JPH0876370A - 着色画像形成材料及びその製造方法 - Google Patents

着色画像形成材料及びその製造方法

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JPH0876370A
JPH0876370A JP23066694A JP23066694A JPH0876370A JP H0876370 A JPH0876370 A JP H0876370A JP 23066694 A JP23066694 A JP 23066694A JP 23066694 A JP23066694 A JP 23066694A JP H0876370 A JPH0876370 A JP H0876370A
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JP23066694A
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Inventor
Sei Goto
聖 後藤
Takeo Akiyama
健夫 秋山
Tomohito Konuma
智史 小沼
Tetsuya Masuda
哲也 増田
Hideaki Mochizuki
英章 望月
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷近似性のある、画像品質の高い、安定した
品質のプルーフ等を得ることができ、且つ作業環境を向
上させる着色画像形成材料及びその製造方法を提供す
る。 【構成】支持体上に離型層を有し、その上に感光性組成
物及び/又は着色剤を含有する感光層を少なくとも1層
有する画像形成材料を、画像露光及び現像処理し、前記
感光層着色画像を形成した後、該着色画像のみを非転写
材料の表面を露出させて該非転写材料に転写して転写画
像を得る画像形成材料において、前記観光層中に残留す
る揮発性の低分子成分が7%重量以下であることを特徴
とする着色画像形成材料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば、カラー印刷にお
ける色校正用のカラープルーフ等の作成に好適な着色画
像形成材料及びその製造方法に関するものであり、特
に、印刷近似性のある、画像品質の高い、安定した品質
のプルーフ等を得ることができ、且つ作業環境を向上さ
せる着色画像形成材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】多色刷印刷における本印刷の前工程とし
て行われる校正刷りの手間と時間の節約に色校正用のカ
ラーシート(カラープルーフとも呼ばれる)が用いられ
るのは当分野においてよく知られている。色校正用のカ
ラーシートを用いて多色転写画像を作成する方法として
は、例えば特開昭47−41830号公報に記載の、着
色画像を直接最終受像紙に転写積層する直接転写方式、
特開昭59−97140号、同61−189535号公
報に記載の、着色画像を一時、仮の(受像)シート上に
転写する間接転写方式、また、特開昭56−50127
号公報に記載の、着色感光層を受像紙に転写した後に画
像を形成する工程をくり返す方法等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの方式はいずれ
も画像を形成した被転写材料表面が有機重合体層で被覆
されているため、得られた画像表面の光沢が高過ぎ、本
印刷時の画像品質とは異なった印象を与えるという問題
を有していた。特に、上記特開昭61−189535号
の技術においては、非画像部が有機重合体層(ポリマー
層)で覆われるため、本来の光沢、質感が出ないという
問題があった。
【0004】一方、この問題を解決するために被転写材
料上に着色画像のみを転写積層し、多色画像を形成する
画像のみ転写方式が考えられた(特開平3−48248
号)。この方式は、被転写材料上に有機重合体層で被覆
されることがないので、原理的にきわめて本印刷時の画
像品質に近似した画像を得ることが出来る。この画像部
分のみを転写する転写法に用いられる着色画像形成材料
は、加熱ラミネート処理時に画像のみを熱軟化層(離型
層)上から被転写材料上に転写させるので、出来た画像
がポリマー層で覆われておらず、このため、転写後の画
像から、そして作業時に臭気がでやすく、作業環境がよ
くないという問題があることが判明した。
【0005】直接紙に転写するため、画像部及び離型層
部に残留する低分子成分の影響を、特に紙の種類を変え
た場合、画像形成材料(感材)を経時した場合、環境温
湿度が違う場合等、に受けやすいことが本発明者らによ
って明らかにされた。
【0006】本発明は上記従来技術の問題点を解決し、
下記〜の着色画像形成材料及びその製造方法を提供
することを目的とする。 画像形成材料(感材フィルム)、転写後のプルーフの
取扱い時、及び熱転写作業時、の臭気を低減し作業環境
を向上させる。 画像形成材料(感材フィルム)を経時させた場合の性
能(特に熱転写性)変化をなくし、安定した品質のプル
ーフが得られる。 被転写材、転写条件(温湿度)等が変化しても、安定
した品質のプルーフが得られる。 製品梱包での、画像形成材料(感材フィルム)のブロ
ッキングをなくす。 画像形成材料製造時、画像形成材料(感材)の取扱い
時の膜面の耐傷つき性を向上させる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明1は、支持体上に離型層を有し、その上に感
光性組成物及び/又は着色剤を含有する感光層を少なく
とも1層有する画像形成材料を、画像露光及び現像処理
し、前記感光層着色画像を形成した後、該着色画像のみ
