JPH0874295A - 作業車の異常検出装置 - Google Patents
作業車の異常検出装置Info
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- JPH0874295A JPH0874295A JP21444194A JP21444194A JPH0874295A JP H0874295 A JPH0874295 A JP H0874295A JP 21444194 A JP21444194 A JP 21444194A JP 21444194 A JP21444194 A JP 21444194A JP H0874295 A JPH0874295 A JP H0874295A
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- Operation Control Of Excavators (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 機体に備えられた被駆動部を駆動操作するア
クチュエータ、アクチュエータの作動位置を検出する位
置センサーを備え、位置センサーの検出値に基づいてア
クチュエータを作動操作するように構成した作業車にお
いて、アクチュエータが作動範囲の途中にある状態で
も、位置センサーの異常を検出できる異常検出装置を得
る。 【構成】 位置センサー36,37,38,39の検出
値の変化率を検出して、アクチュエータ7,11,1
2,13の通常の作動速度の上限に対応した検出値の変
化率を前述の変化率が越えると、位置センサー36,3
7,38,39の異常であると判断する。
クチュエータ、アクチュエータの作動位置を検出する位
置センサーを備え、位置センサーの検出値に基づいてア
クチュエータを作動操作するように構成した作業車にお
いて、アクチュエータが作動範囲の途中にある状態で
も、位置センサーの異常を検出できる異常検出装置を得
る。 【構成】 位置センサー36,37,38,39の検出
値の変化率を検出して、アクチュエータ7,11,1
2,13の通常の作動速度の上限に対応した検出値の変
化率を前述の変化率が越えると、位置センサー36,3
7,38,39の異常であると判断する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機体に備えられた被駆
動部を駆動操作するアクチュエータ、及びアクチュエー
タの作動位置を検出する位置センサーを備え、位置セン
サーの検出値に基づいてアクチュエータを作動操作する
制御手段を備えた作業車において、アクチュエータ用の
位置センサーの異常検出装置の構成に関する。
動部を駆動操作するアクチュエータ、及びアクチュエー
タの作動位置を検出する位置センサーを備え、位置セン
サーの検出値に基づいてアクチュエータを作動操作する
制御手段を備えた作業車において、アクチュエータ用の
位置センサーの異常検出装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のようなアクチュエータ及び位置セ
ンサーを持つ作業車においては、位置センサーによって
アクチュエータの作動位置を検出しながら、操作指令に
対応する位置にアクチュエータが位置するように、アク
チュエータを作動操作するように構成したものがあり、
このような作業車の異常検出装置の一例として次のよう
なものがある。
ンサーを持つ作業車においては、位置センサーによって
アクチュエータの作動位置を検出しながら、操作指令に
対応する位置にアクチュエータが位置するように、アク
チュエータを作動操作するように構成したものがあり、
このような作業車の異常検出装置の一例として次のよう
なものがある。
【0003】アクチュエータの作動範囲は事前に認識で
きるので、アクチュエータが作動範囲の端部に達した際
の位置センサーの検出値も事前に認識できる。これによ
り、作動範囲の端部にまで作動するようにアクチュエー
タに操作指令を発した際に、作動範囲の端部にまでアク
チュエータが作動しているのが目視確認できるのに、位
置センサーから作動範囲の端部に対応する検出値が出力
されていない場合、位置センサーが正常であればこのよ
うな状態は生じないので、このような場合に位置センサ
ーに異常が発生していると判断される。
きるので、アクチュエータが作動範囲の端部に達した際
の位置センサーの検出値も事前に認識できる。これによ
り、作動範囲の端部にまで作動するようにアクチュエー
タに操作指令を発した際に、作動範囲の端部にまでアク
チュエータが作動しているのが目視確認できるのに、位
置センサーから作動範囲の端部に対応する検出値が出力
されていない場合、位置センサーが正常であればこのよ
うな状態は生じないので、このような場合に位置センサ
ーに異常が発生していると判断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような異常検出
装置では、アクチュエータを作動範囲の端部にまで操作
しない限り、位置センサーに異常が発生しているか否か
を判断できない。従って、位置センサーに異常が発生し
ていても、アクチュエータを作動範囲の端部の手前にま
でしか操作しない状態が続けば、位置センサーの異常を
発見できずに、位置センサーの誤った検出値に基づいて
アクチュエータの作動操作を行ってしまうことになる。
本発明は、位置センサーの検出値に基づいてアクチュエ
ータを作動操作するように構成した作業車において、ア
クチュエータを作動範囲の端部の手前にまでしか操作し
ていなくても、位置センサーの異常の有無が検出できる
ような異常検出装置を得ることを目的としている。
装置では、アクチュエータを作動範囲の端部にまで操作
しない限り、位置センサーに異常が発生しているか否か
を判断できない。従って、位置センサーに異常が発生し
ていても、アクチュエータを作動範囲の端部の手前にま
でしか操作しない状態が続けば、位置センサーの異常を
発見できずに、位置センサーの誤った検出値に基づいて
アクチュエータの作動操作を行ってしまうことになる。
本発明は、位置センサーの検出値に基づいてアクチュエ
ータを作動操作するように構成した作業車において、ア
クチュエータを作動範囲の端部の手前にまでしか操作し
ていなくても、位置センサーの異常の有無が検出できる
