JP3075078B2 - 空調機の化粧パネル取付け構造 - Google Patents

空調機の化粧パネル取付け構造

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JP3075078B2
JP3075078B2 JP06123767A JP12376794A JP3075078B2 JP 3075078 B2 JP3075078 B2 JP 3075078B2 JP 06123767 A JP06123767 A JP 06123767A JP 12376794 A JP12376794 A JP 12376794A JP 3075078 B2 JP3075078 B2 JP 3075078B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井埋込型空気調和装
置の化粧パネル取付け構造に係り、特に、取付け作業性
を改善する対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開平3−18419
号公報に開示されているような天井埋込型の空気調和装
置は、天井裏空間に吊下げ支持された室内機ケーシング
の下面に化粧パネルがビス止めされて構成される。
【0003】この構成の一例を図8に基いて説明する
と、室内機ケーシング(c)は天井裏空間において吊下げ
ボルト(a),(a),…に螺着されたナット(b),(b),…に引っ
掛けられて吊下げ支持され、この室内機ケーシング(c)
の下面に化粧パネル(d)が重ね合わされた状態で、その
下側から個別のビス(e),(e),…によって室内機ケーシン
グ(c)の吸込口の隅角部に化粧パネル(d)の吸込口の隅角
部がビス止めされて成っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
化粧パネル(d)の取付け構造にあっては、ビス(e),(e),
…が空調機ケーシング(c)や化粧パネル(d)とは独立した
別部材であるために、紛失してしまったり、ビス孔に対
して斜めに捩じ込んでしまったり(所謂斜め打ち)する
ことがある。そして、このような状況では、化粧パネル
(d)を適切に取付けることができなくなる虞れがある。
このため、この取付け構造の改善が要求されていた。
【0005】また、この構造では、化粧パネル(d)の取
付け作業の際、作業者は、化粧パネル(d)を室内機ケー
シング(c)の下面に重ね合わせた状態で保持しておき、
この保持状態のままビス(e),(e),…を順次ビス孔に捩じ
込んでいくことになる。このため、作業性が悪く、この
作業性の改善も要求されていた。
【0006】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
って、化粧パネルの取付け構造を改善することにより、
ビスの紛失や斜め打ちを防止でき、また、化粧パネル取
付け作業が容易に行えるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、化粧パネルを室内機ケーシングに一旦
仮掛けした状態でビスを捩じ込むようにすると共に、予
めビスを化粧パネルに対して取外し不能に組み付けてお
くようにした。
【0008】具体的に、請求項1記載の発明は、天井裏
空間(S)において吊下げ支持された室内機ケーシング(2)
と、該室内機ケーシング(2)の下面に取付けられた化粧
パネル(9)とを備えた空調機を前提としている。そし
て、前記化粧パネル(9)の室内機ケーシング(2)に対する
取付け作業時、化粧パネル(9)を所定の取付け高さ位置
よりも下側位置において室内機ケーシング(2)に仮支持
する仮支持手段(25)と、少なくとも前記化粧パネル(9)
に取外し不能に配設され、仮支持手段(25)による化粧パ
ネル(9)の仮支持状態から化粧パネル(9)を上昇移動させ
て室内機ケーシング(2)に対して所定高さ位置に取付け
るパネル取付け手段(26)とを設けている。更に、前記仮
支持手段(25)は、化粧パネル(9)に設けられ、室内機ケ
ーシング(2)の外壁面に突設されたフック(11)に係止自
在な仮掛け金具(21)と、仮掛け金具(21)の下端部に取付
