JPH0875872A - 2つのロータを有する電気機械変換器 - Google Patents

2つのロータを有する電気機械変換器

Info

Publication number
JPH0875872A
JPH0875872A JP7240509A JP24050995A JPH0875872A JP H0875872 A JPH0875872 A JP H0875872A JP 7240509 A JP7240509 A JP 7240509A JP 24050995 A JP24050995 A JP 24050995A JP H0875872 A JPH0875872 A JP H0875872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
magnetic
rotor
permanent magnet
magnetic flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7240509A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3633684B2 (ja
Inventor
Daho Taghezout
ダホ・タゲツォウト
Yves Guerin
イヴ・ギュエリン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebauchesfabrik ETA AG
Original Assignee
Ebauchesfabrik ETA AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebauchesfabrik ETA AG filed Critical Ebauchesfabrik ETA AG
Publication of JPH0875872A publication Critical patent/JPH0875872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3633684B2 publication Critical patent/JP3633684B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K16/00Machines with more than one rotor or stator
    • H02K16/02Machines with one stator and two or more rotors
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C13/00Driving mechanisms for clocks by master-clocks
    • G04C13/08Slave-clocks actuated intermittently
    • G04C13/10Slave-clocks actuated intermittently by electromechanical step advancing mechanisms
    • G04C13/11Slave-clocks actuated intermittently by electromechanical step advancing mechanisms with rotating armature

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、それぞれ独立に両方向に回転でき
る二つのモータを備えた一つの機械を提供する。 【解決手段】 2つのロータ(14及び15)が、3つ
のステータ極(8a、10a、12a;8b、10b、
12b)によってそれぞれ定められた2つのステータ孔
(4及び6)内に配置されている。変換器(1)はステ
ップモータとして機能することができ、2つのロータの
各々が他方のロータから独立的に2つの可能な回転方向
に回転することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つのロータを有
する電気機械変換器、特に時計に使用される形式のモー
タに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、両回
転方向に比較的簡単な方法で互いに独立的に制御できる
2つのロータを有する電気機械変換器、特に時計に使用
される形式のものを提供することである。
【0003】
【課題を解決する手段】従って、本発明は、第1ステー
タ孔及び第2ステータ孔を設けたステータと、回転可能
に取り付けられて、第1及び第2ステータ孔をそれぞれ
横断して、前記ステータに磁気連結している永久磁石を
それぞれが設けている第1ロータ及び第2ロータとを有
している電気機械変換器に関するものである。
【0004】この電気機械変換器は、その第1及び第2
ステータ孔の各々が、第1ステータ極、第2ステータ極
及び第3ステータ極によって形成されており、第1ステ