ような異常検出装置を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな作業車の異常検出装置において、次のように構成す
ることにある。つまり、位置センサーの検出値の変化率
を検出する変化率検出手段と、制御手段によるアクチュ
エータの通常の作動速度の上限に対応した検出値の変化
率を、位置センサーの検出値の変化率が越えると、位置
センサーの異常であると判断する異常検出手段とを備え
てある。
うな作業車の異常検出装置において、次のように構成す
ることにある。つまり、位置センサーの検出値の変化率
を検出する変化率検出手段と、制御手段によるアクチュ
エータの通常の作動速度の上限に対応した検出値の変化
率を、位置センサーの検出値の変化率が越えると、位置
センサーの異常であると判断する異常検出手段とを備え
てある。
【0006】
【作用】制御手段によってアクチュエータを作動操作す
る場合、アクチュエータの作動速度を無制限に高速側に
設定してアクチュエータを作動操作することはできない
ので、アクチュエータの通常の作動速度の上限を事前に
認識することができる。そして、アクチュエータの作動
位置を検出する位置センサーの検出値の変化率を求めれ
ば、アクチュエータの作動速度を検出することができ
る。
る場合、アクチュエータの作動速度を無制限に高速側に
設定してアクチュエータを作動操作することはできない
ので、アクチュエータの通常の作動速度の上限を事前に
認識することができる。そして、アクチュエータの作動
位置を検出する位置センサーの検出値の変化率を求めれ
ば、アクチュエータの作動速度を検出することができ
る。
【0007】従って、本発明のように構成するとアクチ
ュエータを作動範囲の端部の手前にまでしか操作しない
状態であっても、位置センサーの検出値の変化率がアク
チュエータの通常の作動速度に対応した検出値の変化率
を越えると、位置センサーが正常であればこのような状
態は生じないので、このような場合に位置センサーに異
常が発生していると判断される。
ュエータを作動範囲の端部の手前にまでしか操作しない
状態であっても、位置センサーの検出値の変化率がアク
チュエータの通常の作動速度に対応した検出値の変化率
を越えると、位置センサーが正常であればこのような状
態は生じないので、このような場合に位置センサーに異
常が発生していると判断される。
【0008】
【発明の効果】以上のように、位置センサーの検出値に
基づいてアクチュエータを作動操作するように構成した
作業車において、アクチュエータを作動範囲の端部の手
前にまでしか操作していなくても、位置センサーの異常
の有無が検出できるような異常検出装置を得ることがで
きるようになり、位置センサーの異常を発見できずに位
置センサーの誤った検出値に基づいて、アクチュエータ
の作動操作を行ってしまうことによる作業不良を未然に
防止することができた。
基づいてアクチュエータを作動操作するように構成した
作業車において、アクチュエータを作動範囲の端部の手
前にまでしか操作していなくても、位置センサーの異常
の有無が検出できるような異常検出装置を得ることがで
きるようになり、位置センサーの異常を発見できずに位
置センサーの誤った検出値に基づいて、アクチュエータ
の作動操作を行ってしまうことによる作業不良を未然に
防止することができた。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)図4は作業車の一例であるバックホウの全体側面
を示しており、ゴムクローラ型式の走行装置1にドーザ
20及び上部に旋回台2が支持され、旋回台2の前部に
バックホウ装置3(被駆動部に相当)が備えられてい
る。バックホウ装置3は油圧シリンダ11(アクチュエ
ータに相当)により揺動駆動されるブーム4、油圧シリ
ンダ12(アクチュエータに相当)により揺動駆動され
るアーム5、及び油圧シリンダ13(アクチュエータに
相当)により揺動駆動されるバケット6を備えて構成さ
れている。旋回台2の旋回駆動用として油圧モータ14
が備えられている。
する。 (1)図4は作業車の一例であるバックホウの全体側面
を示しており、ゴムクローラ型式の走行装置1にドーザ
20及び上部に旋回台2が支持され、旋回台2の前部に
バックホウ装置3(被駆動部に相当)が備えられてい
る。バックホウ装置3は油圧シリンダ11(アクチュエ
ータに相当)により揺動駆動されるブーム4、油圧シリ
ンダ12(アクチュエータに相当)により揺動駆動され
るアーム5、及び油圧シリンダ13(アクチュエータに
相当)により揺動駆動されるバケット6を備えて構成さ
れている。旋回台2の旋回駆動用として油圧モータ14
が備えられている。
【0010】バックホウ装置3のブーム4は図4に示す
ように、旋回台2に上下に揺動自在に連結された第1ブ
ーム部分4a、第1ブーム部分4aの前端の軸芯P1周
りに左右に揺動自在に連結された第2ブーム部分4b、
第2ブーム部分4bの前端の軸芯P2周りに左右に揺動
自在に連結された支持ブラケット4cで構成されてお
り、支持ブラケット4cにアーム5が連結されている。
第1ブーム部分4aと支持ブラケット4cに亘り連係リ
ンク8が架設されて平行四連リンクが構成されており、
油圧シリンダ7(アクチュエータに相当)により第2ブ
ーム部分4bを揺動操作することによって、アーム5及
びバケット6を平行に左右移動させる。
ように、旋回台2に上下に揺動自在に連結された第1ブ
ーム部分4a、第1ブーム部分4aの前端の軸芯P1周
りに左右に揺動自在に連結された第2ブーム部分4b、
第2ブーム部分4bの前端の軸芯P2周りに左右に揺動
自在に連結された支持ブラケット4cで構成されてお
り、支持ブラケット4cにアーム5が連結されている。
第1ブーム部分4aと支持ブラケット4cに亘り連係リ
ンク8が架設されて平行四連リンクが構成されており、
油圧シリンダ7(アクチュエータに相当)により第2ブ
ーム部分4bを揺動操作することによって、アーム5及
びバケット6を平行に左右移動させる。
【0011】図5に示すようにブーム4における第1ブ
ーム部分4aの油圧シリンダ11に対する制御弁21、
ブーム4における第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7
に対する制御弁25、アーム5の油圧シリンダ12に対
する制御弁22、バケット6の油圧シリンダ13に対す