けられた連結板(19)とを備えて成る。加えて、前記パネ
ル取付け手段(26)は、連結板(19)に螺合され、回転によ
り連結板(19)に対する相対高さ位置が変更可能とされた
ビス(17)から成る
【0009】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の空調機の化粧パネル取付け構造において、仮掛け金具
(21)をフック(11)を乗越えて該フック(11)に係止される
ようにする。また、化粧パネル(9)が所定高さ位置に取
付けられた状態において化粧パネル(9)の上昇移動を規
制する規制手段(27)を設け、この規制手段(27)による化
粧パネル(9)の上昇移動規制状態では、仮掛け金具(21)
がフック(11)の乗越えを不能に係止される構成としてい
る。
【0010】請求項3記載の発明は、前記請求項2記載
の空調機の化粧パネル取付け構造において、規制手段(2
7)を、化粧パネル(9)が所定高さ位置に取付けられた状
態において化粧パネル(9)の上面に当接する天井面(R)と
した構成としている。
【0011】請求項4記載の発明は、前記請求項1、2
または3記載の空調機の化粧パネルの取付け構造におい
て、ビス(17)の頭部(17a)を化粧パネル(9)の下面に臨ま
せ、化粧パネル(9)に、ビス(17)の頭部(17a)を覆い隠す
化粧部材(16)を着脱自在に取付けた構成としている。
【0012】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、化粧パ
ネル(9)の室内機ケーシング(2)に対する取付け作業時に
は、先ず、化粧パネル(9)を仮支持手段(25)により室内
ケーシング(2)に仮支持する。この状態では、化粧パネ
ル(9)は所定の取付け高さ位置よりも下側位置に支持さ
れる。その後、この状態から、パネル取付け手段(26)に
より化粧パネル(9)を上昇移動させて室内機ケーシング
(2)に対して所定高さ位置に取付ける。このように化粧
パネル(9)を一旦室内機ケーシング(2)に仮支持させてい
るので、作業者が化粧パネル(9)を室内機ケーシング(2)
の下面に重ね合わせた状態で保持しておく必要がない。
また、パネル取付け手段(26)は化粧パネル(9)に取外し
不能に配設されているので、紛失や斜め打ちの発生が回
避される。
【0013】また、化粧パネル(9)を室内ケーシング(2)
に仮支持する際には、化粧パネル(9)に設けられた仮掛
け金具(21)を室内機ケーシング(2)の外壁面に突設され
たフック(11)に係止させる。そして、化粧パネル(9)を
室内機ケーシング(2)に対して所定高さ位置に取付ける
際には、ビス(17)を回転させて該ビス(17)の連結板(19)
に対する相対高さ位置を上昇移動させ、これによって化
粧パネル(9)を上昇移動させて室内機ケーシング(2)に対
して所定高さ位置に取付ける。
【0014】請求項2記載の発明では、フック(11)に仮
掛け金具(21)を係止させた状態で、化粧パネル(9)を上
昇移動させ、該化粧パネル(9)が所定高さ位置に達する
と、規制手段(27)が化粧パネル(9)の上昇移動を規制す
る。そして、この状態では、仮掛け金具(21)がフック(1
1)に対して該フック(11)を乗越えることが不能に係止さ
れる。このため、不用意に化粧パネル(9)がケーシング
(2)から外れることはなく、化粧パネル(9)の支持状態が
安定して得られる。
【0015】請求項3記載の発明では、化粧パネル(9)
の上面が天井面(R)に当接することにより該化粧パネル
(9)が所定高さ位置に取付けられることになる。そし
て、この状態では、化粧パネル(9)と天井面(R)との間に
隙間がなくなっているので、化粧パネル(9)の取付けと
同時に天井面(R)への据付け状態の見映えも良好にな
る。
【0016】請求項4記載の発明では、化粧パネル(9)
を室内機ケーシング(2)に対して所定高さ位置に取付け
た後、化粧パネル(9)に化粧部材(16)を装着し、化粧パ
ネル(9)の下面に臨むビス(17)の頭部(17a)を覆い隠す。
これにより、室内側からビス(17)の頭部(17a)が見えな
くなり化粧パネル(9)全体としての見映えが良好に確保
