JPH0876602A - 静電潜像の液体現像装置 - Google Patents

静電潜像の液体現像装置

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JPH0876602A
JPH0876602A JP23024694A JP23024694A JPH0876602A JP H0876602 A JPH0876602 A JP H0876602A JP 23024694 A JP23024694 A JP 23024694A JP 23024694 A JP23024694 A JP 23024694A JP H0876602 A JPH0876602 A JP H0876602A
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泰 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像剤支持体の表面に各色に対応した複数の
液体現像剤を均一な厚みで供給することができる静電潜
像の液体現像装置を提供する。 【構成】 感光体上に形成された静電潜像をトナーによ
って現像する静電潜像の液体現像装置であって、液体現
像剤を担持する可撓性を有するベルト状の現像ベルト5
10と、現像ベルト510に前記液体現像剤を塗布する
複数の塗布ローラ522dと、塗布ローラ522dと現
像ベルト510とを離接させるアーム524と、塗布ロ
ーラ522dと現像ベルト510とが当接する位置にお
いて現像ベルト510の裏面に当接し、且つ各々が現像
ベルト510を若干外側に張るように全体として凸状に
配置された受けローラ516a〜516dとを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真や静電記録、
イオノグラフィ等の方法で形成された静電潜像を、液体
現像剤を用いて可視像化する静電潜像の液体現像装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、静電潜像の液体現像装置で
は、表面に液体現像剤が塗布された現像剤支持体を画像
支持体に接触させることにより、画像支持体上の潜像面
に液体現像剤を供給している。ここで、画像支持体上の
潜像面に供給される液体現像剤の厚みが均一であること
は、画像濃度(特にベタ黒のときの画像濃度)を均一に
するための重要な要件である。したがって、現像剤支持
体上の液体現像剤は均一な厚みで塗布されていることが
必要である。現像剤支持体の表面に液体現像剤を均一な
厚みで塗布する方法としては、液体現像剤を塗布ローラ
を介して現像剤支持体に塗布する方法がある。かかる方
法では、塗布ローラ上の液体現像剤の厚みをブレード等
で規制することにより、現像剤支持体上に液体現像剤を
薄くムラなく塗布することができる。また、現像剤支持
体に可撓性を有するベルト状の現像ベルトを用いること
により、現像ベルトと塗布ローラとが接触する際の接触
圧力を分散させることができるので、現像ベルト上に液
体現像剤をさらにムラなく塗布することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法を用いたカラー対応の静電潜像の液体現像装置では、
現像剤支持体に可撓性を有するベルト部材、特にニッケ
ルベルトで形成された現像ベルトを用いた場合に、現像
ベルトはテンションを加えても弾性により多少撓むた
め、各色に対応する複数の塗布ローラを全て同一の条件
で現像ベルトに当接させることが困難であった。このた
め、現像ベルト上の液体現像剤の層厚が各色毎に異な
り、これにより、各色毎に画像濃度が異なることがある
という問題があった。
【0004】
【目的】本発明は上記事情に基づいてなされたものであ
り、現像剤支持体の表面に各色に対応した複数の液体現
像剤を均一な厚みで供給することができる静電潜像の液
体現像装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した本発明の静電潜像の液体現像装
置は、画像支持体上に形成された静電潜像を帯電した顕
像化粒子であるトナーによって現像する静電潜像の液体
現像装置であって、絶縁性液体中にトナーが分散された
液体現像剤を担持する可撓性を有するベルト状の現像剤
支持体と、前記現像剤支持体に前記液体現像剤を塗布す
る複数の塗布ローラと、前記塗布ローラと前記現像剤支
持体とを離接させる離接手段と、前記塗布ローラと前記
現像剤支持体とが当接する位置において前記現像剤支持
体の裏面に当接し、且つ前記現像剤支持体が若干外側に
張るように設けられた受け部材と、を具備することを特
徴とするものである。
【0006】請求項2に記載した本発明の静電潜像の液
体現像装置は、請求項1記載の発明において、前記受け
部材が前記複数の塗布ローラに各々対応するように複数
個設けられ、且つ各々の受け部材が前記現像剤支持体を
若干外側に張るように設けられていることを特徴とする
ものである。
【0007】請求項3に記載した本発明の静電潜像の液
体現像装置は、請求項2記載の発明において、前記受け
部材がローラ状に形成されたものであることを特徴とす
るものである。
【0008】請求項4に記載した本発明の静電潜像の液
体現像装置は、請求項3記載の発明において、塗布ロー
ラは、前記塗布ローラが前記現像剤支持体に当接した際
に、その中心軸が前記受け部材と前記現像剤支持体との
当接位置及び前記受け部材の中心軸を含む平面内に位置
するように配置されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項5に記載した本発明の静電潜像の液
体現像装置は、請求項1,2,3又は4記載の発明にお
いて、前記液体現像剤が絶縁性液体中にトナーが高濃度
に分散された100〜10000mPa・sの高粘度の
ものであることを特徴とするものである。
【0010】請求項6に記載した本発明の静電潜像の液
体現像装置は、請求項5記載の発明において、前記液体
現像剤の絶縁性液体の粘度が0.5〜1000mPa・
s、電気抵抗が1012Ωcm以上、表面張力が21dy
ne/cm以下沸点が100°C以上であることを特徴
とするものである。
【0011】請求項7に記載した本発明の静電潜像の液
体現像装置は、請求項6記載の発明において、前記液体
現像剤がシリコンオイルを絶縁性液体として利用するも
のであることを特徴とするものである。
【0012】請求項8に記載した本発明の静電潜像の液
体現像装置は、請求項5,6又は7記載の発明におい
て、前記液体現像剤が、平均粒径0.1〜5μmのトナ
ーを5〜40%の濃度で含むものであることを特徴とす
るものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の静電潜像の液体現像装置は、塗
布ローラと現像剤支持体とが当接する位置において現像
剤支持体の裏面に当接し、且つ現像剤支持体が若干外側
に張るように受け部材を設けたことにより、塗布ローラ
と現像剤支持体とが当接する位置において、現像剤支持
体に変形が生じるのを防止することができる。このた
め、例えばカラー画像を形成するために複数の塗布ロー
ラを設けた場合でも、現像剤支持体の表面に各色に対応
した複数の液体現像剤を均一な厚みで供給することがで
きる。
【0014】請求項2記載の静電潜像の液体現像装置
は、複数の塗布ローラに各々対応するように受け部材を
複数個設けたことにより、請求項1記載の発明と同様の
作用を奏する。尚、各塗布ローラに対応した複数の受け
部材を現像剤支持体と平行になるように直線状に配置し
た場合、受け部材の外径や設置位置に多少の誤差がある
ので、全ての受け部材を現像剤支持体に当接させること
は容易でない。これに対し、請求項2記載の静電潜像の
液体現像装置は、各々の受け部材を現像剤支持体が若干
外側に張るように設けたので、受け部材の外径や設置位
置に多少の誤差がある場合でも、全ての受け部材を現像
剤支持体に容易且つ確実に当接させることができる。こ
の結果、塗布ローラを現像剤支持体に当接させた際の現
像剤支持体の変形を防ぎ、現像剤支持体上に液体現像剤
を均一な厚みで供給することができる。
【0015】請求項3記載の静電潜像の液体現像装置
は、受け部材にローラ状に形成されたものを用いたこと
により、請求項1記載の発明と同様の作用を奏する。
【0016】請求項4記載の静電潜像の液体現像装置
は、塗布ローラが現像剤支持体に当接した際に、その中
心軸が、受け部材と現像剤支持体との当接位置及び受け
部材の中心軸を含む平面内に位置するように塗布ローラ
を配置したことにより、全ての塗布ローラを略同一の状
態で現像剤支持体に当接させることができるので、例え
ばカラー画像を形成するために複数の塗布ローラを設け
た場合でも、現像剤支持体の表面に各色に対応した複数
の液体現像剤を更に均一な厚みで供給することができ
る。
【0017】請求項5記載の静電潜像の液体現像装置
は、トナーが高濃度に分散された液体現像剤を用いたこ
とにより、従来の低濃度の液体現像剤に比べて、液量を
遥かに少なくすることができる。液体現像剤は、粘度が
10000mPa・s以上になると、絶縁性液体とトナ
ーとの攪拌が難しくなり、液体現像剤をどのようにして
作るかが問題となる。したがって、10000mPa・
s以上の液体現像剤はコスト的に見合わなくなり、現実
的でなくなる。一方、100mPa・s以下では、トナ
ー濃度が低くなるとともに、トナーの分散性が悪くなる
ので、現像液を薄層にして現像することができなくな
る。
【0018】請求項6記載の静電潜像の液体現像装置
は、絶縁性液体に前記特性のものを用いることにより、
高粘度の液体現像剤を得ることができる。現像剤支持体
上に形成される液体現像剤は薄層状に形成されるため、
液体現像剤層中に含まれる絶縁性液体はきわめて少量で
あるので、画像支持体の潜像面に供給される液体現像剤
中に含まれる絶縁性液体もきわめて少量である。したが
って、転写時に紙等に吸収される絶縁性液体はきわめて
少量となるので、粘度が1000mPa・s以下であれ
ば絶縁性液体の紙等への付着の問題は特に生じない。し
かし、粘度が0.5mPa・s以下であると揮発性が高
くなるので、危険物扱いとなり適当でない。絶縁性液体
は沸点が100℃以下であると、蒸発量が多くなるので
現像剤の保存方法に問題があり、装置全体を密閉構造に
しなければならず、また作業環境を改善することも難し
くなる。電気抵抗は1012Ωcm以下になると、絶縁性
が悪くなり、トナーの導電性の問題が起こり現像剤とし
て使用できなくなる。したがって、電気抵抗はできるだ
け高い値が望ましい。表面張力は21dyne/cm以
上になると、濡れ性が悪くなる。したがって、表面張力
は、できるだけ低い値が望ましい。
【0019】請求項7記載の静電潜像の液体現像装置
は、絶縁性液体がシリコンオイルを主成分としたもので
あることにより、請求項6記載の特性を有する絶縁性液
体を得ることができる。
【0020】請求項8記載の静電潜像の液体現像装置
は、液体現像剤が平均粒径0.1〜5μmのトナーを5
〜40%の濃度で含むものであることにより、絶縁性液
体中にトナーが高濃度に分散された液体現像剤を得るこ
とができる。また、トナーの粒径の大きさに略反比例し
て、解像度が良くなる。通常、トナーは、プリントアウ
トされた紙上で5〜10個位の固まりとなって、存在し
ているので、トナーの平均粒径が5μm以上になると、
解像度が悪くなる。一方、トナーの平均粒径が0.1μ
m以下になると、物理的な接着力が大きくなり、転写の
際にトナーを剥がし難くなる。
【0021】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図1乃至図5を参
照して説明する。図1は本発明の一実施例である静電潜
像の液体現像装置の概略構成図、図2は図1に示す静電
潜像の液体現像装置に用いられる現像装置の概略正面
図、図3は図2に示す現像装置の右側面図、図4は図2
に示す現像装置に用いられる受けローラの設置位置を説
明するための図、図5は図1に示す静電潜像の液体現像
装置の動作を説明するための図である。
【0022】本発明の一実施例である静電潜像の液体現
像装置1は、図1に示すように、画像支持体である感光
体10と、感光体10上にプリウェット液を塗布するプ
リウェット装置20と、感光体10を帯電させる帯電装
置30と、感光体10上に像を露光する露光装置40
と、感光体10の静電潜像が形成された部分にトナーを
供給することにより静電潜像を顕像化する現像装置50
と、感光体10上のトナーを所定の紙Pに転写すると共
に定着させる転写装置60と、感光体10上に残留した
トナーを除去するクリーニング装置70と、図示されて
いないが帯電された感光体10を除電する除電装置を備
えている。
【0023】帯電装置30、露光装置40、クリーニン
グ装置70、および除電装置については従来の電子写真
式プリンタに用いられている従来技術をほとんどの場合
について流用することができる。したがって、本実施例
では、上記の各装置の説明を省略して、本発明の主要部
であるプリウェット装置20、現像装置50及び転写装
置60について説明する。
【0024】本実施例のプリウェット装置20に要求さ
れる機能は、一定の量のプリウェット液を感光体10上
に均一に塗布することである。その目的のためには、ス