を非転写材料の表面を露出させて該非転写材料に転写し
て転写画像を得る画像形成材料において、前記観光層中
に残留する揮発性の低分子成分が7%重量以下であるこ
とを特徴とする着色画像形成材料;本発明2は支持体上
に離型層を有し、その上に感光性組成物及び/又は着色
剤を含有する感光層を少なくとも1層有する画像形成材
料を、画像露光及び現像処理し、前記感光層着色画像を
形成した後、該着色画像のみを非転写材料の表面を露出
させて該非転写材料に転写して転写画像を得る画像形成
材料の製造方法において、合紙を感光層面側に密着させ
て製造することを特徴とする着色画像形成材料の製造方
法;本発明3は支持体上に離型層を有し、その上に感光
性組成物及び/又は着色剤を含有する感光層を少なくと
も1層有する画像形成材料を、画像露光及び現像処理
し、前記感光層着色画像を形成した後、該着色画像のみ
を非転写材料の表面を露出させて該非転写材料に転写し
て転写画像を得る画像形成材料の製造方法において、感
光層の塗設の後で、該感光層を加熱処理することを特徴
とする着色画像形成材料の製造方法、である。
【0008】
【作用】従来の画像のみ転写ではない(ポリマー層が画
像部を覆っている)技術では、感光層、離型層中の揮発
成分の含有量の多少は臭気、性能安定性の両面でも特に
問題はなかったが、前記画像のみ転写方式では、その差
が大きく出る。
【0009】本発明は、感光層中に残留する揮発性の低
分子成分(溶剤)が該感光層の総重量に対して7重量%
以下であることを特徴とする。尚、感光層が色材を含む
層、感光体を含む層に分離されている場合は、そのトー
タル重量にたいしての低分子成分(溶剤)含有量が7重
量%以下である。
【0010】本発明における低分子成分(溶剤)とは、
次のものが挙げられる。 溶剤分;メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン、シクロヘキサン、トル
エン、キシレン セロソルブ類(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、メチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル他) アルコール類(イソプロピルアルコール、ブタノール、
エタノール、メタノール) モノマー分;使用しているバインダーに残存するモノマ
ー エチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレ
ート、酢酸ビニル、アクリル酸、クレゾール、フェノー
ル、ビニルエチルエーテル、ビニルメチルエーテル他 が各々挙げられる。
【0011】本発明の感光層は、着色剤及び結合剤(バ
インダー)を含む1層から成っていてもよいし、着色剤
と結合剤を含む着色層と、感光性組成物を含む感光層と
の2層から構成されていてもよい。
【0012】尚、本発明の着色画像形成材料は、(着
色)感光層上に保護層を有していてもよく、又その他の
層(ないしはシート)を有していてもよい。
【0013】
【発明の具体的説明】以下、更に本発明を詳述する。本
発明の(着色)感光層に用いられる感光性組成物は、公
知のポジ型感光性組成物・ネガ型感光性組成物を用いる
ことができるが、ポジ型感光性組成物が好ましい。ポジ
型感光性組成物としてはo−キノンジアジド化合物を含
有する感光性組成物を用いることが好ましい。o−キノ
ンジアジド化合物は、感光剤として機能し得るものであ
れば、任意のものを使用できる。具体的には例えば、
1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホニルクロラ
イド、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニル
クロライド、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホニルクロライド、1,2−ナフトキノンジアジド−6
−スルホニルクロライドと水酸基及び/またはアミノ基
含有化合物を縮合させた化合物が好適に用いられる。好
ましくは、4位にスルホニルクロライド基をもつ化合物
であり、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニ
ルクロライドとの縮合化合物である。
【0014】水酸基含有化合物としては、例えばトリヒ
ドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシアントラキノ
ン、ビスフェノールA、フェノールノボラック樹脂、レ
ゾルシンベンズアルデヒド縮合樹脂、ピロガロールアセ
トン縮合樹脂等がある。また、アミノ基含有化合物とし
ては、例えばアニリン、p−アミノジフェニルアミン、
p−アミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルアミン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン等があ
る。
【0015】ここに記したことを含めて、キノンジアジ
ド化合物に関しては、更にJ.コザー(J.Kosa
r)著「ライト・センシチブ・システム」(Light
Sensitive System)(ニューヨーク
市、ジョンワイリーアンドサンズ社、、1965年発
行)、及び永松、乾共著“感光性高分子”(講談社、1
977年発行)に記載のものに従うことができる。
【0016】次に、本発明に用いられる感光性組成物
は、公知の高分子化合物、合成樹脂を含有することがで
き、例えば下記一般式で示されるカルボン酸ビニルエス
