25を参照しな
がら、挿入ビットがある場合の復調処理手法について説
明する。基本的には、上述した変調方式の変換処理と逆
の処理を行うようにすればよい。なお、上述したよう
に、挿入ビットは所定間隔,例えば10バイト毎に挿入
される。挿入ビットが挿入された結合ビットにおける復
調処理は図25に示すように行われ、挿入ビットが挿入
されない結合ビットにおける復調処理は前記実施例1と
同様であり、図12に示すように行われる。図25は、
図12と最初のステップ200が異なるのみである。以
下、図25の復調処理について説明する。
【0146】符号系列中の結合ビットcbに挿入ビット
mbが隣接している部分においては、結合ビットmb
と、挿入ビットcbのうちのc1との排他的論理和(E
X−OR)の演算が行われ(図25,ステップS20
0)、その結果に基づいて変調処理と逆の復調処理が行
われる。別言すれば、そのような処理が可能となるよう
に、表4における挿入ビットcbと結合ビットmbのビ
ットパターンが決められている。
【0147】(1)表4[A],[C],[D]の場合 これらの場合には、c1=mb=「0」であり、(mb)
EXOR(c1)=「0」となる。従って、前ブロック,後ブ
ロックの変調符号は、そのまま14→8変換テーブルに
より逆変換されて復調される(ステップS200のN,
S52)。
【0148】(2)表4[B]の場合 この場合には、c1=mb=「1」であり、同様に(m
b)EXOR(c1)=「0」となる。従って、この場合も、
前ブロック,後ブロックの変調符号は、そのまま14→
8に逆変換されて復調される(ステップS200のN,
S52)。
【0149】(3)表4[E],[F]の場合 これらの場合には、c1,mbのいずれか一方が「1」で
あるため、(mb)EXOR(c1)=「1」となる(ステッ
プS200のY)。すなわち、挿入ビット挿入時の変換
側によって前ブロック又は後ブロックの論理値が変更さ
れていない場合、つまり表4の[A]〜[D]の場合はE
XORが「0」となる。しかし、いずれかの論理値が変
更されている場合、つまり表4の[E],[F]の場合は
EXORが「1」となる。
【0150】表4[E]の場合には、結合ブロックmb
の前3ビットb12,b13,b14が「100」ではないから
(ステップS54のN)、結合ブロックmbの後3ビッ
トb2,b3,b4が「001」かどうかが判断される(ステ
ップS58)。そして、Yであれば、b3が「0」に変換
された後(ステップS60)、14→8に逆変換される
(ステップS52)。表4[F]の場合は、前ブロック
が「100」であれば、b12が「0」に変換された後(ステ
ップS56)、14→8に逆変換される(ステップS5
2)。
【0151】なお、この実施例3において、表4には、
ステップ62に該当する処理が存在しないが、挿入ビッ
トを含まないブロックにおいてこのステップ62の処理
が施される。
【0152】<復調回路>次に、図26を参照しながら
復調回路について説明する。上述した実施例2の復調回
路(図19)と比較して、シフトレジスタ200,スイ
ッチ202,EXOR回路204の部分が異なるのみで
ある。
【0153】図において、検出器152から出力された
検出データは、シフトレジスタ154,レジスタ15
6,シフトレジスタ158,レジスタ160,シフトレ
ジスタ162に順次シフトされながら格納される。ただ
し、挿入ビットcbの期間は、シフトレジスタ200に
挿入ビットcbが格納され、シフトレジスタ154への
格納が停止される。従って、レジスタ154〜162に
は、挿入ビットcbが除去されたデータのみが格納され
る。
【0154】前記図25で示したステップS200の処
理を実行するため、挿入ビットcbに後続する結合ビッ
トmbが検出器152の出力に得られた時点で、スイッ
チ202がシフトレジスタ200側に切り換えられる。
これにより、EXOR回路204にmb及びc1が入力
され、(mb)EXOR(c1)演算が行われる。そして、
得られたEXORの値がシフトレジスタ154にシフト
する。この結果、レジスタ156,160に格納されて
いる結合ビットmbの論理値に基づく復調処理は、通常
の結合ビットに対しても、挿入ビットに後続する結合ビ
ットに対しても、同様の符号変換で可能となる。すなわ
ち、結合ビットmbの論理値を参照して、表4(E),
(F)と逆の処理が行われる。
【0155】<実施例3の変形例>なお、前記表4で
は、挿入ビットcbを結合ビットmbの前に配置した
