JPH03270665A - 永久磁石回転機 - Google Patents

永久磁石回転機

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JPH03270665A
JPH03270665A JP2064361A JP6436190A JPH03270665A JP H03270665 A JPH03270665 A JP H03270665A JP 2064361 A JP2064361 A JP 2064361A JP 6436190 A JP6436190 A JP 6436190A JP H03270665 A JPH03270665 A JP H03270665A
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rotor
stator core
torque
magnets
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Akira Ishizaki
石崎 彰
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 木兄FIAは、従来のステッピングモータやバーニヤモ
ータの性能を改善し、大きくかつ安定した定常トルクを
得る永久磁石電動機に関する。
B、 発明の概要 本発明は、ステッピングモータやバーニヤモータの短所
を補うもので、 固定子鉄心スロット数21、回転子鉄心スロット数Z1
及び極対数Pの場合Z2=Z1+p又はz2=z、−p
なる関係に構威し、固定子鉄心スロットに三相巻線を納
め、上記固定子鉄心の全スロット及び回転子鉄心の全ス
ロットの少なくとも一方に永久磁石を配置し、これらの
全磁石を同一方向に着磁することを基本とし、 また、固定子鉄心の固定子歯に小スロットを備える場合
にはこの小スロットをスロット数2工に含め、更には、
回転子位置を検出してこの位置に基づき固定子電流の位
相を制御すると共に、この固定子電流の振幅をIl!I
mして必要なトルクを発生することにより、少ない電流
であっても高トルクが得られかつ安定して定常トルクを
得るようにしたものである。
しかも、回転子鉄心を軸方向に沿い二つのブロックに分
けてこの二つのブロックどおしを回転子スロットピッチ
のにだけ円周方向にずらし、双方のブロックでは磁石の
極性が互に逆になるように着磁することによって、永久
磁石のために、固定子鉄心外径と回転子鉄心内径との間
に一定の磁位差を生じ、このため通常の構造では、磁束
が軸受部を通って、軸受に有害な現象を生ずるおそれを
防止して、上記の一定の磁位差による磁束を両ブロック
間に循環させるようにするか、他の方法として、ブラケ
ット部に非磁性体の部分を設けて、上記の一定の磁位差
による磁束が軸受部と通らないようにしたものである。
C従来の技術とその課題 従来から種々のモータがあり、そのひとつにいわゆるバ
ーニアモータがある。このバーニアモータは、第9図に
示すように固定子鉄心1と回転子鉄心2とがあり、固定
子鉄心1には複数個のスロット (スロット数Zで第9
図でζよ12)が設けられると共に回転子鉄心2にも複
数個のスロット (スロット数22で第9図では10)
が設けられており、更に固定子鉄心には通常の交流機と
同様の3相巻線(図示省略)が施されている構造を有す
る。
しかも、この固定子鉄心1のスロット数Zと回転子鉄心
2のスロット数22とを2.−2.=±P(ここでP(
よ固定子3相巻線の極数)という関係に選定した場合、
回転速度は120f / Z2(rpm )となり、回
転角速度ωヤと角周波数ωとで表わすとω=2ω/Z、
となるととが判明している。
したがって、角周波数ωや回転子鉄心2のスロット数4
に依存して回転速度がきまる。
ところが、このバーニアモータにあっては、トルク脈動
が必ず生じており、更に回転子巻線が存在せず、負荷の
