JPH0875555A - 非接触温度計 - Google Patents

非接触温度計

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Publication number
JPH0875555A
JPH0875555A JP6215965A JP21596594A JPH0875555A JP H0875555 A JPH0875555 A JP H0875555A JP 6215965 A JP6215965 A JP 6215965A JP 21596594 A JP21596594 A JP 21596594A JP H0875555 A JPH0875555 A JP H0875555A
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JP
Japan
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chopping drum
swing arm
pyroelectric infrared
infrared sensor
temperature
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Pending
Application number
JP6215965A
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English (en)
Inventor
Katsumi Takatsu
克己 高津
茂裕 ▲吉▼内
Shigehiro Yoshiuchi
Kouji Miike
幸司 御池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焦電型赤外線センサを用いた非接触温度計に
関するものであり、対象物のある特定の範囲の複数箇所
の温度を測定することを目的とする。 【構成】 ユニットベース2に設けられた双方向回転可
能なモータ1と、このモータ1で回動するチョッピング
ドラム4と、対象物からの赤外線とチョッピングドラム
側壁からの赤外線とを検知する焦電型赤外線センサ6
と、上記チョッピングドラム4の温度を検知する検知手
段と、チョッピングドラム4に設けられたカム部4c
と、このカム部4cと接するカムフロア3cを有するス
イングアーム3と、上記スイングアーム3上に取り付け
られ、上記チョッピングドラム4の円筒部内に位置する
ように上記焦電型赤外線センサ6を保持するセンサホル
ダ5より構成することにより、モータ1の回転によりチ
ョッピングドラム4とスイングアーム3を揺動させ、特
定の範囲の複数箇所の温度を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物体から発する赤外線を
検出し、物体検知や物体の温度測定を行う焦電型赤外線
センサを用いた非接触温度計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】焦電型赤外線センサの焦電体は自発分極
を有し、常に表面電荷が発生するが、大気中における定
常状態では大気中の電荷と結びついて、電気的に中性を
保っている。これに赤外線が入射すると焦電体の温度が
変化し、これにともない表面の電荷状態も中性状態が壊
れて変化する。焦電型赤外線センサは、この時に表面に
発生する電荷を検知し、赤外線入射量を測定するもので
あり、温度計として使用する場合には比較対象となる温
度が既知の物体の赤外線量と比較検知しその変化量から
対象物の温度を測定する。
【0003】図10により上記焦電型赤外線センサを用
いた従来の非接触温度計について説明する。
【0004】非接触温度計は窓部を有する外装ケース3
0とセンサ部31およびチョッパ部32とから構成され
る。センサ部は焦電型赤外線センサおよび赤外線を集光
するレンズより成っている。チョッパ部32は側壁にス
リットを有する円筒型のチョッパ32aと駆動用モータ
32bから構成され、円筒型のチョッパ32a内にセン
サ部31を配置し、チョッパ32aを回転させることに
より、センサ部31に入射する対象物からの赤外線を断
続的に遮断する。
【0005】次に、動作について説明すると、駆動用モ
