JPH0872343A - プリンタの給紙装置 - Google Patents

プリンタの給紙装置

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JPH0872343A
JPH0872343A JP21012294A JP21012294A JPH0872343A JP H0872343 A JPH0872343 A JP H0872343A JP 21012294 A JP21012294 A JP 21012294A JP 21012294 A JP21012294 A JP 21012294A JP H0872343 A JPH0872343 A JP H0872343A
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JP
Japan
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paper
sheet
placing plate
plate
printer
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Withdrawn
Application number
JP21012294A
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English (en)
Inventor
Junichi Kawato
淳一 川戸
Mitsugi Fujiwara
貢 藤原
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックフィード状態における用紙の走行空間
を確保することのできるプリンタの給紙装置を提供する
こと。 【構成】 トレー本体17と、前記トレー本体17に上
下方向に移動自在に配設された用紙載置板21と、給紙
モータ46の駆動力をもって回転駆動されることにより
前記用紙載置板21に載置された用紙14の最上部に位
置する用紙14を送出する給紙ローラ33と、前記用紙
載置板21に載置する用紙14の最大積載量Cを規制す
る載置量規制部材49と、前記載置量規制部材49を前
記用紙載置板21の上面に対して進退動作させる載置量
規制部材駆動手段62と、前記用紙載置板21の待機状
態およびバックフィード状態における位置を前記載置量
規制部材49から離間した位置に規制する載置板移動位
置制御手段67とを有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ給紙装置に係
り、特に、用紙をバックフィード可能として用紙を正逆
方向に搬送することによりカラー印字を行うプリンタに
好適なプリンタの給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、普通紙、OHP用紙、厚紙等の
用紙にカラー印字を施すことのできる熱転写カラープリ
ンタ、カラーページプリンタ等の各種のカラープリンタ
が、高印字品質、低騒音、低コスト、メンテナンスの容
易性等の理由により、コンピュータ、ワードプロセッ
サ、ファクシミリ等の出力装置として用いられている。
【0003】このような一般的なカラープリンタについ
てカラー熱転写プリンタを例示して説明すると、従来の
カラー熱転写プリンタにおいては、プラテンの前方に用
紙と、ベースフィルムにマゼンタ、イエロー、シアンの
三原色等からなる複数色のインクを塗布してなるマルチ
カラーインクリボンとを、複数の発熱素子を配列させた
サーマルヘッドによりプラテンとの間に挟持し、サーマ
ルヘッドに整列配置されている複数の発熱素子を、1行
の印字毎にマルチカラーインクリボンのインクの色の数
と同一回数だけ、印字情報に基づいて選択的に発熱させ
ることにより、各色のインクを部分的に溶融して用紙の
所望の印字位置に転写し、用紙上に所望の画像等のカラ
ー印字を行うように構成されている。
【0004】また、従来のカラー熱転写プリンタには、
複数枚の用紙を重積して載置し、この用紙を上方から1
枚ずつ印字位置に向かって自動的に給紙するためにカッ
トシートフィーダと称される給紙装置が用いられてい
る。
【0005】以下、従来のプリンタ給紙装置の一例につ
いて図13により説明する。
【0006】図13は従来のプリンタの給紙装置の要部
を示す概略構成図である。
【0007】図13に示すように、従来のプリンタの給
紙装置1は、上面が開放されたトレー本体2を有してお
り、このトレー本体2の内側には、普通紙、OHP用
紙、厚紙、葉書等から選択された用紙3を重積して載置
するための略平板形状に形成された用紙載置板4が配設
されている。この用紙載置板4は、その基端部に取着さ
れた支持ピン5をトレー本体2の両側面に回動自在に支
持させることにより、この支持ピン5を中心として上下
方向に回動するように移動自在とされており、この用紙
載置板4の先端部近傍の下面側には、この用紙載置板4
を常に上方に向かって付勢する押圧ばね6が配設されて
いる。
【0008】また、用紙載置板4の先端部角部には、用
紙載置板4に載置された複数枚の用紙3の最上部に位置
する用紙3の先端部角部に係合される分離爪7が配設さ
れている。この分離爪7は、その基端部に取着された回
動軸8をトレー本体2の底部に立設した取付部9に回動
自在に支持させることにより、この回動軸8を中心とし
て上下方向に回動するように移動自在とされている。
【0009】前記用紙載置板4の下面側であってトレー
本体2の後端部側には、用紙載置板4に載置された最下
部の用紙3の後端部を下方から支持し得る紙支持ガイド
10が配設されている。この紙支持ガイド10は、前後
方向に進退自在とされており、用紙3の前後方向の寸法
(長さ寸法)に応じて移動可能にされている。
