JPH0873452A - 新規抗生物質 - Google Patents

新規抗生物質

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JPH0873452A
JPH0873452A JP17193995A JP17193995A JPH0873452A JP H0873452 A JPH0873452 A JP H0873452A JP 17193995 A JP17193995 A JP 17193995A JP 17193995 A JP17193995 A JP 17193995A JP H0873452 A JPH0873452 A JP H0873452A
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JP
Japan
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antibiotic
compound
penicillium
culture
medium
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JP17193995A
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English (en)
Inventor
Seiichi Sato
誠一 佐藤
Toshiyuki Kameyama
俊之 亀山
Riyuusuke Nakagawa
隆祐 中川
Toshihiko Yoshimura
敏彦 吉村
Ryosuke Fudo
亮介 不藤
Yumiko Sairenji
弓子 西連寺
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Ajinomoto Co Inc
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Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 ペニシリウム(Penicillium)属に属する抗
生物質F390生産菌を培地に培養し、その培養物から
下記式に示す抗生物質F390およびF390Bを採取
することを特徴とする抗生物質F390の製造方法、お
よび抗生物質F390またはF390Bを有効成分とし
て含む抗腫瘍剤。 (式中Rは水素またはAcのいずれかを表す。) 【効果】 上記の抗生物質F390またはF390Bは
抗腫瘍剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規抗生物質、その製
造方法およびそれを有効成分として含む抗腫瘍剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、抗腫瘍抗生物質としてアントラサ
イクリン類、マイトマイシン類などの化合物などが報告
されている。キサントン骨格を有する抗腫瘍化合物は、
天然界、特に植物界より単離され、数多く報告されてい
るが(J. Pharm. Sci. 62,483〜485(1973)、Phyt
ochemistry 27,2795〜2800(1988)、Phytochemistry
34,1413〜1420(1993))いずれも高い抗腫瘍効果が
あるとは言いがたい。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、新規抗生物
質並びにその製造方法を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、上記抗生物質を有効成分として含む抗腫
瘍剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意努力
した結果、ペニシリウム・エスピー(Penicillium s
p.)が生産する2種類のキサントン骨格を有する抗生
物質が新規化合物であり、これらが高い抗腫瘍活性を有
することを見いだし、本発明を完成するに至った。すな
わち、本発明は、下記式(1)で表される化合物を提供
するものである。
【0005】
【化2】
【0006】(式中Rは水素またはAcのいずれかを表
す。) 上記化合物の内、Rが水素である化合物をF390、R
がAcである化合物をF390Bと命名した。なお、F
390BはF390の副産物として単離された。
【0007】また、本発明は、ペニシリウム(Penicill
ium)属に属する抗生物質F390生産菌を培養し、そ
の培養物から抗生物質F390を採取することを特徴と
する、抗生物質F390の製造方法を提供するものであ
る。さらに、本発明は、抗生物質F390またはF39
0Bを有効成分として含む抗腫瘍剤を提供するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の抗生物質F390および
F390Bを生産する微生物は、ペニシリウム(Penici
llium)属に属する抗生物質F390の生産能を有する
菌種である。その一例として、下記に詳述するペニシリ
ウム・エスピー・AJ117292(Penicillium s
p.AJ117292)(以下、「AJ117292株」と称す
る)を挙げることができる。また、AJ117292株
の自然的および人工的変異株を使用しても良い。
【0009】上記AJ117292株は、神奈川県にて
採取された土壌より分離された土壌糸状菌であり、工業
技術院生命工学工業技術研究所に平成6年7月6日付け
で寄託され、その微生物受託番号は、FERM P−1
4419である。
【0010】AJ17292株は、次の菌学的性質を有
する。 (1)各種培地に於ける生育形態 麦芽エキス寒天培地上(25℃)での生育は、14日間