ータ孔を部分的に形成している第1及び第2ステータ極
は、磁気流を案内する第1手段によって磁気連結してお
り、第2ステータ孔を部分的に形成している第1及び第
2ステータ極は、磁気流を案内する第2手段によって磁
気連結していることを特徴としている。第1及び第2磁
気流案内手段はそれぞれ第1及び第2磁気供給手段に連
結しており、2つの第3ステータ極はステータアームの
第1端部に磁気連結しており、ステータアームの第2端
部は第1及び第2磁気流案内手段に磁気連結しており、
ステータアームは第3磁気供給手段と連結している。
【0005】本発明の電気機械変換器の他の特徴によれ
ば、2つのロータの各々の永久磁石は双極性であって、
半径方向磁化によってこの永久磁石の磁軸が定められ、
第1及び第2ロータの永久磁石はそれぞれ第1及び第2
ステータ孔内に配置されている。
【0006】さらに、本発明による電気機械変換器を段
階的に、すなわちステップモータとして制御できるよう
にするため、第1及び第2ロータの各々の永久磁石に対
して2つの180度ずれた最小エネルギー位置を定める
位置決めノッチが、第1及び第2ステータ孔の縁部に設
けられている。
【0007】本発明の好適な実施の形態によれば、電気
機械変換器はまた、永久磁石の一方が上記2つの最小エ
ネルギー位置の一方にある時、この永久磁石の磁軸の方
向が、この永久磁石を収容しているステータ孔を部分的
に定めている第2ステータ極に整合するように構成され
ている。
【0008】本発明の特定の実施の形態によれば、第
1、第2及び第3磁気供給手段は、それぞれ第1、第2
及び第3コイルによって形成されている。
【0009】上記好適な実施の形態の特徴から、本発明
の目的でもある制御方法によって本発明の電気機械変換
器の2つのロータの各々を可能な両回転方向に独立的に
制御することが容易になる。
【0010】本発明によるこの制御方法は、第2ロータ
をその2つの最小エネルギー位置の一方に残したまま
で、第1ロータを第1回転方向に回転駆動すさせるため
には、第1磁気供給手段に極性が交番する電流を供給す
ればよく、また第2回転方向の場合には、第3磁気供給
手段に極性が交番する電流を供給すると共に第2磁気供
給手段にも電流を供給する。その際、第2ロータをその
永久磁石が2つの最小エネルギー位置の一方に位置して
いるように、第2及び第3磁気供給手段への電流供給か
ら生じて第2ロータに作用する磁気流が、この第2ロー
タの永久磁石によって定められるボリューム内におい
て、この永久磁石の磁軸の方向にほぼ平行な合算方向に
なるようにすることを特徴としている。
【0011】上記電気機械変換器及び制御方法の結果、
3つの磁気供給手段、特に3つのコイルだけによって可
能な両回転方向に互いに独立的に制御できる2つのロー
タを有する電気機械変換器が提供されている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の他の特徴及び利点は、非
制限的な例として挙げられた添付の図面を参照した以下
の説明から明らかになるであろう。
【0013】図1は、本発明による電気機械変換器の第
1の実施の形態を示している。図1において、電気機械
変換器1は、第1ステータ孔4及び第2ステータ孔6を
設けたステータ2を有している。さらに言えば、これら
の第1及び第2ステータ孔4及び6は、第1ステータ極
8a、8b、第2ステータ極10a、10b及び第3ス
テータ極12a、12bによって定められている。
【0014】電気機械変換器1はさらに、それぞれ第1
ステータ孔4及び第2ステータ孔6を横断する第1ロー
タ14及び第2ロータ15を有している。これらの第1
ロータ14及び第2ロータ15の各々は、それぞれのス
テータ孔4、6内に配置された永久磁石18a、18b
を有しており、このため永久磁石18a、18bはステ
ータ2に磁気連結している。
【0015】3つのステータ極8a、10a及び12a
は、高磁気抵抗形成ネック20a、20b及び20cの
部分によって互いに磁気的に絶縁されている。同様に、
3つのステータ極8b、10b及び12bは、高磁気抵
抗形成ネック22a、22b及び22cの部分によって
互いに磁気的に絶縁されている。第1及び第3ステータ
極8a及び12a、8b及び12bは、ロータ14、1
5の中心で約135度をなしている。第2ステータ極1
0a、10bは、それぞれロータ14、15の中心で約
90度をなしている。変更実施の形態(図示せず)で
は、ステータ極8a、8b、10a、10b、12a及
び12bの各々が中心で120度をなす。
【0016】ステータ孔4及び6を形成しているステー
タ極の特別な配置は、それぞれステータ孔4及び6を包
囲している2つの領域の各々に対してステータの平面上
で軸対称になっており、それぞれの軸対称の軸線が24
a、24bで示されている。永久磁石18a、18bは
半径方向に磁化された双極性であり、従って各々磁軸2
6a、26b(図2〜9に示されている)を備えてい
る。このことから、また上記軸対称から、これらの永久
磁石18a、18bの各々は、変換器に電流が供給され