テル重合単位を分子構造中に有する高分子化合物を含有
することが好ましい。
【0017】
【化1】
【0018】但し、Rはアルキル基を表し、置換基を有
するアルキル基をも含む。上記のような構造の高分子化
合物であれば、任意に用いることができるが、上記一般
式で示される重合単位を構成するためのカルボン酸ビニ
ルエステルモノマーとしては、下記例示のものが好まし
い。名称と化学式とを併記して示す。
【0019】 1 酢酸ビニル CH3COOCH=CH2 2 プロピオン酸ビニル CH3CH3COOCH=C
2 3 酪酸ビニル CH3(CH22COOCH=CH2 4 ピバリン酸ビニル (CH33COOCH=CH
2 5 カプロン酸ビニル CH3(CH24COOCH
=CH2 6 カプリル酸ビニル CH3(CH26COOCH
=CH2 7 カプリン酸ビニル CH3(CH28COOCH
=CH2 8 ラウリン酸ビニル CH3(CH210COOCH
=CH2 9 ミリスチン酸ビニル CH3(CH212COOC
H=CH2 10 パルミチン酸ビニル CH3(CH214COO
CH=CH2 11 ステアリン酸ビニル CH3(CH216COO
CH=CH2 12 バーサチック酸ビニル
【0020】
【化2】
【0021】(R1,R2はアルキル基で、その炭素数の
和は7である。即ちR1+R2=C716の形になる) 高分子化合物は、カルボン酸ビニルエステルの1種を重
合させたポリマーでもよく、カルボン酸ビニルエステル
の2種以上を共重合させたポリマーでもよく、またカル
ボン酸ビニルエステルとこれと共重合し得る他の単量体
との任意の成分比でのコポリマーであってもよい。
【0022】上記一般式で示される重合単位と組み合わ
せて用いることができる単量体単位としては、例えばエ
チレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソ
プレン等のエチレン系不飽和オレフィン類、例えばスチ
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−
クロロスチレン等のスチレン類、例えばアクリル酸、メ
タクリル酸等のアクリル酸類、例えばイタコン酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸
類、例えばマレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、
マレイン酸ジ−2−エチルヘキシル、フマル酸ジブチ
ル、フマル酸ジ−2−エチルヘキシル等の不飽和ジカル
ボン酸のジエステル類、例えばアクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸フェニル、α−クロロアクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチル、エタクリル酸エチル等のα
−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、例えばア
クリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル
類、例えばアクリルアミド等のアミド類、例えばアクリ
ルアニリド、p−クロロアクリルアニリド、、m−ニト
ロアクリルアニリド、m−メトキシアクリルアニリド等
のアニリド類、例えばメチルビニルエーテル、エチルビ
ニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、β−クロロ
エチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニ
ル、ビニリデンクロライド、ビニリデンシアナイド、例
えば1−メチル−1−メトキシエチレン、1,1−ジメ
トキシエチレン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1
−ジメトキシカルボニルエチレン、1−メチル−1−ニ
トロエチレン等のエチレン誘導体類、例えばN−ビニル
ピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインド
ール、N−ビニルピロリデン、N−ビニルピロリドン等
のN−ビニル化合物、等のビニル系単量体がある。これ
らの単量体単位は不飽和二重結合が開裂した構造で高分
子化合物中に存在する。
【0023】本発明において使用する高分子化合物とし
て特に好ましいのは、酢酸ビニル重合単位を分子構造中
に有するものである。その中でも、酢酸ビニル重合単位
を40〜95重量%有するもの、数平均分子量(MN)
が、1,000〜60,000のもの、重量平均分子量
(MW)が500〜150,000のものが好ましい。
【0024】更に好ましくは、酢酸ビニル重合単位(特
にこれが40〜95重量%のもの)及び酢酸ビニルより
長鎖のカルボン酸ビニルエステル重合単位を有する高分
子化合物がよく、特に数平均分子量(MN)が2,00
0〜60,000、重量平均分子量(MW)が10,0
00〜150,000のものが好ましい。
【0025】この場合、酢酸ビニルと共重合して酢酸ビ
ニル重合単位を有する高分子化合物を構成するモノマー
としては、共重合体を形成し得るものであれば任意であ
り、例えば上記例示の単量体の中から任意に選ぶことが
できる。
【0026】以下に本発明において高分子化合物として
用いることができる共重合体を、そのモノマー成分を示
すことにより列記する。但し当然のことであるが、以下
の例示に限られるものではない。