慣性に打勝って同期に入る最大トルクすなわち引入れト
ルクが小さく、また回転子の位置ずれに伴う脱出トルク
も小さいという問題が生している。
一方、他のものとしてステッピングモータがある0この
ステッピングモータは、第10図に示すように固定子鉄
心3とリラクタンス形の回転子鉄心4とがあり、各固定
子鉄心3にはそれぞれ独立して固定子コイル5が巻回さ
れる構造であって、第10図に示す例では軸方向にLI
I、I相が配置されている構造である。
そして、各固定子コイルを適宜選択してパルス信号を流
すことにより、固定子鉄心3と回転子鉄心4(第10図
(′b)で;よI相のみ表示)との間の歯間に発生する
磁気吸引力を利用して回転を行なわしめている。
ところが、このステッピングモータにあっては、構造上
トルク脈動が必ず生じ、更に磁気吸引力により駆動させ
る関係上回転速度が上昇すると共にトルクも急激に低下
するという問題があり、安定した定常トルクが得られな
い。
本発明は、上述の問題に鑑み、トルク脈動を抑えて大き
くかつ安定した定常トルクを得る永久磁石回転機の提供
を目的とする。
D、  !IIIを解決するための手段上述の目的を達
成する本発明は、スロット数Zを有する固定子鉄心と等
ピッチにてスロット数22を有する回転子鉄心とをPを
極対数としてZ=Z +P!iはz  =z  −pな
ル関係に形成し、上記固定子鉄心のスロットには3相巻
線が納められ、上記固定子鉄心の全スロット及び回転子
鉄心の全スロットの全スロットの少なくとも一方に永久
磁石を配電して、全自作を同一方向に着磁することを基
本とし、また、上述の構造において、固定子鉄心の固定
子歯のギャップ面に小スロットを備え、この小スロット
と巻線が収められたスロットとを加えて全スロットとし
てスロット数Zとしたことを特徴とし、 更に、検出した回転子の位置の関数として電流位相を制
御すると共に、必要なトルクを発生するように電流振幅
値を制御することを特徴とする。
更に、回転子鉄心を軸方向に沿い二つのブロックに分け
てこの二つのブロックどおしを回転子スロットピッチの
独だけ円周方向にずらし、双方のブロックでは磁石の極
性が互に逆になるように着磁することによって、永久磁
石のために、固定子鉄心外周と回転子鉄心内周との間に
一定の磁位差を生じ、このため通常の構造では、磁束が
軸受部を通って、軸受に有害な現象を生ずるおそれを防
止して、上記の一定の磁位差による磁束を両ブロック間
に循環させるようにするか、他の方法として、ブラケッ
ト部に非磁性体の部分を設けて、上記の一定の磁位差に
よる磁束が軸受部と通らないようにしたものである。
E  作     用 回転子又は固定子の少なくとも一方の全スロットに永久
磁石を配置することにより駆動トルクを強め、 低電流
にて安定した高トルクが得られる。
F実施例 ここで、第1図ないし第8図を参照して本発明の実施例
を原理と共に説明する。第1図は回転子10及び固定子
11を示している。
第1図において、固定子11には、その内周に等ピッチ
のスロットIlaが形成され、その数Zi(第1図では
6)である。このスロットllaには三相巻締12であ
るU、V、Wが施され、2P(Pは極対数、第1図では
P=1)の回転磁界が生ずるようここなっている。
更に、スロットllaの入口@tS:二は永久磁石15
が埋め込まれている。
他方、回転子10には、その外周に等ピッチのスロット
10cを有し、その数211図でi、f7 )となって
いる。そして、この回転子10の全スロット10cにも
永久磁石16が埋込まれている。
これらの永久磁石15と16は第1図に示すように半径
方向に中心に向って、すべての磁石が同一極性金持つよ
うに着磁されろ。
そして、これらスロット数z、Zとは、z2=z、+p
又i、tz2==z、−p      −411なる関
係を有して形成されている(第1図の場合はZ2=Z、
+P)。
各磁石によって生ずる磁束は、ギャップを介して磁石と
