JP2649593B2 - 自動給紙装置 - Google Patents

自動給紙装置

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JP2649593B2 JP2060310A JP6031090A JP2649593B2 JP 2649593 B2 JP2649593 B2 JP 2649593B2 JP 2060310 A JP2060310 A JP 2060310A JP 6031090 A JP6031090 A JP 6031090A JP 2649593 B2 JP2649593 B2 JP 2649593B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、積載された記録シート(カットシート)
を、一枚づつ分離して、記録部等の処理部へ送り出すた
めの自動給紙装置に関する。
〔従来の技術〕
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの記録装置は、
記録情報に応じて、記録ヘッドのエネルギー発生体を駆
動することにより、紙やプラスチック薄板等の記録シー
ト(被記録材)に画像を記録していくように構成されて
いる。
上記記録装置は、記録方式により、インクジェット
式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式な
どに分けることができる。
また、記録装置で使用される記録シートは、普通紙の
他、ハガキや封筒等の厚紙やプラスチック薄板等の特殊
シートなどがある。
記録シートの供給は、手差しで挿入する他、自動給紙
装置によって自動的に送り込むことが行なわれる。
前記自動給紙装置は、一般に、給送ローラを回転させ
て記録シートを送り出す給紙駆動部と記録シートを積載
保持するシート積載手段とを備えており、記録装置の搬
送系と同期して前記給紙駆動部を駆動することにより、
記録シートを一枚づつ分離給紙するように構成されてい
る。
また、自動給紙装置には、記録装置内に組み込まれる
内蔵型の他、着脱自在に装着される外装型のものがあ
る。
以上のような自動給紙装置として、積載された記録シ
ートを給送する給送ローラと、前記記録シートを1枚づ
つ分離する分離手段と、記録装置の搬送ローラに同期し
て前記給送ローラを駆動可能な駆動力伝達手段と、を有
する構成の自動給紙装置が知られている。
4の自動給紙装置においては、一般に、シート積載板に
積載された複数枚の記録シートをバネ付勢手段で前記給
送ローラに圧接した状態で該給送ローラを回転駆動する
とともに、前記給送ローラの前側に配置された爪分離手
段または土手分離手段等で最上層の記録シートを分離す
ることにより、1枚づつ記録装置内の所定位置まで給送
するように構成されている。
この種の従来技術を開示する文献には、特公昭58−66
33号、特開昭60−25776号、特公昭63−67477号などがあ
る。
〔発明が解決しようとする技術的課題〕
ところで、この種の自動給紙装置にあっては、1枚目
の記録シートが給送または搬送される時、その動きによ
って2枚目以下の記録シートが連れ込まれるのを防止す
る必要がある。
また、記録装置の搬送ローラで記録シートを確実に引
き込むためには、前記給送ローラが停止した時の摩擦抵
抗(ブレーキ)を無くすか軽微なものにする必要があ
る。
そこで、従来のこの種の自動給紙装置では、上記条件
を満たすため、給送ローラの駆動力伝達機構(伝動機
構)にワンウエイクラッチが設けられているが、このワ
ンウエイクラッチを設ける構成では、構造が複雑で大型
になり、コストが嵩むという問題があった。
また、従来の構成では、給送ローラが常に記録シート
に圧接しているので、記録シートを引き出す時の抵抗を
充分に小さくするのが困難であった。
さらに、上記ワンウエイクラッチを設けるため、クラ
ッチのオン・オフ動作時のみならず、回転時にも音が発
生するという問題もあった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、半月形の給送ローラを使用す
る自動給紙装置において、給送ローラが正確に1回転す