【0027】 1 酢酸ビニル−エチレン 2 酢酸ビニル−スチレン 3 酢酸ビニル−クロトン酸 4 酢酸ビニル−マレイン酸 5 酢酸ビニル−2−エチルヘキシルアクリレート 6 酢酸ビニル−ジ−2−エチルヘキシルマレエート 7 酢酸ビニル−メチルビニルエーテル 8 酢酸ビニル−塩化ビニル 9 酢酸ビニル−N−ビニルピロリドン 10 酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル 11 酢酸ビニル−ピバリン酸ビニル 12 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 13 酢酸ビニル−ラウリン酸ビニル 14 酢酸ビニル−ステアリン酸ビニル 15 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−エチレン 16 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−2−エチル
ヘキシルアクリレート 17 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−ラウリン酸
ビニル 18 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロトン酸 19 プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル 20 プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル−ク
ロトン酸 21 ピバリン酸−ステアリン酸ビニル−マレイン酸
【0028】上記の感光性組成物は、これを用いて画像
形成材料を構成することができる。例えばカラープルー
フとして用いる場合等の、着色画像形成材料とすること
ができる。この場合の着色画像形成材料の着色感光層
は、像様露光に続く現像により画像状に除去され、着色
画像を形成するものである。
【0029】(着色)感光層が1層構成の場合、該感光
層中には着色剤として染料および/または顔料が添加さ
れる。特に、色校正に使用する場合、そこに要求される
常色、即ち、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと
一致した色調の顔料、染料が必要となるが、その他金属
粉、白色顔料、螢光顔料なども使われる。本発明をカラ
ープルーフに適用する場合、下記のような、この技術分
野で公知の多くの顔料及び染料を使用することができ
る。
【0030】(C.Iはカラーインデックスを意味す
る)。 ビクトリアピュアブルー(C.I 42595) オーラミン(C.I 41000) カチロンブリリアントフラビン(C.I ベーシック1
3) ローダミン6GCP(C.I 45160) ローダミンB(C.I 45170) サフラニンOK70:100(C.I 50240) エリオグラウシンX(C.I 42080) ファーストブラックHB(C.I 26150) No.1201リオノールイエロー(C.I 2109
0) リオノールイエローGRO(C.I 21090) シムラーファーストイエロー8GF(C.I 2110
5) ベンジジンイエロー4T−564D(C.I 2109
5) シムラーファーストレッド4015(C.I 1235
5) リオノールレッド7B4401(C.I 15830) ファーストゲンブルーTGR−L(C.I 7416
0) リオノールブルーSM(C.I 26150) 三菱カーボンブラックMA−100 三菱カーボンブラック#30,#40,#50
【0031】本発明において着色剤を用いる場合、着色
感光層の着色剤/着色剤以外の成分の比率は、目標とす
る光学濃度と着色感光層の現像液に対する除去性を考慮
して同業者に公知の方法により定めることができる。例
えば、染料の場合、好ましくはその含有量は重量で5%
〜75%、顔料の場合、好ましくはその含有量は重量で
5%〜90%が適当である。
【0032】また、着色感光層の膜厚は目標とする光学
濃度、着色感光層に用いられる着色剤の種類(染料、顔
料、カーボンブラック)およびその含有率により同業者
に公知の方法により定めることができるが、許容範囲内
であれば着色感光層の膜厚はできるだけ薄い方が解像力
は高くなり、画像品質は良好である。従って、該膜厚
は、好ましくは0.1g/m2〜5g/m2の範囲で使用
されるのが通常である。
【0033】本発明の実施に際して、感光性組成物中に
は、必要に応じてさらに可塑性、塗布性向上剤等を添加
することもできる。可塑剤としては各種低分子化合物
類、例えばフタル酸エステル類、トリフェニルホスフェ
ート類、マレイン酸エステル類、塗布性向上剤としては
界面活性剤、例えばフッ素系界面活性剤、エチルセルロ
ースポリアルキレンエーテル等に代表されるノニオン活
性剤等を挙げることができる。
【0034】感光性組成物を用いて着色画像形成材料を
構成する場合、感光層は着色剤と結合剤よりなる着色層
と、感光性組成物よりなる感光層との2層に分割するこ
ともできる。この場合は、どちらの層が支持体側に配置
されていてもかまわない。
【0035】感光性組成物を用いて画像形成材料を構成
する場合、用いる支持体は任意であるが、透明支持体が
好ましく用いられる。透明支持体としては、ポリエステ
ルフィルム、特に二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルムが、水、熱に対する寸法安定性の点で好まし
い。そのほかアセテートフィルム、ポリ塩化ビニルフィ
ルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエチレンフィルム等が使用し得る。
【0036】必要に応じて用いられる保護層としては公