ータ32bが回転するとセンサ部31にはスリットを介
して断続的に対象物からの赤外線が入射する。従って、
対象物からの赤外線量が円筒型チョッパ32aの内壁の
赤外線のセンサ部31への入射量との変化量として検出
される。この変化量は図示していない円筒型チョッパ3
2aの内壁の温度を測定する手段(例えば、サーミスタ
等によって円筒型チョッパ32aの円筒内温度を測定す
る。)によって測定し、この測定値とその変化量とで対
象物の温度を測定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては円筒型チョッパ32aを回転させるの
みであるため、対象物の1点のみの温度しか検知できな
いという課題を有していた。この課題を解決するために
センサ部を360度回転させるということも考えられた
が、この場合、センサ部31の駆動用モータも必要で大
型となり、また、ある特定の範囲の対象物の温度を測定
する場合には適していなかった。
【0007】本発明は、ある特定の範囲の対象物の温度
を測定する場合に適した小型の非接触温度計を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の非接触温度計は、ユニットベースに設けられ
た時計方向および反時計方向に回転可能なモータと、こ
のモータで回動する円筒状のチョッピングドラムと、こ
の円筒状のチョッピングドラム内に配置され、チョッピ
ングドラムが対象物からの赤外線を遮閉した時のチョッ
ピングドラム側壁からの赤外線とチョッピングドラムの
スリットを通過して入射する対象物からの赤外線とを検
知する焦電型赤外線センサと、上記チョッピングドラム
の温度を検知する検知手段と、円筒状のチョッピングド
ラムに設けられたカム部と、このカム部と接するカムフ
ロアを有するスイングアームと、上記スイングアーム上
に取り付けられ、上記チョッピングドラムの円筒部内に
位置するように上記焦電型赤外線センサを保持するセン
サホルダとの構成を有している。
【0009】
【作用】この構成によって、双方向に回転可能なモータ
1個を駆動源として、チョッピングドラムを回動し、焦
電型赤外線センサに入射する赤外線量に変化を与えると
同時に、上記焦電型赤外線センサを揺動させ、更に温度
算出手段によりチョッピングドラムの温度を検知する検
知手段からの信号と上記焦電型赤外線センサから得られ
るチョッピングドラムと対象物との温度差信号を測定す
ることにより、対象物のある特定の範囲の複数箇所の温
度を測定するものである。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について、図1〜
図6により説明する。
【0011】図1によりまず上記実施例の概略構造につ
いて説明すると、1は双方向に回動可能なステッピング
モータであり、ユニットベース2に設けたねじ穴2a,
2bとモータ1のねじ穴1a,1bを位置合わせして、
ねじ1d,1eにより、上記ステッピングモータ1は上
記ユニットベース2に固着されている。
【0012】3はスイングアームであり、上記ユニット
ベース2と上記ステッピングモータ1のシャフト1cに
装着されたチョッピングドラム4の間にスイングアーム
3に設けた支柱3aをユニットベース2の支柱穴2cに
挿入することによって、この支柱3aを中心に揺動可能
なように挟持されている。なお、上記チョッピングドラ
ム4は円筒状に形成され、その円筒部の側壁4bには複
数のスリット4aが設けられている。
【0013】5はセンサホルダで、円筒状のセンサ保持
部5aが上記チョッピングドラム4の円筒部内に位置す
るように、上記スイングアーム3の端部を上記円筒部側
壁4b外周まで延長して設けたセンサホルダ取付部3b
に装着される。なお、上記円筒状のセンサ保持部5aに
は、赤外線を集光するレンズよりなる焦電型赤外線セン
サ6が挿入保持されると共にこの焦電型赤外線センサ6
のリード線6aは上記センサホルダ5上に装着された電
子回路部7のプリント基板7aに接続されている。図3
に示すように上記電子回路部7は焦電型赤外線センサ6
からの電気信号等を増幅する第1の電気的手段13、上
記焦電型赤外線センサ6からの電気信号と既知の温度の
電気信号を比較して対象物の温度を算出するための比較