で42mmである。コロニー表面はビロード状で、灰緑
色を呈し、裏面は黄色がかった灰緑色である。培地中へ
の色素の浸出や液的の生成は認められない。ツアペック
寒天培地上(25℃)での生育は良好で、14日間で6
3mmである。コロニー表面はビロード状で、中心部が
やや黄色味を帯びた白色である。裏面は淡黄色でやがて
黄褐色となる。培地中への色素の浸出は見られないが、
淡黄色の液的の生成が認められる。バレイショ・ブドウ
糖寒天培地(25℃)での生育は、14日間で61mm
であり、コロニー表面はビロード状で中央部が白くなっ
た灰緑色を呈し、裏面は黄褐色である。色素や液滴の形
成は認められない。 (2)形態的性状 麦芽エキス寒天培地上で、分生子柄
は気中菌糸から発達し比較的短く(30〜50μmx
2.0μm)、無色。通常、分生子柄の先端に2〜4本
の一次分枝(メトレ)がみられ、その上に3〜5本のフ
ィアライドを輪生し、その先端に多数の分生子を連鎖状
に形成する。メトレは2.0x8.0〜10μm。フィ
アライドは1.5〜2.0x6.0〜8.0μmでペン
先状で先が細い。分生子は淡緑色で、亜球形、単胞で粗
面(1.8〜2.2μm)。また上記培地のいずれでも
完全世代は認められない。生育温度は10〜37℃で、
至適温度は25〜28℃である。また生育pHは3〜1
0で4〜8が至適である。以上の菌学的性質から本菌
は、ザ ジーナス ペニシリウム(The genus Penici
llium;1979、Academic press,J I.Pitt 著)に従
い、不完全菌亜門、不完全糸状菌綱、ペニシリウム(Pe
nicillium)属に属することが明らかとなり、本菌株を
ペニシリウム エスピーAJ117292(Penicilliu
m sp.AJ117292)株と命名した。
【0011】上記のペニシリウム(Penicillium)属に
属する抗生物質F390生産菌を培養し、その培養物か
ら抗生物質F390およびF390Bを採取することに
より、本発明の抗生物質F390およびF390Bを製
造することができる。
【0012】F390生産菌は常法に従って培養するこ
とができ、培養の形態は、液体培養でも固体培養でもよ
い。工業的に有利に培養するためには、前記抗生物質生
産菌の菌懸濁液または培養液を培地に接種し、通気攪拌
培養をおこなえばよい。培地の栄養源としては特に限定
されることはないが、微生物の培養に通常用いられる炭
素源、窒素源、その他を培地に含有させることができ
る。炭素源としては、デンプン、デキストリン、グリセ
リン、グルコース、スクロース、ガラクトース、イノシ
トール、マンニトールなどが、また、窒素源としては、
ペプトン、大豆紛、肉エキス、米糠、麸、尿素、コーン
スティープリカー、アンモニウム塩、硝酸塩、その他の
有機または無機の窒素化合物が用いられる。その他、無
機塩、微量栄養源等を適宜添加してもよい。
【0013】なお、醗酵中の発泡を抑制するため、消泡
剤等を適宜添加することができる。培養温度、培養時間
等の培養条件は使用する菌の発育に適し、しかもF39
0またはF390Bの生産が最高となるような条件が選
ばれる。例えば、培地のpHは4〜9が適当であり、5
〜8が好ましく、培養温度は15〜35℃が適当であ
り、20〜28℃が好ましい。攪拌速度は、200〜4
00rpmが適当であり、300〜350rpmが好ま
しく、通気量は1/20〜1/1v/v・minが適当
であり、1/4〜1/2v/v・minが好ましく、ま
た、培養時間は、24〜168時間が適当であり、72
〜120時間が好ましい。しかし、これらの培養組成
物、培地のpH、培養温度、攪拌速度、通気量、培養時
間等の培養条件は使用する菌株の種類や、外部の条件な
どに応じて、所望の結果が得られるように適宜調節され
るべきであることはいうまでもない。
【0014】上記のような培養物から、代謝産物を採取
するのに通常使用される手段を適宜利用してF390お
よびF390Bを採取することができる。たとえば、F
390またはF390Bと培養物中に含まれる他の物質
との溶解度の差を利用する手段、イオン結合力の差を利
用する手段、吸着親和力の差を利用する手段、分子量の
差を利用する手段のいずれもを、それぞれ単独で、また
は適宜組み合わせて、あるいは反復して使用することが
できる。具体的には、F390およびF390Bの培養
液体および菌体の抽出液をゲル濾過クロマトグラフィ
ー、吸着クロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー
等を組み合わせて、精製するとF390、F390Bお
よびその他の活性成分を含む画分が得られる。この画分
を減圧濃縮して得られる固形物をさらに高速液体クロマ
トグラフィーに付して、展開して精製し、活性のある主
な分画を溶媒より晶析することによりF390の結晶が
得られる。
【0015】上記のようにして得られたF390の理化
学的性質は以下の通りである。 分子量 : 302(C1614) 融点 : 124−126℃ 旋光度 : [α]D-463゜(c 0.28,CHCl3) 赤外吸収スペクトル(CHCl3): ν(cm-1)3600,1740,16
40,1600,1580 紫外線吸収スペクトル(日立 U-3210 detector、MeO
H): λmax (ε)339.6(11500) (MeOH) 1H−NMR(400MHz、CHCl3-d1) δ: 2.26(3H,s),3.
63(3H,s),4.67(1H,d,J=5.4Hz),6.32(1H,brs),6.37-6.39
(3H,m),7.33(1H,d,J=6.8Hz),12.11(1H,brs) 13C−NMR(100MHz、CHCl3-d1) δ: 22.6(q),53.