知のいずれでもよいが、そのガス透過性は、用いる感光
性組成物の種類に応じて適宜選択されることが好まし
い。すなわち、o−キノンジアジド等の露光時にガスを
発生する感光性組成物である場合にはガス透過性の高い
保護層を付与することが好ましく、光重合型の感光性組
成物を用いる場合にはガス透過性の低い保護層を付与す
ることが好ましい。更に、現像に際して現像液に溶ける
もの、特にポリビニルアルコール、セルロース類の如き
水溶性高分子で厚み0.01〜5μm程度、特に0.0
3〜1μm程度のものが好ましい。
【0037】本発明に係る画像形成材料は、被転写材料
に画像を転写する形で使用することができる。このとき
の被転写材料上への転写を効率良く行うために、即ち画
像転写性を高めるために、支持体表面上部がクッション
となるような離型層を設けるのが好ましく、これについ
ては後述する。
【0038】本発明の画像形成材料を用いた画像形成方
法は、本発明の画像形成材料を露光・現像して画像部を
形成し、少なくとも該形成された画像部を被転写材料
(例えば本紙)に転写して転写画像を得るものである。
【0039】本発明の画像形成材料を用いた画像形成方
法を、例えば多色画像形成方法として具体化する場合、
その基本的な方法の1つは、次の通りである。
【0040】第1色着色画像形成材料に第1色着色画像
を形成し、少なくともその着色画像を被転写材料に転写
し支持体を剥離する。また、第2色着色画像形成材料に
第2色着色画像を形成した後、これに伴って形成された
第2色トンボ画像を、被転写材料上の第1色トンボ画像
と見当合わせを行いながら、第1色着色画像上に第2色
着色画像を転写し、その支持体を剥離して、2色の整合
した画像を得る。以下同様に、第3色及び第4色の着色
画像も被転写材料上に転写し、多色画像を得る。また、
場合により、この多色画像を他の被転写材料上に間接転
写し、多色画像を得ることもある。上記において離型層
は支持体と伴に剥離される。なお、この種の方法は、特
開昭47−41830号、同59−97140号、同6
0−28649号及び米国特許第3775113号等に
示されたものである。
【0041】本発明の画像形成材料は、通常色分解マス
ク等を通して像様露光された後現像され、画像が形成さ
れる。このとき、支持体上に得られた画像から画像部の
みが直接、被転写材料上に転写、積層される態様をと
る。即ち、実質的に画像を形成する着色画像層のみが転
写、積層される。この場合、被転写面上への転写を効率
良く行い、且つ画像転写後の支持体の剥離を容易にする
ために、支持体上に本発明に係る離型層を設ける。離型
層の厚さは15〜100μmが好ましく、より好ましく
は20μm〜50μmの範囲である。離型層に用いられ
る代表的なクッション材料としては、天然ゴムの他、次
のものが例示される。
【0042】熱可塑性ゴム、Kraton G(G16
52、G1650他)[シェル化学社製] 熱可塑性ゴム、Cariflex TR(TR118
4、TR1150、TR4122他)[シェル化学社
製] エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂(EVAFL
EX−EEA)[三井デュポンポリケミカル社製] ポリブタジェン系ゴム スチレン−ブタジェン共重合体 アクリロニトリル−ブタジェン共重合体 ポリイソプレン系ゴム樹脂 スチレン−イソプレン共重合体 アクリル酸エステル共重合体 ポリウレタン系共縮合ゴム または、支持体の表面に発泡剤を入れ、加熱、光照射等
で発泡させクッション性を持たせて支持体表面部(上
部)に離型層を設けることも可能である。
【0043】離型層の製造法は限定的ではなく、一般的
には塗布加工で製造される。接着力を上げるためアンカ
ー層を設けることも有効である。アンカー剤としては酢
ビ系ポリマー、ポリビニル系ポリマー、ポリエステル系
ポリマー、ポリウレタン系ポリマー、ポリビニルアルキ
ルエーテルポリマー等が、また必要に応じて、架橋剤と
して、イソシアネート化合物、エポキシ化合物を添加す
ることも有効である。
【0044】離型層には、上記の他、本発明の効果を損
なわない範囲で他の樹脂をブレンドしてもよい。該ブレ
ンド樹脂としては、軟化点が−30℃〜150℃のもの
が好ましい。ここで言う軟化点温度は、VICAT軟化
点または環球法で示した値である。本発明では、具体的
には、以下のものを好ましい樹脂として挙げることがで
きる。
【0045】ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリ
オレフィン。エチレンと酢酸ビニル、エチレンとアクリ
ル酸エステル、エチレンとアクリル酸の如きエチレン共
重合体。ポリ塩化ビニル。塩化ビニルと酢酸ビニルの如
き塩化ビニル共重合体。ポリ塩化ビニリデン。塩化ビニ
リデン共重合体。ポリスチレン。スチレンと無水マレイ
ン酸の如きスチレン共重合体。ポリアクリル酸エステ
ル。ポリエステル樹脂。ポリウレタン樹脂。アクリル酸
エステルと酢酸ビニルの如きアクリル酸エステル共重合
体。ポリメタアクリル酸エステル。メタアクリル酸メチ
ルと酢酸ビニル、メタアクリル酸メチルとアクリル酸の
如きメタアクリル酸エステル共重合体。ポリ酢酸ビニ
ル。酢酸ビニル共重合体。ビニルブチラール樹脂。ナイ
ロン、共重合ナイロン、N−アルコキシメチル化ナイロ
ンの如きポリアミド樹脂。石油樹脂。塩化ゴム。ポリエ
チレングリコール。ポリビニルアルコールハイドロジン
フタレート セルロース誘導体、セルロースアセテートフタレート、
セルロースアセテートサクシネート。シェラック。ワッ
クス。
【0046】本発明は、支持体上に離型層を有し、その