る制御弁23、及び旋回台2の油圧モータ14に対する
制御弁24が備えられている。制御弁21〜25は3位
置切換式でパイロット操作型式であり、パイロット圧に
基づく開度調節により流量制御が可能である。各制御弁
21〜25に対して、開度操作用のパイロット圧を発生
する電磁比例減圧弁型式のパイロット弁31a,31
b,32a,32b,33a,33b,34a,34
b,35a,35bが設けられている。
ーム部分4aの油圧シリンダ11に対する制御弁21、
ブーム4における第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7
に対する制御弁25、アーム5の油圧シリンダ12に対
する制御弁22、バケット6の油圧シリンダ13に対す
る制御弁23、及び旋回台2の油圧モータ14に対する
制御弁24が備えられている。制御弁21〜25は3位
置切換式でパイロット操作型式であり、パイロット圧に
基づく開度調節により流量制御が可能である。各制御弁
21〜25に対して、開度操作用のパイロット圧を発生
する電磁比例減圧弁型式のパイロット弁31a,31
b,32a,32b,33a,33b,34a,34
b,35a,35bが設けられている。
【0012】この場合、図6に示すように後述する右及
び左操作レバー9,10、操作ペダル26の中立位置か
らの操作量に応じて制御装置19から出力されるパルス
信号を、トランジスタ42を介してパイロット弁31a
〜35aに送ることにより、パイロット弁31a〜35
aからのパイロット圧を変更操作するように構成してお
り、そのフィードバックとして後述するポテンショメー
タ36,37,38,39からの検出値を、制御装置1
9に直接に入力するように構成している。
び左操作レバー9,10、操作ペダル26の中立位置か
らの操作量に応じて制御装置19から出力されるパルス
信号を、トランジスタ42を介してパイロット弁31a
〜35aに送ることにより、パイロット弁31a〜35
aからのパイロット圧を変更操作するように構成してお
り、そのフィードバックとして後述するポテンショメー
タ36,37,38,39からの検出値を、制御装置1
9に直接に入力するように構成している。
【0013】図5及び図3に示すように、旋回台2に右
操作レバー9及び左操作レバー10が備えられている。
右及び左操作レバー9,10は前後左右に操作自在であ
り、右操作レバー9の前後方向の操作位置を検出するポ
テンショメータ15、左右方向の操作位置を検出するポ
テンショメータ16が備えられ、左操作レバー10の前
後方向の操作位置を検出するポテンショメータ17、左
右方向の操作位置を検出するポテンショメータ18が備
えられており、各ポテンショメータ15〜18からの操
作信号が制御装置19に入力されている。旋回台2の前
側下部に操作ペダル26が設けられ、操作ペダル26か
らの操作信号が制御装置19に入力されている。
操作レバー9及び左操作レバー10が備えられている。
右及び左操作レバー9,10は前後左右に操作自在であ
り、右操作レバー9の前後方向の操作位置を検出するポ
テンショメータ15、左右方向の操作位置を検出するポ
テンショメータ16が備えられ、左操作レバー10の前
後方向の操作位置を検出するポテンショメータ17、左
右方向の操作位置を検出するポテンショメータ18が備
えられており、各ポテンショメータ15〜18からの操
作信号が制御装置19に入力されている。旋回台2の前
側下部に操作ペダル26が設けられ、操作ペダル26か
らの操作信号が制御装置19に入力されている。
【0014】以上の構成により、右操作レバー9を前又
は後に操作するとこれに基づきパイロット弁31a,3
1bがパイロット圧を発生し、制御弁21が第1ブーム
部分4aの下降側又は上昇側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁33a,33bがパ
イロット圧を発生し、制御弁23がバケット6の排土側
又は掻き込み側に操作される。左操作レバー10を前又
は後に操作するとこれに基づきパイロット弁32a,3
2bがパイロット圧を発生し、制御弁22がアーム5の
上げ側又は掻き込み側に操作され、右又は左に操作する
とこれに基づきパイロット弁34a,34bがパイロッ
ト圧を発生し、制御弁24が右旋回側又は左旋回側に操
作される。操作ペダル26を右又は左に踏み分けるとこ
れに基づきパイロット弁35a,35bがパイロット圧
を発生し、制御弁25が第2ブーム部分4bの右又は左
揺動側に操作される。
は後に操作するとこれに基づきパイロット弁31a,3
1bがパイロット圧を発生し、制御弁21が第1ブーム
部分4aの下降側又は上昇側に操作され、右又は左に操
作するとこれに基づきパイロット弁33a,33bがパ
イロット圧を発生し、制御弁23がバケット6の排土側
又は掻き込み側に操作される。左操作レバー10を前又
は後に操作するとこれに基づきパイロット弁32a,3
2bがパイロット圧を発生し、制御弁22がアーム5の
上げ側又は掻き込み側に操作され、右又は左に操作する
とこれに基づきパイロット弁34a,34bがパイロッ
ト圧を発生し、制御弁24が右旋回側又は左旋回側に操
作される。操作ペダル26を右又は左に踏み分けるとこ
れに基づきパイロット弁35a,35bがパイロット圧
を発生し、制御弁25が第2ブーム部分4bの右又は左
揺動側に操作される。
【0015】以上の操作において、右及び左操作レバー
9,10用の各ポテンショメータ15〜18は右及び左
操作レバー9,10の操作方向だけではなく、その中立
位置からの操作量も検出している。これにより、右及び
左操作レバー9,10の操作量が大きい程、パイロット
弁31a〜34bのパイロット圧が大となり制御弁21
〜24が流量大側に操作される。つまり、右及び左操作
レバー9,10を大きく操作する程、油圧シリンダ11
〜13及び油圧モータ14が高速で作動するように構成
している。
9,10用の各ポテンショメータ15〜18は右及び左
操作レバー9,10の操作方向だけではなく、その中立
位置からの操作量も検出している。これにより、右及び
左操作レバー9,10の操作量が大きい程、パイロット
弁31a〜34bのパイロット圧が大となり制御弁21
〜24が流量大側に操作される。つまり、右及び左操作
レバー9,10を大きく操作する程、油圧シリンダ11