される。
【0017】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基いて説明
する。図1は本例に係る天井埋込型空気調和装置(1)の
断面図を示している。本空気調和装置(1)は、天井(R)に
形成された開口(H)に挿入配置されており、下方に開放
するケーシング(2)が天井裏空間(S)に据付けられてい
る。このケーシング(2)は天板(2a)と該天板(2a)の外縁
部から下方に延びる側板(2b)とを備えている。天板(2a)
は、図4に示すように、略8角形状を呈しており、側板
(2b)はこの天板(2a)の各辺から鉛直下方に延設されてい
る。詳しくは、天板(2a)は一辺が長い長辺部分と短い短
辺部分とが交互に連続された8角形で成り、この長辺部
分から鉛直下方に延びる側板(2b)は比較的面積が大きく
なっており、短辺部分から鉛直下方に延びる側板(2b')
は比較的面積が小さいコーナ側板(2b')となっている。
【0018】また、このケーシング(2)の据付構造とし
ては、図4の如く、天井裏空間(S)の図示しない梁から
垂下された4本の吊下げボルト(B),(B),…に吊下げ支持
されている。つまり、ケーシング(2)のコーナ側板(2b')
の中央には図5に示すような水平方向外側に突出したフ
ック部材(2c)が取付けられており、このフック部材(2c)
の中央部に形成された長孔(2d)に吊下げボルト(B)を挿
通し、この挿通部分の下側にナット(N)を螺着する。こ
れにより、ナット(N)の上面にフック部材(2c)が当接す
ることになりケーシング(2)が4箇所において吊下げボ
ルト(B),(B),…に吊下げ支持されている。また、ナット
(N)の吊下げボルト(B)に対する螺着位置を調整すること
によってケーシング(2)の吊下げ高さ位置の調整が行え
る。
【0019】また、図1の如くケーシング(2)内の中央
部にはターボファン(3)が配設されている。このターボ
ファン(3)は、シュラウド(3a)とハブ(3b)との間にブレ
ード(3c)が保持されてなっており、ハブ(3b)の中心部
が、ケーシング(2)中央部に配置されたモータ(4)の駆動
軸下端部に直結されており、このモータ(4)の駆動に伴
うブレード(3c)の回転によって、下側から吸込んだ空気
を径方向外側に吹出すようになっている。また、このタ
ーボファン(3)の下側には、該ターボファン(3)へ室内空
気を案内するためのベルマウス(5)が配設されている。
【0020】そして、ターボファン(3)の外周囲には熱
交換器(6)が配設されている。この熱交換器(6)は、図示
しない室外機に冷媒配管を介して連結され、冷房運転時
には蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能す
るようになっており、ターボファン(3)から導出された
空気を温度調整する。
【0021】また、熱交換器(6)の下側にはドレンパン
(8)が配設されており、このドレンパン(8)に接続された
ドレンホース(8a)(図4参照)はコーナ側板(2b')を貫
通して室外に延びている。尚、このドレンホース(8a)
は、その一部分が屈曲可能な蛇腹状になっている。
【0022】また、ケーシング(2)の下端部には化粧パ
ネル(9)が取付けられている。この化粧パネル(9)は、そ
の中央部に空気吸込口(9a)が、側縁部の複数箇所(例え
ば4箇所)に空気吹出口(9b),(9b), …が夫々形成され
ている。また、化粧パネル(9)の空気吸込口(9a)には、
該空気吸込口(9a)から吸込まれた空気中の塵埃を除去す
るためのエアフィルタ(9c)が備えられている。
【0023】このようにして、化粧パネル(9)の空気吸
込口(9a)と空気吹出口(9b)とに亘って空気流通路(10)が
形成され、この空気流通路(10)には、上流から下流に亘
ってエアフィルタ(9c)、ベルマウス(5)、ターボファン
(3)、熱交換器(6)が順に配置されていることになる。
【0024】そして、本例の特徴とする構成は、化粧パ
ネル(9)をケーシング(2)に取付けるための構造にある。
以下、この構造について説明する。図2乃至図4の如く
ケーシング(2)のコーナ側板(2b'),(2b'),…の下端部近
