JPH0875241A - 空調機の吊下げ構造及び吊下げ方法 - Google Patents

空調機の吊下げ構造及び吊下げ方法

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JPH0875241A
JPH0875241A JP6215669A JP21566994A JPH0875241A JP H0875241 A JPH0875241 A JP H0875241A JP 6215669 A JP6215669 A JP 6215669A JP 21566994 A JP21566994 A JP 21566994A JP H0875241 A JPH0875241 A JP H0875241A
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hanging
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Masato Higashimura
真人 東村
Akihiko Sakashita
朗彦 坂下
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調機ケーシングの吊下げ構造を改良するこ
とにより、簡単な作業で上側ワッシャの落下を防止す
る。 【構成】 天井裏空間において吊下げボルトB に螺合さ
れたナット12,15 間に上下一対のワッシャ13,14 を配置
し、下側ワッシャ14及び下側ナット15に空調機ケーシン
グに設けられた吊り金具を引っ掛け、この吊り金具を上
下各ワッシャ13,14 の間で挾持して空調機ケーシングを
吊下げ支持する構造に対し、吊下げボルトB における上
側ワッシャ13の下側に、吊下げボルトB の外側面に係止
され、上側ワッシャ13の吊下げボルトB に対する装着高
さ位置を下側ワッシャ14との間に所定寸法を存した位置
に設定するワッシャ保持片16を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調機の吊下げ構造及
び吊下げ方法に係り、特に、空調機ケーシングの吊下げ
作業の簡略化対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、天井埋込型の空気調和装置の
吊下げ構造として、例えば実公平4−5927号公報に
開示されているように、空調機ケーシングが天井裏空間
において吊下げボルトに螺合されたナットに引っ掛けら
れたものが知られている。
【0003】この吊下げ構造を得るための吊下げ作業で
は、図12及び図13に示すように、天井裏空間(a) に
おいて天井スラブ(b) から垂下された吊下げボルト(c),
(c)に、上側から順に上側ナット(d) 、上側ワッシャ(e)
、下側ワッシャ(f) 及び下側ナット(g),(g) を装着さ
せておく。そして、空調機ケーシング(h) の外側面に取
付けられ上下に貫通する長孔(i) を有する略L型の吊り
金具(j) を、吊下げボルト(c) が長孔(i) 内部に位置す
るように上側ワッシャ(e) と下側ワッシャ(f)との間に
位置させて下側ナット(g) 及び下側ワッシャ(f) に引っ
掛ける。その後、各ナット(d),(g) の吊下げボルト(c)
に対する螺合位置を調整することにより空調機ケーシン
グ(h) を所定の高さ位置に吊下げ支持する(図12参
照)。この状態では、吊り金具(j) が上下各ワッシャ
(e),(f) によって挾持されることになり、上下各ナット
(d),(g) の大きさ及び長孔(i) の開口寸法に拘りなく、
空調機ケーシング(h) が確実に吊下げ支持される。ま
た、この空調機ケーシング(h) の吊下げ作業の後、該空
調機ケーシング(h) の下面に化粧パネル(k) を取付ける
ようにしている(図12の仮想線参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな空調機ケーシングの吊下げ構造を採用した場合、吊
り金具(j) を下側ナット(g) 及び下側ワッシャ(f) に引
っ掛ける際、上側ワッシャ(e) が吊下げボルト(c) に沿
って落下し、下側ワッシャ(f) と重なり合う状況が発生
して各ワッシャ(e),(f) の間に吊り金具(j) を位置させ
ることができない。このため、従来からこの吊下げ作業
では、作業者が、上側ワッシャ(e) が落下しないように
保持し、この状態を維持したままで吊り金具(j) を上側
ワッシャ(e) と下側ワッシャ(f) との間に位置させなが
ら下側ナット(g) 及び下側ワッシャ(f) に引っ掛けると
いった作業を行っており、その作業が極めて煩雑であっ
た。
【0005】また、このような上側ワッシャ(e) の保持
動作を不要とするために、図14に示すように、予め、
粘着テープ(m) によって上側ワッシャ(e) を上側ナット
(d)に取付けておくことも行われているが、この粘着テ
ープ(m) の貼付作業も煩雑であり、作業性が良好である
とは言えない。
【0006】このように、吊り金具(j) を上側ワッシャ
(e) と下側ワッシャ(f) との間に挾持して空調機ケーシ
ング(h) を吊下げる吊下げ作業に関し、上側ワッシャ
(e) の落下を簡単な作業で防止する手段は未だ提案され
ていなかった。
【0007】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、空調機ケーシングの吊下げ構造を改良する