ポンジ状のものによりプリウェット液を塗布する方法、
感光体10の幅方向に並んだ複数のノズルからプリウェ
ット液を吐出させる方法、スポンジローラ等によりプリ
ウェット液を塗布する方法等、他の目的でコーティング
する方法を用いることができる。本発明者等は種々の方
法を試みて、上記の方法が可能であることを確認した
が、最も簡便で性能の良い方法は、ベルイータ(登録商
標:カネボウ(株))を用いてプリウェット液を塗布す
る方法であった。ベルイータは、気孔が連続した立体網
目構造を有する連続多孔質体スポンジであり、気孔の体
積分だけプリウェット液を保持することができ、また気
孔の体積を越えるプリウェット液が供給されたときに
は、プリウェット液を表面から均一に放出することがで
きる。尚、本実施例のベルイータには感光体10との当
接面が略半円筒状のものを用いた。
【0025】現像装置50は、図2及び図3に示すよう
に、現像部51と、塗布部52とを備えて構成される。
現像部51は、現像剤支持体である現像ベルト510
と、現像ベルト510を回転駆動すると共に現像ベルト
510の一部を感光体10に当接させるようにして保持
する駆動ローラ512a,512bと、現像ベルト51
0に残留する液体現像剤を除去する掻き取りブレード5
14,514と、受け部材である受けローラ516a,
516b,516c,516dとを有する。塗布部52
は、現像ベルト510の表面に液体現像剤を塗布する塗
布部52a,52b,52c,52dを備える。
【0026】塗布部52a〜52dは、液体現像剤を貯
蔵すると共に放出するベローズポンプ520と、現像ベ
ルト510上に液体現像剤を塗布する塗布ローラ522
dと、ベローズポンプ520により放出された液体現像
剤を塗布ローラ522dに搬送する搬送ローラ522
a,522b,522cと、離接手段であるアーム52
4,524とを備えている。塗布部52aのベローズポ
ンプ520aにはイエローのトナーを含む液体現像剤
が、塗布部52bのベローズポンプ520bにはマゼン
ダのトナーを含む液体現像剤が、塗布部52cのベロー
ズポンプ520cにはシアンのトナーを含む液体現像剤
が、そして、塗布部52dのベローズポンプ520dに
はブラックのトナーを含む液体現像剤がそれぞれ貯蔵さ
れている。
【0027】塗布ローラ522dは搬送ローラ522c
と当接するように、搬送ローラ522cは搬送ローラ5
22bと当接するように、そして、搬送ローラ522b
は搬送ローラ522aと当接するようにそれぞれ設けら
れている。塗布ローラ522dは現像ベルト510に従
動する方向に、搬送ローラ522cは塗布ローラ522
dに従動する方向に、搬送ローラ522bは搬送ローラ
522cに従動する方向に、そして、搬送ローラ522
aは搬送ローラ522bに従動する方向にそれぞれ回転
する。
【0028】搬送ローラ522a及び搬送ローラ522
cには硬度が60°(JIS A) 以上のハードローラが、ま
た、塗布ローラ522d及び搬送ローラ522bには硬
度が60°(JIS A) 以下のソフトローラがそれぞれ用い
られる。硬度が60°(JIS A) 以上のハードローラと硬
度が60°(JIS A) 以下のソフトローラとを交互に当接
させて配列したのは、ソフトローラを弾性変形させて、
隣接するハードローラとの当接部にニップを形成するた
めである。ソフトローラを弾性変形させるにはハードロ
ーラは硬いほど良い。したがってハードローラの硬度は
90°(JIS A)以上が望ましい。硬度が90°(JIS A)
以上のローラとしては、尿素樹脂で形成されたULTRA-S
(宮川ローラ社製)、アルミナを主成分とするセラミッ
クスで形成されたセラミックスローラ(新日本製鉄社
製)、エボナイトで形成されたローラ等がある。また、
ソフトローラのハードローラへの押圧力が強いと各ロー
ラを回転させるのに高トルクが必要となる。このため、
ソフトローラは弱い押圧力で弾性変形するものが良い。
したがってソフトローラの硬度は40°(JIS A) 以下で
あることが望ましい。但し、硬度が15°(JIS A) 以下
になると一定の形状を保持することができなくなり、こ
のため、ハードローラとの当接部に一定のニップを形成
することが困難になる。硬度が15°〜40°(JIS A)
のローラとしては、合成樹脂で形成されたBEET(宮川ロ
ーラ社製)、NBR (アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム)で形成されたローラ等がある。尚、塗布ローラ52
2d及び搬送ローラ522a〜522cは、表面に後述
する高濃度高粘性の液体現像剤を薄くムラなく塗布する
必要があるため、親油性のよいものが望ましい。
【0029】アーム524,524は、搬送ローラ52
2cの軸に回動自在に取り付けられている。また、アー
ム524,524には、塗布ローラ522dの軸が回転
自在に取り付けられている。アーム524,524は、
図示されていない駆動装置により搬送ローラ522cの
軸を軸として回動する。これにより、塗布ローラ522
dを現像ベルト510に離接させる。
【0030】現像ベルト510は、駆動ローラ512
a,512bによって感光体10に従動する方向に回転
駆動される。現像ベルト510には、シームレスのニッ
ケルベルト、ポリイミドベルトのような樹脂ベルト等の
可撓性を有するベルト部材が用いられる。尚、現像ベル
ト510は現像バイアスを印加できるものでなければな
らない。したがって、樹脂ベルトを用いる場合には、導
電性微粒子を添加して電気抵抗値を下げるか、または、
ベルトの表面に導電加工を施す必要がある。
【0031】受けローラ516a〜516dは、図2に
示すように、現像ベルト510の裏面に当接するよう
に、且つ各々が現像ベルト510を若干外側に張るよう
に、すなわち、全体として凸状になるように配置されて
おり、現像ベルト510に従動する方向に回転する。
尚、受けローラ516a〜516dを凸状でなく現像ベ
ルト510と平行になるように直線状に配置した場合、
受けローラ516a〜516dの外径や設置位置に多少
の誤差があるので、全ての受けローラ516a〜516
dを現像ベルト510に当接させるのは容易でない。特
に、現像ベルト510の弾性が強い場合、現像ベルト5
10にテンションをかけても、現像ベルト510は受け
ローラ516a〜516dから浮き上がってしまう。こ
れに対し、本実施例では、受けローラ516a〜516
dを各々が現像ベルト510を若干外側に張るように全
体として凸状に配置したので、受けローラの外径や設置
位置に多少の誤差がある場合でも、全ての受けローラ5
16a〜516dを現像ベルト510に容易且つ確実に