〜13及び油圧モータ14が高速で作動するように構成
している。
【0016】(2)次に、旋回台2の運転部27に対し
て設定される前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽
制面A3について説明する。図2及び図3に示すように
旋回台2において、右側にバックホウ装置3が配置さ
れ、左側に運転席28や右及び左操作レバー9,10等
で構成された運転部27が配置されている。図2,3,
4に示すように旋回台2の左右中央に、バックホウ装置
3と運転部27とを仕切る窓付きの仕切り壁29が設け
られており、仕切り壁29の上端に旋回台2の外側に沿
った半円形状の屋根部30が固定されている。
て設定される前第1及び前第2牽制面A1,A2、横牽
制面A3について説明する。図2及び図3に示すように
旋回台2において、右側にバックホウ装置3が配置さ
れ、左側に運転席28や右及び左操作レバー9,10等
で構成された運転部27が配置されている。図2,3,
4に示すように旋回台2の左右中央に、バックホウ装置
3と運転部27とを仕切る窓付きの仕切り壁29が設け
られており、仕切り壁29の上端に旋回台2の外側に沿
った半円形状の屋根部30が固定されている。
【0017】図4及び図5に示すように、旋回台2に対
する第1ブーム部分4a(ブーム4)の上下角度を検出
するポテンショメータ36(位置センサーに相当)、第
1ブーム部分4aに対する第2ブーム部分4bの左右角
度を検出するポテンショメータ37(位置センサーに相
当)、支持ブラケット4cに対するアーム5の前後角度
を検出するポテンショメータ38(位置センサーに相
当)、及びアーム5に対するバケット6の前後角度を検
出するポテンショメータ39(位置センサーに相当)が
設けられており、各ポテンショメータ36〜39の検出
値が制御装置19に入力されている。
する第1ブーム部分4a(ブーム4)の上下角度を検出
するポテンショメータ36(位置センサーに相当)、第
1ブーム部分4aに対する第2ブーム部分4bの左右角
度を検出するポテンショメータ37(位置センサーに相
当)、支持ブラケット4cに対するアーム5の前後角度
を検出するポテンショメータ38(位置センサーに相
当)、及びアーム5に対するバケット6の前後角度を検
出するポテンショメータ39(位置センサーに相当)が
設けられており、各ポテンショメータ36〜39の検出
値が制御装置19に入力されている。
【0018】図1,2,3に示すように、旋回台2から
上方の所定位置Dから上側の範囲において、仕切り壁2
9の前縁29aから所定距離だけ前方に離れて所定の左
右幅を持つ前第1牽制面A1が空間に設定され、屋根部
30の前縁30aから所定距離だけ前方に離れて所定の
上下幅を持つ前第2牽制面A2が、前第1牽制面A1に
連なって空間に設定されている。所定位置Dから上方の
範囲において、前第1及び前第2牽制面A1,A2から
所定距離だけ外方に離れた面が設定されて、この空間の
面と前第1及び前第2牽制面A1,A2との間が、前第
1牽制領域B1及び前第2牽制領域B2として設定され
ている。
上方の所定位置Dから上側の範囲において、仕切り壁2
9の前縁29aから所定距離だけ前方に離れて所定の左
右幅を持つ前第1牽制面A1が空間に設定され、屋根部
30の前縁30aから所定距離だけ前方に離れて所定の
上下幅を持つ前第2牽制面A2が、前第1牽制面A1に
連なって空間に設定されている。所定位置Dから上方の
範囲において、前第1及び前第2牽制面A1,A2から
所定距離だけ外方に離れた面が設定されて、この空間の
面と前第1及び前第2牽制面A1,A2との間が、前第
1牽制領域B1及び前第2牽制領域B2として設定され
ている。
【0019】図3及び図2に示すように、前第1牽制面
A1のバックホウ装置3側の端部から後方に亘り、仕切
り壁29から図3の紙面右方に所定距離だけ離れた平面
状の横牽制面A3が空間に設定されている。横牽制面A
3から所定距離だけ図3の紙面右方に離れた面が設定さ
れて、この空間の面と横牽制面A3との間が、横牽制領
域B3として設定されている。以上のような前第1及び
前第2牽制面A1,A2、前第1及び前第2牽制領域B
1,B2、横牽制面A3及び横牽制領域B3は、旋回台
2の空間に対して設定されているものであり、旋回台2
が旋回するのに伴い旋回台2と一緒に移動して行く。
A1のバックホウ装置3側の端部から後方に亘り、仕切
り壁29から図3の紙面右方に所定距離だけ離れた平面
状の横牽制面A3が空間に設定されている。横牽制面A
3から所定距離だけ図3の紙面右方に離れた面が設定さ
れて、この空間の面と横牽制面A3との間が、横牽制領
域B3として設定されている。以上のような前第1及び
前第2牽制面A1,A2、前第1及び前第2牽制領域B
1,B2、横牽制面A3及び横牽制領域B3は、旋回台
2の空間に対して設定されているものであり、旋回台2
が旋回するのに伴い旋回台2と一緒に移動して行く。
【0020】(3)次に、図1及び図2の所定位置Dに
ついて説明する。図1に示すように、バケット6が仕切
り壁29の前縁29aの前方に位置するように、油圧シ
リンダ7によって第2ブーム部分4bを操作して、アー
ム5を作動範囲の端部にまで掻き込み側に操作し、バケ
ット6を排土側に操作してバケット6の先端とアーム5
とが一直線状になるように操作した状態(アーム5から
バケット6の先端までが最も長くなる状態)において、
第1ブーム部分4aを上昇側に操作すると、バケット6
の先端は軌跡C上を移動していく。
ついて説明する。図1に示すように、バケット6が仕切
り壁29の前縁29aの前方に位置するように、油圧シ
リンダ7によって第2ブーム部分4bを操作して、アー
ム5を作動範囲の端部にまで掻き込み側に操作し、バケ
ット6を排土側に操作してバケット6の先端とアーム5
とが一直線状になるように操作した状態(アーム5から
バケット6の先端までが最も長くなる状態)において、
第1ブーム部分4aを上昇側に操作すると、バケット6
の先端は軌跡C上を移動していく。
【0021】この場合、前述の状態で第1ブーム部分4
aを上昇側に操作した際にバケット6の先端が、仕切り
壁29の前縁29aに最も接近する位置が所定位置Dと
なるのであり、所定位置Dを越えて第1ブーム部分4a
を上昇側に操作するとバケット6の先端が仕切り壁29