【0010】前記トレー本体2の上方であって分離爪7
の近傍には、用紙載置板4に載置された用紙3の最上部
に位置する用紙3に当接し、この最上部の用紙3を送出
するための断面円形に形成された給紙ローラ11が回転
自在に配設されている。
【0011】このような従来のプリンタの給紙装置1に
おいては、用紙載置板4の上面に複数枚の用紙3を重積
して載置し、最上部の用紙3の先端部角部を分離爪7の
下面側に係止させることにより、用紙3をトレー本体2
に保持する。
【0012】そして、押圧ばね6による用紙載置板4の
上方への付勢力により、用紙載置板4に積載されている
最上部の用紙3が給紙ローラ11の下面に圧接され待機
状態とされる。この待機状態で状態で、図示しない給紙
モータの駆動力をもって給紙ローラ11を回転駆動させ
ることにより給紙状態となり、給紙ローラ11と用紙3
との摩擦力により、用紙載置板4に重積された上部の用
紙3が搬送されようとするが、前記分離爪7により、こ
の搬送されようとする用紙3のうち最上部の用紙3のみ
が下方の用紙3から分離されて、図13において矢印A
にて示す紙送り方向に送出され、この送出される用紙3
が図示しないプリンタ本体の内部の印字位置(詳しく
は、紙送りローラ)に向かって搬送されて給紙が行われ
るようになっている。この給紙ローラ11による用紙載
置板4に積載されている最上部の用紙3の送出距離は、
用紙載置板4に積載されている最上部の用紙3の先端
が、図示しないプリンタ本体の内部の紙送りローラに到
達するまでの移動距離より若干長く、例えば80mm程
度とされている。
【0013】また、用紙載置板4に積載されている用紙
3が最上部側から1枚ずつ順に送出されて、用紙載置板
4に積載されている用紙3の残量が減少するにともなっ
て、用紙載置板4の上方への付勢力により、用紙載置板
4が支持ピン5を中心として上方へ向かって回動し、常
に、最上部に位置する用紙3が給紙ローラ11に圧接す
るようになっている。
【0014】このような従来のプリンタの給紙装置1
は、カラー熱転写プリンタのプリンタ本体(共に図示せ
ず)に取着され、制御指令に基づいて、プリンタ本体の
内部の印字位置に向かって用紙3を給紙するようになっ
ているところで、従来のカラー熱転写プリンタにおいて
は、1行の印字毎に各色の印字を施すことにより、用紙
3に対するカラー印字を行うように構成されており、印
字速度が遅いという問題点があった。
【0015】このような問題点に対処するために、1行
毎に各色の印字を行わずに、プリンタ本体内の用紙3を
搬送する紙送りローラを駆動する紙送りモータ(図示せ
ず)を正回転駆動あるいは逆回転駆動させて紙送りロー
ラ(図示せず)を正方向あるいは逆方向に回転駆動可能
とすることにより、用紙3をバックフィード可能とし、
例えば、三原色のみを用いた場合には、紙送りローラの
正方向の回転駆動による用紙3の最初の順方向の搬送で
第1の色の印字を行い、第1の色の印字を施した用紙3
を紙送りローラの逆回転駆動による最初の搬送方向と逆
方向に搬送する用紙3のバックフィードを行って第2の
色の印字を行い、第2の色の印字を施した用紙3を紙送
りローラの正方向の回転駆動による最初の搬送方向と同
一の順方向に再度搬送して第3の色の印字を施すことに
より、1枚の用紙3毎(1ページ毎)に各色の印字を施
してカラー印字を行う構成として、印字速度を向上させ
ることのできるカラー熱転写プリンタが提案されてい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のプリンタの給紙装置1は、待機状態において、
用紙載置板4の上方への付勢力により、用紙載置板4に
積載されている最上部の用紙3が給紙ローラ11の下面
に常に圧接され、給紙ローラ11がつぎの印字に供する
ための用紙3と当接した状態とされており、このような
従来のプリンタの給紙装置1を用紙3のバックフィード
を可能としたカラー熱転写プリンタに用いると、第1の
色の印字を施した用紙3をバックフィードさせるバック
フィード状態において、バックフィードする用紙3の走
行方向先端部(用紙の後端部)は、プリンタの給紙装置
1を図13において矢印Aにて示す用紙3の紙送り方向
に対して逆方向に走行することになるが、この用紙3の
逆方向への走行は、バックフィードする用紙3の走行方
向先端部(用紙3の後端部)がプリンタの給紙装置1の
給紙ローラ11とつぎの印字に供するための用紙3との
当接位置で妨げられ、用紙3をこれ以上バックフィード
することができないという問題点があった。つまり、従
来のプリンタの給紙装置1においては、バックフィード
する用紙3の走行空間を確保することができないという
問題点があった。
【0017】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、バックフィード状態における用紙の走行空間を
確保することのできるプリンタの給紙装置を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明に係るプリンタの給紙装置
は、トレー本体と、前記トレー本体に上下方向に移動自
在に配設され複数枚の用紙を重積して載置するための用
紙載置板と、前記トレー本体の上方であって前記用紙載
置板の先端部近傍に配設され給紙モータの駆動力をもっ
て回転駆動されることにより前記用紙載置板に載置され
た用紙の最上部に位置する用紙を送出する給紙ローラ
と、前記用紙載置板の上方に配設され前記用紙載置板に
載置する用紙の最大積載量を規制する載置量規制部材
と、前記載置量規制部材を待機状態において前記用紙載
置板の上面方向に前進させ給紙状態およびバックフィー
ド状態において前記用紙載置板の上面から退避するよう
に進退動作させる載置量規制部材駆動手段と、前記用紙
載置板の待機状態およびバックフィード状態における位
置を前記載置量規制部材から離間した位置に規制する載
置板移動位置制御手段とを有していることを特徴として
いる。
【0019】また、請求項2に記載の本発明に係るプリ
ンタの給紙装置は、請求項1において、前記載置量規制
部材駆動手段は、前記載置量規制部材を前記用紙載置板
の上面に対して進退動作させる移動可能な作動部材と、
前記作動部材を前記載置量規制部材が前記用紙載置板の
上面に対して常に前進するように付勢するばね部材と、
前記作動部材の移動位置を待機状態において前記載置量
規制部材が前記用紙載置板の上面に対して前進し給紙状
態およびバックフィード状態において前記載置量規制部
材が前記用紙載置板の上面に対して退避するように制御
する移動位置ガイドと、前記給紙モータの駆動力をもっ
て駆動され前記作動部材を待機状態において前記用紙載
置量規制部材が前記用紙載置板の上面に対して前進し給
紙状態およびバックフィード状態において前記載置量規
制部材が前記用紙載置板の上面に対して退避するように
前記移動位置ガイドに沿って進退動作させるカムとを有
していることを特徴としている。
【0020】さらにまた、請求項3に記載の本発明に係
るプリンタの給紙装置は、請求項1または請求項2にお
いて、前記載置板移動位置制御手段は、前記用紙載置板
の側面に配設された載置板作動部材と、前記載置板作動
部材に対して接離可能なカムレバーと、前記カムレバー
を前記載置板作動部材に対して接離動作させるように駆
動する載置板駆動ギアとを有していることを特徴として
いる。
【0021】
【作用】前述した構成からなる請求項1に記載の本発明
のプリンタの給紙装置によれば、載置量規制部材は、載
置量規制部材駆動手段によって、待機状態において前記
用紙載置板の上面方向に前進させ給紙状態およびバック
フィード状態において前記用紙載置板の上面から退避す
るように進退動作させるとともに、待機状態における用
紙載置板に載置する用紙の最大積載量を規制し、載置板
移動位置制御手段は、用紙載置板の待機状態およびバッ
クフィード状態における位置を載置量規制部材から離間
した位置に規制し、その結果、用紙載置板の上面に積載
された複数枚の用紙を最上部側から1枚ずつ順に送出す
ることができるとともに、用紙載置板の上面に載置され
る用紙の最上部に位置する用紙の上方にバックフィード
状態におけるバックフィードする用紙の走行空間を確実
に確保することができるまた、請求項2に記載の本発明
のプリンタの給紙装置によれば、作動部材駆動ギヤを回
転駆動させることにより、作動部材は、カムおよび移動
位置ガイドにしたがって、載置量規制部材が用紙載置板
の上面に対して前進または後退するように動作し、これ
により、載置量規制部材の位置を制御することができ
る。
【0022】さらに、請求項3に記載の本発明のプリン
タの給紙装置によれば、載置板駆動ギアを回転駆動する
ことにより、カムレバーは、載置板作動部材に対して当
接または離間するように動作し、これにより、用紙載置
板の位置を制御することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
【0024】図1は本発明に係るプリンタの給紙装置を
用紙をバックフィードさせてカラー印字を行うカラー熱
転写プリンタに用いた一実施例の要部を示す正面図であ
り、図2は要部を示す側面図であり、図3は要部を示す
側断面図であり、図4は給紙ローラを示す拡大図であ
り、図5は用紙載置量規制部材を示す拡大斜視図であ
り、図6は載置板駆動ギア近傍を示す拡大斜視図であ
る。
【0025】図1から図3に示すように、本実施例のプ
リンタの給紙装置12は、前後が開放され正面略四角形
状に形成された支持フレーム13を有しており、この支
持フレーム13は、後述する用紙14をバックフィード
させてカラー印字を行うカラー熱転写プリンタ15のプ
リンタ本体16の内部に配設されるようになっている。
この支持フレーム13の両側壁の外側には、側壁に対し
て適宜な間隔を隔てて平行に延在するサブフレーム13
aがそれぞれ配設されている。
【0026】前記支持フレーム13の内側には、上面が
開放され内側に普通紙、OHP用紙、厚紙、葉書等から
選択された用紙14を積載するためのトレー本体17が
配設されている。このトレー本体17の側面の前方上部
には、トレー本体17の側面から外側に向かって突出す
る支軸18が立設されており、この支軸18が支持フレ
ーム13の側壁に支持されるようになっている。また、
トレー本体17の内側の先端部には、櫛の歯の如く形成
された複数の紙ガイド19が設けられており、この紙ガ
イド19に沿って用紙14が送出されるようになってい
る。さらに、トレー本体17の側面の支持フレーム13
の側壁より後方側には、トレー本体17の側面に対して
上下方向に延在するガイド孔20が形成されている。こ
のガイド孔20には、後述する用紙載置板21の側面に
設けられた載置板作動部材22が遊嵌されるようになっ
ている。なお、トレー本体17は、必要に応じて、支持
フレーム13との取付部位である支軸18を支点として
上下方向に回動自在に配設する構成としてもよい。
【0027】前記トレー本体17の内側には、複数枚の
用紙14を重積して載置するための略平板状に形成され
た用紙載置板21が配設されている。この用紙載置板2
1は、用紙載置板21の先端部近傍の下面側に配設され
た押圧ばね23により常に上方に付勢されるとともに、
その基端部に取着された支持ピン24を前記トレー本体
17の両側面に回動自在に支持させることにより、この
支持ピン24を中心として上下方向に回動自在に配設さ
れている。そして、用紙載置板21の先端部には、前記
紙ガイド19に遊嵌される複数の凹部25(図1)が形
成されている。さらに、用紙載置板21の両側面には、
先端がトレー本体17の側面から突出するようにしてト
レー本体17の両側面に形成されたガイド孔20に遊嵌
される載置板作動部材22が一体形成されている。ま
た、用紙載置板21の先端部角部には、平面略矩形の切
欠部26が形成されており、この切欠部26と用紙載置
板21の側面とにより形成される前方先端角部には、用
紙載置板21に重積された複数枚の用紙14の少なくと
も最上部に位置する用紙14の先端部角部に係合される
分離爪27が配設されている。さらにまた、切欠部26
と用紙載置板21の側面とにより形成される前方先端角
部の上面には、用紙載置板21の上面に用紙14が載置
されない場合に、分離爪27を収納する平面略三角形形
状の収納凹部28が形成されている。
【0028】前記分離爪27は、トレー本体17の側面
に沿って配設された爪支持板29の自由端に形成されて
おり、この爪支持板29の基端部に取着された回動ピン
30を、トレー本体17の底面に形成された支持部30
Aに回動自在に支持させることにより、この回動ピン3
0を中心として、上下方向に回動自在に配設されてい
る。なお、爪支持板29の基端部に取着された回動ピン
30を、用紙載置板21(詳しくは、用紙載置板21の
側面あるいは底面)に取着する構成とすることにより、
用紙載置板21の上面に載置する用紙14の枚数の多少
によって生じる用紙載置板21の傾斜角度の変化に伴
う、分離爪27の用紙14に対する接触角度をプラス方
向に変化させ、用紙14の分離に適した接触角度の範囲
を保持させることができる。また、分離爪27は、必要
に応じて用紙14の先端部両角部に係合するように左右
1対とする構成としてもよい。
【0029】前記用紙載置板21の上部左方には、用紙
14の大きさに応じて人手による操作をもって左右方向
(用紙14の幅方向)に移動自在とされたサイドガイド
31が配設されている(図1)。このサイドガイド31
は、用紙14の幅方向の大きさ(寸法)に応じて左右方
向に移動され、用紙載置板21の上面に載置された用紙
14の側端部の位置を拘束し得るようにされている。
【0030】前記トレー本体17の内部の用紙載置板2
1の下面側には、用紙14の大きさに応じて、人手によ
る操作をもって前後方向(用紙14の長さ方向)に進退
自在とされた略平板状の紙支持ガイド32が配設されて
いる。
【0031】前記トレー本体17の上方であって用紙載
置板21の先端部近傍には、用紙載置板21に載置され
た複数枚の用紙14の最上部に位置する用紙14を送出
するための複数の給紙ローラ33がそれぞれ回転自在に
配設されている。
【0032】図4の(a)および(b)に示すように、
本実施例の給紙ローラ33は、側面略D字形状に形成さ
れたローラ本体34を有しており、このローラ本体34
の軸心には、略D字形状に形成された貫通孔35が形成
されている。そして、ローラ本体34の両側面には、フ
ランジ部36がそれぞれ形成されており、このローラ本
体34の外周面の両フランジ部36の間には、無端環状
に形成されたゴム様弾性体37が装着されている。この
ゴム様弾性体37の外周面は、ローラ本体34のフラン
ジ部36の先端より径方向外側に位置するようにされて
いる。そして、ゴム様弾性体37の外周面の円弧状に形
成された部位は、用紙載置板21に載置された複数枚の
用紙14の最上部に位置する用紙14を送出するために
供される紙送出面38とされており、この紙送出面38
の周長は、例えば80mm程度とされ、この紙送出面3
8の周長が用紙14の送出距離とされている。また、紙
送出面38を含む円の内側に位置するゴム様弾性体37
の外周面は、用紙14の送出に供されない切欠面39と
されている。
【0033】図1から図3に戻って、前記各給紙ローラ
33は、支持フレーム13の両側壁を外側に向かって貫
通するようにして断面D字形状に形成された回転軸40
に固着されており、各給紙ローラ33の貫通孔35に回
転軸40を嵌合させることにより、回転軸40に対する
各給紙ローラ33の回り止めになっている。
【0034】前記回転軸40の一端(図1右側、図2)
は、支持フレーム13の正面から見て右側に位置する側
壁を貫通してサブフレーム13aの外側に位置してお
り、その先端には給紙ギア41が固着されている。この
給紙ギア41は、二つの減速ギア42を介してプラネッ
トギア43に接続可能とされており、このこのプラネッ
トギア43は、サンギア44に噛合されている。そし
て、プラネットギア43は、スパーギア45の側面に回
転自在に支持されており、プラネットギア43に噛合す
るサンギア44は、スパーギア45に同軸状に取着され
スパーギア45と一体回転するようになっている。さら
に、スパーギア45は、支持フレーム13の正面から見
て右側に位置するサブフレーム13aの側壁と対向する
面の下部に配設されたステッピングモータ等の給紙モー
タ46の出力軸46aに取着された駆動ギア47に接続
(噛合)されている。
【0035】また、回転軸40の他端(図1左側)は、
支持フレーム13の正面から見て左側に位置する側壁を
貫通し、この側壁とサブフレーム13aとの間に位置し
ており、その先端には伝達ギア48が固着されている。
【0036】前記回転軸40には、用紙載置板21に載
置する用紙14の最大積載量を規制する複数の載置量規
制部材49が配設されている。この載置量規制部材49
は、本実施例においては、回転軸40に固着された給紙
ローラ33と同一の数とされ、各載置量規制部材49
は、各給紙ローラ33の側方にそれぞれ配設されてい
る。
【0037】図5に示すように、本実施例の載置量規制
部材49は、略円筒形状に形成された基部50を有して
おり、この基部50が回転軸40に回動自在に支持され
ている。そして、基部50の外周面には、径方向外側に
向かって延在する略平板状に形成された2つのアーム5
1が設けられている。図5において基部50の外周面か
ら右斜め下方に向かって延在する一方のアーム51は、
回転軸40に対する基部50の回動動作によって用紙載
置板21の上面に対して進退動作する載置量規制アーム
51Aとされ、図5において基部50の外周面から上方
に向かって延在する他方のアーム51は、基部50を回
転軸40に対して回動動作させることにより載置量規制
アーム51Aを用紙載置板21の上面に対して遠近動作
させる駆動アーム51Bとされている。この駆動アーム
51Bの自由端近傍には、基部50の軸心に対して平行
に延在する貫通孔52が形成されており、この貫通孔5
2には、載置量規制部材49を動作させる移動可能な作
動部材としての作動シャフト53が挿通されている。
【0038】図1から図3に戻って、前記作動シャフト
53の一端(図1右側、図2)は、支持フレーム13の
正面から見て右側に位置する側壁の上部に形成された略
長孔形状の移動位置ガイド54を貫通するようにしてサ
ブフレーム13aの外側に位置しており、その先端部
は、給紙ギア41に噛合するようにしてサブフレーム1
3aに配設された回転自在な作動部材駆動ギヤ55の側
面に一体形成されたカム56により支持されている。そ
して、作動シャフト53の他端(図1左側)は、支持フ
レーム13の正面から見て左側に位置する側壁の上部に
形成された略長孔形状の移動位置ガイド54(図示せ
ず)を貫通し、この側壁とサブフレーム13aとの間に
位置しており、その先端は、伝達ギア48に噛合するよ
うにしてサブフレーム13aに配設された回転自在な作
動部材駆動ギヤ55に形成されたカム56により支持さ
れている。
【0039】前記カム56は、作動部材駆動ギヤ55の
側面に同軸状に形成されており、作動部材駆動ギヤ55
の歯先円直径より大径とされた外周面の表面により形成
される大径カム面57と、作動部材駆動ギヤ55の歯先
円直径より若干大きい外径寸法とされた外周面の表面に
より形成される小径カム面58とを有しており、各カム
面57,58は、径方向に延在する2つの段部59によ
り接続されている。
【0040】また、作動シャフト53の両端近傍には、
ばね部材60の一端が係止されており、このばね部材6
0の他端は、支持フレーム13の側壁の上部後方に立設
された係止ピン61に係止されている。
【0041】すなわち、作動シャフト53は、ばね部材
60により常に移動位置ガイド54の後端部(図2右
側)に向かって付勢されている。
【0042】本実施例においては、前記作動部材として
の作動シャフト53、移動位置ガイド54、作動部材駆
動ギヤ55、カム56およびばね部材60により、載置
量規制部材49を待機状態において前記用紙載置板21
の上面方向に前進させ給紙状態およびバックフィード状
態において用紙載置板21の上面から退避するように進
退動作させる載置量規制部材駆動手段62が構成されて
いる。
【0043】前記支持フレーム13の側壁の上部後端部
には、載置板駆動ギア63が配設されている。この載置
板駆動ギア63は、伝達歯車64を介して給紙モータ4
6の駆動力をもって駆動される給紙ギア41を駆動する
減速ギア42に接続されている。
【0044】図6に示すように、載置板駆動ギア63
は、支持フレーム13の側壁とサブフレーム13aとに
より回転自在に支持された断面D字形状に形成された回
転ギア軸65の先端に取着されており、この回転ギア軸
65の後端部近傍には、用紙載置板21の側面に配設さ
れた載置板作動部材22に対して接離するカムレバー6
6が取着されている。なお、載置板駆動ギア63と回転
ギア軸65、または、回転ギア軸65とカムレバー66
を一体形成する構成としてもよく、特に、本実施例の構
成に限定されるものではない。
【0045】本実施例においては、前記載置板作動部材
22、載置板駆動ギア63、回転ギア軸65およびカム
レバー66により、用紙載置板21の待機状態およびバ
ックフィード状態における位置を前記載置量規制部材4
9から離間した位置に規制する載置板移動位置制御手段
67が構成されている。
【0046】また、本実施例における前記給紙ローラ3
3の駆動力は、給紙ローラ33、載置量規制部材駆動手
段62および載置板移動位置制御手段67を駆動するよ
うに構成されている。
【0047】ここで、本実施例のプリンタの給紙装置1
2が適用されるカラー熱転写プリンタについて図7およ
び図8により説明する。
【0048】図7は本実施例のプリンタの給紙装置が適
用されるカラー熱転写プリンタの要部の外観斜視図であ
り、図8は要部を示す構成図である。
【0049】図7に示すように、本実施例のプリンタの
給紙装置12は、カラー熱転写プリンタ15のプリンタ
本体16に対してトレー本体17の後端部が斜め上方に
位置するように傾斜して取着されている。
【0050】図8に示すように、カラー熱転写プリンタ
15のプリンタ本体16の内部には、平板状のプラテン
68がその印字面を略水平となるようにして配設されて
いる。このプラテン68の上方には、プラテン68に対
向し、図示しない駆動機構によりプラテン68に対して
接離自在とされたサーマルヘッド69が配設されてい
る。そして、プラテン68に対し当接しているヘッドダ
ウン状態におけるサーマルヘッド69とプラテン68と
の当接位置が印字位置PPとされている。また、プラテ
ン68とサーマルヘッド69との間には、プラテン68
側から順に用紙14およびベースフィルムにマゼンタ、
イエロー、シアンの三原色等からなる複数色のインクを
塗布してなるマルチカラーインクリボン若しくはベース
フィルムにそれぞれマゼンタ、イエロー、シアンの三原
色を塗布した複数の単色カラーインクリボン(共に図示
せず)が供給されるようになっている。
【0051】前記印字位置PPより図8において矢印B
にて示す用紙搬送方向の上流側には、所定速度で用紙1
4を印字位置PPに向かって搬送する紙送りローラ70
が配設されている。この紙送りローラ70は、図示しな
いステッピングモータにより回転駆動されるようになっ
ている。そして、紙送りローラ70の上方には、紙送り
ローラ70に当接される補助ローラ71が回転自在に配
設されており、この補助ローラ71は、紙送りローラ7
0に従動回転するようにされている。つまり、用紙14
は、紙送りローラ70と補助ローラ71との間に挟持さ
れるようにして水平方向に走行可能にされている。さら
に、紙送りローラ70とプリンタの給紙装置12との間
には、プリンタの給紙装置12から送出された用紙14
を紙送りローラ70に向かって水平方向に搬送するため
の用紙ガイド板72が配設されている。また、前記印字
位置PPより用紙搬送方向の下流側には、印字の終了し
た用紙14をプリンタ本体16の内部から外部へ排出す
るための回転駆動される排紙ローラ(図示せず)が配設
されている。
【0052】前記プリンタの給紙装置12の給紙ローラ
33により送出される用紙14の走行は、用紙14の走
行方向先端部が紙送りローラ70と補助ローラ71との
当接部に到達した時点で終了して給紙ローラ33による
用紙14の給紙が停止され、その後の用紙14の搬送
は、紙送りローラ70に引き継がれるようになってい
る。
【0053】前記カラー熱転写プリンタ15において
は、プリンタ本体16内の紙送りモータ(図示せず)を
正回転駆動あるいは逆回転駆動させて紙送りローラ70
を正方向あるいは逆方向に回転駆動可能とすることによ
り、用紙14をバックフィード可能とし、例えば、三原
色のみを用いたカラーインクリボンの場合には、紙送り
ローラ70の正方向の回転駆動による用紙14の最初の
矢印Bにて示す順方向の搬送で第1の色の印字を行い、
第1の色の印字を施した用紙14を紙送りローラ70の
逆回転駆動による最初の搬送方向と逆方向に搬送する用
紙14のバックフィードを行って第2の色の印字を行
い、第2の色の印字を施した用紙14を紙送りローラ7
0の正方向の回転駆動による最初の搬送方向と同一の順
方向に再度搬送して第3の色の印字を施すことにより、
1枚の用紙14毎(ページ毎)に各色の印字を施す構成
とされている。
【0054】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について図1から図3および図9から図12により
説明する。
【0055】図1から図3は待機状態を示しており、図
9は用紙が送出される給紙状態を示す図2と同様の図で
あり、図10は用紙が送出される給紙状態を示す図3と
同様の図であり、図11は用紙のバックフィードが可能
なバックフィード状態を示す図2と同様の図であり、図
12は用紙のバックフィードが可能なバックフィード状
態を示す図3と同様の図である。
【0056】図1から図3に示すように、本実施例のプ
リンタの給紙装置12における待機状態においては、給
紙ローラ33の切欠面39が用紙載置板21に略対向す
るようにして給紙モータ46が停止されている。そし
て、載置量規制部材駆動手段62を構成する作動シャフ
ト53は、作動部材駆動ギヤ55の側面に同軸状に形成
されているカム56の小径カム面58の表面の上に位置
するとともに、ばね部材60の付勢力によりカム56の
右段部59(図2右側)および移動位置ガイド54内の
後端部(図2右側)に接するようにして位置している。
さらに、作動シャフト53が移動位置ガイド54内の後
端部に位置することにより、載置量規制部材49の載置
量規制アーム51Aの先端は、時計方向に回動され用紙
載置板21の上面に略対向するようにして前進位置に位
置する。また、載置板移動位置制御手段67を構成する
カムレバー66は、用紙載置板21の側面に形成された
載置板作動部材22と当接して載置板作動部材22を下
方に押し下げており、これにより、載置板移動位置制御
手段67は、押圧ばね23により常に上方に付勢されて
いる用紙載置板21の移動位置を、押圧ばね23の付勢
力に抗して、支持ピン24を中心として下方に位置させ
るように制御している。
【0057】そして、用紙載置板21の上方に位置する
載置量規制アーム51Aの先端によって、図3に示すよ
うに、用紙載置板21の上面に積載される用紙14の最
大積載量(最大積載枚数)Cが規制されるとともに、用
紙載置板21の上面に載置される用紙14の最上部に位
置する用紙14の位置が位置決めされる。さらに、用紙
載置板21の上面に重積される複数枚の用紙14の幅方
向両端部は、トレー本体17の内部の右側面と、用紙1
4の幅方向に移動自在とされたサイドガイド31とによ
って位置決めされる。また、分離爪27は、用紙載置板
21の上面に載置された複数枚の用紙14の少なくとも
最上部に位置する用紙14の先端部角部に係合してい
る。
【0058】すなわち、給紙ローラ33は、切欠面39
を用紙載置板21に略対向させるように位置決めされ、
載置量規制部材駆動手段62は、載置量規制部材49を
用紙載置板21の上面と略対向するようにして前進した
前進位置に位置決めされ、載置板移動位置制御手段67
は、押圧ばね23により常に上方に付勢されている用紙
載置板21を押圧ばね23の付勢力に抗して支持ピン2
4を中心として下方に位置させるように位置決めされて
いる。
【0059】なお、載置量規制アーム51Aの長さ寸法
を変更することにより、用紙14の最大積載量Cを、簡
単に増減させることができる。
【0060】ついで、本実施例のプリンタの給紙装置1
2による用紙14の給紙動作が開始されると、制御指令
に基づいて、給紙モータ46が駆動して給紙状態とな
る。この給紙モータ46の駆動力は、図2に矢印にて示
すように、給紙ギア41を時計方向に回転し、載置板駆
動ギア63を反時計方向に回転し、作動部材駆動ギア5
5を反時計方向に回転させる。
【0061】前記給紙ギア41の時計方向への回転は、
給紙ローラ33を時計方向へ回転させる。
【0062】前記載置板駆動ギア63の反時計方向への
回転は、カムレバー66を反時計方向へ回転させ、これ
により、用紙載置板21の側面に配設された載置板作動
部材22と当接しているカムレバー66の先端部が載置
板作動部材22から離間する。このカムレバー66の載
置板作動部材22からの離間により、待機状態における
用紙載置板21の移動位置を押圧ばね23の付勢力に抗
して下方に押し下げている拘束力が開放され、用紙載置
板21は、押圧ばね23の付勢力によって支持ピン24
を中心として上方へ移動する。
【0063】前記作動部材駆動ギア55の反時計方向へ
の回転は、作動部材駆動ギア55と同軸状に形成されて
いるカム56を反時計方向へ回転させる。このカム56
の反時計方向への回転に伴って、カム56の小径カム面
58に支持されるとともにカム56の右段部59(図2
右側)および移動位置ガイド54内の後端部(図2右
側)に接するように位置している作動シャフト53は、
カム56の右段部59によって押動され、ばね部材60
の付勢力に抗してばね部材60を伸長させながら移動位
置ガイド54内を先端部(図2左側)に向かって移動す
る。
【0064】そして、作動シャフト53の移動に伴っ
て、載置量規制部材49の駆動アーム51Bは、回転軸
40を中心として反時計方向へ回動する。この駆動アー
ム51Bの反時計方向への回動は、載置量規制アーム5
1Aの先端を反時計方向へ回動し、待機状態において用
紙載置板21と略対向するようにして前進位置に位置し
ている載置量規制アーム51Aの先端を反時計方向に回
動し、退避位置に向かって移動させる。
【0065】また、カム56の右段部59によって押動
される作動シャフト53は、移動位置ガイド54の先端
部(図2左側)に位置する直前にカム56の右段部59
を乗り越えてカム56の大径カム面57に移行し、ばね
部材60の付勢力に抗してカム56の大径カム面57に
支持された状態で移動位置ガイド54の先端部(図2左
側)側に保持され、これにより、載置量規制アーム51
Aの先端が退避位置にて保持される。
【0066】すなわち、給紙ローラ33が時計方向に回
転するに伴って、載置量規制部材駆動手段62は、載置
量規制部材49を前進位置から退避位置に向かって移動
させ、載置板移動位置制御手段67は、拘束している用
紙載置板21の移動位置を開放し、これにより、給紙ロ
ーラ33の紙送出面38が用紙載置板21の上面に載置
された複数枚の用紙14の最上部に位置する用紙14と
当接し、この最上部に位置する用紙14のみが分離爪2
7の分離機能によって図3において矢印Dにて示す紙送
り方向に送出する。このとき、紙送出面38の周長が用
紙14の送出距離とされる。この給紙モータ46の駆動
によって、給紙ローラ33の紙送出面38が、用紙載置
板21の上面に載置された複数枚の用紙14の最上部に
位置する用紙14と当接し、この最上部に位置する用紙
14を印字位置に向かって送出する。この給紙状態を図
9および図10に示す。
【0067】ついで、本実施例のプリンタの給紙装置1
2による用紙14の給紙動作が終了すると給紙モータ4
6が停止され、図11および図12に示すように、用紙
14のバックフィードが可能なバックフィード状態とさ
れる。
【0068】前記バックフィード状態においては、給紙
ローラ33の切欠面39が用紙載置板21に略対向(詳
しくは、待機状態における位置よりも手前(時計方向
側)に位置している)するようにして給紙モータ46が
停止されている。そして、載置量規制部材駆動手段62
を構成する作動シャフト53は、作動部材駆動ギヤ55
の側面に同軸状に形成されているカム56の大径カム面
57の表面の上に位置するとともに、ばね部材60の付
勢力に抗してカム56の左段部59(図11左側)およ
び移動位置ガイド54内の先端部(図11左側)に接す
るようにして位置している。さらに、作動シャフト53
が移動位置ガイド54の先端部に位置することにより、
載置量規制部材49の載置量規制アーム51Aの先端
は、反時計方向に回動された退避位置に保持されてい
る。また、載置板移動位置制御手段67を構成するカム
レバー66は、用紙載置板21の側面に形成された載置
板作動部材22と当接して(詳しくは、待機状態におけ
る当接位置よりも手前(時計方向側)に位置して当接し
ている)載置板作動部材22を下方に押し下げており、
これにより、載置板移動位置制御手段67は、押圧ばね
23により常に上方に付勢されている用紙載置板21の
移動位置を、押圧ばね23の付勢力に抗して支持ピン2
4を中心として下方に位置させるように制御している。
【0069】すなわち、給紙ローラ33は、切欠面39
を用紙載置板21に略対向させるように位置決めされ、
載置量規制部材駆動手段62は、載置量規制部材49を
退避位置に位置させ、載置板移動位置制御手段67は、
押圧ばね23により常に上方に付勢されている用紙載置
板21の移動位置を押圧ばね23の付勢力に抗して支持
ピン24を中心として下方に位置させるように位置決め
されており、その結果、用紙載置板21の上面に載置さ
れる用紙14の最上部に位置する用紙14の上方に、プ
リンタ本体16内の紙送りローラ70によって図12に
おいて矢印Eにて示す用紙搬送方向にバックフィードさ
れる用紙14の走行空間を確実に確保することができ
る。
【0070】ついで、プリンタ本体16内の紙送りロー
ラ70によって用紙載置板21の上面に載置される用紙
14の最上部に位置する用紙14の上方にバックフィー
ドされた用紙14は、プリンタ本体16内の紙送りロー
ラ70によってプリンタ本体16内の印字位置に向かっ
て搬送される。このバックフィードされた用紙14がプ
リンタ本体16の内部に配設された紙送りローラ70に
よって印字位置に向かって搬送されると、制御指令に基
づいて、給紙モータ46が駆動し、プリンタの給紙装置
12の各部を待機状態に復帰させる。
【0071】したがって、本実施例においては、用紙載
置板21の上面に積載された複数枚の用紙14を最上部
側から1枚ずつ順に送出することができるとともに、バ
ックフィード状態において、用紙載置板21の上面に載
置される用紙14の最上部に位置する用紙14の上方に
バックフィードする用紙14の走行空間を確実に確保す
ることができる。
【0072】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプリンタの
給紙装置によれば、用紙載置板の上面に載置された複数
枚の用紙を最上部側から1枚ずつ順に送出することがで
きるとともに、用紙のバックフィード時には、用紙載置
板の上面に載置される用紙の最上部に位置する用紙の上
方にバックフィードする用紙の走行空間を確実に確保す
ることができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの給紙装置を用紙をバッ
クフィードさせてカラー印字を行うカラー熱転写プリン
タに用いた一実施例の要部の待機状態を示す正面図
【図2】図1の側面図
【図3】図1の側断面図
【図4】(a)および(b)は給紙ローラを示す拡大図
であり、(a)は側面図、(b)は縦断面図
【図5】用紙載置量規制部材を示す拡大斜視図
【図6】載置板移動位置制御手段を示す拡大斜視図
【図7】本実施例のプリンタの給紙装置が適用されるカ
ラー熱転写プリンタの要部の外観斜視図
【図8】本実施例のプリンタの給紙装置が適用されるカ
ラー熱転写プリンタの要部を示す構成図
【図9】給紙状態を示す図2と同様の図
【図10】給紙状態を示す図3と同様の図
【図11】用紙のバックフィードが可能なバックフィー
ド状態を示す図2と同様の図
【図12】用紙のバックフィードが可能なバックフィー
ド状態を示す図3と同様の図
【図13】従来のプリンタの給紙装置の要部を示す概略
構成図
【符号の説明】
12 プリンタの給紙装置 13 支持フレーム 14 用紙 17 トレー本体 21 用紙載置板 22 載置板作動部材 33 給紙ローラ 38 紙送出面 39 切欠面 40 回転軸 41 給紙ギア 46 給紙モータ 49 載置量規制部材 51 アーム 51A 載置量規制アーム 51B 駆動アーム 53 (作動部材としての)作動シャフト 54 移動位置ガイド 55 作動部材駆動ギア 56 カム 60 ばね部材 62 載置量規制部材駆動手段 63 載置板駆動ギア 65 回転ギア軸 66 カムレバー 67 載置板移動位置制御手段 C 最大積載量

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレー本体と、前記トレー本体に上下方
    向に移動自在に配設され複数枚の用紙を重積して載置す
    るための用紙載置板と、前記トレー本体の上方であって
    前記用紙載置板の先端部近傍に配設され給紙モータの駆
    動力をもって回転駆動されることにより前記用紙載置板
    に載置された用紙の最上部に位置する用紙を送出する給
    紙ローラと、前記用紙載置板の上方に配設され前記用紙
    載置板に載置する用紙の最大積載量を規制する載置量規
    制部材と、前記載置量規制部材を待機状態において前記
    用紙載置板の上面方向に前進させ給紙状態およびバック
    フィード状態において前記用紙載置板の上面から退避す
    るように進退動作させる載置量規制部材駆動手段と、前
    記用紙載置板の待機状態およびバックフィード状態にお
    ける位置を前記載置量規制部材から離間した位置に規制
    する載置板移動位置制御手段とを有していることを特徴
    とするプリンタの給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記載置量規制部材駆動手段は、前記載
    置量規制部材を前記用紙載置板の上面に対して進退動作
    させる移動可能な作動部材と、前記作動部材を前記載置
    量規制部材が前記用紙載置板の上面に対して常に前進す
    るように付勢するばね部材と、前記作動部材の移動位置
    を待機状態において前記載置量規制部材が前記用紙載置
    板の上面に対して前進し給紙状態およびバックフィード
    状態において前記載置量規制部材が前記用紙載置板の上
    面に対して退避するように制御する移動位置ガイドと、
    前記給紙モータの駆動力をもって駆動され前記作動部材
    を待機状態において前記用紙載置量規制部材が前記用紙
    載置板の上面に対して前進し給紙状態およびバックフィ
    ード状態において前記載置量規制部材が前記用紙載置板
    の上面に対して退避するように前記移動位置ガイドに沿
    って進退動作させるカムとを有していることを特徴とす
    る請求項1に記載のプリンタの給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記載置板移動位置制御手段は、前記用
    紙載置板の側面に配設された載置板作動部材と、前記載
    置板作動部材に対して接離可能なカムレバーと、前記カ
    ムレバーを前記載置板作動部材に対して接離動作させる
    ように駆動する載置板駆動ギアとを有していることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタの給
    紙装置。
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