回路部14と、これらのデータを外部に電気信号として
送出する送出部15と、上記ステッピングモータ1の制
御を行なう制御部16などからなり、上述の既知の温度
を検出する手段としてはプリント基板7aの裏面に接続
され、上記チョッピングドラム4の円筒部内に配置する
サーミスタ17が用いられている。
【0014】8は側面に長穴の窓部8aを設けるととも
に、天面を有し、対向面が開口部となったシールドケー
スであり、この開口部側を上記ユニットベース2に装着
することにより上記スイングアーム3、チョッピングド
ラム4、センサホルダ5、焦電型赤外線センサ6、電子
回路部7等を上記シールドケース8内に内蔵するもので
ある。
【0015】9は保護シャッターであり、上記シールド
ケース8の天面に揺動可能に装着されており、そのシャ
ッター部9aは保護シャッター9の揺動により上記シー
ルドケース8の窓部8aを開閉するものである。
【0016】次に上記実施例における動作について説明
すると、ステッピングモータ1の回動によってチョッピ
ングドラム4が回動し、焦電型赤外線センサ6はスリッ
ト4aを介して測定対象物10の赤外線量とチョッピン
グドラム4の側壁4bの赤外線量を交互に検知し、その
差を電気信号として上記電子回路部7に出力する。サー
ミスタ17はチョッピングドラム4内の温度を検知し、
上記電子回路部7に電気信号として出力する。図3に示
すように電子回路部7は上記この両者の電気信号を比較
し、上記測定対象物10の温度を算出し電気信号とし
て、外部の電子機器に送出するものである。
【0017】なお上記スイングアーム3はチョッピング
ドラム4の回動に連動して揺動するので、焦電型赤外線
センサ6も揺動するものである。
【0018】以上のように、上記チョッピングドラム4
の側壁4bにスリット4aを設け上記チョッピングドラ
ム4を回動させ上記焦電型赤外線センサ6によって上記
測定対象物10と上記チョッピングドラム4の側壁4b
の赤外線量の差を検知し、上記サーミスタで上記チョッ
ピングドラム4の側壁4bの温度を近似的に検出し、更
に上記焦電型赤外線センサ6を揺動させるようにしたの
で上記測定対象物10を複数の測定点で測定できるの
で、測定対象物10の温度を非接触で精度良く測定でき
る安価な電子機器に組み込み可能な非接触温度計を提供
できるものである。
【0019】なお、上記保護シャッター9のシャッター
部9aは上記チョッピングドラム4の回転中は開いてお
り、回転停止時、閉じて外部からの塵埃等の侵入を防止
するものである。
【0020】次に、図4(a)〜図4(c)によってス
イングアーム3の下面の構成の詳細について説明する。
【0021】4cはチョッピングドラム4の下面に突出
して形成されたカムであり、11はユニットベース2と
スイングアーム3のカムバネ取付部3dに両端が係止さ
れたカムバネであり、このカムバネ11によって、スイ
ングアーム3の端部に設けられたカムフロア3cを上記
カム4cに押圧している。従って、スイングアーム3は
ステッピングモータ1の回動によって、カム4cにカム
フロア3cが押圧しているので、揺動することになる。
即ち、図4(a)のごとく、カム4cとカムフロア3c
の当接ポイントがイ点から図4(c)のロ点にチョッピ
ングドラム4の反時計方向(以下CCWという)の回動
によって変わったとき、スイングアーム3は支柱3aを
中心に揺動(スイング)することになる。なお、このと
きステッピングモータ1はスイングアーム3を図4
(a)から図4(c)に至り反転して図4(a)となる
ように揺動させるために、上記位置において、常に反転
回動するように予め設定されている。
【0022】次に図5(a),(b)によって保護シャ
ッター9の構成の詳細について説明する。
【0023】9bはシャッター部9aに対向して保護シ
ャッター9に一体に設けられたシャッター開閉爪であ
り、チョッピングドラム4の側壁4bに設けた突起4d
に当接するように設定されている。8b,8cはシール
ドケース8の天面内側にそれぞれ設けられた凹状又はス
リット状の位置決め部であり、9cは保護シャッター9
の天面に設けられ、先端部分に上記位置決め部8b,8
cに落ち込む突起9dを形成したバネ部であり、突起9
dが位置決め部8bの位置にあるとき、シャッター部9