の前縁29aに接触する。逆に、前述の状態で所定位置
Dから第1ブーム部分4aを下降側に操作して行って
も、バケット6の先端は仕切り壁29の前縁29a及び
旋回台2に接触することはない。
aを上昇側に操作した際にバケット6の先端が、仕切り
壁29の前縁29aに最も接近する位置が所定位置Dと
なるのであり、所定位置Dを越えて第1ブーム部分4a
を上昇側に操作するとバケット6の先端が仕切り壁29
の前縁29aに接触する。逆に、前述の状態で所定位置
Dから第1ブーム部分4aを下降側に操作して行って
も、バケット6の先端は仕切り壁29の前縁29a及び
旋回台2に接触することはない。
【0022】(4)次に、前第1及び前第2牽制面A
1,A2、前第1及び前第2牽制領域B1,B2に対す
るバックホウ装置3の制御について説明する。制御装置
19においては、ポテンショメータ36〜39の検出値
による第1ブーム部分4aの上下角度、第2ブーム部分
4bの左右角度、アーム5及びバケット6の前後角度
と、第1ブーム部分4a、第2ブーム部分4b、アーム
5及びバケット6の各長さとにより、バケット6の先端
の位置を常時検出しており、ポテンショメータ36〜3
9の検出値を微分処理することにより、バケット6の先
端の移動方向及び移動速度を検出している。
1,A2、前第1及び前第2牽制領域B1,B2に対す
るバックホウ装置3の制御について説明する。制御装置
19においては、ポテンショメータ36〜39の検出値
による第1ブーム部分4aの上下角度、第2ブーム部分
4bの左右角度、アーム5及びバケット6の前後角度
と、第1ブーム部分4a、第2ブーム部分4b、アーム
5及びバケット6の各長さとにより、バケット6の先端
の位置を常時検出しており、ポテンショメータ36〜3
9の検出値を微分処理することにより、バケット6の先
端の移動方向及び移動速度を検出している。
【0023】バケット6の先端が仕切り壁29及び屋根
部30の前縁29a,30aの前方に位置している状態
において、バケット6の先端が図1,2,3の前第1及
び前第2牽制領域B1,B2に入り込むと、右及び左操
作レバー9,10、操作ペダル26の操作に関係なく、
油圧シリンダ7,11,12,13の作動速度が減速操
作される。この場合、バケット6の先端が前第1及び前
第2牽制領域B1,B2内において、前第1及び前第2
牽制面A1,A2に接近するほど、油圧シリンダ7,1
1,12,13が大きく減速操作される。逆に前第1及
び前第2牽制領域B1,B2内において、バケット6の
先端が前第1及び前第2牽制面A1,A2から離れる方
向に第1ブーム部分4a等が操作された場合には、前述
の減速操作とは逆に油圧シリンダ7,11,12,13
の作動速度が増速操作されて行き、前第1及び前第2牽
制領域B1,B2から出たときに元の作動速度に戻る。
部30の前縁29a,30aの前方に位置している状態
において、バケット6の先端が図1,2,3の前第1及
び前第2牽制領域B1,B2に入り込むと、右及び左操
作レバー9,10、操作ペダル26の操作に関係なく、
油圧シリンダ7,11,12,13の作動速度が減速操
作される。この場合、バケット6の先端が前第1及び前
第2牽制領域B1,B2内において、前第1及び前第2
牽制面A1,A2に接近するほど、油圧シリンダ7,1
1,12,13が大きく減速操作される。逆に前第1及
び前第2牽制領域B1,B2内において、バケット6の
先端が前第1及び前第2牽制面A1,A2から離れる方
向に第1ブーム部分4a等が操作された場合には、前述
の減速操作とは逆に油圧シリンダ7,11,12,13
の作動速度が増速操作されて行き、前第1及び前第2牽
制領域B1,B2から出たときに元の作動速度に戻る。
【0024】そして、バケット6の先端が前第1牽制面
A1又は前第2牽制面A2に達したとする。この場合、
アーム5を掻き込み側に操作しても第1ブーム部分4a
を上昇側に操作しても、又、第2ブーム部分4bを左側
(運転部27側)に操作しても、バケット6の先端が前
第1又は前第2牽制面A1,B1を越えて運転部27側
に入り込んでくる。
A1又は前第2牽制面A2に達したとする。この場合、
アーム5を掻き込み側に操作しても第1ブーム部分4a
を上昇側に操作しても、又、第2ブーム部分4bを左側
(運転部27側)に操作しても、バケット6の先端が前
第1又は前第2牽制面A1,B1を越えて運転部27側
に入り込んでくる。
【0025】これにより、バケット6の先端が前第1又
は前第2牽制面A1,A2に達した状態で、左操作レバ
ー10でアーム5を掻き込み側に操作、右操作レバー9
で第1ブーム部分4aを上昇側に操作、バケット6の先
端を前第1又は前第2牽制面A1,A2の入り込み側に
操作ペダル26で第2ブーム部分4bを左側に操作、又
はバケット6の先端の前第1又は前第2牽制面A1,A
2の入り込み側に右操作レバー9でバケット6を揺動操
作しようとしても、パイロット弁31a〜33b,35
a,35bのパイロット圧が消えて制御弁21,22,
23,25により、油圧シリンダ7,11,12,13
が停止操作される(以上、制御手段に相当)。逆にバケ
ット6の先端が前第1又は前第2牽制面A1,A2に達
した状態で、アーム5の上げ側への操作、第1ブーム部
分4aの下降側への操作、バケット6の先端の前第1又
は前第2牽制面A1,A2から離れる側への操作、及び
第2ブーム部分4bの右側への操作は、バケット6の先
端が前第1又は前第2牽制面A1,A2から離れる方向
の操作なので、これらの操作は支障なく行える。
は前第2牽制面A1,A2に達した状態で、左操作レバ
ー10でアーム5を掻き込み側に操作、右操作レバー9
で第1ブーム部分4aを上昇側に操作、バケット6の先
端を前第1又は前第2牽制面A1,A2の入り込み側に
操作ペダル26で第2ブーム部分4bを左側に操作、又
はバケット6の先端の前第1又は前第2牽制面A1,A
2の入り込み側に右操作レバー9でバケット6を揺動操
作しようとしても、パイロット弁31a〜33b,35
a,35bのパイロット圧が消えて制御弁21,22,
23,25により、油圧シリンダ7,11,12,13
が停止操作される(以上、制御手段に相当)。逆にバケ
ット6の先端が前第1又は前第2牽制面A1,A2に達
した状態で、アーム5の上げ側への操作、第1ブーム部
分4aの下降側への操作、バケット6の先端の前第1又
は前第2牽制面A1,A2から離れる側への操作、及び