ないときに、2つの最小エネルギー位置を備えている。
これらの2つの永久磁石18a、18bの磁軸26a及
び26bの方向は、永久磁石18a、18bの各々がそ
れぞれの2つの最小エネルギー位置の一方にある時、そ
れぞれ対称軸24a及び24bに平行になる。
【0017】第1ステータ極8a及び第2ステータ極1
0aは、磁気流案内手段28によって互いに磁気連結し
ている。同様に、第1ステータ極8b及び第2ステータ
極10bは、磁気流案内手段30によって互いに磁気連
結している。磁気流案内手段28、30は、それぞれ電
気機械変換器の第1磁気回路及び第2磁気回路を形成し
ている。
【0018】磁気流案内手段28、30は、それぞれ第
1コイル36及び第2コイル38を巻装したコア32及
び34を有している。第3極12a及び12bは、低磁
気抵抗のステータアーム42の第1端部40に磁気連結
している。このステータアームの第2端部44は、第1
磁気流案内手段28に、また第2磁気流案内手段30に
磁気連結している。ステータアーム42は、コイル48
を巻装したコア46を有している。
【0019】好都合な方法で、対称軸24a及び24b
に対して互いに直径方向に向き合った2つの位置決めノ
ッチ50a及び50bが、2つのステータ孔4及び6の
各々の縁部に設けられていることに注意されたい。これ
らの位置決めノッチ50a及び50bは、永久磁石18
a、18bの位置決めトルクを発生するために使用され
る。
【0020】ロータ14、15がその2つの最小エネル
ギー位置にある時、永久磁石18a、18bの磁軸26
a、26bが第2ステータ極10a、10bに整合する
ことにも注意されたい。
【0021】図1に示されているように、別のノッチ5
2a、52bがステータ孔4、6の縁部に設けられてい
る。このノッチは、それぞれステータ極8a、10a、
12a及び8b、10b、12bによって永久磁石18
a、18bに加えられる引力の釣り合いを取るために利
用される。この形式のノッチは、本発明の電気機械変換
器の適当な作動にとって必須のものではないことに注意
されたい。
【0022】次に、図2〜9を参照しながら、上記電気
機械変換器のための本発明の制御方法を説明する。図2
〜9は、図1の電気機械変換器の概略図であり、ステー
タ2の全体が同一平面上に示されているが、図1の電気
機械変換器のステータは、それぞれコイル36、38及
び48を支持しているコア32、34及び46をステー
タの他の部分に固定できるように、実質的に2つの平行
な平面上で広がっている。
【0023】図1の電気機械変換器1のこの簡略化した
概略図は、以下に説明する制御方法に従って制御する際
の電気機械変換器の磁気作用を明確に、かつ正確に説明
するのに好都合である。
【0024】本発明による制御方法は、電気機械変換器
1(図1)の2つのロータ14及び15の各々を両回転
方向に独立的に制御することができる。図2〜9は、2
つのロータ14及び15にそれぞれ属する永久磁石18
a及び18bだけを示している。双極性永久磁石18a
の磁軸26aが第1矢印で示され、双極性永久磁石18
bの磁軸26bが第2矢印で示されている。
【0025】本発明による制御方法の説明に必要な部分
だけが図2〜9に示されている。図1の説明で説明済み
の部分については、ここでは詳細に説明しない。図2及
び3は、ロータ15をその2つの最小エネルギー位置の
一方に残したままで、ロータ14だけを負方向に回転駆
動する制御方法を概略的に示している。ロータの回転の
「負方向」とは、時計周り方向の回転のことを表してい
る。従って、「正方向」の回転とは、以下では反時計回
り方向の回転を意味するために使用される。
【0026】ロータ14を図2に示されている第1最小
エネルギー位置から図3に示されている第2最小エネル
ギー位置へ駆動するためには、第1極性を備えた供給電
流をコイル36に供給して、コア32に磁気流60を発
生させる。コイル36で発生したこの磁気流60は、第
1ステータ極8aから永久磁石18aによって定められ
たボリュームに入り、第2及び第3ステータ極10a及
び12aからほぼ等量ずつ出る。
【0027】永久磁石18aによって定められたボリュ
ーム内の磁気流60の合算方向が、図2に矢印62で示
されている方向にほぼ一致する。このため、永久磁石1
8aを流れる磁気流60がこの永久磁石18aに対し
て、それを第2最小エネルギー位置へ回転駆動するトル
クを発生する。
【0028】次に、ロータ14を再び負方向に、図3に
示されている第2最小エネルギー位置から図2に示され
ている第1最小エネルギー位置へ駆動するためには、第
1極性の反対の第2極性を備えた供給電流をコイル36
に供給する。この電流供給によって、コア32内に磁気
流64が生じる。この磁気流64はステータ内を伝搬し
て、第2及び第3ステータ極10a及び12aからほぼ
等量ずつ、永久磁石18aによって定められたボリュー
ムに達してから、再び第1ステータ極8aからこのボリ
ュームを出る。
【0029】永久磁石18aによって定められたボリュ
ームを流れる磁気流64の合算方向が図3に矢印66で