るように制御することができ、それによって、給紙待機
中の記録シートが給紙方向に連れ込まれた状態となって
必要給送量が減少することを防止するとともに、記録シ
ートに対する位置ズレや滑り等のために給紙ミスが生じ
かけた場合でも確実に再給紙することができる自動給紙
装置を提供することである。
〔課題解決のための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、給送ローラとし
て半月形を使用する自動給紙装置において、一回転バネ
クラッチの制御環の初期の逆転により給送ローラを1回
転させるための給紙トリガーをかけ、そこから制御環を
正方向に1回転させる間に給送ローラを回転駆動し、給
送ローラおよび制御環が初期位置から正方向に1回転し
て再び初期位置に戻ったところで該制御環を係止させて
クラッチオフの状態にすることを特徴とする。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第1図は本発明による自動給紙装置の一実施例を第2
図中の線I−Iから見た正面図であり、第2図は第1図
中の線II−IIに沿った断面図であり、第3図は第1図の
自動給紙装置を記録装置に装着した状態での断面図であ
り、第4図は第3図の平面図である。
第1図〜第4図において、自動給紙装置50の枠体51は
一体構造を成しており、その左側部分にはギヤボックス
部51Aが、中間部分にはシート積載板支持部51Bが、右側
部分にはカバー部51Cが、それぞれ形成されている。
給紙軸52は、シート積載板支持部51Bの上方を通り、
その両端部はギヤボックス部51Aおよびカバー部51Cで、
回転自在に軸支されている。
給紙軸52には、2個の給送ローラ53(53Aおよび53B)
が一体的に回転するように装着されており、図示の例で
は、一方の給送ローラ53Aは軸52に沿ってシート幅方向
移動可能に装着され、他方の給送ローラ53Bは軸52に固
定されている。
前記枠体51のシート積載板支持部51Bには、複数枚の
記録シート(カットシート)54を積載可能なシート積載
板55が上下方向移動可能に安定保持されており、該シー
ド積載板55は、枠体51との間に装着された圧接用バネ56
(第2図)によって、前記給送ローラ53A、53Bに向けて
付勢されている。
したがって、前記シート積載板55に積載された記録シ
ート54は、前記バネ56によって、前記給送ローラ53A、5
3Bに向けて常に付勢されている。
前記記録シート54としてサイズの異なるシートを使用
する場合、あるいは、同一サイズでも縦送りするか横送
りするかによって、後述するシートガイド65とともに前
記給送ローラ53Aの位置を調節し得るように構成されて
いる。
前記給送ローラ53(53A、53Bの総称符号)の給送方向
前方、または前記シート積載板55の前端と隣接する位置
には、最上層の記録シート54が乗り上げ可能な乗り挙げ
斜面から成る土手分離手段57が設けられている。
本実施例では、前記土手分離手段57は、枠体51と一部
に形成されている。
前記給送ローラ53としては、断面が等半径面および不
等半径面を有する半月形状(またはD形)をした半月形
ローラが使用されている。
前記等半径面は、記録シート54に圧接して該記録シー
トを給送する周面であり、前記不等半径面は、給紙待機
位置(基準位置または初期位置)の前後所定回転範囲に
おいて、記憶シート54から離れる周面である。
本実施例の前記自動給紙装置50は、記録装置10に外付
け方式で装着され、該記録装置10の搬送ローラ駆動源等
からの動力を利用して駆動されるものである。
第5図は前記給紙軸52上の前記給送ローラ53Aの部分
の縦断面図であり、第6図は第5図中の線V−Vに沿っ
た断面図であり、第7図は第5図中の線VII−VIIから見
た端面図である。
第5図〜第7図において、給送ローラ53Aは、硬質プ
ラスチック等で形成され前記給紙軸52に嵌合されたボス
部58と該ボス部の外周面に装着等で固着されたゴム層59
とから成っている。前記ゴム層59の部分は、前述のごと
く、給送力を生じる等半径面および記録シート54から離
れる不等半径面を有しており、その断面形状は、図示の
ごとく、円弧の一部を弦で切り落とした半月形またはD