第2ブーム部分4bの右側への操作は、バケット6の先
端が前第1又は前第2牽制面A1,A2から離れる方向
の操作なので、これらの操作は支障なく行える。
【0026】バケット6の先端が仕切り壁29の前縁2
9aの前方に位置している状態において、油圧シリンダ
7により第2ブーム部分4bを、第1ブーム部分4aの
軸芯P1周りに左側(運転部27側)に操作した場合、
バケット6の先端が前第1牽制面A1に触れなければ、
第2ブーム部分4bを左側(運転部27側)に操作して
いける。これは、前第1牽制面A1の運転部27側の横
側はバケット6の先端が接触するようなものが何も無い
空間であるからである。そして、前第1牽制面A1の下
端付近(所定位置D付近)において、第2ブーム部分4
bを左側(運転部27側)に操作した場合、バケット6
の先端が図2及び図3に示す運転部27のガードフレー
ム40(仕切り壁29の前縁29aの中程と旋回台2と
に亘って接続されている)、走行装置1用の操作レバー
41等に接触することがないように、ガードフレーム4
0及び操作レバー41の位置が設定されている。
9aの前方に位置している状態において、油圧シリンダ
7により第2ブーム部分4bを、第1ブーム部分4aの
軸芯P1周りに左側(運転部27側)に操作した場合、
バケット6の先端が前第1牽制面A1に触れなければ、
第2ブーム部分4bを左側(運転部27側)に操作して
いける。これは、前第1牽制面A1の運転部27側の横
側はバケット6の先端が接触するようなものが何も無い
空間であるからである。そして、前第1牽制面A1の下
端付近(所定位置D付近)において、第2ブーム部分4
bを左側(運転部27側)に操作した場合、バケット6
の先端が図2及び図3に示す運転部27のガードフレー
ム40(仕切り壁29の前縁29aの中程と旋回台2と
に亘って接続されている)、走行装置1用の操作レバー
41等に接触することがないように、ガードフレーム4
0及び操作レバー41の位置が設定されている。
【0027】(5)次に、図1に示すようにバケット6
の先端が所定位置Dから下側に位置している状態では、
前述のようにバケット6を仕切り壁29の前縁29aの
前方に位置させた状態において、第1ブーム部分4aを
上下に操作した際にバケット6の先端は軌跡C上を移動
していくので、バケット6の先端が仕切り壁29の前縁
29a及び旋回台2に接触することはない。
の先端が所定位置Dから下側に位置している状態では、
前述のようにバケット6を仕切り壁29の前縁29aの
前方に位置させた状態において、第1ブーム部分4aを
上下に操作した際にバケット6の先端は軌跡C上を移動
していくので、バケット6の先端が仕切り壁29の前縁
29a及び旋回台2に接触することはない。
【0028】そして、バケット6の先端が所定位置Dか
ら下側に位置し軌跡C上に位置している状態において、
油圧シリンダ7により第2ブーム部分4bを左右に操作
しても、バケット6の先端が旋回台2や、運転部27の
ガードフレーム40、走行装置1用の操作レバー41等
に接触することはない。以上のように、所定位置Dから
下側の位置ではバックホウ装置3をどのように操作して
も、バケット6の先端が旋回台2等に接触することがな
いように、バケット6の先端の移動軌跡が設定されてい
るので、図1及び図2に示すような前第1及び前第2牽
制面A1,A2、前第1及び前第2牽制領域B1,B2
等は設定されていない。
ら下側に位置し軌跡C上に位置している状態において、
油圧シリンダ7により第2ブーム部分4bを左右に操作
しても、バケット6の先端が旋回台2や、運転部27の
ガードフレーム40、走行装置1用の操作レバー41等
に接触することはない。以上のように、所定位置Dから
下側の位置ではバックホウ装置3をどのように操作して
も、バケット6の先端が旋回台2等に接触することがな
いように、バケット6の先端の移動軌跡が設定されてい
るので、図1及び図2に示すような前第1及び前第2牽
制面A1,A2、前第1及び前第2牽制領域B1,B2
等は設定されていない。
【0029】(6)次に、横牽制面A3及び横牽制領域
B3に対するバックホウ装置3の制御について説明す
る。制御装置19では前述と同様に、ポテンショメータ
36〜39の検出値による第1ブーム部分4aの上下角
度、第2ブーム部分4bの左右角度、アーム5及びバケ
ット6の前後角度と、第1ブーム部分4a、第2ブーム
部分4b、アーム5及びバケット6の各長さとにより、
バケット6の左横側面の位置を常時検出しており、ポテ
ンショメータ36〜39の検出値を微分処理することに
よって、バケット6の左横側面の移動方向及び移動速度
を検出している。
B3に対するバックホウ装置3の制御について説明す
る。制御装置19では前述と同様に、ポテンショメータ
36〜39の検出値による第1ブーム部分4aの上下角
度、第2ブーム部分4bの左右角度、アーム5及びバケ
ット6の前後角度と、第1ブーム部分4a、第2ブーム
部分4b、アーム5及びバケット6の各長さとにより、
バケット6の左横側面の位置を常時検出しており、ポテ
ンショメータ36〜39の検出値を微分処理することに
よって、バケット6の左横側面の移動方向及び移動速度
を検出している。
【0030】図2及び図3に示すようにバケット6を運
転部27の右横に位置させている場合において、油圧シ
リンダ7により第2ブーム部分4bを運転部27側に操
作して、バケット6の左横側面が横牽制領域B3に入り
込むと、パイロット弁35a,35bが操作されて操作
ペダル26の操作に関係なく、第2ブーム部分4bの油
圧シリンダ7の作動速度が減速操作される。この場合、
バケット6の左横側面が横牽制領域B3に入り込んで横
牽制面A3に接近するほど大きく減速操作される。
転部27の右横に位置させている場合において、油圧シ
リンダ7により第2ブーム部分4bを運転部27側に操
作して、バケット6の左横側面が横牽制領域B3に入り
込むと、パイロット弁35a,35bが操作されて操作
ペダル26の操作に関係なく、第2ブーム部分4bの油
圧シリンダ7の作動速度が減速操作される。この場合、
バケット6の左横側面が横牽制領域B3に入り込んで横
牽制面A3に接近するほど大きく減速操作される。
【0031】逆に、バケット6の左横側面が横牽制面A
3から離れる方向に第2ブーム部分4bが操作された場
