JPH0872139A - セラミックコーティング安定体 - Google Patents

セラミックコーティング安定体

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JPH0872139A
JPH0872139A JP23230494A JP23230494A JPH0872139A JP H0872139 A JPH0872139 A JP H0872139A JP 23230494 A JP23230494 A JP 23230494A JP 23230494 A JP23230494 A JP 23230494A JP H0872139 A JPH0872139 A JP H0872139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stabilizer
bubble
sliding contact
resin
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP23230494A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenobu Nakayama
秀伸 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Placo Co Ltd
Original Assignee
Placo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Placo Co Ltd filed Critical Placo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インフレーション成形用安定体の樹脂バブル
との摺接面に劣化物を付着しにくくする。 【構成】 樹脂バブル50の内面と摺接する安定体4
1,45の摺接面42,46をセラミック材料によりコ
ーティングする。なお、摺接面にバブル内面との摺接面
積を低下させるための溝を形成し、この溝内もセラミッ
ク材料によりコーティングしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インフレーション成形
法により管状樹脂フィルムを成形する場合に、ダイから
押し出された樹脂バブル(溶融状態にある管状樹脂)を
支えて安定化させる安定体に関する。
【0002】
【従来の技術】インフレーション成形法により熱可塑性
樹脂製管状フィルムを成形する場合は、溶融させた樹脂
を環状ダイから連続的に押出して樹脂バブルを形成し、
さらにこのバブル内にエアーを吹き込んで適宜膨張させ
ることによって所望の内径を有した管状フィルムとす
る。成形された管状フィルムは、適当な長さに切断され
るとともに底部が溶着されて、ショッピングバッグ等と
して用いられる。このようなインフレーション成形法に
おいてダイから押し出される樹脂バブルに揺れが発生す
ると、成形されたフィルムの厚みや内径の寸法精度が悪
くなるおそれがある。このため、バブルの内面に摺接し
てこのバブルを支える安定体が用いられることが多い。
【0003】ここで、安定体が熱伝導率の高いアルミニ
ュウムや鋼等によって作られている場合には、安定体と
の摺接によるバブルの膨張前における過冷却を防止する
ため、安定体の外周面(摺接面)にフェルトが巻き付け
られることがある。また、樹脂バブルとの摺接面積を減
少させて摺接抵抗によるしわやたるみを防止するため、
実公昭57−20333号公報において提案されている
ように摺接面に溝が設けられることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、安定体
の摺接面にフェルトが巻き付けられた場合において長時
間連続してフィルム成形を行うと、樹脂に含まれる添加
剤等からなる劣化物がフェルト表面に付着堆積し、これ
にバブルが引っ掛かってバブルのスムーズな摺動が妨げ
られ、たるみや破れが発生するという問題がある。ま
た、摺接面に溝が形成されている場合は、劣化物が溝内
に堆積してこの溝を埋めてしまうため、溝本来の機能が
果たせなくなる。なお、劣化物が堆積する前にフェルト
を交換したり溝内を清掃したりすればよいとも考えられ
るが、交換・清掃のたびに成形装置の運転を中断しなけ
ればならないので、生産性の低下につながるという問題
が生ずる。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、摺接面に劣化物が付着しにくい安定体を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、樹脂バブルの内面と摺接する安定体
の摺接面をセラミック材料によりコーティングしてい