aはシールドケース8の窓部8aを閉鎖し、突起9dが
位置決め部8cの位置にあるとき、シャッター部9aは
シールドケース8の窓部8aを開放するように保護シャ
ッター9の上記シャッター部9aは設定されている。な
お、12はプリント基板7a上に設けられ、上記シャッ
ター部9aが窓部8aを開放しているときシャッター切
欠き部9eに位置してオフ状態となるよう配置されてい
るマイクロスイッチであり、このマイクロスイッチ12
により保護シャッター9の開閉及びステッピングモータ
1の測定開始のための初期位置の検出を行っている。
【0024】次に動作について説明すると、図5(a)
は上記一実施例の非接触温度計がオフ状態にあることを
示しており、上記バネ部9cの上記突起9dは位置決め
部8bの位置にあり、シャッター部9aはシールドケー
ス8の窓部8aを閉鎖している。次に図3に示す外部手
段のスタートスイッチによって、この非接触温度計を始
動させると、ステッピングモータ1がCCWに回動し
て、チョッピングドラム4がCCWに回動し、チョッピ
ングドラム4の側壁4bに設けた突起4dは上記シャッ
ター開閉爪9bのハ点に当接し、保護シャッター9をC
CWへ回動して、上記バネ部9cの上記突起9dは位置
決め部8cに落ち込み、図5(b)のごとくシャッター
部9aは開放位置となる。次に上記外部手段のストップ
スイッチによって、この非接触温度計を停止させると、
ステッピングモータ1が時計方向(以下、CWという)
へ回動して、チョッピングドラム4がCWへ回動し、チ
ョッピングドラム4の側壁4bに設けた突起4dは上記
シャッター開閉爪9bのニ点に当接し、保護シャッター
9をCWに回動して、上記バネ部9cの上記突起9dは
位置決め部8bに落ち込み、図5(a)のごとくシャッ
ター部9aは閉鎖位置となる。なお、上記保護シャッタ
ー9は外部からの塵埃等の侵入を防止するものであるか
ら、特に必要のない場合は省略することも可能である。
【0025】以上のように、上記説明においては、全体
構成、スイングアーム3の詳細構成と動作および保護シ
ャッター9の詳細構成と動作について順次説明してきた
が、次にこれら動作の駆動源となるステッピングモータ
1の動作について図6のタイミング図により詳細に説明
すると、まず上記ステッピングモータ1駆動用の上記外
部手段の電源スイッチが投入されると、励磁相S4に通
電し、マイクロスイッチ12のON/OFF状態を電子
回路部7に設けられている制御部16で確認する。
【0026】但し図5に示すように上記マイクロスイッ
チ12は保護シャッター9が開放位置にある時OFFし
閉鎖位置にある時ONするものである。
【0027】上記制御部16で上記マイクロスイッチ1
2がOFFしていることが確認されると、上記制御部に
よって上記ステッピングモータ1をS4,S3,S2,
S1,S4の順序で励磁し、チョッピングドラム4をリ
ターン方向(CW)へ回動し、チョッピングドラム4の
側壁4bに設けた突起4dを上記シャッター開閉爪9b
のニ点で当接させ、保護シャッター9をCWへ回動し
て、上記バネ部9cの上記突起9dが位置決め部8bに
落ち込み、図5(a)のごとくシャッター部9aが閉鎖
位置(マイクロスイッチ12がON)となるまでチョッ
ピングドラム4の回動を継続する。マイクロスイッチ1
2がONになったとき(シャッター部9aが閉鎖位置と
なったとき)、上記制御部16は上記ステッピングモー
タ1をS4,S1,S2,S3,S4の順序で励磁し、
チョッピングドラム4をフォワード方向(CCW)へ回
動し、チョッピングドラム4の側壁4bに設けた突起4
dが上記シャッター開閉爪9bのハ点に当接し、保護シ
ャッター9をCCWへ回動して、上記バネ部9cの上記
突起9dが位置決め部8cに落ち込ませ、図5(b)の
ごとくシャッター部9aが開放位置(マイクロスイッチ
12がOFF)となるまでチョッピングドラム4の回動
を継続する。
【0028】なお、上記制御部16で上記マイクロスイ
ッチ12がONしていることが確認されたときは、上記
制御部16は上記ステッピングモータ1をS4,S1,
S2,S3,S4の順序で励磁し、チョッピングドラム
4をフォワード方向(CCW)へ回動し、チョッピング
ドラム4の側壁4bに設けた突起4dが上記シャッター
開閉爪9bのハ点に当接し、保護シャッター9を回動し