合には、前述の減速操作とは逆に横牽制領域B3内で第
2ブーム部分4bの油圧シリンダ7の作動速度が増速操
作されて行き、横牽制領域B3から出たときに元の作動
速度に戻る。そして、バケット6の左横側面が横牽制面
A3に達してこれから少しでも横牽制面A3を越えて運
転部27側に操作されようとした場合には、パイロット
弁35a,35bのパイロット圧が消えて、制御弁25
により第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7が停止操作
される(以上、制御手段に相当)。
3から離れる方向に第2ブーム部分4bが操作された場
合には、前述の減速操作とは逆に横牽制領域B3内で第
2ブーム部分4bの油圧シリンダ7の作動速度が増速操
作されて行き、横牽制領域B3から出たときに元の作動
速度に戻る。そして、バケット6の左横側面が横牽制面
A3に達してこれから少しでも横牽制面A3を越えて運
転部27側に操作されようとした場合には、パイロット
弁35a,35bのパイロット圧が消えて、制御弁25
により第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7が停止操作
される(以上、制御手段に相当)。
【0032】(7)次に、油圧シリンダ7,11,1
2,13用のポテンショメータ36,37,38,39
の異常検出装置(制御装置19内に設置)について、ブ
ーム4(第1ブーム部分4a)の油圧シリンダ11のポ
テンショメータ36を代表させて説明する。図7に示す
ように、作業者が右操作レバー9を前又は後に操作して
(ステップS1)、油圧シリンダ11の伸縮操作(ブー
ム4の上昇側及び下降側への操作)を行ったとする。こ
の場合、油圧シリンダ11用のリリーフ弁(図示せず)
が開かなければ、この油圧シリンダ11の作動位置は作
動範囲の途中であると判断できるので(ステップS
2)、このときのポテンショメータ36の検出値の変化
率Eが検出される(ステップS3)(変化率検出手段に
相当)。
2,13用のポテンショメータ36,37,38,39
の異常検出装置(制御装置19内に設置)について、ブ
ーム4(第1ブーム部分4a)の油圧シリンダ11のポ
テンショメータ36を代表させて説明する。図7に示す
ように、作業者が右操作レバー9を前又は後に操作して
(ステップS1)、油圧シリンダ11の伸縮操作(ブー
ム4の上昇側及び下降側への操作)を行ったとする。こ
の場合、油圧シリンダ11用のリリーフ弁(図示せず)
が開かなければ、この油圧シリンダ11の作動位置は作
動範囲の途中であると判断できるので(ステップS
2)、このときのポテンショメータ36の検出値の変化
率Eが検出される(ステップS3)(変化率検出手段に
相当)。
【0033】通常の状態における油圧シリンダ11の作
動速度の上限は決まっているので、この作動速度の上限
に対応したポテンショメータ36の検出値の変化率も、
上限変化率E1として事前に認識されている。従って、
ポテンショメータ36が正常であれば、ポテンショメー
タ36の検出値の変化率Eは常時、上限変化率E1以下
であることになる。これにより、前述のようにポテンシ
ョメータ36の検出値の変化率Eが検出されると、この
変化率Eと上限変化率E1とが比較されて(ステップS
4)、変化率Eが上限変化率E1に等しいかこれよりも
小さければ、ポテンショメータ36は正常であると判断
できる。逆に変化率Eが上限変化率E1よりも大きけれ
ば、ポテンショメータ36に異常が発生したと判断され
る(ステップS6)(異常検出手段に相当)。
動速度の上限は決まっているので、この作動速度の上限
に対応したポテンショメータ36の検出値の変化率も、
上限変化率E1として事前に認識されている。従って、
ポテンショメータ36が正常であれば、ポテンショメー
タ36の検出値の変化率Eは常時、上限変化率E1以下
であることになる。これにより、前述のようにポテンシ
ョメータ36の検出値の変化率Eが検出されると、この
変化率Eと上限変化率E1とが比較されて(ステップS
4)、変化率Eが上限変化率E1に等しいかこれよりも
小さければ、ポテンショメータ36は正常であると判断
できる。逆に変化率Eが上限変化率E1よりも大きけれ
ば、ポテンショメータ36に異常が発生したと判断され
る(ステップS6)(異常検出手段に相当)。
【0034】ポテンショメータ36に異常が発生してい
るのに、この異常により変化率Eが小さなものとなって
しまった場合、ステップS4においてポテンショメータ
36の異常は検出できないが、このような場合は以下の
ようにしてポテンショメータ36の異常を検出する。図
7に示すように作業者が右操作レバー9を前に操作して
(ステップS1)、油圧シリンダ11を収縮操作(ブー
ム4の下降側への操作)を行ったとする。この場合、油
圧シリンダ11用のリリーフ弁(図示せず)が開くと、
油圧シリンダ11の作動位置が作動範囲の端部に達した
と判断できる(ステップS2)。
るのに、この異常により変化率Eが小さなものとなって
しまった場合、ステップS4においてポテンショメータ
36の異常は検出できないが、このような場合は以下の
ようにしてポテンショメータ36の異常を検出する。図
7に示すように作業者が右操作レバー9を前に操作して
(ステップS1)、油圧シリンダ11を収縮操作(ブー
ム4の下降側への操作)を行ったとする。この場合、油
圧シリンダ11用のリリーフ弁(図示せず)が開くと、
油圧シリンダ11の作動位置が作動範囲の端部に達した
と判断できる(ステップS2)。
【0035】通常の状態において、油圧シリンダ11の
作動位置が作動範囲の端部に達した際のポテンショメー
タ36の検出値は、設定値として事前に認識されてい
る。従って、ポテンショメータ36が正常であれば、油
圧シリンダ11の作動位置が作動範囲の端部に達した
際、ポテンショメータ36の検出値は設定値に略等しい
ものとなる。これによって、油圧シリンダ11用のリリ
ーフ弁(図示せず)が開いて、油圧シリンダ11の作動
位置が作動範囲の端部に達したと判断された場合、ポテ
ンショメータ36の検出値と設定値とが比較されて(ス
テップS5)、検出値と設定値とが略等しければ、ポテ
ンショメータ36は正常であると判断される。逆に検出
値が設定値から大側又は小側に外れていれば、ポテンシ
ョメータ36に異常が発生したと判断される(ステップ
S6)。以上のようにして行われる異常の検出は、他の