示されている。永久磁石18aを流れる磁気流64が、
ロータ14を図3に示されている第2最小エネルギー位
置から図2に示されている第1最小エネルギー位置へ回
転させるために使用されるトルクをこの永久磁石18a
に発生する。このように、交番極性の供給電流をコイル
36に送ることによって、ロータ15を回転駆動するこ
となく、ロータ14を180度ずつ段階的に負の回転方
向へ回転させることができる。
【0030】ロータ15がロータ14と同時に回転駆動
されないという事実は、本発明による電気機械変換器の
ステータの構造によるものである。コイル36に電流が
供給された時に、ロータ15の永久磁石18bによって
定められるボリュームを通る主磁気回路はない。ステー
タアーム42が高透磁率であるため、無視できる程度の
補助磁気流が永久磁石18bを流れるだけである。
【0031】図2〜9は、3つのコイル36、38及び
48の1つで発生した磁気流の主磁気回路における伝搬
だけを点線で示しており、矢印でこの磁気流の伝搬方向
が表示されている。本発明による電気機械変換器は対称
的であることから、ロータ15の正方向の回転駆動が、
図4及び5に示されているように、ロータ14の負方向
への回転駆動と同様に行われる。図4及び5は、ロータ
14をその2つの最小エネルギー位置の一方に残したま
まで、ロータ15だけを正方向に回転させる制御方法を
概略的に示している。ロータ15を図4に示されている
第1最小エネルギー位置から図5に示されている第2最
小エネルギー位置へ駆動するためには、第1極性を備え
た供給電流をコイル38に供給して、このコイル38の
コア34に磁気流68を発生させる。この磁気流68
は、第1ステータ極8bから永久磁石18bによって定
められたボリュームに入り、第2及び第3ステータ極1
0b及び12bからほぼ等量ずつこのボリュームを出
る。永久磁石18bを流れる磁気流68の合算方向が矢
印70で示されている。
【0032】次に、ロータ15を第2最小エネルギー位
置から第1最小エネルギー位置へ駆動するためには、第
1極性の反対の第2極性を備えた供給電流をコイル38
に供給して、コア34内に磁気流72を発生する。この
磁気流72は、第2及び第3ステータ極10b及び12
bからほぼ等量ずつ、永久磁石18bによって定められ
たボリュームに入って、第1ステータ極8bから出る。
ロータ15の永久磁石18bを流れる磁気流の合算方向
が図5に矢印74で示されている。永久磁石18bを流
れる磁気流68及び72が、ロータ15を180度ずつ
段階的に回転駆動するトルクを交互に発生する。
【0033】図6及び7は、ロータ15をその2つの最
小エネルギー位置の一方に残したままで、ロータ14だ
けを正方向に回転駆動する制御方法を概略的に示してい
る。ロータ14を図6に示されている第1最小エネルギ
ー位置から図7に示されている第2最小エネルギー位置
へ回転駆動させるためには、第1極性を備えた供給電流
をコイル48に供給して、このコイル48を支持してい
るコア46に磁気流76を発生させる。
【0034】コイル48で発生し、ステータアーム42
(図1)の第1端部40からコア46を出た磁気流76
は、ほぼ等量ずつ2つの磁気流76a及び76bに分割
されて、それぞれ第3ステータ極12a及び第3ステー
タ極12bの方向へ伝搬する。このため、ロータ14の
永久磁石18aには、第3ステータ極12aから入っ
て、第1及び第2ステータ極8a及び10aからほぼ等
量ずつ出る磁気流76aが流れる。永久磁石18aを流
れる磁気流76aの合算方向が矢印78で示されてい
る。永久磁石18aを流れる磁気流の合算方向78が、
ロータ14をその第1最小エネルギー位置からその第2
最小エネルギー位置へ回転駆動するトルクを与える。
【0035】ロータ15の永久磁石18bに対する磁気
流76bの影響を中和するため、本発明によればコイル
38に供給電流を加えて、その極性を、このコイル38
のコア34に発生する磁気流80の第1ステータ極8b
における伝搬方向が、この第1ステータ極8bに伝搬す
る磁気流76bの方向の反対になるように選択する。さ
らに、コイル38で発生する磁気ポテンシャルが、コイ
ル48で発生する磁気ポテンシャルの半分になって、コ
イル48で発生するトルクの逆のトルクをコイル38が
ロータ15に加えることができるようにすることが好都
合である。電流制御の場合、磁気ポテンシャルと電流と
が比例することに注意されたい。電圧制御の場合、コイ
ル38及びコイル48に加えるパルスのチョッピング率
に作用することができる。
【0036】3つのステータ極8b、10b及び12b
の配置から、またロータ15の2つの最小エネルギー位
置の角度位置から、磁気流76b及び80によって発生
して永久磁石18bのボリューム内で合成された流れ
は、永久磁石18bがその2つの最小エネルギー位置の
一方にある時、磁軸26bの方向にほぼ平行な方向にな
る。その結果、ロータ15に加えられるトルクが0か、
ほぼ0になるため、このロータ15はその最初の最小エ
ネルギー位置に留まっている。