形をしている。
前記ボス部58は、その内径面に形成された軸方向の突
起60を給紙軸52に形成された軸方向溝61に係合させて嵌
合することにより、給紙軸52と一体的に回転するととも
に軸方向所定範囲で摺動(スライド)可能に取り付けら
れている。
前記ボス部58には、給送ローラ部より小径でかつ給紙
軸52と同心で軸方向に延びる円筒部62と、該円筒部62の
先端部の抜け止め用フランジ部63が一体的に形成されて
いる。
前記円筒部62の外周面には、同心かつ真円の自由回転
ローラ64が回転自在に嵌合されている。
この自由回転ローラ64の外径は、前記給送ローラ53A
の給紙面外径(等半径面)より若干小さく、該給送ロー
ラの切欠き部(不等半径面)よりは大きい寸法に選定さ
れている。
前記自由回転ローラ64は、例えば、硬質プラスチック
など比較的摩擦係数の小さな材質で作られている。
また、前記給送ローラ53Aのボス部58の前記円筒部62
には、記録シート54の側縁をガイドするためのシートガ
イド65の先端部113(第18図および第19図)が前記フラ
ンジ部63と前記自由回転ローラ64の端面との間を通って
係合され、シート幅方向に同時に位置調節できるように
なっている。
このシードガイド65は、第18図および第19図を参照し
て後述するように、前記シート積載板55に対し、シート
幅方向所定範囲にわたって移動(スライド)可能に取り
付けられている。
なお、前記シートガイド65は、前記シート積載板55と
ともに、前記給送ローラ53に対し接近離隔する方向(図
示の例では上下方向)に移動するので、前記フランジ部
63との係合前端部113は、シート積載板55の上下位置
(記録シート54の積載高さ)に関係無く、適正に係合す
るように略垂直に形成されている。
第1図中の右側の給送ローラ53Bおよび自由回転ロー
ラ64は、給紙軸52の一定位置に取り付けられ、以上説明
した給送ローラ53Aと実質上面対称の構造を有してい
る。
ただし、給送ローラ53Bが給紙軸52に固定されている
ことから、図示の例では、前記フランジ部63および前記
シートガイド65を省略し、これらと同じ機能を枠体51の
カバー部51Cの内側壁面で発揮させるように構成されて
いる。
なお、右側の給送ローラ53Bを位置調節可能にして、
該給送ローラ53Bとともに、右側にも自由回転ローラ64
およびシートガイド65またはこれらに相当する部品を設
け、左右対称に構成できるのは勿論である。
前述した本発明実施例の自動給紙装置50は、記録装置
10に着脱自在に装着され、かつ該記録装置10の搬送ロー
ラの駆動力を利用して、駆動されるものである。
なお、本実施例の記録装置10は、自動給紙装置50を装
着する時は第3図および第4図に示すように立てた状態
で使用され、自動給紙装置50を装着せず単独で使用する
時は、第8図に示すように、横置き状態でも使用できる
ものである。
第3図および第8図を用いて、前記記録装置10の概略
構成を説明する。
第3図および第8図において、記録装置(例えば、バ
ブルジェット記録法を用いるもので、記録液の液滴を形
成するため熱エネルギーを利用する記録液を用いて像を
形成する記録装置)10の上面(立ち姿勢では前面)には
シート挿入口11およびシート排出口12が形成され、シー
ト挿入口11から挿入される記録シートは、シート搬送ロ
ーラを兼ねるプラテンローラ14の周面に密着され、略U
字形に形成される記録シート搬送路に沿って矢印A方向
に搬送され、記録ヘッド15に対面する記録部を通過する
間に記録され、記録後シート排出口12から上方(立ち姿
勢では前面)へ排出される。
ここで、給紙トレイ16は、記録装置10の上面に開閉可
能に枢着されており、使用時(記録時)には開いて給紙
トレイとして機能するが、非使用時(収納保管時など)
には第3図中の実線で示すように閉じた位置にセットさ
れ、シート挿入口11、シート排出口12およびその他のス
イッチ類や表示器などが配設された記録装置10の上面を
被って保護するカバー16として機能するものである。
第3図において、記録ヘッド15は、プラテンローラ14
と平行なガイド軸21、21に沿って往復動するキャリッジ
22上に搭載されている。