歯の部分で閉じた磁路を構成するな、固定子鉄心の外周
と固定子鉄心内周との間の電動機の構造では、との磁位
差によって固定子鉄心−フレーム−ブラケット−軸受部
−軸一固定鉄心を磁路とする磁束を生じ、軸受に有害な
現象を生ずるおそれがある。これを防ぐために二つの方
法が考案されている。
その一つの実施例の回転子10は、第2図に示すように
軸方向に沿って二つのブロック10a、10bに分割さ
れていて、ブロック10mのギャップ面であるA−B面
とブロック10bのギャップ面であるC−D面とは、互
いに異なる方向に磁束が通るようにA−B面とC−D面
では、スロットに納められた永久磁石15,16の着磁
方向を互に逆方向とする。このため上記一定の磁位差に
よる磁束に対してはブロック10a−固定子鉄心11−
ブロック10b−軸−ブロック10aという矢印のよう
な閉磁路が形成されるので、軸受部に磁束が通ることを
防止できる。
更に、ブロック10aとブロック10bとは、双方のス
ロット位置が弛スロットピッチだけ円周方向に相互にず
れた関係を持つように軸14に固定されている。
いま、ギャップ面ABについて考えるに、固定子スロッ
トllaの永久磁石15は全てギャップ面にてS極に着
磁された状態では、固定子スロットlla間の歯部はN
極となり、固定子内周全体では永久磁石15と隣接する
歯とによるNS極の組合せにて計2Z、極の磁極が構成
される。
一方、回転子10のスロット10cでの永久磁石16は
ギャップ面が全てN極に着磁されていることによって固
定子11の永久磁石15とは、半径方向に同一方向の磁
束を生ずる。
この場合、回転子10のスロット10cに隣接する歯は
S極となって、回転子外周全体では永久磁石16と隣接
する歯によるNS極の組合せにて計22極の磁極が構成
される。
このような構造において、スロット11a。
10cに納められた永久磁石15.16によって生ずる
起磁力分布の2Z、極及び2Z2極の基本波成分のピー
ク値をそれぞれF、及びFm 2とする。
ここで固定予巻I!12の一つの極における第1相すな
わちU相の巻線群の中央(第1図の場合は1極1相のス
ロット数が1つであるのでU相のスロットの中央)を原
点として、空間角で表された固定子座標を01とし、θ
2は1=0の瞬間に固定子座標θ の原点にもっとも近
いスロット10cの中央を原点として空間角で表された
回転子上にとられた座標である。したがってθ、とθ2
との関係は、次式1式% (2) ここでω、は回転子10の回転角速度、Φ2は空間角で
表した回転子のスロットピッチ、ξΦ2は1=0の時の
θ、の原点とθ2の原点との空間角であるので、ξは−
0,5〈ξ≦0.5となる。すなわち1=0ではθ −
θ =ξΦとなり、回転しはじめるとtに応じてω t
だけθ、と62の両原点間が広がることになる。
かかる座標θ θ を用いてギャップパーミアンスを表
わすと次式(3)となる。
ΣΣPm[αZ、θ1+γz2θ2〕−(3)aγγd とこで、α、γは任意の整数である。
また、固定子11の永久磁石15によって生ずる基本波
成分の起磁力は次式(4)である。
Fl(ト)(Z、θ、) ・・(4) よって、この起磁力によって生ずる磁束密度は(4)式
と(3)式との積となり、ハーモニックパーミアンスを
用い、また(2)式の関係を代入してθ2を消去するよ
うに整理し、空間分布として2P極をもつ磁束密度は次
式(5)として求められる。
同様にして回転子10の永久磁石16によって生ずる起
磁力は次式(6)となる。
Fm、cm(Z2θ2)°゛°(6) したがって、この起磁力によって生ずる2P極の磁束密
度は次式(7)となって(5)式と同じ形となる。
? これら、2P極の磁束密度(51,(71式は全く同一
の形となることが判明し、これらをまとめると、回転子
10.固定子11の全永久磁石によって生ずる磁束密度
は次式(81(9)となる。
B働〔Pθ、−Z2ω、 t−Z2ξφ2〕 ・・イ8