【0037】同様に、ロータ14を図7に示されている
その第2最小エネルギー位置から図6に示されている第
1最小エネルギー位置へ正方向に駆動するためには、第
1極性の反対の第2極性を備えた供給電流をコイル48
に供給する。この場合、コイル48のコア46内に磁気
流82が生じる。この磁気流82はステータアーム42
の第2端部44(図1)から、ほぼ等量ずつ2つの磁気
流82a及び82bに分割されて出る。
【0038】磁気流82aは、ロータ14の永久磁石1
8aによって定められたボリュームに第1及び第2ステ
ータ極8a及び10aから入って、第3ステータ極12
aから出る。ここで、永久磁石18aを流れる磁気流8
2aの方向が矢印84で表されている。永久磁石18a
を流れる磁気流82aが、ロータ14をその第2最小エ
ネルギー位置から第1最小エネルギー位置へ回転駆動す
るために用いられるトルクを発生する。
【0039】この場合も、ロータ15に対する磁気流8
2bの影響を中和するため、コイル38に供給電流を加
えて、コア34における伝搬方向が磁気流82bの伝搬
方向の反対になる磁気流86をコア34内に発生する。
従って、永久磁石18bを流れる磁気流82b及び86
から得られる磁気流の合算方向が、永久磁石18bがそ
の2つの最小エネルギー位置の一方にある時、永久磁石
18bの磁軸26bの方向にほぼ平行になる。このた
め、ロータ15は回転駆動されない。
【0040】図8及び9は、ロータ14をその2つの最
小エネルギー位置の一方に残したままで、ロータ15だ
けを負方向に回転させる制御方法を概略的に示してい
る。本発明による電気機械変換器の対称配置により、図
8及び9に概略的に示されている制御方法は、図6及び
7の上記説明の制御方法と同様である。
【0041】第1極性を備えた供給電流をコイル48に
供給して、コア46に上記磁気流76を発生し、これが
2つの磁気流76a及び76bに分かれる。磁気流76
bは、第3ステータ極12bから極永久磁石18bによ
って定められたボリュームに入り、やはり第1及び第2
ステータ極8b及び10bからこのボリュームを出る。
永久磁石18bを流れる磁気流の合算方向が図8に矢印
88で示されている。永久磁石18bを流れる磁気流
が、ロータ15を図8に示されているその第1最小エネ
ルギー位置から図9に示されている第2最小エネルギー
位置へ負方向に回転駆動するために用いられるトルクを
発生する。
【0042】ロータ14の永久磁石18bに作用する磁
気流76aの影響を中和するため、本発明によればコイ
ル36に供給電流を加えて、コア32に磁気流90を発
生する。コア32内を伝搬する磁気流90の方向は、こ
のコア32内を伝搬する磁気流76aの方向の逆であ
る。この場合も、コイル36の磁気ポテンシャルは、永
久磁石18aを流れる磁気流90の強さが、やはりその
永久磁石18aを流れる磁気流76aの強さとほぼ等し
くなるように選択される。磁気流76a及び90から合
成されて永久磁石18aを流れる磁気流の合算方向が、
ロータ14がその2つの最小エネルギー位置の一方にあ
る時、磁軸26bの方向にほぼ平行になる。従って、ロ
ータ14は回転駆動されない。
【0043】ロータ15をその第2最小エネルギー位置
から第1最小エネルギー位置へ負方向に回転駆動するた
めには、先に説明したように2つの磁気流82a及び8
2bに分割される磁気流82をコア46内に生じるよう
に、コイル48に電流を供給する。磁気流82bは、永
久磁石18bによって定められたボリュームに第1及び
第2ステータ極8b及び10bから入って、第3ステー
タ極12bから出るようになっており、ボリューム内で
の合算方向が矢印92で表されている。永久磁石18b
を流れる磁気流82bが、ロータ15をその第2最小エ
ネルギー位置から第1最小エネルギー位置へ回転駆動す
るトルクを発生する。
【0044】ロータ14の永久磁石18aを流れる磁気
流82aの影響を中和するため、コイル36に供給電流
を加えて、コア32を流れる磁気流82aの伝搬方向の
反対の伝搬方向の磁気流94をコア32に発生する。コ
イル36には、永久磁石18aを流れる磁気流94の強
さが、やはり永久磁石18aを流れる磁気流82aの強
さとほぼ等しくなるように、電流が供給される。前述の
理由から、ロータ14には力が加えられず、それは回転
駆動されない。
【0045】このように、本発明は、1つのステータと
3つのコイルだけを有する電気機械変換器で2つのロー
タを2つの回転方向に独立的に回転駆動することができ
る。また、当該分野の専門家の技量の範囲内の適当な制
御によって2つのロータ14及び15を同時に回転駆動
することも可能であることに注意されたい。
【0046】図10は、以下に説明する本発明の第2実
施の形態を示している。第1実施の形態の説明で詳細に
説明した部分については、ここでは説明を繰り返さな
い。
【0047】この第2実施の形態が第1実施の形態と異
なっている点は、第2ステータ15の永久磁石18b
が、第1ステータ極108、第2ステータ極110及び
第3ステータ極112によって定められたステータ孔1