て、上記バネ部9cの上記突起9dが位置決め部8cに
落ち込ませ、図5(b)のごとくシャッター部9aが開
放位置(マイクロスイッチ12がOFF)となるまでチ
ョッピングドラム4の回動を継続する。
【0029】以上のように保護シャッター9の開放位置
と上記ステッピングモータ1の初期位置をマイクロスイ
ッチ12により図6に示す(ア)に決定する。
【0030】次に図3に示す外部手段のスキャンニング
開始用のスタートスイッチが投入されると、上記制御部
16によって励磁相S4に通電し、マイクロスイッチ1
2のON/OFF状態を再度確認し、上記マイクロスイ
ッチ12がOFFしているとき、上記制御部16によっ
て上記ステッピングモータ1をS4,S3,S2,S
1,S4の順序で励磁し、図6に示す(イ)位置まで回
動した後、図6に示す(イ)と(ウ)の間を往復運動す
るようにフォワード方向(CCW)およびリターン方向
(CW)に回動し、図2に示すスキャンニング方向にあ
る対象物の温度測定を行なう。尚、図6に示す(イ)位
置は図2に示すスキャンニング方向(1)に対応し、図
6に示す(ウ)位置は図2に示すスキャンニング方向
(8)に対応している。
【0031】次に図3に示す外部手段のスキャンニング
停止用ストップスイッチが投入されると、図6に示す
(イ)位置或いは(ウ)位置まで上記ステッピングモー
タ1を回動した後、上記制御部16によって励磁相S4
に通電し、マイクロスイッチ12のON/OFF状態を
再度確認し、上記マイクロスイッチ12がOFFしてい
るとき上記ステッピングモータ1をS4,S3,S2,
S1,S4の順序で励磁し、チョッピングドラム4の側
壁4bに設けた突起4dを上記シャッター開閉爪9bの
ニ点で当接させ、保護シャッター9をCWへ回動して、
上記バネ部9cの上記突起9dが位置決め部8bに落ち
込ませ、図5(a)のごとくシャッター部9aが閉鎖位
置(マイクロスイッチ12がON)となるまでチョッピ
ングドラム4の回動を継続し、上記ステッピングモータ
1の通電をOFFする。以上のように上記ステッピング
モータ1は上記制御部16によって、上記ステッピング
モータ1駆動用の電源スイッチが投入された後、保護シ
ャッター9の開放位置と上記ステッピングモータ1の初
期位置が決定され、次にS4,S3,S2,S1,S
4、そしてS1,S2,S3,S4と逆方向に励磁し
て、チョッピングドラム4を揺動させ、更に、スイング
アーム3を図6の(1)〜(8)間を揺動させて焦電型
赤外線センサ6によってスイングエリア内の複数箇所の
赤外線量を高速に測定し対象物の温度分布を算出するも
のである。
【0032】なお、チョッピングドラム4のスリット4
aは数を増やすことによって測定箇所を増加させ、対象
物の温度分布の測定精度をあげることができるが、焦電
型赤外線センサ6の最小検知時間によって制限を受ける
ことは勿論である。
【0033】(実施例2)次に、実施例2について図7
により説明する。なお、説明にあたっては実施例1と同
一部分については説明を省略し、異なる点についてのみ
説明する。
【0034】3eはスイングアーム3に設けられた半筒
部であり、5bはセンサホルダ5に設けられた半円筒部
であり、この半筒部3eと5bはスイングアーム3にセ
ンサホルダ5を装着したとき組み合わされて円筒部を形
成する。この円筒部はセンサ保持部5aの前方、チョッ
ピングドラム側壁4b越しに位置しており、焦電型赤外
線センサ6はこの円筒部の後方に位置するようにし目標
ポイント以外からの不要な赤外線入射を防いでいるので
対象物の高精度の温度測定ができるものである。
【0035】(実施例3)次に、実施例3について図8
により説明する。なお、説明にあたっては実施例1と同
一部分については説明を省略し、異なる点についてのみ
説明する。
【0036】7bは電気回路部7より外部へ計測された
電気量およびその他の電気信号を図示しない外部装置へ
出力するためのリード線であり、5c,3f、および2
dはそれぞれこのリード線7bを外部装置へ出力するた
めに、センサホルダ5、スイングアーム3、およびユニ
ットベース2に設けられたリード線穴であり、これによ
り焦電型赤外線センサ6の揺動を妨げる事なく、計測さ
れた電気量を図示しない外部装置へ出力することができ