上に感光性組成物及び/又は着色剤を含有する感光層を
少なくとも1層有する画像形成材料を、画像露光及び現
像処理し、前記感光層着色画像を形成した後、該着色画
像のみを非転写材料の表面を露出させて該非転写材料に
転写して転写画像を得る画像形成材料において、前記観
光層中に残留する揮発性の低分子成分が7%重量以下で
あることを特徴とする画像形成材料である。茲に低分子
成分とは、前述して通り、溶剤や、バインダー中の低分
子モノマーが大部分を占めるので、この量を、感光層全
体の総重量に対して7%重量以下となるように、成分調
整すればよい。または、支持体上に離型層を有し、その
上に感光性組成物及び/又は着色剤を含有する感光層を
少なくとも1層有する画像形成材料を、画像露光及び現
像処理し、前記感光層着色画像を形成した後、該着色画
像のみを非転写材料の表面を露出させて該非転写材料に
転写して転写画像を得る画像形成材料の製造方法におい
て、感光層の塗設の後で、該感光層を加熱処理すること
を特徴とする画像形成材料の製造方法を採用することも
好ましい。更に、支持体上に離型層を有し、その上に感
光性組成物及び/又は着色剤を含有する感光層を少なく
とも1層有する画像形成材料を、画像露光及び現像処理
し、前記感光層着色画像を形成した後、該着色画像のみ
を非転写材料の表面を露出させて該非転写材料に転写し
て転写画像を得る画像形成材料の製造方法において、合
紙を感光層面側に密着させて製造することを特徴とする
画像形成材料の製造方法を採用することも好ましい。即
ち、加熱処理によって低分子成分を感光層から除去する
か、合紙に低分子成分を吸収させることが好ましい。
【0047】本発明における加熱処理は感光層の低分子
成分を除去ないし低減するための加熱であれば良く、例
えば、30℃〜60℃で3分〜48時間程度で良い。加
熱手段は恒温槽等の一定温度室内に静置することで十分
である。
【0048】支持体、特に前記透明支持体上に前記離型
層を設けると共に、カバーシートを設ける方法として
は、 (1)前記天然ゴム、合成ゴムなどを有機溶剤に溶解し
た溶液を支持体上に塗布し、熱風または加熱によって乾
燥した後、カバーシートを重ね合わせ、加熱下に圧着し
てラミネートする方法;
【0049】(2)前記天然ゴム、合成ゴム等の接着剤
をそのまま加熱して溶融状態に保ちながら、支持体上に
ドクターブレード法、ロールコート法、グラビヤ法、リ
バースロール法等で塗布した後、ただちに、カバーシー
トを貼り合わせて、必要に応じて高温加熱してから冷却
することによりラミネートする、いわゆるホットメルト
ラミネート法;
【0050】(3)合成ゴム等を溶融状態に保ち、押出
し機により支持体上に押出し、これが溶融状態にあるう
ちに、カバーシートを圧着してラミネートする、いわゆ
る押出ラミネート法;
【0051】(4)溶融押出し法で支持体となるフィル
ムを成形する際、複数の押出し機を用い、溶融状態の合
成ゴム等を用い、一回の成形により支持体上に合成ゴム
等から成る層を形成し、同様にこれが溶融状態にあるう
ちに、カバーシートを圧着してラミネートする、いわゆ
る共押出し法等;
【0052】上記(1)〜(4)のいずれの方法におい
ても、カバーシートは離型層が支持体上に設けられた後
(又は同時に)、その表面に付与される。カバーシート
の材質は限定的ではなく、ポリエチレンテレフタレー
ト、その他前記と同様のものを用い得る。該カバーシー
トは、帯電防止剤を含有せしめるか、又は帯電防止層を
少なくとも一面に塗設したものが好ましい。上記(1)
〜(4)の方法その他の方法で得られたカバーシート・
離型層付き支持体は、一旦巻き取り、次の工程に用いら
れる。
【0053】カバーシートを設けない場合、合紙を挿入
し乍ら、一旦巻き取り、次の工程に用いられる。合紙は
公知・公用のいずれのものも用い得る。
【0054】上記カバーシートないし合紙を剥離してか
ら又は剥離しながら該剥離面に前記感光性組成物及び着
色剤を含む着色感光層用塗布液を塗布することによっ
て、支持体の離型層上に着色感光層が設けられる。
【0055】本発明において、画像形成材料を現像する
ために用いる現像液は、被処理材料を現像する現像作用
を有するものであれば、任意に使用することができる。
好ましくは、アルカリ剤とアニオン界面活性剤を含む現
像液を用いるのがよい。
【0056】使用できるアルカリ剤としては、(1)ケ
イ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第二または第三酸リ
ン酸ナトリウムまたはアンモニウム塩、メタケイ酸ナト
リウム、炭酸ナトリウム、アンモニア等の無機アルカリ
剤、(2)モノ、ジ、またはトリメチルアミン、モノ、
ジ、またはトリエチルアミン、モノまたはジイソプロピ
ルアミン、n−ブチルアミン、モノ、ジ、またはトリエ
タノールアミン、モノ、ジ、またはトリイソプロパノー
ルアミン、エチレンイミン、エチレンジイミン等の有機
アミン化合物等が挙げられる。
【0057】また、使用できるアニオン界面活性剤とし
ては、(1)高級アルコール硫酸エステル類(例えば、
ラウリルアルコールサルフェートのナトリウム塩、オク
チルアルコールサルフェートのアンモニウム塩、ラウリ
ルアルコールサルフェートのアンモニウム塩、第二ナト
リウムアルキルサルフェート等)、(2)脂肪族アルコ
ールリン酸エステル塩類(例えば、セチルアルコールリ
ン酸エステルのナトリウム塩等) (3)アルキルアリールスルホン酸塩類(例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、イソプロピルナ