が、結合ビットmbの後側に挿入ビットcbを隣接して
配置しても同様に、d=2,k=11の条件を満たした
極性反転・非反転が実現できる。
【0156】<実施例2,3の比較>DSVの制御を最
小反転間隔や最大反転間隔の条件を満たしつつ行うため
には、挿入ビットのビット数が大きいほど制御の自由度
は大きい。しかし、必要以上のビット数は冗長度の増大
を招くのみである。実施例2では、挿入ビットを5ビッ
トとしているため、最小反転間隔の条件を満足し易く、
前後のブロックの論理値を変更する必要はない。他方、
実施例3では、挿入ビットが4ビットとなっているた
め、最小反転間隔の条件を満たすため、前後のブロック
の論理値を変更する必要がある。しかし、冗長度の観点
からは実施例3の方が優れている。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次のような効果がある。 (1)結合ビットの前後の1ビットがいずれも「1」のと
きは、これらを「0」とするとともに、結合ビット内の
いずれかを「1」とし、結合ビットの前後いずれか一方
の側に「0」がd+1個以上連続し、他方の側に「0」が
2d+1個以上連続する場合、及び、結合ビットの前後
いずれも「0」が2d+1個連続する場合には、結合ビ
ットのいずれかを「1」とするとともに、「0」が2d+
1個以上連続する変調符号ブロックの結合ビットからd
+1ビット目を「1」とすることとしたので、反転間隔
の条件を満たしつつ、情報密度の向上を図ることができ
る。
【0158】(2)更に、結合ビットの前後いずれか一
方の側に「0」がd+1個以上連続し、他方の側に「0」
が2d+1個以上連続する場合、及び、結合ビットの前
後いずれも「0」が2d+1個連続する場合には、結合
ビットのいずれかを「1」とするとともに、「0」が2d
+1個以上連続する変調符号ブロックの結合ビットから
d+1ビット目のいずれか又は両方を、DSVを考慮し
て「1」とすることとしたので、反転間隔のみならずD
SVについても良好な制御を行うことができる。
【0159】(3)8/14変換にEFMの変換テーブ
ルを用いることとしたので、本方式を採用したフォーマ
ットによるディスクの再生と、CDシステムのフォーマ
ットによるディスクの再生を、共通の復号テーブルを用
いて行うことができ、復調装置をより安価に構成するこ
とができる。
【0160】(4)同期パターンに論理値を任意に設定
できるビットを設けたので、DSVの制御を更に良好に
行うことができる。 (5)所定間隔毎に、所定ビット数の挿入ビットを結合
ビットに隣接して挿入することとしたので、DSVの制
御性が向上し、符号系列の低域周波数成分が良好に低減
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の変調処理手法を示す図で
ある。
【図2】実施例1の変調処理手法を示す図である。
【図3】実施例1の変調処理手法を示す図である。
【図4】実施例1の変調処理手法を示す図である。
【図5】実施例1の最大反転間隔を説明するための図で
ある。
【図6】実施例1の変調処理手法を示す図である。
【図7】実施例1の変調処理手法を示す図である。
【図8】実施例1の変調処理手法を示す図である。
【図9】実施例1のフレーム同期パターンの一例を示す
図である。
【図10】実施例1の変調処理を示すフローチャートで
ある。
【図11】実施例1の変調装置を適用したディスク記録
装置の主要部を示すブロック図である。
【図12】実施例1の復調処理を示すフローチャートで
ある。
【図13】実施例1の復調装置を適用したディスク再生
装置の主要部を示すブロック図である。
【図14】実施例2の符号系列を示す図である。
【図15】実施例2の変調処理方法を示す図である。
【図16】実施例2の変調処理方法を示す図である。
【図17】実施例2の変調処理方法を示す図である。
【図18】実施例2の変調回路を示すブロック図であ
る。
【図19】実施例2の復調回路を示すブロック図であ
る。
【図20】実施例3の符号系列を示す図である。
【図21】実施例3の変調処理方法を示す図である。
【図22】実施例3の変調処理方法を示す図である。
【図23】実施例3の変調処理方法を示す図である。
【図24】実施例3の変調処理方法を示す図である。
【図25】実施例3の復調処理を示すフローチャートで
ある。