なお、図示の記録ヘッド15は、インクジェットヘッド
の場合を例示し、インクタンクと一体に構成されてい
る。
記録ヘッド15の搬送方向上流側には、記録シートをプ
ラテンローラ14に圧接するためのシート押さえ部材23が
配置されている。
このシート押さえ部材23は、不図示のバネによってプ
ラテンローラ14の周面に圧接されている。
また、前記シート押さえ部材23の圧接力は、レバー操
作等により解除することができる。
さらに、シート排出口12の位置には、記録シートの排
出を補助するための拍車26および排紙ローラ27が配設さ
れている。
第14図は、記録装置10の底面(立てた姿勢では自動給
紙装置50が装着される背面)を示す図である。
記録装置10の背面には第2のシート挿入口28が形成さ
れ、この挿入口28から記録ヘッド15と搬送ローラ(プラ
テンローラ)14との間の記録部を通って前記シート排出
口12へ至るほぼ直線状の第2の記録シート搬送路が略水
平方向に延びるように構成されている。
この第2の記録シート搬送路は、記録装置10を立てた
時に使用可能なものであり、湾曲していないことから、
ハガキや封筒などの厚いシート、あるいはプラスチック
シートなどの特殊シートのように、腰の強い記録シート
でも容易にシート送りできるという利点がある。
この立てた姿勢で、第3図および第4図に示すよう
に、前記自動給紙装置50が着脱自在に装着され、背面
(立てた時)のシート挿入口28から記録シート54が1枚
づつ自動給紙される。
そこで、自動給紙装置50は、入口(シート挿入口)28
からこの直線状の搬送路に記録シート54を送り込むよう
に位置決めされて、記録装置10の背面(入口28の開口
面)に着脱自在に取付けられている。
記録装置10に自動給紙装置50を装着する時は、図示の
例では、前記給紙トレイ16は第3図中二点鎖線で示すよ
うに開放位置にセットされ、その場合は排紙トレイとし
て使用される。
自動給紙装置50から前記シート挿入孔28を通して給送
された記録シート54は、まず、前記搬送ローラ14と前記
シート押さえ部材23との間に送り込まれ、略同一周速で
同期回転する搬送ローラ14および給送ローラ53によって
給紙位置(通常、頭出し位置)まで給送される。
半月形の給送ローラ53が初期位置へ戻ってシート給送
力が解除された後記録動作が開始され、前記搬送ローラ
14によって搬送しながら記録シート54に対して記録が行
なわれる。
搬送ローラ14で送られる記録シート54は、シート排出
口12の近傍に配設された排紙ローラ27と拍車26との間へ
送り込まれ、以後、同期駆動される搬送ローラ14および
排紙ローラ27によって搬送される。
この排紙ローラ27も前記搬送ローラ14と略同一周速で
同期駆動されるものであり、その後の記録動作中などに
おいては、記録シート54は搬送ローラ14および排紙ロー
ラ27によって搬送され、記録を終えた記録シート54は排
紙トレイ(記録装置10の給紙トレイを兼ねるカバー)16
上へ排紙される。
なお、搬送ローラ14、あるいは該搬送ローラと排紙ロ
ーラ27によって記録シート54が引き出されたり、搬送さ
れる場合は、自動給紙装置50内に記録シート54が存在し
ても、この時の記録シート54は回転自在の前記自由回転
ローラ64のみに圧接されており、給送ローラ53からは離
れているので、記録シート54はほとんど抵抗無く引き出
すことができ、記録シート搬送時のブレーキ作用を無く
すことができ、また、2枚目以降の連れ出し(重送)も
防止することができる。
自動給紙装置50を記録装置10に装着した状態では、シ
ート搬送ローラ14の軸に固定されたギヤ(記録装置10か
らの出力ギヤ)71と自動給紙装置50のギアボックス51A
に設けた入力ギヤ72が噛み合う(第1図および第3
図)。
したがって、入力ギヤ72は記録装置10のシート搬送に
同期して回転駆動される。
この入力ギヤの回転は、ギヤ73を介して給紙軸52上の
ギア(クラッチギア)74に伝達される。
ここで、ギヤ74と給紙軸52との間には、一回転バネク
ラッチ75が設けられている。
この一回転バネクラッチ75は、次のように作動するも
のである。
すなわち、給紙信号に基づいて行われるシート搬送ロ
ーラ(プラテンローラ)14の少量の逆回転(搬送方向と