ことにより、簡単な作業で上側ワッシャの落下を防止す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、吊下げボルトにおける上
側ワッシャの下側に、該上側ワッシャの吊下げボルトに
対する装着高さ位置を下側ワッシャとの間に所定寸法を
存した位置に設定する部材を設けた。具体的には、天井
部分に垂下された吊下げボルト(B) に対し、上側ナット
(12)、上側ワッシャ(13)、下側ワッシャ(14)及び下側ナ
ット(15)が上側から順に配置され、空調機ケーシング
(2) に備えられ且つ開放溝(11e) により側方に開放され
た係止孔(11d) を有する引っ掛け部材(11)の該係止孔(1
1d) に、吊下げボルト(B) における上側ワッシャ(13)と
下側ワッシャ(14)との間に位置する部分を開放溝(11e)
を通過させて挿通させることにより、引っ掛け部材(11)
を吊下げボルト(B) に引っ掛け、両ナット(12),(15) に
より両ワッシャ(13),(14) を介して引っ掛け部材(11)を
挾持して成る空調機の吊下げ構造を前提としている。そ
して、上記吊下げボルト(B) における上側ワッシャ(13)
の下側に、引っ掛け部材(11)を吊下げボルト(B) に引っ
掛ける際、上側ワッシャ(13)を下側ワッシャ(14)との間
に所定寸法を存するように保持するワッシャ保持部材(1
6)を設けた構成としている。
【0009】請求項2記載の発明は上記請求項1記載の
空調機の吊下げ構造において、ワッシャ保持部材(16)
を、吊下げボルト(B) の外径寸法と略一致した内径寸法
の挿通孔(16a) を有する薄板部材によって形成し、挿通
孔(16a) の内縁部を吊下げボルト(B) の外側面に係止さ
せる構成としている。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の空調機の吊下げ構造において、ワッシャ保持部材(16)
の挿通孔(16a) を、ワッシャ保持部材(16)の側縁部に溝
(16c) によって開放させた構成としている。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項1、2
または3記載の空調機の吊下げ構造において、ワッシャ
保持部材(16)を紙製とした構成としている。
【0012】請求項5記載の発明は、天井部分に垂下さ
れた吊下げボルト(B) に対し、上側ナット(12)、上側ワ
ッシャ(13)、下側ワッシャ(14)及び下側ナット(15)が上
側から順に配置され、空調機ケーシング(2) に備えられ
且つ開放溝(11e) により側方に開放された係止孔(11d)
を有する引っ掛け部材(11)の該係止孔(11d) に、吊下げ
ボルト(B) における上側ワッシャ(13)と下側ワッシャ(1
4)との間に位置する部分を開放溝(11e) を通過させて挿
通させることにより、引っ掛け部材(11)を吊下げボルト
(B) に引っ掛け、両ナット(12),(15) により両ワッシャ
(13),(14) を介して引っ掛け部材(11)を挾持して成る空
調機の吊下げ構造を前提としている。そして、上記上側
ナット(12)及び上側ワッシャ(13)のうち、一方を磁性を
有する金属製とし、他方を磁石製とした構成としてい
る。
【0013】請求項6記載の発明は、上側ワッシャ(13)
及び上側ナット(12)に代わる部材を設けるようにした。
具体的には、天井部分に垂下された吊下げボルト(B) に
対し、ワッシャ(14)及びナット(15)が上側から順に配置
され、空調機ケーシング(2)に備えられ且つ開放溝(11e)
により側方に開放された係止孔(11d) を有する引っ掛
け部材(11)の該係止孔(11d) に、吊下げボルト(B) にお
けるワッシャ(14)の上側に位置する部分を開放溝(11e)
を通過させて挿通させることにより、引っ掛け部材(11)
を吊下げボルト(B) に引っ掛けて成る空調機の吊下げ構
造を前提としている。そして、引っ掛け部材(11)の上側
に、吊下げボルト(B) の外側面に係止する係止部(19)
と、該係止部(19)が吊下げボルト(B) の外側面に係止し
た状態において引っ掛け部材(11)の上面に当接してワッ
シャ(14)を介してナット(15)との間で引っ掛け部材(11)
を挾持するフランジ(20)とを備えた係止部材(17)を設け
た構成としている。
【0014】請求項7記載の発明は、上記請求項6記載
の空調機の吊下げ構造において、係止部材(17)の係止部
(19)が、吊下げボルト(B) の外側面に沿うように湾曲形
成され、その一部に吊下げボルト(B) を嵌め込むための
開口部(19c) を備えさせ、また、吊下げボルト(B) のネ
ジ部に係止する係止片(19b) を形成した構成としてい
る。
【0015】請求項8記載の発明は、空調機の吊下げ方
法であって、天井部分に垂下された吊下げボルト(B) に
対し、上側ナット(12)、上側ワッシャ(13)、ワッシャ保
持部材(16)、下側ワッシャ(14)及び下側ナット(15)を上
側から順に配置させ、ワッシャ保持部材(16)を吊下げボ
ルト(B) における上側ワッシャ(13)の下側に設けて、該
ワッシャ保持部材(16)により上側ワッシャ(13)を下側ワ
ッシャ(14)との間に所定寸法を存するように保持させ、
その後、空調機ケーシング(2) に備えられ且つ開放溝(1
1e) により側方に開放された係止孔(11d) を有する引っ
掛け部材(11)の該係止孔(11d) に、吊下げボルト(B) に