【図26】実施例3の復調回路を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10…変換ROM(データ変換手段) 12,14…レジスタ(変換データ格納手段) 16…同期符号出力部(同期パターン生成手段) 18…セレクタ(同期パターン付加手段) 20…メモリ(符号系列生成手段) 22…結合ビット処理部(符号系列生成手段) 24…ポインタレジスタ(変調処理手段) 26…DSV演算&符号確定部(変調処理手段) 28…アドレスカウンタ(変調処理手段) 30…並直列変換 32…NRZI変換部 34…光変調器駆動回路 36…ディスク(記録媒体) 38…光源 40…光変調器 42…投射光学系 50…検出器(データ検出手段) 52,56…結合ビットメモリ(検出データ格納手段) 54,58…シフトレジスタ(検出データ格納手段) 60…符号変換部(復調処理手段) 62…逆変換メモリ(データ逆変換手段) 100…テーブル 102…データセレクタ 104…同期パターン出力部 106,110,112,116,136,138,1
54,158,162,200…シフトレジスタ 108,114,156,160…レジスタ 118…判定・パターン制御部 120,122…挿入ビット生成回路 124,126,202…スイッチ 128,130…DSV演算部 132…比較部 134…FIFOメモリ 140…パターン変換部 142…NRZI変換部 150…ディスク 152…検出器 164,166…符号変換部 168…逆変換テーブル 170…D−フリップフロップ 204…EXOR回路 B1,B2,B3…変調符号ブロック cb…挿入ビット mb…結合ビット

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 mビットのディジタルデータを、論理値
    「1」の間に論理値「0」が少なくともd個以上含まれて
    いる所定の反転間隔の条件を満たすn(n>m)チャネ
    ルビットのディジタル変調符号に変換するデータ変換ス
    テップ;これによって得られたnビットのディジタル変
    調符号の連続する2ブロックの間に、前記反転間隔の条
    件を満たす論理値のd−1ビットの結合ビットを挿入す
    る符号系列生成ステップ;結合ビットの前後の1ビット
    がいずれも「1」のときは、これらを「0」とするととも
    に、結合ビット内のいずれかを「1」とする第1の変調
    処理ステップ;結合ビットの前後いずれか一方の側に
    「0」がd+1個以上連続し、他方の側に「0」が2d+
    1個以上連続する場合、及び、結合ビットの前後いずれ
    も「0」が2d+1個連続する場合には、結合ビット内
    のいずれかを「1」とするとともに、「0」が2d+1個
    以上連続する変調符号ブロックの結合ビットからd+1
    ビット目を「1」とする第2の変調処理ステップ;を含
    むディジタル変調方法。
  2. 【請求項2】 mビットのディジタルデータを、論理値
    「1」の間に論理値「0」が少なくともd個以上含まれて
    いる所定の反転間隔の条件を満たすn(n>m)チャネ
    ルビットのディジタル変調符号に変換するデータ変換手
    段;これによって得られたnビットのディジタル変調符
    号の連続する2ブロックの間に、前記反転間隔の条件を
    満たす論理値のd−1ビットの結合ビットを挿入する符
    号系列生成手段;結合ビットの前後の1ビットがいずれ
    も「1」のときは、これらを「0」とするとともに、結合
    ビット内のいずれかを「1」とする第1の変調処理手
    段;結合ビットの前後いずれか一方の側に「0」がd+
    1個以上連続し、他方の側に「0」が2d+1個以上連
    続する場合、及び、結合ビットの前後いずれも「0」が
    2d+1個連続する場合には、結合ビット内のいずれか
    を「1」とするとともに、「0」が2d+1個以上連続す
    る変調符号ブロックの結合ビットからd+1ビット目を
    「1」とする第2の変調処理手段;を備えたディジタル
    変調装置。
  3. 【請求項3】 mビットのディジタルデータを、論理値
    「1」の間に論理値「0」が少なくともd個以上含まれて
    いる所定の反転間隔の条件を満たすn(n>m)チャネ
    ルビットのディジタル変調符号に変換するデータ変換手
    段;これによって得られたnビットのディジタル変調符
    号の連続する2ブロックの間に、前記反転間隔の条件を