当接させることができる。この結果、塗布ローラ522
dを現像ベルト510に当接させた際の現像ベルト51
0の変形を防ぎ、現像ベルト510上に液体現像剤を均
一な厚みで供給することができる。
【0032】塗布部52aの塗布ローラ522dは受け
ローラ516aと、塗布部52bの塗布ローラ522d
は受けローラ516bと、塗布部52cの塗布ローラ5
22dは受けローラ516cと、そして、塗布部52d
の塗布ローラ522dは受けローラ516dと、現像ベ
ルト510を介してそれぞれ離接する。塗布ローラ52
2dは、図4及び図12に示すように、現像ベルト51
0に当接した際に、その中心軸が、対応する受けローラ
516a〜516dと現像ベルト510との当接位置及
び対応する受けローラ516a〜516dの中心軸を含
む平面X内に位置するように設けられている。ところ
で、塗布ローラ522dの中心軸が平面X内からずれて
いると、図12に示すように、塗布ローラ522dと現
像ベルト510とが当接する際に、現像ベルト510が
変形し、したがって、現像ベルト510上に液体現像剤
を均一に塗布することができない。これに対して本実施
例によれば、図12に示すように、塗布ローラ522d
と現像ベルト510とが当接する際に、現像ベルト51
0が変形しないので、現像ベルト510上に液体現像剤
を均一に塗布することができる。
【0033】受けローラ516a〜516dには、剛体
が用いられる。これは、硬度が60°(JIS A) 以下のソ
フトローラである塗布ローラ522dを現像ベルト51
0に適度な押圧力で当接させるためである。
【0034】転写装置60は、中間転写体である中間転
写ベルト610と、中間転写ベルト610を回転駆動す
ると共に中間転写ベルト610の一部を感光体10に当
接させるようにして保持する駆動ローラ612a,61
2b,612cと、中間転写ベルト610に当接するよ
うにして設置された二次転写体である二次転写ローラ6
14と、中間転写ベルト610上に残留するトナーを除
去する掻き取りブレード616とを備える。
【0035】中間転写ベルト610は、駆動ローラ61
2a,612b,612cによって感光体10に従動す
る方向に回転駆動される。二次転写ローラ614は、紙
Pを介して中間転写ベルト610に押圧される。駆動ロ
ーラ612cの内部には、紙Pを加熱する定着ヒータ6
18が設けられている。
【0036】次に、本発明の一実施例に用いた画像形成
用資材について説明する。本実施例に用いた液体現像剤
は、エポキシ等のバインダーとなるレジン、トナーに所
定の電荷を与える荷電制御剤、着色顔料、トナーを均一
に分散させる分散剤等からなるトナーと、キャリア液と
からなる。トナーの構成は、従来の液体現像剤に用いら
れてきたものと基本的には同様であるが、帯電特性及び
分散性の調整のためそれらの処方はシリコンオイルに適
合するよう変更してある。トナーの平均粒径は、小さい
程、解像度がよくなるが、粒径が小さいと物理的接着力
が大きくなり転写する際に、はがし難くなる。このた
め、本実施例ではトナーの平均粒径は、転写性の向上を
目的として2〜4μmあたりに中心が来るように調整し
てある。
【0037】液体現像剤の粘性は、用いるキャリア液、
レジン、着色顔料、荷電制御剤などおよびそれらの濃度
により決まる。本実施例では、粘度を50〜6000m
Pa・s、トナー濃度を5〜40%の範囲で変化させて
実験した。
【0038】キャリア液は、高電気抵抗を示すジメチル
ポリシロキサンオイル、環状ポリジメチルシロキサンオ
イル等の低粘度のものを用いる。尚、現像ベルト510
上に形成される液体現像剤層は薄層状に形成されるた
め、液体現像剤層中に含まれるキャリア液はきわめて少
量である。したがって、感光体10の潜像面に供給され
る液体現像剤中に含まれるキャリア液もきわめて少量と
なるので、転写時に紙等に吸収されるキャリア液はきわ
めて少量となる。このため、粘度が1000mPa・s
以下であれば定着後に残留するキャリア液は、ほとんど
見られない。
【0039】本発明者等の実験によれば、キャリア液に
粘度が2.5mPa・sである米国ダウコーニング社の
DC344を用いて出画実験を行ったときは、定着後に
紙上に残留するキャリア液は見られなかった。しかし、
揮発性が高いため、現像装置を密閉構造にする必要が生
じた。また、キャリア液に粘度が6.5mPa・sであ
る米国ダウコーニング社のDC345を用いて出画実験
を行ったときは、DC344を用いて出画実験を行った
ときと同様に、定着後に紙上に残留するキャリア液は見
られなかった。しかし、揮発性が高いため、現像装置を
密閉構造にする必要が生じた。さらに、キャリア液に粘
度が20mPa・sである信越シリコン社のKF−96
−20を用いて出画実験を行ったときは、定着後に紙上
に残留するキャリア液は見られなかった。また、揮発性
がそれほど高くないので、現像装置を密閉構造にする必
要は生じなかった。DC344,DC345及びKF−
96−20は、一般的に化粧品に用いられるもので毒性
等の安全性は高い。キャリア液については、信越シリコ
ン社のKF9937等他に多くの種類があり、電気抵
抗、蒸発特性、表面張力、安全性等が満たされていれば
いずれを選択してもよい。
【0040】また、本発明者等が行った実験では、表面
張力が大きい場合にはかぶりやトナーの塊が感光対10
に付着することがあり、実験的には21dyne/cm
以上では画質に問題が起こりやすいことが分かった。
【0041】電気抵抗値としては、トナーの帯電安定性
の問題があり、1014Ωcm以上が望ましい。最低限1
12Ωcm以上は必要である。本実施例の説明では、こ
れらの実験結果に鑑み、価格が低く入手の容易なDC3
45を用いた例を示す。
【0042】プリウェット液は、感光対10上に形成さ
れた静電潜像を乱すことなく、定着時に容易に蒸発し、
かぶりやトナーの塊が感光対10に付着しないものであ
ることが要求される。例としては、米国ダウコーニング
社のDC344,DC200−0.65,−1.0,−
2.0、信越シリコン社のKF96L−1,KF993
7等が挙げられる。一般的に、蒸発性の高いシリコンオ
イルを選択する必要がある。
【0043】本発明者等の行った実験では、液粘度が
0.5〜3mPa・sの範囲で問題なく現像、転写、定
着による液の乾燥が行われたが、5mPa・sから6m
Pa・s程度ではやや定着時の液の乾燥に時間と温度が
必要になる傾向が見られた。10mPa・sでは乾燥に
要するエネルギーが大きくなり過ぎ一般的ではない。ま
た、0.5mPa・s以下であると揮発性が高くなるの
で、危険物扱いとなり適当でない。また、紙への加熱の
影響もあり、沸点は、250°C以下のものである必要