06内に配置されており、また第1実施の形態のステー
タ孔6が第2実施の形態には設けられていないことであ
る。3つのステータ極108、110及び112は、ネ
ック122a、122b及び122cを形成している高
磁気抵抗の部分で互いに磁気的に絶縁されている。
【0048】第1ステータ極108及び第2ステータ極
110はコイル38を巻装したコア34を有する磁気流
案内手段124によって互いに磁気連結している。第3
ステータ極112はステータアーム42の第2端部44
に磁気連結しており、そのステータアーム42の第1端
部40は磁気流案内手段124に磁気連結している。
【0049】この第2実施の形態の変換器の作用は、本
発明の第1実施の形態に関連して以上に説明した作用と
同様である。しかし、この第2実施の形態は、時計の2
本の針用の直接駆動モータとして使用する場合に変換器
の電気消費量の点で好都合である。これは、それぞれコ
イル36及び38に電流を供給することによってロータ
14及び15をそれぞれ単独に従来の時計回り方向(負
方向すなわち三角法の方向の反対)に回転駆動できると
いう事実によるものである。
【0050】しかし、第1実施の形態及び第2実施の形
態のロータ14及び15の各々を、当該分野の専門家の
技量の範囲内の様々な方法で、特に3つのコイル36、
38及び48の電流供給によって制御できることに注意
されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電気機械変換器の第1実施の形
態の上面図である。
【図2】 本発明の制御方法に従って制御された変換器
の磁気作用を説明するための、図1の変換器の概略図で
ある。
【図3】 本発明の制御方法に従って制御された変換器
の磁気作用を説明するための、図1の変換器の概略図で
ある。
【図4】 本発明の制御方法に従って制御された変換器
の磁気作用を説明するための、図1の変換器の概略図で
ある。
【図5】 本発明の制御方法に従って制御された変換器
の磁気作用を説明するための、図1の変換器の概略図で
ある。
【図6】 本発明の制御方法に従って制御された変換器
の磁気作用を説明するための、図1の変換器の概略図で
ある。
【図7】 本発明の制御方法に従って制御された変換器
の磁気作用を説明するための、図1の変換器の概略図で
ある。
【図8】 本発明の制御方法に従って制御された変換器
の磁気作用を説明するための、図1の変換器の概略図で
ある。
【図9】 本発明の制御方法に従って制御された変換器
の磁気作用を説明するための、図1の変換器の概略図で
ある。
【図10】 本発明の第2実施の形態の上面図である。
【符号の説明】
4…第1ステータ孔、6;106…第2ステータ孔、8
a、8b;108…第1ステータ極、10a、10b;
110…第2ステータ極、12a、12b;112…第
3ステータ極、14、15…ロータ、18a、18b…
永久磁石、28…第1磁気流案内手段、30;124…
第2磁気流案内手段、36、38、48…コイル、40
…ステータアーム第1端部、42…ステータアーム、4
4…ステータアーム第2端部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ステータ孔(4)及び第2ステータ
    孔(6;106)を設けたステータと、 前記第1及び第2ステータ孔をそれぞれ横断しており、
    前記ステータに磁気連結している永久磁石(18a、1
    8b)をそれぞれが有する第1ロータ(14)及び第2
    ロータ(15)とを備え、 前記第1及び第2ステータ孔の各々は、第1ステータ極
    (8a、8b;108)、第2ステータ極(10a、1
    0b;110)及び第3ステータ極(12a、12b;
    112)によって形成されており、前記第1ステータ孔
    を部分的に形成している前記第1及び第2ステータ極
    は、磁気流を案内する第1手段(28)によって磁気連
    結しており、前記第2ステータ孔を部分的に形成してい
    る前記第1及び第2ステータ極は、第2磁気流案内手段
    (30;124)によって磁気連結しており、前記第1
    及び第2磁気流案内手段はそれぞれ第1及び第2磁気供
    給手段(36、38)に連結しており、さらに、第1端
    部(40)及び第2端部(44)を備えた低磁気抵抗の
    ステータアームを有しており、前記ステータアームは第
    3磁気供給手段(48)と連結しており、前記第1ステ
    ータ孔(4)を部分的に形成している前記第3ステータ
    極(12a)は前記ステータアームの第1端部に磁気連
    結しており、前記第1磁気流案内手段(28)は前記ス
    テータアームの第2端部に磁気連結しており、前記第2
    ステータ孔(6;106)を部分的に形成している前記
    第3ステータ極(12b;112)は前記ステータアー
    ムの第1または第2端部に磁気連結しており、前記第2
    磁気流案内手段(30;124)は前記ステータアーム
    の他方端部に磁気連結していることを特徴とする電気機