傍の外側面には、外方へ突出された後、僅かに上方へ屈
曲されてなるフック(11),(11),…が設けられている。
【0025】一方、化粧パネル(9)の上面で、前記フッ
ク(11)に対応したコーナ部には係止具(12)が設けられて
いる。この化粧パネル(9)のコーナ部について説明する
と、該コーナ部は、ケーシング(2)のコーナ側板(2b')の
下側に位置しており、図6に示すように、上下方向に貫
通する開口(15)が形成されている。詳しくは、このコー
ナ部には、空気吸込口(9a)の隅角部が凹陥されて成るコ
ーナ凹陥部(13)が形成されている。このコーナ凹陥部(1
3)は、その縁部が、化粧パネル(9)の外側縁と平行に延
びる第1及び第2の縁部(13a),(13b)と、この各縁部(13
a),(13b)の各一端から空気吸込口(9a)側に向って延びる
第3及び第4の縁部(13c),(13d)と、この第3及び第4
の縁部(13c),(13d)の各一端から空気吸込口(9a)の縁部
に沿って延びる第5及び第6の縁部(13e),(13f)とから
成っている。そして、第1及び第2の縁部(13a),(13b)
の一端部近傍位置及び第3〜第6の縁部(13c)〜(13f)に
亘る領域には水平方向に延びる支持パネル(14)が化粧パ
ネル(9)に一体形成されている一方、それ以外の領域、
つまりコーナ凹陥部(13)の外側部分の領域には略三角形
状の前記開口(15)が形成されている。このため、図4の
如く、吊下げボルト(B)に支持されたケーシング(2)に化
粧パネル(9)が取付けられた状態では、この開口(15)の
直上方に吊下げボルト(B)が位置しており、この開口(1
5)から吊下げボルト(B)に螺着されているナット(N)を操
作することによってケーシング(2)の吊下げ高さ位置の
変更が可能となっている。
【0026】そして、前記係止具(12)は、このコーナ部
の支持パネル(14)上面に設けられている。詳しくは、図
2に示すように、支持パネル(14)を上下方向に貫通する
ビス(17)が備えられており、このビス(17)の頭部(17a)
には座(17b)が一体形成されており、この座(17b)が支持
パネル(14)の下面に当接されている。また、支持パネル
(14)は、座(17b)の周辺部が部分的に切欠かれ、この切
欠き部分が下側に折曲げられて、前記座(17b)の下側に
位置するように水平方向に延びるビス受け部(14a)とな
っている。また、このビス(17)のネジ部の先端(図2の
上端)にはナット(18)が一体的に接合されている。この
ようにビス受け部(14a)及びナット(18)によりビス(17)
は支持パネル(14)から抜け落ちないように支持されてい
ることになる。また、支持パネル(14)に形成されている
ビス(17)挿通用の孔はビス(17)の径よりも僅かに大きく
設定されており、ビス(17)が遊嵌状態で貫通されてい
る。
【0027】また、このビス(17)の途中部には、連結板
(19)が螺合されている。この連結板(19)は、水平板部(1
9a)と該水平板部(19a)の両側部が僅かに上方へ折曲げら
れてなる縦板部(19b),(19c)とを備えたコ字状の板材で
なり、左右の各縦板部(19b),(19c)には左右方向に貫通
する開口が形成されている。また、この開口のうち図2
において右側に位置する開口には、外側からネジ(20)が
螺着されている。このネジ(20)は、先端部分にのみオネ
ジが形成されており、この先端部分のみが開口に螺着さ
れている。
【0028】そして、この連結板(19)には、前記フック
(11)の上端を乗越えることにより該フック(11)に係止さ
れる仮掛け金具(21)が取付けられている。この仮掛け金
具(21)は、水平部(21a)と該水平部(21a)の両側部が下方
へ折曲げられてなる鉛直部(21b),(21c)とを備えた略コ
字状に折曲げられた棒材で成り、その各先端部のうち図
2において左側に位置する鉛直部(21b)の先端部は水平
方向に折曲げられ連結板(19)の左側の縦板部(19b)に形
成された開口に挿入されている。また、この先端部は、
この開口から抜け出ないように、その内端が下方に屈曲
されている。一方、各先端部のうち図2において右側に