)一方、固定子巻線12に3相交流を流した場合の基本
波起磁力は次式(inとなる。
ここで、11は電流実効値、ωは角周波数、N1は1相
の直列導体数、’mlは巻線係数である。
(8)式とα呻式とは空間分布の極数がいずれも2P極
で同一であるので、両者の間にトルクを生じz、=z、
+pの場合次式aυとなる。
T=KB  I 17m [(Z2(Ll、−(Ll)
 を−ξZ2(す2] ・・(11)とこでKは設計諸
元から算出される定数である。
この(田式よりZω−ω=0すなわち ω=ω/Z2          ・・(2)の回転速
度の状態にて脈動トルクが除かれて定常トルクが得られ
、その値はfil式となる。
T =KB、I 1NN−(ξZ2$21   − (
131また、z2= 21− P (7)場合ニハω、
=−(IJ/ Z2の回転速度の状態にて、換言すれば
、回転磁界と反対方向にω/z2の角速度で回転すると
きに定常トルクが得られ、その値は(13式と同一とな
る。
以上の説明は回転子のブロックのAB面についての解析
であるが、CD面を着目すると、まずすべての起磁力F
、、1、Fm2、の符号が逆になり、更にAB面とCD
面とはスロット位置がスロットピッチのX/I2t!け
ずれているので、t=0の時のθ、の原点と62の原点
との空間角ξφ2はCD面では(ξ十′Lh)φ2とな
り、Z2φ2=2πであることから22(ξ+V2)φ
2=z2ξφ2+πとなる。
したがって、トルクの式α1において、−の項は次式0
4のように符号が逆になる。
幽22(ξ+に)φ2=−幽z2ξφ2    ・・(
均一方すべての起磁力の符号が逆になるため、01式か
らBカも逆符号となり、CD面でのトルクTはAB面で
のトルクと全く同じ式(11のトルクが得られる。よっ
てAB面とCD面とで2倍のトルクが得られることにな
る。以上の結果、第1図、第2図に示す電動機としては
、電源角周波数ω/Z2の速度で回転する同期電動機と
して使用できる。
この場合、同期電動機の始動、引入れ、税調等の問題が
生ずることとなるが、これらの問題のAい制御方式とし
て、回転子位置を検出してξz2φ2=δが指令値を保
つように固定子電流を制御することが考えられる。この
場合、−0,5(ξ≦0.5の関係上−πくδ≦πの範
囲にて変化する。したがってδが正の時は電動機運転で
δ=π/2にて最大正トルク、δが負の時は発電機運転
でδ=−π/2にて最大負トルクとなり、この負トルク
は減速時の制動トルクとして利用できろ。
δの指令値δ8を保ちながら指定回転速度%にて運転す
る場合の制御を次に述べる。
t=0の瞬間にθのM点に最も近いスロットの中央位置
の座標を02とした場合、前掲のω=ω/2の条件を満
足し、定常トルクを発生している時次式を得る。
θ2=ωt+ξφ2=ωt/Z2+δ/z2     
・・(四このためω1=(22θ2−δ)を得ろ。
従ってδ1を保ちながらωヤなる角速度で回転させろた
めには、回転子スロットの中央の位置θ2を検出して次
式O[9を計算する。
(ωtビ=(z2θ2−δ”)        −= 
filついで、09式となるよう各相電流の位相を制御
する。
i = 1 ”、、csb [(ωt)1]i=Iτ、
働[(ωt)”−2/3π]i = 1 ”、−cse
 [(ωt)”−4/3π]   ・・・O旬一方電流
の振幅値I、□については、ω5の指令値ω二と実際の
ω。とを比較し、その偏差を零とするように工1mの指
令値I;、を与える。このようにして、電動機に供給す
る各相電流の指令値i、、、i:、i二を与えることが
できるので、この指令値通りの電流を流すよう電流制御
形インバータを制御すれば、電動機を常にωで駆動する
ことができる。
第3図にて回路を具体化するに、電流制御形インバータ
20により電動機21が制御されるが、この電動機21
に備えられるロータリーエンコーダ等の位置検出器22
では、回転子位置θ2を示す信号が出力される。この回