    械変換器。
  2. 【請求項2】 第2ロータ(15)をその2つの最小エ
    ネルギー位置の一方に残したままで第1ロータ(14)
    を第1回転方向に回転駆動するために必要なことは第1
    磁気供給手段(36)に極性が交番する電流を供給する
    ことだけであり、また第2回転方向へ回転駆動する場合
    には、第3磁気供給手段に極性が交番する電流を供給す
    ると共に第2磁気供給手段(48)に電流を供給するこ
    とによって、第2ロータをその2つの最小エネルギー位
    置に保つように、前記第2及び第3磁気供給手段の供給
    から生じる磁気流が、前記第2ロータの永久磁石(18
    b)によって定められるボリューム内において、その永
    久磁石の前記磁軸(26b)の方向にほぼ平行な合算方
    向になるようにすることを特徴とする請求項1の電気機
    械変換器を制御する方法。
JP24050995A 1994-08-26 1995-08-28 2つのロータを有する電気機械変換器 Expired - Fee Related JP3633684B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH02618/94-0 1994-08-26
CH261894 1994-08-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0875872A true JPH0875872A (ja) 1996-03-22
JP3633684B2 JP3633684B2 (ja) 2005-03-30

Family

ID=4237812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24050995A Expired - Fee Related JP3633684B2 (ja) 1994-08-26 1995-08-28 2つのロータを有する電気機械変換器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5734215A (ja)
JP (1) JP3633684B2 (ja)
CN (1) CN1084952C (ja)
TW (1) TW288222B (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2752496B1 (fr) * 1996-08-14 1998-10-23 Ebauchesfabrik Eta Ag Transducteur electromecanique comportant deux rotors a aimants permanents
US7607974B2 (en) * 2003-04-30 2009-10-27 Virginia Tech Intellectual Properties, Inc. Rooftop vent for reducing pressure under a membrane roof
US7001266B2 (en) * 2003-04-30 2006-02-21 Virginia Tech Intellectual Properties, Inc. Rooftop vent for reducing pressure under a membrane roof
FR2928501B1 (fr) * 2008-03-04 2011-04-01 Schneider Electric Ind Sas Dispositif de generation d'energie a deux parties mobiles
JP2010098942A (ja) * 2008-09-22 2010-04-30 Citizen Electronics Co Ltd 電動装置
US8534001B2 (en) 2008-10-14 2013-09-17 Oscar T. Scott, IV Re-deployable mobile above ground shelter
US8245450B2 (en) 2008-10-14 2012-08-21 Oscar T. Scott, IV Re-deployable mobile above ground shelter
US8136303B2 (en) * 2008-10-14 2012-03-20 Oscar T. Scott, IV Re-deployable above ground shelter
US8375642B1 (en) 2011-12-16 2013-02-19 Oscar T. Scott, IV Re-deployable mobile above ground shelter
US8966832B1 (en) 2014-04-11 2015-03-03 Oscar T. Scott, IV Mobile aboveground shelter with protected anchoring