おける上側ワッシャ(13)と下側ワッシャ(14)との間に位
置する部分を開放溝(11e) を通過させて挿通させること
により、引っ掛け部材(11)を吊下げボルト(B) に引っ掛
け、両ナット(12),(15) により両ワッシャ(13),(14) を
介して引っ掛け部材(11)を挾持させるようにしている。
【0016】請求項9記載の発明は、上記請求項8記載
の空調機の吊下げ方法において、ワッシャ保持部材(16)
を紙製とし、引っ掛け部材(11)を吊下げボルト(B) に引
っ掛けた後、該ワッシャ保持部材(16)を破って除去する
ようにしている。
【0017】請求項10記載の発明は、上記請求項8記
載の空調機の吊下げ方法において、ワッシャ保持部材(1
6)を、該ワッシャ保持部材(16)に形成された挿通孔(16
a) をその側縁部に開放する溝(16c) により、吊下げボ
ルト(B) における上側ワッシャ(13)の下側に、その側方
から装着させるようにしている。
【0018】請求項11記載の発明は、空調機の吊下げ
方法であって、天井部分に垂下された吊下げボルト(B)
に対し、ワッシャ(14)及びナット(15)を上側から順に配
置させた後、空調機ケーシング(2) に備えられ且つ開放
溝(11e) により側方に開放された係止孔(11d) を有する
引っ掛け部材(11)の該係止孔(11d) に、吊下げボルト
(B) におけるワッシャ(14)の上側に位置する部分を開放
溝(11e) を通過させて挿通させることにより、引っ掛け
部材(11)を吊下げボルト(B) に引っ掛け、その後、係止
部材(17)を、ワッシャ(14)を介してナット(15)との間で
引っ掛け部材(11)を挾持するように吊下げボルト(B) の
側方から差し込むようにしている。
【0019】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1及び8記載の発明では、
空調機の吊下げ動作において、先ず、天井部分に垂下さ
れた吊下げボルト(B) に対して、上側ナット(12)、上側
ワッシャ(13)、ワッシャ保持部材(16)、下側ワッシャ(1
4)及び下側ナット(15)を上側から順に配置させる。この
際、ワッシャ保持部材(16)を吊下げボルト(B) における
上側ワッシャ(13)の下側に設けて、上側ワッシャ(13)を
下側ワッシャ(14)との間に所定寸法を存するように保持
させる。つまり、この上側ワッシャ(13)と下側ワッシャ
(14)との間に引っ掛け部材(11)を挿入するための空間を
形成しておく。これにより、上側ワッシャ(13)が落下す
ることはなく、作業者がこの上側ワッシャ(13)を保持し
ておく必要はない。その後、引っ掛け部材(11)を上側ワ
ッシャ(13)と下側ワッシャ(14)との間に位置させた状態
で、上側ナット(12)及び下側ナット(15)を吊下げボルト
(B) に対して夫々所定の螺合位置にし、上側ワッシャ(1
3)及び下側ワッシャ(14)を介して引っ掛け部材(11)を挾
持して空調機ケーシング(2) を天井部分に吊下げる。
【0020】請求項2記載の発明では、ワッシャ保持部
材(16)を吊下げボルト(B) に装着する際には、挿通孔(1
6a) に吊下げボルト(B) を挿通することによって行う。
このため、このワッシャ保持部材(16)は上側ナット(12)
と重ね合わせた状態で吊下げボルト(B) に装着でき、作
業性が良好である。
【0021】請求項3及び10記載の発明では、ワッシ
ャ保持部材(16)を吊下げボルト(B)に装着する際には、
挿通孔(16a) をワッシャ保持部材(16)の側縁部に開放す
る溝(16c) を利用し、該ワッシャ保持部材(16)を吊下げ
ボルト(B) に対し、その側方から上側ワッシャ(13)の下
側に装着して行う。これにより、ワッシャ保持部材(16)
の装着作業が良好になる。
【0022】請求項4及び9記載の発明では、引っ掛け
部材(11)を上側ワッシャ(13)と下側ワッシャ(14)との間
で挾持する際には、ワッシャ保持部材(16)を破ることに
より除去できる。このため、引っ掛け部材(11)に上側ワ
ッシャ(13)及び下側ワッシャ(14)が直接当接することに
なり、該引っ掛け部材(11)の支持強度を大きく確保でき
る。
【0023】請求項5記載の発明では、上側ナット(12)
の下面に上側ワッシャ(13)を吸着させることにより、部
品点数の増加を招くことなしに、上下各ワッシャ(13),
(14)間に引っ掛け部材(11)を挿入するための空間を形成
することができる。
【0024】請求項6及び11記載の発明では、吊下げ
ボルト(B) に対し、下側ワッシャ(14)及び下側ナット(1
5)を上側から順に配置させた後、空調機ケーシング(2)
に備えられた引っ掛け部材(11)を下側ワッシャ(14)の上
側に引っ掛けることによって空調機ケーシング(2) を天
井部分に吊下げる。その後、吊下げボルト(B) における
引っ掛け部材(11)の上側に係止部材(17)を装着させる。
この状態では、係止部材(17)の係止部(19)が吊下げボル
ト(B) の外側面に係止し、フランジ(20)が引っ掛け部材
(11)の上面に当接しており、これによって、係止部材(1
7)に上側ナット(12)と上側ワッシャ(13)との機能を兼ね
備えさせることができる。
【0025】請求項7記載の発明では、吊下げボルト
(B) における引っ掛け部材(11)の上側に係止部材(17)を
装着させる際には、該係止部材(17)の係止部(19)に形成