る。
【0037】(実施例4)次に本発明の第4の実施例に
ついて図9を参照しながら説明する。なお、説明にあた
っては実施例1と同一部分については説明を省略し、異
なる点についてのみ説明する。
【0038】8はシールドケースであり、窓部8aに極
細の導線からなる格子8dを上記シールドケース8に導
通するように付加してアース(GND―図示せず)に接
続している。これにより窓部8aからのノイズ侵入を防
止し、対象物からの赤外線量の遮断も少ないため、焦電
型赤外線センサ6により計測された電気量を高精度に送
出することができる。なお、格子形状はノイズの種類に
よって異なり、図に示す格子形状に限定するものではな
い。
【0039】(実施例5)次に本発明の第5の実施例に
ついて、図3,図5,図6を参照しながら説明する。な
お、実施例1との相異点はステッピングモータ1の励磁
方法のみであるので動作についてのみ説明する。
【0040】まず上記ステッピングモータ1駆動用の図
3に示す電源スイッチが投入されると、励磁相S4に通
電し、マイクロスイッチ12のON/OFF状態を電子
回路部7に設けられている制御部16で確認する。次に
図6に示すように上記制御部16で上記マイクロスイッ
チ12がOFFしていることが確認されると、上記制御
部によって上記ステッピングモータ1をS4,S3,S
2,S1,S4の順序で2相励磁し、チョッピングドラ
ム4をリターン方向(CW)へ回動させ、チョッピング
ドラム4の側壁4bに設けた突起4dを上記シャッター
開閉爪9bのニ点で当接させ、保護シャッター9を回動
して、上記バネ部9cの上記突起9dが位置決め部8b
に落ち込み、図5(a)のごとくシャッター部9aが閉
鎖位置(マイクロスイッチ12がON)となるまでチョ
ッピングドラム4の回動を継続する。マイクロスイッチ
12がONになったとき(シャッター部9aが閉鎖位置
となったとき)、上記制御部16は上記ステッピングモ
ータ1をS4,S1,S2,S3,S4の順序で再度2
相励磁し、チョッピングドラム4をフォワード方向(C
CW)へ回動させ、チョッピングドラム4の側壁4bに
設けた突起4dが上記シャッター開閉爪9bのハ点に当
接し、保護シャッター9を回動して、上記バネ部9cの
上記突起9dが位置決め部8cに落ち込ませ、図5
(b)のごとくシャッター部9aが開放位置(マイクロ
スイッチ12がOFF)となるまでチョッピングドラム
4の回動を継続する。
【0041】なお、上記制御部16で上記マイクロスイ
ッチ12がONしていることが確認されたときは、上記
制御部16は上記ステッピングモータ1をS4,S1,
S2,S3,S4の順序で2相励磁し、チョッピングド
ラム4をフォワード方向(CCW)へ回動させ、チョッ
ピングドラム4の側壁4bに設けた突起4dが上記シャ
ッター開閉爪9bのハ点に当接し、保護シャッター9を
回動して、上記バネ部9cの上記突起9dが位置決め部
8cに落ち込ませ、図5(b)のごとくシャッター部9
aが開放位置(マイクロスイッチ12がOFF)となる
までチョッピングドラム4の回動を継続する。次に図4
に示す外部手段のスキャンニング開始用のスタートスイ
ッチが投入されると、上記制御部16によって励磁相S
4に通電し、マイクロスイッチ12のON/OFF状態
を再度確認し、上記マイクロスイッチ12がOFFして
いるとき、上記制御部16によって上記ステッピングモ
ータ1をS4,S3,S2,S1,S4の順序で1―2
相励磁で励磁し、図6に示す(イ)位置まで回動した
後、図6に示す(イ)と(ウ)の間を往復運動するよう
にフォワード方向(CCW)およびリターン方向(C
W)に回動し、図2に示すスキャンニング方向にある測
定対象物の温度測定を行なう。尚、図6に示す(イ)位
置は図2に示すスキャンニング方向(1)に対応し、図
6に示す(ウ)位置は図2に示すスキャンニング方向
(8)に対応している。
【0042】次に図3に示す外部手段のスキャンニング
停止用のストップスイッチが投入されると、図6に示す
(イ)位置或いは(ウ)位置まで上記ステッピングモー
タ1を回動した後、上記制御部16によって励磁相S4
に通電し、マイクロスイッチ12のON/OFF状態を
再度確認する。上記マイクロスイッチ12がOFFして
いるとき上記ステッピングモータ1をS4,S3,S