逆の方向の回転)に連動して、一回転バネクラッチ75
は、給送ローラ53が記録シート54から離れた基準位置ま
たは初期位置で逆転し、この逆転時の動きによってコン
トロールレバー(フック)等のコントロール手段との記
録方向回転防止のための係止が外され、バネクラッチ75
がオフからオンに切換えられる。
なお、給送ローラ53が記録シート54から離れた状態で
も、断面真円形の前記自由回転ローラ64は記録シート54
に圧接している。
クラッチオンの状態で搬送ローラ(プラテンローラ)
14の所定量記録方向回転に連動して給送ローラ(D形ロ
ーラまたは半月形ローラ)53を略一回転回動させること
により、記録シート54を1枚だけ分離してプラテンロー
ラ14のシート引き込み部を越えた位置まで給紙し、初期
位置(給送ローラ53と記録シート54との間に隙間が生じ
る位置)に戻ったところで、前記コントロール手段を再
び記録方向回転防止位置に係止させ、バネクラッチ75を
オフにしてプラテンローラ14と給送ローラ53との連動を
遮断し、該給送ローラ53を停止させる。
こうして、給送ローラ53(給紙軸52)の一回転の間に
記録シート54が1枚だけ分離給送される。
第9図は上記一回転バネクラッチ75の構造を示す縦断
面図であり、第10図〜第13図は第9図中のコントロール
レバー(コントロール手段)および制御環を示す図であ
る。
前記給紙軸52に取り付けられた一回転バネクラッチ75
は、前記クラッチギア(入力ギヤ)74と一体のボス部
(巻き胴部)76と、コイル状のクラッチバネ77と、クラ
ッチドラム78と、制御環79とを備えている。
また、第10図〜第13図に示すように、前記制御環79に
は、クラッチ動作を制御するためのコントロール手段
(コントロールレバー)80が、コントロールバネ81によ
り半径方向内方および軸方向に圧接されている。
前記クラッチドラム78は給紙軸52に平行ピッチ等によ
り固定され、一体的に回転する。
一方、ボス部76を有するクラッチギヤ74は給紙軸52に
回転自在に嵌合されている。前記ボス部76および前記ク
ラッチドラム78の周面にはクラッチバネ受け部が設けら
れており、コイル状のクラッチバネ77が双方に跨がって
環装されている。
クラッチバネ77の一端は、クラッチドラム78に形成さ
れた穴82に係合され、該クラッチドラム78と常時連結さ
れている。
クラッチバネ77の他端は、前記クラッチバネ77の外周
に回転可能に嵌合された制御環79に形成された切欠き83
に引っ掛けられている。
制御環79は、第10図〜第13図に示すような形状をして
おり、第10図の平面図における左回転が給送ローラ53の
給紙方向に対応している。
コントロールレバー80は、枠体51のギヤボックス51A
内に設けられた軸84に回動自在に嵌合され、第10図およ
び第11図に示すように、前記コントロールバネ81によ
り、制御環79に対し、軸方向(第11図中の右方向)およ
び半径方向内方へ付勢されている。
給紙待機状態(給送ローラ53の基準非接触位置)にお
いては、コントロールレバー80は、制御環79の切欠き85
に引っ掛かって止まっている。
この時、記録シート54は、前記自由回転ローラ64、64
に圧接されている。
制御部から給紙指令があると、まず、搬送ローラ14が
所定量逆転され、これに同期して、伝達手段(クラッチ
ギア)74およびクラッチバネ77を介して、制御環79が逆
回転方向(すなわち右回転方向)へ所定のステップ数だ
け回転する。
この時の回転は、前記搬送ローラ14を逆回転させて前
記クラッチギヤ74を、そのボス部(巻き胴部)76に巻き
付いているクラッチバネ77の弛み方向に回転させること
になるが、実際には、給紙軸52は記録シート54との接触
等の負荷が小さいため、クラッチバネ77の初期時の巻き
締めトルクが働き、クラッチギヤ(伝達手段)74の回動
が伝達され、クラッチバネ77のバネ端が引っ掛けられて
いる制御環79は、所定のステップ数だけ逆回転方向に回
転する。
この制御環79の逆方向回転により、コントロールレバ
ー80は、制御環79の切欠き85の斜面部86に沿って制御環
半径方向外側へ移動し、面87、88に沿って滑るようにな
る。