された開口部(19c) により、該係止部(19)内に吊下げボ
ルト(B) を挿入させる。これにより、簡単な操作で係止
部材(17)を吊下げボルト(B) に装着できる。
【0026】
【実施例】
(第1実施例)次に、本発明の第1実施例を図面に基い
て説明する。図1は本例に係る天井埋込型空気調和装置
(1) の断面図を示している。本空気調和装置(1) は、天
井(R)に形成された開口(H) に挿入配置されており、下
方に開放するケーシング(2) が天井裏空間(S) に据付け
られている。このケーシング(2) は天板(2a)と該天板(2
a)の外縁部から下方に延びる側板(2b)とを備え、その内
部に各空調機器が収容されている。以下、各空調機器に
ついて説明する。
【0027】ケーシング(2) 内の中央部にはターボファ
ン(3) が配設されている。このターボファン(3) は、シ
ュラウド(3a)とハブ(3b)との間にブレード(3c)が保持さ
れてなっており、ハブ(3b)の中心部が、ケーシング(2)
中央部に配置されたモータ(4) の駆動軸下端部に直結さ
れており、このモータ(4) の駆動に伴うブレード(3c)の
回転によって、下側から吸込んだ空気を径方向外側に吹
出すようになっている。また、このターボファン(3) の
下側には、該ターボファン(3) へ室内空気を案内するた
めのベルマウス(5) が配設されている。
【0028】そして、ターボファン(3) の外周囲には熱
交換器(6) が配設されている。この熱交換器(6) は、図
示しない室外機に冷媒配管を介して連結され、冷房運転
時には蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能
するようになっており、ターボファン(3) から導出され
た空気を温度調整する。
【0029】また、熱交換器(6) の下側には該熱交換器
(6) で発生したドレン水を回収するためのドレンパン
(8) が配設されている。
【0030】また、ケーシング(2) の下端部には化粧パ
ネル(9) が取付けられている。この化粧パネル(9) は、
その中央部に空気吸込口(9a)が、側縁部の複数箇所(例
えば4箇所)に空気吹出口(9b),(9b), …が夫々形成さ
れている。また、化粧パネル(9) の空気吸込口(9a)に
は、該空気吸込口(9a)から吸込まれた空気中の塵埃を除
去するためのエアフィルタ(9c)が備えられている。
【0031】このようにして、化粧パネル(9) の空気吸
込口(9a)と空気吹出口(9b)とに亘って空気流通路(10)が
形成され、この空気流通路(10)には、上流から下流に亘
ってエアフィルタ(9c)、ベルマウス(5) 、ターボファン
(3) 、熱交換器(6) が順に配置されていることになる。
【0032】次に、本例の特徴とするケーシング(2) の
吊下げ構造について説明する。このケーシング(2) は、
外側面の複数箇所(例えば4箇所)に取付けられた引っ
掛け部材としての吊り金具(11)の夫々が、天井裏空間
(S) の図示しない天井スラブから垂下された複数本(例
えば4本)の吊下げボルト(B),(B),…に引っ掛けられる
ことにより吊下げ支持されている。詳しくは、上記吊り
金具(11)は、上記吊下げボルト(B),(B),…の配設位置に
対応してケーシング(2) の外側面の4箇所に取付けられ
ており、図2に示すように、鉛直方向に延びてケーシン
グ(2) の側板(2b)に溶着された鉛直部(11a) と、該鉛直
部(11a) の上端から外側へ折曲された水平部(11b) と、
該水平部(11b) の外側端から僅かに下方へ折曲された係
止部(11c)とを備えて成っている。また、上記水平部(11
b) には、上下方向に貫通する係止孔としての長孔(11d)
が形成されており、該長孔(11d) は、水平部(11b) の
外縁部及び係止部(11c) に亘って形成された開放溝(11
e) によって開放されている。
【0033】一方、この吊り金具(11)が引っ掛けられる
吊下げボルト(B) には、図3に示すように、上側から順
に上側ナット(12)、上側ワッシャ(13)、下側ワッシャ(1
4)及び下側ナット(15)が夫々装着されている。つまり、
ケーシング(2) の吊下げ状態では、各ナット(12),(15)
の螺合位置を調整することによって、図4に示すよう
に、吊り金具(11)の水平部(11b) が下側ワッシャ(14)及
び下側ナット(15)の上側に載置され、該吊り金具(11)の
水平部(11b) の上側が上側ワッシャ(13)及び上側ナット
(12)によって押え込まれるようになっている。即ち、こ
の水平部(11b) が上側ワッシャ(13)と下側ワッシャ(14)
との間に挾持された状態で引っ掛けられるようになって
いる。
【0034】そして、本例の特徴として、図3の如く、
上側ワッシャ(13)の下側には、吊下げボルト(B) に嵌め
込まれて、吊り金具(11)を下側ワッシャ(14)及び下側ナ
ット(15)に引っ掛ける際に、上側ワッシャ(13)の落下を
防止するためのワッシャ保持部材としてのワッシャ保持
片(16)が配設されている。このワッシャ保持片(16)は、
図5に示すように、ボール紙によって形成された矩形状
の部材で成り、その中央部には、吊下げボルト(B) の外
径よりも僅かに小径に設定された挿通孔(16a)が形成さ
れ、更に、この挿通孔(16a) の縁部の周方向の均等間隔
を存した4箇所には半径方向に延びる切欠き(16b),(16
b),…が形成されている。また、このワッシャ保持片(1