位置する鉛直部(21c)の先端部は連結板(19)の右側の縦
板部(19c)に形成された開口に螺着されているネジ(20)
に巻き付けられている。これにより、仮掛け金具(21)
は、連結板(19)の各開口同士を繋ぐ水平軸線回りに揺動
可能となるように連結板(19)に支持されている。
【0029】このような構成であるために、ビス(17)を
回転させることにより、図2及び図3に示すように、ビ
ス(17)に対する連結板(19)の螺合高さ位置が変化して、
連結板(19)と支持パネル(14)との間隔寸法が変更され
る。つまり、仮掛け金具(21)の水平部(21a)と化粧パネ
ル(9)との間隔寸法が変更される構成となっている。
【0030】そして、図4に示すように、化粧パネル
(9)のコーナ部には、前記コーナ凹陥部(13)を下側から
覆って化粧パネル(9)の見映えを良好に得るために、表
面(下面)が平坦な化粧面で形成された化粧蓋(16)が着
脱自在に取付けられている。
【0031】上述のような構成により、前記ビス(17)に
よって本発明でいうパネル取付け手段(26)が、連結板(1
9)及び仮掛け金具(21)によって本発明でいう仮支持手段
(25)が夫々構成されている。
【0032】次に、上述の如く構成された空気調和装置
(1)の据付作業について説明する。この据付作業は、ケ
ーシング(2)の吊下げ作業、化粧パネル(9)の取付け作業
及び化粧蓋(16)の装着作業からなる。
【0033】先ず、ケーシング(2)の吊下げ作業では、
図7に示すように、ケーシング(2)のコーナ側板(2b')に
設けられたフック部材(2c)の長孔(2d)に吊下げボルト
(B)を挿通し、この挿通部分の下側にナット(N)を螺着す
る。この動作を各コーナ側板(2b'),(2b'),…において行
う。これにより、ナット(N)の上面にフック部材(2c)が
当接し、ケーシング(2)が4箇所において吊下げボルト
(B),(B),…に吊下げ支持される。
【0034】このケーシング(2)の吊下げ作業の後、本
例の特徴とする動作としての化粧パネル(9)の取付け作
業に移る。この作業では、先ず、図2に示すように、ビ
ス(17)を弛めた位置、つまり仮掛け金具(21)の水平部(2
1a)と化粧パネル(9)との間隔寸法が大きくなるようなビ
ス位置にしておいて、図7に示すように、コーナ側板(2
b')の下端部近傍位置に突設されたフック(11)に、化粧
パネル(9)のコーナ部上面に設けられた係止具(12)の仮
掛け金具(21)の水平部(21a)を引っ掛ける。この場合、
各仮掛け金具(21)を水平軸回りに僅かに回動させること
により容易にフック(11)に引っ掛けることができる。ま
た、この状態では、上述の如くビス(17)が弛められた位
置となっていることにより、図2の如く化粧パネル(9)
の上面は天井面(R)との間に比較的大きな間隔を存して
いる(図2の寸法t1)。そして、この状態で室内側か
らビス(17)の頭部(17a)を操作してビス(17)を連結板(1
9)に対して捩じ込んでいくと、図3に示すように、ビス
(17)が連結板(19)に対して上昇移動することに伴って仮
掛け金具(21)の水平部(21a)と化粧パネル(9)との間隔寸
法が小さくなっていき、これによって化粧パネル(9)が
上昇することになる。そして、化粧パネル(9)の上面が
天井面(R)に当接した状態に達すると、それ以上化粧パ
ネル(9)は上昇できなくなってビス(17)を捩じ込むこと
もできなくなる。このようにして化粧パネル(9)の取付
け作業が完了する。そして、このような化粧パネル(9)
の取付け状態では、上述したように化粧パネル(9)の上
面が天井面(R)に当接しているので、化粧パネル(9)がそ
れ以上上側に移動することはなく、これにより、係止具
(12)の位置もそれ以上上側に移動することがない。この
ため、仮掛け金具(21)の水平部(21a)がフック(11)を乗
り越えることがないので、不用意に化粧パネル(9)がケ
ーシング(2)から外れることはなく、化粧パネルの支持
状態が安定して得られる。つまり、化粧パネル(9)の上
面が天井面(R)に当接したことで化粧パネル(9)が所定高
さ位置に取付けられた状態となるため、この天井面(R)