転子位置θは、電流位相計算回路23にて負荷角指令δ
1を加えて演算され、前述の00式に基づいて(ωt)
1計算し、二つのROMテーブルから慟〔(ωt)′″
〕及び慟〔(ωt)”−4/3r)を得ろ。なお、との
δ3は加速時にはπ/2、減速時には一π/2に設定す
る。一方、位置検出器からのパルス信号は、F/■変挟
vJ24にて回転角速度ωに変換される。このF/V変
換器24の出力ω6と角速度指令ω1とは偏差がとられ
、ついでPI制御器25を介して電流指令1 ’L+s
が決定される。この結果、慟〔(ωt)1〕及び慟(ω
t)”−4/3π〕をマルチプライング形D/A変換器
26にてD/A変換し、これにI;、を乗ることにより
i”  i′″が得られる。そしてi、+ i  + 
i  = Oの関係を用いて、l:演算回路27からV
相電流指令値どおりの電流を電動機21に供給するよう
に電圧形インバータ20が制御される。
また、トルクTの式α1は周波数に無関係であるので、
PIIQ御器の出力側にリミッタ28を設け、加速及び
減速時には、一定電流値を流すことによって一定トルク
を発生させることができる。
更にこの実施例ではビステリシスコンパレータ29によ
って、(ωニーω、)の符号の正負に従って、これが正
の場合にはφ1の値も正として電動機運転で加速し、逆
に負の場合にはφ3の値も負として発電機運転で回生制
動を行うようになっている。
以上の説明は、z2=z、+pの場合につき述べてきた
が、z、=z、−pの場合、00式が次のようになる。
−(ωt)=(Z2θ。−δ1)        ・・
・Olとなるのでこの値をα乃式に代入すれば2. =
 2゜+Pの場合と同様に各相の電流の指令値を得るこ
とができるが相回転は逆になる。すなわちZ2+Pの場
合とz2−pの場合とは固定市電流による回転磁界の方
向が逆になる。
以上は第1実施例であるが、第2実施例+、?上記のよ
うに回転子鉄心を二つのブロックに分けろことなく、−
ブロックのみとして、第4図のようにブラケット18の
内周に非磁生部19を設けることによって、軸受部20
を磁束が通ることを防ぐことができる。この場合固定子
鉄心11−ブラケット18−軸受カバー21−軸14一
回転子鉄心1〇−固定子鉄心10−固定子鉄心11とい
う磁路を通ることになる。
以上電動機としての説明を行なってきたがδを負の値に
保ち、軸に機械的動力を外部から供給することによって
、発電機としても運転できる。
これまでの説明は第1図のように少数のスロットの組合
せで説明してきたが、ω=ω/Z2式かられかるように
回転角速度として低速を必要とする場合にはスロット数
をふやせばよいことがわかる。この場合2.と22とは
(1)式の関係があるので第1図のような構造で22を
増加するには限界がある。そこで第5図のように、巻線
の入っているスロット以外に歯部に小スロットを設け、
両者の和の全スロット数を2.としたときに、この全ス
ロット数Z。
に対して(1)式が成り立つようにZ、を選べばよいの
で、このような構造ではZ2を充分大きく出来、極低速
を容易に得ることができる。
第5図はこの変形した電動機のギャップ部を示しており
固定子鉄心11の内周側には3相巻線が挿入される巻線
スロット11mが形成され、この巻線スロットlla間
の歯11bの内周側にも回転子と対向する小スロット1
1cが形成されている。そして、この巻線スロット11
mの入口部と小スロットllcとは同−輻を有している
。この場合、全スロット数を2とすれば、固定子鉄心1
1のスロットピッチφ1は2π/zlの等ピッチとなっ
ている。なお、巻線スロット11aの入口部と小スロッ
ト11Cとは運転時のトルクリップルを低減するため同
一幅とすることは良いが、特にこれに限定されない。小
スロット及び巻線スロットの入口には永久磁石15が埋
め込まれている。
他方、回転子鉄心10の外周側にもスロット数22のス
ロット10cが形成され、このスロット10cのスロッ