6)は、ボール紙が裁断されて1枚ボール紙から複数個が
得られるようにして作製される。
【0035】このような構成であるために、図3の如く
ワッシャ保持片(16)は、吊下げボルト(B) に嵌め込まれ
た状態では、挿通孔(16a) の縁部が吊下げボルト(B) の
オネジの谷部分に係止されて、その位置が維持される。
このため、ワッシャ保持片(16)の上面に上側ワッシャ(1
3)が当接された状態では、該上側ワッシャ(13)が落下す
ることはなく、上側ワッシャ(13)と下側ワッシャ(14)と
の間に、吊り金具(11)を引っ掛ける際に該吊り金具(11)
を挿入させるための空間(A) の形成が可能となってい
る。
【0036】次に、上述の如く構成された空気調和装置
(1) の据付作業について説明する。この据付作業は、ケ
ーシング(2) の吊下げ作業及び化粧パネル(9) の取付け
作業からなる。
【0037】先ず、ケーシング(2) の吊下げ作業では、
図3の如く、吊下げボルト(B) に対して、その下端部か
ら上側ナット(12)、上側ワッシャ(13)、ワッシャ保持片
(16)、下側ワッシャ(14)及び下側ナット(15)を順に装着
させる。また、この際、上側ナット(12)及び下側ナット
(15)の吊下げボルト(B) に対する螺合位置は、図3の如
く各ナット(12),(15) が上下方向に所定間隔を存する位
置に設定され、且つ上側ワッシャ(13)が上側ナット(12)
の下端部に当接し、この状態が保持されるような位置に
ワッシャ保持片(16)を位置させておく。これにより、上
側ワッシャ(13)と下側ワッシャ(14)との間に吊り金具(1
1)を挿入するための空間(A) が形成される。また、この
ワッシャ保持片(16)の装着作業に関し、その中央部に形
成された挿通孔(16a) と上側ナット(12)の中心孔とを位
置合わせした状態で、この両者を重ね合わせて夫々に吊
下げボルト(B) を挿通させるようにすれば、ワッシャ保
持片(16)を装着するための個別の作業が不要になり良好
な作業性を維持することができる。
【0038】その後、吊り金具(11)の水平部(11b) が上
側ワッシャ(13)と下側ワッシャ(14)との間に位置するよ
うに、吊り金具(11)の長孔(11d) に吊下げボルト(B)
を、該長孔(11d) の開放溝(11e) から挿通する。
【0039】その後、ワッシャ保持片(16)を破り取って
除去し、各ナット(12),(15) を吊下げボルト(B) に対し
て所定の螺合位置にして、図4の如く、吊り金具(11)の
水平部(11b) の上面に上側ワッシャ(13)を、下面に下側
ワッシャ(14)を夫々当接させた状態にしてケーシング
(2) を上下移動不能となるように吊下げボルト(B) に吊
下げ支持する。
【0040】このようなケーシング(2) の吊下げ作業の
後、化粧パネル(9) が該ケーシング(2) の下端部に天井
の開口を覆うように配置されて取付けられる。
【0041】このように、本例の構成によれば、ケーシ
ング(2) の吊下げ作業において、上側ワッシャ(13)の落
下をワッシャ保持片(16)によって阻止するようにしたた
めに、従来のように、作業者が、上側ワッシャが落下し
ないように保持し、この状態を維持した状態で吊り金具
を引っ掛けるといった作業が不要になり、また、上側ワ
ッシャを上側ナットに粘着テープによって止めておく必
要もなくなるので、簡単な作業で上側ワッシャ(13)の落
下を防止でき、空調機ケーシング(2) の吊下げ作業の簡
略化を図ることができる。また、上述の如く吊り金具(1
1)の水平部(11b) を上側ワッシャ(13)と下側ワッシャ(1
4)とにより挾持する際には、ワッシャ保持片(16)は除去
されるので、水平部(11b) に上側ワッシャ(13)及び下側
ワッシャ(14)が直接当接することになり、吊り金具(11)
の支持強度を大きく確保することができる。
【0042】(変形例)次に、ワッシャ保持片(16)の複
数の変形例について説明する。先ず、第1の変形例とし
ては、図6に示すように、ワッシャ保持片(16)の中央部
に形成されている挿通孔(16a) の一部がワッシャ保持片
(16)の側縁部に開放されるような溝(16c) が形成されて
いる。また、この溝(16c) の形状としては、開放部分に
向って末広がり状態となるテーパ面を有している。
【0043】このような構成によれば、ワッシャ保持片
(16)の吊下げボルト(B) に対する着脱を溝(16c) を利用
して容易に行うことができるので、ケーシング(2) の吊
下げ作業時には、各ナット(12),(15) 及びワッシャ(1
3),(14) を吊下げボルト(B) に装着した後に、ワッシャ
保持片(16)を吊下げボルト(B) に装着することができ、
また、この装着動作は、ワッシャ保持片(16)を溝(16c)
が形成されている部分を吊下げボルト(B) の側方から差
し込むのみで行えるので、その作業性が良好である。ま
た、吊り金具(11)を引っ掛けた後に、ワッシャ保持片(1
6)を除去する際にも該ワッシャ保持片(16)を破ることな
く溝(16c) を利用して抜き取ることができるので、この
ワッシャ保持片(16)の再利用も可能となる。また、上述
したように、溝(16c) は、開放部分に向って末広がり状
態となるテーパ面を有しているので、このテーパ面に案
内されて挿通孔(16a) の吊下げボルト(B) に対する装着
動作が容易に行える。
【0044】次に、第2の変形例について説明する。こ