油圧シリンダ7,12,13のポテンショメータ37,
38,39においても同様に行われる。
作動位置が作動範囲の端部に達した際のポテンショメー
タ36の検出値は、設定値として事前に認識されてい
る。従って、ポテンショメータ36が正常であれば、油
圧シリンダ11の作動位置が作動範囲の端部に達した
際、ポテンショメータ36の検出値は設定値に略等しい
ものとなる。これによって、油圧シリンダ11用のリリ
ーフ弁(図示せず)が開いて、油圧シリンダ11の作動
位置が作動範囲の端部に達したと判断された場合、ポテ
ンショメータ36の検出値と設定値とが比較されて(ス
テップS5)、検出値と設定値とが略等しければ、ポテ
ンショメータ36は正常であると判断される。逆に検出
値が設定値から大側又は小側に外れていれば、ポテンシ
ョメータ36に異常が発生したと判断される(ステップ
S6)。以上のようにして行われる異常の検出は、他の
油圧シリンダ7,12,13のポテンショメータ37,
38,39においても同様に行われる。
【0036】〔別実施例〕前述の実施例では、第1ブー
ム部分4aの上下角度等をポテンショメータ36,3
7,38,39で検出することにより、油圧シリンダ
7,11,12,13の作動位置を検出するように構成
しているが、直線作動式のポテンショメータを油圧シリ
ンダ7,11,12,13に直接に取り付けて、油圧シ
リンダ7,11,12,13の作動位置を検出するよう
に構成してもよい。
ム部分4aの上下角度等をポテンショメータ36,3
7,38,39で検出することにより、油圧シリンダ
7,11,12,13の作動位置を検出するように構成
しているが、直線作動式のポテンショメータを油圧シリ
ンダ7,11,12,13に直接に取り付けて、油圧シ
リンダ7,11,12,13の作動位置を検出するよう
に構成してもよい。
【0037】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】前第1及び前第2牽制面、前第1及び前第2牽
制領域を示すバックホウの概略側面図
制領域を示すバックホウの概略側面図
【図2】前第1及び前第2牽制面、前第1及び前第2牽
制領域、横牽制面及び横牽制領域を示すバックホウの概
略正面図
制領域、横牽制面及び横牽制領域を示すバックホウの概
略正面図
【図3】前第1及び前第1牽制領域、横牽制面及び横牽
制領域を示すバックホウの概略平面図
制領域を示すバックホウの概略平面図
【図4】バックホウの全体側面図
【図5】バックホウ装置用の各油圧シリンダ、制御弁、
パイロット弁、右及び左操作レバー等の関係を示す図
パイロット弁、右及び左操作レバー等の関係を示す図
【図6】一つのパイロット弁の操作系の回路図
【図7】異常検出装置内での異常検出の流れを示す図
3 被駆動部 7,11,12,13 アクチュエータ 36,37,38,39 位置センサー E,E1 変化率
Claims (1)
- 【請求項1】 機体に備えられた被駆動部(3)を駆動
操作するアクチュエータ(7),(11),(12),
(13)と、前記アクチュエータ(7),(11),
(12),(13)の作動位置を検出する位置センサー
(36),(37),(38),(39)とを備えて、
前記位置センサー(36),(37),(38),(3
9)の検出値に基づいて前記アクチュエータ(7),
(11),(12),(13)を作動操作する制御手段
とを備えた作業車の異常検出装置であって、 前記位置センサー(36),(37),(38),(3
9)の検出値の変化率(E)を検出する変化率検出手段
と、前記制御手段による前記アクチュエータ(7),
(11),(12),(13)の通常の作動速度の上限
に対応した前記検出値の変化率(E1)を、前記位置セ
ンサー(36),(37),(38),(39)の検出
値の変化率(E)が越えると、前記位置センサー(3
6),(37),(38),(39)の異常であると判
断する異常検出手段とを備えてある作業車の異常検出装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6214441A JP2977725B2 (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 作業車の異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6214441A JP2977725B2 (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 作業車の異常検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0874295A true JPH0874295A (ja) | 1996-03-19 |
JP2977725B2 JP2977725B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=16655832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6214441A Expired - Fee Related JP2977725B2 (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 作業車の異常検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2977725B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010229663A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Komatsu Ltd | 作業車両におけるセンサの故障原因判断方法 |
JP2018028212A (ja) * | 2016-08-18 | 2018-02-22 | 株式会社神戸製鋼所 | 建設機械 |
-
1994
- 1994-09-08 JP JP6214441A patent/JP2977725B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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