がある。
【0044】表面張力は、液体現像剤と感光体10との
付着力をなくし、離型性をよくして画像の汚れ、かぶり
を防ぎ、また画質の解像力、かぶりを向上させるため、
できるだけ低いものがよい。本発明者等の実験によれ
ば、20〜21dyne/cm程度が限界でこれより低
いものを選択する必要がある。
【0045】電気抵抗は、低い場合、絶縁性が悪くなり
電荷をリークしてしまう。従って、できるだけ高いもの
を使用する必要がある。実験的には1014Ωcm程度以
上が望ましい。最低限1012Ωcmは必要である。
【0046】次に、本発明の第一実施例である静電潜像
の現像装置の動作について説明する。先ず、図5(A)
に示すように、帯電装置30により感光体10を帯電す
る。一般に帯電装置30には、コロナ放電器が用いられ
る。次に、帯電した感光体10上に像を露光する。例え
ば、レーザースキャナーにより像を露光して感光体10
の表面に静電潜像を形成する。図5(B)に示すように
レーザースキャナーの光が当たった部分は、導電化する
ので電荷が消失し、光の当たらなかった部分は電荷の像
である静電潜像として残る。
【0047】次に、図5(C)に示すように、プリウェ
ット装置20により感光体10上に前述したプリウェッ
ト液を塗布する。
【0048】次に、現像装置50により静電潜像を顕像
化する。ベローズポンプ520により搬送ローラ522
aと搬送ローラ522bの当接開始位置に放出された液
体現像剤は、搬送ローラ522aと搬送ローラ522b
の当接部に形成されたニップ(弾性変形した部分)及び
搬送ローラ522bと搬送ローラ522cの当接部に形
成されたニップにより均一な厚みに規制されて塗布ロー
ラ522d上に薄く塗布される。塗布ローラ522d上
に均一な厚みで薄く塗布された液体現像剤は、塗布ロー
ラ522dを受けローラ516a〜516dによって現
像ベルト510に適度な押圧力で当接させたことによ
り、塗布ローラ522dと現像ベルト510との当接部
において押しつぶされることなく現像ベルト510の表
面に塗布される。これにより、現像ベルト510上に液
体現像剤の薄層を形成することができる。現像装置50
は、塗布部52a〜52dに各々設けられたアーム52
4,524を回動させることにより、いずれかの塗布部
52a〜52dを現像ベルト510に当接させる。これ
により、現像ベルト510上にイエロー、マゼンダ、シ
アン及びブラックのうちのいずれかのトナーを含む液体
現像剤を薄くムラなく塗布することができる。尚、図4
に示すように、受けローラ516a〜516dを各々が
現像ベルト510を若干外側に張るように全体として凸
状に配置したことにより、塗布ローラ522dを現像ベ
ルト510に当接させた際に、現像ベルト510が変形
するのを防止することができるので、各塗布部52a〜
52dにより塗布された現像ベルト510上の液体現像
剤の層厚を略同一にすることができる。
【0049】次に、現像ベルト510上に形成された液
体現像剤層を、図5(D)に示すように、感光体10の
表面に形成された静電潜像に近接させて、静電気力によ
り、帯電したトナーを感光体10上に移動させる。これ
により、感光体10上にトナー像が形成される。
【0050】次に、図5(E)に示すように、転写装置
60により現像ベルト510上に形成されたトナー像を
中間転写ベルト610上に一次転写する。一方、感光体
10は、クリーニング装置70により感光体10上に残
留した液体現像剤が除去され、その後、図示されていな
い除電装置により除電される。そして、アーム524,
524を回動させることにより現像ベルト510に当接
する塗布部52a〜52dを切り換えた後、再び上記の
帯電から除電までのサイクルを繰り返すことにより、中
間転写ベルト610上にイエロー、マゼンダ、シアン及
びブラックのトナー像を次々と重ねて転写する。これに
より、中間転写ベルト610上にカラー化に対応したト
ナー像が形成される。
【0051】次に、図5(F)に示すように、転写装置
60により中間転写ベルト610上に形成されたカラー
化に対応したトナー像を記録媒体である紙Pに二次転写
すると同時に定着させる。中間転写ベルト610上に形
成されたカラー化に対応したトナー像は、二次転写ロー
ラ614の中間転写ベルト610への押圧力及び定着ヒ
ータ618による熱により、紙P上に移動し二次転写さ
れると同時に熱的に溶融し定着する。これにより、紙P
上にカラー画像を形成することができる。
【0052】図6乃至図10は本発明の一実施例の現像
過程について詳細に説明するための図であり、図6は現
像過程の全体を説明するための図、図7は接近過程の様
子を示す図、図8はトナー移動過程の様子を示す図、図
9は非画像部の分離過程の様子を示す図、図10は画像
部の分離過程の様子を示す図である。従来の現像過程と
異なり、本実施例の現像過程は、図6に示すように、現
像ベルト510が感光体10に接近して液体現像剤が感
光体10の表面に接近する接近過程と、液体現像剤層と
プリウェット液層とがソフトコンタクトしてトナーが移
動するトナー移動過程と、現像ベルト510が感光体1
0から離れて現像ベルト510に付着するトナーと感光
体10に付着するトナーとに分離される分離過程との3
つの過程から成り立っていると考えられる。
【0053】接近過程では、現像ベルト510を可撓性
を有するベルト部材で構成したことにより、図7に示す
ように、現像ベルト510上の液体現像剤層と感光体1
0上のプリウェット層とが接触する際の接触圧力が分散
され、キャリア液とトナーからなる高粘度の液体現像剤
とプリウェット液とはソフトコンタクトされる。これに
より粘度の低いプリウェット液は前後に若干押し出され
てプリウェット液の液溜りが生ずる。
【0054】トナー移動過程においては、図8に示すよ
うに、画像部では、現像ベルト510上のトナーが感光
体10上の電荷と現像ベルト510の間に形成される電
界によって主にクーロン力によりプリウェット液層を通
過して潜像面に移動する。一方、非画像部では、現像ベ
ルト510上のトナーは、感光体10の表面と液体現像
剤層とがプリウェット液層により分離されているので、
感光体10の表面に移動しない。
【0055】分離過程においては、非画像部では、図9
に示すように、液体現像剤は現像ベルト510上に残留
する。プリウェット液層と液体現像剤層との界面では2
つの層が分離する際に、粘度の低いプリウェット液層の
一部が液体現像剤層に転移して分離する。したがって、
2つの層の分離点は、プリウェット液層の内部にあると
考えられる。一方、画像部では、図10に示すように、
感光体10の表面に移動したトナーがプリウェット液層