の第2の変形例としては、図7に示すように、ワッシャ
保持片(16)の中央部に形成されている挿通孔(16a) の内
径が吊下げボルト(B) の外径と略同径に形成されてお
り、その周方向に均等間隔を存した4箇所には挿通孔(1
6a) の中央側に突出する係止凸部(16d),(16d),…が設け
られている。つまり、ワッシャ保持片(16)は、吊下げボ
ルト(B) に装着された状態では、係止凸部(16d),(16d),
…のみが吊下げボルト(B) の外周部に係止されることに
なる。
【0045】次に、第3の変形例について説明する。こ
の第3の変形例としては、図8に示すように、ワッシャ
保持片(16)の中央部に十字状の切込み(16e) を形成した
ものである。これによれば、ワッシャ保持片(16)の中央
部に上述したような挿通孔を形成する必要がなくなり、
該ワッシャ保持片(16)の作製作業の簡略化を図ることが
できる。
【0046】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
を図面に基いて説明する。本例の特徴は、上側ワッシャ
(13)を永久磁石によって作製したことである。これによ
り、図9に示すように、金属製の上側ナット(12)の下面
に上側ワッシャ(13)を吸着させて各ワッシャ(13),(14)
間に吊り金具(11)を挿入するための空間(A) を形成する
ことができる。つまり、上述した第1実施例のようなワ
ッシャ保持片(16)を用いることなしに、上側ワッシャ(1
3)の落下を防止でき、部品点数の低減が図れる。
【0047】尚、上側ワッシャ(13)を金属製にし、上側
ナット(12)を永久磁石によって作製しても同様の効果が
得られる。
【0048】(第3実施例)次に、本発明の第3実施例
を図面に基いて説明する。本例の特徴は、上述した上側
ナット及(12)び上側ワッシャ(13)に代えて、図10に示
すような係止部材(17)を設けたことにある。
【0049】この係止部材(17)は、板材が湾曲形成され
て成っており、作業者が把持する把持部(18)と、該把持
部(18)の両端から円弧状に湾曲された後、先端部分同士
が互いに近接するような形状とされた係止部(19),(19)
とを備えている。また、把持部(18)の下端部は、係止部
(19)の下端部よりも僅かに下方へ所定寸法(t) だけ延長
されている。つまり、この把持部(18)の下端部が下方へ
突出している。また、各係止部(19),(19) には水平方向
に延びる上下一対の折込み部(19a),(19a) が設けられて
いる。この折込み部(19a) は、係止部(19)に部分的にコ
字状の切込みが形成され、この切込みの内側に形成され
た片部(19b) を中央側へ水平方向に延びるように折込む
ことによって本発明でいう係止片が形成されている。こ
れにより、図11に示すように、この係止部(19)が吊下
げボルト(B) に装着された状態では、この折込まれた片
部(19b) がオネジの谷部分に係止されるようになってい
る。
【0050】また、上記各係止部(19),(19) の下側に
は、該係止部(19),(19) の下端縁から水平方向外側に折
曲されてなる略半円形状のフランジ(20)が一体形成され
ている。
【0051】そして、この係止部材(17)を利用したケー
シング(2) の吊下げ作業では、先ず、吊下げボルト(B)
に下側ワッシャ(14)及び下側ナット(15)を装着してお
き、吊り金具(11)の水平部(11b) を吊り金具(11)の長孔
(11d) に吊下げボルト(B) を、該長孔(11d) の開放部分
から挿通して、該吊り金具(11)を下側ワッシャ(14)の上
側に引っ掛ける。その後、下側ナット(15)を吊下げボル
ト(B) に対して所定の螺合位置にして、ケーシング(2)
を所定位置に吊下げ支持する。
【0052】その後、係止部材(17)の差込み動作に移
る。この動作では、作業者が把持部(18)を把持して、係
止部(19)の開放側から吊下げボルト(B) に対して差し込
む。この際、フランジ(20)が吊り金具(11)の水平部(11
b) の上面に重なり合うような位置に差し込むと共に、
差込み完了時には、把持部(18)が、長孔(11d) の開放溝
(11e) に位置され、これによって係止部材(17)は回り止
めされた状態で吊下げボルト(B) に装着される。
【0053】このように、本例では、上側ナット(12)と
上側ワッシャ(13)との役割を兼ね備えた係止部材(17)を
設けるようにしたために、上側ワッシャ(13)の落下とい
った従来の課題の発生要因を除去することができる。
【0054】尚、上述した各実施例では、本発明を天井
埋込型空気調和装置に適用した場合について説明した
が、本発明は、これに限らず、天井吊下げ型空気調和装
置に適用することもできる。
【0055】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1及び
8記載の発明によれば、上側ワッシャの落下をワッシャ
保持片によって阻止するようにしたために、従来のよう
に、作業者が、上側ワッシャが落下しないように保持
し、この状態を維持した状態で吊り金具を引っ掛けると
いった作業が不要になり、また、上側ワッシャを上側ナ
ットに粘着テープによって止めておく必要もなくなるの
で、簡単な作業で上側ワッシャの落下を防止でき、空調
機ケーシングの吊下げ作業の簡略化を図ることができ
る。
【0056】請求項2記載の発明によれば、ワッシャ保