次に、制御環79を正方向に略1回転させる。
すなわち、搬送ローラ14の回転と同期してクラッチギ
ア74を正方向に回転させると、そのボス部76に巻き付け
られたクラッチバネ77が締まる方向に回転することにな
り、該ボス部76、該クラッチバネ77およびクラッチドラ
ム78が一体的に回転し、トルクが給紙軸52および給送ロ
ーラ53へ伝達され、正方向へ回転駆動される。
同時に、前記クラッチバネ77の一端に係合された制御
環79も同じ方向に回転させられる。
この時の回転および前記コントロールバネ81の付勢力
により、コントロールレバー80は面88上へ移動するとと
もに、面87へ押し付けられ、面87および面88に沿って摺
動する。
この正方向回転により、給送ローラ53が駆動されて記
録シート54の給送が開始される。
所定角度正回転すると、コントロールレバー80は、ま
ず斜面93により面89へ下降し、さらに面94によって続い
て面89に接するように誘導され、さらに正回転するとコ
ントロールレバー80の先端が制御環79の切欠き85に引っ
掛かって該制御環79の回転が停止する。
すなわち、所定角度正回転すると、コントロールレバ
ー80は、まず斜面93により面89へ落とされ、面87、89に
沿って所定角度滑る。
さらに正方向に回転すると、コントロールレバー80は
斜面94に沿って持ち上げられた後、面89、90に沿って滑
る。
さらに正回転し、1回転すると、面89、90から、衝突
して落ち込む位置に形成された前記切欠き85に嵌まり込
み、該切欠き85内に係止され、制御環79の回転が停止す
る。
この制御環79の停止により、前記一回転バネクラッチ
75は、再びクラッチオフの状態になる。
以上の動きをまとめると、制御環79の初期の逆転(所
定の数パルス)により、給送ローラ53を1回転させるた
めの給紙トリガーがかかり、そこから制御環79を正方向
に1回転させる間に給送ローラ53が回転駆動され、給紙
ローラ53および制御環79が1回転して初期位置に戻った
ところで、前記コントロールレバー80が再び切欠き85に
嵌まり込んでクラッチオフの状態となり、給送ローラ53
が基準位置で停止する。
こうして、搬送ローラ14と同期して給送ローラ53が1
回転して給送動作が終了する。
前述の逆転トリガーのパルス数は、記録装置10の搬送
ローラ駆動用のモータの回転によって給送ローラ53が逆
回転した時、コントロールレバー80が制御環79の斜面部
86に沿って移動し、確実に切欠き85から離脱して面87、
88上へ移動するものであり、また、給送ローラ53が他の
部分、例えば、記録シート54などに干渉してシートズレ
などの悪影響を与えないものであればよい。
以上の一回転バネクラッチ75によれば、給送ローラ53
が確実に1回転するように制御されるので、給紙待機状
態において、記録シート54が所定の初期位置よりも給送
方向へ突出した位置、すなわち、土手分離手段57を越え
たた位置へ連れ込まれた状態となり、記録装置10内への
必要給送量が減少することを防止することができる。
すなわち、記録シート54に圧接される等半径面の設定
範囲により、給送ローラ53が1回転しないうちに給紙が
完了しても、その後に制御環79が初期位置に戻り、さら
に給送ローラ53の回転を停止した後も、駆動源は記録シ
ート54を引き出すために回転するので、制御環79の回転
が足りなくてコントロールレバー80との係合が不確実と
なることは無く、したがって、制御環79が常に初期位置
(半月またはD形断面の切欠き部が記録シート54に接触
せずに対面し、前記自由回転ローラ64のみが記録シート
54に圧接される位置)に戻るように制御される。
また、このため、位置ズレや滑り等が生じ給紙ミスし
かけた場合でも、確実に再給紙することができる。
次に、記録装置10と自動給紙装置50の着脱自在の結合
構造について説明する。
第14図は記録装置10の自動給紙装置装着面を示す背面
図であり、第15図は自動給紙装置50の装着面(前面)を
示す斜視図であり、第16図は記録装置10と自動給紙装置
50との結合状態を示す水平断面図であり、第17図は第16
図の状態からロックを解除した状態を示す。
まず、記録装置10の背面側には、第14図、第16図およ