によって本発明でいう規制手段(27)が構成されているこ
とになる。
【0035】そして、最後に、この化粧パネル(9)の取
付け作業の後、化粧蓋(16)の装着作業に移る。この作業
は、図6に示すように、化粧パネル(9)の各コーナ凹陥
部(13),(13),…に化粧蓋(16),(16),…を取付ける作業で
あり、各コーナ凹陥部(13),(13),…が化粧蓋(16),(16),
…によって覆い隠されることによって、化粧パネル(9)
のコーナ部分の見映えが良好に確保される。
【0036】このように、本例の構成によれば、化粧パ
ネル(9)をケーシング(2)に取付ける際に捩じ込まれるビ
ス(17)を予め化粧パネル(9)に抜き取り不能に組み付け
ているので、従来のようにビスの紛失や所謂斜め打ちが
発生することが防止でき、化粧パネル(9)を適切に取付
けることができる。また、化粧パネル(9)をケーシング
(2)に対して一旦仮掛けするようにしているので、従来
のように作業者が化粧パネル(9)をケーシング(2)の下面
に重ね合わせた状態で保持しておく必要がなくなり、こ
の取付け作業の作業性を良好に得ることができる。
【0037】更に、本例の構成では、化粧パネル(9)上
面の天井面(R)への当接、或いはビス(17)上端のケーシ
ング(2)下端への当接によって化粧パネル(9)を所定位置
に支持しており、従来のように、ケーシングにビス孔を
形成し、このビス孔に対してビスを螺合するものではな
いので、このビス孔の加工が不要になり、ケーシングの
加工数を削減できる。
【0038】尚、ビス(17)の支持パネル(14)からの落下
を防止する手段としては、本例の構成に限らず、ビス(1
7)のネジ部分の基端部をカシメ加工し、この部分を支持
パネル(14)の上側に位置させるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、化粧パネルを所定の取付け高さ位置よ
りも下側位置において室内機ケーシングに仮支持する仮
支持手段と、少なくとも化粧パネルに取外し不能に配設
され、仮支持手段による化粧パネルの仮支持状態から化
粧パネルを上昇移動させて室内機ケーシングに対して所
定高さ位置に取付けるパネル取付け手段とを設けたため
に、化粧パネルを一旦室内機ケーシングに仮支持した状
態で室内機ケーシングへの取付け作業が行え、取付け作
業の作業性を良好に得ることができる。また、パネル取
付け手段は化粧パネルに取外し不能に配設されているの
で、紛失や斜め打ちの発生が回避され、化粧パネルを適
切に取付けることができる。
【0040】また、仮支持手段を、化粧パネルに設けら
れ、室内機ケーシングの外壁面に突設されたフックに係
止自在な仮掛け金具と、該仮掛け金具の下端部に取付け
られた連結板とを備えさせて成し、パネル取付け手段
を、連結板に螺合され、回転により連結板に対する相対
高さ位置を変更可能としたビスからを成したために、化
粧パネルを仮支持した状態からビスを回転させるのみで
化粧パネルを室内機ケーシングに対して所定高さ位置に
取付けることができ、作業の簡略化を図ることができ
る。
【0041】請求項2記載の発明によれば、仮掛け金具
をフックを乗越えて該フックに係止されるようにし、ま
た、化粧パネルが所定高さ位置に取付けられた状態にお
いて化粧パネルの上昇移動を規制する規制手段を設け、
この規制手段による化粧パネルの上昇移動規制状態で
は、仮掛け金具がフックの乗越えを不能に係止されるよ
うにしたために、化粧パネルが天井面に当接する所定の
高さ位置に取付けられた状態において、化粧パネルがそ
れ以上上側に移動することが阻止されることになる。こ
のため、仮掛け金具の位置がそれ以上上側に移動するこ
とがない。従って、仮掛け金具がフックを乗り越えるこ
とが回避されて、不用意に化粧パネルがケーシングから
外れることがなくなり、化粧パネルの支持状態を安定し
て得ることができる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、規制手段
を、化粧パネルが所定高さ位置に取付けられた状態にお
いて化粧パネルの上面に当接する天井面としたために、
化粧パネルの取付け状態では、該化粧パネルと天井面と