る。なお、摺接面にバブル内面との摺接面積を低下させ
るための溝を形成し、この溝内もセラミック材料により
コーティングしてもよい。
【作用】
【0007】このようなセラミックコーティング安定体
では、セラミック材料に熱伝導性が低いという性質があ
るため、熱伝導性が高い材料で安定体を作った場合でも
その摺接面にフェルトを巻く必要がなくなる。しかも、
セラミックコーティングにより劣化物の付着堆積がかな
り防止されるので、安定体の清掃作業も長時間にわたっ
て不要となる。仮に劣化物が若干堆積しても、コーティ
ング面では劣化物の剥離性がよいため、簡単に清掃がで
きる。さらに、摺接面に溝が形成され、この溝の内面に
もセラミックコーティングがなされることにより、溝内
への劣化物の付着堆積が防止されて、溝が劣化物によっ
て埋まることがなくなり、溝本来の機能(摺接面積の減
少機能)を十分に発揮することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。まず図1には、本発明に係る
セラミックコーティング安定体を用いる管状樹脂フィル
ムのインフレーション成形装置を示している。この装置
は、インフレーション成形されるための樹脂材料(例え
ば、ポリオレフィン系樹脂)が投入されるホッパ1と、
このホッパ1に繋がり樹脂材料を溶融混練してダイ3に
押し出すスクリュー2aを備えた押出機2とを有する。
ダイ3には、図2に詳しく示すように押出孔3aが環状
に形成されており、この押出孔3aからはチューブ状の
樹脂バブル50が上方に連続して吐出される。
【0009】ダイ3の中央には上方に向かって開口する
エア供給孔3bが形成されており、このエア供給孔3b
に下端部を差し込むかたちで支持パイプ4がダイ3に対
して立設されている。この支持パイプ4の下部および上
部には、本発明に係る安定体(下部安定体41と上部安
定体45)がそれぞれ取り付けられている。
【0010】下部安定体41は、アルミニュウム(又は
鋼)により、押出孔3aとほぼ同径の外径を有し且つ所
要の厚みを有する円盤状に形成されており、上記パイプ
4が中央部を貫通している。下部安定体41の外周面
(摺接面)42には、図3に示すように周方向に延びる
細かい溝(周方向溝)43が上下方向に等間隔で形成さ
れている。これら溝43を形成することによって、外周
面42の最外面面積(後に説明する樹脂バブルとの摺接
面積)が少なくなっている。そして、これら溝43のV
字形の内側部分を含めて、外周面42には、セラミック
材料によるコーティング処理がなされ、セラミック層4
4が形成されている。
【0011】また、上部安定体45は、アルミニュウム
(又は鋼)により円錐台を上下逆さにした形状に形成さ
れており、上記パイプ4が中央部を貫通して上面よりも
上方に突出している。この上部安定体45の下端部の外
径は下部安定体41の外径より小さく、上端部の外径は
下部安定体41の外径より大きい。そして、この上部安
定体45の外周面(摺接面)46にも、摺接面積を減少
させるための周方向溝47が、図4に示すように外周面
46の上下方向全体にわたって等間隔で形成されてい
る。なお、溝47は、上部安定体45の軸に対して平行
な底面を有する略V字形の形状をしており、この溝47
の内側部分を含む外周面46にも、セラミック層48が
形成されている。
【0012】ここで、両安定体41,45をコーティン
グするセラミック材料としては、タングステンカーバイ
ド(WC)が望ましく、その他アルミニュウム(A
l),チタン(Ti),クロム(Cr),バナジウム
(V)等の窒化物や炭化物や酸化物も使用することがで
きる。また、コーティング層44,48の厚さは、タン
グステンカーバイドの場合は100μm程度、他の材料
の場合は、材料によって1〜100μm程度である。
【0013】下部安定体41の摺接面42のほぼ全体に
は、図2に示すように、ダイ3から吐出された直後の樹
脂バブル50の内面が摺接し、この樹脂バブル50の揺
れを防止する。また、上部安定体45の摺接面46の上
下方向一部には、パイプ4を通してエア供給孔3bから
内側に吹き込まれたエアAによって径方向に膨張変形す
る直前の樹脂バブル50が環状に摺接する。なお、コー
ティング層44,48の熱伝導性が低いので、両安定体
41,45との摺接による膨張前の樹脂バブル50の過
冷却の問題は生じない。そして、膨張直前の樹脂バブル
50が上部安定体45と環状に摺接することにより、樹
脂バルブ50の揺れが防止されるとともに、内部に吹き
込まれたエアAの圧力が樹脂バブル50の全周に均一に
作用し、厚さおよび内径の寸法精度の良いバブルに膨張
することができる。そして、膨張後のバブル50は上方
に進むに従って冷却され、管状フィルム50′となる。
【0014】管状フィルム50′は、左右に対向すると