トピッチφは2π/Zの等ピッチとなっている。これら
の回転子のスロットにも永久磁石16が埋め込まれてい
る。
そして、スロット数2.と22との関係は、z2−z、
=p又1fZ、−Z2=Pとなルヨウニ選定されている
次にll’?止時トルクについて述べる。この電動機の
3相巻線に、120”ずつの位相差をもっているが、時
間的には変化しない直流電流+=Icsoφ i=IiM働(ψ−2/3π) F= I 、cstr (ψ4/ 3 π)     
  −(’1を流したときに生ずるトルクは次式(至)
となる。
T=KIBa1m(ξz2φ2−ψ)    −@ここ
でψは第6図に示すように第1相の電流のピーク値から
の位相角であって、ψの値によって各相に流れる電流値
が変化する。トルクは11mとφとξの関数であるが、
ある−定の11□を考えた時、(2)式から明らかなよ
うに2φ=:=2πであることを考えると、ξが一1/
2から+1/2までの範囲で第7図の実線で示すように
正弦波形に変化する。トルクがピーク値となるのは ξ・2π−φ=π/2 の時であるので ξ=174+φ/2π の時にピーク値をとる。従ってψ=0の時にはξ=1/
4の時にピーク値をとる正弦波となるが、φの値が正の
時にはピーク値はψ/2πに相当するだけ右方へ移動し
、ψの値が負の時にはψ/2πに相当するだけ左方へ移
動する。
ξが−172から+1/2までの範囲が回転子の1スロ
ツトピツチで、ξ=Oがスロットの中央、ξ=1/2が
両隣の歯の中央に相当するので、ψの値を一3π/2か
ら+π/2まで変化させることによって、一つのスロッ
ト内の任意の位置がθ1の原点の位置に来たときに、正
のピークトルクを発生させることができろ。
またピークトルクの値は■1mに比例するので、φと’
+111とを制御することによって、任意の位置で負荷
トルクに見合ったトルクを発生させて、その位置で静止
させることが出来る。
このような考え方の位置制御回路を第3図に追加するこ
とによって、円滑かつ精密な位置制御が可能である。
この構造においてスロットに永久磁石を埋め込んだ場合
、歯部を通る永久磁石の漏れ磁束を出来るだけ小さくし
てギャップ面を通る磁束を大きくするためには、第8図
(a)のように永久磁石16の寸法をスロットの幅方向
の寸法Wに対して、スロットの深さ方向りの寸法を小さ
くすることが望ましいが、スロットの深さ方向の寸法を
深くする必要がある場合には第8図(blのように永久
磁石16とスロットとの間に非磁性板17をそう人する
ことによって漏れ磁束を減らすことができろ。
これまでの説明では、固定子鉄心外周と回転子鉄心内周
との間に生ずる一定の磁位差のために軸受部に磁束が通
り、これが軸受に障害を与えるのを防止するための二つ
の方法について述べてきたが、小形のものでは通常の構
造のブラケットを用いても、軸受部を通る磁束が小さく
、且つ回転速度の低い場合には、軸受部に生ずる輸電圧
が小さく軸受に障害を与えない場合がある。このよう場
合には第4図のようにブラケットに非磁性部を設ける必
要はなく、通常の構造のブラケットを用いることができ
る。
また以上の説明は回転子が固定子の内側にある通常の構
造について行なったが回転子を固定子の外周部に配置し
たアウター・ロータ形とすることも出来ろ。
G 発明の詳細 な説明したように本発明によれば、歯の間に働く電磁力
によってトルクを得るステッピングモータとは異なり電
機子電流と永久磁石のつくる二つの回転磁界の作用で生
ずるトルクによって駆動する方式であるので、安定な定
常トルクが得られ、円滑な速度制御や精密な位置制御が
可能となる。また固定子と回転子のスロットパーミアン
ス脈動によって生ずる磁界を活用する場合、永久磁石を
用いているので、リラクタンス形に比べて少ない電流で
同一トルクを発生することが出来、効率の向上や寸法の
小形化の点で効果がある。
殊に、本発明は固定子鉄心及び回転子鉄心の少なくとも