4(q),65.2(d),82.9(s),105.6(s),108.3(d),111.4(d),12
6.4(d),127.1(s),131.7(d)x2,151.0(s),158.0(s),162.8
(s),168.8(s),182.8(s) HR−FABMS: 実測値 303.0894 計算値 303.0869 溶解性 : ジメチルスルホキシド、メタノール、クロ
ロホルム、酢酸エチルに易溶、ヘキサン、水に難溶。 呈色反応: 塩化第二鉄反応陽性 物質の色: 黄褐色 上記の理化学的性質から、抗生物質F390は以下の式
(2)で表される新規化合物であることが明らかとなっ
た。
【0016】
【化3】
【0017】一方、F390を単離した際のシリカゲル
カラムクロマトグラフィーのクロロフォルム溶出画分を
逆相カラムクロマトグラフィーに付し、アセトニトリル
水溶液画分を分取後、ODS HPLC分取し、濃縮することに
より下記式(3)で示されるF390の誘導体F390
Bが得られる。
【0018】F390Bの理化学的性質は以下の通りで
ある。 分子量 : 344(C18H16O7) 紫外線吸収スペクトル(日立 U-3210 detector、MeO
H): λmax 338nm (MeOH) 溶解性 : ジメチルスルホキシド、メタノール、クロ
ロホルム、酢酸エチルに易溶、ヘキサン、水に難溶。 呈色反応: 塩化第二鉄反応陽性 物質の色: 黄色 1H-NMR(600MHz,CDCl3) δ: 2.05(3H,s),2.29(3H,
s),3.68(3H,s),5.94(1H,d,J=5.4Hz),6.30(1H,brs),6.32
-6.38(1H,m),6.40(1H,brs),6.43-6.47(1H,m),7.35(1H,
d,J=6.8Hz),12.15(1H,brs); FABMS : m/z345(M+H)+ 上記の理化学的性質から、抗生物質F390Bは以下の
式(3)で表される新規化合物であることが明らかとな
った。
【0019】
【化4】
【0020】本発明の抗生物質F390およびF390
Bは抗腫瘍剤として有用であるが、これまで知られてい
る抗腫瘍効果のあるキサントン骨格を持つ化合物に比
べ、腫瘍細胞に対する細胞毒性が高いことが判明した。
【0021】本発明の抗生物質F390およびF390
Bを有効成分として含む抗腫瘍剤は、経口および非経口
投与のいずれの投与経路でも使用可能であり、経口投与
する場合は、軟・硬カプセル剤または錠剤、顆粒剤、細
粒剤、散剤等の剤型で投与することができ、また、非経
口投与する場合は、水溶性懸濁液、油性製剤などの皮下
あるいは静脈注射剤、点滴剤、座薬、塗布薬、軟膏のよ
うな剤型で投与することができる。
【0022】本発明の有効成分である抗生物質F390
およびF390Bを製剤化するために、界面活性剤、賦
形剤、滑沢剤、佐剤および医薬的に許容できる皮膜形成
物質、コーティング助剤等を適宜使用することができ
る。例えば、界面活性剤としては、アルコール、エステ
ル類、硫酸化脂肪アルコール類等を挙げることができ
る。また、賦形剤としては、ショ糖、乳糖、デンプン、
結晶セルロース、マンニット、軽質無水珪酸、アルミン
酸マグネシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム、合
成珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリ
ウム、リン酸水素カルシウム、カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム等を挙げることができる。滑沢剤として
は、ステアリン酸マグネシウム、タルク、硬化油等を挙
げることができ、懸濁剤や湿潤剤のごとき佐剤として
は、ココナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、乳
酸カルシウム、ベニバナ油、大豆リン脂質等を挙げるこ
とができる。皮膜形成物質としては、セルロースや糖類
等の炭水化物誘導体として、酢酸フタル酸セルロース、
また、アクリル酸系共重合体、二塩基酸モルエステル類
等のポリビニル誘導体としてアクリル酸メチル・メタク
リル酸共重合体、メタアクリル酸メチル・メタクリル酸
共重合体が挙げられる。コーティング助剤としては、フ
タル酸エステル類等の可塑剤を挙げることができる。上
記の成分の他に、甘味料、香料、着色料、保存料等を添
加してもよい。
【0023】また、投与量は対象となる腫瘍の種類によ
るが、腫瘍を有効に治療するのに十分な量であればよ
く、一般に静脈内投与の場合一日当り0.001mg/K
g体重〜100mg/Kg体重、経口投与の場合0.01
mg/Kg体重〜1g/Kg体重である。
【0024】以下に本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではな
い。
【0025】
【実施例】
[製造例1] AJ117292株からのF390の製造 種菌としてペニシリウム・エスピー・AJ117292
(Penicillium sp.AJ117292)を用いた。該菌株の一
白金耳を500ml容三角フラスコ中の生産培地(生産
培地組成;麦芽エキス(ディフコ)20g/l、オート
ミール粉末10g/ml、ペプトン10g/ml、グル
コース10g/ml、可溶性デンプン10g/l(pH
6.0))100mlへ接種し、25℃、旋回振とう
(180rpm)で4日間培養した。
【0026】該培養液10本にそれぞれ200mlのア
セトンを加えて、5℃で2日間抽出した。ついで、遠心
および濾過によって、菌体を除去した濾液(2L)を減
圧濃縮し、アセトンを留去した。残渣に酢酸エチル80
0mlを添加し抽出した。酢酸エチル層を脱水後、減圧