ともに上部ほど間隔が狭まるようハ字状に配設された一
対の安定板8,8により挟まれてシート状に畳まれなが
ら、これら安定板8,8の上方に位置する引取用ピンチ
ロール5により上方に引き上げられる。そして、ピンチ
ロール5により引き上げられた管状フィルム(シート)
50′は複数のガイドロール6a〜6dによって案内さ
れながら巻取装置7の巻取軸7a上にロール状に巻き取
られる。
【0015】このように構成されたインフレーション成
形装置は長時間連続運転されることが多いが、その場合
でも、セラミックコーティングされた両安定体41,4
5の外周面42,46には、樹脂中に含まれる添加剤等
の劣化物が付着堆積しにくい。このため、運転期間中に
両安定体41,45を清掃するために運転を中断させる
必要がなくなり、生産性を向上させることができる。な
お、両安定体41,45の外周面42,46に溝43,
47を形成し、この溝43,47の内側もセラミックコ
ーティングしているため、溝内における上記劣化物の堆
積も起こりにくく、溝が埋まってしまうことがない。こ
のため、樹脂バブル50との摺接面積が小さいまま保持
され、常にスムーズな樹脂バブル50の摺動が可能とな
る。
【0016】なお、上記実施例に示した安定体の形状は
一例に過ぎず、本発明に係る安定体の形状がこれに限定
されるものではない。例えば、下部安定体と上部安定体
とが一体になったものでもよい。また、安定体の摺接面
に形成した溝は、上記実施例に示すような上下方向に等
ピッチで形成された周方向溝に限られるものではなく、
周方向に等ピッチで形成された上下方向溝やローレット
加工により形成される溝等でもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセラミッ
クコーディング安定体は、樹脂バブルとの摺接面を適当
なセラミック材料によりコーティングして作られてい
る。このため、本安定体を用いれば、摺接面への劣化物
の付着および堆積をかなり防止することができ、長時間
連続してインフレーション成形を行う場合でも、従来の
ようなフェルトの交換や摺接面の清掃を行わずに済み、
生産性を高めることができる。そして、劣化物が若干堆
積したとしても、コーティング面では劣化物の剥離性が
よいため、簡単に清掃ができる。また、摺接面に摺接面
積を減少させるための溝が設けられ、この溝の内側もコ
ーティングされることにより、劣化物の堆積によって溝
が埋まってしまうことを防止することができ、溝本来の
機能を有効に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセラミックコーティング安定体を
用いたインフレーション成形装置の概略図である。
【図2】上記セラミックコーティング安定体(上部安定
体と下部安定体)の側面図である。
【図3】上記上部安定体の断面拡大図である。
【図4】上記下部安定体の断面拡大図である。
【符号の説明】
3 ダイ 41,45 セラミックコーティング安定体 42,46 外周面(摺接面) 43,47 溝 44,48 セラミック層 50 樹脂バブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インフレーション成形用ダイを通して押
    し出される樹脂バブルの内面に摺接してこのバブルを支
    える安定体において、 前記バブルの内面と摺接する摺接面をセラミック材料に
    よりコーティングしたことを特徴とするセラミックコー
    ティング安定体。
  2. 【請求項2】 前記摺接面に、前記バブル内面との摺接
    面積を減少させるための溝を形成し、この溝の内面も前
    記セラミック材料によりコーティングしたことを特徴と
    する請求項1に記載のセラミックコーティング安定体。
JP23230494A 1994-09-01 1994-09-01 セラミックコーティング安定体 Pending JPH0872139A (ja)

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JP23230494A JPH0872139A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 セラミックコーティング安定体

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JP23230494A Pending JPH0872139A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 セラミックコーティング安定体

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