持部材を吊下げボルトに装着する際、ワッシャ保持部材
を上側ナットと重ね合わせた状態で吊下げボルトに装着
することができるので、このワッシャ保持部材を装着す
るための個別の作業が不要になり良好な作業性を維持す
ることができる。
【0057】請求項3及び10記載の発明によれば、ワ
ッシャ保持部材を吊下げボルトに装着する際、挿通孔を
ワッシャ保持片の側縁部に開放する溝を利用して、該ワ
ッシャ保持部材を吊下げボルトに対し、その側方から上
側ワッシャの下側に装着することによって行うことがで
きるので、ワッシャ保持部材の装着作業が良好になる。
また、引っ掛け部材を引っ掛けた後に、ワッシャ保持部
材を除去する際にも、溝を利用することによってワッシ
ャ保持部材を破ることなくして抜き取ることができるの
で、このワッシャ保持部材の再利用も可能である。
【0058】請求項4及び9記載の発明によれば、引っ
掛け部材を上側ワッシャと下側ワッシャとにより挾持す
る際、ワッシャ保持部材を破って除去できるようにした
ために、引っ掛け部材に上側ワッシャ及び下側ワッシャ
が直接当接することになり、引っ掛け部材の支持強度を
大きく確保することができる。
【0059】請求項5記載の発明によれば、上側ナット
の下面に上側ワッシャを吸着させることにより、部品点
数の増加を招くことなしに、上下各ワッシャ間に引っ掛
け部材を挿入するための空間を形成することができ、部
品点数の増大を招くことなしに上側ワッシャの落下を防
止できる。
【0060】請求項6及び11記載の発明によれば、上
側ナットと上側ワッシャとの役割を兼ね備えた係止部材
を設けるようにしたために、上側ワッシャの落下といっ
た従来の課題の発生要因を除去することができる。
【0061】請求項7記載の発明によれば、係止部材の
係止部に形成された開口部により、該係止部内に吊下げ
ボルトを挿入させて、吊下げボルトにおける引っ掛け部
材の上側に係止部材を装着させるようにしたために、簡
単な操作で係止部材を吊下げボルトに装着することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る天井埋込型空気調和装置の断面図
である。
【図2】吊り金具及びその周辺部を示す斜視図である。
【図3】第1実施例に係る吊下げ作業を説明するための
斜視図である。
【図4】ケーシングの吊下げ状態を示す図である。
【図5】ワッシャ保持片を示す図である。
【図6】ワッシャ保持片の第1の変形例を示す図であ
る。
【図7】ワッシャ保持片の第2の変形例を示す図であ
る。
【図8】ワッシャ保持片の第3の変形例を示す図であ
る。
【図9】第2実施例に係る図3相当図である。
【図10】第3実施例に係る係止部材の斜視図である。
【図11】第3実施例に係る図3相当図である。
【図12】従来の吊下げ構造を示す図である。
【図13】従来の吊下げ作業を説明するための図であ
る。
【図14】粘着テープを使用した従来の吊下げ作業を説
明するための図である。
【符号の説明】
(2) ケーシング (11) 吊り金具(引っ掛け部材) (11d) 長孔(係止孔) (11e) 開放溝 (12) 上側ナット (13) 上側ワッシャ (14) 下側ワッシャ (15) 下側ナット (16) ワッシャ保持片(ワッシャ保持部材) (16a) 挿通孔 (16c) 溝 (17) 係止部材 (19) 係止部 (19b) 片部(係止片) (19c) 開口部 (20) フランジ (B) 吊下げボルト

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井部分に垂下された吊下げボルト(B)
    に対し、上側ナット(12)、上側ワッシャ(13)、下側ワッ
    シャ(14)及び下側ナット(15)が上側から順に配置され、 空調機ケーシング(2) に備えられ且つ開放溝(11e) によ
    り側方に開放された係止孔(11d) を有する引っ掛け部材
    (11)の該係止孔(11d) に、吊下げボルト(B) における上
    側ワッシャ(13)と下側ワッシャ(14)との間に位置する部
    分を開放溝(11e) を通過させて挿通させることにより、
    引っ掛け部材(11)を吊下げボルト(B) に引っ掛け、 上記両ナット(12),(15) により両ワッシャ(13),(14) を
    介して引っ掛け部材(11)を挾持して成る空調機の吊下げ
    構造において、 上記吊下げボルト(B) における上側ワッシャ(13)の下側
    には、引っ掛け部材(11)を吊下げボルト(B) に引っ掛け
    る際、上側ワッシャ(13)を下側ワッシャ(14)との間に所
    定寸法を存するように保持するワッシャ保持部材(16)が
    設けられていることを特徴とする空調機の吊下げ構造。
  2. 【請求項2】 ワッシャ保持部材(16)は、吊下げボルト
    (B) の外径寸法と略一致した内径寸法の挿通孔(16a) を
    有する薄板部材によって形成されていて、挿通孔(16a)
    の内縁部が吊下げボルト(B) の外側面に係止されるよう
    になっていることを特徴とする請求項1記載の空調機の
    吊下げ構造。
  3. 【請求項3】 ワッシャ保持部材(16)の挿通孔(16a)
    は、ワッシャ保持部材(16)の側縁部に溝(16c) によって
    開放されていることを特徴とする請求項2記載の空調機
    の吊下げ構造。
  4. 【請求項4】 ワッシャ保持部材(16)は紙製であること