US9982447B2 (en) 2015-04-09 2018-05-29 Red Dog Mobile Shelters, Llc Mobile safety platform with integral transport
CN105116711B (zh) * 2015-08-26 2017-09-15 钟语 一种机芯装置和钟表
CN108886311B (zh) 2015-11-17 2021-02-23 端信·普里帕斯旺 具有减轻旋转阻力的特征的发电机
EP3982208B1 (fr) * 2020-10-08 2023-05-03 The Swatch Group Research and Development Ltd Procede de fabrication d'une pluralite de generatrices adaptees a une application horlogere

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH647382GA3 (ja) * 1982-04-21 1985-01-31
CH649438GA3 (ja) * 1983-07-06 1985-05-31
CH653521GA3 (ja) * 1983-09-16 1986-01-15
CH661835GA3 (ja) * 1985-09-11 1987-08-31
CH673751B5 (ja) * 1988-05-11 1990-10-15 Asulab Sa
CH677997B5 (ja) * 1989-04-21 1992-01-31 Ebauchesfabrik Eta Ag
CH681500B5 (fr) * 1991-04-19 1993-10-15 Ebauchesfabrik Eta Ag Moteur électromagnétique à deux sens de rotation, notamment pour pièce d'horlogerie.
FR2685144B1 (fr) * 1991-12-17 1997-09-12 Ebauchesfabrik Eta Ag Transducteur electromagnetique a aimant permanent multipolaire.
US5444368A (en) * 1994-01-10 1995-08-22 H. Magnetic Corp. Differential reactance permanent magnet position transducer

Also Published As

Publication number Publication date
US5734215A (en) 1998-03-31
TW288222B (ja) 1996-10-11
CN1084952C (zh) 2002-05-15
CN1126902A (zh) 1996-07-17
JP3633684B2 (ja) 2005-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0875872A (ja) 2つのロータを有する電気機械変換器
JPH01318593A (ja) 正逆回転可能なステッピングモータ及びその制御方法
JP2003032991A (ja) ステップモータ
JP2013099241A (ja) スイッチドリラクタンスモータの駆動装置及びその方法
DE3374234D1 (en) Motor and method of controlling it
JPS6091855A (ja) ステツプモ−タ
JPS6323541A (ja) 電動機の着磁方法
EP0237778B1 (en) Pulse motor and driving method thereof
JP2698801B2 (ja) 回転磁界型モータ
WO2003073599A1 (en) 2-step bi-directional stepping motor
JPS5855747B2 (ja) ブラシレスチヨクリユウモ−タ
GB2303255A (en) Magnetic reluctance motor
JP2881160B2 (ja) 回転磁界型モータ
JP3229592U (ja) 永久磁石を用いたモータ
JP3229593U (ja) 永久磁石を用いたモータ
JP3228782U (ja) 永久磁石を用いたモータ
JPH09163692A (ja) 回転界磁形永久磁石同期電動機の着磁装置
KR910000393B1 (ko) 쌍여자식 불연속 철심형 전동기
JPH07227076A (ja) 正逆回転ステッピングモータ
JP2518639B2 (ja) ステツピングモ−タ
KR0164058B1 (ko) 감쇠력 가변용 액튜에이터
JP2000069730A (ja) 発電機 および 発電システム
JPH03270665A (ja) 永久磁石回転機
JPS6110957A (ja) 正逆転モ−タ
JPH0279764A (ja) ステッピングモータ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees