JPH087302A - 光学系支持装置 - Google Patents

光学系支持装置

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JPH087302A
JPH087302A JP13043394A JP13043394A JPH087302A JP H087302 A JPH087302 A JP H087302A JP 13043394 A JP13043394 A JP 13043394A JP 13043394 A JP13043394 A JP 13043394A JP H087302 A JPH087302 A JP H087302A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学系支持装置を大型かつ複雑にすることな
くダンピング効果を向上する。 【構成】 板バネ43aを板バネ43bに対し、x方向
にずらして保持部材42及び固定部材44に固定する。
対物レンズ41が保持された保持部材42をz方向に移
動させると、板バネ43a及び43bの延在方向に対し
て垂直な方向で近接する部分の振動の振幅及び/又は位
相がずれ、この間に介在したダンピング材50の変形量
は振幅及び/又は振動が同一である場合に比べて大きく
なり、光学系支持装置のダンピング効果を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクのような情
報記録媒体の光学的情報記録及び/又は再生装置に用い
られ、情報記録媒体面に光スポットを投射する対物レン
ズなどの光学素子を支持する光学系支持装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光学的情報記録及び/又は再生装置で
は、情報記録媒体面の振れや傾きに追従して光学素子す
なわち光学系支持装置を上下駆動する必要がある。した
がって従来の光学系支持装置では、光学素子を保持する
保持部材を、複数のワイヤバネなどの支持部材によって
変位自在に支持し、電磁コイルを用いてフォーカス方向
及びトラッキング方向で駆動制御している。しかしなが
ら、このような駆動系では上下左右の二次元方向に光学
素子が駆動されて2次の振動系を構成するために、安定
な駆動制御を行うためには1次以上の共振を有効に抑制
する必要がある。
【0003】支持部材に発生する共振を抑制する光学系
支持装置が数多く提案されている。例えば、特開昭58-1
82142 号に記載された光学系支持装置では図15に示す
ように、対物レンズ1のトラッキング方向に対する支持
部材として、2枚の金属バネ2a,2b及び3a,3b
の間にシリコン樹脂層4a及び4b並びに粘性ゴム層5
a及び5bを介在させた板バネ6a及び6bを用いたい
わゆる拘束型のダンピングによって光学系支持装置の共
振を抑制している。
【0004】また、特開昭59-124042 号に記載された光
学系支持装置では図16に示すように、一方の板バネ1
1aの長さを他方の板バネ11bに比べて長く形成し、
これによって共振周波数をずらして共振ピーク量を小さ
くしている。
【0005】また、特開平5-46999 号に記載された光学
系支持装置では図17に示すように、ワイヤ21a,
b,c及びdの上側2本と下側2本を、有効長が等しく
なるようにこれらの一端の固定位置に違いを設け、これ
らのワイヤ21a,b,c及びdにより対物レンズ22
を保持する保持部材23を支持している(図においてワ
イヤ21a及び21bはワイヤ21c及び21dの後ろ
側に存在する)。
【0006】また、特開平2-232824号に記載された光学
系支持装置では図18に示すように、レンズホルダ31
とベース32との間、レンズホルダ31とワイヤ33と
の間、ベース32とワイヤ33との間の少なくとも1ヵ
所以上にゲル状のダンピング材34を充填保持すること
によりダンピングを行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図15の
光学系支持装置はいわゆる拘束型のダンピングであり、
それ以上の効果を得ることができない。
【0008】また、図16の光学系支持装置では、これ
ら2枚の板バネ間の相互関係については考慮されていな
い。
【0009】また、図17の光学系支持装置はダンピン
グに関しては何ら考慮されていない。
【0010】また、図15に示す光学系支持装置では、
シリコンゴム、ブチルゴム等のゴムを加硫等によって硬
化させた状態でダンピング材を使用しているので、型等
を用いて自由に形状を変形することができるが、図18
の光学系支持装置のようにゲル状のダンピング材を用い
る場合には、これらのダンピング材を充填保持する部材
が必要となり、装置全体が大型かつ複雑となる。
【0011】本発明の目的は、光学系支持装置を大型か
つ複雑にすることなくダンピング効果を向上することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の光学系支
持装置は、光学素子と、この光学素子を保持する保持部
材と、この保持部材に一端がそれぞれ固定され、かつ、
少なくとも1方向に移動可能なように前記保持部材を支
持する少なくとも2枚の支持部材と、これら少なくとも
2枚の支持部材の他端をそれぞれ固定した固定部材とを
具える光学系支持装置において、前記少なくとも2枚の
支持部材の振動の振幅及び/又は位相をずらすように構
成し、前記少なくとも2枚の支持部材の間にダンピング
材を介在させたことを特徴とするものである。
【0013】本発明の第2の光学系支持装置は、光学素
子と、この光学素子を保持する保持部材と、この保持部
材に一端がそれぞれ固定され、かつ、少なくとも1方向
に移動可能なように前記保持部材を支持する少なくとも
2枚の支持部材と、これら少なくとも2枚の支持部材の
他端をそれぞれ固定した固定部材とを具える光学系支持
装置において、前記少なくとも2枚の支持部材の延在方
向に互いにずらして前記少なくとも2枚の支持部材の一
端を前記保持部材にそれぞれ固定し、前記少なくとも2
枚の支持部材の間にダンピング材を介在させたことを特
徴とするものである。
【0014】本発明の第3の光学系支持装置は、光学素
子と、この光学素子を保持する保持部材と、この保持部
材に一端がそれぞれ固定され、かつ、少なくとも1方向
に移動可能なように前記保持部材を支持する少なくとも
2枚の支持部材と、これら少なくとも2枚の支持部材の
他端をそれぞれ固定した固定部材とを具える光学系支持
装置において、前記少なくとも2枚の支持部材の延在方
向の位置の少なくとも一部で剛性が異なるように構成
し、前記少なくとも2枚の支持部材の間にダンピング材
を介在させたことを特徴とするものである。
【0015】本発明の第4の光学系支持装置は、光学素
子と、この光学素子を保持する保持部材と、この保持部
材に一端がそれぞれ固定され、かつ、少なくとも1方向
に移動可能なように前記保持部材を支持する少なくとも
2枚の支持部材と、これら少なくとも2枚の支持部材の
他端をそれぞれ固定した固定部材とを具える光学系支持
装置において、前記少なくとも2枚の支持部材の対向す
る表面上で、この延在方向で異なる位置に突起をそれぞ
れ形成し、これらの突起の間にダンピング材を介在させ
たことを特徴とするものである。
【0016】本発明の第5の光学系支持装置は、光学素
子と、この光学素子を保持する保持部材と、この保持部
材に一端がそれぞれ固定され、かつ、少なくとも1方向
に移動可能なように前記保持部材を支持する少なくとも
2枚の支持部材と、これら少なくとも2枚の支持部材の
他端をそれぞれ固定した固定部材とを具える光学系支持
装置において、前記少なくとも2枚の支持部材の振動の
振幅及び/又は位相がずれる部分の少なくとも一部にお
いて前記少なくとも2枚の支持部材の間をダンピング材
によって結合したことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】本発明の第1の光学系支持装置では、少なくと
も1方向に移動可能なように保持部材を支持する少なく
とも2枚の支持部材の振動の振幅及び/又は位相をずら
すように構成し、これらの支持部材の間にダンピング材
を介在させている。したがって光学素子が保持された保
持部材を移動可能な1方向に移動させた場合、これらの
支持部材の振動の振幅及び/又は位相がずれるために、
この間に介在したダンピング材の変形量は振幅及び/又
は位相が同一である場合に比べて大きくなり、光学系支
持装置のダンピング効果を向上する。また、ダンピング
材を2枚の支持部材の間に介在させているためにダンピ
ング材を充填保持する部材が必要でなく、装置全体を大
型かつ複雑とすることなく有効にダンピングが行われ
る。
【0018】本発明の第2の光学系支持装置では、少な
くとも1方向に移動可能なように保持部材を支持し、こ
れらの支持部材の延在方向に互いにずらしてこれらの支
持部材の一端を保持部材にそれぞれ固定し、これらの支
持部材の間にダンピング材を介在させている。したがっ
て、光学素子が保持された保持部材を移動可能な1方向
に移動させた場合、これらの支持部材の振動の振幅及び
/又は位相がずれるために、この間に介在したダンピン
グ材の変形量は振幅及び位相が同一である場合に比べて
大きくなり、光学系支持装置のダンピング効果を向上す
る。また、ダンピング材をこれらの支持部材の間に介在
させているためにダンピング材を充填保持する部材が必
要でなく、装置全体を大型かつ複雑とすることなく有効
にダンピングが行われる。
【0019】本発明の第3の光学系支持装置では、少な
くとも1方向に移動可能なように保持部材を支持する少
なくとも2枚の支持部材の延在方向の位置の少なくとも
一部で剛性が異なるように構成し、これらの支持部材の
間にダンピング材を介在させている。したがって、光学
素子が保持された保持部材を移動可能な1方向に移動さ
せた場合、これらの支持部材の振動の振幅及び/又は位
相がずれるために、この間に介在したダンピング材の変
形量は振幅及び位相が同一である場合に比べて大きくな
り、光学系支持装置のダンピング効果を向上する。ま
た、ダンピング材をこれらの支持部材の間に介在させて
いるためにダンピング材を充填保持する部材が必要でな
く、装置全体を大型かつ複雑とすることなく有効にダン
ピングが行われる。
【0020】本発明の第4の光学系支持装置では、少な
くとも1方向に移動可能なように保持部材を支持する少
なくとも2枚の支持部材の対向する表面上で、この延在
方向で異なる位置に突起をそれぞれ形成し、これらの突
起の間にダンピング材を介在させている。したがって光
学素子が保持された保持部材が移動可能な1方向に移動
した場合、突起を形成した部分付近の振動の振幅及び/
又は位相がずれるために、この間に介在したダンピング
材の変形量は振動及び位相が同一である場合に比べて大
きくなり、光学系支持装置のダンピング効果を向上す
る。また、ダンピング材をこれらの突起の間に介在させ
ているためにダンピング材を充填保持する部材が必要で
なく、装置全体を大型かつ複雑とすることなく有効にダ
ンピングが行われる。
【0021】本発明の第5の光学系支持装置では、少な
くとも1方向に移動可能なように保持部材を支持する少
なくとも2枚の支持部材の延在方向の異なる位置同士を
ダンピング材によって連結している。したがって、光学
素子が保持された保持部材が移動可能な1方向に移動し
た場合、これら少なくとも2枚の支持部材の近接する間
の振幅及び/又は位相が異なるために、この間に介在し
たダンピング材の変形量は振幅及び位相が同一である場
合に比べて大きくなり、光学系支持装置のダンピング効
果を向上する。また、ダンピング材を2枚の支持部材の
間に介在させているためにダンピング材を充填保持する
部材が必要でなく、装置全体を大型かつ複雑とすること
なく有効にダンピングが行われる。
【0022】
【実施例】本発明の光学系支持装置の実施例を図面を参
照して詳細に説明する。なお、図面においてトラッキン
グ方向をx方向、タンジェンシャル方向をy方向、フォ
ーカス方向をz方向とする。図1は本発明の光学系支持
装置の第1実施例の斜視図であり、図2は本発明の光学
系支持装置の第1実施例の断面図である。この光学系支
持装置は対物レンズ41をフォーカス方向のみに支持駆
動し、この対物レンズ41が中央に固着された保持部材
42と、この保持部材42に一端がそれぞれ固定され、
かつ、z方向に移動可能なように保持部材42を支持す
る2枚の板バネ43a及び43bと、これら2枚の板バ
ネ43a及び43bの他端をそれぞれ固定した固定部材
44とを具える。
【0023】保持部材42のx方向の側面に、空芯状の
フォーカスコイル45a及び45bを固着する。対物レ
ンズ41の直下に反射ミラー46を配置するとともに、
フォーカスコイル45a及び45bに対向してマグネッ
ト47a及び47bを配置する。このマグネット47a
及び47bは、z方向の2辺で磁極が向かい合うように
2個の磁石の表面を2極着磁したものから成る。また、
このマグネット47a及び47bのフォーカスコイル4
5a及び45b側と反対側の側面にヨーク48a及び4
8bをそれぞれ固着する。
【0024】2枚の板バネ43a及び43bは同一部材
を使用する。また、2枚の板バネ43a及び43bはト
ラッキング方向に延在する。板バネ43a及び43b
を、ステンレス、ベリリウム銅などの金属製の長方形形
状とし、一端を保持部材42に、他端を固定部材44に
それぞれインサート成形する。板バネ43a及び43b
は、光学系支持装置を有する記録/再生ディスク(図示
せず)の半径方向を向いており、固定部材44はこの記
録/再生ディスクの中心側を向いている。固定部材44
と、反射ミラー46と、ヨーク48a及び48bとをキ
ャリッジ49にそれぞれ固着する。
【0025】板バネ43aを板バネ43bに対し、y方
向にずれδだけずらして保持部材42及び固定部材44
に固定する。本例ではずれδを0.5mm〜3mm程度
とする。板バネ43bの保持部材42側の固定端が対物
レンズ41の下側に入り込む位置に存在するようにす
る。板バネ43a及び43bが保持部材42と固定部材
44との間に有効に存在する有効長la 及びlb を等し
くする。本例では有効長la 及びlb をそれぞれ10m
m程度とする。板バネ43aと板バネ43bとの間の間
隔dを、ダンピング材50が表面張力などにより保持さ
れる間隔になるように狭くする。本例では間隔dを0.
3mm〜2mm程度とする。
【0026】板バネ43aには孔51が形成されてお
り、この孔51からダンピング材50をディスペンサを
用いて、板バネ43aと板バネ43bとの間に注入す
る。本例ではダンピング材50をUV硬化のシリコンゲ
ルとし、板バネ43a及び43bの間の全面にダンピン
グ材50が接触するようにする。UV光をx方向から照
射し、注入されたダンピング材50を硬化させる。UV
光をx方向から照射することは、間に遮蔽物が存在しな
いため有利である。
【0027】上記記録/再生ディスク使用時には、半導
体レーザ(図示せず)から出射したレーザ光が反射ミラ
ー46の反射面52で反射され、対物レンズ41を経て
光ディスク(図示せず)に照射される。この反射光は、
対物レンズ41を経て反射面52を透過し、受光素子
(図示せず)で受光される。
【0028】本例の動作を説明する。図3(a)は従来
の光学系支持装置の動作を説明するための図であり、
(b)は本発明の光学系支持装置の第1実施例の動作を
説明するための図であり、(c)は光学系支持装置の板
バネの1次の横振動の振動モードを示す図であり、
(d)は光学系支持装置の板バネの2次の横振動の振動
モードを示す図である。ただし図3(a),(b)は共
に板バネの1次の横振動モードについて示している。
【0029】図3(a)に示すように、y方向における
板バネの端部の位置が同一である従来の光学系支持装置
では、保持部材44が正のz方向に移動すると板バネ4
3a及び43bもそれに伴って変形するが、板バネ43
aと板バネ43bとの間の間隔すなわちz方向に平行な
方向で対向する部分の間の間隔は変化しない。したがっ
てこの際の板バネ43aと板バネ43bとの間の距離
d′は光学系支持装置の静止時の距離dに等しい。
【0030】図3(b)に示すように、y方向における
板バネの端部の位置が異なる本発明の光学系支持装置の
第1実施例では、保持部材44が正のz方向に移動する
と板バネ43a及び43bもそれに伴って変形し、板バ
ネ43aと板バネ43bとの間の間隔が変化する。した
がってこの際の板バネ43aと板バネ43bとの間の距
離d′は、光学系支持装置の静止時の距離dに比べて大
きくなる(d′>d)。保持部材44が負のz方向に移
動すると逆にd′<dとなる。したがって、ダンピング
材50の変形量も従来の光学系支持装置に比べて大きく
なり、ダンピング効果がより向上する。
【0031】次に、対物レンズ41(図1)がz方向に
移動した場合すなわち板バネ43a及び43b(図1)
の1次の横振動の振動モードについて図3(c)で更に
説明する。図3(c)に示すように、板バネ43aの中
央部ではy方向にδずれた部分では振幅がΔd異なる。
板バネ43aと43bはx方向にδずれているので、こ
のΔdが板バネ43aと板バネ43bのz方向に平行な
方向で対向する部分の振幅差となる。したがって、従来
の光学系支持装置に比べてダンピング材50(図1及び
図2)の変形量が、この振幅差Δdだけ大きくなり、ダ
ンピング効果がより向上する。
【0032】板バネ43a及び43bの2次の横振動モ
ードについて説明する。この場合図3(d)に示すよう
に、δで示した振動の両端では振動の位相が逆になる。
すなわち、z方向で平行な方向で対向する部分の位相が
互いに逆になる部分がある。したがって、2枚の板バネ
43a及び43bのz方向で平行な方向で対向する部分
における振動の振幅又は位相が異なるために、この間に
存在するダンピング材50(図1及び図2)の変形量が
従来の光学系支持装置に比べて大きくなり、ダンピング
効果がより向上する。
【0033】図3(c)及び(d)においてz方向すな
わち横振動の1次及び2次の振動モードのみについて説
明したが、横振動の3次以上の振動モード及びy方向す
なわち縦振動の振動モードについても、2枚の板バネの
振動の振幅及び/又は位相がずれるので、ダンピングの
効果がより向上する。また、x軸及びy軸回りのねじれ
の振動についても同様である。
【0034】本例によれば、保持部材がz方向に移動し
た場合、2枚の板バネの近接する部分の振動の振幅及び
/又は位相がずれるために、この間に介在したダンピン
グ材の変形量は振幅及び/又は位相が同一である場合に
比べて大きくなり、光学系支持装置のダンピング効果を
向上する。また、2枚の板バネの間にダンピング材を充
填しているので、固定部材などにダンピング材を充填保
持する部材が必要でなくなり、装置全体を大型かつ複雑
にすることなく有効にダンピングを行える。また、板バ
ネ間の間隔が狭い場合には板バネそれぞれに対して充填
部を設けることは難しいが、本例のように板バネの間に
ダンピング材を充填する場合はダンピング材を保持しや
すいので好適である。更に板バネにダンピング材の注入
用の孔を形成したので、板バネの間隔が狭い場合にも容
易にダンピング材を板バネ間に注入できる。
【0035】また本例では、板バネ間の全面にダンピン
グ材が接触するようにしているので、ダンピング効果が
より向上する。また、同一部材の板バネを使用できるた
めに製造コストを低減でき、かつ、金属バネ間にブチル
ゴムなどを介在させた3層構造のバネを更に2枚平行に
並べたものを用いて平行バネ支持をしている装置に比べ
てバネの枚数が少ないため、製造コストをさらに低減す
ることができる。また、下側の板バネを対物レンズの下
側に入り込む位置に存在するようにしているので、板バ
ネを延在方向に互いにずらして配置しても板バネの延在
方向で装置の寸法が大きくなることがない。
【0036】本例においてダンピング材としては、2枚
の板バネの間に保持され、ダンピング効果を有するもの
を使用し、例えば熱硬化のシリコンゲル、UV硬化のア
クリル系ゲル、シリカ粉入りのシリコンオイルコンパラ
ンドなどのシリコンオイル、グリス、ブチルなどのゴム
系の接着材等を用いる。また、加硫硬化のブチルゴムや
シリコンゴム等を用いることもできる。
【0037】また、2枚の板バネの有効長や厚さを変え
るなどして共振周波数を変えることにより、ダンピング
効果がさらに向上することができる。
【0038】また本例では板バネの材質を金属とした
が、ポリイミドなどのプラスチックフィルム、プラスチ
ック成形した支持バネ等を用いることもできる。また、
ダンピング材に接する板バネの表面をエッチングなどで
表面処理することによりダンピング材の保持力が上が
り、ダンピング効果も向上する。
【0039】本例では板バネに形成された孔からダンピ
ング材を注入したが、板バネの間からダンピング材を注
入してもよい。
【0040】図4は本発明の光学系支持装置の第2実施
例の斜視図であり、図5は本発明の光学系支持装置の第
2実施例の上面図である。この光学系支持装置は対物レ
ンズ61をフォーカス方向及びトラッキング方向に支持
駆動し、この対物レンズ61が中央に固着された保持部
材62と、この保持部材62に一端がそれぞれ固定さ
れ、かつ、x及びz方向に移動可能なように保持部材6
2を支持する4枚の板バネ63a,63b,63c及び
63dと、これら4枚の板バネ63a,63b,63c
及び63dの他端をそれぞれ固定した固定部材64とを
具える。
【0041】保持部材62のx方向の側面に空芯状のフ
ォーカスコイル65a及び65bを、y方向の側面に空
芯状のトラッキングコイル65c及び65dをそれぞれ
固着する。本例では、トラッキングコイル65c及び6
5dのz軸に平行な1辺66a及び66bをマグネット
67a及び67bの上側の磁極面端に対して配置する。
トラッキングコイル65c及び65dを保持部材62の
対角にそれぞれ設け、トラッキングコイル65c及び6
5dに発生する駆動中心が、対物レンズ61、保持部材
62、フォーカスコイル65a及び65b並びにトラッ
キングコイル65c及び65dを含む可動部の重心と一
致するようにしている。また、このマグネット67a及
び67bのフォーカスコイル65a及び65b側と反対
側の側面に、ヨーク68a及び68bをそれぞれ固着す
る。
【0042】本例においては、板バネ63a及び63c
を板バネ63b及び63dに対し、y方向にずらして保
持部材62及び固定部材64に固定する。他の構成は第
1実施例とほぼ同様である。
【0043】本例の動作を説明する。マグネット67a
の磁極面から発生した磁束の一部は、トラッキングコイ
ル65cの一辺66aを通過してヨーク68aの折り曲
げ部分69aに向かい、またヨーク68bの折り曲げ部
69bから発生した磁束の一部は、トラッキングコイル
65dの一辺66bを通過してマグネット67bの磁極
面に向かう。このために、一辺66a及び66bにはy
方向に磁界が発生する。トラッキングコイル65c及び
65dに電流を流すと、x方向に力が発生し、支持部材
62はx方向にも駆動される。他の動作は第1実施例と
同様である。
【0044】本例によれば、トラッキング方向に支持駆
動する光学系支持装置に対しても本発明の光学系支持装
置を適用することができる。
【0045】図6は本発明の光学系支持装置の第3実施
例の板バネ部分の斜視図であり、図7は本発明の光学系
支持装置の第3実施例の断面図である。本例では板バネ
71a及び71bに、楕円形状の開口72a,73a及
び72b,73bを、これらの固定端付近に形成してい
る。開口72a及び73bは、開口73a及び72bに
比べて板バネ71a及び71bの中心寄りに位置する。
板バネ71a及び71bを同一形状とし、一方の板バネ
をx方向で逆にして組み付け、板バネ71aの保持部材
74側の端部から開口72aの中心までの距離を板バネ
71bの固定部材75側の端部から開口73bの中心ま
での距離に等しくし、かつ、板バネ71aの固定部材7
5側の端部から開口73aの中心までの距離を板バネ7
1bの保持部材74側の端部から開口72bの中心まで
の距離に等しくする。板バネ71aと板バネ71bとの
間にダンピング材76を充填し、保持部材74側の固定
端から開口72aの中心までの距離、保持部材74側の
固定端から開口72bの中心までの距離、固定部材75
側の固定端から開口73aの中心までの距離、固定部材
75側の固定端から開口73bの中心までの距離をそれ
ぞれl1 ,l2 ,l2 ,l1 (l1 >l2 )とする。
【0046】本例の動作を説明する。図8は、本発明の
光学系支持装置の第3実施例の動作を説明するための図
である。板バネ71a及び71bに開口72a,73a
及び72b,73bが存在すると、この部分の剛性が低
くなるため、対物レンズ77をz方向に移動させるとこ
の部分が撓みやすくなる。したがって図8に示すように
板バネ71aと板バネ71bとの間の間隔d″は、対物
レンズ77を正のz方向に駆動させる場合、すなわち板
バネ71a,71bの1次の横振動の振動モードでは静
止時の間隔dに比べて大きくなり、負のz方向に駆動さ
せる場合には静止時の間隔dに比べて小さくなる。すな
わち、駆動時には板バネ71aと板バネ71bとの間の
中間部で間隔変化が発生する。このように板バネ71a
及び71bの一部の剛性を変えることにより、2枚の板
バネ71a及び71bの近接し対向した部分の振動の振
幅及び/又は位相をずらすことができ、中間部に存在す
るダンピング材76の変形量が従来の光学系支持装置に
比べて大きくなり、ダンピング効果がより向上する。他
の動作は第1実施例とほぼ同様である。
【0047】本例によれば第1実施例と同様に、保持部
材がz方向に移動すなわち板バネがz方向に振動した場
合、2枚の板バネの振動の振幅及び/又は位相がずれる
ために、この間に充填したダンピング材の変形量は振幅
及び/又は位相が同一である場合に比べて大きくなり、
光学系支持装置のダンピング効果を向上する。また本例
でも第1実施例と同様に、装置全体を大型かつ複雑にす
ることなく有効にダンピングを行える。
【0048】本例では開口を楕円形状としているが、例
えば図9に示すように四角形状の開口78a及び78b
を有するものを用いることもできる。
【0049】また本実施例では2枚の同一形状の板バネ
を使用し、かつ、第1実施例のように板バネを互いにず
らしてインサート成形する必要がなくなって保持部材及
び固定部材の形状が簡略となるために、製造コストを低
減することができる。また第1実施例のように板バネを
互いにずらしてインサート成形する場合に比べて設計の
自由度が大きくなるとともに、振動の振幅及び/又は位
相をより大きくすることができる。
【0050】本例では板バネの一部に開口を形成するこ
とによって板バネの一部の剛性を変えているが、板バネ
の一部の厚さを薄くして剛性を低くしてもよく、また、
部分的なすじ状の塑性変形部を設けて剛性を高くしても
よい。すなわち、2枚の板バネのz方向に平行な方向で
対向する部分の剛性が板バネの延在方向で変わるように
すればよい。
【0051】図10は本発明の光学系支持装置の第4実
施例の板バネ部分の斜視図であり、図11は本発明の光
学系支持装置の第4実施例の断面図である。本例では、
板バネ81a及び81bの中央部からやや端部寄りに、
板バネ81a及び81bの延在方向と垂直な方向に折り
曲げた折り曲げ部82a及び82bをそれぞれ形成す
る。また、板バネ81a及び81bを同一形状とする。
折り曲げ部82a及び82bは板バネ81aと板バネ8
1bとの間において一定間隔で対向し、板バネ81aと
板バネ81bとの間にダンピング材83を充填する。他
の構成は第1実施例とほぼ同様である。
【0052】本例では折り曲げ部82a及び82bのy
方向の位置が異なるために、保持部材84がz方向に移
動すなわち板バネがz方向に振動した場合、折り曲げ部
82a及び82b付近の剛性が変わりしたがって折り曲
げ部82a及び82bにおける振動の振幅及び/又は位
相がずれる。したがって、z方向の横振動のみならずy
方向の縦振動についても振幅及び/又は位相がずれるよ
うになる。このために、折り曲げ部82aと折り曲げ部
82bとの間に存在するダンピング材83が圧縮、引っ
張り変形され、縦振動に対するダンピング効果も向上す
る。したがって本例では支持部材の延在方向に対するダ
ンピングに対して好適である。また本例では2枚の板バ
ネ間の間隔に関係なくダンピング材の充填部の間隔を設
定することができる。他の動作及び効果については第1
及び第3実施例とほぼ同様である。
【0053】図12は本発明の光学系支持装置の第5実
施例の板バネ部分の斜視図であり、図13は本発明の光
学系支持装置の第5実施例の断面図である。本例では、
板バネ91a及び91bの端部からやや中央寄りに、板
バネ91a及び91bの延在方向に対し傾斜して折り曲
げた折り曲げ部92a,93a及び92b,93bをそ
れぞれ形成する。また、板バネ91a及び91bを同一
形状とする。折り曲げ部92aと折り曲げ部93aの間
の間隔及び折り曲げ部92bと折り曲げ部93bとの間
の間隔を狭くし、これらの間にダンピング材94a及び
94bをそれぞれ充填する。他の構成は第1、第3及び
第4実施例とほぼ同様である。
【0054】本例では折り曲げ部92a,93a及び9
2b,93bのy方向における折り曲げ位置が異なるた
めに、保持部材95がz方向に移動すなわち板バネがz
方向に振動した場合、折り曲げ部92a,93a及び9
2b,93bにおける剛性が変わりしたがって折り曲げ
部92a,93a及び92b,93bにおける振動の振
幅及び/又は位相がずれる。したがって、z方向の横振
動のみならずx方向の縦振動についても振幅及び/又は
位相が異なるようになり、折り曲げ部92a,と折り曲
げ部92bとの間及び折り曲げ部93aと折り曲げ部9
3bとの間のダンピング材94a及び94bが変形し、
横振動のみならず縦振動に対するダンピング効果も向上
する。
【0055】また本例では、板バネの間の間隔が広い場
合でも折り曲げ部の間の間隔を自由に設定することがで
き、したがってダンピング材として粘度の低いシリコン
オイルなどを使用した場合でも保持部材を保持できるよ
うな狭い間隔とすることができる。また逆に折り曲げ部
の間の間隔を広くしてダンピング材を多く充填すること
もでき、したがってダンピング材の量の調整を2枚の板
バネの間の間隔に関係なく行うことができる。さらに本
例では上述した実施例に比べてダンピング材の量を少な
くすることができる。他の動作及び効果については第
1、第3及び第4実施例とほぼ同様である。
【0056】図14は本発明の光学系支持装置の第6実
施例の断面図である。本例では、ダンピング材としての
ゴム101を用いて、延在方向において異なる位置で板
バネ100a及び100bを連結する。本例では板バネ
の延在方向における異なる位置で連結すなわち振動の振
幅及び/又は位相がずれる部分で連結することによっ
て、板バネの振動の振幅及び/又は位相がずれるように
し、ダンピング効果を向上している。他の構成及び動作
は第1、第3、第4及び5実施例とほぼ同様である。
【0057】本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、幾多の変形及び変更が可能である。例えば、
光学素子として対物レンズの変わりに他のレーザ、ホロ
グラム素子、プリズム、ミラー等を使用することができ
る。また本発明の光学系支持装置は、光学素子を、フォ
ーカス方向、トラッキング方向等のうちの少なくとも1
方向に、板バネのような支持部材によって駆動可能な光
学系支持装置に適用することができる。さらに、支持部
材を2枚以上用いることもできる。
【0058】本発明の実施態様は下記の通りである。前
記ダンピング材をゲル状ダンピング又は液状ダンピング
とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項
に記載の光学系支持装置。
【0059】
【発明の効果】上述したように本発明の第1の光学系支
持装置によれば、光学素子が保持された保持部材を移動
可能な1方向に移動させた場合、少なくとも2枚の支持
部材の振動の振幅及び/又は位相がずれるために、この
間に介在したダンピング材の変形量は、振幅及び/又は
位相が同一である場合に比べて大きくなり、光学系支持
装置のダンピング効果を向上する。また、ダンピング材
を充填保持する部材が必要でないために、装置全体を大
型かつ複雑とすることなく有効にダンピングが行われ
る。
【0060】本発明の第2の光学系支持装置によれば、
光学素子が保持された保持部材を移動可能な1方向に移
動させた場合、少なくとも2枚の支持部材の振幅及び/
又は位相がずれるために、この間に介在したダンピング
材の変形量は、振幅及び位相が同一である場合に比べて
大きくなり、光学系支持装置のダンピング効果を向上す
る。また、ダンピング材を充填保持する部材が必要でな
いために、装置全体を大型かつ複雑とすることなく有効
にダンピングが行われる。さらに、移動可能な方向に互
いにずらしてこれらの支持部材の一端を保持部材にそれ
ぞれ固定することにより、これらの支持部材の振動の振
幅及び/又は位相が異なるようにしているので、支持部
材の特別な加工が不要となりさらに廉価に装置を構成す
ることができる。
【0061】本発明の第3の光学系支持装置によれば、
光学素子が保持された保持部材が移動可能な1方向に移
動した場合、少なくとも2枚の支持部材の振動の振幅及
び/又は位相がずれるために、この間に介在したダンピ
ング材の変形量は、振幅及び位相が同一である場合に比
べて大きくなり、光学系支持装置のダンピング効果を向
上する。また、ダンピング材を充填保持する部材が必要
でないために、装置全体を大型かつ複雑とすることなく
有効にダンピングが行われる。さらに、少なくとも2枚
の支持部材の延在方向の位置の少なくとも一部で剛性が
異なるように構成しているので、2枚の支持部材をずら
す場合に比べて設計の自由度が大きくなるとともに振動
の振幅及び/又は位相をさらに大きくすることができ、
ダンピング効果がさらに向上する。
【0062】本発明の第4の光学系支持装置によれば、
光学素子が保持された保持部材が移動可能な1方向に移
動した場合、突起を形成した部分付近の振動の振幅及び
/又は位相がずれるために、この間に介在したダンピン
グ材の変形量は、振動の振幅及び位相が同一である場合
に比べて大きくなり、光学系支持装置のダンピング効果
を向上する。また、ダンピング材を充填保持する部材が
必要でないために、装置全体を大型かつ複雑とすること
なく有効にダンピングが行われる。また、移動可能な1
方向の振動の振幅及び/又は位相がずれるので、支持部
材の縦振動のダンピング効果が高くなる。さらに、2枚
の支持部材の間隔に関係なくダンピング充填部の間隔を
設定することができるので、光学系支持装置の設計の自
由度が増大する。
【0063】本発明の第5の光学系支持装置によれば、
光学素子が保持された保持部材が移動可能な1方向に移
動した場合、これら少なくとも2枚の支持部材の延在方
向に対して垂直な方向で近接する部分の振動の振幅及び
/又は位相がずれるために、この間に介在したダンピン
グ材の変形量は、振幅及び位相が同一である場合に比べ
て大きくなり、光学系支持装置のダンピング効果を向上
する。また、ダンピング材を充填保持する部材が必要で
ないために、装置全体を大型かつ複雑とすることなく有
効にダンピングが行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学系支持装置の第1実施例の斜視図
である。
【図2】本発明の光学系支持装置の第1実施例の断面図
である。
【図3】(a)は従来の光学系支持装置の板バネの1次
の横振動の振動モードを説明するための図であり、
(b)は本発明の光学系支持装置の第1実施例の板バネ
の1次の横振動の振動モードを説明するための図であ
り、(c)は光学系支持装置の板バネの1次の横振動の
振動モードを示す図であり、(d)は光学系支持装置の
板バネの2次の横振動の振動モードを示す図である。
【図4】本発明の光学系支持装置の第2実施例の斜視図
である。
【図5】本発明の光学系支持装置の第2実施例の上面図
である。
【図6】本発明の光学系支持装置の第3実施例の板バネ
の斜視図である。
【図7】本発明の光学系支持装置の第3実施例の断面図
である。
【図8】本発明の光学系支持装置の第3実施例の動作を
説明するための図である。
【図9】第3実施例の変形例で用いられる板バネの斜視
図である。
【図10】本発明の光学系支持装置の第4実施例の板バ
ネ部分の斜視図である。
【図11】本発明の光学系支持装置の第4実施例の断面
図である。
【図12】本発明の光学系支持装置の第5実施例の板バ
ネ部分の斜視図である。
【図13】本発明の光学系支持装置の第5実施例の断面
図である。
【図14】本発明の光学系支持装置の第6実施例の断面
図である。
【図15】従来の第1の光学系支持装置の断面図であ
る。
【図16】従来の第2の光学系支持装置の断面図であ
る。
【図17】従来の第3の光学系支持装置の側面図であ
る。
【図18】従来の第4の光学系支持装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】 41,61,77 対物レンズ 42,62,74,83,95 保持部材 43a,43b,63a,63b,63c,63d,7
1a,71b,81a,81b,91a,91b,10
0a,100b 板バネ 44,64,75 固定部材 45a,45b,65a,65b フォーカスコイル 46 反射ミラー 47a,47b,67a,67b マグネット 48a,48b,68a,68b ヨーク 49 キャリッジ 50,76,84,94a,94b ダンピング材 51 孔 52 反射面 66a,66b 一辺 72a,72b,73a,73b,78a,78b,8
4a,84b 開口 82a,82b,92a,92b,93a,93b 折
り曲げ部 100 ゴム δ ずれ la ,lb 有効長 l1 ,l2 間隔 d,d′,d″ 間隔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【実施例】本発明の光学系支持装置の実施例を図面を参
照して詳細に説明する。なお、図面においてトラッキン
グ方向をy方向、タンジェンシャル方向をx方向、フォ
ーカス方向をz方向とする。ただし第2実施例では、ト
ラッキング方向をx方向、タンジェンシャル方向をy方
向、フォーカス方向をz方向とする。図1は本発明の光
学系支持装置の第1実施例の斜視図であり、図2は本発
明の光学系支持装置の第1実施例の断面図である。この
光学系支持装置は対物レンズ41をフォーカス方向のみ
に支持駆動し、この対物レンズ41が中央に固着された
保持部材42と、この保持部材42に一端がそれぞれ固
定され、かつ、z方向に移動可能なように保持部材42
を支持する2枚の板バネ43a及び43bと、これら2
枚の板バネ43a及び43bの他端をそれぞれ固定した
固定部材44とを具える。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】本例においてダンピング材としては、2枚
の板バネの間に保持され、ダンピング効果を有するもの
を使用し、例えば熱硬化のシリコンゲル、UV硬化のア
クリル系ゲル、シリカ粉入りのシリコンオイルコンパラ
ンドなどのシリコンオイル、グリス、ブチルなどのゴム
系の接着材等を用いる。また、加硫硬化のブチルゴムや
シリコンゴム等を用いることもできる。これは以下の実
施例についても同様である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】図6は本発明の光学系支持装置の第3実施
例の板バネ部分の斜視図であり、図7は本発明の光学系
支持装置の第3実施例の断面図である。本例では板バネ
71a及び71bに、楕円形状の開口72a,73a及
び72b,73bを、これらの固定端付近に形成してい
る。開口72a及び73bは、開口73a及び72bに
比べて板バネ71a及び71bの中心寄りに位置する。
板バネ71a及び71bを同一形状とし、一方の板バネ
をy方向で逆にして組み付け、板バネ71aの保持部材
74側の端部から開口72aの中心までの距離を板バネ
71bの固定部材75側の端部から開口73bの中心ま
での距離に等しくし、かつ、板バネ71aの固定部材7
5側の端部から開口73aの中心までの距離を板バネ7
1bの保持部材74側の端部から開口72bの中心まで
の距離に等しくする。板バネ71aと板バネ71bとの
間にダンピング材76を充填し、保持部材74側の固定
端から開口72aの中心までの距離、保持部材74側の
固定端から開口72bの中心までの距離、固定部材75
側の固定端から開口73aの中心までの距離、固定部材
75側の固定端から開口73bの中心までの距離をそれ
ぞれl1 ,l2 ,l2 ,l1 (l1 >l2 )とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】(a)〜(c)は光学系支持装置の板バネの1
次の横振動の振動モードを示す図であり、(d)は光学
系支持装置の板バネの2次の横振動の振動モードを示す
図である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子と、この光学素子を保持する保
    持部材と、この保持部材に一端がそれぞれ固定され、か
    つ、少なくとも1方向に移動可能なように前記保持部材
    を支持する少なくとも2枚の支持部材と、これら少なく
    とも2枚の支持部材の他端をそれぞれ固定した固定部材
    とを具える光学系支持装置において、前記少なくとも2
    枚の支持部材の振動の振幅及び/又は位相をずらすよう
    に構成し、前記少なくとも2枚の支持部材の間にダンピ
    ング材を介在させたことを特徴とする光学系支持装置。
  2. 【請求項2】 光学素子と、この光学素子を保持する保
    持部材と、この保持部材に一端がそれぞれ固定され、か
    つ、少なくとも1方向に移動可能なように前記保持部材
    を支持する少なくとも2枚の支持部材と、これら少なく
    とも2枚の支持部材の他端をそれぞれ固定した固定部材
    とを具える光学系支持装置において、前記少なくとも2
    枚の支持部材の延在方向に互いにずらして前記少なくと
    も2枚の支持部材の一端を前記保持部材にそれぞれ固定
    し、前記少なくとも2枚の支持部材の間にダンピング材
    を介在させたことを特徴とする光学系支持装置。
  3. 【請求項3】 光学素子と、この光学素子を保持する保
    持部材と、この保持部材に一端がそれぞれ固定され、か
    つ、少なくとも1方向に移動可能なように前記保持部材
    を支持する少なくとも2枚の支持部材と、これら少なく
    とも2枚の支持部材の他端をそれぞれ固定した固定部材
    とを具える光学系支持装置において、前記少なくとも2
    枚の支持部材の延在方向の位置の少なくとも一部で剛性
    が異なるように構成し、前記少なくとも2枚の支持部材
    の間にダンピング材を介在させたことを特徴とする光学
    系支持装置。
  4. 【請求項4】 光学素子と、この光学素子を保持する保
    持部材と、この保持部材に一端がそれぞれ固定され、か
    つ、少なくとも1方向に移動可能なように前記保持部材
    を支持する少なくとも2枚の支持部材と、これら少なく
    とも2枚の支持部材の他端をそれぞれ固定した固定部材
    とを具える光学系支持装置において、前記少なくとも2
    枚の支持部材の対向する表面で、この延在方向で異なる
    位置に突起をそれぞれ形成し、少なくともこれらの突起
    の間にダンピング材を介在させたことを特徴とする光学
    系支持装置。
  5. 【請求項5】 光学素子と、この光学素子を保持する保
    持部材と、この保持部材に一端がそれぞれ固定され、か
    つ、少なくとも1方向に移動可能なように前記保持部材
    を支持する少なくとも2枚の支持部材と、これら少なく
    とも2枚の支持部材の他端をそれぞれ固定した固定部材
    とを具える光学系支持装置において、前記少なくとも2
    枚の支持部材の振動の振幅及び/又は位相がずれる部分
    の少なくとも一部において前記少なくとも2枚の支持部
    材の間をダンピング材によって結合したことを特徴とす
    る光学系支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20160372998A1 (en) * 2015-06-16 2016-12-22 AAC Technologies Pte. Ltd. Vibration Motor
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