フタレンスルホン酸ナトリウム塩、ジナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム塩、メタニトロベンゼンスルホン酸ナト
リウム塩等) (4)アルキルアミドスルホン酸塩類
【0058】
【化3】
【0059】(5)ニ塩基脂肪族エステルのスルホン酸
塩類(例えばナトリウムスルホコハク酸ジオクチルエス
テル、ナトリウムスルコハク酸ジヘキシルエステル等) (6)アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデ
ヒド縮合物(例えばシブチルナフタレンスルホン酸ナト
リウムのホルムアルデヒド縮合物等)が挙げられる。ア
ルカリ剤とアニオン界面活性剤とは、任意に組合わせて
用いることができる。
【0060】
【実施例】以下本発明の実施例について、比較例ととも
に例示する。但し、本発明は以下に記載する実施例によ
り限定されるものではない。 実施例1 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルム上に、離型層としてEVA樹脂(酢酸ビニル・
エチレンコポリマーのモル比=10/90)を押し出し
ラミネート法にて40μmの塗布を行い、同時に厚さ2
5μmのPETフィルムをラミネートした。次に、該離
型処理加工した支持体を、ラミネートしていたPETフ
ィルムを剥しながら、下記の感光液、オーバーコート液
を順次、塗布乾燥し、下記に示す合紙を挿入しながらコ
イル巻取りを行った。
【0061】 (感光液) ・p−クレゾール・ホルマリンノボラック樹脂(重量平均分子量;2000) のo−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル・・・ 600g ・酢酸ビニル・バーサチック酸ビニル共重合体の50%メタノール液 (仕込み重量比=70:30、重量平均分子量=45000) ・・・ 8784g ・顔料(下記に示す) ・グルタル酸 ・・・ 20g ・弗素系界面活性剤(FC−430<3M社製>) ・・・ 10g ・メチルエチルケトン ・・・25000g
【0062】 <顔料> イエロー;セイカファーストイエロー ・・・680g マゼンタ;セイカファーストカーミン1483 ・・・680g シアン ;シアニンブルー4920 ・・・550g ブラック;カーボンブラック MA−100 ・・・990g (オーバーコート液) ・セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース) 100g ・水 3000g
【0063】(塗布乾燥条件) ・塗布条件;ワイヤーバーコーター ・乾燥条件;80℃、90秒 ・塗布スピード;10m/min (ラミネートフィルムを剥すスピードも同様) 各色の透過濃度は、イエロー;0.50、マゼンタ;
0.62、シアン;0.61、ブラック;0.64であ
った。
【0064】(合紙) ・ポリエチレンラミネート合紙(上質紙にポリエチレン
をラミネートした紙) <伊藤忠紙パルプ株製> ・上質紙;27g/m ・ポリエチレン;三菱ポリエチレン−LD(L340) ・ポリエチレンの厚さ;15μm 続いて、裁断し、下記に示すバリヤー紙にて梱包後、感
材を50℃にて、4時間放置し、着色画像形成材料(プ
ルーフ用感材)とした。
【0065】(バリヤー袋) ・複合紙;クラフト紙/アルミ箔/ナイロンフィルム/
ブラックポリエチレン(50(g/m)/7μm/1
5μm/60μm) 画像形成材料(感材フィルム)中に残存する、溶剤、モ
ノマー等の揮発性成分を下記条件にてガスクロマトグラ
フィ分析を行った。
【0066】結果を表1に示した。
【0067】(ガスクロマトグラフィの分析条件) サンプリング;感材サンプル10mを切り刻んで、ガ
ラスフラスコ中に入れ、温度100℃にて2時間加熱処
理を行った。このフラスコ中のガス分をガスクロ用注射
機にてサンプリングし、ガスクロにて分析を行った。
【0068】 ガスクロ装置;GC−380(ガスクロ工業社製) カラム ;ガスクロパック55(長さ;1m) キャリヤーガス;窒素ガス 検出器 ;FID 温度 ;インジェクション;260℃、オーブ
ン;185℃ 揮発性成分含量算出法;熱転写法にて感光層成分を支持
体から剥離することにより、感光層重量を出し、上記の
揮発性成分量の割合をWT%で算出する。
【0069】次に、上記で得られた4色の着色画像形成
材料のPETフィルム面に各色の色分解ポジフィルムを
重ね合わせ、4KWのメタルハライドランプで、50c
mの距離から30秒間画像露光を行い、続いて下記の現
像液にて、30℃、45秒間、バットでスポンジにてこ
すりながら現像処理を行った。 (現像液) ・珪酸カリ ・・・ 40g ・ペレックスNBL(花王アトラス社製)・・・ 80g ・水 ・・・2000g 次に、特開平3−120552号記載の転写機、すなわ
ちドラム上に、アート紙(三菱製紙社製、特菱アート)
又は上質紙(王子製紙社製、上質紙)を巻き付け、次
に、下記の温度、加圧条件にて、上記で作成したフィル
ム上の画像をアート紙又は上質紙に熱転写を行った。
【0070】 (転写条件) (転写条件1)(転写条件2)(転写条件3) ・加圧ローラーの直径 12cm 10cm 12cm ・ドラムの直径 30cm 30cm 30cm ・加圧ローラーとドラムのニップ圧 5kg/cm 5kg/cm 7kg/cm ・ドラムの表面温度 75℃ 60℃ 75℃ ・加圧ローラーの表面温度 100℃ 100℃ 120℃ ・転写スピード 45秒 60秒 30秒
【0071】(被転写体) ・アート紙;特菱アート(三菱製紙社製) ・上質紙;上質紙(王子製紙) イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に転写を行