を押しのけるため、プリウェット液層はトナー層の上に
位置し、両者はプリウェット液層の内部で分離する。現
像ベルト510上には、トナーが移動した後に残るキャ
リア液の一部とプリウェット液の一部が層を形成する。
【0056】図11は液体現像剤を薄層化したことの意
義を説明するための図である。現像ベルト510上に塗
布された液体現像剤層が厚すぎると、液体現像剤の粘度
が高いので、静電気力で現像ベルト510から感光体1
0の表面に移動しようとするトナー群が、その周りに位
置するトナーに対して粘性を断ち切れずにクラスターを
形成して、感光体10の表面に移動する。このため、ト
ナーが過剰に移動し、感光体10上に形成されたトナー
像に乱れが生じて画像ノイズが発生する。このクラスタ
ーの発生を抑えるために、液体現像剤層の層厚を現像が
十分にできる最小限の値に抑える必要がある。
【0057】次に、現像ベルト510上の液体現像剤層
の層厚、感光体10上のプリウェット液層の層厚につい
て説明する。現像ベルト510上の液体現像剤層の層厚
は、液体現像剤の粘性が50〜100mPa・s以上の
ものについては、特に500mPa・s以上のものにつ
いては、薄くする必要がある。理想的には、現像時に要
求されるトナー現像量(すなわち、ベタ黒を出したとき
の濃度)を満たす層厚より若干厚目が良い。これは、粘
度の高い液体現像剤を用いた場合、現像時に、静電気的
に選択されたトナーが液の粘性により余計なトナーを引
き連れて感光体10上に移動してしまうため、感光体1
0上に形成されたトナー像に乱れが生じるからである。
本発明者等の実験では、トナー濃度の高い液体現像剤に
ついては約5μmの層厚で、また、トナー濃度の低いも
のについては約40μmの層厚で良好な画像が得られ
た。特に、トナー濃度20〜30%の液体現像剤を用い
た場合、液体現像剤の層厚が約20μmで良好な画質が
得られた。
【0058】感光体10上のプリウェット液層の層厚
は、選択されたプリウェット液の粘度、表面張力により
最適値が存在する。薄過ぎる場合には、現像ベルト51
0上のトナーが感光体10上に不規則に移動して感光体
10上に形成されるトナー像に乱れが生じる。プリウェ
ット液の量を増やしていくに従って、トナー像の乱れは
改善されて、最適値が確認される。更に量を増やしてい
くと、感光体10上のトナーが流れて、感光体10上の
トナー像がぼける傾向を示す。DC344を用いた実験
では、0.1〜30μmの厚みで良好な結果を得られ
た。これより粘性の低いものについては、この結果より
薄めでも、厚めでも良い結果を得られる。しかしなが
ら、高粘度のものに関しては、最適値は範囲が狭くなる
傾向にある。
【0059】上述の条件下で画出し実験をおこなった結
果、本実施例の静電潜像の現像装置に最適な液体現像剤
及びプリウェット液の粘性に関する範囲は、液体現像剤
が100mPa・sから6000mPa・s、プリウェ
ット液が0.5mPa・sから5mPa・sの間である
ことが分かった。尚、プリウェット液のシリコンオイル
には、ダウコーニング社製のDC200シリーズを用
い、また現像液のキャリア液には、同社製のDC345
を用いた。
【0060】上記の本実施例によれば、塗布ローラ52
2dと現像ベルト510とが当接する位置において現像
ベルト510の裏面に当接し、且つ各々が現像ベルト5
10を若干外側に張るように全体として凸状に配置され
た受けローラ516a〜516dを設けたことにより、
塗布ローラ522dと現像ベルト510とが当接する際
に、現像ベルト510に変形が生じるのを防止すること
ができるので、現像ベルト510の表面に各色に対応し
た複数の液体現像剤を均一な厚みで供給することができ
る。
【0061】尚、受けローラ516a〜516dを現像
ベルト510と平行になるように直線状に配置した場
合、受けローラの外径や設置位置に多少の誤差があるの
で、全ての受けローラ516a〜516dを現像ベルト
510に当接させるのは容易でない。これに対し本実施
例によれば、受けローラ516a〜516dを各々が現
像ベルト510を若干外側に張るように全体として凸状
に配置したので、受けローラの外径や設置位置に多少の
誤差がある場合や現像ベルトの弾性が強い場合でも、全
ての受けローラ516a〜516dを現像ベルト510
に容易且つ確実に当接させることができる。この結果、
塗布ローラ522dと現像ベルト510とが当接する際
に、現像ベルト510に変形を生じさせることなく現像
ベルト510上に液体現像剤をコーティングすることが
できるので、現像ベルト510の表面に各色に対応した
複数の液体現像剤を均一な厚みで供給することができ、
また、現像ベルト510の変形によって発生する現像ベ
ルト510の蛇行を防止することができる。
【0062】また、本実施例によれば、塗布ローラ52
2dが現像ベルト510に当接した際に、その中心軸
が、対応する受けローラ516a〜516dと現像ベル
ト510との当接位置及び対応する受けローラ516a
〜516dの中心軸を含む平面X内に位置するように塗
布ローラ522dを配置したことにより、全ての塗布ロ
ーラ522dを略同一の状態で現像ベルト510に当接
させることができるので、現像ベルト510の表面に各
色に対応した複数の液体現像剤を更に均一な厚みで供給
することができる。
【0063】さらに、本実施例によれば、液体現像剤の
キャリア液としてシリコンオイルを用いたことにより、
従来のものに比べて以下に述べる利点を有する。
【0064】従来の液体現像剤は、一般にキャリア液と
してIsoparG (登録商標:Exxon 社製)を用いている。
このIsoparは、シリコンオイルほど抵抗値が高くないの
で、トナー濃度を濃くすると、即ち粒子間距離が小さく
なると、トナーの帯電性が悪くなる。したがって、Isop
arの場合は、トナー濃度に限界がある。これに対して、
本実施例で用いたシリコンオイルは、抵抗値が十分に大
きいので、トナー濃度を濃くすることができる。また、
一般にIsoparの場合、トナーの分散状態が良く、したが
って、トナー濃度が1〜2%でも、トナー同士が反発し
あうので、均一にトナーが分散している。これに対し
て、シリコンオイルは、トナー濃度が1〜2%の場合、
分散性が良くなく、じきに沈殿してしまう。しかし、ト
ナー濃度を5〜40%にすると、密に詰まった状態とな
り、安定して分散する。このため、本実施例では、トナ
ーが高密度に分散された高粘度の液体現像剤を使用して
いる。これにより、従来の低濃度の液体現像剤に比べ
て、現像液の液量を大幅に低減することができ、装置の
小型化を図ることができる。更に、本実施例の液体現像
剤は高粘度の液体であるので、保管や取り扱いの点で
も、従来の低粘度の液体現像剤や粉体現像剤に比べて容