び第17図に示すごとく、プラテンローラ14と同期回転す
る前記出力ギア71が軸支されており、一方、自動給紙装
置50の装着面側には、第15図〜第17図に示すごとく、給
送ローラ53(給紙軸52)へ回転力を伝達し得る前記入力
ギヤ72が軸支されており、結合時にこれらのギヤ71、72
を噛合せることにより給送ローラ53の駆動力が自動給紙
装置側へ伝達される。
記録装置10内には、プラテンローラ14およびシート搬
送モータ34等の軸受部を支持する枠部材35が設けられて
おり、ケース部分は該枠部材35に取付けられている。
自動給紙装置50には、レバー101と先端フック102を有
するフック部材103が揺動可能でかつ前後方向に所定量
移動可能に取付けられており、このフック、部材103は
引張りばね104によって内方へ付勢されている。
一方、記録装置10の前記枠部材35の前記フック102に
対応する位置には、該フック102がケースの開口を通し
て進入する開口201が形成され、フック102は該開口201
の周縁部に係合するようになっている。第16図および第
17図に示すごとく、該開口201の周縁部には、前記フッ
ク102との係合が円滑に行われるように玉縁状部分が形
成されている。
第16図のフック102を係合させた状態では引張ばね104
が伸長(例えば、1〜2mm)され、そのばね力によって
自動給紙装置50は記録装置10に圧接されて結合されてい
る。
フック部材103はレバー101を摘んで回動させることに
より第17図に示すようにロック解除され、自動給紙装置
50を記録装置10から離脱させることができる。
この結合状態での圧接力は、合計3箇所の当接面で浮
けられいる。
第14図〜第16図に示すように、自動給紙装置50側に
は、当接基準面となる第1の当接面105並びに第2およ
び第3の当接面106、107が形成されている。前記当接基
準面105は図示のように前記入力ギヤ72の近くに設けら
れている。
この当接基準面105の相手面となる基準当接面202は、
強度剛性の高い前記枠部材35に形成されており、その位
置はギヤ71、72の噛合部の近くに選定されている。
また、結合部の圧接力を付与する前記フック部材103
の作用線は、図示のように、3つの当接面105、106、10
7の位置を考慮して安定した結合が得られる位置に選定
されている。
なお、第2、第3の当接面106、107は、記録装置10の
背面に直接当接させることもできる。
また、自動給紙装置50の装着面には、位置決めピン20
3、204が形成されており、これらのピン203、204を記録
装置10の背面に形成された位置決め孔205、206に嵌合さ
せることによって、自動給紙装置50の記録装置10に対す
る位置決めが行われる。
なお、位置決め孔205、206のうちの一方の孔205は第1
4図に示すように、長孔になっている。
第18図は前記シート積載板55と前記シートガイド65を
示す平面図であり、第19図は第18図中の線XIX−XIXに沿
った断面図である。
第18図および第19図において、シート積載板55の紙幅
方向所定範囲に案内溝111が形成され、シートガイド65
の下部には前記案内溝111に沿って摺動可能な係合部112
が形成されている。
前記係合部112の上面は、第19図に示すように、シー
ト積載板55の上面と同一面を形成しており、積載記録シ
ート54を同一面上に積載し得るようになっている。
シートガイド65の前端部113が前記給送ローラ53Aのフ
ランジ部63(第5図および第7図)に係合され、したが
って、該シートガイド65を紙幅に合わせて移動させる
時、前記給送ローラ53Aおよびこれに隣接する自由回転
ローラ64も同時に位置調節し得るようになっている。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、一
回転バネクラッチの制御環の初期の逆転により給送ロー
ラを1回転させるための給紙トリガーをかけ、そこから
制御環を正方向に1回転させる間に給送ローラを回転駆
動し、給送ローラおよび制御環が初期位置から正方向に
1回転して再び初期位置に戻ったところで該制御環を係
止させてクラッチオフの状態にする構成としたので、半