った結果、各々印刷物と判別がつきにくい、高品質のカ
ラー画像が得られた。
【0072】熱転写時の臭気を複数の人で評価し、結果
を表2に示した。また取扱いでの感光層表面の傷の付き
易さ(爪による傷付き難さ)を同様に複数の人で評価し
結果を表2に示した。
【0073】次に、該画像形成材料(感材フィルム)を
室温で、空調のある室内で3か月自然放置させ、上記と
同様の作動、評価を行った。結果を表2に示した。さら
に、感材サンプルを運搬トラック(自動車)の荷台に乗
せ、1週間後におろし、開封し、中の感材のブロッキン
グを評価した。結果は表2に示した。 実施例2〜3、比較例1〜2 実施例1で用いた、感光液、オーバーコート液の塗布乾
燥条件を下記表1のように変え、その他は実施例1と同
様に製造を行った。結果を表2に示した。 (塗布乾燥条件)
【0074】
【表1】
【0075】実施例4〜5 実施例1にて、感光液、オーバーコート液の塗布乾燥後
に合紙(ポリエチレンラミネート紙)を使用しなかった
もの(実施例4)、また、裁断梱包後、熱処理(40℃
で4時間加熱)を行ったもの(実施例5)を製造し、実
施例1と同様に評価を行った。結果を表2に示した。
【0076】実施例6 実施例1にて、感光液の塗布溶剤をメチルエチルケトン
から、シクロヘキサンに変更した他は、実施例1と同様
に製造し、評価を行った。結果を表2に示した。
【0077】実施例7〜8、比較例3〜4 実施例6(シクロヘキサノン溶剤使用)にて、塗布乾燥
条件を実施例2の条件(実施例7)、実施例3の条件
(実施例8)、比較例1の条件(比較例3)、比較例2
の条件(比較例4)に変更した他は、実施例1と同様に
製造し、評価を行った。結果を表2に示した。
【0078】比較例5 本発明のシステム(画像のみ転写する方式)とは異なる
感材にて(特開昭61−189535、実施例1の感光
材料フィルム)カラープルーフを作成し、同様に操作し
て評価を行った。
【0079】作業中の臭気は、揮発性成分の含量が多い
割には、さほど強くはなかった。また自然経時等でもそ
の差はでなかった。結果を表2に示した。
【0080】
【表2】
【0081】*A;感光層重量(色材又は感光体を含む
層)に対しての揮発性成分の含量重量% *B;◎;臭気を全く感じない(2〜3cmの距離でも
感じない) ○;臭気をほとんど感じない(2〜3cmに近付くと感
じる) △;弱い臭気を感じる(50cm位の距離で感じる) ×;強い臭気を感じる(50cmを超える距離でも感じ
る) △×;△と×の中間 ○×;○と△の中間 *C;○;通常の扱いでは傷が付かない △;こすると傷が付く ×;簡単に傷が付く *D;○;目視ではわからない △;目視で数個ある(A1サイズ) ×;目視で数十個ある(A1サイズ) *E;◎;画像の転写不良部なし、画質良好 ○;画像の転写不良部(ルーペにて判定<目視ではわか
らないレベル>)か網点部に1〜2か所あり(A1サイ
ズ)、画質やや良好 △;画像の転写不良部(目視でわかるレベル)が網点部
に数個発生(A1サイズ)、画質やや不良 ×;画像の転写不良部が全面に発生(A1サイズ)、画
質不良
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、印刷近似性の高い画像
を得る方式において、臭気が生じるのを抑制でき、感光
層の耐傷性を向上でき、ブロッキングが生じるのを防止
でき、且つ、長期保存後における画像転写性をも良好で
ある画像形成材料及びその製造方法が提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沼 智史 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 増田 哲也 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 望月 英章 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に離型層を有し、その上に感光性
    組成物及び/又は着色剤を含有する感光層を少なくとも
    1層有する画像形成材料を、画像露光及び現像処理し、
    前記感光層着色画像を形成した後、該着色画像のみを非
    転写材料の表面を露出させて該非転写材料に転写して転
    写画像を得る画像形成材料において、前記観光層中に残
    留する揮発性の低分子成分が7%重量以下であることを
    特徴とする着色画像形成材料。
  2. 【請求項2】支持体上に離型層を有し、その上に感光性
    組成物及び/又は着色剤を含有する感光層を少なくとも
    1層有する画像形成材料を、画像露光及び現像処理し、
    前記感光層着色画像を形成した後、該着色画像のみを非
    転写材料の表面を露出させて該非転写材料に転写して転
    写画像を得る画像形成材料の製造方法において、合紙を
    感光層面側に密着させて製造することを特徴とする着色
    画像形成材料の製造方法。
  3. 【請求項3】支持体上に離型層を有し、その上に感光性
    組成物及び/又は着色剤を含有する感光層を少なくとも
    1層有する画像形成材料を、画像露光及び現像処理し、
    前記感光層着色画像を形成した後、該着色画像のみを非
    転写材料の表面を露出させて該非転写材料に転写して転
    写画像を得る画像形成材料の製造方法において、感光層
    の塗設の後で、該感光層を加熱処理することを特徴とす
    る着色画像形成材料の製造方法。
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