の間に隙間がなくなっているので、化粧パネルの取付け
と同時に天井面への据付け状態の見映えを良好に得るこ
とができ、化粧パネルの取付けの後、その高さ位置を調
整するような必要がなく、作業性の向上が図れる。
【0043】請求項4記載の発明によれば、ビスの頭部
を、該ビスの室内側からの操作が可能となるように、化
粧パネルの表面に臨ませ、化粧パネルに、ビスの頭部を
覆い隠す化粧部材を着脱自在に取付けたために、室内側
からビスの頭部が見えなくなり化粧パネル全体としての
見映えを良好に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天井埋込型空気調和装置の断面図である。
【図2】化粧パネルがケーシングに仮掛けされた状態を
示す断面図である。
【図3】化粧パネルがケーシングに取付けられた状態を
示す断面図である。
【図4】空気調和装置の吊下げ状態を示す斜視図であ
る。
【図5】吊下げボルトによる吊下げ部分を示す斜視図で
ある。
【図6】化粧パネルのコーナ部を示す斜視図である。
【図7】空調機の分解斜視図である。
【図8】従来例における化粧パネルの取付け作業を示す
斜視図である。
【符号の説明】
(2) ケーシング (9) 化粧パネル (11) フック (16) 化粧蓋 (17) ビス (17a) 頭部 (19) 連結板 (21) 仮掛け金具 (25) 仮支持手段 (26) パネル取付け手段 (27) 規制手段 (S) 天井裏空間

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井裏空間(S)において吊下げ支持され
    た室内機ケーシング(2)と、 該室内機ケーシング(2)の下面に取付けられた化粧パネ
    ル(9)とを備えた空調機において、 前記化粧パネル(9)の室内機ケーシング(2)に対する取付
    け作業時、化粧パネル(9)を所定の取付け高さ位置より
    も下側位置において室内機ケーシング(2)に仮支持する
    仮支持手段(25)と、 少なくとも前記化粧パネル(9)に取外し不能に配設さ
    れ、仮支持手段(25)による化粧パネル(9)の仮支持状態
    から化粧パネル(9)を上昇移動させて室内機ケーシング
    (2)に対して所定高さ位置に取付けるパネル取付け手段
    (26)とが設けられ、 前記仮支持手段(25)は、化粧パネル(9)に設けられ、室
    内機ケーシング(2)の外壁面に突設されたフック(11)に
    係止自在な仮掛け金具(21)と、仮掛け金具(21)の下端部
    に取付けられた連結板(19)とを備えて成り、 前記パネル取付け手段(26)は、連結板(19)に螺合され、
    回転により連結板(19)に対する相対高さ位置が変更可能
    とされたビス(17)から成って いることを特徴とする空調
    機の化粧パネル取付け構造。
  2. 【請求項2】 仮掛け金具(21)はフック(11)を乗越えて
    該フック(11)に係止されるようになっており、 化粧パネル(9)が所定高さ位置に取付けられた状態にお
    いて化粧パネル(9)の上昇移動を規制する規制手段(27)
    が設けられており、 この規制手段(27)による化粧パネル(9)の上昇移動規制
    状態では、仮掛け金具(21)がフック(11)の乗越えを不能
    に係止されるようになっていることを特徴とする請求項
    記載の空調機の化粧パネル取付け構造。
  3. 【請求項3】 規制手段(27)は、化粧パネル(9)が所定
    高さ位置に取付けられた状態において化粧パネル(9)の
    上面に当接する天井面(R)であることを特徴とする請求
    項2記載の空調機の化粧パネル取付け構造。
  4. 【請求項4】 ビス(17)の頭部(17a)は、化粧パネル(9)
    の下面に臨んでおり、化粧パネル(9)には、ビス(17)の
    頭部(17a)を覆い隠す化粧部材(16)が着脱自在に取付け
    られていることを特徴とする請求項1、2または3記載
    の空調機の化粧パネルの取付け構造。
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