月形の給送ローラが正確に1回転するように制御するこ
とができ、それによって、給紙待機中の記録シートが給
送方向に連れ込まれた状態となって必要給送量が減少す
ることを防止するとともに、記録シートに対する位置ズ
レや滑り等のために給紙ミスが生じかけた場合でも確実
に再給紙することができる自動給紙装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による自動給紙装置の一部破
断正面図、第2図は第1図中の線II−IIに沿った断面
図、第3図は第1図の自動給紙装置を記録装置に装着し
た状態を示す断面図、第4図は第3図の平面図、第5図
は第1図中の給送ローラおよび自由回転ローラの詳細を
示す縦断面図、第6図は第5図中の線VI−VIに沿った断
面図、第7図は第5図中の線VII−VIIから見た端面図、
第8図は第3図中の記録装置を横置き姿勢で使用する状
態を示す模式的斜視図、第9図は第1図中の一回転バネ
クラッチの詳細を示す縦断面図、第10図は第9図中の制
御環およびコントロールレバーを示す正面図、第11図は
第10図中の線XI−XIから見た側面図、第12図は第10図中
の線XII−XIIから見た制御環の側面図、第13図は第10図
中の線XIII−XIIIから見た制御環の側面図、第14図は第
3図中の記録装置の自動給紙装置装着面を示す背面図、
第15図は第1図の自動給紙装置を記録装置への装着面か
ら見た斜視図、第16図は第3図の記録装置と自動給紙装
置との結合部のロック状態を示す要部断面図、第17図は
第16図においてロック解除した状態を示す要部断面図、
第18図は第1図の自動給紙装置のシート積載板およびシ
ートガイドを示す平面図、第19図は第18図中の線XIX−X
IXに沿った断面図である。 以下に、図面中の主要な構成部分を表す符号を列挙す
る。 10……記録装置、14……給送ローラ、15……記録ヘッ
ド、28……シート挿入口、34……搬送モータ、50……自
動給紙装置、51……枠体、52……給紙軸、53(53A、53
B)……搬送ローラ、54……記録シート、55……シート
積載板、56……圧接用バネ、57……土手分離手段、58…
…ボス部(給送ローラ)、63……フランジ部、64……自
由回転ローラ、65……シートガイド、71……出力ギヤ、
72……入力ギヤ、74……クラッチギヤ、75……一回転バ
ネクラッチ、76……ボス部、77……クラッチバネ、79…
…制御環、80……コントロールレバー(コントロール手
段)、81……コントロールバネ、103……フック部材、1
11……案内溝(シート積載板)、112……係合部(シー
トガイド)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積載された記録シートを給送する給送ロー
    ラと前記記録シートを1枚づつ分離する分離手段と記録
    装置の搬送ローラに同期して前記給送ローラを駆動可能
    な駆動力伝達手段とを有する自動給紙装置において、 前記給送ローラとして、断面が等半径面および不等半径
    面を有する半月形ローラを使用し、 前記駆動力伝達手段に、ボス部を有するクラッチギヤと
    一端が被駆動側に連結されかつ前記ボス部および被駆動
    側を跨いで装着されたクラッチバネと該クラッチバネの
    他端に係合する制御環と該制御環の回転および停止を規
    制して1回転ごとにクラッチのオン・オフを制御するコ
    ントロール手段とを有する一回転バネクラッチを設け、 前記制御環を初期位置から所定量逆転させることにより
    該制御環と前記コントロール手段との係止を解いて前記
    一回転バネクラッチをクラッチオンの状態にし、次いで
    一回転バネクラッチを正転して前記給送ローラを駆動す
    ることにより記録シートを給送し、前記制御環が前記給
    送ローラとともに一回転して前記初期位置に戻ったとこ
    ろで再び前記コントロール手段を係止させて該制御環を
    停止させることにより前記一回転バネクラッチをクラッ
    チオフの状態にすることを特徴とする自動給紙装置。
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