    満たす論理値のd−1ビットの結合ビットを挿入する符
    号系列生成手段;結合ビットの前後の1ビットがいずれ
    も「1」のときは、これらを「0」とするとともに、結合
    ビット内のいずれかを「1」とする第1の変調処理手
    段;結合ビットの前後いずれか一方の側に「0」がd+
    1個以上連続し、他方の側に「0」が2d+1個以上連
    続する場合、及び、結合ビットの前後いずれも「0」が
    2d+1個連続する場合には、結合ビット内のいずれか
    を「1」とするとともに、「0」が2d+1個以上連続す
    る変調符号ブロックの結合ビットからd+1ビット目の
    いずれか又は両方を、DSVを考慮して「1」とする第
    3の変調処理手段;を備えたディジタル変調装置。
  4. 【請求項4】 m=8,n=14,d=2であり、前記
    データ変換手段は、EFMに用いる変換テーブルに基づ
    いてデータ変換を行う請求項2又は3記載のディジタル
    変調装置。
  5. 【請求項5】 反転間隔の条件のうち、最大反転間隔の
    条件を越えた数の「0」が「1」の間に連続する論理値パ
    ターンのデータを、同期パターンとして付加する同期パ
    ターン付加手段を備えた請求項2,3,又は4記載のデ
    ィジタル変調装置。
  6. 【請求項6】 前記同期パターンは、任意に論理値を設
    定できるビットを含む請求項5記載のディジタル変調装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のディジタル変調方法によ
    って変調されたディジタルデータに基づいて記録用信号
    を得るステップ;これによって得られた記録用信号に基
    づいてデータを記録媒体に記録するステップ;を含む記
    録媒体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記記録用信号は、NRZIによって得
    られた信号である請求項7記載の記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の記録媒体の製造方
    法によってディジタルデータが記録された記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のディジタル変調方法に
    よって変調されたディジタル信号の結合ビットと、その
    前後の変調符号ブロックのデータの論理値を参照して、
    前記変調処理と逆の復調処理を行い、nチャネルビット
    のディジタル変調符号を得る復調処理ステップ;これに
    よって復調されたnチャネルビットのディジタル変調符
    号に前記データ変換手段と逆の変換を行って、mビット
    のディジタルデータを得るデータ逆変換ステップ;を備
    えたディジタル復調方法。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のディジタル変調方法に
    よって変調されたディジタル信号の結合ビットと、その
    前後の変調符号ブロックのデータの論理値を参照して、
    前記変調処理と逆の復調処理を行い、nチャネルビット
    のディジタル変調符号を得る復調処理手段;これによっ
    て復調されたnチャネルビットのディジタル変調符号に
    前記データ変換手段と逆の変換を行って、mビットのデ
    ィジタルデータを得るデータ逆変換手段;を備えたディ
    ジタル復調装置。
  12. 【請求項12】 mビットのディジタルデータを、変換
    テーブルを用いてn(m<n)ビットの変調符号へ変換
    するステップ1;前記変調符号間にpビットの結合ビッ
    トを加えた符号系列に対し、最大反転間隔,最小反転間
    隔,及びDSVを考慮した変換処理を行うステップ2;
    このステップ2の変換処理が行われた符号系列の所定間
    隔毎に、所定ビット数の挿入ビットを結合ビットに隣接
    して挿入することによって、DSVを制御するステップ
    3;を含むディジタル変調方法。
  13. 【請求項13】 挿入ビットが挿入される符号系列は、
    前記請求項1記載のディジタル変調方法によって得られ
    た符号系列である請求項12記載のディジタル変調方
    法。
  14. 【請求項14】 前記m=8,n=14,p=1であ
    り、最小反転間隔がd=2であり、前記挿入ビットを5