2,S1,S4の順序で2相励磁し、チョッピングドラ
ム4の側壁4bに設けた突起4dを上記シャッター開閉
爪9bのニ点で当接させ、保護シャッター9を回動し
て、上記バネ部9cの上記突起9dが位置決め部8bに
落ち込ませ、図5(a)のごとくシャッター部9aが閉
鎖位置(マイクロスイッチ12がON)となるまでチョ
ッピングドラム4の回動を継続し、上記ステッピングモ
ータ1の通電をOFFする。以上のように、高トルクを
要する上記保護シャッター9の開閉時と静音化を要する
上記焦電型赤外線センサ揺動時との上記ステッピングモ
ータ1の励磁方法を切り替えることにより上記保護シャ
ッター9の開閉を確実にし、上記焦電型赤外線センサ揺
動時の異音の低減を図ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明は、上記実施例より
明らかなように、焦電型赤外線センサと、ユニットベー
スに設けられた双方向に回転可能なモータ1個と、円筒
状のチョッピングドラムと、このチョッピングドラムに
設けられたカム部と、このカム部と接するカムフロアを
有するスイングアームとセンサホルダとを設けることに
より、対象物のある特定の範囲の複数ポイントの温度を
高速に測定することができる優れた非接触温度計を実現
できるものである。そして、更にモータコントロールの
制御部及び温度算出部である比較部と送出部等を上記非
接触温度計に内蔵したため、温度計測システムの小型化
と入出力用リード線の省線化をして、安価に電子機器へ
組み込むことができる。なお、保護シャッターを設けた
ものにあっては、温度非測定時に閉じて外部からの塵埃
等の侵入を防止できる。また、焦電型赤外線センサ前方
に円筒部を設け、目標ポイント以外からの不要な赤外線
入射を防いだものにあっては、対象物の高精度の温度測
定ができる。また、センサホルダ、スイングアーム、お
よびユニットベースの上記スイングアームの支柱近傍に
それぞれ穴を設けて、プリント基板からのリード線を引
き出す構成としたものにあっては、上記焦電型赤外線セ
ンサの揺動を妨げることなく電気量の出力を得ることが
できる。また、シールドケースの窓部に格子を設けたも
のにあっては、窓部からのノイズ侵入防止を行い上記焦
電型赤外線センサによって計測された電気量を高精度に
送出できる。更に、上記保護シャッターの開閉時と上記
焦電型赤外線センサ揺動時との上記モータの励磁方法を
切り替えたものにあっては上記保護シャッターの開閉を
確実にし、上記焦電型赤外線センサ揺動時の異音の低減
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の非接触温度計の分解斜視図
【図2】同駆動状態を説明するための斜視図
【図3】同システムブロック図
【図4】同要部であるスイングアームの動作説明図
【図5】同要部である保護シャッターの動作説明図
【図6】同要部であるステッピングモータの動作タイミ
ング図
【図7】同他の実施例の要部であるスイングアームとセ
ンサホルダの斜視図
【図8】同他の実施例の要部であるリード線の引き回し
を説明するための分解斜視図
【図9】同他の実施例の要部であるシールドケース窓部
の斜視図
【図10】従来の非接触温度計の構成図
【符号の説明】
1 ステッピングモータ 2 ユニットベース 2c 支柱穴 2d リード線穴 3 スイングアーム 3a 支柱 3b センサホルダ取付部 3c カムフロア 3d 半円筒部 3e リード線穴 4 チョッピングドラム 4a スリット 4b 側壁 4c カム 4d 突起部 5 センサホルダ 5a センサ保持部 5b 半円筒部 5c リード線穴 6 焦電型赤外線センサ 6a センサリード線 7 電子回路部 7a プリント基板 7b リード線 8 シールドケース 8a 窓部 8b,8c 位置決め部 9 保護シャッター 9a シャッター部 9b シャッター開閉爪 9c バネ部 9d 突起部 10 測定対象物 11 カムバネ 12 マイクロスイッチ 13 第1の電気的手段(アンプ部) 14 比較回路部 15 送出部 16 制御部 17 ドラム温度検出手段(サーミスタ) 18 ストップスイッチ 19 電子機器 20 外部手段 21 電源スイッチ 22 スタートスイッチ 30 外装ケース 30a 窓部 31 センサ部 32 チョッパ部 32a チョッパ 32b 駆動用モータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニットベースに装着された時計方向お