下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
Cl3−EtOAc)に付し、CHCl3−EtOAc
(95:5)溶出画分を分取した。本画分を減圧下濃縮
後、再び、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
Cl3−EtOAc)に付し、98:2の画分を分取し
た。本画分を減圧下濃縮後、セファデックスLH−20
カラムクロマトグラフィ−(CHCl3−MeOH=
1:1)に付し活性画分を分取後減圧下濃縮し、エーテ
ル/ヘキサンより結晶化を行って600mgのF390
を得た。
【0027】[製造例2] F390Bの製造 製造例1においてF390を単離した際のシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーのクロロホルム溶出画分を逆相
カラムクロマトグラフィーに付し50%CH3CN水溶液画分を
分取後、ODS HPLC分取(50%CH3CN)してF390Bを0.3m
g得た。
【0028】[試験例]F390誘導体の抗腫瘍活性を
MTT法により測定した。 (A)ヒト大腸癌HCT−15細胞に対する抗腫瘍作用 RPMI 1640培地(SIGMA社製)、10%牛
胎児血清、100unit/mlペニシリンおよび10
0μg/mlストレプトマイシンの組成からなる培地
(培地A)に5x104細胞/mlに調製したHCT−
15細胞を50μlずつ96穴マイクロタイタープレー
トの各穴に分注した。該プレートを炭酸ガス細胞培養器
内で、37℃、20時間培養後、これに培地Aにより適
宜希釈したF390、F390B、誘導体1および誘導
体2を50μlずつを加え、炭酸ガス細胞培養器内で、
37℃、72時間培養した。これにMTT溶液(5mg
/mlダルベッコPBS(−))を10μlずつ加え、
37℃で4時間炭酸ガス細胞培養器内で培養した。つい
で0.01N塩酸/20%SDSを50μlずつ加えて
生じた結晶を溶解した後、マイクロプレートリーダーに
より570nmの吸光度を測定した。無処理細胞と既知
濃度の検体で処理した細胞の吸光度を比較することによ
り、細胞の増殖を50%阻害する検体濃度(IC50)を
算出した。その結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】(B)ヒト白血病K562細胞に対する抗
腫瘍作用 前記の培地Aで8x104細胞/mlに調製したK56
2細胞を50μlずつ96穴マイクロタイタープレート
の各穴に分注した。これに培地Aにより適宜希釈したF
390、F390Bを50μlずつを加え、以下前記の
HCT−15細胞の場合と同様にしてIC50を算出し
た。その結果を表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明により、新規抗生物質F390お
よびF390Bならびにその製造方法が提供された。前
記抗生物質F390およびF390Bは高い抗腫瘍活性
を有するので、抗腫瘍剤として有用である。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】抗生物質F390のMeOH溶液中での紫外線
吸収スペクトルを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 敏彦 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 不藤 亮介 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 西連寺 弓子 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で表される化合物。 【化1】 (式中Rは水素またはAcのいずれかを表す。)
  2. 【請求項2】 Rが水素である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 ペニシリウム(Penicillium)属に属す
    る抗生物質F390生産菌を培地に培養し、その培養物
    から請求項2記載の化合物を採取することを特徴とす
    る、請求項2記載の化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の化合物いずれかを有効成
    分として含む抗腫瘍剤。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の化合物を有効成分として
    含む抗腫瘍剤。
JP17193995A 1994-07-07 1995-07-07 新規抗生物質 Pending JPH0873452A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110922377A (zh) * 2018-12-04 2020-03-27 福州大学 源于草酸青霉iso-Penicillixanthone A及在黑色素瘤方面的应用
CN110922381A (zh) * 2018-12-04 2020-03-27 福州大学 源于草酸青霉的iso-Penicillixanthone A及在食管癌方面的应用

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CN110922377A (zh) * 2018-12-04 2020-03-27 福州大学 源于草酸青霉iso-Penicillixanthone A及在黑色素瘤方面的应用
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