    ビットとした請求項12又は13記載のディジタル変調
    方法。
  15. 【請求項15】 前記ステップ3において、極性を反転
    させる場合は、挿入ビット中の結合ビットから2ビット
    目又は3ビット目のいずれか一方を「1」とし、 極性を反転しない場合は、挿入ビット及び結合ビットを
    すべて「0」とするか、又はいずれか2ビットを「1」と
    する請求項14記載のディジタル変調方法。
  16. 【請求項16】 前記m=8,n=14,p=1であ
    り、最小反転間隔がd=2であり、前記挿入ビットを4
    ビットとした請求項12又は13記載のディジタル変調
    方法。
  17. 【請求項17】 前記ステップ3において、極性を反転
    させる場合は、挿入ビット中の結合ビットから2ビット
    目を「1」とし、 極性を反転しない場合は、挿入ビット及び結合ビットを
    すべて「0」とするか、又はいずれか2ビットを「1」と
    するか、あるいは、いずれか1ビットを「1」とすると
    ともに、前ブロックの後ろから3ビット目又は後ブロッ
    クの前から3ビット目を「1」とする請求項16記載の
    ディジタル変調方法。
  18. 【請求項18】 前記ステップ3において、極性非反転
    の挿入ビットを挿入するビットパターンの選択を、該当
    する結合ビットの前ブロックの後ろ2ビットの論理値及
    び後ブロックの前2ビットの論理値に基づいて判断する
    請求項14又は17記載のディジタル変調方法。
  19. 【請求項19】 請求項12,13,14,15,1
    6,17,又は18のいずれかに記載のディジタル変調
    方法を実行するディジタル変調装置であって、mビット
    のディジタルデータを、前記変換テーブルを用いてnビ
    ットの変調符号へ変換する手段;前記変調符号間にpビ
    ットの結合ビットを加えた符号系列に対し、最大反転間
    隔,最小反転間隔,及びDSVを考慮した変換処理を行
    う手段;この変換処理の際に、符号系列の所定間隔毎
    に、所定ビット数の挿入ビットを結合ビットに隣接して
    挿入することによって、DSVを制御する手段;を含む
    ディジタル変調装置。
  20. 【請求項20】 請求項12,13,14,15,1
    6,17,又は18のいずれかに記載のディジタル変調
    方法で変調された符号の復調方法であって、 挿入ビット,結合ビット,及びその前後の変調符号ブロ
    ックのデータの論理値を参照して、前記変調処理と逆の
    復調処理を行うステップ;nビットの変調符号をmビッ
    トのディジタルデータに逆変換する逆変換テーブルを用
    いて復調されたデータを得るステップ;を含むディジタ
    ル復調方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載のディジタル復調方法
    を実行するディジタル復調装置であって、 挿入ビット,結合ビット,及びその前後の変調符号ブロ
    ックのデータの論理値を参照して、前記変調処理と逆の
    復調処理を行う手段;nビットの変調符号をmビットの
    ディジタルデータに逆変換する逆変換テーブルを使用し
    て復調されたデータを得る手段;を含むディジタル復調
    装置。
  22. 【請求項22】 請求項20記載のディジタル復調方法
    であって、 結合ビットと挿入ビットの排他的論理和と、その前後の
    変調符号ブロックのデータの論理値を参照して、前記変
    調処理と逆の復調処理を行うステップ;nビットの変調
    符号をmビットのディジタルデータに逆変換する逆変換
    テーブルを用いて復調されたデータを得るステップ;を
    含むディジタル復調方法。
  23. 【請求項23】 請求項22記載のディジタル復調方法
    を実行するディジタル復調装置であって、 結合ビットと挿入ビットの排他的論理和と、その前後の
    変調符号ブロックのデータの論理値を参照して、前記変
    調処理と逆の復調処理を行う手段;nビットの変調符号
    をmビットのディジタルデータに逆変換する逆変換テー
    ブルを使用して復調されたデータを得る手段;を含むデ
    ィジタル復調装置。
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