易になる。
【0065】従来の液体現像剤で用いていたIsoparは、
前述のように、揮発性が高く、しかも悪臭を放つので、
作業環境を悪化させるだけでなく、公害を起こすという
問題があった。これに対して本実施例で用いているシリ
コンオイルは、化粧品用として用いられていることから
も明らかなように、安全な液体であり、また無臭である
ので、本実施例によれば、作業環境を改善することがで
き、また公害の問題も発生しない。
【0066】本発明は本実施例に限定されるものではな
く、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。たと
えば、本実施例では、受け部材として、スポンジ、フェ
ルト等の弾性部材で形成された受けローラ516a〜5
16bを用いたものについて説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではない。塗布ローラに弾性体を用い
た場合、受け部材は剛体で形成されたものでもよい。ま
た、ローラに限定されるものではなく、例えば現像ベル
ト510との当接面が略半円筒状のものであってもよ
い。さらに、複数の塗布ローラに各々対応するように複
数の受け部材を設ける必要はなく、全ての塗布ローラが
現像ベルトに当接する位置において現像ベルトの裏面に
当接する一つの受け部材を設けたものでもよい。
【0067】また、本実施例では、塗布ローラ522d
を現像ベルト510に当接させた際に、塗布ローラ52
2dの中心軸が対応する受けローラ516a〜516d
と現像ベルト510との当接位置及び対応する受けロー
ラ516a〜516dの中心軸を含む平面X内に位置す
るように、塗布ローラ522dを配置したものについて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
塗布ローラ522dは、対応する受けローラ516a〜
516dと現像ベルト510とが当接する位置において
現像ベルト510に当接するように設けたものであれば
よい。
【0068】さらに、本実施例では、離接手段として、
アーム524,524を搬送ローラ522cの軸を軸と
して回動させたものについて説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではない。離接手段は塗布ローラと現
像ベルトとを離接させることができるものであれば、ア
ームを用いたものに限定されない。
【0069】また、本実施例では、塗布部として、複数
の搬送ローラ522a〜522cを介して塗布ローラ5
22d上に液体現像剤を塗布したものについて説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、塗布ロー
ラ522d上に液体現像剤を薄くムラなく塗布すること
ができるものであればどのような方法によるものであっ
てもよい。たとえば、塗布ローラ522d上に塗布され
た液体現像剤をゴム又は剛体のブレードによって層厚を
規制することにより、塗布ローラ522d上に薄層の液
体現像剤層を形成するものでもよい。
【0070】さらに、本実施例では、現像装置として、
イエローのトナーを含む液体現像剤を現像ベルト510
に塗布する塗布部52aと、マゼンダのトナーを含む液
体現像剤を現像ベルト510に塗布する塗布部52b
と、シアンのトナーを含む液体現像剤を現像ベルト51
0に塗布する塗布部52cと、ブラックのトナーを含む
液体現像剤を現像ベルト510に塗布する塗布部52d
とを備えるものについて説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。所望の色のトナーを含む液体現
像剤を現像ベルト510上に塗布する塗布部を必要に応
じて少なくとも三個設けたものであればよい。
【0071】また、本実施例では、画像支持体として有
機感光体10を用いた場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではない。画像支持体は、カー
ルソン法で用いる各種感光体、イオノグラフィ等の静電
潜像を直接形成する導体上に絶縁体層を形成したもの、
静電プロッタのような静電記録紙等でもよい。
【0072】さらに、本実施例では、転写装置として、
感光体10上に形成されたトナー像を中間転写体である
中間転写ベルト610上に一次転写した後、中間転写ベ
ルト610上に一次転写されたトナー像を紙P上に二次
転写することにより、紙P上に画像を形成するものにつ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、転写装置は、画像支持体上に形成されたトナー像を
記録媒体に転写することができるものであればよい。た
とえば、画像支持体上に形成されたトナー像を中間転写
体上に一次転写することなく記録媒体上に直接転写する
ものであってもよい。
【0073】また、本実施例では、露光装置40により
帯電した画像支持体上に像を露光し、その後、プリウェ
ット装置20により画像支持体上にプリウェット液を塗
布したものについて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、プリウェット液の塗布は、現像工程
に先立って行われるものであればよい。また、プリウェ
ット液は、粘度が0.5〜5mPa・s、電気抵抗が1
12Ωcm以上、沸点が100〜250°C、表面張力
が21dyne/cm以下であれば、シリコンオイルを
主成分とするものでなくてもよい。さらに、画像支持体
の表面に離型性を有する材料がコーティングされたもの
を用いる場合、特にプリウェット工程を必要とするもの
ではない。
【0074】また、本発明は本実施例に限定されるもの
ではなく、液体現像剤の層厚が5〜40μm程度であれ
ば、高粘性現像剤の粘度は10000mPa・sであっ
ても良い。現状では、6000mPa・s以上の高粘度
の現像剤は、キャリア液とトナーとの攪拌が難しくなる
ので、コスト的にあわなくなると考えるが、安価に入手
できるようになれば、6000mPa・s以上でもよ
い。粘度が10000mPa・sを越えるものは、現実
的でなくなる。また、液体現像剤のキャリア液はシリコ
ンオイルに限定されない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、塗布ローラと現像剤支持体とが当接する位置
において現像剤支持体の裏面に当接し、且つ現像剤支持
体が若干外側に張るように受け部材を設けたことによ
り、塗布ローラと現像剤支持体とが当接する位置におい
て、現像剤支持体に変形が生じるのを防止することがで
き、これにより、例えばカラー画像を形成するために複