    よび反時計方向に回転可能なモータと、このモータで回
    動する円筒状のチョッピングドラムと、この円筒状のチ
    ョッピングドラム内に配置され、チョッピングドラムが
    対象物からの赤外線を遮閉した時のチョッピングドラム
    側壁からの赤外線とチョッピングドラムのスリットを通
    過して入射する対象物からの赤外線とを検知する焦電型
    赤外線センサと、上記チョッピングドラムの温度を検知
    する検知手段と、円筒状のチョッピングドラムに設けら
    れたカム部と、このカム部と接するカムフロアを有する
    スイングアームと、上記スイングアーム上に取り付けら
    れ、上記チョッピングドラムの円筒部内に位置するよう
    に上記焦電型赤外線センサを保持するセンサホルダとで
    構成された非接触温度計。
  2. 【請求項2】 検知した赤外線量を電気量に変換して出
    力する焦電型赤外線センサと、上記電気量を増幅する第
    1の電気的手段と、チョッピングドラム近傍の温度を検
    知し電気量に変換して出力する温度検知手段と、これら
    の出力を入力とし、それぞれ入力された入力値から被対
    象物の温度を測定する比較回路部と、算出された温度信
    号を外部電子機器に送出する送出部と、上記モータを駆
    動制御する制御部とを搭載したプリント基板を上記セン
    サホルダ上に装着した請求項1記載の非接触温度計。
  3. 【請求項3】 少なくとも円筒状のチョッピングドラム
    と焦電型赤外線センサはシールドケースで覆われてお
    り、上記シールドケースには上記焦電型赤外線センサ前
    方に窓部と上記窓部を開閉する保護シャッターが設けら
    れ、この保護シャッターが円筒状の上記チョッピングド
    ラムに設けられた開閉爪によって開閉される請求項1記
    載の非接触温度計。
  4. 【請求項4】 センサホルダ上に設けられたプリント基
    板上にマイクロスイッチを設け、このマイクロスイッチ
    の開閉により保護シャッターの開閉を検知するととも
    に、双方向に回転するチョッピングドラムの初期位置を
    検出する請求項3記載の非接触温度計。
  5. 【請求項5】 焦電型赤外線センサの前方であってチョ
    ッピングドラム越しに設けられたスイングアームとセン
    サホルダを組み合わせて形成される円筒部よりなる請求
    項1記載の非接触温度計。
  6. 【請求項6】 センサホルダ、スイングアーム、および
    ユニットベースの上記スイングアームの支柱近傍にそれ
    ぞれ穴を設けて、プリント基板からのリード線を引き出
    す構成とした請求項1記載の非接触温度計。
  7. 【請求項7】 シールドケースに形成された窓部に極細
    の導線からなる格子を上記シールドケースに導通するよ
    うに装着した請求項3記載の非接触温度計。
  8. 【請求項8】 高トルクを要する保護シャッター開閉時
    と、静音化を要する焦電型赤外線センサ揺動時とでモー
    タの励磁方法を切り替える制御部を有する請求項1記載
    の非接触温度計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10220770A (ja) * 1997-01-31 1998-08-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2003176917A (ja) * 2002-12-25 2003-06-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10220770A (ja) * 1997-01-31 1998-08-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
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