    を特徴とする請求項1、2または3記載の空調機の吊下
    げ構造。
  5. 【請求項5】 天井部分に垂下された吊下げボルト(B)
    に対し、上側ナット(12)、上側ワッシャ(13)、下側ワッ
    シャ(14)及び下側ナット(15)が上側から順に配置され、 空調機ケーシング(2) に備えられ且つ開放溝(11e) によ
    り側方に開放された係止孔(11d) を有する引っ掛け部材
    (11)の該係止孔(11d) に、吊下げボルト(B) における上
    側ワッシャ(13)と下側ワッシャ(14)との間に位置する部
    分を開放溝(11e) を通過させて挿通させることにより、
    引っ掛け部材(11)を吊下げボルト(B) に引っ掛け、 両ナット(12),(15) により両ワッシャ(13),(14) を介し
    て引っ掛け部材(11)を挾持して成る空調機の吊下げ構造
    において、 上記上側ナット(12)及び上側ワッシャ(13)のうち、一方
    は磁性を有する金属製であって、他方は磁石製であるこ
    とを特徴とする空調機の吊下げ構造。
  6. 【請求項6】 天井部分に垂下された吊下げボルト(B)
    に対し、ワッシャ(14)及びナット(15)が上側から順に配
    置され、 空調機ケーシング(2) に備えられ且つ開放溝(11e) によ
    り側方に開放された係止孔(11d) を有する引っ掛け部材
    (11)の該係止孔(11d) に、吊下げボルト(B) におけるワ
    ッシャ(14)の上側に位置する部分を開放溝(11e) を通過
    させて挿通させることにより、引っ掛け部材(11)を吊下
    げボルト(B) に引っ掛けて成る空調機の吊下げ構造にお
    いて、 引っ掛け部材(11)の上側には、吊下げボルト(B) の外側
    面に係止する係止部(19)と、該係止部(19)が吊下げボル
    ト(B) の外側面に係止した状態において引っ掛け部材(1
    1)の上面に当接してワッシャ(14)を介してナット(15)と
    の間で引っ掛け部材(11)を挾持するフランジ(20)とを備
    えた係止部材(17)が設けられていることを特徴とする空
    調機の吊下げ構造。
  7. 【請求項7】 係止部材(17)の係止部(19)は、吊下げボ
    ルト(B) の外側面に沿うように湾曲形成され、その一部
    に吊下げボルト(B) を嵌め込むための開口部(19c) を備
    えていると共に、吊下げボルト(B) のネジ部に係止する
    係止片(19b)が形成されていることを特徴とする請求項
    6記載の空調機の吊下げ構造。
  8. 【請求項8】 天井部分に垂下された吊下げボルト(B)
    に対し、上側ナット(12)、上側ワッシャ(13)、ワッシャ
    保持部材(16)、下側ワッシャ(14)及び下側ナット(15)を
    上側から順に配置させ、 ワッシャ保持部材(16)を吊下げボルト(B) における上側
    ワッシャ(13)の下側に設けて、該ワッシャ保持部材(16)
    により上側ワッシャ(13)を下側ワッシャ(14)との間に所
    定寸法を存するように保持させ、 その後、空調機ケーシング(2) に備えられ且つ開放溝(1
    1e) により側方に開放された係止孔(11d) を有する引っ
    掛け部材(11)の該係止孔(11d) に、吊下げボルト(B) に
    おける上側ワッシャ(13)と下側ワッシャ(14)との間に位
    置する部分を開放溝(11e) を通過させて挿通させること
    により、引っ掛け部材(11)を吊下げボルト(B) に引っ掛
    け、 両ナット(12),(15) により両ワッシャ(13),(14) を介し
    て引っ掛け部材(11)を挾持させることを特徴とする空調
    機の吊下げ方法。
  9. 【請求項9】 ワッシャ保持部材(16)を紙製とし、引っ
    掛け部材(11)を吊下げボルト(B) に引っ掛けた後、該ワ
    ッシャ保持部材(16)を破って除去することを特徴とする
    請求項8記載の空調機の吊下げ方法。
  10. 【請求項10】 ワッシャ保持部材(16)を、該ワッシャ
    保持部材(16)に形成された挿通孔(16a) をその側縁部に
    開放する溝(16c) により、吊下げボルト(B)における上
    側ワッシャ(13)の下側に、その側方から装着させること
    を特徴とする請求項8記載の空調機の吊下げ方法。
  11. 【請求項11】 天井部分に垂下された吊下げボルト
    (B) に対し、ワッシャ(14)及びナット(15)を上側から順
    に配置させた後、 空調機ケーシング(2) に備えられ且つ開放溝(11e) によ
    り側方に開放された係止孔(11d) を有する引っ掛け部材
    (11)の該係止孔(11d) に、吊下げボルト(B) におけるワ
    ッシャ(14)の上側に位置する部分を開放溝(11e) を通過
    させて挿通させることにより、引っ掛け部材(11)を吊下
    げボルト(B) に引っ掛け、 その後、係止部材(17)を、ワッシャ(14)を介してナット
    (15)との間で引っ掛け部材(11)を挾持するように吊下げ
    ボルト(B) の側方から差し込むことを特徴とする空調機
    の吊下げ方法。
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