数の塗布ローラを設けた場合でも、現像剤支持体の表面
に各色に対応した複数の液体現像剤を均一な厚みで供給
することができ、また、現像剤支持体の変形によって発
生する現像剤支持体の蛇行を防止することができる静電
潜像の液体現像装置を提供することができる。
【0076】請求項2記載の発明によれば、複数の塗布
ローラに各々対応するように受け部材を複数個設け、且
つ各々の受け部材が現像剤支持体を若干外側に張るよう
に配置したことにより、請求項1記載の発明と同様の効
果を有する静電潜像の液体現像装置を提供することがで
きる。
【0077】請求項3記載の発明によれば、受け部材に
ローラ状に形成されたものを用いたことにより、請求項
1記載の発明と同様の効果を有する静電潜像の液体現像
装置を提供することができる。
【0078】請求項4記載の発明によれば、塗布ローラ
が現像剤支持体に当接した際に、塗布ローラの中心軸
が、受け部材と現像剤支持体との当接位置及び受け部材
の中心軸を含む平面内に位置するように塗布ローラを配
置したことにより、全ての塗布ローラを略同一の状態で
現像剤支持体に当接させることができるので、例えばカ
ラー画像を形成するために複数の塗布ローラを設けた場
合でも、現像剤支持体の表面に各色に対応した複数の液
体現像剤を更に均一な厚みで供給することができる静電
潜像の液体現像装置を提供することができる。
【0079】請求項5記載の発明によれば、トナーが高
濃度に分散された高粘度の液体現像剤を薄層にして現像
することにより、高解像度で小型化が容易であり、しか
も低公害化が可能な静電潜像の液体現像装置を提供する
ことができる。
【0080】請求項6記載の発明によれば、前記の構成
としたことにより、請求項5記載の発明の効果に加え
て、液体現像剤の濡れ性がよい静電潜像の液体現像装置
を提供することができる。
【0081】請求項7記載の発明によれば、前記の構成
としたことにより、請求項6記載の発明の効果に加え
て、公害が少なく、作業環境の改善を図ることができる
静電潜像の液体現像装置を提供することができる。
【0082】請求項8記載の発明によれば、前記の構成
としたことにより、請求項5記載の発明の効果に加え
て、転写の際にトナーを剥がしやすくなる静電潜像の液
体現像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である静電潜像の液体現像装
置の概略構成図である。
【図2】図1に示す静電潜像の液体現像装置に用いられ
る現像装置の概略正面図である。
【図3】図2に示す現像装置の右側面図である。
【図4】図2に示す現像装置に用いられる受けローラの
設置位置を説明するための図である。
【図5】図1に示す静電潜像の液体現像装置の動作を説
明するための図である。
【図6】現像過程の全体を説明するための図である。
【図7】接近過程の様子を説明するための図である。
【図8】トナー移動過程の様子を説明するための図であ
る。
【図9】非画像部の分離過程を説明するための図であ
る。
【図10】画像部の分離過程を説明するための図であ
る。
【図11】液体現像剤を薄層化したことの意義を説明す
るための図である。
【図12】塗布ローラと現像ベルトとの当接状態を説明
するための図である。
【符号の説明】
10 感光体 20 プリウェット装置 30 帯電装置 40 露光装置 50 現像装置 51 現像部 52 塗布部 52a,52b,52c,52d 塗布部 60 転写装置 70 クリーニング装置 510 現像ベルト 512a,512b,612a,612b,612c
駆動ローラ 514,616 掻き取りブレード 516a,516b,516c,516d 受けロー
ラ 520a,520b,520c,520d ベローズ
ポンプ 522a,522b,522c 搬送ローラ 522d 塗布ローラ 524 アーム 614 二次転写ローラ 618 ヒータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像支持体上に形成された静電潜像を帯
    電した顕像化粒子であるトナーによって現像する静電潜
    像の液体現像装置であって、 絶縁性液体中にトナーが分散された液体現像剤を担持す
    る可撓性を有するベルト状の現像剤支持体と、 前記現像剤支持体に前記液体現像剤を塗布する複数の塗
    布ローラと、 前記塗布ローラと前記現像剤支持体とを離接させる離接
    手段と、 前記塗布ローラと前記現像剤支持体とが当接する位置に
    おいて前記現像剤支持体の裏面に当接し、且つ前記現像
    剤支持体が若干外側に張るように設けられた受け部材
    と、 を具備することを特徴とする静電潜像の液体現像装置。
  2. 【請求項2】 前記受け部材は、前記複数の塗布ローラ
    に各々対応するように複数個設けられ、且つ各々の受け
    部材が前記現像剤支持体を若干外側に張るように設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の静電潜像の液
    体現像装置。
  3. 【請求項3】 前記受け部材は、ローラ状に形成された
    ものであることを特徴とする請求項2記載の静電潜像の
    液体現像装置。
  4. 【請求項4】 前記塗布ローラは、前記現像剤支持体に
    当接した際に、その中心軸が前記受け部材と前記現像剤
    支持体との当接位置及び前記受け部材の中心軸を含む平
    面内に位置するように配置されていることを特徴とする
    請求項3記載の静電潜像の液体現像装置。
  5. 【請求項5】 前記液体現像剤は、絶縁性液体中にトナ
    ーが高濃度に分散された100〜10000mPa・s
    の高粘度のものであることを特徴とする請求項1,2,
    3又は4記載の静電潜像の液体現像装置。
  6. 【請求項6】 前記液体現像剤は、絶縁性液体の粘度が
    0.5〜1000mPa・s、電気抵抗が1012Ωcm
    以上、表面張力が21dyne/cm以下沸点が100
    °C以上であることを特徴とする請求項5記載の静電潜
    像の液体現像方法。
  7. 【請求項7】 前記液体現像剤は、シリコンオイルを絶
    縁性液体として利用するものであることを特徴とする請
    求項6記載の静電潜像の液体現像方法。
  8. 【請求項8】 前記液体現像剤は、平均粒径0.1〜5
    μmのトナーを5〜40%の濃度で含むものであること
    を特徴とする請求項5,6又は7記載の静電潜像の液体
    現像方法。
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