一方の全スロットに永久磁石を備えているが、双方の全
スロットに永久磁石を備えた場合にはその分トルクを加
え合わせて増大させることができる。
永久磁石の技術進歩は目ざましく、コスト・パフォーマ
ンスのよい磁石が開発されているので、高性能磁石の活
用によってより大きな効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明に係り、第1図は一実施例
の簡略構成図、第2図は断面図、第3図は制御回路のブ
ロック図、第4図は他の実施例の部分構成図、第5図は
他の実施例構成図、第6図は電流ピーク値からの位相差
を示す波形図、第7図はξに対するトルク変化の波形図
、第8図は漏れ磁束を軽減する説明図、第9図はバーニ
アモータの一例の構造図、第10図(al (b)はス
テッピングモータの説明図である。 図  中、 10は回転子、 10 a、 10 bはブロック、 10c、11a、llcはスロット、 11は固定子、 13.15.16は永久磁石、 20は電流制御形インバータ、 21はモータ、 23は電流位相計算回路である。 第 1 図 一実施例 2

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スロット数Z_1を有する固定子鉄心と、等ピッ
    チにてスロット数Z_2を有するを回転子鉄心とを、P
    を極対数としてZ_2=Z_1+P、またはZ_2=Z
    _1−Pなる関係に形成し、 上記固定子鉄心のスロットには極対数Pの 三相巻線が納められ、 上記回転子鉄心を軸方向に沿って二つに分 けたブロックにて固定子鉄心に対向させ、この二つのブ
    ロックどおしを回転子スロットピッチの1/2だけ円周
    方向に相互にずれた位置に軸に固定し、 上記固定子鉄心及び回転子鉄心の少なくと も一方の全スロットに永久磁石を埋め込み、ブロック毎
    に全磁石を同一方向に着磁するとともに、双方のブロッ
    クでは磁石の極性が互に逆になるように着磁することを
    特徴とする永久磁石回転機。
  2. (2)スロット数Z_1を有する固定子鉄心と等ピッチ
    にてスロット数Z_2を有する回転子鉄心とをPを極対
    数としてZ_2=Z_1+PまたはZ_2=Z_1−P
    なる関係に形成し、 上記固定子鉄心のスロットには極対数Pの 3相巻線が納められ、 上記回転子鉄心の全スロット及び回転鉄心 の全スロットの少なくとも一方の全スロットに永久磁石
    を埋め込み、全磁石を同一方向に着磁するとともに、永
    久磁石により発生した磁束の一部が、軸受部を通らない
    構造としたことを特徴とする永久磁石回転機。
  3. (3)固定子鉄心の固定子歯のギャップ面に小スロット
    を備え、この小スロットと巻線が収められたスロットと
    を加えて全スロットとしてスロット数Z_1としたこと
    を特徴とする請求項(1)又は(2)の永久磁石回転機
  4. (4)検出した回転子の位置の関数として電流位相を制
    御すると共に、必要なトルクを発生するように電流振幅
    値を制御することを特徴とする請求項(1)、(2)又
    は(3)の永久磁石回転機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001086786A1 (fr) * 2000-05-12 2001-11-15 Nihon Riken Co., Ltd. Moteur electrique a convergence de flux magnetique
JP2005348462A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Hitachi Via Mechanics Ltd モータ

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